JPH1031762A - 3次元形状の入力/作成方法及び装置 - Google Patents

3次元形状の入力/作成方法及び装置

Info

Publication number
JPH1031762A
JPH1031762A JP8205493A JP20549396A JPH1031762A JP H1031762 A JPH1031762 A JP H1031762A JP 8205493 A JP8205493 A JP 8205493A JP 20549396 A JP20549396 A JP 20549396A JP H1031762 A JPH1031762 A JP H1031762A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
view
area
dimensional shape
outline
line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8205493A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Yoshitaka
弘幸 良尊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP8205493A priority Critical patent/JPH1031762A/ja
Publication of JPH1031762A publication Critical patent/JPH1031762A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Or Creating Images (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 3面図程度の図面情報に基づいて形状データ
を簡易に入力して3次元形状モデルを作成するととも
に、視覚的な形状の把握を容易にし、かつ、入力操作に
要する時間や習熟に要する時間を短縮する。 【解決手段】 先ず、対象物1を所定の方向から見た場
合の正面図と、2つの側面図とによって対象物の3次元
形状を入力した後、各側面図における外形線をそれぞれ
識別するとともに外形線内の領域を認識する。それから
外形線内の領域をその内部の境界線に従って複数の小領
域に分割し、該小領域とこれに正面図上で対応する線と
を関係付けることにより小領域とその正面図上での高さ
のデータとを関連付ける。その後、2つの側面図を透視
的に合成して外形線内の領域をさらに小領域に分割する
ともに、新たに生じた小領域については、2つの側面図
において当該小領域に対応する部分が正面図において有
する高さデータの組みを高さデータ列として付与してか
ら、各小領域をそれぞれの高さデータに応じて高さ方向
へ引き伸ばす操作により3次元形状を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対象物の3次元形
状の入力や作成(再現)を簡単な操作でもって視覚的に
理解し易い形態で効率的に実現することを目的とした3
次元形状の入力/作成方法及び装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】コンピューターを使ったシステム(CA
D(Computer AidedDesign)/C
AE(Computer Aided Enginee
ring)等)において3次元形状の数値モデルを作成
するソリッドモデラと称されるソフトウェアが知られて
おり、例えば、CSGを採用したシステムでは、直方体
や円柱等の比較的単純な立体形状の組み合せによって、
より複雑な形状を表現することができ、所望の形状を作
成するには、パラメーター指定によって所定の大きさの
基本立体を作り出した後、これに移動、回転、反転等の
空間的操作を施して位置を規定して、基本立体間で形状
についての論理演算(ブール代数による)を行うことで
基本立体を結合させる。
【0003】尚、このような3次元形状の数値モデル
は、形状設計はもとより重心や体積等の計算、FEM
(有限要素法)解析等の数値解析に用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来法によ
る3次元形状モデルの作成にあたっては、入力操作時に
非常に多くのコマンド入力を必要とするため操作が面倒
であり、その習熟にも時間がかかるという問題がある。
【0005】また、操作が比較的簡単な形状モデラにつ
いては、その副作用として作成可能な形状の範囲に大幅
な制限が課せられており、形状作成上の自由度が低いと
いう傾向がある。
【0006】そこで、本発明は、3面図程度の図面情報
に基づいて形状データを簡易に入力して3次元形状モデ
ルを作成するとともに視覚的な形状の把握を容易にし、
かつ、入力操作に要する時間や習熟に要する時間を短縮
することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した課題を
解決するために、先ず、対象物の正面図と2つの側面図
とを入力した後、各側面図における外形線をそれぞれ識
別し、それから外形線内の領域を認識して、当該領域を
その内部の境界線に従って複数の小領域に分割し、該小
領域とこれに正面図上で対応する線とを関係付けること
により小領域とその正面図上での高さデータとを関連付
けた後、2つの側面図を透視的に合成して外形線内の領
域をさらに小領域に分割するとともに、新たに生じた小
領域については、2つの側面図において当該小領域に対
応する部分が正面図において有する高さデータの組みを
高さデータとして付与してから、各小領域をそれぞれの
高さデータに応じて高さ方向へ引き伸ばす操作により3
次元形状を作成するようにしたものである。
【0008】従って、本発明によれば、対象物の3次元
形状の入力に際しては、正面図と2つの側面図を含む3
面図程度の図形を入力するだけで良く、また、小領域へ
の分割や、小領域をその高さ方向に引き伸ばす処理につ
