JPH10317833A - 防火用の雨戸及び雨戸枠並びに防火用の雨戸枠の製造方法 - Google Patents

防火用の雨戸及び雨戸枠並びに防火用の雨戸枠の製造方法

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JPH10317833A
JPH10317833A JP9129579A JP12957997A JPH10317833A JP H10317833 A JPH10317833 A JP H10317833A JP 9129579 A JP9129579 A JP 9129579A JP 12957997 A JP12957997 A JP 12957997A JP H10317833 A JPH10317833 A JP H10317833A
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shutter
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、頑丈で耐震・耐火性が高く、しか
も比較的軽い防火用の雨戸及び雨戸枠を提供することを
とを課題とする。 【解決手段】 防火用の雨戸1は、雨戸1の外枠2が金
属製板や合金製板を折り曲げて断面凹状に成形され、外
枠2内に網目状の金属シート4が配されるとともに、骨
材として膨張頁岩や火山礫を用い、セメント、水、及び
鋼鉄製の繊維を混合した充填材料5Aが充填されて成型
される。他方、防火用の雨戸枠11は、建築物の開口部
近傍の壁に型枠19,23A,23Bを組み、この型枠
内に網目状の金属シート4を配するとともに、骨材とし
て膨張頁岩や火山礫を用い、セメント、水、及び鋼鉄製
の繊維が混合された充填材料5Aを充填して軽量骨材コ
ンクリート5を成型した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、雨戸及び雨戸枠
の技術分野に属し、詳しくは、頑丈で耐震・耐火性が高
い防火用の雨戸及び雨戸枠に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、住宅等の建築物の窓や戸には、風
雨を防いだり、夜の用心のために、雨戸が設けられてい
る。この雨戸としては、木製のものもあるが、木製の板
にブリキや金属製の側面板を取り付けたものが多く使用
されてきた。そして、この雨戸は、建築物の開口部に設
けられる雨戸枠に収納され、晴れた日には、戸袋にしま
われる。
【0003】しかし、これら従来の雨戸及び雨戸枠は、
耐火性に弱く、保温性にも欠けるため、近年、防火性と
保温性を考慮して、外側を金属製とし、内側に保温材を
張ったものが開発されている。また、アルミサッシやス
テンレスサッシの雨戸と、この雨戸と一体となった雨戸
サッシや雨戸袋も開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の雨戸及び雨戸枠では、耐火・耐震対策としては十分
なものではなく、特に、阪神・淡路大震災のような大震
災では、従来の雨戸や雨戸枠が強力な出火により粉々に
焼け落ちたり、大きな振動により折れ曲がったりしてし
まう大きな問題があった。
【0005】そこで、上記問題を解決するために、雨戸
をコンクリートにより構成したり、雨戸を建物の開口部
に収納する雨戸枠をコンクリートで構成することも考え
られる。しかしながら、雨戸及び雨戸枠をコンクリート
により形成することは、重くて、必ずしも十分な強度が
得られないため、住宅等の雨戸としては不適である。し
たがって、近年コンクリート造りの住宅が増えている
が、雨戸及び雨戸枠も単にコンクリートにより形成する
ことは行われてはいない。
【0006】なお、保温材、耐火材としては、石綿(ア
スベスト)が知られているが、発癌性等による規制があ
り、又、解体作業時の飛散が考えらることから、アスベ
ストを使った建物の解体時期が迫っている。
【0007】そこで、本発明は、頑丈で耐震・耐火性が
高く、しかも比較的軽い防火用の雨戸及び雨戸枠を提供
することを目的とする。また、本発明は、防火用の雨戸
枠ののための型枠を正確な位置に配置するとともに、完
成した防火用の雨戸枠の表面にボルト等の痕跡を残さな
い防火用の雨戸枠の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
防火用の雨戸は、上記課題を解決するために、建築物の
開口部に取り付けられる防火用の雨戸であって、雨戸の
外枠が金属製板や合金製板を折り曲げて成形され、上記
外枠内に少なくとも網目状の金属シートが配されるとと
もに、骨材として膨張頁岩や火山礫を用い、セメント、
水、及び鋼鉄の繊維と混合した充填材料が充填されてい
ることを特徴とする。
【0009】本発明によれば、鋼鉄製の外枠内に網目状
の金属シートを介して、骨材として膨張頁岩や火山礫を
用い、セメント、水と混合した充填材料が充填されて成
型される軽量骨材コンクリートにより、頑丈で、耐火性
・耐震性が高い防火用の雨戸となる。したがって、大震
災による強力な出火にも十分に耐え得るとともに、大震
災による振動によっても容易に折れ曲がるようなことが
ない。しかも、上記充填材料によれば、外枠内に通常の
コンクリートのみを打ち込んで硬化させたものよりも、
軽量で強度も高い防火用の雨戸となる。
【0010】また、本発明の請求項2記載の防火用の雨
戸枠は、前記請求項1記載の発明を前提として、前記雨
戸の外枠内に仕切り板を配設して、耐火レンガ、石膏ボ
ード、珪酸カルシウム板、又は、岩綿が敷き詰められて
いることを特徴とする。
【0011】また、本発明の請求項3記載の防火用の雨
戸は、建築物の開口部に取り付けられる防火用の雨戸で
あって、雨戸の外枠が金属製板や合金製板を折り曲げて
成形され、上記外枠内に少なくとも網目状の金属シート
が配されるとともに、骨材として石膏、珪酸カルシウ
ム、又は、岩綿を用い、セメント、水と混合した充填材
料が充填されていることを特徴とする。
【0012】これらの発明によれば、外枠内に通常のコ
ンクリートのみを打ち込んで硬化させたものよりも、更
に軽量な防火用の雨戸となる。
【0013】他方、本発明の請求項4記載の防火用の雨
戸枠は、上記課題を解決するために、建築物の開口部に
防火用の雨戸を収納する下枠と左右縦枠と上枠を備えた
雨戸枠であって、上記雨戸枠は、開口部近傍の壁に型枠
を組み、この型枠内に少なくとも網目状の金属シートを
配するとともに、骨材として膨張頁岩や火山礫を用い、
セメント、水、及び鋼鉄の繊維と混合した充填材料が充
填されていることを特徴とする。
【0014】本発明によれば、防火用の雨戸を確実に収
納することができる防火用の雨戸枠となり、特に、コン
クリート造りの住宅の雨戸枠として好適である。
【0015】また、本発明の請求項5記載の防火用の雨
