JPH10318275A - ゴム軸継手 - Google Patents
ゴム軸継手Info
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- JPH10318275A JPH10318275A JP9128506A JP12850697A JPH10318275A JP H10318275 A JPH10318275 A JP H10318275A JP 9128506 A JP9128506 A JP 9128506A JP 12850697 A JP12850697 A JP 12850697A JP H10318275 A JPH10318275 A JP H10318275A
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- rubber
- pair
- flanges
- joint
- shaft coupling
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D3/00—Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
- F16D3/50—Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive with the coupling parts connected by one or more intermediate members
- F16D3/72—Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive with the coupling parts connected by one or more intermediate members with axially-spaced attachments to the coupling parts
- F16D3/74—Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive with the coupling parts connected by one or more intermediate members with axially-spaced attachments to the coupling parts the intermediate member or members being made of rubber or other rubber-like flexible material
- F16D2003/745—Tyre type coupling, i.e. bellows with only one fold
Landscapes
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 継手組付け作業の簡便さを保ちながら、長期
間使用に際しても破壊等の予防効果を安定よく維持する
ことができるようにする。 【解決手段】 一対のフランジ2A,2Bの非対向面と
一対の圧力リング6A,6Bとの間に、弾性ゴムからな
りタイヤ形状に形成されたゴム製継手本体3の両側ビー
ド部3a,3bを挟持固定して組付けられるゴム軸継手
において、ゴム製継手本体3の頂部3cの内周側に、そ
の円周方向の全周に亘って径方向内方へ突出して組付け
状態で一対のフランジ2A,2Bの対向面間に介在され
る円環状の緩衝片7を該ゴム製継手本体3と一体に形成
している。
間使用に際しても破壊等の予防効果を安定よく維持する
ことができるようにする。 【解決手段】 一対のフランジ2A,2Bの非対向面と
一対の圧力リング6A,6Bとの間に、弾性ゴムからな
りタイヤ形状に形成されたゴム製継手本体3の両側ビー
ド部3a,3bを挟持固定して組付けられるゴム軸継手
において、ゴム製継手本体3の頂部3cの内周側に、そ
の円周方向の全周に亘って径方向内方へ突出して組付け
状態で一対のフランジ2A,2Bの対向面間に介在され
る円環状の緩衝片7を該ゴム製継手本体3と一体に形成
している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電動機やエ
