JPH10318537A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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JPH10318537A
JPH10318537A JP12735597A JP12735597A JPH10318537A JP H10318537 A JPH10318537 A JP H10318537A JP 12735597 A JP12735597 A JP 12735597A JP 12735597 A JP12735597 A JP 12735597A JP H10318537 A JPH10318537 A JP H10318537A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱電対の起電力が、熱電対の変形や経年変化に
より減少したときに、一酸化炭素や窒素酸化物が大量に
発生することのない燃焼装置を提供する。 【解決手段】熱電対11の熱起電力が、基準空気比に対
応した基準電圧に一致するように、熱電対11の熱起電
力が該基準電圧を超えるときは比例制御弁18によりバ
ーナへの燃料供給量を減少させる第1制御を行い、熱電
対11の熱起電力が該基準電圧未満であるときには、比
例制御弁18によりバーナへの燃料供給量を増加させる
第2制御を行う比例弁制御手段30とを備えた燃焼装置
において、比例弁制御手段30は、前記第2制御を行っ
ているときに、比例制御弁18を所定の制限開度まで開
けた状態が、所定時間以上継続したときには、バーナの
燃焼を停止する停止制御手段40を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、空気比を一定に
保って安定した燃焼を行う燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、燃焼装置であるガス給湯器やガス
ファンヒータにおいて、バーナへの燃料ガスの供給量を
調節する比例制御弁と、バーナへの燃焼用空気の供給量
を調節する送風機を備え、例えば吸気管や排気管の閉塞
等の外乱により、燃焼用空気の供給量が変動しても、バ
ーナに対する燃料ガスと燃焼用空気の供給量の比が一定
に保たれるように、バーナへの燃料ガスの供給量或いは
燃焼用空気の供給量を制御する、いわゆる空燃比制御を
行うことで、失火や不完全燃焼が生じるのを防止し、安
定した燃焼を行うようにしたものがある。
【0003】この空燃比制御としては、例えば、送風機
により実際にバーナに供給される空気量と、バーナに供
給される燃料ガスの供給量に応じて決定される燃焼に必
要な空気量との比である空気比λ(実際の供給空気量/
必要空気量)を検出する空気比検出手段を設け、該空気
比検出手段により検出される空気比λが、1以上の所定
の基準空気比λB に保たれるように、比例制御弁の開度
を制御するものが知られている。
【0004】空気比検出手段としては、バーナーの近傍
に熱電対を設け、該熱電対の熱起電力Vと空気比λとの
相関関係から、空気比λを検出するものがあり、この熱
電対の熱起電力Vと空気比λとの相関関係は、図1に示
すように、λ=1で熱電対の熱起電力Vが最大となる、
上に凸の2次曲線となる。
【0005】そして、熱電対の熱起電力Vが前記基準空
気比λB に対応した基準電圧VB を超えるときは、前記
比例制御弁によりバーナへの燃料供給量を減らして空気
比λを大きくし、基準電圧VB 未満であるときには、前
記比例制御弁によりバーナへの燃料供給量を増やして空
気比λを小さくすることで、空気比λをλ=λB に保っ
て安定した燃焼を行うことができる。
【0006】しかし、本願発明者らは、空気比に対する
熱電対の熱起電力Vが、熱電対の変形や経年変化により
減少することを知見した。そして、空気比λに対する熱
電対の熱起電力Vの減少が進んだときに、前記比例制御
弁によりバーナへの燃料供給量を増やして空気比λを小
さくしても、熱電対の熱起電力Vが前記基準空気比λB
に対応した基準電圧VB まで増加しない状態となること
を知見した。
【0007】この場合、熱電対の熱起電力Vが前記基準
