JP3088130B2 - 成形品設計装置 - Google Patents

成形品設計装置

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JP3088130B2
JP3088130B2 JP03136681A JP13668191A JP3088130B2 JP 3088130 B2 JP3088130 B2 JP 3088130B2 JP 03136681 A JP03136681 A JP 03136681A JP 13668191 A JP13668191 A JP 13668191A JP 3088130 B2 JP3088130 B2 JP 3088130B2
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重樹 石谷
宏司 花田
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は成形品設計装置に関し、
より詳細には、射出成形品等の設計を行うコンピュータ
を用いたCADシステムの分野に適用される。
【0002】
【従来の技術】図形作成に要する時間を短縮するために
広く使用されているCADシステム等の図形作成装置で
は、図形を作成するに際し、例えば曲線、円弧、点等の
単純な図形を入力することにより、それらの組合せで図
面を作成するようになっている。
【0003】またパラメトリック設計の場合には、半
径、長さ、回転角度といった個々図形パラメータを入力
することで、各々の図形の作成、修正等を行うようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のシス
テムでは、意匠データである基本図面から肉厚を持った
成形品のモデルを作成するとき、個々の図形は独立に存
在するので、肉厚を付けるための操作が膨大なものとな
る。
【0005】特に、成形品の場合には1つの閉空間を作
り出す必要があるが、このような工程では図形が複雑に
なってくると人的な入力ミスが発生しやすい。
【0006】例えば、1つの辺の指定を忘れたばかりに
開空間になってしまったり、成形品の内部まで面で仕切
ってしまったために複数の閉空間ができてしまったりす
るといったミスが発生しやすい。
【0007】本発明はかかる実情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、意匠データである基本図面から肉厚を
持った1つの閉空間を自動的に形成して成形品のモデル
を作成する成形品設計装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の成形品設計装置は、意匠データである基本
図面から肉厚を持った1つの閉空間を自動的に形成して
成形品のモデルを作成する図形作成システムであって、
前記基本図面に含まれる各基本面毎に識別名称を作成す
る第1の名称作成手段と、前記基本図面に含まれる各基
本面毎に指定された肉厚分だけ平行移動する平行移動手
段と、この平行移動手段によって平行移動された各移動
面毎に識別名称を作成する第2の名称作成手段と、この
第2の名称作成手段によって識別名称が作成された各移
動面の、前記第1の名称作成手段によって識別名称が作
成された各基本面に対する従属面情報を作成する第1の
従属面情報作成手段と、この第1の従属面情報作成手段
によって作成された従属面関係にある基本面と移動面と
の間の各辺の対応付けを行う辺要素指定手段と、この辺
要素指定手段によって対応付けられた各片間に接続面を
作成する接続面作成手段と、この接続面作成手段によっ
て作成された接続面の、前記第1の名称作成手段によっ
て識別名称が作成された各基本面に対する従属面情報を
作成する第2の従属面情報作成手段とを備えた構成とす
る。
【0009】また、本発明の成形品設計装置は、上記構
成に加えて、前記平行移動手段によって平行移動された
各移動面のうち交差する2つの移動面がある場合には、
その交差辺より基本面側にある移動面部分をそれぞれ削
除して新たな移動面とする第1の移動面修正手段と、こ
の第1の移動面修正手段によって修正された2つの新た