いての自動化が容易であるため、作業時間の短縮化を図
ることができ、また、所定の基本立体の組み合わせとし
てしか3次元形状を表現することができない方法に比べ
て、作成可能な形状についての制約が少ない。
【0009】
【発明の実施の形態】先ず、本発明に係る3次元形状の
入力/作成方法について説明する。
【0010】(イ)3面図(又は2面図)を入力する過
程 本発明の対象となる3次元形状はこれを3面図(又は2
面図)によって表現することができる必要がある。尚、
「3面図」とは、対象物を所定方向から見た正面図と、
当該方向に対して直交しかつ互いに異なる方向から対象
物を見た場合の2つの側面図からなり、例えば、図1に
示すような対象物1は、その斜視図において矢印Aの方
向から見た場合の図面を正面図とし、矢印Bの方向から
見た場合の図面を左側面図、矢印Cの方向から見た場合
の図面を右側面図とする3枚の図面で表すことができ
る。
【0011】尚、製図法上の破線の使用が許される(つ
まり、2つの側面図を透視的に合成することによって一
つの側面図にまとめた表現法を用いることができる)な
らば、対象物1は、図2に示すように、正面図と(左)
側面図とからなる2面図によって表すことができる。
【0012】また、機械部品や工業製品の形状は3面図
により表現し得る場合が多く、これらに比べて複雑な自
由曲面を要する形状設計を行う頻度は少ないと考えられ
るので、この場合には3面図(又は2面図)を入力デー
タの基礎とする方法が実用的である。
【0013】2次元データの入力に際しては、手書き図
面をイメージスキャナーによる入力後に図形データに変
換する方法や、ユーザーが3面図等の作成に使用した2
次元CADソフトの出力データをそのまま利用する方法
等が挙げられ、後者の場合にはデータの互換性を考慮し
て一般的なデータ形式のほとんどに対応可能なデータ形
式を採ることが好ましい。
【0014】例えば、大半の2次元CADシステムでは
そのデータ形式において、線分に関しては、その始点と
終点の座標値で構成され、また円に関しては、中心座
標、半径、始点、終点で構成されており、これらのデー
タに従って形状の画面表示等を行っている。
【0015】よって、2次元のデータ構造において、線
分を表現する場合には、下表1に示すように、各線分に
識別するための線分番号を付すとともに、線分に対して
その始点Ps(xs,ys)、終点Pe(xe,ye)
の座標値を与えるデータ形式、あるいは、下表2に示す
ように、線分の数式表現を可能するデータ形式を採用す
ることが好ましい。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】尚、表2中の、「min(A,B)」は変
数A、Bのうち小さい方を選択する関数、「max
(A,B)」は変数A、Bのうち大きい方を選択する関
数である。
【0019】また、円や円弧についてのデータ形式とし
ては、下表3に示すように、各円を識別するための円番
号に対して、中心点Pcの座標(xc,yc)、半径
r、始点Ps(xs,ys)、終点Pe(xe,ye)
の座標値の組みで構成する。尚、円は始点と終点とが一
致するものとして表現される。
【0020】
【表3】
【0021】3面図(又は2面図)についての入力後の
データが上記のような形式で用意できると、3面図等を
表示して次の段階に進む。
【0022】(ロ)側面図における外形線を識別する過
程 3面図のうち左側面図及び右側面図に関して形状の外形
線(最外形線)を認識させる過程であり、この操作には
下記に示す方法が挙げられる。
【0023】i)ユーザーが外形線を直接指定する方法 ii)自動識別による方法 iii)コンピューターシステム側で外形線識別のため
の助言等を与えることでユーザーを支援しながら半自動
的に外形認識を行う方法。
【0024】i)については明らかであるので、ii)
について説明すると、これは所定のアルゴリズムに従っ
て図形の輪郭を抽出する方法である。例えば、図3に示
すような3角形Tがあって、その内部には3角形Tの底
辺Nに対して直交する2つの平行な線分L、Mが所定の
方向(これを「X方向」とする。)に延びており、これ
らが3角形Tの底辺N以外の2辺にそれぞれ交わってい
る場合を考えると、3角形Tの構成線分や線分L、Mに
ついての始点、終点のX座標値が最大(また最小)とな
る線分(場合によっては円等。)を選ぶというアルゴリ
ズムによって、外形線を自動的に認識することができ
る。
【0025】また、iii)では、先ず、図面(側面
図)において2次元形状の外形線の一部を構成する線分
の最初の一つをユーザーに選択させることが好ましい。
【0026】これは、外形線の構成部分のうち最初に選
択する部分の特定に要する計算を短時間で行うことが困
難であるという理由による。
【0027】例えば、図4に示すように、半円HCがあ
って、その内部に2本の平行な線分L、Mが位置される
とともに、これらが半円HCの直径を示す線分Nに対し
て直交する方向(これを「X方向」とする。)に延びて
いる場合には、上記したアルゴリズムでは終点のX座標
値が最大となる線分Mが外形線として誤って選択される
ことになる。
【0028】そこで、このような不都合を避けるために
は、例えば、2次元図形を全ての構成部分についてX=
aなる直線との交点を求めるとともに、a値を順次変化
させていった場合に、外形線となる部分が最後までX=
aと交点を持つ部分であるという論理に従ったアルゴリ
ズムを採用することが考えられるが、これでは計算時間
が長くかかってしまう(a値の可変範囲が大きい程長時
間を要する。)。
【0029】よって、最初の外形線の選択については、
ユーザーの選択を促す方が効率的であり、その後は最初
に選択した線分等と端点が一筆書きで繋がっている構成
部分群を抽出して、その中から外形線となる部分を判断
することができる。
【0030】この構成部分群については、残りの部分に
対して区別して特徴的に表示することが好ましく、表示
方法としては、線の属性(色、太さ、線種等)や明るさ
