JPH10317176A - さび止め剤組成物 - Google Patents

さび止め剤組成物

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JPH10317176A
JPH10317176A JP7648098A JP7648098A JPH10317176A JP H10317176 A JPH10317176 A JP H10317176A JP 7648098 A JP7648098 A JP 7648098A JP 7648098 A JP7648098 A JP 7648098A JP H10317176 A JPH10317176 A JP H10317176A
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branched
acid
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Yukio Matsuzaki
幸雄 松崎
Takashi Arai
孝 荒井
Osamu Hasegawa
修 長谷川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期防錆性に優れ、耐熱性及び長期安定性を
有し、アンカ−工法(アンボンドチュ−ブタイプおよび
にスム−スシ−スタイプ)におけるストランドの防錆お
よびアンカ−ヘッド・キャップ内の防錆に使用できるペ
トロラタム型さび止め剤組成物を提供する。 【解決手段】 組成物全量基準で、 (A)鉱油および/または合成油20〜89.8質量% (B)25℃での稠度が80〜300であり、かつ融点
が45〜75℃のペトロラタム10〜70質量% (C)下記式(1)で表されるジアミド化合物0.1〜
50質量% 【化1】 (上記式(1)中、R1 およびR2 は炭素数11〜21
のアルキル基又はアルケニル基を表し、R3 は炭素数2
〜4のアルキレン基を表す。) (D)さび止め添加剤0.1〜10質量% を含有するペトロラタム型さび止め剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、さび止め剤組成物
に関する。より詳しくは、特にアンカー工法(アンボン
ドチューブタイプおよびにスムースシースタイプ)にお
けるストランドの防錆、アンカーヘッド・キャップ内の
防錆およびアンカー固定ボルトの防錆等に使用するペト
ロラタム型さび止め剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】アンカー類にはPC鋼より線(ストラン
ド)を用い、プラスチックスシースを被覆したアンボン
ドチューブタイプと、無被覆のストランドを用い、これ
にコンクリートグラウトを用いるスムースシースタイプ
がある。アンカー類に使用している従来の防錆剤は、L
i石鹸基グリースや低融点のペトロラタム系であるため
以下に示す問題点があげられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の防錆剤のうちグ
リース系のものでは、PC鋼より(撚り)線およびアン
カー固定ボルト等のナット締め付け部の内部に浸透せず
防錆性に不安がある。また、低融点のペトロラタム系で
は耐熱性が不十分であるため、例えばアンボンドチュー
ブタイプでは作成時に受ける熱により油膜の保持が十分
保てず、さらにアンボンドチューブタイプの作成後、屋
外もしくは屋内で貯蔵時、外気温によってはチューブ端
部より防錆剤の染み出しを生じることがある。またアン
カー固定ボルトにおいても屋外もしくは屋内に設置され
ている場合、その外気温や室内温度によっては油膜を十
分に保持できないことがある。また、スムースシースタ
イプのアンカーでは防錆剤の注入に際し、90〜100
℃に加熱溶融させて用いている。このような加熱溶融を
繰り返し行った場合、常温にもどり固化した時に初期の
物性(稠度、融点)が変化する。さらに、コンクリート
グラウト注入後その硬化時の反応熱(約70〜76℃と
推定)により、液状化し、たれるといった問題が有る。
【0004】本発明は、このような状況に鑑み、長期防
錆性に優れ、耐熱性及び長期安定性を有し、アンカー工
法(アンボンドチューブタイプおよびにスムースシース
タイプ)におけるストランドの防錆、アンカーヘッド・
キャップ内の防錆およびアンカー固定ボルトの防錆等に
使用できるペトロラタム型さび止め剤組成物を提供する
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を克服すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の性状を有
するペトロラタムおよび特定の構造を有するジアミド化
合物を用いることによって、アンカーの長期にわたる信
頼性の確保に関わるPC鋼より線の防錆を確実なものと
することができることを見い出し、本発明を完成するに
至った。
【0006】すなわち本発明は、組成物全量基準で、 (A)鉱油および/または合成油20〜89.8質量% (B)25℃での稠度が80〜300であり、かつ融点
が45〜75℃のペトロラタム10〜70質量% (C)下記式(1)で表されるジアミド化合物0.1〜
50質量%
【0007】
【化2】
【0008】(上記式(1)中、R1 およびR2 は炭素
数11〜21のアルキル基又はアルケニル基を表し、R
3 は炭素数2〜4のアルキレン基を表す。) (D)さび止め添加剤0.1〜10質量% を含有するペトロラタム型さび止め剤組成物を提供する
ものである。
【0009】
【実施の態様】以下、本発明の内容を詳細に説明する。