な移動面とこの移動面が対応する基本面との間の各辺間
に接続面を作成して新たな接続面として修正するととも
に、修正された接続面のうち重複する2つの接続面を削
除する第1の接続面修正手段とを備えた構成とする。
【0010】また、本発明の成形品設計装置は、上記各
構成に加えて、作成された閉空間が2つ以上ある場合に
は、前記第1の辺要素指定手段によって各閉空間の共通
辺と対応付けられた2つの辺がそれぞれ属する2つの移
動面を交差するまで延設して新たな移動面とする第2の
移動面修正手段と、この第2の移動面修正手段によって
修正された2つの新たな移動面とこの移動面が対応する
基本面との間の各辺間に接続面を作成して新たな接続面
として修正するとともに、修正された接続面のうち重複
する2つの接続面を削除する第2の接続面修正手段とを
備えた構成とする。
【0011】
【作用】第1の名称作成手段は、基本図面が例えば方形
状の1つの平面である場合には、基本図面と基本面とが
1対1に対応していることから、この場合には基本図面
である1つの平面を基本面として例えば「面1」の識別
名称を作成し付加する。
【0012】平行移動手段では、このように識別名称
「面1」が付加された基本面を、指定された肉厚データ
に従って平行移動し、新たな移動面を作成する。
【0013】第2の名称作成手段は、この平行移動した
移動面に例えば「面1′」の識別名称を作成し付加す
る。
【0014】第1の従属面情報作成手段は、この第2の
名称作成手段によって識別名称「面1′」が付加された
移動面の基本面「面1」に対する従属面情報を作成す
る。
【0015】辺要素指定手段は、この第1の従属面情報
作成手段によって作成された従属面関係にある基本面
「面1」と移動面「面1′」との間の各辺(4辺)の対
応付けを行う。
【0016】例えば、「面1」の一辺「辺1a」に対応
する「面1′」の一辺を「辺1′a」、「面1」の一辺
「辺1b」に対応する「面1′」の一辺を「辺1′
b」、「面1」の一辺「辺1c」に対応する「面1′」
の一辺を「辺1′c」、「面1」の一辺「辺1d」に対
応する「面1′」の一辺を「辺1′d」として対応付け
を行う。
【0017】接続面作成手段は、この辺要素指定手段に
よって対応付けられた各辺間にそれぞれ接続面「面1−
1′a」、「面1−1′b」、「面1−1′c」、「面
1−1′d」を作成する。
【0018】第2の従属面情報作成手段は、この接続面
作成手段によって作成された4つの接続面「面1−1′
a」、「面1−1′b」、「面1−1′c」、「面1−
1′d」の基本面「面1」に対する従属面情報を作成す
る。
【0019】以上のような手順により、意匠図面である
基本面から他の5面を定義して1つの閉空間を自動的に
形成し、成形品のモデルを作成する。
【0020】また、基本図面が例えば側面視L字形状に
形成された2つの平面で構成されている場合には、1つ
の基本面に例えば「面1」、別の1つの基本面に例えば
「面2」の識別名称を付加する。
【0021】この場合、各基本面「面1」、「面2」の
平行移動の方向によっては、新たに作成される2つの移
動面が交差する場合がある。そして、交差する場合に
は、第1の移動面修正手段により、平行移動された各移
動面「面1′」、「面2′」の交差辺(例えば「辺1″
2″e」)より基本面「面1」、「面2」側にある移動
面部分をそれぞれ削除して新たな移動面「面1″」、
「面2″」とする。このとき、基本面「面1」、「面
2」の各辺「辺1b」、「辺2d」に対応付けられた各
辺「辺1′b」、「辺2′d」はその対応付けが解消さ
れ、新たに作成された交差辺「辺1″2″e」と各辺
「辺1b」、「辺2d」との対応付けが行われる。
【0022】この後、第1の移動面修正手段により、修
正された2つの新たな移動面「面1″」、「面2″」
と、この移動面が対応する基本面「面1」、「面2」と
の間の各辺間に接続面を作成して新たな接続面として修
正するとともに、修正されたこれら接続面のうち重複す
る2つの接続面(この接続面は、交差辺「辺1″2″
e」を含む接続面のことである。)を削除する。
【0023】以上のような手順により、各基本面から他