等を変更することによって行うのが適当である。これ
は、最初に選択した線分等と端点が一筆書きで繋がって
いる構成部分群は、外形線の構成部分となる可能性が高
いからである。但し、図形によって一筆書きの経路が一
意には決まらない場合がある(例えば、図5に示すよう
な図形において最初に線分Laを選択した場合と線分L
bを選択した場合を比較すれば明らかである。)ので、
やはりユーザーによる最初の線分の選択が必要になる。
【0031】また、図6に示すような形状(凹多角形の
部分Uと、その窪み内に位置した線分群Gからなる。)
にあっては、一筆書きで接続できる線分群の一部が外形
線を構成していないため、ユーザーによる選択を必要と
する。この場合に、一筆書きで接続できる線分群Hが特
徴的に表示されている状態で、ユーザーが線分群G内の
円弧C1を選択したとすると、先ず、C1について一筆
書きが可能な線分群G(円弧C1、線分L1、L1′)
を見つけ出す。その後、線分群Hの中から線分群Gと交
点をもつ線分L2、L3を抽出した後、これらの線分と
線分群Gとのそれぞれの交点P1、P2を求め、これら
の交点によって線分L2、L3をそれぞれ分割する。
尚、ここでいう線分の「分割」とは、線分の終点を交点
に変更する第1の過程と、その後に線分の終点を始点と
し、交点を終点とする線分を新たに作成する第2の過程
からなる操作を指す。例えば、線分L2の始点を「Q
s」とし、終点を「Qe」とすると、第1の過程により
線分L2の終点が交点P1となり、第2の過程により始
点Qe、終点P1の新たな線分L2′が作成される(線
分L3についても同様な操作によって、新たな線分L
3′が作成される。)。
【0032】こうして、分割後の線分群(つまり、線分
L2、L2′、L3、L3′)と、線分群Gとによって
構成される線分群には、一筆書き可能な線分群が複数個
存在することになるので、その中からユーザーにより正
しい外形線を示すものを選択してもらえば良い。
【0033】尚、場合によっては、最初に選択した線分
が線分群Hと交点をもたないことがあり、例えば、図7
に示す図形では凹多角形の部分U′の窪みにU′より一
回り小さい凹多角形の部分U′′があり、その窪みに線
分L1が位置されており、この場合にユーザーが線分L
1を選択すると、線分L1は部分U′の構成線分と交点
をもたないために、外形線の正しい選択ができなくなっ
てしまう。そこで、このような場合には、ユーザーに部
分U′の構成線分と交点をもつU′′部の構成線分L2
(又はL5)を選択させてから、部分U′′の残りの構
成線分(L3、L4等)を選択させるようにすれば良
い。
【0034】以上のようにiii)の方法はユーザーに
対して助言等を与えて外形線の選択を補助することによ
って外形認識の効率化を図ることを目的としたものであ
り、ii)の方法による高速な外形認識のアルゴリズム
が確立されて完全な自動化が実現するまでの間は、i
i)と併用されることになる。
【0035】(ハ)外形線内の領域を認識する過程 上記の外形線の認識は線分群の選択によって行うことが
できたが、このままでは線に関する情報を得ただけであ
る。よって、ここでは外形線内の領域を認識するととも
に、当該領域を示すデータの集合を生成する。
【0036】例えば、図8に示すように、外形線が4辺
形(4角形の4辺から構成される図形)とされる場合
に、同図に斜線を付して示す内部領域をいかに表現する
かについて考える。尚、図中の、「x」、「y」は互い
に直交する座標軸である。
【0037】4角形の各頂点をそれぞれ点P1(x1,
y1)、点P2(x2,y1)、点P3(x1,y
2)、点P4(x2,y2)とすると、線分番号1乃至
4の4辺で囲まれた内部領域は周知のように、下式に示
すような不等式群によって表すことができる。
【0038】
【数1】
【0039】つまり、一般には、線分や曲線の表現式に
対して等号を不等号に変更して、その不等号の向きを与
えることで領域を表すことができ、複数の領域の集合的
な交わりによって対象領域を識別することができる。
【0040】よって、線分や曲線の表現式については明
らかであるため、いかにして不等号の向きを決定するか
が問題となるが、これには以下に示すアルゴリズムを採
用すれば良い。
【0041】例えば、図9に示すような図形Eについて
考えると、 (1)ある線分(L1)を特定した後、その近傍に位置
する点(点a)と、図形(E)に対して充分な距離をも
って遠方に位置する点(点b)を設定して、両者を直線
で結ぶ(線分S参照。)。
【0042】(2)(1)の線分(S)と図形(E)と
の交点を求め、その数が奇数であるか又は偶数(ゼロを
含む。)であるかを判断して、点(点a)が図形(E)
の内部にあるのか外部にあるのかを判断する。
【0043】例えば、図9の線分Sと図形Eとの交点数
は偶数であり、よって、点aは図形Eの外部にある。ま
た、図9の線分L2の近傍点a′と点bとを結ぶ線分
S′と図形Eとの交点数は奇数であり、よって、点a′
は図形Eの内部にある。
【0044】(3)点(点a)の座標値を線分(L1)
の表現式(定数項を含む左辺)に代入した値とゼロとを
比較することによって不等号の向きを仮りに特定(比較
結果が正ならば「>」、負ならば「<」とする。)した
後、点(点a′)が図形(E)の内部にあれば、不等号
の向きをそのままとし、またM点(点a)が図形(E)
の外部にあれば、不等号の向きを逆向きにする。
【0045】以上のような操作を領域枠である線分群に
ついて全てに亘って行うことにより、領域を示す不等式
群を確定することができる。
【0046】これまでの一連の過程は3面図についての
2次元的な処理に関するものであったが、以後に示す過
程は2次元図形を3次元図形へと発展させるために必要
な過程である。
【0047】(ニ)側面図における領域分割の過程 先ず、準備段階として、左右の側面図について上記
(ハ)により認識された領域をさらに複数の小領域に分
割する。尚、この過程は左側面図、右側面図について各
別に行う。また、作業の効率化の観点から自動分割が好
ましい。
