JPH10317505A - 床制振装置 - Google Patents

床制振装置

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JPH10317505A
JPH10317505A JP13192897A JP13192897A JPH10317505A JP H10317505 A JPH10317505 A JP H10317505A JP 13192897 A JP13192897 A JP 13192897A JP 13192897 A JP13192897 A JP 13192897A JP H10317505 A JPH10317505 A JP H10317505A
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Toru Hanawa
亨 塙
Kiyotaka Matsumoto
喜代隆 松本
Takeshi Azumaguchi
剛 東口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、例えば、建築物の床構造や橋等に
使用される床制振装置に関し、その固有振動数の調節の
巾を広くして種々の広い床に対応できるようにすること
である。 【解決手段】 制振用の重り2と、該重り2を上下方向
に移動自在にして支持する框体3と、前記重り2を弾性
的に支持するバネ材4と、前記重り2の上下振動を減衰
させる減衰装置5と、からなる床制振装置1であって、
当該床制振装置1の固有振動数を細かく調整する複数個
の補助バネ6を設けたことである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、建築物の
床構造や橋等に使用される床制振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オフィスビルにおいては床面を多用途に
使用することを目的として、フレキシブルな組織の変化
に対応した建築計画が求められ、スパンの間隔を広げて
無柱空間とすることが多くなっている。そして、スパン
が長くなることで梁の撓みが大きくなり、日常的な床振
動も大きくなる。
【0003】かかる場合に、従来用いられている床制振
装置は、図10に示すように、床の固有振動数と制振装
置の固有振動数とを同調させて制振効果を得るようにし
たもので、制振用の重り(例えば、鉄板で約300k
g)と、上下方向における重りの移動を弾性的に支持す
るコイルバネと、減衰装置(シリコンオイル材)とから
なるものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この床
制振装置には、床の固有振動数の変化に対して調節可能
な可変剛性装置も装備されてはいるが、その調節範囲は
±10%程度であって、さらに大きな(例えば、±20
%程度)調節範囲が必要となることを考慮すると、十分
なものではなかった。
【0005】従来の床制振装置には、調節範囲の狭さか
ら十分な床制振の効果を発揮することが出来ないと言う
課題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る床制振装置
の上記課題を解決するための要旨は、制振用の重りと、
該重りを上下方向に移動自在にして支持する框体と、前
記重りを弾性的に支持するバネ材と、前記重りの上下振
動を減衰させる減衰装置と、からなる床制振装置であっ
て、当該床制振装置の固有振動数を細かく調整する複数
個の補助バネを設けたことである。
【0007】前記重りと框体との間に、片持ち支持され
た板バネとの接点を移動させることで板バネの剛性を変
えて床制振装置の固有振動数を無断階で微調整する可変
剛性装置を設けたことである。
【0008】本発明に係る床制振装置によれば、仕上げ
荷重や積載荷重によって床の固有振動数が従来の調整範
囲よりも大きく変動しても、補助バネによって床制振装
置を床の固有振動数に迅速に対応させることが出来る。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る床制振装置1
について図面を参照して説明する。この床制振装置1の
構成は、図1示すように、制振用の重り2と、該重り2
を上下方向に移動自在にして支持する框体3とで概ね構
成されている。
【0010】前記重り2は、矩形状の金属板、例えば、
鉄板を複数枚重ねてボルト2aで一体的にしたものであ
る。この全体荷重は、約300kg程度である。そし
て、重ねた鉄板の4隅に、框体3に上下方向移動自在に