の5面を定義するとともに、この定義によって作成され
る成形品モデルが移動面の重複によって2つ以上の閉空
間で構成される場合には、移動面の重複部分を削除する
とともに接続面の修正、削除を行って1つの閉空間を自
動的に形成し、成形品のモデルを作成する。
【0024】また、基本図面が上記と同様側面視L字形
状に形成された2つの平面で構成されている場合には、
1つの基本面に例えば「面2」、別の1つの基本面に例
えば「面3」の識別名称を付加する。
【0025】この場合、各基本面「面2」、「面3」の
平行移動の方向によっては、新たに作成された移動面同
士が重複しないにも係わらず成形品モデルが2つ以上の
閉空間で構成される場合がある。そして、この場合に
は、第2の移動面修正手段により、第1の辺要素指定手
段によって各閉空間の共通辺(例えば「辺2b」と「辺
3d」)と対応付けられた2つの辺「辺2′b」と「辺
3′d」)がそれぞれ属する2つの移動面「面1′」、
「面2′」を交差するまで延設して新たな移動面「面
2″」、「面3″」とする。このとき、基本面「面
2」、「面3」の各辺「辺2b」、「辺3d」と対応付
けられた各辺「辺2′b」、「辺3′d」はその対応付
けが解消され、新たに作成された交差辺「辺2″3″
e」と各辺「辺2b」、「辺3d」との対応付けが行わ
れる。
【0026】この後、第2の移動面修正手段により、修
正された2つの新たな移動面「面2″」、「面3″」
と、この移動面が対応する基本面「面1」、「面2」と
の間の各辺間に接続面を作成して新たな接続面として修
正するとともに、修正されたこれら接続面のうち重複す
る2つの接続面(この接続面は、交差辺「辺2″3″
e」を含む接続面のことである。)を削除する。
【0027】以上のような手順により、各基本面から他
の5面を定義するとともに、この定義によって作成され
る成形品モデルが2つ以上の閉空間で構成される場合に
は、対応する移動面を延設するとともに接続面の修正、
削除を行って1つの閉空間を自動的に形成し、成形品の
モデルを作成する。
【0028】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0029】図1は、本発明の成形品設計装置の電気的
構成を示すブロック図である。
【0030】同図において、意匠データである基本図面
を構成する各基本面データ及び各基本面を平行移動する
ためのデータ(肉厚データ)の入力を行う入力部11
は、本装置全体の動作制御を行う主制御部12に導かれ
ている。
【0031】主制御部12には、名称作成部13、平行
移動部14、従属面情報作成部15、辺要素指定部1
6、接続面作成部17、移動面修正部18、接続面修正
部19がそれぞれ双方向性に接続されており、また主制
御部12からは、基本図面に基づいて作成された成形品
モデルのデータが出力部20に出力されるようになって
いる。
【0032】名称作成部13は、入力部11から入力さ
れた基本図面に含まれる各基本面データに識別名称を付
加するとともに、後述する平行移動部14によって平行
移動された各移動面データに識別名称を付加する。
【0033】例えば、1つの基本面に「面1」、別の基
本面に「面2」というように順次識別名称を付加する。
また、1つの移動面に「面1′」、別の移動面に「面
2′」というように基本面に対応させて順次識別名称を
付加する。
【0034】平行移動部14は、名称作成部13によっ
て識別名称が付加された各基本面を、入力部11から入
力された肉厚データに従って平行移動して、移動面を作
成する。
【0035】従属面情報作成部15は、各移動面の各基
本面に対する従属面情報を作成する。例えば、移動面
「面1′」は基本面「面1」を肉厚データ分だけ一定方
向に平行移動した面データである旨の情報を作成する。
【0036】また、従属面情報作成部15は、後述する
各接続面の基本面に対する従属面情報を作成する。
【0037】例えば、4つの接続面が1つの基本面の各
辺から肉厚分だけ同一方向に垂直に立ち上げた面データ
である旨の情報を作成する。
【0038】辺要素指定部16は、従属面情報作成部1