空気比λB に対応した前記基準電圧VB に近づくよう
に、前記比例制御弁により、バーナへの燃料供給量を増
加させて空気比λを小さくする制御を行っても、熱電対
の熱起電力Vが前記基準電圧VB に達しないため、空気
比λが極端に小さい状態でバーナの燃焼が続行され、バ
ーナの燃焼時に一酸化炭素(CO)や窒素酸化物(NO
x)が大量に発生してしまうという不都合があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記不都合
を解消し、熱電対の起電力が、熱電対の変形や経年変化
により減少したときに、一酸化炭素や窒素酸化物が大量
に発生することのない燃焼装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の実施態様
は、上記目的を達成するため、バーナと、該バーナへの
燃料供給量を調節する比例制御弁と、該バーナの燃焼時
に該バーナに燃焼用空気を供給する送風機と、該バーナ
に臨んで設置され、該送風機により該バーナに供給され
る実際の空気量と該バーナの燃焼に必要な空気量との比
である空気比に応じた熱起電力を発生する熱電対と、該
熱電対の熱起電力が、1以上の所定値に設定された基準
空気比に対応した基準電圧に一致するように、該熱電対
の熱起電力が該基準電圧を超えるときは前記比例制御弁
により前記バーナへの燃料供給量を減少させる第1制御
を行い、該熱電対の熱起電力が該基準電圧未満であると
きには、前記比例制御弁により前記バーナへの燃料供給
量を増加させる第2制御を行う比例弁制御手段とを備え
た燃焼装置において、該比例弁制御手段は、前記第2制
御を行っているときに、前記比例制御弁を所定の制限開
度まで開けた状態が、所定時間以上継続したときには、
前記バーナの燃焼を停止する停止制御手段を有すること
を特徴とする。
【0010】前記比例弁制御手段は、前記バーナの燃焼
時に、前記熱電対の熱起電力が前記基準電圧未満である
ときは、前記比例制御弁の開度を大きくして、前記熱電
対の熱起電力が前記基準電圧と一致するまで、前記バー
ナへの燃料供給量を増加させる制御を行う。しかし、前
記熱電対の経年変化等により、空気比に対する該熱電対
の熱起電力が減少したときには、前記比例制御弁を所定
の制限開度まで開け、前記バーナへの燃料供給量を増加
させて空気比を小さくしても、熱電対の熱起電力が前記
基準電圧まで増加しない状態となる場合がある。
【0011】かかる場合に、本発明によれば、前記比例
弁制御手段の有する停止制御手段は、前記第2制御が行
われているときに、前記比例制御弁の開度が前記制限開
度である状態が、前記所定時間以上継続したときには、
空気比に対する前記熱電対の熱起電力が減少し、熱電対
の熱起電力が前記基準電圧に達することがないと判断し
て、前記バーナの燃焼を停止する。そのため、空気比が
小さい状態でバーナの燃焼が続行されることがなく、一
酸化炭素や窒素酸化物が多量に発生するのを防止するこ
とができる。
【0012】また、本発明の第2の実施態様は、バーナ
と、該バーナへの燃料供給量を調節する比例制御弁と、
該バーナに燃焼用空気を供給する送風機と、該バーナに
臨んで設置され、該バーナの燃焼時に該送風機により該
バーナに供給される実際の空気量と該バーナの燃焼に必
要な空気量との比である空気比に応じた熱起電力を発生
する熱電対と、該熱電対の熱起電力が、1以上の所定値
に設定された基準空気比に対応した基準電圧に一致する
ように、該熱電対の熱起電力が該基準電圧を超えるとき
は前記比例制御弁により前記バーナへの燃料供給量を減
少させる第1制御を行い、該熱電対の熱起電力が該基準
電圧未満であるときには、前記比例制御弁により前記バ
ーナへの燃料供給量を増加させる第2制御を行う比例弁
制御手段とを備えた燃焼装置において、該比例弁制御手
段は、前記第2制御を行っているときに、前記熱電対の
熱起電力が増加した後に減少するのを検知したときに
は、前記バーナの燃焼を停止させる停止制御手段を有す
ることを特徴とする。
【0013】空気比と熱電対の熱起電力の相関グラフ
は、空気比が1であるときに熱電対の熱起電力が最大と
なる、上に凸の2次曲線となる。そのため、前記比例弁