【0048】図10に示すように、4角形内の領域Rが
鍵括弧状をした領域R1とその余の領域R2とに区分け
されており、後者は小4角形の内部領域R3とその余の
領域に区分されている場合を例にして、分割に係るアル
ゴリズムについて説明すると下記のようになる。
【0049】(1)外形線以外の線分の一つ(例えば、
線分L1)を選択する。
【0050】(2)(1)で選んだ線分(L1)と外形
線の構成線分群Gとの交点を全て求める。
【0051】(3)(2)で交点がない場合には、その
線分(L1)を線分群Gに加え、(2)で交点がある場
合(例えば、線分L2と線分Lg2との交点P参照。)
には当該交点(P)を含む線分群G内の線分(Lg2)
を交点によって分割する。
【0052】尚、線分の分割については既述した通りで
ある。
【0053】(4)対象線分(L1)を別の線分に変更
して(1)乃至(3)の操作を繰り返す。
【0054】このように領域内に属する線分について上
記の作業を行っていくと、線分群Gの構成線分が複数の
線分に分割されるため、領域内が複数の小領域に分割さ
れることが分かる。尚、領域が複数個に分割されたか否
かを判断する方法としては、線分群Gに属する線分(L
g2)を分割した線分(L2)について、これから出発
して一筆書きで線分群G内の線分をなぞっていき、2つ
以上の一筆書き可能なルート(図10に矢印で示す。)
が見い出せたならば、領域が複数の小領域に分割されて
いるという判断を下すことができる。
【0055】その場合には、新たな領域を生成する必要
があるが、その手順は以下に示す通りである。
【0056】(1)外形線の構成線分群Gの中から、一
筆書き可能な図形に係る線分群へ新たにつけ加えられた
線分群を求める 例えば、領域R1の場合には線分Lg2と線分L2の交
点によって線分Lg2を分割してできた線分Lg2′
や、線分Lg1と線分L3の交点P′によって線分Lg
1を分割してできた線分Lg1′である。
【0057】尚、構成線分群Gのうちの他の線分につい
ては、上記(ハ)の説明から分かるように外形線内の領
域を規定する不等式群が既に求まっているので、以下に
示す操作には関係ない。
【0058】(2)(1)において最後に付け加えられ
た線分に関して任意のサイド(側)を定義する 例えば、最後に付け加えられた線分がLg1′であると
すると、図10に示すように、線分Lg1′の左側をA
側とし、右側をB側とする。
【0059】(3)(2)の線分に対して一筆書きで繋
がっている線分を特定しこれが両サイドのうちどちら側
に位置する領域に入っているかを判断する。
【0060】つまり、上記した(ハ)の過程において不
等号の向きを定める際に用いたのと同様の方法を用い
て、例えば、線分Lg1′に対して一筆書きで繋がって
いる線分L3の近傍と遥か遠方の位置にそれぞれ点を設
定して両者間を結んだ線分と線分Lg1′の延長線との
交点数の偶奇性から、線分L3がB側に位置することが
分かり、このような作業を繰り返し行っていくことによ
って小領域R1についての不等式群を求めることができ
ることは明らかであり(上記(ハ)の(2)、(3)参
照。)、最終的に領域R内を複数の領域に分割すること
ができる。
【0061】尚、構成線分群と交点をもたない領域R3
については線分の分割に係る前記(3)において線分群
Gに追加されており、前記した方法によって容易に不等
式群を得ることができる。
【0062】以上の結果、各小領域に係るデータ集合を
得ることができ、データ構造についての具体例をデータ
テーブルとして示すと、例えば、下表4のようになる。
【0063】
【表4】
【0064】上表4において、小領域にはこれを識別す
るための領域番号1が付与され、これは線分を識別する
ために線分番号1乃至4が付与された複数の線分を含
み、その内部領域が不等式群によって数学的に表現され
ている。尚、不等式の左辺は各線分を示す直線の式であ
り、ai、bi、ci(i=1、2、3、4)は線分番
号iに対応する係数や定数を示し、Xis、Yis、Z
isは線分番号iについてX、Y、Z方向における始点
の位置座標値をそれぞれ示し、また、Xie、Yie、
Zieは線分番号iについてX、Y、Z方向における終
点の位置座標値をそれぞれ示している。同様に、領域番
号2については、線分番号1、4、5乃至8を付すこと
によって識別される6つの線分を含み、その内部領域が
6つの不等式群によって数学的に表現される。尚、不等
式の左辺は各線分を示す直線の式であり、αi、βi、
γi(i=1、4、5、6、7、8)は線分番号iに対
応する係数や定数を示し、XXis、YYis、ZZi
sは線分番号iについてX,Y、Z方向における始点の
位置座標値をそれぞれ示し、また、XXie、YYi
e、ZZieは線分番号iについてX,Y、Z方向にお
ける終点の位置座標値をそれぞれ示している。
【0065】(ホ)小領域と高さデータとの間の関連付
けを行う過程 側面図についての処理を終えると、次は側面図と正面図
とを関連付けることによって小領域が正面図において有
する高さデータを指定する段階に移る。
【0066】ここにいう小領域の「高さ」とは、左右の
側面方向に対して直交する所定の平面を基準面とし、こ
れと小領域との間の最短の離隔距離をいう。
【0067】例えば、図1、2に示した対象物1の場合
には、図11に示すように、その右側面図と左側面図に
ついて前記した過程(ニ)を経てそれぞれ小領域に分割
されている(図では各領域に異なるハッチングを付して
区別しているが、これはコンピューターでの画像表示で
は各領域に対して異なる属性(色等)を付すことに相当
する。)。
【0068】この場合に対象物1は4つの脚部2、2、
・・・を有する台座部3に直方体4を結合し、該直方体
4に対してこれより一回り小さい直方体5を結合した形
状を有している。
【0069】よって、左右の側面図に現れる小領域は正
面図において定義される高さを有しており、例えば、右
側面図において4隅に位置する小領域に係る平面(つま
り、脚部2の構成面)を含む平面を高さの基準面に選ぶ
と、右側面図において十字状をした領域の高さが正面図
