JPH1031759A - 3次元形状の要素分割方法及び装置 - Google Patents
3次元形状の要素分割方法及び装置Info
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- JPH1031759A JPH1031759A JP8205492A JP20549296A JPH1031759A JP H1031759 A JPH1031759 A JP H1031759A JP 8205492 A JP8205492 A JP 8205492A JP 20549296 A JP20549296 A JP 20549296A JP H1031759 A JPH1031759 A JP H1031759A
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Abstract
作業を効率的に行い、作業時間を短縮する。 【解決手段】 先ず、対象物の3次元形状Aを、所定方
向から透視的に見て複数の領域に区分される面要素
(b、c)とその高さのデータとを一組みとする形状デ
ータの一群として入力した後、各領域の境界線及び/又
は外形線に所定数の節点を設け、当該節点を通る平行線
群によって各領域又は外形線内の領域を4角形要素に分
割する。そして、4角形要素に対して高さデータ毎にグ
ループ分けを行い、同一グループ内の4角形要素に対し
て同一の属性を付与した後、各4角形要素の属性に従っ
て4角形要素をその高さ方向に沿って所定量をもって引
き伸ばすとともに、これを所定の分割数をもって高さ方
向において分割することにより6面体要素を作成する。
最後に、各領域に属する6面体要素群のグループ分けを
解除して一つの6面体要素群にまとめ上げて3次元FE
M(有限要素法)モデルを完成させる。
Description
状を多数の6面体要素に効率良く分割することができる
ようにした3次元形状の要素分割方法及び装置に関する
ものである。
って計算の対象物を複数の立体要素に分割する作業が必
要であり、コンピューターを使ったシステム(CAD
(Computer Aided Design)/C
AE(Computer Aided Enginee
ring)等)では、この作業をプリプロセッサ等によ
り自動的に行うことで作業効率の向上を図っている。
割するためのアルゴリズムが知られており、一般には写
像法が用いられている。
面体要素による分割方法には、下記に示すような問題が
ある。
体要素による分割数に比べて多い(例えば、1辺の長さ
が1の立方体は、同形の4面体(1辺の長さが1で高さ
が1の三角錐)の6個分で構成される。)ため、モデル
解析時における計算時間が長くなってしまう。
分割を行おうとしたときの4面体要素の変形(歪み)が
大きすぎるため分割不能になったり、また、分割が可能
であっても要素の形状変形が著しいために、解析を行う
ことができないか又は解析結果に大きな誤差が生じてし
まうといった不都合が起きることになる。
した分割方法が考えられるが、分割の仕方が複雑化した
り、あるいは上記1)の問題についての根本的な解決法
とはならないため、6面体要素を用いた要素形状に歪み
の少ない分割法が求められている。
素への分割作業や座標入力等を手操作入力で行うのに近
い状況であるため、作業に長い時間が費やされ、作業効
率の低さが問題となっている。
素分割作業を効率的に行い、作業時間を短縮することを
課題とする。
解決するために、先ず、3次元形状を所定方向から透視
的に見て複数の領域に区分される面要素とその高さのデ
ータとを一組みとする形状データの一群として入力した
後、複数の領域の境界線及び/又は対象物の外形線に所
定数の節点を設け、当該節点を通る平行線群によって各
領域又は外形線内の領域を4角形要素に分割し、4角形
要素に対してその高さデータ毎にグループ分けを行い、
同一グループ内の4角形要素に対して同一の属性を付与
して、各4角形要素の属性に従って4角形要素をその高
さ方向に沿って所定量をもって引き伸ばすとともに、こ
れを所定の分割数をもって高さ方向において分割するこ
とにより6面体要素を作成した後、各領域に属する6面
体要素群のグループ分けを解除して一つの6面体要素群
にまとめ上げて形状モデルを完成させるようにしたもの
である。
4角形要素に分割するとともに、これを所定方向に引き