本発明のさび止め剤組成物に用いられる(A)成分は、
鉱油および/または合成油である。本発明で使用可能な
鉱油系を例示すれば、原油を常圧蒸留および減圧蒸留し
て得られた潤滑油留分に対して、溶剤脱れき、溶剤抽
出、水素化分解、溶剤脱ろう、接触脱ろう、水素化精
製、硫酸洗浄、白土処理等の1種もしくは2種以上の精
製手段を適宜組み合わせて適用して得られるパラフィン
系、ナフテン系の鉱油を挙げることができる。
【0010】また、合成油としては、例えば、ポリαー
オレフィン(エチレン−プロピレン共重合体、ポリブテ
ン、1ーオクテンオリゴマー、1ーデセンオリゴマー、
およびこれらの水素化物など)、アルキルベンゼン、ア
ルキルナフタレン、モノエステル(ブチルステアレー
ト、オクチルラウレート)、ジエステル(ジトリデシル
グルタレート、ジ−2−エチルヘキシルアジペート、ジ
イソデシルアジペート、ジトリデシルアジペート、ジ−
2−エチルヘキシルセバケートなど)、ポリエステル
(トリメリット酸エステルなど)、ポリオールエステル
(トリメチロールプロパンカプリレート、トリメチロー
ルプロパンペラルゴネート、ペンタエリスリトール2−
エチルヘキサノエート、ペンタエリスリトールペラルゴ
ネートなど)、ポリオキシアルキレングリコール、ポリ
フェニルエーテル、ジアルキルジフェニルエーテル、リ
ン酸エステル(トリクレジルフォスフェートなど)、含
フッ素化合物(パーフルオロポリエーテル、フッ素化ポ
リオレフィンなど)、シリコーン油などが例示できる。
【0011】本発明の組成物に用いられる(A)成分と
しては、上記した鉱油または合成油を単独で用いてもよ
いし、2種以上組み合わせてもよい。また、本発明の組
成物に用いられる(A)成分の粘度に格別の限定はない
が、一般的には、40℃における動粘度が10〜700
mm2/sの範囲にあるものが好ましく、15〜500
mm2/sの範囲にあるものがより好ましい。
【0012】(A)成分の含有量の上限値は、組成物全
量基準で89.8質量%、好ましくは80質量%、より
好ましくは70質量%、さらにより好ましくは65質量
%、最も好ましくは60質量%である。(A)成分の含
有量が89.8質量%を越えると、常温で流動してしま
う恐れがあり好ましくない。また、(A)成分の含有量
の下限値は、組成物全量基準で20質量%、好ましくは
30質量%、より好ましくは35質量%、最も好ましく
は40質量%である。(A)成分の含有量が20質量%
に満たない場合は低温時の張り付き性が低下し好ましく
ない。本発明の組成物に用いられる(B)成分は、25
℃での稠度が80〜300であり、かつ融点が45〜7
5℃のペトロラタムである。
【0013】(B)成分のペトロラタムの25℃での稠
度の上限値は300、好ましくは250である。25℃
での稠度が300を越える場合は、常温で流動してしま
う恐れがあり好ましくない。また、25℃での稠度の下
限値は80、好ましくは90である。25℃での稠度が
80に満たない場合は、低温時にひび割れが生じる恐れ
があり好ましくない。
【0014】(B)成分のペトロラタムの融点の上限値
は75℃である。融点が75℃を越える場合は低温時の
張り付き性が低下し好ましくない。また、融点の下限値
は45℃、好ましくは50℃、より好ましくは55℃で
ある。融点が45℃に満たない場合は常温で流動してし
まう恐れがあり好ましくない。本発明の組成物に用いら
れる(B)ペトロラタムとしては、JIS K 223
5「石油ワックス」で規定するペトロラタム1号、2
号、3号または4号に該当する性状を有するものが好ま
しく用いられる。
【0015】(B)成分の含有量の上限値は、組成物全
量基準で70質量%、好ましくは60質量%、より好ま
しくは50質量%である。(B)成分の含有量が70質
量%を越えると、加熱溶融後の物性変化が大きくなり好
ましくない。また、(B)成分の含有量の下限値は、組
成物全量基準で10質量%、好ましくは15質量%、よ
り好ましくは20質量%である。(B)成分の含有量が
10質量%に満たない場合は耐水性が低下し好ましくな
い。
【0016】本発明の組成物に用いられる(C)成分は
下記式(1)で表されるジアミド化合物である。
【0017】
【化3】
【0018】(上記式(1)中、R1 およびR2 は炭素
数11〜21のアルキル基又はアルケニル基を表し、R
3 は炭素数2〜4のアルキレン基を表す。) 上記式(1)中、R1 およびR2 は炭素数11〜21、
好ましくは13〜17のアルキル基またはアルケニル基
を表す。炭素数が11に満たない場合は、常温で流動す
る場合があり、炭素数が21を越える場合は、低温時の
張り付き性が低下してそれぞれ好ましくない。また、直
鎖のものでも分岐鎖のものでも良い。
【0019】炭素数11〜21のアルキル基としては、
具体的には例えば、直鎖または分枝のウンデシル基、直
鎖または分枝のドデシル基、直鎖または分枝のトリデシ
ル基、テトラデシル基テトラデシル基直鎖または分枝の
テトラデシル基、直鎖または分枝のペンタデシル基、直
鎖または分枝のヘキサデシル基、直鎖または分枝のヘプ
タデシル基、直鎖または分枝のオクタデシル基、直鎖ま
たは分枝のノナデシル基、直鎖または分枝のイコシル
基、直鎖または分枝のヘンイコシル基等が挙げられる。
また、炭素数14〜18のアルケニル基としては、具体
的には例えば、直鎖または分枝のウンデセニル基、直鎖
または分枝のドデセニル基、直鎖または分枝のトリデセ
ニル基、直鎖または分枝のテトラデセニル基、直鎖また
は分枝のペンタデセニル基、直鎖または分枝のヘキサデ
セニル基、直鎖または分枝のヘプタデセニル基、直鎖ま
たは分枝のオクタデセニル基、直鎖または分枝のノナデ