ンジン等の原動機の駆動軸とポンプや送風機等の被動機
の従動軸との間に亘る動力伝達用継手として用いられる
ゴム軸継手に関し、詳しくは、可撓性及び振動、衝撃吸
収性に優れた弾性ゴムからタイヤ形状に形成されたゴム
製継手本体を使用することで、両被接合回転軸の許容偏
角、許容偏心、許容間隙誤差を大きくとれるとともに回
転に伴って生じる振動や衝撃、騒音の緩和機能を発揮す
るように構成されているゴム軸継手に関するものであ
る。
ンジン等の原動機の駆動軸とポンプや送風機等の被動機
の従動軸との間に亘る動力伝達用継手として用いられる
ゴム軸継手に関し、詳しくは、可撓性及び振動、衝撃吸
収性に優れた弾性ゴムからタイヤ形状に形成されたゴム
製継手本体を使用することで、両被接合回転軸の許容偏
角、許容偏心、許容間隙誤差を大きくとれるとともに回
転に伴って生じる振動や衝撃、騒音の緩和機能を発揮す
るように構成されているゴム軸継手に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の一般的なゴム軸継手は、図10
に示すように、被接合用回転軸1A,1Bの端部を挿嵌
固定可能なボス部2a,2bを有する一対のフランジ2
A,2Bと、高弾性ゴムからなりタイヤ形状に形成され
たゴム製継手本体3と、このゴム製継手本体3の両側ビ
ード部3a,3bをその円周方向の複数箇所において共
通座金4及び締結ボルト5を介して上記一対のフランジ
2A,2Bの非対向面との間に軸方向から挟持固定する
一対の圧力リング6A,6Bとから構成されている。
に示すように、被接合用回転軸1A,1Bの端部を挿嵌
固定可能なボス部2a,2bを有する一対のフランジ2
A,2Bと、高弾性ゴムからなりタイヤ形状に形成され
たゴム製継手本体3と、このゴム製継手本体3の両側ビ
ード部3a,3bをその円周方向の複数箇所において共
通座金4及び締結ボルト5を介して上記一対のフランジ
2A,2Bの非対向面との間に軸方向から挟持固定する
一対の圧力リング6A,6Bとから構成されている。
【0003】上記のように構成された一般的なゴム軸継
手においては、タイヤ形状のゴム製継手本体3の両側ビ
ード部3a,3bをフランジ2A,2Bと圧力リング6
A,6Bとの間に挟持固定する構造であるために、回転
中に過大なスラスト力が作用して上記ゴム製継手本体3
にスラスト方向で許容範囲を越える圧縮力が働いた場
合、継手組付け状態では隙間Sが設けられている一対の
フランジ2A,2Bの対向面同士が接触して、それらフ
ランジ2A,2Bの異常摩耗や破損を招きやすく、極端
な場合は継手全体あるいは原動機や被動機が破壊される
おそれがある。
手においては、タイヤ形状のゴム製継手本体3の両側ビ
ード部3a,3bをフランジ2A,2Bと圧力リング6
A,6Bとの間に挟持固定する構造であるために、回転
中に過大なスラスト力が作用して上記ゴム製継手本体3
にスラスト方向で許容範囲を越える圧縮力が働いた場
合、継手組付け状態では隙間Sが設けられている一対の
フランジ2A,2Bの対向面同士が接触して、それらフ
ランジ2A,2Bの異常摩耗や破損を招きやすく、極端
な場合は継手全体あるいは原動機や被動機が破壊される
おそれがある。
【0004】上記のごとき破壊等の予防対策として、従
来では、図11に示すように、一方の締結ボルト5の長
さを一対のフランジ2A,2Bの対向面間の隙間Sに入
り込むまでの長さに延ばすとともに、上記一対のフラン
ジ2A,2Bの対向面間の隙間S寸法に合った長さに調
整し作製された管状ゴム20を上記締結ボルト5の延長
部分5aに外嵌保持させたり、図12に示すように、上
記一対のフランジ2A,2Bの外径に合わせた外径を持
つ円環状のゴム板21を一対のフランジ2A,2Bの対
向面間に介在し保持させたりする構造が採用されてい
た。
来では、図11に示すように、一方の締結ボルト5の長
さを一対のフランジ2A,2Bの対向面間の隙間Sに入
り込むまでの長さに延ばすとともに、上記一対のフラン
ジ2A,2Bの対向面間の隙間S寸法に合った長さに調
整し作製された管状ゴム20を上記締結ボルト5の延長
部分5aに外嵌保持させたり、図12に示すように、上
記一対のフランジ2A,2Bの外径に合わせた外径を持