伸ばす操作によって6面体要素を生成することで、対象
物の3次元形状を6面体要素に分割することができる。
ついてその手順を説明する。
に見て複数の領域に区分される面要素とその高さのデー
タとを一組みとする形状データの一群として入力する過
程 3次元形状は、一般に複数の基本立体の集合として把握
することができ、例えば、図1に示す形状Aは、直方体
状の形状Bと、厚みのある鍵括弧状をしたブロック形状
Cとを形状要素にもち、これらを組み合せた形状として
把握することができる。
を単位とする構成要素)を、所定の方向に移動させた軌
跡として表現することができる場合があり、例えば、図
1の形状Bは、格子状のハッチング(図形分割とは何等
の関係ないことに注意。)を付して示す正方形bを同図
のZ方向(高さ方向を示す。)に所定の距離だけ引き伸
ばす、あるいは正方形bをZ方向に所定の距離をもって
投影することによって形成することができ、同様に図1
の形状Cは、格子状のハッチングを付して示す平面的な
鍵括弧状の図形cを同図のZ方向に所定の距離だけ引き
伸ばすことによって形成することができる。尚、図1に
おいてX、YはZ軸に対してそれぞれ直交する3次元直
交座標軸を示している。
数個の3次元形状要素からなり、各要素が2次元的な面
要素を所定の方向(高さ方向)に引き伸ばした形状を有
していると考えることができる場合が多い。
ではZ方向)から見た時に複数個に区分されて認識され
る領域の面要素(図1の例では正方形b、鍵括弧図形
c)とその高さが明らかであって、これらの組みを必要
十分条件として3次元形状を表すことができる場合に
は、面要素及び高さを一組みにした形状データ群で当該
3次元形状を表現することは容易である。
に示すようなデータ構造を用いることができる。
定方向から見た区分領域に対して各別に付与される識別
番号であり、各領域に係る「面要素の形状データ」に
は、面要素を構成する線分群、曲線群や、領域の内部と
外部とを区別するための不等式群等を含んでいる。ま
た、「高さデータ」とは区分領域に係る面要素の投影方
向における距離であり、一般には1個又は2個以上の高
さを含む(その理由については後述する。)。
て、図1の形状Aをデータ化して示したものが下表2に
示すデータテーブルである。
分群と不等式群を含んでおり、図1の形状Bに係る正方
形bに領域番号1が付与され、これは線分番号1乃至4
を付すことによって識別される4つの線分を含み、その
内部領域が4つの不等式群によって数学的に表現され
る。尚、不等式の左辺は各線分を示す直線の式であり、
ai、bi、ci(i=1、2、3、4)は線分番号i
に対応する係数や定数を示し、Xis、Yis、Zis
は線分番号iについてX、Y、Z方向における始点の位
置座標値をそれぞれ示し、また、Xie、Yie、Zi
eは線分番号iについてX、Y、Z方向における終点の
位置座標値をそれぞれ示している。同様に、図1の形状
Cに係る鍵括弧状の図形cには領域番号2が付与され、
これは線分番号1、4、5乃至8を付すことによって識
別される6つの線分を含み、その内部領域が6つの不等
式群によって数学的に表現される(表2では総括的に示
す。)。尚、不等式の左辺は各線分を示す直線の式であ
り、αi、βi、γi(i=1、4、5、6、7、8)
は線分番号iに対応する係数や定数を示し、XXis、
YYis、ZZisは線分番号iについてX、Y、Z方
向における始点の位置座標値をそれぞれ示し、また、X
Xie、YYie、ZZieは線分番号iについてX、
Y、Z方向における終点の位置座標値をそれぞれ示して
いる。
め、不等式群が行列等で簡単に表現できる構成となって
いるが、一般には境界線は曲線であり、その形状が2次
曲線等の典型的なものである場合には数式表現が可能で
あるが、解析的な数式表現が得られない自由曲線の場合
には他の表現形式(パラメトリック表現等)が必要とな
る。
対応関係については、下表3のようなデータテーブルを
例示することができる。
高さデータz1、z2を有し、領域番号4、5の領域が
2つの高さデータz1、z3を有する場合を例示するも
のである。上記のように、領域は3次元形状を所定方向
から透視的にみた場合に現出されるものであるから、例
えば、図2に示すように、領域Rは高さを異にする2つ
の面D1、D2の交わりとして現れることがある。即