戸枠は、建築物の開口部に防火用の雨戸を収納する下枠
と左右縦枠と上枠とを備えた雨戸枠であって、上記雨戸
枠は、開口部近傍の壁に固定される埋設用の板材と、上
記埋設用の板材を囲むように成型され、少なくとも網目
状の金属シートが配されるとともに、骨材として石膏、
珪酸カルシウム、又は、岩綿を用い、セメント、水と混
合した充填材料が充填されていることを特徴とする。
【0016】この発明によれば、防火用の雨戸を確実に
収納することができる防火用の雨戸枠となり、特に、鉄
骨造り住宅や木造造りでも外壁が耐火材でできている住
宅の防火用の雨戸枠として好適である。
【0017】また、本発明の請求項6記載の防火用の雨
戸枠の下枠は、開口部近傍の壁にアングル部材を配し、
このアングル部材に対して雨戸サッシが配されているこ
とを特徴とする。
【0018】また、本発明の請求項7記載の防火用の雨
戸枠は、請求項6記載の発明を前提として、前記アング
ル部材を囲むように成型され、骨材として膨張頁岩や火
山礫を用い、セメント、水、及び鋼鉄の繊維と混合した
充填材料が充填されていることを特徴とする。
【0019】これらの発明によれば、型枠内に通常のコ
ンクリートのみを打ち込んで硬化させたものよりも、軽
量で強度も高い防火用の雨戸となる。
【0020】また、本発明の請求項8記載の防火用の雨
戸枠は、建築物の開口部に防火用の雨戸を収納する下枠
と左右縦枠と上枠とを備えた雨戸枠であって、上記雨戸
枠は、開口部近傍の壁に固定される埋設用の板材と、上
記埋設用の板材を囲むように組まれ成型後もそのまま使
用される装着用の型枠と、上記装着用の型枠内におい
て、少なくとも網目状の金属シートが配されるととも
に、成型後軽量骨材コンクリートとなる充填材料が充填
されていることを特徴とする。
【0021】さらに、本発明の請求項9記載の防火用の
雨戸枠の製造方法は、建築物の開口部に防火用の雨戸を
収納する下枠と左右縦枠と上枠とを備えた雨戸枠の製造
方法であって、上記雨戸枠は、開口部近傍の壁に固定さ
れる埋設用の板材と、上記埋設用の板材を囲むように組
まれ成型後もそのまま使用される装着用の型枠とを備
え、上記埋設用の板材と装着用の型枠の内側とを連結部
材により連結して装着用の型枠を固定した後、上記装着
用の型枠内において、少なくとも網目状の金属シートが
配されるとともに、成型後軽量骨材コンクリートとなる
充填材料が充填されていることを特徴とする。
【0022】これらの発明によれば、雨戸枠の左右縦枠
は、型枠を取り外す必要がないので、防火用の雨戸枠の
左右縦枠の製造が容易になる。また、装着用の型枠を外
側からボルト等で固定する必要がないので、雨戸枠の左
右縦枠の表面にボルト等の痕跡が残らず美麗に仕上げら
れる。
【0023】また、本発明の請求項10記載の防火用の
雨戸枠は、請求項9記載の発明を前提として、前記装着
用の型枠を位置決めする位置決め部材を前記埋設用の板
材と連携させて、位置決め部材をスライドさせながら装
着用の型枠を位置決め固定することを特徴とする。
【0024】この本発明によれば、雨戸枠の左右縦枠
は、位置決め部材をスライドさせることにより、装着用
の型枠を正確に位置決め固定することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を参照しながら説明する。 (第1の実施の形態の防火用の雨戸)本実施の形態は、
図1に示すように、コンクリート造りの住宅の開口部で
ある窓部Mに本発明の防火用の雨戸1及び雨戸枠11を
適用したものである。すなわち、防火用の雨戸1の裏面
側には、外枠がアルミサッシ等のガラス戸が配されてお
り、本実施の形態は、このガラス戸を外側から覆うもの
で、引き戸として開け閉めされる2つの雨戸(2連式)
からなるものである。
【0026】本実施の形態の防火用の雨戸1の主要構成
は、雨戸1の外枠2と、この外枠2内に仕切り板6を介
して配される耐火材3と、網目状の金属シート4と、雨
戸の外枠2内に充填材料5Aが充填されて成型される軽
量骨材コンクリート5とからなる。
【0027】上記雨戸1の外枠2は、図2乃至図4に示
すように、鉄板、アルミニウム板、ステンレス板等の金
属製板や合金製板を用いたものを折り曲げて形成されて
いる。本実施の形態は、ステンレス製のもので、縦23
0cm、横が96cm、厚さ4cmの断面凹状に折り曲
げて成形されている。すなわち、この外枠2は、アルミ
サッシ等のガラス戸よりも一回り大きなもので、四隅部
が折り返された折り返し部2dと一方側面板2aとによ
り断面凹状に形成されている。そして、外枠2には、戸
車2bが設けられ、上記一方側面板2aの表裏面には、
各々取っ手2cが設けられている。なお、防火用の雨戸
1は、一方側面板2aが外側となるように配される。
【0028】また、上記戸車2b側の折り返し部2dに
は、補強材としてのコ字型の金属部材9が折り返し部2
dに沿って配されている。このコ字型の金属部材9は、
この片側のみに配され、他方、上記戸車2b側の折り返
し部2eと対向する側には、長ナット7が仕切り板6に
溶接止めされている。この長ナット7は、完成した防火
用の雨戸1をワイヤー等により吊す場合等に使用される
ものである。したがって、この長ナット7の付近の外枠
2には、この長ナット7に対応する穴が形成されてい
る。
【0029】この外枠2としては、上記のような一方側
面板2aを少なくとも有する断面が凹状のものに限ら
ず、一方側面板2aと他側面板2eを有する箱型のもの
であっても良い。この場合、他側面板は一枚板で構成し
ても良いが、2枚の他側面板を中央で重ね合わせて、こ
の中央部で皿ビス等で止めるとともに、2枚の他側面板
の縁部を折り返し部2dに溶接止めしたものであっても
良い。なお、上記重ね合わせに際しては、雨水の流れを
考慮して重ね合わせる。
【0030】そして、上記外枠2内には、仕切り板6で
仕切られた中に、耐火材3が敷き詰められている。ここ
で、仕切り板6は、「丸十のパンチングメタル」とも呼
ばれる鋼鉄製の長尺状のもので、丸形と十字状の穴が形
成されている。本実施の形態の仕切り板6は、断面がL
字状のもので、このL字状の一方の幅が約3.7cmの
ものが複数使用されている。
【0031】この複数の仕切り板6は、平行に溶接止め
されるが、中央の仕切り板6aには、上記折り返し部2
dとの間で上記長ナット7が溶接止めされている(図4
参照)。したがって、完成した防火用の雨戸1は、長ナ
ット7にワイヤー等を結びつけて吊すことができ、防火
用の雨戸枠11に収納する場合の便宜が図られるように
なっている。
【0032】また、耐火材3としては、耐火レンガ、石
膏ボード、珪酸カルシウム板、岩綿(rockwoo
l)が使用可能である。本実施の形態では、縦が約25
cm、横が約10cm、厚さが約3.7cmの珪藻土の
耐火レンガが多数敷き詰められている。耐火レンガは種