制御手段が、前記比例制御弁により前記バーナへの燃料
供給量を増加させて、空気比を小さくしたときに、熱電
対の熱起電力が前記基準電圧に達することなく、増加し
た後に減少することが検知されたということは、熱電対
の変形や経年変化により、空気比に対する熱電対の起電
力が減少し、前記基準電圧まで増加しなくなったと判断
することができる。
【0014】そして、本発明によれば、前記比例弁制御
手段の有する停止制御手段は、前記第2制御が行われて
いるときに、熱電対の熱起電力が増加した後に減少した
ことを検知したときには、空気比に対する前記熱電対の
熱起電力が減少したものと判断して前記バーナの燃焼を
停止する。そのため、従来のように、熱電対の熱起電力
が増加した後に減少した後、即ち空気比が1未満となっ
た後も、バーナの燃焼を続行することがなく、一酸化炭
素や窒素酸化物が多量に発生するのを防止することがで
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態を図1〜
図4を参照して説明する。図1は本第1の実施形態の燃
焼装置に備えた熱電対の熱起電力と空気比との相関グラ
フ、図2は本第1の実施形態の燃焼装置である給湯器の
システム構成図、図3は図2に示した給湯器の空気比の
制御ブロック図、図4は図2に示した給湯器の空気比の
制御動作を示すフローチャートである。
【0016】図2を参照して、本第1の実施形態の給湯
器は、使用者が設定した目標温度の湯を出湯するもので
あり、1は給湯器本体、2は給湯器本体1内に形成され
た燃焼室3に収容されたバーナ、4は燃焼室3の上方で
給湯器本体1内に設けられた熱交換器、5はバーナ2に
燃料ガスを供給するガス供給管、6は熱交換器4を通っ
て配管された給湯管、7は燃焼室3内のバーナ2に燃焼
用空気を供給する送風機、8は給湯器の作動制御を行う
コントローラ、9は出湯温の設定操作等を行うための操
作器である。燃焼室3には、バーナ2を点火するための
火花放電を生じさせる点火電極10と、バーナ2の燃焼
状態(失火や着火の有無等)を検知する熱電対11とが
配置されている。
【0017】送風機7は、燃焼用空気の導入路12の吸
気口13に臨んで、導入路12内に設けられたファン1
4と、ファン14を回転駆動するファンモータ15とに
より構成され、ファン14の回転により、バーナ2の燃
焼に必要な燃焼用空気を導入路12の吸気口13から吸
引し、該燃焼用空気を導入路12を介して燃焼室3に供
給する。
【0018】尚、ファンモータ15には、ファンモータ
15の回転速度を検出する回転速度センサ16が設けら
れている。
【0019】ガス供給管5には、その上流側から順に、
ガス供給管5を開閉する主電磁弁17と、ガス供給管5
からバーナ2に供給される燃料ガスの供給量を調節する
比例制御弁18とが設けられている。
【0020】給湯管6には、熱交換器4の上流側で、給
湯管6の通水量を検出する流量センサ19と、熱交換器
4に供給される水の温度を検出する入水温センサ20と
が設けられ、また、熱交換器4の下流側には、熱交換器
4で加熱された水の温度を検出する出湯温センサ21が
設けられている。この場合、入水温センサ20及び出湯
温センサ21は、例えば感熱抵抗素子であるサーミスタ
により構成されるものである。
【0021】尚、給湯管6の下流端部は、例えば、台所
等の給湯栓(図示しない)に接続される。
【0022】操作器9には、出湯目標温度の設定を行う
温度設定スイッチ22と、出湯目標温度や給湯器の異常
等の報知を行う表示器23とが備えられている。
【0023】コントローラ8は、マイクロコンピュータ
やメモリ、I/Oユニット等の電子回路により構成され
たものであり、各センサ16,19,20,21及び熱
電対11を介してそれぞれ検出されるファンモータ15
の回転速度、給湯管6の通水量、入水温及び出湯温、並
びにバーナ2の燃焼状態の検出データ等に基づき、点火
電極10や、ファンモータ15、主電磁弁17、比例制
御弁18、表示器23の作動を制御する。
【0024】ここで、図3を参照して、コントローラ8
による給湯器の基本的作動制御の概要を説明する。
【0025】使用者が図2に示した給湯管6の下流側の