ち、領域Rは高さz1の面D1と、高さz2の面D2と
がZ方向から見たときに重なり合うことによって生じて
いる。よって、一般にこのような透視に伴って生じる領
域が、2以上の高さデータを有することは容易に理解さ
れる。
組みにした数値データの集合により3次元形状を表現す
ることができる。
定数の節点を設け、当該節点を通る平行線群によって各
領域又は外形線内の領域を4角形要素に分割する過程 この過程は3次元形状を所定方向から透視的に見たとき
に生じる上記領域又は外形線内の領域を多数の4角形要
素に分割する過程であり、その際の分割法には下記に示
す方法が挙げられる。
節点を設定して分割する方法 これは、境界線上に設定される節点の位置及び数を当該
境界線の両側において隣接する領域について同一に設定
して、当該節点を通る平行線群により各領域を分割(等
分割とは限らない。)する方法である。
A2、A3、A4が互いに直交する線分L、Mを境界線
として区分されている場合に、例えば、線分Lのうち領
域A1とA2との境界線となる線上に複数の節点Pi
(i=1、2、・・・)を設定し、これらの節点Piを
通る平行線群によって領域A1、A2を分割し、同様
に、線分Mのうち領域A1とA3との境界線となる線上
に複数の節点Qi(i=1、2、・・・)を設定し、こ
れらの節点Qiを通る平行線群によって領域A1、A3
を分割するという操作を、全領域について行えば、各領
域を多数の4角形要素(長方形とは限らないことに注
意。)に分割することができる。
比較的簡単に行うことができるという利点を有する反
面、分割後の4角形要素の形状や面積がまちまちとな
る。
よって等分割する方法 これは領域毎の分割ではなく、領域の境界線には無関係
に外形線の内部領域を全て正方形要素によって分割する
方法であり、例えば、図4に示すように、外形線O1、
O2、O3、O4によって囲まれる領域AOを、一辺の
長さaの正方形によって分割する。尚、これは長方形を
多数の同形の正方形により分割することが常に可能であ
ることに基づいている。
ために分割数をある程度多くする必要が生じるが、外形
線内の領域で面要素が統一されているので、解析時にお
ける計算時間を短くすることができるという利点や、分
割を領域毎に分けて行う必要がない等の利点がある。
割する方法 これは、領域毎に所定の大きさの正方形要素で分割を行
う方法であり、この場合には、隣接する2領域の境界線
に設定される節点の位置や数は2領域においてそれぞれ
異なっている。
ているので、所望の領域を指定して当該領域のみを解析
する場合に要する計算時間を短くすることができるとい
う利点がある。
素の分割問題として自動化が容易である。尚、4角形要
素の辺の長さについては、これをユーザーが任意に指定
しても良いが、形状や大きさに応じて適当な要素数(例
えば、数百程度)をもって領域を分割することができる
ように自動的に決定したり、あるいは対話形式でユーザ
ーに助言等を与えるようにすることが望ましい。
毎にグループ分けを行い、同一グループ内の4角形要素
に対して同一の属性を付与する過程 上記の4角形要素はいずれかの領域に属していることが
明らかであり、当該領域に係る高さデータを有してい
る。よって、同一の高さデータを有する4角形要素に対
して同一の属性(色等)を付与することによってグルー
プ分けを行う。
素分割を領域毎に行っているために、4角形要素がどの
領域に属しているかは容易に判断することができる。例
えば、上記表3の第2行目では複数の領域が同一の高さ
データを有しており、一のグループを形成しているの
で、当該グループに属する領域の4角形要素には同一の
属性を割り当てることができる。
方形要素を特定したときにこれがどの領域に属するを個
々に判断する必要がある。例えば、正方形要素の代表点
(中心点等)を含む領域を当該正方形要素が属する領域
とするという規則を採用し、代表点が領域の境界線上に
位置する場合には、境界線に隣接する2領域のうち付与
された領域番号の小さい方を選択する等の規則を与えれ
ば良い。そして、領域に対する4角形要素の所属状態が
全て決定された後は、高さデータを同じくする4角形要
素に対して同一の属性(色等)を割り当てる。
性に従って4角形要素を高さ方向に沿って引き伸ばすと
ともに、これを所定の分割数をもって高さ方向において