セニル基、直鎖または分枝のイコセニル基、直鎖または
分枝のヘンイコセニル基等が挙げられる。また、上記式
(1)において、R1 およびR2 は同一分子中で同じで
も異なっていてもよい。
【0020】上記式(1)において、R3 は炭素数2〜
4のアルキレン基を表すが、このような基としては、具
体的には例えば、エチレン基、プロピレン基、1,1−
ジメチルエチレン基、1,2−ジメチルエチレン基、エ
チルエチレン基(ブチレン基)等が挙げられるが、この
中でもエチレン基が好ましい。
【0021】本発明の組成物に用いられる(C)成分と
しては、上記式(1)で表されるジアミド化合物1種の
みを用いてもよいし、2種以上の混合物として用いても
よい。
【0022】(C)成分の含有量の上限値は、組成物全
量基準で50質量%、好ましくは40質量%、より好ま
しくは30質量%、最も好ましくは25質量%である。
(C)成分の含有量が50質量%を越えると、充填性に
劣るため好ましくない。また、(C)成分の含有量の下
限値は、組成物全量基準で0.1質量%、好ましくは1
質量%、より好ましくは2質量%である。(C)成分の
含有量が0.1質量%に満たない場合は加熱溶融後の物
性変化が大きくなり好ましくない。
【0023】本発明の組成物に用いられる(D)成分
は、さび止め添加剤である。さび止め添加剤としては、
通常のさび止め剤に用いられている任意のさび止め添加
剤が使用可能である。ここでいうさび止め添加剤は、一
般的に、その分子中にカルボキシル基(−COOH)、
カルボン酸イオン、スルホン酸イオン、エステル基、ア
ルコール性水酸基、アミノ基、イミノ基、(亜)リン酸
性水酸基または(亜)リン酸イオンなどに代表される極
性基を有する有機化合物をいう。
【0024】本発明の組成物に用いられる(D)成分と
して使用できるさび止め添加剤としては、具体的には、
ステアリン酸、ヤシ油脂肪酸等に代表されるモノカルボ
ン酸、アルキルまたはアルケニルコハク酸(無水物を含
む)そのおよびその誘導体等に代表されるジカルボン
酸、ヒドロキシ脂肪酸、メルカプト脂肪酸、ザルコシン
誘導体等に代表される他の極性基含有カルボン酸、酸化
ワックスなどのカルボン酸類;脂肪酸、ナフテン酸、樹
脂酸、ラノリン脂肪酸、アルケニルコハク酸、アミノ酸
誘導体、酸化ワックス等のカルボン酸の金属塩(Na
塩、K塩、Ca塩、Ba塩、Mg塩、Al塩、Zn塩、
Pb塩等)やアミン塩(モノアミン塩、牛脂アミン塩、
ポリアミン塩、アルカノールアミン塩等)に代表される
カルボン酸塩類;石油スルホン酸、ジノニルナフタレン
スルホン酸、重質アルキルベンゼンスルホン酸等のスル
ホン酸の金属塩(Na塩、K塩、Ca塩、Ba塩、Mg
塩、Zn塩等)やアミン塩(モノアミン塩、ポリアミン
塩、ロジンアミン塩、アルカノールアミン塩、モルホリ
ン塩等)に代表されるスルホン酸塩類;グリセリン、ペ
ンタエリスリトール、ソルビトール、しょ糖等の多価ア
ルコールとラウリン酸、オレイン酸等のカルボン酸との
エステル(部分エステルを含む)に代表されるエステル
類;高級脂肪族アルコール、アルキルフェノールのエチ
レンオキシド付加物等に代表されるアルコール類;ジシ
クロヘキシルアミン、モルホリン、アルカノールアミン
等に代表されるアミン類;リン酸モノエステル、リン酸
ジエステル、亜リン酸エステル、これらのアミン塩など
に代表される(亜)リン酸誘導体類;ホウ素化合物;な
どが例示される。
【0025】しかし本発明に係るさび止め剤組成物にお
いては、よりさび止め性能に優れた組成物が得られる点
から、(D)成分として以下の中から選ばれる1種また
は2種以上のさび止め添加剤を用いるのが好ましく、以
下の3種全てを用いるのがより好ましい。
【0026】(D1)炭素数10〜22の脂肪酸の塩 (D2)グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチ
ロールプロパン、ペンタエリスリトールおよびソルビタ
ンの中から選ばれる1種類以上の多価アルコールと炭素
数10〜22の脂肪酸の部分エステル (D3)スルホン酸塩 上記(D1)成分でいう炭素数10〜22の脂肪酸とし
ては、飽和脂肪酸でも不飽和脂肪酸でもよく、また直鎖
状脂肪酸でも分枝状脂肪酸でもよい。
【0027】具体的には、直鎖または分枝デカン酸、直
鎖または分枝ウンデカン酸、直鎖または分枝ドデカン
酸、直鎖または分枝トリデカン酸、直鎖または分枝テト
ラデカン酸、直鎖または分枝ペンタデカン酸、直鎖また
は分枝ヘキサデカン酸、直鎖または分枝ヘプタデカン
酸、直鎖または分枝オクタデカン酸、直鎖または分枝ノ
ナデカン酸、直鎖または分枝イコサン酸、直鎖または分
枝ヘンイコサン酸、直鎖または分枝ドコサン酸(全ての
異性体を含む)などの飽和脂肪酸;直鎖または分枝デセ
ン酸、直鎖または分枝ウンデセン酸、直鎖または分枝ド
デセン酸、直鎖または分枝トリデセン酸、直鎖または分
枝テトラデセン酸、直鎖または分枝ペンタデセン酸、直
鎖または分枝ヘキサデセン酸、直鎖または分枝ヘプタデ
セン酸、直鎖または分枝オクタデセン酸、直鎖または分
枝ノナデセン酸、直鎖または分枝イコセン酸、直鎖また
は分枝ヘンイコセン酸、直鎖または分枝ドコセン酸(全
ての異性体を含む)などの不飽和脂肪酸;およびこれら
の混合物などが例示できる。この中でも、炭素数14〜
20の脂肪酸が好ましい。
【0028】本発明の組成物に用いられる(D1)成分
は、上記した脂肪酸の金属塩またはアミン塩である。こ
こでいう金属としては、Li、Na、K、Mg、Ca、
Ba、Al、Zn、Pbなどが挙げられる。また、ここ
でいうアミンとしては、モノアミン、ポリアミン、アル
カノールアミン等が挙げられる。
【0029】前記モノアミンとしては、具体的には例え