々のものがあるが、ここでは珪藻土の耐火レンガを使用
した。この珪藻土の耐火レンガは、非常に軽く耐火度も
高い。また、珪藻土は、単細胞藻類であるケイ藻の遺骸
と粘土・火山灰および有機物などが混ざった堆積物であ
る。また、珪酸カルシウム板は、オルト珪酸カルシウ
ム、メタ珪酸カルシウムのほか3CaO ・SiO2
組成のものを板状にしたものである。さらに、岩綿(r
ockwool)とは、高温で溶融した珪酸珪酸塩を強
風で空気中に吹き飛ばして作った綿状のものである。そ
の他、上記耐火材3の代わりに、石膏、軽石、珪酸カル
シウムを入れても良い。
【0033】さらに、耐火材3が敷き詰められた外枠2
内には、網目状の金属製シート4を介して軽量骨材コン
クリート5が配されている。この軽量骨材コンクリート
5は、珪藻土の耐火レンガである耐火材3の上から充填
材料5Aが充填されて成型されている。
【0034】網目状の金属製シート4は、エキスパンド
メタルとも呼ばれるもので、これを引っ張ると、網目の
形状や大きさが変形して使用される。したがって、網目
状の金属製シート4を所定形状に切断して、上記耐火材
3の上に配される。
【0035】次に、軽量骨材コンクリート5は、骨材と
して膨張頁岩や火山礫を用い、水、セメント、及び鋼鉄
の繊維を混合した充填材料5Aから成型されている。こ
の軽量骨材コンクリート5は、重量軽減と断熱効果を目
的につくられる。また、本実施の形態の防火用の雨戸枠
2は、硬化した軽量骨材コンクリート5の上に防炎ペン
キが塗られて仕上げられている。また、上記充填材料5
Aとしては、骨材として石膏、珪酸カルシウム、又は、
岩綿を用い、セメント、水と混合したものであっても良
い。なお、この防炎ペンキが塗られた側が外枠2の他側
面板の側となり、図1に示す防火用の雨戸1の裏面側と
なる。
【0036】ここで、上記軽量骨材コンクリート5は、
鋼鉄の繊維が2〜6%の割合で混合されている。このよ
うに、充填材料5Aに鋼鉄の繊維を混入するのは、この
鋼鉄の繊維が混入されて成型される軽量骨材コンクリー
ト5が、通常のコンクリートよりも、軽量で強度も高い
ことによる。
【0037】すなわち、表1及び表2は、上記軽量骨材
コンクリート5と通常のコンクリートとを圧縮強度試験
した実験結果である。この試験は、石川県生コンクリー
ト工業組合 県南共同試験場で行ったものである(住
所;石川県金沢市西泉3丁目33番2号:電話0762
−44−3100)。ここで、表1が通常のコンクリー
トであり、表2が上記軽量骨材コンクリート5である。
供試体寸法は、いずれもΦ50×100mmである。ま
た、表1,表2中、「鉄入り」とは上記鋼鉄の繊維が混
合されていることを示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】表1と表2から明らかなように、鋼鉄の繊
維が混入された充填材料5Aにより成型された軽量骨材
コンクリート5は、通常のコンクリートよりも、強度が
高く、しかも軽いことがわかる。すなわち、表2の鋼鉄
の繊維が混入された軽量骨材コンクリート5の供試体重
量は309.5(g)であり、強度は2.36(N/m
2 )であるが、表1の鋼鉄の繊維が混入されていな
いコンクリートの供試体重量は454.8gであり、強
度は2.02(N/mm 2 )である。このような軽量
骨材コンクリート5は、予め雨戸1の外枠2とほぼ同じ
形に成型した、ボード状(板状)に成形しておき、この
ボード状の軽量骨材コンクリート5のみを雨戸1の外枠
2内にはめ込むようにしても良い。なお、鋼鉄の繊維の
代わりにガラス質が混合されたものを使用することも可
能である。また、鋼鉄の繊維又はガラス質が混合されな
い充填材料5Aを用いたものであっても良い。さらに、
コンクリート中に多量の気泡を含ませた気泡コンクリー
トや発砲コンクリートを打ち込んだり、予め雨戸1の外
枠2に入れられる大きさに成形したものも使用可能であ
る。
【0041】次に、本実施の形態の防火用の雨戸の製造
工程について説明する。まず、上記外枠2内には、上記
耐火材3や充填材料5Aが充填されるが、これらを充填
する場合には、図5に示すように、雨戸1の外枠2を移
動可能に載置するT溝テーブルS上に載置して行われ
る。
【0042】すなわち、上記防火用の雨戸1は、外枠2
一方側面板2aが底となるようにT溝テーブルSに載置
する。そして、外枠2にひずみが生じないように、外枠
2の折り返し部2dをクランプ部材Kによりクランプす
る。次いで、図6(a)に示すように、上記外枠2の一
方側面板2aの内側に対して仕切り板6を溶接止めす
る。この仕切り板6は、外枠2の縦方向の長さ(230
cm)より若干短く切断したものを、所定の間隔を置い
て平行に複数溶接止する。なお、この仕切り板6の溶接
止めとしては、横方向の長さ(96cm)より若干短く
切断して、所定の間隔を置いて平行に溶接止するように
しても良い。
【0043】次いで、図6(b)に示すように、上記鋼
鉄製の仕切り板6で仕切られた中に、耐火材3を敷き詰
める。ここで、耐火材3としては、種々のものがある
が、他の耐火レンガに比し非常に軽い珪藻土の耐火レン
ガを使用した。通常、レンガの大きさは、縦23cm、
横11.5cm、厚さ6.5cm程度であるが、ここで
は、縦26cm、横12cm、厚さ3.0cm程度の珪
藻土の耐火レンガを使用して、引き詰めた。この珪藻土
の耐火レンガを多数敷き詰めても、上記仕切り板6で仕
切られた中に収納されることとなるために、耐火材3は
容易には移動しない。この場合、鉄線等で耐火材3と仕
切り板6の「丸」「十」の穴とを結びつけて移動しない
ようにしても良い。
【0044】また、上記耐火材3は、仕切り板6に沿っ
て外枠2の縦方向に敷き詰められるが、これは縦方向の
強度を増すためで、横方向の強度を増すためには、仕切
り板6を横方向に溶接止めして耐火材3を敷き詰める。
なお、外枠2の隅部や取っ手2cでは、図2に示すよう
に、必ずしも耐火材3を敷き詰める必要はないが、細か
く切断された耐火材3を敷き詰めても良い。
【0045】次いで、珪藻土の耐火レンガである耐火材
3の上から充填材料5Aを充填する。この充填材料5A
は、骨材として膨張頁岩や火山礫を用い、水、セメン
ト、及び鋼鉄の繊維を混合したものである。この充填材
料5Aを充填すると、耐火材3の上や、耐火材3と耐火
材3の隙間、取っ手部2cの近傍、更に、外枠2の角隅
部にも充填材料5Aが入り込む。
【0046】次いで、図6(c)に示すように、外枠2
内に網目状の金属製シート4を敷設する。この場合、網
目状の金属製シート4は、所定の大きさに切断されたも
のを複数敷設しても良い。本実施の形態では、図6
(d)に示すように、この網目状の金属シート4を敷き
詰めた後に、再度、充填材料5Aを流し込むが、網目状
の金属製シート4のみを敷設し、後は、必ずしも充填材