5によって作成された従属面関係にある基本面と移動面
との間の各辺の対応付けを行う。
【0039】例えば、1つの基本面「面1」の一辺「辺
1a」に対応する従属面「面1′」の一辺を「辺1′
a」、「面1」の一辺「辺1b」に対応する「面1′」
の一辺を「辺1′b」、「面1」の一辺「辺1c」に対
応する「面1′」の一辺を「辺1′c」、「面1」の一
辺「辺1d」に対応する「面1′」の一辺を「辺1′
d」として対応付けを行う。
【0040】接続面作成部17は、この辺要素指定部1
6によって対応付けられた各辺間にそれぞれ接続面を作
成する。
【0041】例えば、上記した「辺1a」と辺「1′
a」との間に「面1−1′a」を作成し、「辺1b」と
「辺1′b」との間に「面1−1′b」を作成し、「辺
1c」と「辺1′c」との間に「面1−1′c」を作成
し、「辺1d」と辺「1′d」との間に「面1−1′
d」を作成する。
【0042】移動面修正部18は、平行移動された各移
動面のうち交差する2つの移動面がある場合には、その
交差辺より基本面側にある移動面部分をそれぞれ削除し
て新たな移動面とする。
【0043】例えば、基本面「面1」、「面2」の平行
移動によって新たに作成される2つの移動面「面
1′」、「面2′」が交差する場合には、平行移動され
た各移動面「面1′」、「面2′」の交差辺(例えば
「辺1″2″e」)より基本面「面1」、「面2」側に
ある移動面部分をそれぞれ削除して新たな移動面「面
1″」、「面2″」とする。このとき、基本面「面
1」、「面2」の各辺「辺1b」、「辺1d」とそれぞ
れ対応付けられた各辺「辺1′b」、「辺2′d」はそ
の対応付けが解消され、新たに作成された交差辺「辺
1″2″e」と各辺「辺1b」、「辺1d」との対応付
けが行われる。
【0044】また、移動面修正部18は、作成された閉
空間が2つ以上ある場合には、辺要素指定部16によっ
て各閉空間の共通辺と対応付けられた2つの辺がそれぞ
れ属する2つの移動面を交差するまで延設して新たな移
動面とする。
【0045】例えば、辺要素指定手段によって各閉空間
の共通辺(例えば「辺2b」と「辺3d」)と対応付け
られた2つの辺「辺2′b」、「辺3′d」がそれぞれ
属する2つの移動面「面2′」、「面3′」を交差する
まで延設して新たな移動面「面2″」、「面3″」とす
る。このとき、基本面「面2」、「面3」とそれぞれ対
応付けられた各辺「辺2′b」、「辺3′d」はその対
応付けが解消され、新たに作成された交差辺「辺2″
3″e」と各辺「辺2b」、「辺3d」との対応付けが
行われる。
【0046】接続面修正部19は、平行移動された各移
動面のうち交差する2つの移動面がある場合には、新た
な2つの移動面と対応する2つの基本面との間に作成さ
れたそれぞれ4つの接続面のうち重複する2つの接続面
を削除する。
【0047】例えば、新たな2つの移動面「面1″」、
「面2″」と、この移動面が対応する基本面「面1」、
「面2」との間の各辺間に接続面を作成して新たな接続
面として修正するとともに、修正されたこれら接続面の
うち重複する2つの接続面(この接続面は、交差辺「辺
1″2″e」を含む接続面のことである。)を削除す
る。
【0048】また、接続面修正部19は、作成された閉
空間が2つ以上ある場合には、新たな2つの移動面と対
応する2つの基本面との間に作成されたそれぞれ4つの
接続面のうち重複する2つの接続面を削除する。
【0049】例えば、新たな2つの移動面「面2″」、
「面3″」と、この移動面が対応する基本面「面2」、
「面3」との間の各辺間に接続面を作成して新たな接続
面として修正するとともに、修正されたこれら接続面の
うち重複する2つの接続面(この接続面は、交差辺「辺
2″3″e」を含む接続面のことである。)を削除す
る。
【0050】図2は、意匠データである基本図面の最も
簡単な構成を示している。
【0051】以下、この基本図面から成形品モデルを作
成する手順を、図2乃至図5を順次参照して説明する。
【0052】まず、入力部11から図2に示す基本図面
の基本面データ(x,y,z)を入力する。名称作成部
13では、この基本面に例えば「面1」の識別名称を付
加する。