ば、モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルア
ミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチル
アミン、モノプロピルアミン(全ての異性体を含む)、
ジプロピルアミン(全ての異性体を含む)、トリプロピ
ルアミン(全ての異性体を含む)、モノブチルアミン
(全ての異性体を含む)、ジブチルアミン(全ての異性
体を含む)、トリブチルアミン(全ての異性体を含
む)、モノペンチルアミン(全ての異性体を含む)、ジ
ペンチルアミン(全ての異性体を含む)、トリペンチル
アミン(全ての異性体を含む)、モノヘキシルアミン
(全ての異性体を含む)、ジヘキシルアミン(全ての異
性体を含む)、モノヘプチルアミン(全ての異性体を含
む)、ジヘプチルアミン(全ての異性体を含む)、モノ
オクチルアミン(全ての異性体を含む)、ジオクチルア
ミン(全ての異性体を含む)、モノノニルアミン(全て
の異性体を含む)、モノデシルアミン(全ての異性体を
含む)、モノウンデシル(全ての異性体を含む)、モノ
ドデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノトリデシ
ルアミン(全ての異性体を含む)、モノテトラデシルア
ミン(全ての異性体を含む)、モノペンタデシルアミン
(全ての異性体を含む)、モノヘキサデシルアミン(全
ての異性体を含む)、モノヘプタデシルアミン(全ての
異性体を含む)、モノオクタデシルアミン(全ての異性
体を含む)、モノノナデシルアミン(全ての異性体を含
む)、モノイコシルアミン(全ての異性体を含む)、モ
ノヘンイコシルアミン(全ての異性体を含む)、モノド
コシルアミン(全ての異性体を含む)、モノトリコシル
アミン(全ての異性体を含む)等のアルキルアミン;モ
ノビニルアミン、ジビニルアミン、トリビニルアミン、
モノプロペニルアミン(全ての異性体を含む)、ジプロ
ペニルアミン(全ての異性体を含む)、トリプロペニル
アミン(全ての異性体を含む)、モノブテニルアミン
(全ての異性体を含む)、ジブテニルアミン(全ての異
性体を含む)、トリブテニルアミン(全ての異性体を含
む)、モノペンテニルアミン(全ての異性体を含む)、
ジペンテニルアミン(全ての異性体を含む)、トリペン
テニルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘキセニル
アミン(全ての異性体を含む)、ジヘキセニルアミン
(全ての異性体を含む)、モノヘプテニルアミン(全て
の異性体を含む)、ジヘプテニルアミン(全ての異性体
を含む)、モノオクテニルアミン(全ての異性体を含
む)、ジオクテニルアミン(全ての異性体を含む)、モ
ノノネニルアミン(全ての異性体を含む)、モノデセニ
ルアミン(全ての異性体を含む)、モノウンデセニル
(全ての異性体を含む)、モノドデセニルアミン(全て
の異性体を含む)、モノトリデセニルアミン(全ての異
性体を含む)、モノテトラデセニルアミン(全ての異性
体を含む)、モノペンタデセニルアミン(全ての異性体
を含む)、モノヘキサデセニルアミン(全ての異性体を
含む)、モノヘプタデセニルアミン(全ての異性体を含
む)、モノオクタデセニルアミン(全ての異性体を含
む)、モノノナデセニルアミン(全ての異性体を含
む)、モノイコセニルアミン(全ての異性体を含む)、
モノヘンイコセニルアミン(全ての異性体を含む)、モ
ノドコセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノトリ
コセニルアミン(全ての異性体を含む)等のアルケニル
アミン;モノベンジルアミン、(1−フェニルチル)ア
ミン、(2−フェニルエチル)アミン(別名:モノフェ
ネチルアミン)、ジベンジルアミン、ビス(1−フェニ
エチル)アミン、ビス(2−フェニルエチレン)アミン
(別名:ジフェネチルアミン)等の芳香族置換アルキル
アミン;モノシクロペンチルアミン、ジシクロペンチル
アミン、トリシクロペンチルアミン、モノシクロヘキシ
ルアミン、ジシクロヘキシルアミン、モノシクロヘプチ
ルアミン、ジシクロヘプチルアミン等の炭素数5〜16
のシクロアルキルアミン;(メチルシクロペンチル)ア
ミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(メチルシクロ
ペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジメ
チルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含
む)、ビス(ジメチルシクロペンチル)アミン(全ての
置換異性体を含む)、(エチルシクロペンチル)アミン
(全ての置換異性体を含む)、ビス(エチルシクロペン
チル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(メチルエ
チルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含
む)、ビス(メチルエチルシクロペンチル)アミン(全
ての置換異性体を含む)、(ジエチルシクロペンチル)
アミン(全ての置換異性体を含む)、(メチルシクロヘ
キシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(メ
チルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含
む)、(ジメチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換