分割することにより6面体要素を作成する過程 各4角形要素に対して付与された属性は高さデータが共
通であることを示すものである。従って、4角形要素か
ら6面体要素を作成するには上記(イ)で説明したよう
に、4角形要素を高さ方向に沿って所定量(つまり、高
さ分)だけ引き伸ばすとともに、これを高さ方向におい
て所定の分割数で分割すれば良いので、自動化が容易で
ある。
て、それらの高さデータを小さいものから順番に並び換
えた後、高さ方向の分割数が、上記(ロ)における領域
の分割数と同程度となるようにし、6面体要素の各辺の
長さがまちまちにならないようにすることが好ましい。
処理について示すものであり、節点の識別番号である節
点番号1乃至4が付与された4頂点を有する4角形要素
Sが、Z方向の高さデータに基づいて所定量だけ引き伸
ばされることによって、節点番号5乃至8が付与された
4頂点をさらに追加した6面体要素Hに変換される。
に示すようにして行われる。
関して行うことにより、3次元形状を6面体要素で埋め
つくすことができる。
て、(II)の方法は4角形要素の数が多くなるため、
高さ方向における分割数もそれに併せて多くすることが
好ましい(但し、分割数が必要以上に多いために解析計
算時間が長くかかり過ぎないように上限等を設ける必要
がある。)。
角形要素が正方形状をしているので、その高さを正方形
の一辺の長さに等しくなるように高さ方向の分割数を設
定すると6面体要素が立方体となり、解析時における計
算時間を短縮することができる。
れに対応する6面体要素群についてのグループ分けを解
除して一つの6面体要素群にまとめ上げる過程 最後に、所定方向から透視的に見て複数に区分けられた
領域によって類別されていた6面体要素群を一つのFE
M要素群とする。つまり、6面体要素群について、互い
に極く近接して位置する2節点を同一の節点に変更す
る。
ことができない3次元形状の構成部分(例えば、切欠部
等)についてはその補正を行う必要がある。
明する。
ドウェア構成として入力/設定手段1a、計算手段1
b、出力手段1cを有しており、これらはコンピュータ
ーシステムを用いて容易に実現することができる。
ての設定(分割数の指定等)を行うために必要な手段で
あり、キー入力手段、入力用タブレット、イメージスキ
ャナー、ポインティングデバイス等の一切を含む。
は、上記したように、所定方向から透視的に見て複数の
領域に区分される面要素とその高さのデータとを一組み
とする形状データの一群として入力する作業が必要であ
り、これを手作業で行うこともできるが、図示するよう
に、次元分解手段2、領域分け手段3を設けることによ
り自動化することが好ましい。
と2つの側面図)等を用いた図形入力によって得られる
対象物の3次元形状を複数の構成部分に分解するととも
に、それらの3次元形状を所定方向から見た場合に現れ
る2次元形状(面要素)と1次元データ(高さ)に分解
することによって3次元形状データを生成するものであ
る。
定方向から透視的に見た場合に現出する境界線や外形線
によって外形線内の領域を複数の領域に区分する処理を
担当する。
るように、平面要素分解手段4、グループ化手段5、要
素変換/分割手段6、グループ化解除手段7を有する。
3によって区分された各領域を多数の4角形要素に分割
するものであり、その方法は上記(ロ)で説明した通り
である。
たように4角形要素に対してその高さデータ毎にグルー
プ分けを行い、同一グループ内の4角形要素に対して同
一色等の属性を付与するものである。
素にそれぞれの高さを与えて6面体要素に変換するとと
もに、高さ方向における分割処理を行うものである(上
記(ニ)参照。)。
れた6面体要素群をひとまとまりの3次元FEM要素群
に変換するものである(上記(ホ)参照。)。
む。)手段 中間結果の画像表示等を行ったり、6面体要素への自動
分割の結果を図示しない外部のモデル解析手段又は同一
の計算手段内に用意されているモデル解析手段に出力す
るものである。
よる3次元形状の分割を行うことができるので、4面体
要素での分割に比して要素数を低減することができ、ま
た、要素の形状歪みが少なく解析時の誤差を少なくする
ことができる。そして、6面体要素の作成に際しては、
所定方向から対象物の形状を見たときの透視図に基づい
て当該透視図の外形線内の領域を複数の領域に区分して
から各領域又は外形線の内部領域について4角形要素で
