JPH10319250A - 光ファイバまたは光ファイバカプラの終端面の無反射処理方法および無反射処理装置 - Google Patents

光ファイバまたは光ファイバカプラの終端面の無反射処理方法および無反射処理装置

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JPH10319250A
JPH10319250A JP9127669A JP12766997A JPH10319250A JP H10319250 A JPH10319250 A JP H10319250A JP 9127669 A JP9127669 A JP 9127669A JP 12766997 A JP12766997 A JP 12766997A JP H10319250 A JPH10319250 A JP H10319250A
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optical fiber
coupler
port
clamp
fiber coupler
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Fumio Suzuki
文生 鈴木
Shigefumi Yamazaki
成史 山崎
Ryokichi Matsumoto
亮吉 松本
Ryozo Yamauchi
良三 山内
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバカプラの不要ポートの終端面の処
理が容易な光ファイバまたは光ファイバカプラの無反射
処理方法および無反射処理装置を提供する。 【解決手段】 不要ポート(光ファイバ)9d′の光フ
ァイバカプラ本体10a側をカプラクランプ21に固定
し、さらにこのカプラクランプ21に設けられた刃24
bによって前記不要ポート9d′の中途に、この不要ポ
ート9d′の軸心に対して斜めの傷を形成した後、この
不要ポート9d′の切断片側を光ファイバ引取台31に
設けられた回転クランプ32に固定し、バネ41、41
の作用によって不要ポート9d′に対し、その長さ方向
にそって張力Aを加えつつ、前記回転クランプ32を回
転させて捻回力を加えることによって、この不要ポート
9d′を前記傷にそってその軸心に対して斜めに切断す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ファイバまたは光
ファイバカプラの終端面の無反射処理方法と無反射処理
装置に関するものであり、特に光ファイバカプラの不要
ポートなどを無反射処理する簡易な方法と装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光通信や光計測の分野などで、光の分
岐、合波などを行う回路素子として光ファイバカプラが
多用されている。この光ファイバカプラは一般にM個の
光ファイバからなる入力ポートとN個の光ファイバから
なる出力ポートとが光分岐結合部で光学的に結合された
構造を有するものであって、M×N型光ファイバカプラ
と呼ばれている。
【0003】このうち、例えば2×2型の光ファイバカ
プラは、例えば図4(a)〜図4(d)に示す方法によ
り製造されている。すなわちまず図4(a)において、
被覆層2を有する2本の光ファイバ1a、1bの中間部
の被覆を剥ぎ取り、それぞれ光ファイバ裸線3a、3b
を露出させ、この光ファイバ裸線3a、3bを並列す
る。この光ファイバ裸線3a,3bは中心部のコアと、
コアの外周部に設けられたコアよりも低屈折率のクラッ
ドからなるものである。ついで図4(b)に示すよう
に、光ファイバ裸線3a、3bの少なくとも一部を接触
させ、その接触部5を酸水素炎6(または放電アークな
ど)を用いて互いに融着するとともに延伸し、図4
(c)に示すように光ファイバ1a、1b間に光学的に
結合された融着延伸部(光分岐結合部)7を形成する。
ついで図4(d)に示すように、融着延伸部7を含む露
出された光ファイバ裸線3a、3bの全体を保護ケース
8に収容し、裸線部両側の被覆部で保護ケース8を固定
する。これによって、保護ケース8とこの保護ケース8