異性体を含む)、ビス(ジメチルシクロヘキシル)アミ
ン(全ての置換異性体を含む)、(エチルシクロヘキシ
ル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(エチル
シクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、
(メチルエチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異
性体を含む)、(ジエチルシクロヘキシル)アミン(全
ての置換異性体を含む)、(メチルシクロヘプチル)ア
ミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(メチルシクロ
ヘプチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジメ
チルシクロヘプチル)アミン(全ての置換異性体を含
む)、(エチルシクロヘプチルアミン(全ての置換異性
体を含む)、(メチルエチルシクロヘプチル)アミン
(全ての置換異性体を含む)、(ジエチルシクロヘプチ
ル)アミン(全ての置換異性体を含む)等のアルキルシ
クロアルキルアミン等が挙げられる。また、このモノア
ミンには牛脂アミン等に代表されるような、油脂から誘
導されるモノアミンも含まれる。
【0030】前記ポリアミンとしては、具体的には例え
ば、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエ
チレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタ
エチレンヘキサミン、プロピレンジアミン、ジプロピレ
ントリアミン、トリプロピレンテトラミン、テトラプロ
ピレンペンタミン、ペンタプロピレンヘキサミン、ブチ
レンジアミン、ジブチレントリアミン、トリブチレンテ
トラミン、テトラブチレンペンタミン、ペンタブチレン
ヘキサミン等のアルキレンポリアミン;N−メチルエチ
レンジアミン、N−エチルエチレンジアミン、N−プロ
ピルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ブ
チルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ペ
ンチルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−
ヘキシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N
−ヘプチルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、
N−オクチルエチレンジアミン(全ての異性体を含
む)、N−ノニルエチレンジアミン(全ての異性体を含
む)、N−デシルエチレンジアミン(全ての異性体を含
む)、N−ウンデシル(全ての異性体を含む)、N−ド
デシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−
トリデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、
N−テトラデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含
む)、N−ペンタデシルエチレンジアミン(全ての異性
体を含む)、N−ヘキサデシルエチレンジアミン(全て
の異性体を含む)、N−ヘプタデシルエチレンジアミン
(全ての異性体を含む)、N−オクタデシルエチレンジ
アミン(全ての異性体を含む)、N−ノナデシルエチレ
ンジアミン(全ての異性体を含む)、N−イコシルエチ
レンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘンイコシ
ルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ドコ
シルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ト
リコシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)等の
N−アルキルエチレンジアミン;N−ビニルエチレンジ
アミン、N−プロペニルエチレンジアミン(全ての異性
体を含む)、N−ブテニルエチレンジアミン(全ての異
性体を含む)、N−ペンテニルエチレンジアミン(全て
の異性体を含む)、N−ヘキセニルエチレンジアミン
(全ての異性体を含む)、N−ヘプテニルエチレンジア
ミン(全ての異性体を含む)、N−オクテニルエチレン
ジアミン(全ての異性体を含む)、N−ノネニルエチレ
ンジアミン(全ての異性体を含む)、N−デセニルエチ
レンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ウンデセニ
ル(全ての異性体を含む)、N−ドデセニルエチレンジ
アミン(全ての異性体を含む)、N−トリデセニルエチ
レンジアミン(全ての異性体を含む)、N−テトラデセ
ニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ペ
ンタデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含
む)、N−ヘキサデセニルエチレンジアミン(全ての異
性体を含む)、N−ヘプタデセニルエチレンジアミン
(全ての異性体を含む)、N−オクタデセニルエチレン
ジアミン(全ての異性体を含む)、N−ノナデセニルエ
チレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−イコセニ
ルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘン
イコセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、
N−ドコセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含
む)、N−トリコセニルエチレンジアミン(全ての異性
体を含む)等のN−アルケニルエチレンジアミン;N−
アルキルジエチレントリアミン、N−アルケニルジエチ
レントリアミン、N−アルキルトリエチレンテトラミ
ン、N−アルケニルトリエチレンテトラミン、N−アル
キルテトラエチレンペンタミン、N−アルケニルテトラ
エチレンペンタミン、N−アルキルペンタエチレンヘキ
サミン、N−アルケニルペンタエチレンヘキサミン、N
−アルキルプロピレンジアミン、N−アルケニルプロピ
レンジアミン、N−アルキルジプロピレントリアミン、
N−アルケニルジプロピレントリアミン、N−アルキル
トリプロピレンテトラミン、N−アルケニルトリプロピ
レンテトラミン、N−アルキルテトラプロピレンペンタ
ミン、N−アルケニルテトラプロピレンペンタミン、N
−アルキルペンタプロピレンヘキサミン、N−アルケニ
ルペンタプロピレンヘキサミン、N−アルキルブチレン
ジアミン、N−アルケニルブチレンジアミン、N−アル
キルジブチレントリアミン、N−アルケニルジブチレン
トリアミン、N−アルキルトリブチレンテトラミン、N
−アルケニルトリブチレンテトラミン、N−アルキルテ
トラブチレンペンタミン、N−アルケニルテトラブチレ
ンペンタミン、N−アルキルペンタブチレンヘキサミ
ン、N−アルケニルペンタブチレンヘキサミン等のN−
アルキルまたはN−アルケニルアルキレンポリアミン;
等が挙げられる。また、このポリアミンには牛脂ポリア
ミン等に代表されるような、油脂から誘導されるポリア
ミンも含まれる。
【0031】また、前記アルカノールアミンとしては、
具体的には例えば、モノメタノールアミン、ジメタノー
ルアミン、トリメタノールアミン、モノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノ
(n−プロパノール)アミン、ジ(n−プロパノール)
アミン、トリ(n−プロパノール)アミン、モノイソプ
ロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイ
ソプロパノールアミン、モノブタノールアミン(全ての
異性体を含む)、ジブタノールアミン(全ての異性体を
含む)、トリブタノールアミン(全ての異性体を含
む)、モノペンタノールアミン(全ての異性体を含
む)、ジペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、
トリペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノ
ヘキサノールアミン(全ての異性体を含む)、ジヘキサ
ノールアミン(全ての異性体を含む)、モノヘプタノー
ルアミン(全ての異性体を含む)、ジヘプタノールアミ
ン(全ての異性体を含む)、モノオクタノールアミン
(全ての異性体を含む)、モノノナノールアミン(全て
の異性体を含む)、モノデカノールアミン(全ての異性
体を含む)、モノウンデカノールアミン(全ての異性体
を含む)、モノドデカノールアミン(全ての異性体を含
む)、モノトリデカノールアミン(全ての異性体を含
む)、モノテトラデカノールアミン(全ての異性体を含
む)、モノペンタデカノールアミン(全ての異性体を含
む)、モノヘキサデカノールアミン(全ての異性体を含
む)、ジエチルモノエタノールアミン、ジエチルモノプ
ロパノールアミン(全ての異性体を含む)、ジエチルモ
ノブタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジエチル
モノペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジプ
ロピルモノエタノールアミン(全ての異性体を含む)、
ジプロピルモノプロパノールアミン(全ての異性体を含
む)、ジプロピルモノブタノールアミン(全ての異性体
を含む)、ジプロピルモノペンタノールアミン(全ての
異性体を含む)、ジブチルモノエタノールアミン(全て
の異性体を含む)、ジブチルモノプロパノールアミン
(全ての異性体を含む)、ジブチルモノブタノールアミ
ン(全ての異性体を含む)、ジブチルモノペンタノール
アミン(全ての異性体を含む)、モノエチルジエタノー
ルアミン、モノエチルジプロパノールアミン(全ての異
性体を含む)、モノエチルジブタノールアミン(全ての
異性体を含む)、モノエチルジペンタノールアミン(全
ての異性体を含む)、モノプロピルジエタノールアミン
(全ての異性体を含む)、モノプロピルジプロパノール
アミン(全ての異性体を含む)、モノプロピルジブタノ
ールアミン(全ての異性体を含む)、モノプロピルジペ
ンタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノブチル
ジエタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノブチ
ルジプロパノールアミン(全ての異性体を含む)、モノ
ブチルジブタノールアミン(全ての異性体を含む)、モ
ノブチルジペンタノールアミン(全ての異性体を含む)
等を挙げることができる。
【0032】本発明の組成物に用いられる(D1)成分
としては、上記した脂肪酸の金属塩またはアミン塩の中