料5Aを流し込まなくとも良い。
【0047】そして、硬化した軽量骨材コンクリート5
の上に防炎ペンキが塗られて仕上げられている。このよ
うな防火用の雨戸1の重量は、約70〜90kgであ
る。なお、本実施の形態では、外枠2内に、耐火材3を
敷き詰めるとともに、充填材料5Aを充填するものであ
るが、他方、骨材として石膏、珪酸カルシウム、又は、
岩綿を用い、セメント、水と混合した充填材料が充填す
るものであっても良い。また、上記防炎ペンキが塗られ
た上に、ステンレスの他側面板をビス止め溶接止め等し
ても良い。
【0048】(第1の実施の形態の防火用の雨戸枠)次
に、建築物の開口部に防火用の雨戸を収納する雨戸枠に
ついて説明する。本実施の形態の防火用の雨戸枠11の
主要構成は、図1に示すように、下枠12と、左右縦枠
13,14と、上枠15とから構成され、コンクリート
造りの住宅の窓部Mに成型されるものである。そして、
本実施の形態の防火用の雨戸枠11は、下枠12、左右
縦枠13,14、上枠15により、上記防火用の雨戸1
を収納するものである。このような防火用の雨戸枠11
としては、戸袋と呼ばれる箱状の戸袋(雨戸袋)として
成形しても良い。
【0049】まず、雨戸枠11の下枠12は、図7及び
図8に示すように、住宅の窓部M近傍の壁に配されるア
ングル部材16と、網目状の金属製シート4と、軽量骨
材コンクリート5と、ステンレス製の雨戸サッシ20と
から構成されている。しかし、この雨戸枠の下枠12
は、アングル部材16の上に、直接、レール部20Aを
有する雨戸サッシ20が配されたものであっても良い。
【0050】ここで、アングル部材16は、一方側板1
6aと他方側板16bとからなる断面L字状を呈するも
ので、長さが約25cm程度の大きさのものである。こ
のアングル部材16は、窓部Mの下隅部に所定間隔を置
いて連続して配されている。また、アングル部材16の
両側板16a,16bには、丸穴16cが多数穿設され
ている。この丸穴16cは、水抜き用の穴としても使用
される。
【0051】また、アングル部材16の上には、雨戸サ
ッシ20が配設されている。この雨戸サッシ20は、上
記防火用の雨戸1の戸車2bが摺動する2つのレール部
20Aを有する。このようなアングル部材16は、図1
4に示すように、1本の長いものであっても良い。
【0052】このような下枠12を成形するには、図7
に示すように、まず、ナット8A、長ナット8B、及び
ボルト8Cにより、アングル部材16の丸穴16cを介
して窓部Mの下隅部に固定する。このアングル部材16
の固定に際しては、一方側板16aと他方側板16bと
を連結するL字状の補強部材17を介しても良い。この
場合、窓部M側には、固定ボルト10等も固定される。
なお、上記複数のアングル部材16のうちの両端部側
は、窓Mの左右隅部に後述する埋設用の板材21を配し
て、長ナット8Bやボルト8Cにより固定する。
【0053】この場合、アングル部材16は、埋設用の
板材21との間でも固定される。すなわち、アングル部
材16は、図9に示すように、窓部Mの下隅部に固定さ
れるが、窓部の開口よりも両側に長くなるように配さ
れ、窓部M近傍に配される上記埋設用の板材21のボル
ト穴との間でも、アングル部材16の丸穴16cを介し
てボルト等により固定する。
【0054】次いで、図8に示すように、上記アングル
部材16を囲むように型枠19を組む。この型枠19
は、断面がL字状を呈する鋼鉄製の型枠19であり、ボ
ルト等によりアングル部材16の丸穴16cを挿通させ
て、型枠19を固定する。
【0055】次いで、充填材料5Aを充填する。充填材
料5Aは、骨材として膨張頁岩や火山礫を用い、セメン
ト、水、及び鋼鉄製の繊維が混合された充填材料であ
る。この充填材料5Aをアングル部材16の上面を覆う
ようになるまで充填する。そして、この充填材料5Aが
硬化して、型枠19を外すと、内部に網目状の金属製シ
ート4が配された軽量骨材コンクリート5が成型され
る。なお、型枠19内には、後述する左右縦枠13,1
4を製造する場合のように、予め上記網目状の金属シー
ト4が配されているものであっても良い。
【0056】次いで、軽量骨材コンクリート5の上にレ
ール部20Aを有する雨戸サッシ20を配置して、下枠
12の製造が完了する。この場合、必要に応じて水切り
等を配することも勿論可能である。また、充填材料5A
をアングル部材16の上面を覆うようになるまで充填し
た後に、雨戸サッシ20をボルト止めして、雨戸サッシ
20と上記軽量骨材コンクリート5との間(雨戸サッシ
20の裏側)20bに、上記充填材料5Aを圧送する圧
送ポンプにより充填しても良い。また、下枠の前部は壁
塗りの要領で塗り込むようにする。
【0057】次に、上記雨戸枠の左右縦枠13,14
は、図9及び図10に示すように、建築物の窓部M近傍
の左右の壁に固定される埋設用の板材21と、この埋設
用の板材21を囲むように成型される軽量骨材コンクリ
ート5とから構成されている。
【0058】まず、埋設用の板材21は、長方形状の鋼
鉄製板材であり、窓部M近傍の左右に少なくとも上側と
下側の2カ所ずつ合計4カ所に配される。ここでは、上
側と下側との間の中間位置にも配設したが、更に多数設
けても良い。また、建築物の窓部M近傍の左右の上端側
から下端側まで続く1枚の板状のものであっても良い。
この埋設用の板材21は、ナット8Aやボルト8Cを介
して建築物の窓部M近傍に固定される。
【0059】上記埋設用の板材21のほぼ中央には、鋼
鉄製のL型の位置決め部材31が取り付けられている。
このL型の位置決め部材31は、埋設用の板材21に対
して型枠23A,23Bを組む際に、これら型枠23
A,23Bの位置決めを行うものである。すなわち、こ
のL型の位置決め部材31は、上記埋設用の板材21に
逆三角形状に取り付けられ、その突出した角部31aで
型枠23A,23Bの内側と当接して正確に位置決めさ
れる。これら埋設用の板材21やL型の位置決め部材3
1は、上記充填材料5Aによりそのまま埋設されるもの
で、軽量骨材コンクリート5の強度を高めるため埋設さ
れる。
【0060】また、上記埋設用の板材21には、鋼鉄製
の角パイプ24が2個取り付けられている。この角パイ
プ24は、型枠23Bの内側と当接して、型枠23Bを
位置決めするものである。上記L型の位置決め部材31
や角パイプ24の固定は、溶接止めでもボルト等で固定
しても良い。
【0061】また、上記埋設用の板材21のほぼ中央に
は、アンカーナット25と長ナット26とアンカーボル
ト27が固定されている。これら、アンカーナット2
5、長ナット26、アンカーボルト27は、上記充填材
料5Aによりそのまま埋設されるもので、軽量骨材コン
クリート5の強度を高めるため埋設される。
【0062】また、この左右縦枠13,14は、更に、