の分割を行った後、各4角形要素をその高さ方向にそれ
ぞれ引き伸ばすとともにこの方向の分割を行って6面体
要素を作成するというアルゴリズムを用いているので自
動化に適しており、処理時間を大幅に短縮することがで
きる。
形要素の作成にあたって複数の領域の形状に依存するこ
とがなく各種の形状に対応した分割が可能であるととも
に、立方体要素による3次元形状の分割が可能であり、
要素数が非常に多くなっているにもかかわらず(数万要
素程度)、その後の解析時間がそれほどかからず(数時
間乃至数十時間程度)、また非常に正確な解析結果を得
ることができるといういう利点がある。
りFEMモデルを作成する場合の手順を、図7乃至図1
1に示す具体例を挙げて説明する。
図、右側面図)と、斜視図とを併せて示すものであり、
対象物8は4つの脚部9、9、・・・を有する台座部1
0に直方体11を結合し、該直方体11に対してこれよ
り一回り小さい直方体12を結合した形状を有してい
る。尚、対象物8の斜視図において該対象物8を矢印F
に示す方向から見た図を正面図に選んでいる。
9乃至12をそれぞれ面要素と高さデータとに分解して
把握することが要点である。例えば、台座部10と直方
体11との結合面を含む平面を基準面に選び、当該基準
面に直交する軸をZ軸(直方体11、12側を正方向と
する。)とした場合に、台座部10や、脚部9、9、・
・・は、それぞれのZ軸方向における断面形状である長
方形をZの負方向にそれぞれ所定の距離をもって引き伸
ばしたものとして認識される。同様にして、直方体11
や12は、それぞれのZ軸方向における断面形状である
長方形をZ軸の正方向にそれぞれ所定の距離をもって引
き伸ばしたものとして認識される。
に向かって透視した場合の透視図Dfにおいて複数の領
域が形成される様子を示すものである。
領域がロ字状をした2つの領域13、14(13が外側
に位置し、14が内側に位置している。)と中央部に位
置する長方形状の領域15とに区分され、また、右側面
図では長方形状をした外形線内の領域が十字状をした領
域16と4隅に各別に位置する長方形状の4領域17、
17、・・・とに区分される(図では、各領域を異なる
ハッチングを付して区別している。)。よって、これら
をZ方向に沿って透視した場合には、下段の図に示すよ
うに、左側面図及び右側面図における各領域の境界線を
合成したものが境界線として現れることになる。つま
り、これら境界線によって新たな領域が生じ、例えば、
領域18、18、・・・は、領域17、17、・・・の
それぞれの境界線と領域14の境界線とによって囲まれ
た領域であり、また、領域19は領域16の境界線と領
域14の境界線とによって囲まれた領域である。
向における透視図を作成して、外形枠内の領域を複数の
領域に区分けすることができる。
記した表2、表3のようなデータ構造を用いて各領域を
表現することは容易である(その詳細は省略する。)。
多数の4角形要素20、20、・・・に自動分割した例
を示すものであり、上記(I)の方法を用いている。
域の境界線上に設定され、かつ境界線において隣接する
2領域について節点が共通である。
は、図9の4角形要素の形状が全て正方形であって、か
つその数はさらに多くなる。
作を行えば良いので、その図示は省略して過程(ニ)に
進む。
の(又は大きいもの)から順番に並べ換える。例えば、
高さデータが「0、20、−10、−20、−40」で
あるとすると、「−40、−20、−10、0、20」
とし、次に高さ方向の分割単位を4角形要素の一辺の長
さ程度(例えば、5とする。)として行うことにより、
「−40、−35、−30、−25、−20、−15、
−10、−5、0、5、10、15、20」という具合
に高さデータ列を得る。
20、20、・・・について高さ方向への伸張操作をそ
れぞれ行うとともに、上記した高さデータ列に従って高
さ方向における分割を行うことによって、多数の6面体
要素21、21、・・・を生成し、この操作を全ての4
角形要素に対して行うことによって3次元形状の内部を
微小な6面体要素によって埋めつくす。
11に示すような3次元FEM要素群22が作成され
る。
M要素群の完成までにこれまで1週間程かかっていた作
業時間を数十分程度に短縮することができ、これによっ
て作業効率が大幅に改善される。