つ円環状のゴム板21を一対のフランジ2A,2Bの対
向面間に介在し保持させたりする構造が採用されてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような破壊等の
予防対策構造が採用された従来のゴム軸継手は、いずれ
の場合も一対のフランジ2A,2Bの対向面間に管状ゴ
ム20またはゴム板21といった別部品としての緩衝材
を介装するものであるから、それら緩衝材の取り付けを
含めて継手組付け作業が煩雑になり、また、別部品であ
るがために長期間使用しているうちに変位したり、外れ
たりして所定の破壊等の予防効果の信頼性に欠けるとい
う問題があった。
予防対策構造が採用された従来のゴム軸継手は、いずれ
の場合も一対のフランジ2A,2Bの対向面間に管状ゴ
ム20またはゴム板21といった別部品としての緩衝材
を介装するものであるから、それら緩衝材の取り付けを
含めて継手組付け作業が煩雑になり、また、別部品であ
るがために長期間使用しているうちに変位したり、外れ
たりして所定の破壊等の予防効果の信頼性に欠けるとい
う問題があった。
【0006】本発明は上記のような実情に鑑みてなされ
たもので、継手組付け作業の簡便さを保ちながら、長期
間使用に際しても破壊等の予防効果を安定よく維持する
ことができるゴム軸継手を提供することを目的としてい
る。
たもので、継手組付け作業の簡便さを保ちながら、長期
間使用に際しても破壊等の予防効果を安定よく維持する
ことができるゴム軸継手を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明に係るゴム軸継手は、被接合
用回転軸の端部を挿嵌固定可能なボス部を有する一対の
フランジと、弾性ゴムからなり、タイヤ形状に形成され
たゴム製継手本体と、このゴム製継手本体の両側ビード
部をその円周方向の複数箇所で締結具を介して上記一対
のフランジの非対向面との間に挟持固定する一対の圧力
リングとを備えてなるゴム軸継手において、上記ゴム製
継手本体の頂部内周側に径方向内方へ突出して、継手組
付け状態では上記一対のフランジの対向面間に介在され
る緩衝片を上記ゴム製継手本体と一体形成していること
を特徴とするものである。
に、請求項1に記載の発明に係るゴム軸継手は、被接合
用回転軸の端部を挿嵌固定可能なボス部を有する一対の
フランジと、弾性ゴムからなり、タイヤ形状に形成され
たゴム製継手本体と、このゴム製継手本体の両側ビード
部をその円周方向の複数箇所で締結具を介して上記一対
のフランジの非対向面との間に挟持固定する一対の圧力
リングとを備えてなるゴム軸継手において、上記ゴム製
継手本体の頂部内周側に径方向内方へ突出して、継手組
付け状態では上記一対のフランジの対向面間に介在され
る緩衝片を上記ゴム製継手本体と一体形成していること
を特徴とするものである。
【0008】上記のような構成の請求項1に記載の発明
によれば、一対のフランジの非対向面側に締結具を緩め
にして一対の圧力リングを取り付けた上、ゴム製継手本
体をその両側ビード部が上記フランジの非対向面と圧力
リングとの間に入り込むようにセットし、その後、上記
締結具を強く締め付けて上記ゴム製継手本体の両側ビー
ド部を一対のフランジの非対向面と一対の圧力リングと
の間に挟持固定させるといった手順の通常の継手組付け
作業を行なうだけで、上記ゴム製継手本体と一体形成さ
れている緩衝片を一対のフランジの対向面間に介在させ
ることが可能である。そして、組付け後の回転中に過大
なスラスト力が作用して上記ゴム製継手本体にスラスト
方向で許容範囲を越える圧縮力が働いたとしても、一対
のフランジの対向面同士の接触がゴム製継手本体と一体
の緩衝片により防止されるために、フランジの異常摩耗
や破損、さらには継手全体あるいは原動機や被動機の破
壊を長期間使用においても確実に予防することが可能で
ある。
によれば、一対のフランジの非対向面側に締結具を緩め
にして一対の圧力リングを取り付けた上、ゴム製継手本
体をその両側ビード部が上記フランジの非対向面と圧力
リングとの間に入り込むようにセットし、その後、上記
締結具を強く締め付けて上記ゴム製継手本体の両側ビー
ド部を一対のフランジの非対向面と一対の圧力リングと