においてz1で示され、また、左側面図において最も外
側に位置するロ字状の領域(台座部3の構成面)の高さ
が正面図においてz2で示され、その内側の一回り小さ
なロ字状の領域、さらにその内側の4角形領域の高さは
正面図においてそれぞれz3、z4で示されることにな
る。
【0070】小領域に対する高さデータの関連付けは下
記の手順で行う。
【0071】(1)小領域の選択 ユーザーは、先ず、左又は右側面図における所望の小領
域を選択する。このとき選択された小領域については、
当該小領域と選択されていない他の小領域とを区別する
必要性から特別の表示形態(例えば、選択したものを明
るく表示する等。)を採ることが好ましい。
【0072】(2)正面図上の線の選択 選択した小領域に対応する正面図上の線を選択すること
によって小領域とその正面図上での高さとを関連付ける
(同図に矢印で対応関係を示す。)。尚、このとき、正
面図上の同一の線に対して側面図上では複数の異なる小
領域が対応する可能性がある(例えば、脚部2参照。)
ので、このような場合にも対処することができるように
側面図における小領域については複数個の選択ができる
ようにする必要がある。
【0073】(3)対応関係の確認 選択した小領域と正面図上の線との間の対応関係が正し
いことをユーザーに確認させた後、その旨を小領域の色
を暗くする等して表示する。
【0074】(4)領域番号と高さデータの格納 領域番号と高さデータとを組みにしてこれをメモリ上に
保持し又は記録する。
【0075】例えば、領域番号と高さデータとの対応関
係については、下表5のデータテーブルに示されるよう
なデータ構造を用いることができる。
【0076】
【表5】
【0077】尚、上表5は各領域が一つの高さデータを
有する場合を示している。
【0078】(5)別の小領域を選択して(1)乃至
(4)の手順を繰り返す その際、既に処理済の小領域についてはその旨を示す表
示属性(色分け等)を付与することが好ましい。
【0079】(6)(1)乃至(5)の手順が一方の側
面図について終了したら、他方の側面図についても
(1)乃至(5)の手順に従って作業を行う。
【0080】以上によって、左右の側面図における小領
域と正面図における高さとの対応関係が関連付けられる
が、例えば、図12に示すような図形ではその内部に切
欠部cを有するため、当該部分の形状を表現することが
できないことが問題となる。このような場合には、左右
いずれかの側面図において切欠部cの形状を表示してお
き、上記した方法と同様にこれを小領域に分割するとと
もに、その部分が切欠部であることを指示し、一つの小
領域について正面図上の線を複数個選択することができ
るようする。これによって、切欠部cの形状を認識させ
ることが可能となる。
【0081】(ヘ)透視的合成による領域の再分割過程 左右の側面図を透視的に合成することによって小領域の
再分割を行う。即ち、図13に示すように、これまでの
過程を経て複数の小領域に分割されている左右の側面図
を重ね合せて透視図を作成する。
【0082】これによって、既存の小領域の境界線によ
って囲まれてできる新たな小領域が生じることなるの
で、(ニ)の過程と同様に小領域への分割操作を行う。
このとき、一方の側面図に他方の側面図が付け加えられ
ることによって生じる新たな小領域に対して与える高さ
データとしては、左右の側面図において小領域に対応す
る部分が正面図において有する高さデータの組み(つま
り、複数個の高さデータ)を対応させる。例えば、再分
割後の小領域が右側面図においては高さデータ1を有
し、同時に左側面図においては高さデータ2を有すると
いう具合に、一つの小領域に対して複数の高さデータが
対応するようなデータ構造を採用する。
【0083】このことを、対象物1を例にして説明する
と、図14に示すように、長方形Kの4隅にそれぞれ位
置する小領域2a、2a、・・・の正面図上での高さを
z0、十字状をした小領域3aの正面図上での高さをz
1、長方形K内に位置するこれより一回り小さい長方形
状の小領域4aの正面図上での高さをz3とした場合
に、小領域2a、2a、・・・と4aとの交わりとして
新たにできる小領域6a、6a、・・・には、その形成
に寄与する小領域2a、4aのそれぞれの高さz0、z
3が対応し、また、小領域3aと4aとの交わりとして
新たにできる小領域には、その形成に寄与する小領域の
それぞれ高さz1、z3が対応することになる。
【0084】下表6は、領域番号と複数の高さデータと
の対応関係の一例を示すデータテーブルであり、一つの
小領域に対して2つの高さデータを有する場合を示して
いる。
【0085】
【表6】
【0086】尚、分割後の各小領域には所定の属性(色
等)により区別することが好ましい。
【0087】(ト)高さ方向への伸張操作により3次元
形状を作成する過程 小領域とこれに対応する高さデータ列との組みが決まる
と、上記した表4や表5、6を総合して、例えば、下表
7に示すようなデータ構造に従うデータを得ることがで
きる。
【0088】
【表7】
【0089】尚、上表7における、ai、bi、ci、
αi、βi、γi(iは自然数。)等については既述し
た通りであり、また、Zis、Zie、ZZis、ZZ
ie(iは自然数。)は高さ方向をZ方向に選んだ場合
の座標値を示している。
【0090】各小領域から3次元形状を生成するには、
小領域をその高さデータ(又はデータ列)に基づいて高
さ方向に引き伸ばす(あるいは掃引する)ことで行う。
【0091】例えば、図15に示す形状Bでは、格子状
のハッチングを付して示す正方形bを同図のZ方向(高
さ方向)に所定の距離だけ引き伸ばす、あるいは正方形
bをZ方向に所定の距離をもって投影することによって
形成することができ、同様に形状Cは、格子状のハッチ
ングを付して示す平面的な鍵括弧状の図形cを同図のZ
方向に所定の距離だけ引き伸ばすことによって形成する
ことができる。尚、図においてX軸、Y軸はZ軸に対し
てそれぞれ直交する3次元直交座標軸を示している。