【0053】また、平行移動部14では、この基本面
を、入力部11から入力された肉厚データに従って平行
移動し、新たな移動面を作成する。名称作成部13で
は、この平行移動した移動面に「面1′」の識別名称を
付加する(図3参照)。
【0054】この後、従属面情報作成部15は、この名
称作成部13によって識別名称が付加された移動面「面
1′」の、基本面「面1」に対する従属面情報を作成す
る。
【0055】すなわち、移動面「面1′」は基本面「面
1」を肉厚分だけ一定方向に平行移動した面データであ
る旨の情報を作成する。
【0056】この後、辺要素指定部16は、従属面情報
作成部15によって作成された従属面関係にある基本面
「面1」と移動面「面1′」との間の各辺(4辺)の対
応付けを行う。
【0057】すなわち、「面1」の一辺「辺1a」に対
応する「面1′」の一辺を「辺1′a」、「面1」の一
辺「辺1b」に対応する「面1′」の一辺を「辺1′
b」、「面1」の一辺「辺1c」に対応する「面1′」
の一辺を「辺1′c」、「面1」の一辺「辺1d」に対
応する「面1′」の一辺を「辺1′d」として対応付け
を行う(図4参照)。
【0058】この後、接続面作成部17は、辺要素指定
部16によって対応付けられた各辺間にそれぞれ接続面
「面1−1′a」、「面1−1′b」、「面1−1′
c」、「面1−1′d」を作成する(図5参照)。
【0059】この後、従属面情報作成部15は、接続面
作成部17によって作成された4つの接続面「面1−
1′a」、「面1−1′b」、「面1−1′c」、「面
1−1′d」の基本面「面1」に対する従属面情報を作
成する。
【0060】すなわち、4つの接続面「面1−1′
a」、「面1−1′b」、「面1−1′c」、「面1−
1′d」が基本面「面1」の各辺「辺1a」、「辺1
b」、「辺1c」、「辺1d」から肉厚分だけ同一方向
に垂直に立ち上げた面データである旨の情報を作成す
る。
【0061】以上のような手順により、意匠データであ
る基本面「面1」から他の5面「面1′」、「面1−
1′a」、「面1−1′b」、「面1−1′c」、「面
1−1′d」を定義して1つの閉空間を自動的に形成
し、成形品のモデルを作成する。
【0062】すなわち、これらのデータは出力部20に
出力され、図示しない画面上に成形品モデルとして図形
表示される。
【0063】図6は、別の意匠データである基本図面の
一例を示しており、この基本図面は3つの基本面によっ
て構成されている。
【0064】以下、この基本図面から成形品モデルを作
成する手順を、図6乃至図13を順次参照して説明す
る。
【0065】まず、入力部11から図6に示す基本図面
を構成する3つの基本面データ(x,y,z)をそれぞ
れ入力する。名称作成部13では、この3つの基本面に
それぞれ「面1」、「面2」、「面3」の識別名称を付
加する。
【0066】また、平行移動部14では、これらの基本
面を、入力部11から入力された肉厚データに従ってそ
れぞれ平行移動(ここでは、「面1」と「面3」とはy
軸方向に、「面2」はx軸方向にそれぞれ平行移動して
いる。)し、新たな3つの移動面を作成する。名称作成
部13では、この平行移動した3つの移動面にそれぞれ
「面1′」、「面2′」、「面3′」の識別名称を付加
する(図7参照)。
【0067】この後、従属面情報作成部15は、この名
称作成部13によって識別名称が付加された各移動面
「面1′」、「面2′」、「面3′」の、各基本面「面
1」、「面2」、「面3」に対する従属面情報を作成す
る。
【0068】すなわち、移動面「面1′」は基本面「面
1」を肉厚分だけy軸方向に平行移動した面データ、移
動面「面2′」は基本面「面2」を肉厚分だけx軸方向
に平行移動した面データ、移動面「面3′」は基本面
「面3」を肉厚分だけy軸方向に平行移動した面データ
である旨の情報を作成する。
【0069】この後、辺要素指定部16は、従属面情報
作成部15によって作成された従属面関係にある各基本
面「面1」、「面2」、「面3」と各移動面「面
1′」、「面2′」、「面3′」との間の各辺(4辺)
の対応付けを行う(図8参照。)すなわち、「面1」の