の間に挟持固定させるといった手順の通常の継手組付け
作業を行なうだけで、上記ゴム製継手本体と一体形成さ
れている緩衝片を一対のフランジの対向面間に介在させ
ることが可能である。そして、組付け後の回転中に過大
なスラスト力が作用して上記ゴム製継手本体にスラスト
方向で許容範囲を越える圧縮力が働いたとしても、一対
のフランジの対向面同士の接触がゴム製継手本体と一体
の緩衝片により防止されるために、フランジの異常摩耗
や破損、さらには継手全体あるいは原動機や被動機の破
壊を長期間使用においても確実に予防することが可能で
ある。
【0009】上記請求項1に記載の発明に係るゴム軸継
手における上記緩衝片としては、請求項2に記載のよう
に、ゴム製継手本体の頂部内周側の全周に亘って形成さ
れたものであっても、あるいは請求項3に記載のよう
に、ゴム製継手本体の頂部内周側の円周方向に等間隔を
隔てた複数箇所に分断して形成されたものであってもよ
く、これらはスラスト力の大小に応じて使用選択され
る。
手における上記緩衝片としては、請求項2に記載のよう
に、ゴム製継手本体の頂部内周側の全周に亘って形成さ
れたものであっても、あるいは請求項3に記載のよう
に、ゴム製継手本体の頂部内周側の円周方向に等間隔を
隔てた複数箇所に分断して形成されたものであってもよ
く、これらはスラスト力の大小に応じて使用選択され
る。
【0010】また、上記構成のゴム軸継手において、請
求項4に記載のように、上記緩衝片の厚みを継手組付け
状態での上記一対のフランジの対向面間の隙間寸法より
小さく設定する場合は、ゴム製継手本体が本来有してい
る優れた可撓性及び衝撃吸収性を損なうことなく、過大
なスラスト力の作用時におけるフランジ対向面の接触に
よる破壊等の予防効果を確保することが可能である。
求項4に記載のように、上記緩衝片の厚みを継手組付け
状態での上記一対のフランジの対向面間の隙間寸法より
小さく設定する場合は、ゴム製継手本体が本来有してい
る優れた可撓性及び衝撃吸収性を損なうことなく、過大
なスラスト力の作用時におけるフランジ対向面の接触に
よる破壊等の予防効果を確保することが可能である。
【0011】さらに、上記構成のゴム軸継手において、
請求項5に記載のように、上記ゴム製継手本体がその円
周方向の1箇所で径方向に沿って切除されているという
構成を採用する場合は、ゴム製継手本体の取り付け作業
が簡単であるだけでなく、このゴム製継手本体の脱着も
容易で、性能劣化や破損した時の取替えを簡便に行なう
ことが可能である。
請求項5に記載のように、上記ゴム製継手本体がその円
周方向の1箇所で径方向に沿って切除されているという
構成を採用する場合は、ゴム製継手本体の取り付け作業
が簡単であるだけでなく、このゴム製継手本体の脱着も
容易で、性能劣化や破損した時の取替えを簡便に行なう
ことが可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にもとづいて説明する。図1は本発明に係るゴム軸継手
の半截正面図、図2は図1のB−C−D−E線に沿った
縦断面図であり、これら各図において、図10で説明し
た一般的なゴム軸継手と同一または相当部分には同一の
符号を付して、それらの詳しい説明を省略する。
にもとづいて説明する。図1は本発明に係るゴム軸継手
の半截正面図、図2は図1のB−C−D−E線に沿った
縦断面図であり、これら各図において、図10で説明し
た一般的なゴム軸継手と同一または相当部分には同一の
符号を付して、それらの詳しい説明を省略する。
【0013】図1及び図2に示すゴム軸継手において、
タイヤ形状に形成されたゴム製継手本体3の頂部3cの
内周側には図3及び図4に明示するように、その円周方
向の全周に亘って径方向内方へ突出する円環状の緩衝片
7が該ゴム製継手本体3と一体に形成されているととも
に、この緩衝片7を含めてゴム製継手本体3はその円周
方向の1箇所で径方向に沿って切除されており、この切
除部3dを開くように全体を変形させることで、継手組
付け作業を簡便に行なえるようにしている。上記緩衝片
7は継手組付け状態(図2)で上記一対のフランジ2
A,2Bの対向面間に介在されるものであり、その内径
d1は締結ボルト5の軸心を通る径d2よりも大きく形