取り付けるため、それぞれ上下に貫通する貫通孔2bが
設けられている。
【0011】前記框体3は、上下の2枚の矩形状の鋼
板、鉄板等の金属製板3a,3bと、この両金属製板3
a,3bの上下間隔を保ち固定する組立用ボルト3cと
が、板3bの4箇所にてボス部3dに立設された組立用
ボルト3cの先端側に、板3aの4箇所の貫通孔を挿通
させて該板3aが組み込まれ、更に、ダブルナット3e
にて固定され、形成されるものである。全体の大きさ
は、例えば、一例として高さが約500mm、巾が22
0mm、横が980mm程度である。
【0012】前記組立用ボルト3cの金属製板3a,3
bとの間には、前記重り2が介装されると共に、その重
り2の上面と板3aの下面と、重り2の下面と板3bの
上面との間に、当該重り2を弾性的に支持するバネ材4
が介装される。
【0013】前記重り2の両側面には、該重り2の上下
振動を減衰させる減衰装置5が設けられている。この減
衰装置5は、板3b側に上端開口した箱体5aに減衰材
として、例えば、シリコンオイルが貯蔵され、重り2側
からL型プレート2cを介してボルト2dが上下方向に
垂設され、そのボルト下端に減衰板2eが取り付けら
れ、前記シリコンオイルの中に没入されている。
【0014】また、前記重り2の下面と框体3の板3b
の上面との間に、床制振装置1の一定範囲の固有振動数
を無段階で微調整する可変剛性装置8が設けられてい
る。
【0015】この可変剛性装置8は、図1乃至図3に示
すように、板3bの上面に固定された矩形状平板のベー
スプレート8aの両端部から各々支持部材8bで片持ち
支持された矩形状の両板バネ7,7と、重り2側に取り
付けられて前記板バネ7との接点を水平方向に摺動可能
にして当接する剛性伝達部材8c,8cとで構成され、
前記接点位置を支持部材8bに近づけたり遠ざけたりし
て板バネ7の剛性を変えて、床制振装置1の固有振動を
微調整するものである。
【0016】前記剛性伝達部材8cには、図1に示すよ
うに、一方側に接点位置を測定する為のゲージが設けら
れている。また、この剛性伝達部材8cを左右方向に摺
動させる手段としては、紙面垂直方向から手動で行って
良いし、図5に示すように、床制振装置1の側方から棒
状工具等で位置調整するようにしても良い。
【0017】そして、建築物が無柱大空間を有する場合
に、その固有振動数の変化に対応できるように、床制振
装置1の固有振動数の調整範囲を広くする複数個(例え
ば、4箇)の補助バネ6を、前記框体3の板3aの下面
と重り2の上面との間に設ける。
【0018】この補助バネ6は、前記バネ材4よりも小
さなものであり、バネの自由長を調節する調節ボルト6
aが、框体3の板3aのネジ孔に螺合され、その先端部
のフランジ部分で当該補助バネ6が重り2に押しつけら
れている。また、重り2の側には、水平方向の補助バネ
6のズレを防止する位置決め突起2fが形成されてい
る。この補助バネ6は円筒ユニット化されており、取り
外しが簡単に出来る。つまり、位置決め突起2fに、補
助バネ6を内包し上部に蓋を有してなる円筒ユニットを
載置し、調節ボルト6aを前記板3aのネジ孔から押し
込みさえすればよい。このようにすることで、現場で必
要に応じて補助バネ6を取り付けると共に、その堅さも
調節ボルト6aの押し込み量を、目盛り6bを用いて調
整するればよい。また、この円筒ユニットは、補助バネ
の堅さが違う数種類のものが用意されているので、状況
に応じて取り付けるものである。
【0019】このほか、床制振装置1には、框体3の上
側の板3aに当該装置1を揚重機等で吊り上げる際にフ
ックを掛ける懸吊部材9が設けられ、更に、重り2の水
平方向の移動を規制する規制ボルト10が設けられてい
る。また、框体3の下側の板3bには、梁などにこの装
置1を取付固定するための孔若しくはネジ孔3fが設け
られている。
【0020】このようにして形成された床制振装置1
を、例えば、無柱大空間の床における梁に取付けた場合
について説明する。制振対象の床の固有振動数に対し
て、この床制振装置1の固有振動数は、まず4個のバネ
材4で、予め装置1が働かない状態で測定した床の1次
振動数に同調するよう略合わせる。重り2は、床の1次
の振動モードに対する有効質量の1%程度とする。
【0021】そして、前記補助バネ6を、調節ボルト6
aで押し込んだりすることでそのバネ強さを加減して調
節する。この補助バネ6により、床制振装置1の固有振
動数は、図6乃至図7に示すように今回のバネでは、
3.5Hz〜6.1Hz程度までの広い範囲で調整する
ことが可能となる。