上記軽量骨材コンクリート5の内側に、雨戸サッシ20
や、ゴム、合成樹脂、或いは、耐熱ゴムや耐熱樹脂等か
らなる緩衝部材が設けられたものであっても良い。これ
ら緩衝部材等は、上記防火用の雨戸1を開け閉めしたと
きに、左右縦枠13,14と衝突して変形しないように
するクッションとしての役割と、外観からの美観を確保
するために設けられる。
【0063】このような左右縦枠13,14を成型する
には以下のように型枠23A,23Bを使用して行う。
まず、型枠23A,23Bは、凹部を有する型枠23A
とZ字状の段部を有する型枠23Bである。これら型枠
23A,23Bを埋設用の板材21を囲むように配され
る。これら型枠23A,23Bを組むには、正確な位置
決めをする必要がある。本実施の形態では、上記位置決
め部材19と角パイプ24により型枠23A,23Bを
内側から位置決めしながら固定すると、上記型枠23
A,23Bの幅間隔が正確なものとなる。
【0064】なお、図10中、型枠23Aの凹部23A
は、上記防火用の雨戸1の両端部を受けるものである。
すなわち、本実施の形態の防火用の雨戸1は、2つの雨
戸(2連式)の引き戸であり、したがって、左側の縦枠
13は、1つの雨戸1が入り、右側の縦枠14は、2つ
の雨戸1が重なって入る。
【0065】次いで、型枠23A,23Bの内側に網目
状の金属シート4を凸状に折り曲げて配する。この網目
状の金属製シート4は、予め型枠23A,23Bの内側
に折り曲げられて配されているものを使用しても良い。
次いで、型枠23A,23B等で形成される空間部に上
記充填材料5Aを充填する。すると、網目状の金属製シ
ート4を介して強固に軽量骨材コンクリート5が成型さ
れる。流し込まれた充填材料5Aが硬化した後、型枠2
3A,23Bを外すと、内部に網目状の金属製シート4
と埋設用の板材21が配された軽量骨材コンクリート5
が成型される。
【0066】ここで、上記左右縦枠13,14は、図1
1に示すように製造しても良い。すなわち、住宅の窓部
Mの左右隅部に沿って、一枚の長い埋設用の板材21を
固定する。そして、上記L型の位置決め部材31や角パ
イプ24や、アンカーナット25と長ナット26とアン
カーボルト27は使用せずに、上記埋設用の板材21に
対して通常のボルト等を使用して、型枠23A,23B
を組む。なお、型枠23A,23B内には、予め網目状
の金属シート4が凸状に折り曲げられて配されている。
【0067】次いで、型枠23A,23B等で形成され
る空間部に上記充填材料5Aを充填して、網目状の金属
製シート4を介して強固に軽量骨材コンクリート5を成
型する。
【0068】次に、雨戸枠11の上枠15は、図12及
び図13に示すように、ステンレス製の雨戸サッシ32
と軽量骨材コンクリート5とから構成されている。この
雨戸サッシ32は、断面がほぼH状を呈するもので、H
状の下側で防火用の雨戸1の上側をはめ込み、上側で充
填材料5Aを充填するものである。また、この雨戸サッ
シ32は、その長手方向において連結されて使用され
る。すなわち、雨戸サッシ32は、ほぼ中央で切断され
る2部品で構成されており、一方の雨戸サッシ32Aに
は、ステンレス製パイプ39が設けられており、他方の
雨戸サッシ32Bには、ステンレス製パイプ39にはめ
込まれる嵌合部材33が設けられている。したがって、
一方の雨戸サッシ32Aを上記左側の縦枠13の上端部
13a上に載置して、他方の雨戸サッシ32Bは上記右
側の縦枠14の上端部14a上に載置して、上記鋼製パ
イプ39に嵌合部材36をはめ込むことにより、組み立
てられる。なお、上記ステンレス製の雨戸サッシ32
は、上記左右縦枠13,14の各上端部13a,14a
においては、ボルト、中空パイプ34により固定保持さ
れている。
【0069】また、H状の雨戸サッシ32上側で充填さ
れる充填材料5Aは、左右縦枠13,14の場合と同じ
充填材料5Aを使用することも可能であるが、上枠15
の強度は特に強度の高いものが必要ではなく、鋼鉄の繊
維が混合されていないものを使用することが可能であ
る。また、上枠15の軽量骨材コンクリート5は、左右
縦枠13,14のような網目状の金属製シート4等は配
されていないが、これは上枠15の重量を軽くするため
である。ただし、左右縦枠13,14と同じように構成
しても良い。
【0070】このような上枠15を成形するには、図1
2及び図13に示すように、上記左右縦枠13,14の
上端部13a,14aに、H状の雨戸サッシ32をボル
ト等により固定保持する。次いで、雨戸サッシ32の上
側に上記充填材料5Aを充填すると、流し込まれた充填
材料5Aが硬化して上枠15が成型される。
【0071】さらに、上記左右縦枠13,14の中央に
は、中柱30が配されている(図10,図11参照)。
この中柱30は、上記防火用の雨戸1を開け閉めする際
に、内側のアルミサッシ製の窓側に寄らないようにする
ための柱である。本実施の形態では、この中柱30は、
上記雨戸枠11の左右縦枠13,14と同じように成型
したが、厚手の雨戸サッシ等であっても良い。なお、こ
の中柱30と上記防火用の雨戸1との関係で錠前を設け
ることも可能である。
【0072】なお、上記防火用の雨戸枠11の製造工程
は、下枠12、左右縦枠13,14、上枠15を各々別
々に説明したが、少なくとも下枠12、左右縦枠13,
14は、同時に製造することも可能である。すなわち、
上記型枠19,23A,23Bを組んだ後に、同時に充
填材料5Aを充填することにより、下枠12、左右縦枠
13,14を同時に成型することが可能である。
【0073】このように製造された本実施の形態の防火
用の雨戸枠11に対して上記防火用の雨戸1をはめ込む
場合には、上記防火用の雨戸1の長ナット7にワイヤー
を結んでクレーン等でつり下げて、防火用の雨戸枠11
に収納する。そして、防火用の雨戸1の戸車2bを上記
下枠12の雨戸サッシ20に合わせると、防火用の雨戸
1は、防火用の雨戸枠11に対して開け閉めが可能とな
る。このような防火用の雨戸1及び雨戸枠11は、頑丈
で、耐火性・耐震性が高い。また、比較的軽いことか
ら、特に、コンクリート造りの住宅の窓部Mや出窓に配
して好適である。
【0074】(第2の実施の形態の防火用の雨戸枠)本
実施の形態は、第1の実施の形態がコンクリート造り建
築物の開口部に設けられる防火用の雨戸及び雨戸枠であ
ったのに対して、主体構造が鉄骨造りで外壁等が木材が
使用されている混合構造の建築物の開口部に設けられる
防火用の雨戸枠の場合に適用されるものである。このよ
うな鉄骨と木材の混合構造の建築物の場合、コンクリー
ト造りの建築物の場合よりも、防火用の雨戸枠は軽く構
成されることが理想である。また、左右縦枠のための型
枠を正確な位置に配置することは非常に難しい。さら
に、通常、型枠にコンクリートを打ち込むこと、成型さ