【0092】このような操作を行うことによって両者を
結合した3次元形状Aが作成されることなる。尚、この
ことは、3次元形状が一般に複数個の立体の集合として
把握することができ、図15の形状Aが、Z方向に延び
る直方体状の形状Bと、厚みのある鍵括弧状をしたブロ
ック形状Cとを組み合せた形状であることから容易に理
解することができる。また、機械部品等に係る3次元形
状は一般には複数個の3次元形状要素からなり、各要素
が2次元的な面的要素を所定の方向に引き伸ばした形状
を有していると考えることができる場合が多い。
【0093】尚、小領域のZ方向への引き伸ばしにあた
ってこれを一様に行うことが許されるのは、正面図にお
いてZ方向に対して直交する線を含む図形であり、その
ような線以外の線を含む図形の場合には、引き伸ばしに
よって得られる図形のうちどの範囲を有効な領域とする
かを判断する必要がある。例えば、図16に示す対象物
1aは、図1の対象物1における直方体5の先端部を斜
め方向に沿って裁断することによって不等角の4角柱5
aとなった形状を有しており、該4角柱5aを正面から
見たときにZ軸に対して所定角度をもって傾斜した線分
L(図に太線で示す。)が現れるため、長方形を単にZ
軸方向に引き伸ばすだけでは、4角柱5aを形成するこ
とができない。よって、この場合には、線分Lを示す数
式から得られる所定の不等式を満足するように側面図上
の小領域を伸張させる。つまり、下表8に示すように、
領域番号に属する線分に係る不等式群に対して線分Lに
係る不等式を追加すれば良い。
【0094】
【表8】
【0095】尚、上表中の「d1・Y+e1・Z+f1
>0」が追加の不等式(左辺をゼロにしたものが線分L
の表現式。)であり、d1、e1が係数、f1が定数を
示している。
【0096】また、側面図において直線以外の線がある
場合、例えば、楕円弧の場合には、楕円の方程式から
「a・(X−Xc)^2+b・(Y−Yc)^2−r^
2<0(又は>0)」(a、bは係数、Xc、Ycは中
心座標値、rは定数(a=b=1の場合に円の半径を示
す。)という不等式(楕円の始点、終点の位置を含
む。)を得て、これに基づいて楕円弧の内側と外側を区
別することができる。また、ある閉曲線内の領域に楕円
がある場合でも、その近傍点と遠方点とを結ぶ線分と楕
円との交点数の偶奇性から近傍点が楕円の内側に位置す
るのかあるいは外側に位置するのかを判断することがで
きる。
【0097】そしてまた、正面図に直線以外の線がある
場合には、例えば、楕円弧の場合には、上表8において
ける不等式「d1・Y+e1・Z+f1>0」を、上記
した楕円弧に係る不等式に置き換えれば良い。
【0098】尚、3面図の代わりに2面図を用いる場合
(図2参照。)には、(ヘ)の過程における2つの側面
図の合成操作は不要となり、1つの側面図と正面図との
間で小領域とその高さデータとの関連付けを行えば良い
ことは、これまでの説明から容易に理解される。
【0099】しかして、以上のような一連の処理によっ
て3次元形状の入力とその再構成(3次元形状の数値的
モデルの作成)を実現することができることが明らかと
なる。
【0100】次に、本発明に係る装置を図17に従って
説明する。
【0101】3次元形状の入力/作成装置7は、そのハ
ードウェア構成として下記に示す入力/設定手段7a、
計算手段7b、出力手段7cを有しており、これらはコ
ンピューターシステムを用いて実現することができる。
【0102】a)入力/設定手段 対象物の3次元形状について3面図(又は2面図)を入
力したり(上記(イ)参照。)、外形線の選択時におけ
る指定等を行うために必要な手段であり、キー入力手
段、入力用タブレット、イメージスキャナー、ポインテ
ィングデバイス等の一切を含む。
【0103】尚、図面の入力方法としては、図面をイメ
ージスキャナー等で読み込んだ後図形データに変換した
り、あるいは2次元CADソフトにより予め作成されて
ファイル化されているデータを取り込む等の方法を挙げ
ることができる。
【0104】b)計算手段 3面図(又は2面図)に基づく図形の加工処理や所定の
データ構造への変換、そして、3次元形状モデルの作成
に関する処理等を行う中核部であり、図示するように、
外形線識別手段8、領域認識手段9、領域分割手段1
0、データ関連付け手段11、再分割手段12、伸張処
理手段13を有する。
【0105】外形線識別手段8は、側面図における図形
の外形線を自動若しくは半自動的に識別するもので、そ
の方法は上記(ロ)で説明した通りである。
【0106】領域認識手段9は、上記(ハ)で説明した
ように側面図における外形線内の領域をデータ化して認
識するものである。
【0107】領域分割手段10は、側面図における外形
線内の領域を当該領域内の境界線に基づいて複数の小領
域に分割する処理を担当する(上記(ニ)参照。)。
【0108】データ関連付け手段11は、側面図の小領
域とこれに対応する正面図上の線との対応関係を与える
ことによって小領域とその高さデータとを関連付ける処
理を担当する(上記(ホ)参照。)。
【0109】再分割手段12は、左右の側面図を透視的
に合成するとともに、小領域への再分割を行う(上記
(ヘ)参照。)ものであり、3面図を取り扱う場合にの
み必要とされる。
【0110】伸張処理手段13は、小領域をその高さ方
向に引き伸ばすことによって3次元形状を作成する処理
(上記(ト)参照。)を担当し、作成された3次元形状
モデルを出力手段7cに送出する。
【0111】c)出力(表示/印刷、ファイル化等を含
む。)手段 中間結果の画像表示等を行ったり、伸張処理手段13に
よって再構成された形状モデルの表示や印刷を行った
り、あるいはこれを図示しない外部のモデル解析手段又
は同一の計算手段内に用意されているモデル解析手段等
に出力するものである。
【0112】しかして、本発明によれば、3面図又は2
面図に基づいて3次元形状を視覚的に理解し易い方法で
かつ比較的簡単な操作でもって装置に入力することがで
き、また、小領域への分割や再分割、あるいは、小領域