先端に取り付けられた給湯栓(図示しない)を操作し、
流量センサ19により給湯管への通水が検出されると、
コントローラ8はファンモータ15を駆動して、バーナ
2への燃焼用空気の供給を開始する。また、コントロー
ラ8は主電磁弁17を開弁して、バーナ2への燃料ガス
の供給を開始する。そして、この状態でコントローラ8
は、点火電極10に図示しないスパーカ(高電圧発生回
路)を介して火花放電を生じさせて、バーナ2を点火
し、バーナ2の燃焼を開始する。
【0026】コントローラ8は、図3に示すように、比
例弁制御手段30と、目標燃焼量算出部31と、モータ
駆動回路32と、電磁弁駆動回路41とを備え、バーナ
2の燃焼が開始されると、目標燃焼量算出部31は、流
量センサ19、入水温センサ20及び出湯温センサ21
によりそれぞれ検出される給湯管6の通水量、入水温及
び出湯温の検出データと、湯温設定スイッチ22により
設定された出湯温の目標温度とに基づき、出湯温を目標
温度に一致させるためのバーナ2の目標燃焼量を時々刻
々求める。
【0027】そして、目標燃焼量算出部31は、前記目
標燃焼量に応じた燃焼用空気がバーナ2に供給されるよ
うに、モータ駆動回路32に目標回転速度を指示する。
モータ駆動回路32は、該目標回転速度と、回転速度セ
ンサ16により検出されるファンモータ15の実際の回
転速度とが一致するように、ファンモータ15に供給す
る電力を調節する。
【0028】また、比例弁制御手段30は、その内部に
備えた基本通電量算出部33により、回転速度センサ1
6の検出値に応じた比例制御弁18への通電量を算出
し、通電量決定部34を介して比例制御弁18に通電
し、比例制御弁18の開度を可変することでバーナ2へ
の燃料ガスの供給量を調節する。これにより、給湯管6
の出湯温が前記設定温度に一致するようにバーナ2への
燃焼用空気の供給量と、燃料ガスの供給量とが調節され
る。
【0029】比例弁制御手段30は、また、ファン14
により実際にバーナ2に供給される燃焼用空気の供給量
と、前記目標燃焼量での燃焼に必要な空気の供給量との
比である空気比λ(実際の供給空気量/必要空気量)を
所定の基準空気比λB に保って燃焼を行う機能を有す
る。比例弁制御手段30に備えた基準電圧算出部35、
比較部36、補正値算出部37はこのような空気比の制
御を行うためのものである。
【0030】以下、比例弁制御手段30による空気比の
制御について説明する。熱電対11の熱起電力Vと空気
比λとは相関関係を有し、その相関グラフは、図1に示
すように空気比λ=1で熱起電力Vが最大となる、上に
凸の2次曲線となる。そして、空気比λが大きいほど、
燃焼時に発生する一酸化炭素(CO)や窒素酸化物(N
Ox)の量が減少するため、本第1の実施形態では、基
準空気比λB が1よりも大きい1.3に設定され、空気
比λが1.3の状態でバーナ2が燃焼するように制御が
行われる。
【0031】尚、実際の制御は、空気比λを直接扱わ
ず、空気比λに対応する熱電対の熱起電力Vを用いて行
われる。即ち、図1のグラフにおいて、基準空気比λB
に対応した熱起電力VB を基準電圧とし、熱電対11の
熱起電力Vが該基準電圧VB ±0.2mVである状態で
バーナ2が燃焼するように、制御が行われる。
【0032】また、熱電対11の熱起電力Vと空気比λ
との相関グラフは、バーナ2の燃焼量に応じて、その最
大値と傾きが変化するため、基準電圧算出部35は、フ
ァンモータ15の回転速度(バーナ2の燃焼量に対応)
に応じて、基準空気比λB に対応する熱電対の基準電圧
VB を決定する。
【0033】図4のフローチャートは、比例弁制御手段
30による空気比λの制御動作を示すものであり、基本
通電量算出部33により算出された、比例制御弁18へ
の基本通電量をもとに、以下の式により比例制御弁18
への通電量を調節して、空気比λを制御するものであ
る。
【0034】通電量 = 基本通電量 × 補正値α 図4を参照して、比例弁制御手段30は、STEP1で
フラグFに0を代入(リセット)し、STEP2で補正
値αを1(補正なし)として、STEP3で比較部36
により、熱電対11の熱起電力が基準電圧VB −0.2
mV未満であるか否かを判定する。尚、フラグFは後述