れた軽量骨材コンクリート5の表面にボルト等の痕跡が
残ってしまうが、これでは外観上好ましくない。そこ
で、本実施の形態は、このような要請に応える防火用の
雨戸枠31を成型するものである。
【0075】まず、本実施の形態の下枠15は、図14
に示すように、長尺状のアングル部材36の上にレール
部32aを直接有する雨戸サッシ32が配されたもので
ある。すなわち、本実施の形態は、第1の実形態とは異
なり、上述した充填材料5Aは充填されるものではな
く、軽量骨材コンクリート5は形成されていない。この
場合のアングル部材36は、表面が亜鉛メッキが施さ
れ、錆止め効果を有する。なお、一方側板36aと他方
側板36bとを連結する補強部材37は、第1の実施の
形態の補強部材17とは異なり、断面が三角形状のもの
であるが、いずれのものであっても良い。
【0076】次に、本実施の形態の左右縦枠13,14
は、図15に示すように、軽量骨材コンクリート5の成
型後もそのまま使用される装着用の型枠41,42,4
3が使用されて成形されている。そして、窓部M近傍の
壁面に固定される埋設用の板材44と、この埋設用の板
材44を囲むように配される上記装着用の型枠41,4
2,43と、埋設用の板材44と装着用の型枠41,4
2,43の間を連結する連結部材46により連結するこ
とを主要な構成とする。
【0077】まず、上記装着用の型枠41,42,43
内に充填される充填材料45Aから説明すると、この充
填材45Aは、骨材として石膏、珪酸カルシウム、又
は、岩綿を用い、セメント、水と混合した充填材料45
Aである。したがって、上記第1の実施の形態の充填材
料5Aとは異なるが、これは、鉄骨と木材の混合構造の
建築物の場合、コンクリート造りの建築物の場合より
も、防火用の雨戸枠11は軽く構成される必要があるか
らである。ただし、上記装着用の型枠41,42,43
内には、第1の実施の形態と同じように、網目状の金属
製シート4とともに、骨材として膨張頁岩や火山礫を用
い、セメント、水、及び鋼鉄の繊維と混合した充填材料
5Aを使用しても良い。
【0078】次に、左右縦枠13,14を構成する埋設
用の板材44は、長方形状の鋼鉄製板材である。本実施
の形態の埋設用の板材44は、建築物の窓部Mの左右の
少なくとも上下端側に配される(図9参照)。ここで
は、左右の上下端側と、これらの中間位置にも配設した
が、更に多数設けても良い。
【0079】上記埋設用の板材44の左右両側には、図
15乃至図17に示すように、各々溝44a,44bが
形成されている。この各溝44a,44bは、断面がT
字状の溝(以下、このような「T字状の溝」を「T溝」
という。)44a,44bで、上記連結部材46の係止
部46aを係止するためのものである。この溝形状とし
ては、上記係止部46aを係止できるものであれば、上
記T溝に限らず、例えばL字状の溝等であっても良い。
また、上記埋設用の板材44には、建築物の窓部M近傍
にボルト8Cを介して固定するためのボルト穴8Dと、
ジャッキボルト8Eが形成され、又、後述する位置決め
部材43を固定するT溝44cが2個形成されている。
【0080】次に、装着用の型枠41,42,43は、
凹部を有する型枠41と段部を有する型枠42と位置合
わせが可能な位置決め部材43とから構成されている。
この装着用の型枠41,42,43は、第1の実施の形
態の型枠とは異なり、軽量骨材コンクリート5の成型後
除去するものではなく、軽量骨材コンクリート5の成型
後もそのまま使用されるものである。この装着用の型枠
41,42,43としては、ステンレス製、アルミニウ
ム製、或いは、鉄製の材料で構成されている。
【0081】上記装着用の型枠41,42,43は、第
1の実施の形態の型枠19,23A,23Bとは異な
り、外側から固定するような蝶ネジ、ボルト等は使用さ
れていない。これは、左右縦枠13,14の外側に蝶ネ
ジ等の痕跡を残さないようにするためである。このよう
な装着用の型枠41,42内には、網目状の金属製シー
ト4が配されている。なお、上記装着用の型枠43は、
後述する位置決め部材43としての役割も有する。
【0082】そして、装着用の型枠41の内側には、連
結部材46の係止部46aを係止するT溝41aと、位
置決め部材43を係止するT溝41bが形成されてい
る。一方、装着用の型枠42の内側には、連結部材46
の係止部46aを係止するT字状の溝42aが形成され
ている。したがって、上記埋設用の板材45と装着用の
型枠41とは、係止部46aを有する連結部材46によ
り連結されるようになっている。また、上記埋設用の板
材44と装着用の型枠41とは、位置決め部材43によ
っても連結されるようになっている。
【0083】上記連結部材46は、埋設用の板材44と
装着用の型枠41,42の内側とを連結する部材であ
る。本実施の形態の連結部材46は、2枚の鋼鉄製の板
が中央で重ね合わされて形成される鋼鉄製の部材であ
る。そして、この連結部材46の両端部には、T字状の
係止部46a,46bが形成されている。この一方の係
止部44aは、埋設用の板材44と係止され、他方の係
止部44bは装着用の型枠42と係止される。また、連
結部材46は、ほぼ中央にボルトを通す長穴46cが形
成されている。したがって、連結部材46は、ボルト8
Cをボルト穴46cに通すことにより長さの調節と固定
が可能となる。
【0084】この連結部材46としては、T字状の係止
部46a,46bを有するものであれば、棒状のもので
あっても良い。そして、この棒状の連結部材46を長さ
が異なるものを複数本用意しておくと良い。また、連結
部材46としては、鋼鉄板や合金製板等に切り込みを形
成して、手でひねって長さの調節をするものでも、両端
部にネジ部を切って、このネジ部にナットを螺合させる
ようにするものでも良い。上記構成の連結部材46して
は、鋼鉄製のもに限定されず、柔軟な合金製のものを使
用しても良い。
【0085】さらに、上記位置決め部材43は、図17
に示すように、一方のスライド部材43Aと他方のスラ
イド部材43Bの2部品から構成される鋼鉄製の部材で
ある。この一方のスライド部材43Aと他方のスライド
部材43Aは、各々の一方の端部側に傾斜部を有し、他
方の端部側に装着用の型枠41のT溝41aや埋設用の
板材44のT溝44bと係止する係止部43a,43b
が形成されている。また、一方のスライド部材43A
は、三角形状を呈する。そして、両スライド部材43
A,43Bは、各々の一方の端部側で重ね合わされると
ともに、各々の一方の端部側に形成される長穴43cに
ボルト8Cを介してスライド可能に固定されている。し
たがって、位置決め部材43は、装着用の型枠41,4
2の幅方向の間隔の位置決めを正確に行われるようにな
されている。なお、装着用の型枠41,42は、上記位
置決め部材43によっても連結されるため、充填材料4