内部に収められた光ファイバ裸線3a,3b全体を光フ
ァイバカプラ本体10aとし、その両端からのびる光フ
ァイバ1aの被覆部をポート9a、9bとし、光ファイ
バ1bの被覆部をポート9c、9dとする2×2型光フ
ァイバカプラ10が得られる。
【0004】MとNとが3以上で同数の入/出力ポート
を有する光ファイバカプラを製造するには、上述のよう
に2本の光ファイバ1a、1bの代わりに(M=N≧
3)本の光ファイバを用い、それぞれに形成した光ファ
イバ裸線を互いに接触させ、その接触部を1本の融着延
伸部が形成されるように融着延伸すればよい。MとNと
が異なる数の入/出力ポートを有する光ファイバが必要
な場合は、MとNのいずれか大きいほうに等しい本数の
光ファイバを用いて入/出力ポートが同数の光ファイバ
カプラを製造し、入/出力ポートとしてその内から必要
数のポートを用いればよい。ただし、一般には不要とな
ったポートからの反射光が反射ノイズとなって光伝送に
悪影響をおよぼすので、この不要ポートの終端面には無
反射処理が施される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の不要ポートなど
の光ファイバの終端面の無反射処理の一例として、不要
ポートの終端面を傾斜させて研磨する方法がある。例え
ば光ファイバ1bの被覆部のポート9dを不要ポート
9′とする場合、図5に示すようにその終端面11を軸
心に対する傾斜角βが8度以上、好ましくは約8度とな
るように傾斜させて研磨して、図6に示すような1×2
型光ファイバカプラ10Aとする。図中符号302bは
コア、303bはクラッドである。このように傾斜角β
を適切に設定することによって、光ファイバ1bの特に
コア302b中を伝搬する光Lが終端面11にて反射さ
れ、この反射光は、コア302bとクラッド303bと
の境界面に対して臨界角以上の光となってコア302b
の外にもれてしまう。このため、前記反射光が光ファイ
バ1b中を逆進することを防ぐことができる。しかし光
ファイバ1bは細くかつ折れ易いものであるから、この
ような研磨を行うには、一般に金属あるはセラミックス
からなる管状のフェルールと呼ばれる保持部材(図示せ
ず)中に光ファイバ1bの終端部を固定し、このフェル
ールとともに終端面11を研磨する。この方法は、この
ように特別な消耗部材を必要とし、その固定と研磨に煩
雑な手間と時間を要し、また精密な研磨装置が必要とな
る。
【0006】本発明は前記課題を解決するためになされ
たものであり光ファイバカプラの不要ポートの終端面の
処理が容易な光ファイバまたは光ファイバカプラの無反
射処理方法および無反射処理装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の第1の発明においては、光ファイバに、該
光ファイバの軸心に対して斜めの傷を形成し、該光ファ
イバの該傷の形成位置を含む部分に、該光ファイバの長
さ方向にそって張力を加えつつ、捻回力を加えることに
よって該光ファイバを、前記傷にそって、その軸心に対
して斜めに切断することを特徴とする光ファイバまたは
光ファイバカプラの終端面の無反射処理方法を提案す
る。また第2の発明においては、光ファイバの切断位置
に、該光ファイバの軸心に対して斜めに傷を形成する傷
形成手段と、前記傷の形成位置を含む部分に前記光ファ
イバの長さ方向にそって張力を加える張力供与手段と、
該光ファイバを、該光ファイバの軸心を中心とする方向
に回転させることによって前記傷の形成位置に捻回力を
加える回転手段を有することを特徴とする光ファイバま
たは光ファイバカプラの終端面の無反射処理処理装置を
提案する。
【0008】
【発明の実施の形態】図1〜3は本発明の光ファイバカ
プラの終端面の無反射処理方法の一例を示したものであ
る。すなわち図4(a)〜(d)に示した方法によって
製造された2×2型光ファイバカプラを用い、不要ポー
ト(光ファイバ)の終端面を無反射処理し、図5、6に
示すような1×2型光ファイバカプラを製造する例を示
したものである。以下、図1〜6を利用して説明する。
図1は本発明の無反射処理装置の一例を上部から見た状
態を示した平面図である。図2は、図1に示した無反射