【0022】更に、床制振装置1の可変剛性装置8によ
り、その剛性伝達部材8c,8cを横方向にスライドさ
せて調節し、板バネ7の剛性を変えることで、当該装置
1の固有振動数を微調整して、前記床の固有振動数に合
わせるものである。この可変剛性装置8による調節範囲
を実験すると、装置の基本振動数を8.5Hzとした場
合で、図6と図8に示すように、装置1の固有振動数を
±1Hzの範囲を無段階で設定することが出来るもので
ある。
【0023】このように、前記床制振装置1において、
補助バネ6と可変剛性装置8とにより、当該装置1の固
有振動数を、基本振動数に対して約±20%の広い範囲
で調節することが可能となったものである。よって、こ
の床制振装置1を床の制振に使用できるようになるもの
である。
【0024】なお、床制振装置1の固有振動数の調整範
囲を変えるには、前記補助バネ6の設置個数を変えるこ
とにより行うもので、例えば、円筒ユニットを予め多種
類用意しておくか、框体3の上側の板3aに円筒ユニッ
ト取付用の孔を複数個用意しておくことが好ましいもの
である。
【0025】こうして、床制振装置1の固有振動数を、
制振対象である床の固有振動数に合わせることで、当該
床制振装置1の重り2が前記制振対象の床の振動に共振
して振動エネルギーを吸収して、制振効果が得られ(動
吸振器となる)るものである。例えば、対象床のスパン
長が17.0mで、装置の諸数値が以下のような条件の
場合に、
【表1】 図9に示すように、衝撃加振(バングマシーンによる)
の実験において、最大振幅の巾や減衰時間も大幅に減少
することが確かめられ、有効な効果を発揮するものであ
る。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の床制振装
置は、制振用の重りと、該重りを上下方向に移動自在に
して支持する框体と、前記重りを弾性的に支持するバネ
材と、前記重りの上下振動を減衰させる減衰装置と、か
らなる床制振装置であって、当該床制振装置の固有振動
数の調整範囲を拡げる複数個の補助バネを設けたことに
より、余裕を持って床制振装置の固有振動数を調整する
ことが出来るようになるという優れた効果を奏するもの
である。
【0027】更に、前記重りと框体との間に、片持ち支
持された板バネとの接点を移動させることで板バネの剛
性を変えて床制振装置の固有振動数を無段階で微調整す
る可変剛性装置を設けたことにより、床制振装置の固有
振動数を微調整することが出来るという優れた効果を奏
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る床制振装置の、右側半分を断面に
して示す正面図である。
【図2】同本発明に係る床制振装置の平面図である。
【図3】同図1におけるB−B線に沿った断面図であ
る。
【図4】同本発明に係る床制振装置の側面図である。
【図5】同本発明に係る床制振装置の、図1におけるC
−C線に沿った断面図である。
【図6】同本発明に係る床制振装置における可変剛性装
置の、板バネのスパンLを示す説明図である。
【図7】同補助バネの有無による固有振動数の変化を示
す特性曲線図である。
【図8】同本発明に係る床制振装置の可変剛性装置によ
る固有振動数の変化を示す特性曲線図である。
【図9】同本発明に係る床制振装置を床の制振に使用し
た実験で、衝撃加振の結果を示す加速度波形図である。
【図10】従来例に係る床制振装置の正面図(イ)と側
面図(ロ)である。
【符号の説明】
1 床制振装置、2 重り、3 框体、3a,3b
板、4 バネ材、5 減衰装置、6 補助バネ、6a
調節ボルト、7 板バネ、8 可変剛性装置、8b 支
持部材、8c 剛性伝達部材、9 懸吊部材。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制振用の重りと、該重りを上下方向に移動
    自在にして支持する框体と、前記重りを弾性的に支持す
    るバネ材と、前記重りの上下振動を減衰させる減衰装置
    と、からなる床制振装置であって、 当該床制振装置の固有振動数を細かく調整する複数個の
    補助バネを設けたこと、 を特徴とする床制振装置。
  2. 【請求項2】重りと框体との間に、片持ち支持された板
    バネとの接点を移動させることで板バネの剛性を変えて
    床制振装置の固有振動数を無断階で微調整するを可変剛
    性装置を設けたこと、 を特徴とする請求項1に記載の床制振装置。
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