でも、金属塩が好ましく、Li塩、Na塩、Ca塩、A
l塩がより好ましい。また上記の(D2)成分は、グリ
セリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリスリトールおよびソルビタンの中から選
ばれる1種類以上の多価アルコールと炭素数10〜22
の脂肪酸の部分エステルである。
【0033】なおここでいう部分エステルとは多価アル
コール中の水酸基の少なくとも1個以上がエステル化さ
れない水酸基の形のままで残っているエステルを意味す
る。ここでいう脂肪酸としては飽和脂肪酸でも不飽和脂
肪酸でもよく、また直鎖状脂肪酸でも分枝状脂肪酸でも
よい。
【0034】具体的には、直鎖または分枝デカン酸、直
鎖または分枝ウンデカン酸、直鎖または分枝ドデカン
酸、直鎖または分枝トリデカン酸、直鎖または分枝テト
ラデカン酸、直鎖または分枝ペンタデカン酸、直鎖また
は分枝ヘキサデカン酸、直鎖または分枝ヘプタデカン
酸、直鎖または分枝オクタデカン酸、直鎖または分枝ノ
ナデカン酸、直鎖または分枝イコサン酸、直鎖または分
枝ヘンイコサン酸、直鎖または分枝ドコサン酸(全ての
異性体を含む)などの飽和脂肪酸;直鎖または分枝デセ
ン酸、直鎖または分枝ウンデセン酸、直鎖または分枝ド
デセン酸、直鎖または分枝トリデセン酸、直鎖または分
枝テトラデセン酸、直鎖または分枝ペンタデセン酸、直
鎖または分枝ヘキサデセン酸、直鎖または分枝ヘプタデ
セン酸、直鎖または分枝オクタデセン酸、直鎖または分
枝ノナデセン酸、直鎖または分枝イコセン酸、直鎖また
は分枝ヘンイコセン酸、直鎖または分枝ドコセン酸(全
ての異性体を含む)などの不飽和脂肪酸;およびこれら
の混合物などが例示できる。
【0035】(D2)成分としては、具体的には、グリ
セリンモノドデカノエート(グリセリンモノラウレー
ト)、グリセリンモノイソラウレート、グリセリンジド
デカノエート(グリセリンジラウレート)、グリセリン
ジイソラウレート、グリセリンモノテトラデカノエート
(グリセリンモノミリステート)、グリセリンモノイソ
ミリステート、グリセリンジテトラデカノエート(グリ
セリンジミリステート)、グリセリンジイソミリステー
ト、グリセリンモノヘキサデカノエート(グリセリンモ
ノパルミテート)、グリセリンモノイソパルミテート、
グリセリンジヘキサデカノエート(グリセリンジパルミ
テート)、グリセリンジイソパルミテート、グリセリン
モノオクタデカノエート(グリセリンモノステアレー
ト)、グリセリンモノイソステアレート、グリセリンジ
オクタデカノエート(グリセリンジステアレート)、グ
リセリンジイソステアレート、グリセリンモノオクタデ
セノエート(グリセリンモノオレエート)、グリセリン
モノイソオレエート、グリセリンジオクタデセノエート
(グリセリンジオレエート)、グリセリンジイソオレエ
ートなどのグリセリン部分エステル;トリメチロールエ
タンモノドデカノエート(トリメチロールエタンモノラ
ウレート)、トリメチロールエタンモノイソラウレー
ト、トリメチロールエタンジドデカノエート(トリメチ
ロールエタンジラウレート)、トリメチロールエタンジ
イソラウレート、トリメチロールエタンモノテトラデカ
ノエート(トリメチロールエタンモノミリステート)、
トリメチロールエタンモノイソミリステート、トリメチ
ロールエタンジテトラデカノエート(トリメチロールエ
タンジミリステート)、トリメチロールエタンジイソミ
リステート、トリメチロールエタンモノヘキサデカノエ
ート(トリメチロールエタンモノパルミテート)、トリ
メチロールエタンモノイソパルミテート、トリメチロー
ルエタンジヘキサデカノエート(トリメチロールエタン
ジパルミテート)、トリメチロールエタンジイソパルミ
テート、トリメチロールエタンモノオクタデカノエート
(トリメチロールエタンモノステアレート)、トリメチ
ロールエタンモノイソステアレート、トリメチロールエ
タンジオクタデカノエート(トリメチロールエタンジス
テアレート)、トリメチロールエタンジイソステアレー
ト、トリメチロールエタンモノオクタデセノエート(ト
リメチロールエタンモノオレエート)、トリメチロール
エタンモノイソオレエート、トリメチロールエタンジオ
クタデセノエート(トリメチロールエタンジオレエー
ト)、トリメチロールエタンジイソオレエートなどのト
リメチロールエタン部分エステル;トリメチロールプロ
パンモノドデカノエート(トリメチロールプロパンモノ
ラウレート)、トリメチロールプロパンモノイソラウレ
ート、トリメチロールプロパンジドデカノエート(トリ
メチロールプロパンジラウレート)、トリメチロールプ
ロパンジイソラウレート、トリメチロールプロパンモノ
テトラデカノエート(トリメチロールプロパンモノミリ
ステート)、トリメチロールプロパンモノイソミリステ
ート、トリメチロールプロパンジテトラデカノエート
(トリメチロールプロパンジミリステート)、トリメチ
ロールプロパンジイソミリステート、トリメチロールプ
ロパンモノヘキサデカノエート(トリメチロールプロパ
ンモノパルミテート)、トリメチロールプロパンモノイ
ソパルミテート、トリメチロールプロパンジヘキサデカ
ノエート(トリメチロールプロパンジパルミテート)、
トリメチロールプロパンジイソパルミテート、トリメチ
ロールプロパンモノオクタデカノエート(トリメチロー
ルプロパンモノステアレート)、トリメチロールプロパ
ンモノイソステアレート、トリメチロールプロパンジオ
クタデカノエート(トリメチロールプロパンジステアレ
ート)、トリメチロールプロパンジイソステアレート、
トリメチロールプロパンモノオクタデセノエート(トリ
メチロールプロパンモノオレエート)、トリメチロール