に、請求項1や請求項3に係る発明によれば、3次元形
状を、所定方向から透視的に見て複数の領域に区分され
る面要素とその高さのデータとを一組みとする形状デー
タの一群として入力した後、面要素又は対象物を所定方
向から見た外形線の内部領域を多数の4角形要素に分割
するとともに、これを所定方向に引き伸ばす操作によっ
て6面体要素を生成することで、3次元形状の6面体要
素への分割を行うことができるので、要素分割後におけ
る要素形状の歪みが少なく、また、4角形要素から6面
体要素への引き伸ばし操作が自動化に適しているため、
3次元形状の6面体要素への要素分割作業を効率的に行
うことができ、作業時間を短縮することができる。
れば、面要素の正方形要素への分割を面要素の境界線に
は無関係に行うことができ、また、対象物の3次元形状
を立方体状をした6面体要素によって細かく分割するこ
とにより、解析結果の精度を向上させることができる。
つまり、立方体要素への分割の場合には、辺の長さを短
くすることにより精度の向上を得ることができることは
勿論、各辺の長さが全て等しいため、有限要素法の解析
を行う際に形成される剛性マトリックスの各要素が等し
い値となり、当該マトリックスを0又は1の要素に正規
化することが可能となるので、数十万とかの膨大な要素
数でもって3次元FEM要素群を作成したとしても、そ
れほど多くの時間をかけることなく解析を行うことがで
きる。
物の3次元形状と、各構成要素における面要素の引き伸
ばし操作について説明するための図である。
タ(z1、z2)を示す図である。
り各領域を4角形要素に分割する方法について説明する
ための図である。
て説明するための図である。
す図である。
る。
要素分割についての実施の一例を示すものであり、本図
は3面図と斜視図とにより対象物の形状を示す図であ
る。
す説明図である。
について示す図である。
に、高さ方向における要素分割について示す図である。
す斜視図である。
段、1b…計算手段、1c…出力手段、4…平面要素分
解手段、5…グループ化手段、6…要素変換/分割手
段、7…グループ化解除手段
Claims (4)
- 【請求項1】 対象物の3次元形状を多数の6面体要素
に自動分割することによって有限要素法の解析に供する
形状モデルを作成する3次元形状の要素分割方法におい
て、 (イ)3次元形状を、所定方向から透視的に見て複数の
領域に区分される面要素とその高さのデータとを一組み
とする形状データの一群として入力した後、 (ロ)(イ)の複数の領域の境界線及び/又は外形線に
所定数の節点を設け、当該節点を通る平行線群によって
各領域又は外形線内の領域を多数の4角形要素に分割
し、 (ハ)4角形要素に対してその高さデータ毎にグループ
分けを行い、同一グループ内の4角形要素に対して同一
の属性を付与し、 (ニ)各4角形要素の属性に従って4角形要素をその高
さ方向に沿って所定量をもって各別に引き伸ばすととも
に、これを所定の分割数をもって高さ方向において分割
することにより6面体要素を作成し、 (ホ)各領域に属する4角形要素群及びこれに対応する
6面体要素群についてのグループ分けを解除して一つの
6面体要素群にまとめ上げて形状モデルを完成させるよ
うにしたことを特徴とする3次元形状の要素分割方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の3次元形状の要素分割
方法において、 (ロ)で外形線内の領域を同形の正方形要素によって等
分割するとともに、(ニ)では正方形要素をその一辺に
等しい高さをもって引き伸ばした立方体要素として6面
体要素を形成したことを特徴とする3次元形状の要素分
割方法。 - 【請求項3】 対象物の3次元形状を多数の6面体要素
に自動分割することによって有限要素法の解析に供する
形状モデルを作成する3次元形状の要素分割装置におい
て、 対象物の3次元形状を、所定方向から透視的に見て複数
の領域に区分される面要素とその高さのデータとを一組
みとする形状データの一群として入力して設定する入力
/設定手段と、3次元形状の6面体要素への自動分割処
理を行う計算手段と、自動分割の結果を出力する出力手
段とを備えており、 計算手段が、 上記面要素の境界線及び/又は外形線に所定数の節点を
設け、当該節点を通る平行線群によって面要素又は外形
線内の領域を多数の4角形要素に分割する平面要素分解