一辺「辺1a」に対応する「面1′」の一辺を「辺1′
a」、「面1」の一辺「辺1b」に対応する「面1′」
の一辺を「辺1′b」、「面1」の一辺「辺1c」に対
応する「面1′」の一辺を「辺1′c」、「面1」の一
辺「辺1d」に対応する「面1′」の一辺を「辺1′
d」として対応付けを行う。また、「面2」の一辺「辺
2a」に対応する「面2′」の一辺を「辺2′a」、
「面2」の一辺「辺2b」に対応する「面2′」の一辺
を「辺2′b」、「面2」の一辺「辺2c」に対応する
「面2′」の一辺を「辺2′c」、「面2」の一辺「辺
2d」に対応する「面2′」の一辺を「辺2′d」とし
て対応付けを行う。また、「面3」の一辺「辺3a」に
対応する「面3′」の一辺を「辺3′a」、「面3」の
一辺「辺3b」に対応する「面3′」の一辺を「辺3′
b」、「面3」の一辺「辺3c」に対応する「面3′」
の一辺を「辺3′c」、「面3」の一辺「辺3d」に対
応する「面3′」の一辺を「辺3′d」として対応付け
を行う。
【0070】この後、接続面作成部17は、辺要素指定
部16によって対応付けられた「面1」と「面1′」と
の各辺間にそれぞれ接続面「面1−1′a」、「面1−
1′b」、「面1−1′c」、「面1−1′d」を作成
し、「面2」と「面2′」との各辺間にそれぞれ接続面
「面2−2′a」、「面2−2′b」、「面2−2′
c」、「面2−2′d」を作成し、「面3」と「面
3′」との各辺間にそれぞれ接続面「面3−3′a」、
「面3−3′b」、「面3−3′c」、「面3−3′
d」を作成する(図9参照)。
【0071】この後、従属面情報作成部15は、接続面
作成部17によって作成された「面1」と「面1′」と
を接続する4つの接続面「面1−1′a」、「面1−
1′b」、「面1−1′c」、「面1−1′d」の基本
面「面1」に対する従属面情報を作成し、「面2」と
「面2′」とを接続する4つの接続面「面2−2′
a」、「面2−2′b」、「面2−2′c」、「面2−
2′d」の基本面「面2」に対する従属面情報を作成
し、「面3」と「面3′」とを接続する4つの接続面
「面3−3′a」、「面3−3′b」、「面3−3′
c」、「面3−3′d」の基本面「面3」に対する従属
面情報を作成する。
【0072】すなわち、4つの接続面「面1−1′
a」、「面1−1′b」、「面1−1′c」、「面1−
1′d」は基本面「面1」の各辺「辺1a」、「辺1
b」、「辺1c」、「辺1d」から肉厚分だけy軸方向
に垂直に立ち上げた面データ、4つの接続面「面2−
2′a」、「面2−2′b」、「面2−2′c」、「面
2−2′d」は基本面「面2」の各辺「辺2a」、「辺
2b」、「辺2c」、「辺2d」から肉厚分だけx軸方
向に垂直に立ち上げた面データ、4つの接続面「面3−
3′a」、「面3−3′b」、「面3−3′c」、「面
3−3′d」は基本面「面3」の各辺「辺3a」、「辺
3b」、「辺3c」、「辺3d」から肉厚分だけy軸方
向に垂直に立ち上げた面データである旨の情報を作成す
る。
【0073】以上のような手順により、意匠データであ
る基本面「面1」、「面2」、「面3」からそれぞれ他
の5面「面1′」、「面1−1′a」、「面1−1′
b」、「面1−1′c」、「面1−1′d」、「面
2′」、「面2−2′a」、「面2−2′b」、「面2
−2′c」、「面2−2′d」、「面3′」、「面3−
3′a」、「面3−3′b」、「面3−3′c」、「面
3−3′d」を定義してそれぞれ閉空間を自動的に形成
する。
【0074】この場合、各基本面「面1」及び「面3」
の平行移動の方向と「面2」の平行移動の方向とが異な
ることから、新たに作成される3つの移動面のうち、
「面1′」と「面2′」とが交差するとともに、「面
2′」と「面3′」とがそれぞれ別の閉空間を構成して
しまうことになる。そこで、このような場合には、それ
ぞれの面を修正する必要がある。
【0075】まず、「面1′」と「面2′」とが交差す
る場合の修正手順を、図10及び図11を参照して説明
する。
【0076】この場合、移動面修正部18は、平行移動
された各移動面「面1′」、「面2′」の交差辺「辺
1″2″e」より基本面「面1」、「面2」側にある移