成されているとともに、その厚みtは継手組付け状態
(図2)での上記一対のフランジ2A,2Bの対向面間
の隙間S寸法wよりも僅かに小さく設定されている。
タイヤ形状に形成されたゴム製継手本体3の頂部3cの
内周側には図3及び図4に明示するように、その円周方
向の全周に亘って径方向内方へ突出する円環状の緩衝片
7が該ゴム製継手本体3と一体に形成されているととも
に、この緩衝片7を含めてゴム製継手本体3はその円周
方向の1箇所で径方向に沿って切除されており、この切
除部3dを開くように全体を変形させることで、継手組
付け作業を簡便に行なえるようにしている。上記緩衝片
7は継手組付け状態(図2)で上記一対のフランジ2
A,2Bの対向面間に介在されるものであり、その内径
d1は締結ボルト5の軸心を通る径d2よりも大きく形
成されているとともに、その厚みtは継手組付け状態
(図2)での上記一対のフランジ2A,2Bの対向面間
の隙間S寸法wよりも僅かに小さく設定されている。
【0014】また、上記ゴム製継手本体3のカーカス部
3eは、図5に明示するように、天然ゴムからなる内外
層ゴム3A,3B間にナイロン等からなるタイヤコード
3Cを複数枚重ね合わせて補強が施こされている(図面
上では4プライで示すが、これに限定されるものでな
い)。さらに、図示は省略するが、両側ビード部3a,
3bには補強のためにピアノ線などを挿入しているもの
もある。
3eは、図5に明示するように、天然ゴムからなる内外
層ゴム3A,3B間にナイロン等からなるタイヤコード
3Cを複数枚重ね合わせて補強が施こされている(図面
上では4プライで示すが、これに限定されるものでな
い)。さらに、図示は省略するが、両側ビード部3a,
3bには補強のためにピアノ線などを挿入しているもの
もある。
【0015】上記のように構成されたゴム軸継手におい
ては、一対のフランジ2A,2Bの非対向面側に締結ボ
ルト5を緩めにして一対の圧力リング6A,6Bを取り
付けた上、ゴム製継手本体3をその切除部3dが開かれ
るように全体を変形させながら両側ビード部3a,3b
が上記一対のフランジ2A,2Bの非対向面と一対の圧
力リング6A,6Bとの間にそれぞれ入り込み、かつ、
円環状の緩衝片7が上記一対のフランジ2A,2Bの対
向面間に入り込むようにセットし、その後、上記締結ボ
ルト5を強く締め付けて上記ゴム製継手本体3の両側ビ
ード部3a,3bを一対のフランジ2A,2Bの非対向
面と一対の圧力リング6A,6Bとの間に挟持固定させ
るといった手順の継手組付け作業を行なうことによっ
て、上記緩衝片7を一対のフランジ2A,2Bの対向面
間の隙間Sに介在させることが可能である。
ては、一対のフランジ2A,2Bの非対向面側に締結ボ
ルト5を緩めにして一対の圧力リング6A,6Bを取り
付けた上、ゴム製継手本体3をその切除部3dが開かれ
るように全体を変形させながら両側ビード部3a,3b
が上記一対のフランジ2A,2Bの非対向面と一対の圧
力リング6A,6Bとの間にそれぞれ入り込み、かつ、
円環状の緩衝片7が上記一対のフランジ2A,2Bの対
向面間に入り込むようにセットし、その後、上記締結ボ
ルト5を強く締め付けて上記ゴム製継手本体3の両側ビ
ード部3a,3bを一対のフランジ2A,2Bの非対向
面と一対の圧力リング6A,6Bとの間に挟持固定させ
るといった手順の継手組付け作業を行なうことによっ
て、上記緩衝片7を一対のフランジ2A,2Bの対向面
間の隙間Sに介在させることが可能である。
【0016】そして、組付け状態で一方のフランジ2A
のボス部2aに駆動軸1Aの端部を挿嵌固定するととも
に、他方のフランジ2Bのボス部2bに被動軸1Bの端
部を挿嵌固定することにより、駆動軸1Aの回転を該ゴ
ム軸継手を介して被動軸1Bに伝達させるべく使用され
るのであり、このような使用時に両軸1A,1Bの回転
中に過大なスラスト力が作用して上記ゴム製継手本体3
にスラスト方向で許容範囲を越える圧縮力が働いたとし
ても、一対のフランジ2A,2Bの対向面同士の接触が
ゴム製継手本体3と一体の緩衝片7により防止されるた
めに、使用中に緩衝片7が変位したり、外れたりするこ
とがなく、長期間使用においてもフランジ2A,2Bの
異常摩耗や破損、さらには継手全体あるいは原動機や被