処理装置に設けられた刃によって不要ポートに傷をつけ
る際の操作の要部を示した説明図である。図3は図1に
示した無反射処理装置に設けられた回転クランプの回転
によって不要ポートを回転させて切断する際の操作の要
部を示した説明図であって、図1中破線B−B′にそっ
て切断した断面図である。図1〜3には図中にX方向、
Y方向、Z方向を示して各図における方向が明確になる
ようにしている。
【0009】図中符号21はカプラクランプであって、
このカプラクランプ21は下側カプラクランプ21aと
上側カプラクランプ21bとからならなるふたつ割体で
ある。すなわち下側カプラクランプ21aと上側カプラ
クランプ21bとは、これらを閉じあわせることによっ
て一体化される対称構造となっている。また、上側カプ
ラクランプ21bは、さらにカプラ本体側部材211b
とポート側部材212bとに二分割されており、これら
のカプラ本体側部材211bとポート側部材212b
は、それぞれ別々に前記下側カプラクランプ21aと閉
じあわせることができるようになっている。下側カプラ
クランプ21aの上側カプラクランプ21bとの対峙面
には、2×2型光ファイバカプラ10の光ファイバカプ
ラ本体10aを収めるためのカプラ本体収容溝22a
と、このカプラ本体収容溝22aからのびる不要ポート
9d′を収めるための不要ポート収容溝23aと、使用
ポート9b′を収めるための使用ポート収容溝23a′
が設けられている。
【0010】上側カプラクランプ21bには、カプラ本
体収容溝22b、不要ポート収容溝23b、使用ポート
収容溝23b′が設けられている。これらはそれぞれ下
側カプラクランプ21aの構成と同様のもので、下側カ
プラクランプ21aの構成に対して対称に形成されてい
るものである。
【0011】さらにこの上側カプラクランプ21bに設
けられた不要ポート収容溝23bの中途部分には、この
不要ポート収容溝23bを斜めに横断するように板状の
刃24bが埋め込まれている。この刃24bの刃先24
cは不要ポート収容溝23bの開口部方向に配されてい
る。この刃24bは不要ポート収容溝23b内に収めら
れる不要ポート9d′に、上方向からその軸心に対して
斜めに傷を入れるために設けられているものである。こ
の刃24bの角度は、図5に示す、得ようとする不要ポ
ート9d′の終端面11の傾斜角βと等しくなるように
設定されている。傾斜角βは8度以上、好ましくは約8
度(実質的には7.5〜8.5度)とされる。また、刃
24bは、カプラ本体収容溝22bに収められる光ファ
イバカプラ本体10aの保護ケース8の端縁から切断後
の不要ポート9d′の先端までの長さfが、5〜15m
m程度になる位置に設けられている。
【0012】また、下側カプラクランプ21aの図中X
方向(不要ポート9d′の長さ方向)外部には、間隔を
おいて不要ポート引取台(引取台)31が設けられてい
る。この引取台31は、切り放される不要ポート9d′
の切断片側を固定するものである。この引取台31の中
央部には、断面半円状の第1部材32aと第2部材32
bとからなる円柱状の回転クランプ32が設けられてい
る。前記第1部材32aと第2部材32bとの接合面は
長方形状で、その中央部には図中X方向にそってそれぞ
れ溝32c,32dが設けられている。不要ポート9
d′の切断片側は、その長さ方向にそって溝32cに収
められ、さらに第1部材32aと第2部材32bとを一
体化することによって、これらの溝32c,32dによ
ってはさみこまれて固定されるようになっている。また
回転クランプ32は、その側面に接触して設けられてい
る駆動ギア33aの回転によって、その底面の円周方向
に回転するようになっている。この駆動ギア33aはモ
ータ33bに接続されており、このモータ33bの回転
によって連動して回転するようになっている。
【0013】前記引取台31と下側カプラクランプ21
aとは2本のスライド棒40,40によって接続されて
おり、これらのスライド棒40,40をスライドさせて
引取台31を移動させることができるようになってい
る。またスライド棒40,40の周囲にはバネ41,4
1が設けられている。このバネ41,41は図中X方向