動面部分をそれぞれ削除して新たな移動面「面1″」、
「面2″」とする。このとき、各辺「「辺1b」、「辺
2d」とそれぞれ対応付けられた各辺「辺1′b」、
「辺2′d」(図10中に破線で示す。)はその対応付
けが解消され、新たに作成された交差辺「辺1″2″
e」と各辺「辺1b」、「辺2d」との新たな対応付け
が行われる。
【0077】この後、接続面修正部19は、新たに作成
された2つの移動面「面1″」、「面2″」と対応する
2つの基本面「面1」、「面2」との間の各辺間にそれ
ぞれ4つの接続面「面1−1″a」、「面1−1″2″
be」、「面1−1″c」、「面1−1″d」(図示省
略)、及び「面2−2″a」、「面2−2″b」(図示
省略)、「面2−2″c」、「面2−1″2″de」を
作成する(図11参照)。そして、このうち重複する2
つの接続面「面1−1″2″be」、「面2−1″2″
de」を削除する。
【0078】これにより、移動面「面1′」、「面
2′」の交差による重複部分が解消され、L字型に屈曲
した部分は1つの閉空間を形成することになる。
【0079】次に、「面2′」と「面3′」とがそれぞ
れ別の閉空間を構成する場合の修正手順を、図12及び
図13を参照して説明する。
【0080】この場合、移動面修正部18は、2つの移
動面「面2′」、「面3′」を交差するまで延設して新
たな移動面「面2″」、「面3″」とする。このとき、
各辺「辺2b」、「辺3d」とそれぞれ対応付けられた
各辺「辺2′b」、「辺3′d」(図12中に破線で示
す。)はその対応付けが解消され、新たに作成された交
差辺「辺2″3″e」と各辺「辺2b」、「辺3d」と
の対応付けが行われる。
【0081】この後、接続面修正部19は、新たに作成
された2つの移動面「面2″」、「面2″」と対応する
2つの基本面「面2」、「面3」との間の各辺間にそれ
ぞれ4つの接続面「面2−2″a」、「面2−2″3″
be」、「面2−2″c」、「面2−2″d」(図示省
略)、及び「面3−3″a」、「面3−3″b」(図示
省略)、「面3−3″c」、「面3−2″3″de」を
作成する(図13参照)。そして、このうち重複する2
つの接続面「面2−2″3″be」、「面3−2″3″
de」を削除する。
【0082】これにより、移動面「面2′」、「面
3′」の欠落部分が補われ、逆L字型に屈曲した部分は
1つの閉空間を形成することになる。
【0083】
【発明の効果】本発明の成形品設計装置は、意匠データ
である基本図面に含まれる各基本面を肉厚分だけ平行さ
せて各移動面を作成するとともに、各基本面と各移動面
との間の各辺間の対応付けを行って各辺間に接続面を作
成し、このうよにして作成した移動面及び各接続面の基
本面に対する従属面情報を作成することにより、1つの
閉空間を形成する総合的なデータを構築するように構成
したので、意匠データである基本図面から肉厚を持った
1つの閉空間を構成する成形品モデルを自動的に作成す
ることができる。これにより、意匠データである基本図
面に肉厚を付けるためのオペレータによる膨大な操作が
解消されるとともに、人為的な入力ミス等の発生も防止
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成形品設計装置の電気的構成を示すブ
ロック図である。
【図2】意匠データである基本図面の最も簡単な構成を
示す図である。
【図3】図2に示す基本図面から成形品モデルを作成す
る手順を説明する図である。
【図4】図2に示す基本図面から成形品モデルを作成す
る手順を説明する図である。
【図5】図2に示す基本図面から成形品モデルを作成す
る手順を説明する図である。
【図6】意匠データである基本図面の別の構成例を示す
図である。
【図7】図6に示す基本図面から成形品モデルを作成す
る手順を説明する図である。
【図8】図6に示す基本図面から成形品モデルを作成す
る手順を説明する図である。
【図9】図6に示す基本図面から成形品モデルを作成す
る手順を説明する図である。
【図10】図9に示す立体図面を成形品モデルに修正す
る手順を説明する図である。
【図11】図9に示す立体図面を成形品モデルに修正す