動機の破壊を予防することが可能となる。
のボス部2aに駆動軸1Aの端部を挿嵌固定するととも
に、他方のフランジ2Bのボス部2bに被動軸1Bの端
部を挿嵌固定することにより、駆動軸1Aの回転を該ゴ
ム軸継手を介して被動軸1Bに伝達させるべく使用され
るのであり、このような使用時に両軸1A,1Bの回転
中に過大なスラスト力が作用して上記ゴム製継手本体3
にスラスト方向で許容範囲を越える圧縮力が働いたとし
ても、一対のフランジ2A,2Bの対向面同士の接触が
ゴム製継手本体3と一体の緩衝片7により防止されるた
めに、使用中に緩衝片7が変位したり、外れたりするこ
とがなく、長期間使用においてもフランジ2A,2Bの
異常摩耗や破損、さらには継手全体あるいは原動機や被
動機の破壊を予防することが可能となる。
【0017】また、上記実施の形態では、上記緩衝片7
が締結ボルト7の先端部に接触しないように該緩衝片7
の内径d1が締結ボルト5の軸心を通る径d2よりも大
きく形成されているとともに、その厚みtが継手組付け
状態(図2)で上記一対のフランジ2A,2Bの対向面
間の隙間S寸法wよりも僅かに小さく設定されているの
で、ゴム製継手本体3全体として優れた可撓性が維持さ
れており、両軸1A,1Bの許容偏角、許容偏心、許容
間隙誤差を大きくとれるとともに回転に伴って生じる振
動や衝撃、騒音の緩和機能も十分に発揮させることが可
能である。
が締結ボルト7の先端部に接触しないように該緩衝片7
の内径d1が締結ボルト5の軸心を通る径d2よりも大
きく形成されているとともに、その厚みtが継手組付け
状態(図2)で上記一対のフランジ2A,2Bの対向面
間の隙間S寸法wよりも僅かに小さく設定されているの
で、ゴム製継手本体3全体として優れた可撓性が維持さ
れており、両軸1A,1Bの許容偏角、許容偏心、許容
間隙誤差を大きくとれるとともに回転に伴って生じる振
動や衝撃、騒音の緩和機能も十分に発揮させることが可
能である。
【0018】図6は本発明に係るゴム軸継手の他の実施
の形態に用いられるゴム製継手本体3の正面図、図7は
図6のF−F線に沿った縦断面図であり、この実施の形
態では、ゴム製継手本体3の頂部3cの内周側の円周方
向に等間隔を隔てた3箇所に緩衝片7Aを分断してゴム
製継手本体3と一体に形成したもので、その他の構成は
上記実施の形態と同一であるため、説明を省略する。こ
の実施の形態で示したゴム製継手本体3を使用してなる
ゴム軸継手においても、上記実施の形態で示したゴム軸
継手と同様な効果を奏するものである。なお、上記緩衝
片7Aの円周方向での設置数は3個に限られるものでな
く、予想される最大スラスト力に対応して4個以上とし
てもよい。
の形態に用いられるゴム製継手本体3の正面図、図7は
図6のF−F線に沿った縦断面図であり、この実施の形
態では、ゴム製継手本体3の頂部3cの内周側の円周方
向に等間隔を隔てた3箇所に緩衝片7Aを分断してゴム
製継手本体3と一体に形成したもので、その他の構成は
上記実施の形態と同一であるため、説明を省略する。こ
の実施の形態で示したゴム製継手本体3を使用してなる
ゴム軸継手においても、上記実施の形態で示したゴム軸
継手と同様な効果を奏するものである。なお、上記緩衝
片7Aの円周方向での設置数は3個に限られるものでな
く、予想される最大スラスト力に対応して4個以上とし
てもよい。
【0019】また、上記ゴム製継手本体3の内周側に径
方向に突出させて該ゴム製継手本体3と一体形成される
緩衝片7(または7A)としては、図8に示すように、
薄肉で、かつ、その内径d1が締結ボルト5の軸心を通
る径d2よりも小さく形成されたものであっても、図9
に示すように、径内端部ほど厚みが漸次小さくなるよう
な略二等辺三角形状の断面を持つものであってもよい。
方向に突出させて該ゴム製継手本体3と一体形成される
緩衝片7(または7A)としては、図8に示すように、
薄肉で、かつ、その内径d1が締結ボルト5の軸心を通
る径d2よりも小さく形成されたものであっても、図9
に示すように、径内端部ほど厚みが漸次小さくなるよう
な略二等辺三角形状の断面を持つものであってもよい。
【0020】
【発明の効果】以上のように、請求項1〜5に記載の発
明によれば、別部品としての緩衝材を取り付けるための