において引取台31を付勢し、下側カプラクランプ21
aから引取台31に向かって張力Aを発生させるもので
ある。さらに下側カプラクランプ21aには、引取台3
1側に突出し、スライド棒40よりも短い棒状のストッ
パー42が設けられている。つまり、スライド棒40,
40をスライドさせて引取台31を下側カプラクランプ
21a側に引き寄せてストッパー42に接触させて止め
ることによって、この引取台31を所定の引張力(張力
A)が加わる位置に位置決めすることができるようにな
っている。
【0014】以下、不要ポート9d′の切断方法(不要
ポート9d′の終端面の処理方法)を、操作を追って説
明する。まず、図4(a)〜(d)に示す手順で2×2
型光ファイバカプラ10を製造する。このとき光ファイ
バ1a,1bは、光ファイバ裸線3a,3bの周囲に被
覆層2が形成されてなるもので、具体的には例えば以下
のようなものを用いる。前記光ファイバ裸線3a,3b
はゲルマニウムを添加した石英ガラス製のコアと、その
外周に形成された石英ガラスからなる前記コアより低屈
折率のクラッドからなり、クラッド径(外径)は125
μmである。また、被覆層2は紫外線硬化型樹脂からな
り、被覆層2を含めた光ファイバ1a,1bの外径は2
50μmである。
【0015】ついで、図1〜図3に示す無反射処理装置
において、下側カプラクランプ21aと、上側カプラク
ランプ21b(カプラ本体側部材211bとポート側部
材212b)を開いた状態とし、下側カプラクランプ2
1aに設けられたカプラ本体収容溝22a、不要ポート
収容溝23a、使用ポート収容溝23a′に、それぞれ
光ファイバカプラ本体10aとこれからのびる不要ポー
ト9d′と使用ポート9b′を収める。
【0016】ついで、上側カプラクランプ21bを閉じ
て下側カプラクランプ21aと一体化させる。すると、
図2に示すように不要ポート9d′の上から刃24bが
被覆層2を貫通し、その刃先24cが光ファイバ裸線3
bのクラッド表面31bに至り、クラッド表面31bの
上に傷がつく。
【0017】この後、上側カプラクランプ21bのカプ
ラ本体側部材211bはそのままで、ポート側部材21
2bのみを開いてもとの位置にもどす。すると、ポート
側部材212bに設けられている刃24bは不要ポート
9d′から離れるので、これ以降の操作において前記刃
24bにより、必要以上に不要ポート9d′が傷つくこ
とを防ぐことができる。一方、引取台31を、スライド
棒40,40をスライドさせて移動させ、ストッパー4
2に押しつける。そして、図3に示すように回転クラン
プ32の第2部材32bを開いて第1部材32aの中心
部の溝32cに不要ポート9d′の切断片側を収めた
後、前記第2部材32bをとじて不要ポート9d′の切
断片側を固定する。この後ストッパー42から引取台3
1を解放すると、バネ41,41の作用によって下側カ
プラクランプ21aから光ファイバ引取台(引取台)3
1にむかって約数百gfの張力Aが加わる。
【0018】ついで、モータ33bを駆動させ、これに
連動する駆動ギア33aを所定角度だけ回転させると、
回転クランプ32が不要ポート9d′の切断片側ととも
に回転する。このとき光ファイバカプラ本体10aと、
この光ファイバカプラ本体10aに近接する部分の不要
ポート9d′は、下側カプラクランプ21aと、上側カ
プラクランプ21bのカプラ本体側部材211bとによ
ってはさまれて固定されているので、前記回転の結果、
前記張力Aとともに、前記傷の形成位置に捻回力が加わ
る。この回転操作を前記不要ポート9d′に3〜6回転
程度加えると、前記傷の形成位置において不要ポート9
d′がこの傷にそって斜めに破断し、図6に示すような
1×2型光ファイバカプラ10Aを得ることができる。
【0019】この1×2型光ファイバカプラ10Aにお
いては、図5に示すように、不要ポート9d′の終端面
11の軸心に対する傾斜角βは8度以上、好ましくは約
8度(実質的には7.5〜8.5度)となっている。し
たがってこの1×2型光ファイバカプラ10Aは、光学
回路中に挿入して使用するとき、不要ポート9cからの
反転反射が実質的に防止されて、反射ノイズのない光フ
ァイバカプラとなっている。
【0020】上述の不要ポート9d′の終端面の無反射