をその高さ方向に引き伸ばす処理等に係るアルゴリズム
は自動化に適している。よって、従来の入力法に比べて
操作の習熟に要する時間が短く、また、形状の入力/作
成のための操作に1日程度を費やしていた作業時間を、
本発明により数十分程度の時間に短縮することができ
る。
【0113】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、請求項1又は請求項3に係る発明によれば、対象物
の3次元形状の入力に際して、正面図と2つの側面図を
含む3面図の図形入力だけで済むため入力操作が簡単で
ありかつ視覚的に理解し易いので、操作の習熟のための
労力が少なく、習熟に要する時間も短い。また、外形線
の内側領域を小領域に分割する処理や、小領域をその高
さ方向に引き伸ばす処理については自動化が容易であ
り、作業時間の短縮化を図ることができる。そして、基
本的には2次元の図面情報に基づき、残る1次元の高さ
方向への伸張操作によって3次元形状を作成しているの
で、所定の基本立体の組み合わせとしてしか3次元形状
を表現することができない方法に比べて、作成可能な形
状についての制約が少ない。
【0114】請求項2又は請求項4に係る発明によれ
ば、2つの側面図を透視的に合成した1つの側面図と正
面図とに基づいて3次元形状をより簡易に入力すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】3面図と斜視図によって対象物の形状を示すも
のである。
【図2】2面図と斜視図によって対象物の形状を示すも
のである。
【図3】外形線の自動識別についての説明図である。
【図4】自動識別の問題点について説明するための図で
ある。
【図5】一筆書き可能な図形の経路選択についての説明
図である。
【図6】一筆書き可能な線分群の一部が外形線を構成し
ていない例を示す図である。
【図7】選択した線分が一筆書き可能な線分群との間に
交点をもたない例を示す図である。
【図8】外形線内の領域認識についての説明図である。
【図9】領域を示す不等式についての不等号の決定法に
ついて説明するための図である。
【図10】外形内領域の小領域への分割について説明す
るための図である。
【図11】側面図における小領域と正面図上の線との関
連付けについての説明図である。
【図12】内部に切欠部を有する図形を示す側面図及び
A−A断面図である。
【図13】左右の側面図を合成して透視図を得る様子を
示す図である。
【図14】図13の透視図において新たに生じる小領域
と、その高さデータとの関係について説明するための図
である。
【図15】小領域を所定方向に引き伸ばすことによって
3次元形状を生成する操作を示す図である。
【図16】正面図に斜線が現れる図形の3面図と斜視図
を示す図である。
【図17】本発明に係る装置の構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1…対象物、7…3次元形状の入力/作成装置、7a…
入力/設定手段、7c…出力手段、8…外形線識別手
段、9…領域認識手段、10…領域分割手段、11…デ
ータ関連付け手段、12…再分割手段、13…伸張処理
手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物の3次元形状を複数の図面情報に
    基づいて入力した後、3次元形状モデルとして再構成し
    て作成するための3次元形状の入力/作成方法におい
    て、 (イ)対象物を所定の方向から見た場合の正面図と、2
    つの側面図とを入力した後、 (ロ)各側面図における外形線をそれぞれ識別し、 (ハ)(ロ)の外形線内の領域を認識し、 (ニ)(ハ)の領域をその内部の境界線に従って複数の
    小領域に分割し、 (ホ)(ニ)の小領域とこれに正面図上で対応する線と
    を関係付けることにより小領域とその正面図上での高さ
    データとを関連付け、 (ヘ)2つの側面図を透視的に合成して外形線内の領域
    をさらに小領域に分割するとともに、新たに生じた小領
    域については、2つの側面図において当該小領域に対応
    する部分が正面図において有する高さデータの組みを高
    さデータとして付与し、 (ト)(ヘ)の各小領域をそれぞれの高さデータに応じ
    て高さ方向へ引き伸ばす操作により3次元形状を作成す
    ることを特徴とする3次元形状の入力/作成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の3次元形状の入力/作
    成方法において、 (イ)において対象物に係る2つの側面図を透視的に合
    成して表現した1つの側面図と、正面図とを入力すると
    ともに、(ヘ)において側面図の合成を行うことなく
    (ト)に進むようにしたことを特徴とする3次元形状の
    入力/作成方法。
  3. 【請求項3】 対象物の3次元形状を複数の図面情報に
    基づいて入力した後、3次元形状モデルとして再構成し
    て作成するための3次元形状の入力/作成装置におい
    て、 対象物を所定の方向から見た場合の正面図と、2つの側
    面図とを入力するための入力/設定手段と、 各側面図における外形線をそれぞれ識別する外形線識別
    手段と、 外形線識別手段の出力する外形線のデータを受けて当該
    外形線内の領域を認識する領域認識手段と、 領域認識手段によって認識された領域をその内部の境界
    線に従って複数の小領域に分割する領域分割手段と、 領域分割手段によって得られる小領域とこれに正面図上
    で対応する線とを関係付けることにより小領域とその正
    面図上での高さデータとを関連付けるデータ関連付け手
    段と、 2つの側面図を透視的に合成して外形線内の領域をさら
    に小領域に分割するとともに、新たに生じた小領域につ
    いては、2つの側面図において当該小領域に対応する部
    分が正面図において有する高さデータの組みを高さデー
    タとして付与する再分割手段と、 側面図における各小領域をそれぞれの高さデータに応じ