手段と、 4角形要素に対してその高さデータ毎にグループ分けを
行い、同一グループ内の4角形要素に対して同一の属性
を付与するグループ化手段と、 各4角形要素の属性に従って4角形要素をその高さ方向
に沿って所定量をもって各別に引き伸ばすとともに、こ
れを所定の分割数をもって高さ方向において分割するこ
とにより6面体要素を作成する要素変換/分割手段と、 面要素に係る各領域に属する4角形要素群及びこれに対
応する6面体要素群についてのグループ分けを解除して
一つの6面体要素群にまとめ上げて完成した形状モデル
を出力手段に送出するグループ化解除手段とを有するこ
とを特徴とする3次元形状の要素分割装置。 - 【請求項4】 請求項3に記載の3次元形状の要素分割
装置において、 平面要素分解手段が対象物の外形線内の領域を正方形要
素によって等分割するとともに、要素変換/分割手段
が、正方形要素とその一辺の長さに等しい高さを有する
立方体要素により対象物の3次元形状を自動分割するこ
とを特徴とする3次元形状の要素分割装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8205492A JPH1031759A (ja) | 1996-07-17 | 1996-07-17 | 3次元形状の要素分割方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8205492A JPH1031759A (ja) | 1996-07-17 | 1996-07-17 | 3次元形状の要素分割方法及び装置 |
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JPH1031759A true JPH1031759A (ja) | 1998-02-03 |
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JP8205492A Pending JPH1031759A (ja) | 1996-07-17 | 1996-07-17 | 3次元形状の要素分割方法及び装置 |
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JP (1) | JPH1031759A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005332342A (ja) * | 2004-05-21 | 2005-12-02 | Furukawa Electric Co Ltd:The | メッシュ形成装置、解析装置及びメッシュ形成方法 |
JP2006344096A (ja) * | 2005-06-10 | 2006-12-21 | Hitachi Ltd | 解析用モデル作成支援システム |
US7428480B2 (en) * | 2002-03-28 | 2008-09-23 | Fujitsu Limited | CAD analysis result data processing apparatus, analytic simulation apparatus, CAD analysis result data processing method and CAD analysis result data processing program |
US7675515B2 (en) | 2006-01-31 | 2010-03-09 | Fujitsu Limited | Apparatus, and method for generating analytical model, and recording medium in which program for generating analytical model is stored |
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1996
- 1996-07-17 JP JP8205492A patent/JPH1031759A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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