煩雑な作業を要することなく、通常どおりに組付けてい
くだけで、ゴム製継手本体に一体形成されている緩衝片
を一対のフランジの対向面間の所定位置に正確に介在さ
せることができるという組付け作業の簡便さを保ちなが
ら、組付け後の使用時に過大なスラスト力が作用したと
しても、一対のフランジの対向面同士の接触を上記緩衝
片により防止してフランジの異常摩耗や破損、さらには
継手全体あるいは原動機や被動機の破壊を予防すること
ができる。そのうえ、上記緩衝片がゴム製継手本体と一
体形成されているので、使用中に緩衝片が変位したり、
外れたりすることが全くなく、長期間の使用に際しても
上記の破壊等の予防効果を安定よく維持することができ
るといった効果を奏する。
明によれば、別部品としての緩衝材を取り付けるための
煩雑な作業を要することなく、通常どおりに組付けてい
くだけで、ゴム製継手本体に一体形成されている緩衝片
を一対のフランジの対向面間の所定位置に正確に介在さ
せることができるという組付け作業の簡便さを保ちなが
ら、組付け後の使用時に過大なスラスト力が作用したと
しても、一対のフランジの対向面同士の接触を上記緩衝
片により防止してフランジの異常摩耗や破損、さらには
継手全体あるいは原動機や被動機の破壊を予防すること
ができる。そのうえ、上記緩衝片がゴム製継手本体と一
体形成されているので、使用中に緩衝片が変位したり、
外れたりすることが全くなく、長期間の使用に際しても
上記の破壊等の予防効果を安定よく維持することができ
るといった効果を奏する。
【0021】特に、請求項4に記載の発明によれば、上
記した効果に加えて、ゴム製継手本体が本来有している
優れた可撓性及び衝撃吸収性を維持しつつ、過大なスラ
スト力の作用時におけるフランジ対向面の接触による破
壊等の予防効果を確保することができる。
記した効果に加えて、ゴム製継手本体が本来有している
優れた可撓性及び衝撃吸収性を維持しつつ、過大なスラ
スト力の作用時におけるフランジ対向面の接触による破
壊等の予防効果を確保することができる。
【0022】また、請求項5に記載の発明によれば、上
記した効果に加えて、ゴム製継手本体の取り付け作業を
一層簡単にできるだけでなく、このゴム製継手本体の脱
着も容易で、性能劣化や破損した時の取替えを簡便に行
なうことができる。
記した効果に加えて、ゴム製継手本体の取り付け作業を
一層簡単にできるだけでなく、このゴム製継手本体の脱
着も容易で、性能劣化や破損した時の取替えを簡便に行
なうことができる。
【図1】本発明に係るゴム軸継手の実施の形態の半截正
面図である。
面図である。
【図2】図1のB−C−D−E線に沿った縦断面図であ
る。
る。
【図3】同上ゴム軸継手におけるゴム製継手本体の拡大
正面図である。
正面図である。
【図4】図3のA−A線に沿った縦断面図である。
【図5】ゴム製継手本体のカーカス部の断面構造を示す
要部の拡大斜視図である。
要部の拡大斜視図である。
【図6】本発明に係るゴム軸継手の他の実施の形態に用
いられるゴム製継手本体の正面図である。
いられるゴム製継手本体の正面図である。
【図7】図6のF−F線に沿った縦断面図である。
【図8】本発明に係るゴム軸継手の別の実施の形態に用
いられるゴム製継手本体の要部の縦断面図である。
いられるゴム製継手本体の要部の縦断面図である。
【図9】本発明に係るゴム軸継手のさらに別の実施の形
態に用いられるゴム製継手本体の要部の縦断面図であ
る。
態に用いられるゴム製継手本体の要部の縦断面図であ
る。
【図10】一般的なゴム軸継手の組付け状態の縦断面図
である。
である。
【図11】従来から実施されている破壊等の予防対策が
施されたゴム軸継手の一例を説明する要部の縦断面図で
ある。
施されたゴム軸継手の一例を説明する要部の縦断面図で
ある。
【図12】従来から実施されている破壊等の予防対策が
施されたゴム軸継手の他の例を説明する要部の縦断面図
である。
施されたゴム軸継手の他の例を説明する要部の縦断面図
である。
1A 駆動軸 1B 被動軸 2A,2B フランジ 2a,2b ボス部 3 ゴム製継手本体 3a,3b ビード部 3c 頂部 3d 切除部 5 締結ボルト(締結具) 6A,6B 圧力リング 7,7A 緩衝片
Claims (5)