処理方法は、その軸心に対して斜めに傷を入れた不要ポ
ート9d′に、その長さ方向にそって張力Aを加えつつ
前記傷の形成位置に捻回力を加えることによって、前記
斜めの傷にそって不要ポート9d′を破断するものであ
る。すなわち最初に傷を形成する際に、その傾斜角度
を、図5に示す所望の傾斜角βと等しく設定すること
で、簡単に好ましい8度以上の傾斜角βを有する不要ポ
ート9d′の終端面11を得ることができ、反転光量が
著しく減少された1×2型光ファイバカプラ10Aが得
られるまた、上述のような専用工具(無反射処理装置)
を用いることによって、熟練を必要とせず、簡便な操作
で確実に好ましい8度以上の傾斜角βを有する不要ポー
ト9d′の終端面11を得ることができ、製造効率と製
造歩留まりを向上させることができる。
【0021】
【実施例】上述のように、図4(a)〜(d)に示した
方法によって製造した2×2型光ファイバカプラ10を
用い、図1〜3に示す方法によって図5、図6に示すよ
うな1×2型光ファイバカプラ10Aを製造した。この
とき光ファイバ裸線3a,3bは、ゲルマニウムを添加
した石英ガラス製のコアと、石英ガラスからなる前記コ
アより低屈折率のクラッドからなるもので、クラッド径
(外径)は125μmであった。また、被覆層2は紫外
線硬化型樹脂からなり、被覆層2を含めた光ファイバ1
a,1bの外径は250μmであった。また刃24bは
傾斜角βが約8度になるように設置した。この1×2型
光ファイバカプラ10Aは、使用波長が1.3μmと
1.55μmの広帯域型の3dBカプラとした。出力ポ
ートとするポート9a,9cの一方のポート9aを光源
(図示せず)に接続し、他方ポート9cを光パワーメー
タ(図示せず)に接続した。使用ポート9b′の端面
は、反射が生じないように光学的マッチング液に浸し
た。ポート9aを通る光源からの光強度をP3とし、不
要ポート9d′を通って光パワーメータに達する光強度
をP4とするとき、次式により反射減衰量(dB)を求
めた。このとき測定波長は1.55μmとした。 反射減衰量=−10log(P4/P3) (dB) 上式において反射減衰量は、不要ポート9d′の終端面
11における反転光量の程度を表している。この反射減
衰量は50dB以上であれば実用的に問題ない。結果を
表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】表1より、製造した試料番号1〜10の1
×2型光ファイバカプラ全てにおいて、実用的に十分な
反射減衰量が得られたことが明らかである。
【0024】上述の例は1×2型の光ファイバカプラに
関するものであるが、本発明はこれに限定されるもので
はなく他のM×N型光ファイバカプラについても同様に
適用できることはいうまでもない。また、この例におい
ては、上側カプラクランプに刃が設けられた装置を用い
て、上から不要ポートの中途部分に傷をつけたが、下か
ら傾斜角βをなすように傷をつけるようにしてもよい。
この場合は下側カプラクランプに刃が設けられている装
置を用いる。さらに、光ファイバカプラのみでなく、一
般に光ファイバの終端面を無反射処したい場合には如何
なる光学機器、光学回路中においても適用できる。
【0025】
【発明の効果】本発明の光ファイバまたは光ファイバカ
プラの終端面の無反射処理方法および無反射処理装置
は、その軸心に対して斜めに傷を入れた光ファイバに、
その長さ方向にそって張力を加えつつ前記傷の形成位置
に捻回力を加えることによって、この傷にそって光ファ
イバを破断するものである。すなわち傷を形成する際
に、その傾斜角度を、所望の光ファイバ終端面の傾斜角
と等しく設定することで、簡単に好ましい傾斜角を有す
る光ファイバの終端面を得ることができ、反転反射が著
しく減少された光ファイバまたは光ファイバカプラが得
られるまた、本発明の専用工具(無反射処理装置)を用
いることによって、熟練を必要とせず、簡便な操作で再
現性よく、確実に光ファイバカプラまたは光ファイバの
終端面の処理を行うことができ、製造効率と製造歩留ま
りが向上する。したがって、製造効率と歩留まりが向上
し、この方法で製造したM×N型(1≦M,1≦N,M