するように、STEP5で20秒タイマの起動の制御を
行うためのものである。
【0035】比例弁制御手段30は、STEP3で、比
較部36により、熱電対11の熱起電力が基準電圧VB
−0.2mV未満でないと判定されたときは、STEP
20に分岐し、STEP20でフラグFに0を代入(リ
セット)し、STEP21で比較部36により熱電対1
1の熱起電力が基準電圧VB +0.2mVを超えている
か否かを判定する。
【0036】STEP21で、比較部36により、熱電
対11の熱起電力が基準電圧VB +0.2mVを超えて
いないと判定されたときはSTEP3に分岐する。即ち
熱電対11の熱起電力が基準電圧VB ±0.2mVの範
囲内にあるときは、STEP3,STEP20,STE
P21が繰り返し実行され、補正値αの増減、即ち、比
例制御弁30への通電量の増減による、比例制御弁30
の開度の調節は行われない。
【0037】それに対して、STEP21で、比較部3
6により熱電対11の熱起電力が基準電圧VB +0.2
mVを超えていると判定されたときには、STEP22
に進む。STEP22では、補正値算出部37により、
補正値αから0.1が減算される。これにより、通電量
決定部34で算出される比例電磁弁18への通電量が減
少される。
【0038】そして、STEP23で3秒経過するのを
待ってSTEP3に戻る。STEP3で熱電対11の熱
起電力が基準電圧VB −0.2mV未満でないと判定さ
れ、STEP21で熱電対11の熱起電力が基準電圧V
B +0.2mVを超えていると判定されたときは、再び
STEP22で、補正値算出部37により補正値αから
0.1が減算され、通電量決定部34を介して比例制御
弁18に供給される通電量が減少される。即ち、STE
P21で熱電対11の熱起電力が基準電圧VB+0.2
mV以下となるまで、STEP22で比例制御弁18へ
の通電量を減少させて比例制御弁18の開度を小さく
し、バーナ2への燃料ガスの供給量を減少させる第1制
御が実行される。
【0039】一方、STEP3で、比較部36により、
熱電対11の熱起電力が基準電圧VB −0.2mV未満
であると判定されたときには、STEP4に進み、ST
EP4で補正値αが、補正値αの上限値である1.5未
満であるときはSTEP30に分岐する。そしてSTE
P30で補正値算出部37は、補正値αに0.1を加算
して、通電量決定部34を介して比例制御弁18に供給
する通電量を増加させ、STEP31で3秒経過するの
を待ってSTEP3に戻る。即ち、STEP3で熱電対
11の熱起電力が基準電圧VB −0.2mV以上となる
まで、STEP30で比例制御弁18への通電量を増加
させて比例制御弁18の開度を大きくし、バーナ2への
燃料ガスの供給量を増加させる第2制御が実行される。
【0040】そして、比例制御手段30が該第2制御を
行っているときに、STEP4で補正値αが、補正値α
の上限である1.5となったときには、STEP5に進
む。STEP5〜STEP9は、比例弁制御手段30に
備えた停止制御手段40の動作フローである。
【0041】比例弁制御手段30が、前記第2制御を実
行しているときに、STEP4で補正値αが上限値であ
る1.5となったときは、フラグFは0(リセット状
態)であるので、STEP5からSTEP6に進む。そ
して、停止制御手段40は、STEP6でフラグFに1
を代入(セット)し、STEP7で20秒タイマをスタ
ートさせる。
【0042】STEP8で20秒タイマがタイムアップ
するまでは、STEP8からSTEP3に分岐する。こ
のとき、フラグFは1(セット)であるので、STEP
5のYES分岐でSTEP8に進み、20秒タイマは再
起動されない。そのため、STEP3で熱電対11の熱
起電力が基準電圧VB −0.2mV未満である限り、S
TEP3,STEP4,STEP5,STEP8のルー
プが繰り返し実行される。
【0043】STEP3で、熱電対11の熱起電力が基
準電圧VB −0.2mV以上となったときは、停止制御
手段40はその動作を中止し、STEP3からSTEP
20に分岐してフラグFに0を代入(リセット)する。
また、STEP8で20秒タイマがタイムアップしたと