    て高さ方向へ引き伸ばす操作により3次元形状を作成す
    る伸張処理手段と、 作成された3次元形状を出力する出力手段とを備えたこ
    とを特徴とする3次元形状の入力/作成装置。
  4. 【請求項4】 対象物の3次元形状を複数の図面情報と
    して入力した後、3次元形状モデルとして再構成して作
    成するための3次元形状の入力/作成装置において、 対象物に係る2つの側面図を透視的に合成して表現した
    1つの側面図と、正面図とを入力するための入力/設定
    手段と、 側面図における外形線を識別する外形線識別手段と、 外形線識別手段の出力する外形線のデータを受けて当該
    外形線内の領域を認識する領域認識手段と、 領域認識手段によって認識された領域をその内部の境界
    線に従って複数の小領域に分割する領域分割手段と、 領域分割手段によって得られる小領域とこれに正面図上
    で対応する線とを関係付けることにより小領域とその正
    面図上での高さデータとを関連付けるデータ関連付け手
    段と、 側面図における各小領域をそれぞれの高さデータに応じ
    て高さ方向へ引き伸ばす操作により3次元形状を作成す
    る伸張処理手段と、 作成された3次元形状を出力する出力手段とを備えたこ
    とを特徴とする3次元形状の入力/作成装置。
JP8205493A 1996-07-17 1996-07-17 3次元形状の入力/作成方法及び装置 Pending JPH1031762A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8205493A JPH1031762A (ja) 1996-07-17 1996-07-17 3次元形状の入力/作成方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8205493A JPH1031762A (ja) 1996-07-17 1996-07-17 3次元形状の入力/作成方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1031762A true JPH1031762A (ja) 1998-02-03

Family

ID=16507778

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8205493A Pending JPH1031762A (ja) 1996-07-17 1996-07-17 3次元形状の入力/作成方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1031762A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7492364B2 (en) System and method for creating and updating a three-dimensional model and creating a related neutral file format
JP3793115B2 (ja) 3dコンピュータモデリング装置
JP6636097B2 (ja) 空間のビジュアルモデルレイアウトを作成する方法、装置およびデバイス
US20210097218A1 (en) Data processing system and method
US6944513B1 (en) CAD system, CAD cooperative system, CAD data managing method, and storage medium
JPH0756678B2 (ja) 対話形形状モデリングシステム
CN115344905B (zh) 基于三维模型自动生成二维工程图纸的方法及系统
JP3162630B2 (ja) ワイヤフレームモデルの面定義方法および装置
JP2002279005A (ja) 三次元解析モデル生成方法、装置、三次元解析モデル生成プログラム及びその記録媒体
JPH07110872A (ja) ソリッドモデル合成装置及び合成方法
JP2006092143A (ja) 図面自動生成システム
Shepherd et al. Hexahedral mesh generation for biomedical models in SCIRun
JP2022182359A (ja) 三次元モデル作成支援システム、プログラム及び記録媒体
JPH1031762A (ja) 3次元形状の入力/作成方法及び装置
Bærentzen Volume sculpting: intuitive, interactive 3D shape modelling
EP0736844B1 (en) A method of associating a dimensional representation with a structure in a CAD system
JPH06119463A (ja) ソリッドモデルの合成方法および装置
JP2017054467A (ja) 2次元または3次元の物体データを表示操作するシステム、方法及びコンピュータソフトウエアプログラム
JPH1078979A (ja) 2次元cad図面からの立体生成方法およびそのプログラムを記録した記録媒体
JP2004038502A (ja) 3次元形状の表示方法、コンピュータプログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体
RU2715013C1 (ru) Система и способ обработки данных
JPH0773341A (ja) 3次元ソリッドモデリング装置
JP2017208033A (ja) 2次元又は3次元の物体データを表示操作するシステムを用いた図面データ作成方法
JPH1031759A (ja) 3次元形状の要素分割方法及び装置
JPH0281271A (ja) コンピュータ援用による設計システム