- 【請求項1】 被接合用回転軸の端部を挿嵌固定可能な
ボス部を有する一対のフランジと、 弾性ゴムからなり、タイヤ形状に形成されたゴム製継手
本体と、 このゴム製継手本体の両側ビード部をその円周方向の複
数箇所で締結具を介して上記一対のフランジの非対向面
との間に挟持固定する一対の圧力リングとを備えてなる
ゴム軸継手において、 上記ゴム製継手本体の頂部内周側に径方向内方へ突出し
て、継手組付け状態では上記一対のフランジの対向面間
に介在される緩衝片を上記ゴム製継手本体と一体形成し
ていることを特徴とするゴム軸継手。 - 【請求項2】 上記緩衝片がゴム製継手本体の頂部内周
側の全周に亘って形成されている請求項1に記載のゴム
軸継手。 - 【請求項3】 上記緩衝片がゴム製継手本体の頂部内周
側の円周方向に等間隔を隔てた複数箇所に分断して形成
されている請求項1に記載のゴム軸継手。 - 【請求項4】 上記緩衝片の厚みが継手組付け状態での
上記一対のフランジの対向面間の隙間寸法より小さく設
定されている請求項1ないし3のいずれかに記載のゴム
軸継手。 - 【請求項5】 上記ゴム製継手本体がその円周方向の1
箇所で径方向に沿って切除されている請求項1ないし4
のいずれかに記載のゴム軸継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9128506A JPH10318275A (ja) | 1997-05-19 | 1997-05-19 | ゴム軸継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9128506A JPH10318275A (ja) | 1997-05-19 | 1997-05-19 | ゴム軸継手 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10318275A true JPH10318275A (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=14986437
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9128506A Withdrawn JPH10318275A (ja) | 1997-05-19 | 1997-05-19 | ゴム軸継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10318275A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008081390A1 (en) * | 2007-01-03 | 2008-07-10 | Antares Acoplamentos Ltda. | Flexible coupling |
WO2016134914A1 (de) * | 2015-02-27 | 2016-09-01 | Gkn Driveline International Gmbh | Elastische kupplungsvorrichtung zur drehmomentübertragung zwischen zwei wellenenden |
-
1997
- 1997-05-19 JP JP9128506A patent/JPH10318275A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008081390A1 (en) * | 2007-01-03 | 2008-07-10 | Antares Acoplamentos Ltda. | Flexible coupling |
WO2016134914A1 (de) * | 2015-02-27 | 2016-09-01 | Gkn Driveline International Gmbh | Elastische kupplungsvorrichtung zur drehmomentübertragung zwischen zwei wellenenden |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040803 |