きには、それ以上待っても熱電対11の熱起電力が基準
電圧VB まで増加しない、図1のBに示したように、空
気比λに対する熱電対11の熱起電力Vが減少した状態
にあると判断することができる。そのため、停止制御手
段40は、STEP9に進んで、電磁弁駆動回路41を
介して主電磁弁17への通電を遮断し、主電磁弁17を
閉弁して、バーナ2の燃焼を停止する。
【0044】この停止制御手段40の動作により、図1
のBに示すように、空気比に対する熱電対11の熱起電
力が減少したときには、補正値αが上限値である1.5
になった後、20秒を経過した時点で、バーナ2の燃焼
が停止される。そのため、空気比が小さい状態で、バー
ナ2の燃焼が続行され、一酸化炭素(CO)や、窒素酸
化物(NOx)が多量に発生することを防止することが
できる。
【0045】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。本第2の実施形態の装置構成は、図2,図3に
示した前記第1の実施形態と同じであり、空気比に対す
る熱電対11の熱起電力が減少したと判断する条件が異
なる。以下、図5に示したフローチャートに従って、本
第2の実施形態の空気比の制御方法について説明する。
【0046】図5を参照して、STEP1〜STEP
3、及びSTEP20〜STEP23の前記第1制御の
処理は、前記第1の実施形態と同様であり、STEP3
で、熱電対11の起電力が基準電圧VB −0.2mV未
満であると判断されたときのSTEP51以降の処理、
即ち前記第2制御の処理方法が異なる。
【0047】比例弁制御手段30に備えた停止制御手段
40は、STEP51でその時点の熱電対11の熱起電
力を変数VR に保持する。そしてSTEP52で、補正
値算出部37により補正値αに0.1を加算し、通電量
決定部34を介して、比例制御弁18への供給電流を増
加させ、比例制御弁18の開度を大きくしてバーナ2へ
の燃料ガスの供給量を増加させる。
【0048】そして、STEP53で3秒経過するのを
待ってから、STEP54を通って(この時点ではF=
0)STEP55に進み、STEP55で、停止制御手
段40は、前記VR に保持した3秒前の熱電対11の熱
起電力よりも、その時点の熱電対11の熱起電力のほう
が大きいとき、即ち、空気比λの減少に対して熱電対1
1の熱起電力Vが増加する、図1のグラフの空気比λが
1を超える範囲にあるときは、STEP3に分岐する。
即ち、STEP3で熱電対11の熱起電力が基準電圧V
B −0.2mV未満である限り、STEP3〜STEP
55が繰り返し実行される。
【0049】そして、STEP55で、その時点の熱電
対11の熱起電力が、前記VR に保持した3秒前の熱電
対11の熱起電力以下となったとき、即ち、図1のグラ
フで、空気比λの減少に対して熱電対11の熱起電力V
が増加しない、空気比λが1以下である領域にある状態
となったときは、STEP56でフラグFをセットす
る。これにより、以後、STEP3で熱電対11の熱起
電力が基準電圧VB −0.2mV未満である限り、ST
EP3〜STEP54,STEP57が繰り返し実行さ
れる。
【0050】STEP57で、その時点の熱電対11の
熱起電力が、前記VR に保持された3秒前の熱電対11
の熱起電力未満となったとき、即ち、図1のグラフで、
空気比λの減少に対して熱電対11の起電力が減少す
る、空気比λが1未満である領域にある状態となったと
きは、STEP58に進む。
【0051】このように、空気比λを減少させたとき
に、STEP55,56で、熱電対11の熱起電力が増
加から減少に変化することを検知したときは、図1のグ
ラフBに示すように、熱電対11の熱起電力が最大値
(λ=1のときの熱起電力)を超えたと判断することが
できる。そして、この場合は、それ以上補正値αを増加
させて空気比を減少させても、熱電対11の熱起電力は
増加せず、基準電圧VB に達することはない。そのた
め、停止制御手段40は、STEP58で、電磁弁駆動
回路41を介して主電磁弁17への通電を遮断し、主電
磁弁17を閉弁して、バーナ2の燃焼を停止させる。
【0052】この停止制御手段40の動作により、空気