≠N)の光ファイバカプラは実質的に反射ノイズがな
い、しかもコンパクトで安価な光ファイバカプラとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の無反射処理装置の一例を示す平面図
である。
【図2】 図1に示した無反射処理装置において、不要
ポートに傷を形成するときの状態を示す平面図である。
【図3】 図1に示した無反射処理装置において、不要
ポートを回転させるときの動きを示すもので、図1中破
線B−B′で切断した断面図である。
【図4】 (a)〜(d)の順に2×2型光ファイバカ
プラの製法の一例を示す平面図である。
【図5】 無反射処理された光ファイバにおける終端面
の一例を示す軸心にそう断面図である。
【図6】 図4(d)に示した2×2型光ファイバのポ
ート(光ファイバ)の1本を無反射処理して得られた1
×2型光ファイバカプラの構造を示す平面図である。
【符号の説明】
9a、9b、9c、9d…ポート(光ファイバ)、9
b′…使用ポート(光ファイバ)、9d′…不要ポート
(光ファイバ)、10…2×2型光ファイバカプラ、1
0A…1×2型光ファイバカプラ、10a…光ファイバ
カプラ本体、21…カプラクランプ、21a…下側カプ
ラクランプ、21b…上側カプラクランプ、211b…
カプラ本体側部材、212b…ポート側部材、22a…
カプラ本体収容溝、22b…カプラ本体収容溝、23a
…不要ポート収容溝、23b…不要ポート収容溝、24
b…刃(傷形成手段)、31…不要ポート引取台(引取
台)、32…回転クランプ(回転手段)、41…バネ
(張力供与手段)、42…ストッパー、A…張力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山内 良三 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバに、該光ファイバの軸心に対
    して斜めの傷を形成し、 該光ファイバの該傷の形成位置を含む部分に、該光ファ
    イバの長さ方向にそって張力を加えつつ、捻回力を加え
    ることによって該光ファイバを、前記傷にそって、その
    軸心に対して斜めに切断することを特徴とする光ファイ
    バまたは光ファイバカプラの終端面の無反射処理方法。
  2. 【請求項2】 光ファイバの切断位置に、該光ファイバ
    の軸心に対して斜めに傷を形成する傷形成手段と、 前記傷の形成位置を含む部分に前記光ファイバの長さ方
    向にそって張力を加える張力供与手段と、 該光ファイバを、該光ファイバの軸心を中心とする方向
    に回転させることによって前記傷の形成位置に捻回力を
    加える回転手段を有することを特徴とする光ファイバま
    たは光ファイバカプラの終端面の無反射処理処理装置。
JP9127669A 1997-05-16 1997-05-16 光ファイバまたは光ファイバカプラの終端面の無反射処理方法および無反射処理装置 Pending JPH10319250A (ja)

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JP9127669A Pending JPH10319250A (ja) 1997-05-16 1997-05-16 光ファイバまたは光ファイバカプラの終端面の無反射処理方法および無反射処理装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004109370A (ja) * 2002-09-17 2004-04-08 Toshiba Corp 光ファイバ端面の形成方法および光ファイバ増幅器
JP2010237331A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Furukawa Electric Co Ltd:The 光ファイバ切断機
CN111290079A (zh) * 2020-02-26 2020-06-16 广州奥鑫通讯设备有限公司 一种光无源器件的光纤端面处理装置

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