る手順を説明する図である。
【図12】図9に示す立体図面を成形品モデルに修正す
る手順を説明する図である。
【図13】図9に示す立体図面を成形品モデルに修正す
る手順を説明する図である。
【符号の説明】
11 入力部 12 主制御部 13 名称作成部 14 平行移動部 15 従属面情報作成部 16 辺要素指定部 17 接続面作成部 18 移動面修正部 19 接続面修正部 20 出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 17/00 B29C 45/00 G06F 17/50 JICSTファイル(JOIS)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 意匠データである基本図面から肉厚を持
    った1つの閉空間を自動的に形成して成形品のモデルを
    作成する図形作成システムであって、前記基本図面に含
    まれる各基本面毎に識別名称を作成する第1の名称作成
    手段と、前記基本図面に含まれる各基本面毎に指定され
    た肉厚分だけ平行移動する平行移動手段と、この平行移
    動手段によって平行移動された各移動面毎に識別名称を
    作成する第2の名称作成手段と、この第2の名称作成手
    段によって識別名称が作成された各移動面の、前記第1
    の名称作成手段によって識別名称が作成された各基本面
    に対する従属面情報を作成する第1の従属面情報作成手
    段と、この第1の従属面情報作成手段によって作成され
    た従属面関係にある基本面と移動面との間の各辺の対応
    付けを行う辺要素指定手段と、この辺要素指定手段によ
    って対応付けられた各辺間に接続面を作成する接続面作
    成手段と、この接続面作成手段によって作成された接続
    面の、前記第1の名称作成手段によって識別名称が作成
    された各基本面に対する従属面情報を作成する第2の従
    属面情報作成手段とを備えたことを特徴とする成形品設
    計装置。
  2. 【請求項2】 前記平行移動手段によって平行移動され
    た各移動面のうち交差する2つの移動面がある場合に
    は、その交差辺より基本面側にある移動面部分をそれぞ
    れ削除して新たな移動面とする第1の移動面修正手段
    と、この第1の移動面修正手段によって修正された2つ
    の新たな移動面とこの移動面が対応する基本面との間の
    各辺間に接続面を作成して新たな接続面として修正する
    とともに、修正された接続面のうち重複する2つの接続
    面を削除する第1の接続面修正手段とを備えたことを特
    徴とする請求項1に記載の成形品設計装置。
  3. 【請求項3】 作成された閉空間が2つ以上ある場合に
    は、前記第1の辺要素指定手段によって各閉空間の共通
    辺と対応付けられた2つの辺がそれぞれ属する2つの移
    動面を交差するまで延設して新たな移動面とする第2の
    移動面修正手段と、この第2の移動面修正手段によって
    修正された2つの新たな移動面とこの移動面が対応する
    基本面との間の各辺間に接続面を作成して新たな接続面
    として修正するとともに、修正された接続面のうち重複
    する2つの接続面を削除する第2の接続面修正手段とを
    備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    成形品設計装置。
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Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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人工知能学会第13回知識ベースシステム研究会資料(1990)31−37頁 花田宏司ほか「射出成形品設計向け知的CADシステム」

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