比が1未満となった後も、バーナ2の燃焼が続行され、
一酸化炭素(CO)や窒素酸化物(NOx)が多量に発
生することを防止することができる。
【0053】尚、本第1、第2の実施形態において、停
止制御手段40により、空気比に対する熱電対11の熱
起電力が減少したと判断されたときに、表示器23によ
り異常の報知を行うようにしてもよい。
【0054】また、本第1、第2の実施形態では、燃焼
装置として給湯器を例に説明したが、他の燃焼機器、例
えばガスファンヒータについても本発明の適用が可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気比と熱電対の熱起電力との相関グラフ。
【図2】本発明の実施形態の燃焼装置である給湯器のシ
ステム構成図。
【図3】図2の給湯器に備えたコントローラのブロック
図。
【図4】図3のコントローラの動作フローチャート。
【図5】図3のコントローラの動作フローチャート。
【符号の説明】
1…給湯器本体、2…バーナ、3…燃焼室、4…熱交換
器、5…ガス供給管、6…給湯管、7…送風機、8…コ
ントローラ、9…操作器、10…点火電極、11…熱電
対、12…導入路、13…吸気口、14…ファン、15
…ファンモータ、16…回転速度センサ、17…主電磁
弁、18…比例制御弁、19…流量センサ、20…入水
温センサ、21…出湯温センサ、22…温度設定スイッ
チ、23…表示器、30…比例弁制御手段、31…目標
燃焼量算出部、32…モータ駆動回路、33…基本通電
量算出部、34…通電量決定部、35…基準電圧算出
部、36…比較部、37…補正値算出部、40…停止制
御手段、41…電磁弁駆動回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バーナと、該バーナへの燃料供給量を調節
    する比例制御弁と、該バーナに燃焼用空気を供給する送
    風機と、該バーナに臨んで設置され、該バーナの燃焼時
    に該送風機により該バーナに供給される実際の空気量と
    該バーナの燃焼に必要な空気量との比である空気比に応
    じた熱起電力を発生する熱電対と、該熱電対の熱起電力
    が、1以上の所定値に設定された基準空気比に対応した
    基準電圧に一致するように、該熱電対の熱起電力が該基
    準電圧を超えるときは前記比例制御弁により前記バーナ
    への燃料供給量を減少させる第1制御を行い、該熱電対
    の熱起電力が該基準電圧未満であるときには、前記比例
    制御弁により前記バーナへの燃料供給量を増加させる第
    2制御を行う比例弁制御手段とを備えた燃焼装置におい
    て、 該比例弁制御手段は、前記第2制御を行っているとき
    に、前記比例制御弁を所定の制限開度まで開けた状態
    が、所定時間以上継続したときには、前記バーナの燃焼
    を停止する停止制御手段を有することを特徴とする燃焼
    装置。
  2. 【請求項2】バーナと、該バーナへの燃料供給量を調節
    する比例制御弁と、該バーナに燃焼用空気を供給する送
    風機と、該バーナに臨んで設置され、該バーナの燃焼時
    に該送風機により該バーナに供給される実際の空気量と
    該バーナの燃焼に必要な空気量との比である空気比に応
    じた熱起電力を発生する熱電対と、該熱電対の熱起電力
    が、1以上の所定値に設定された基準空気比に対応した
    基準電圧に一致するように、該熱電対の熱起電力が該基
    準電圧を超えるときは前記比例制御弁により前記バーナ
    への燃料供給量を減少させる第1制御を行い、該熱電対
    の熱起電力が該基準電圧未満であるときには、前記比例
    制御弁により前記バーナへの燃料供給量を増加させる第
    2制御を行う比例弁制御手段とを備えた燃焼装置におい
    て、 該比例弁制御手段は、前記第2制御を行っているとき
    に、前記熱電対の熱起電力が増加した後に減少するのを
    検知したときには、前記バーナの燃焼を停止させる停止
    制御手段を有することを特徴とする燃焼装置。
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