5Aを充填しても外方に膨らむ等の不都合もない。
【0086】ここで、上記埋設用の板材44の形状とし
ては、図18に示すように、両側に傾斜したテーパ形状
を有する台形状のものを使用することも可能である。こ
の場合のT溝44a,44bは、上記台形状に合わせて
斜めに形成されている。そして、この台形状の下方側の
最も長い幅に対して、装着用の型枠41,42の内側と
当接するようになされている。他方、この台形状の埋設
用の板材44には、連結部材46が端部に係止部44a
を有する棒状を呈するものが使用されている。したがっ
て、埋設用の板材44と装着用の型枠41,42との間
に連結部材46を配すると、上記連結部材46は、その
長さに応じて下側に自動的に移動して所定位置で停止し
て、埋設用の板材44と装着用の型枠41,42とを連
結固定する。したがって、上記連結部材46は予め所定
の長さのものを準備しておくような必要がなくなる。
【0087】次に、本実施の形態の左右縦枠13,14
を製造する場合には、まず、埋設用の板材44のボルト
穴44cにボルトを通して、埋設用の板材44を建築物
の窓部Mの左右の少なくとも上下端側に固定する。この
場合、上記台形状の埋設用の板材44を使用すれば、そ
の長さの違いを利用して正確に配することができる。
【0088】次いで、埋設用の板材44を囲むように装
着用の型枠41,42を組み、連結部材46の一方の係
止部46aを装着用の型枠41のT溝41aに係止させ
るとともに、連結部材46の他方の係止部46bを埋設
用の板材44のT溝44aに係止させる。そして、長穴
にボルトを通して、ボルト止めする。なお、型枠41,
42内には、網目状の金属シート4が凸状に折り曲げら
れて配されている。
【0089】次いで、位置決め部材43の一方のスライ
ド部材43Aと他方のスライド部材43Bとをスライド
させて端部で重ね合わせて、ナットで所定の位置で調節
して固定する。そして、装着用の型枠41,42等で形
成される空間部に、上記充填材料45Aを充填すると、
網目状の金属製シート4を介して強固に軽量骨材コンク
リート5が成型される。このように、左右縦枠13,1
4を製造することにより、左右縦枠13,14の外側に
蝶ネジ等の痕跡を残すことがなくなる。
【0090】次に、主体構造が鉄骨造りの建築物や木造
でも外壁が耐火材でできている建築物の小窓50に本発
明を適用したものである。この小窓50には、小型の防
火用の雨戸1が1枚配される。
【0091】このような小窓に設けられる防火用の雨戸
枠51は、図19に示すように、型枠52を一度に組み
製造することができる。すなわち、下枠と左右縦枠と上
枠が形成される上側から窓部50近傍に型枠53を一度
に組み、この型枠53をボルト等により固定するととも
にクランプする。また、中柱54にも型枠53を一度に
組み、そして型枠53をクランプする。
【0092】次いで、型枠53内に網目状の金属シート
4を配するとともに、充填材料を充填する。この充填材
は、骨材として石膏、珪酸カルシウム、又は、岩綿を用
い、セメント、水と混合した充填材料である。したがっ
て、上記実施の形態の充填材は、型枠33の組み方と上
述した充填材料が異なるものであるが、その他の構成
は、上述したものと同様である。
【0093】この例によっても、防火用の雨戸1を確実
に収納することができる防火用の雨戸枠となるが、骨材
として岩綿を用い、セメント、水と混合した充填材料で
充填したため、比較的軽く成型でき、特に、鉄骨造りの
木造住宅の防火用の雨戸枠として好適である。
【0094】以上、本実施の形態は、コンクリート造り
と鉄骨造りの建築物の開口部に設けられる防火用の雨戸
及び雨戸枠について説明したが、本発明は、これら以外
のブロック造りの建築物の他、木造建築物の雨戸及び雨
戸枠にも適用できるものである。また、本実施の形態で
は、引き戸としての防火用の雨戸及び雨戸枠の場合につ
いて説明したが、本発明は、両開き式の雨戸、引き上げ
式の雨戸の他、上下動可能な上げ下げ式の雨戸とした
り、いわゆるアコーディオン式の雨戸とすることも理論
的に可能なものである。
【0095】また、本実施の形態の防火用の雨戸枠は、
建築物の開口部に直接施工する場合について説明した
が、上記製造工程により予め防火用の雨戸枠を製造して
おき、現場では単に組み立てるだけにして使用すること
も勿論可能である。
【0096】
【発明の効果】本発明の防火用の雨戸は、鋼鉄製の雨戸
の外枠内に網目状の金属シートを介して、骨材として膨
張頁岩や火山礫を用い、セメント、水、及び鋼鉄製の繊
維が混合された充填材料が充填されて成形されるため、
頑丈で、耐火性・耐震性が高い。したがって、大震災に
よる強力な出火にも十分に耐え得るとともに、大震災に
よる振動によっても容易に折れ曲がるようなことがな
い。
【0097】一方、本発明の防火用の雨戸枠は、開口部
近傍の壁にアングル部材を配し、このアングル部材に対
して雨戸サッシが配されている。また、開口部近傍の壁
に型枠を組み、この型枠内に網目状の金属シートを配す
るとともに、骨材として膨張頁岩や火山礫を用い、セメ
ント、水、及び鋼鉄製の繊維が混合された充填材料を充
填して成型されている。したがって、本発明の防火用の
雨戸枠は、上記発明の防火用の雨戸を確実に収納するこ
とができるとともに、頑丈で、耐火性・耐震性が極めて
高い。
【0098】そして、本発明の防火用の雨戸枠に対して
本発明の防火用の雨戸をはめ込んで、建築物の開口部を
覆った場合には、隣家に火事が発生しても窓から火が入
ることを防止することができるとともに、延焼を防止す
ることができる。
【0099】さらに、本発明の防火用の雨戸枠の製造方
法は、開口部近傍の壁に固定される埋設用の板材と、上
記埋設用の板材を囲むように組まれ成型後もそのまま使
用される装着用の型枠とを備え、上記埋設用の板材と装
着用の型枠の内側とを連結部材により連結して装着用の
型枠を固定した後、上記装着用の型枠内に充填材料を充
填するものであるから、装着用の型枠を外側からボルト
等で固定する必要がなく、縦枠の表面にボルト等の痕跡
が残らず美麗に仕上げらることができる。また、上記装
着用の型枠を位置決めする位置決め部材を前記埋設用の
板材と連携させることにより、位置決め部材をスライド
させながら装着用の型枠を正確に位置決め固定すること
が可能となる。
【0100】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の防火用の雨戸及び雨戸
枠を示す斜視図である。
【図2】上記一実施の形態の防火用の雨戸の内部構造を
示す斜視図である。
【図3】上記一実施の形態の防火用の雨戸の断面図であ
る。
【図4】上記一実施の形態の防火用の雨戸の中央部の断
面図である。
【図5】上記一実施の形態の防火用の雨戸の製造工程を
示す図であり、雨戸の外枠を載置テーブルに載置した状
態の斜視図である。
【図6】上記一実施の形態の防火用の雨戸の製造工程を
上面から示す図である。
【図7】本発明の一実施の形態の防火用の雨戸枠の下枠
を製造する工程を示す斜視図である。
【図8】上記下枠を製造する工程を示す図であり、型枠
を組み充填材料を充填した状態を示す断面図である。
【図9】上記防火用の雨戸枠の左右縦枠の製造工程を示
す斜視図である。
【図10】上記防火用の雨戸枠の左右縦枠の製造工程を
示す断面図である。
【図11】上記防火用の雨戸枠の他の例の左右縦枠の製
造工程を示す断面図である。
【図12】上記一実施の形態の防火用の雨戸枠の上枠の
雨戸サッシを示す斜視図である。
【図13】上記一実施の形態の防火用の雨戸枠の上枠を
示す断面図である。
【図14】本発明の他の実施の形態の防火用の雨戸枠の
下枠に適用されるアングル部材を示す斜視図である。
【図15】上記他の実施の形態の防火用の雨戸枠の左右
縦枠の他の製造工程を示す断面図である。
【図16】上記他の実施の形態の防火用の雨戸枠の左右
縦枠の製造工程を示す断面図である。
【図17】上記防火用の雨戸枠の左右縦枠の製造工程に
適用される位置決め部材を示す側面図である。
【図18】上記防火用の雨戸枠の左右縦枠の製造工程に
適用される他の埋設用の板材と連結部材を示す側面図で
ある。
【図19】上記防火用の雨戸枠の他の製造方法を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 防火用の雨戸、2 雨戸の外枠、3 耐火材(耐火
レンガ等)、4 網目状の金属製シート(エキスパンド
メタル)、5 軽量骨材コンクリート、5A,45A
充填材料、6 仕切り板(パンチングメタル)、M 建
築物の開口部(住宅の窓部)、11 防火用の雨戸枠、
12 下枠、13,14 左右縦枠、15 上枠、1
6,36 アングル部材、18,44 埋設用の板材、
19,23A,23B,50 型枠、20,32 雨戸
サッシ、24 角パイプ、31 L型の位置決め部材、
41,42 装着用の型枠、43 位置決め部材(装着
用の型枠)、43A,43B スライド部材、46 連
結部材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の開口部に取り付けられる防火用
    の雨戸であって、 雨戸の外枠が金属製板や合金製板を折り曲げて成形さ
    れ、 上記外枠内に少なくとも網目状の金属シートが配される
    とともに、骨材として膨張頁岩や火山礫を用い、セメン
    ト、水、及び鋼鉄の繊維と混合した充填材料が充填され
    ていることを特徴とする防火用の雨戸。
  2. 【請求項2】 前記雨戸の外枠内に仕切り板を配設し
    て、耐火レンガ、石膏ボード、珪酸カルシウム板、又
    は、岩綿が敷き詰められていることを特徴とする請求項
    1記載の防火用の雨戸。
  3. 【請求項3】 建築物の開口部に取り付けられる防火用
    の雨戸であって、 雨戸の外枠が金属製板や合金製板を折り曲げて成形さ
    れ、 上記外枠内に少なくとも網目状の金属シートが配される
    とともに、骨材として石膏、珪酸カルシウム、又は、岩
    綿を用い、セメント、水と混合した充填材料が充填され
    ていることを特徴とする防火用の雨戸。
  4. 【請求項4】 建築物の開口部に防火用の雨戸を収納す
    る下枠と左右縦枠と上枠とを備えた雨戸枠であって、 上記雨戸枠は、開口部近傍の壁に固定される埋設用の板
    材と、 上記埋設用の板材を囲むように成型され、少なくとも網
    目状の金属シートが配されるとともに、骨材として膨張
    頁岩や火山礫を用い、セメント、水、及び鋼鉄製の繊維
    と混合した充填材料が充填されていることを特徴とする
    防火用の雨戸枠。
  5. 【請求項5】 建築物の開口部に防火用の雨戸を収納す
    る下枠と左右縦枠と上枠とを備えた雨戸枠であって、 上記雨戸枠は、開口部近傍の壁に固定される埋設用の板
    材と、 上記埋設用の板材を囲むように成型され、少なくとも網
    目状の金属シートが配されるとともに、骨材として石
    膏、珪酸カルシウム、又は、岩綿を用い、セメント、水
    と混合した充填材料が充填されていることを特徴とする
    防火用の雨戸枠。
  6. 【請求項6】 建築物の開口部に防火用の雨戸を収納す
    る下枠と左右縦枠と上枠とを備えた雨戸枠であって、 上記雨戸枠の下枠が、開口部近傍の壁にアングル部材を
    配し、このアングル部材に対して雨戸サッシが配されて
    いることを特徴とする防火用の雨戸枠。
  7. 【請求項7】 前記アングル部材を囲むように成型さ
    れ、骨材として膨張頁岩や火山礫を用い、セメント、
    水、及び鋼鉄の繊維と混合した充填材料が充填されてい
    ることを特徴とする請求項6記載の防火用の雨戸枠。
  8. 【請求項8】 建築物の開口部に防火用の雨戸を収納す
    る下枠と左右縦枠と上枠とを備えた雨戸枠であって、 上記雨戸枠は、開口部近傍の壁に固定される埋設用の板
    材と、 上記埋設用の板材を囲むように組まれ成型後もそのまま
    使用される装着用の型枠と、 上記装着用の型枠内において、少なくとも網目状の金属
    シートが配されるとともに、成型後軽量骨材コンクリー
    トとなる充填材料が充填されていることを特徴とする防
    火用の雨戸枠。
  9. 【請求項9】 建築物の開口部に防火用の雨戸を収納す
    る下枠と左右縦枠と上枠とを備えた雨戸枠の製造方法で
    あって、 上記雨戸枠は、開口部近傍の壁に固定される埋設用の板
    材と、 上記埋設用の板材を囲むように組まれ成型後もそのまま
    使用される装着用の型枠とを備え、 上記埋設用の板材と装着用の型枠の内側とを連結部材に
    より連結して装着用の型枠を固定した後、上記装着用の
    型枠内において、少なくとも網目状の金属シートが配さ
    れるとともに、成型後軽量骨材コンクリートとなる充填
    材料が充填されていることを特徴とする防火用の雨戸枠
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記装着用の型枠を位置決めする位置
    決め部材を前記埋設用の板材と連携させて、位置決め部
    材をスライドさせながら装着用の型枠を位置決め固定す
    ることを特徴とする請求項9記載の防火用の雨戸枠の製
    造方法。
JP9129579A 1997-05-20 1997-05-20 防火用の雨戸及び雨戸枠並びに防火用の雨戸枠の製造方法 Pending JPH10317833A (ja)

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