プロパンモノイソオレエート、トリメチロールプロパン
ジオクタデセノエート(トリメチロールプロパンジオレ
エート)、トリメチロールプロパンジイソオレエートな
どのトリメチロールプロパン部分エステル;ペンタエリ
スリトールモノドデカノエート(ペンタエリスリトール
モノラウレート)、ペンタエリスリトールモノイソラウ
レート、ペンタエリスリトールジドデカノエート(ペン
タエリスリトールジラウレート)、ペンタエリスリトー
ルジイソラウレート、ペンタエリスリトールトリドデカ
ノエート(ペンタエリスリトールトリラウレート)、ペ
ンタエリスリトールトリイソラウレート、ペンタエリス
リトールモノテトラデカノエート(ペンタエリスリトー
ルモノミリステート)、ペンタエリスリトールモノイソ
ミリステート、ペンタエリスリトールジテトラデカノエ
ート(ペンタエリスリトールジミリステート)、ペンタ
エリスリトールジイソミリステート、ペンタエリスリト
ールトリテトラデカノエート(ペンタエリスリトールト
リミリステート)、ペンタエリスリトールトリイソミリ
ステート、ペンタエリスリトールモノヘキサデカノエー
ト(ペンタエリスリトールモノパルミテート)、ペンタ
エリスリトールモノイソパルミテート、ペンタエリスリ
トールジヘキサデカノエート(ペンタエリスリトールジ
パルミテート)、ペンタエリスリトールジイソパルミテ
ート、ペンタエリスリトールトリヘキサデカノエート
(ペンタエリスリトールトリパルミテート)、ペンタエ
リスリトールトリイソパルミテート、ペンタエリスリト
ールモノオクタデカノエート(ペンタエリスリトールモ
ノステアレート)、ペンタエリスリトールモノイソステ
アレート、ペンタエリスリトールジオクタデカノエート
(ペンタエリスリトールジステアレート)、ペンタエリ
スリトールジイソステアレート、ペンタエリスリトール
トリオクタデカノエート(ペンタエリスリトールトリス
テアレート)、ペンタエリスリトールトリイソステアレ
ート、ペンタエリスリトールモノオクタデセノエート
(ペンタエリスリトールモノオレエート)、ペンタエリ
スリトールモノイソオレエート、ペンタエリスリトール
ジオクタデセノエート(ペンタエリスリトールジオレエ
ート)、ペンタエリスリトールジイソオレエート、ペン
タエリスリトールトリオクタデセノエート(ペンタエリ
スリトールトリオレエート)、ペンタエリスリトールト
リイソオレエートなどのペンタエリスリトール部分エス
テル;ソルビタンモノドデカノエート(ソルビタンモノ
ラウレート)、ソルビタンモノイソラウレート、ソルビ
タンジドデカノエート(ソルビタンジラウレート)、ソ
ルビタンジイソラウレート、ソルビタントリドデカノエ
ート(ソルビタントリラウレート)、ソルビタントリイ
ソラウレート、ソルビタンモノテトラデカノエート(ソ
ルビタンモノミリステート)、ソルビタンモノイソミリ
ステート、ソルビタンジテトラデカノエート(ソルビタ
ンジミリステート)、ソルビタンジイソミリステート、
ソルビタントリテトラデカノエート(ソルビタントリミ
リステート)、ソルビタントリイソミリステート、ソル
ビタンモノヘキサデカノエート(ソルビタンモノパルミ
テート)、ソルビタンモノイソパルミテート、ソルビタ
ンジヘキサデカノエート(ソルビタンジパルミテー
ト)、ソルビタンジイソパルミテート、ソルビタントリ
ヘキサデカノエート(ソルビタントリパルミテート)、
ソルビタントリイソパルミテート、ソルビタンモノオク
タデカノエート(ソルビタンモノステアレート)、ソル
ビタンモノイソステアレート、ソルビタンジオクタデカ
ノエート(ソルビタンジステアレート)、ソルビタンジ
イソステアレート、ソルビタントリオクタデカノエート
(ソルビタントリステアレート)、ソルビタントリイソ
ステアレート、ソルビタンモノオクタデセノエート(ソ
ルビタンモノオレエート)、ソルビタンモノイソオレエ
ート、ソルビタンジオクタデセノエート(ソルビタンジ
オレエート)、ソルビタンジイソオレエート、ソルビタ
ントリオクタデセノエート(ソルビタントリオレエー
ト)、ソルビタントリイソオレエートなどのソルビタン
部分エステル;およびこれらの混合物などが好ましく用
いられ、特にモノエステルであるグリセリンモノドデカ
ノエート(グリセリンモノラウレート)、グリセリンモ
ノイソラウレート、グリセリンモノテトラデカノエート
(グリセリンモノミリステート)、グリセリンモノイソ
ミリステート、グリセリンモノヘキサデカノエート(グ
リセリンモノパルミテート)、グリセリンモノイソパル
ミテート、グリセリンモノオクタデカノエート(グリセ
リンモノステアレート)、グリセリンモノイソステアレ
ート、グリセリンモノオクタデセノエート(グリセリン
モノオレエート)、グリセリンモノイソオレエート;ト
リメチロールエタンモノドデカノエート(トリメチロー
ルエタンモノラウレート)、トリメチロールエタンモノ
イソラウレート、トリメチロールエタンモノテトラデカ
ノエート(トリメチロールエタンモノミリステート)、
トリメチロールエタンモノイソミリステート、トリメチ
ロールエタンモノヘキサデカノエート(トリメチロール
エタンモノパルミテート)、トリメチロールエタンモノ
イソパルミテート、トリメチロールエタンモノオクタデ
カノエート(トリメチロールエタンモノステアレー
ト)、トリメチロールエタンモノイソステアレート、ト
リメチロールエタンモノオクタデセノエート(トリメチ
ロールエタンモノオレエート)、トリメチロールエタン
モノイソオレエート;トリメチロールプロパンモノドデ
カノエート(トリメチロールプロパンモノラウレー
ト)、トリメチロールプロパンモノイソラウレート、ト
リメチロールプロパンモノテトラデカノエート(トリメ
チロールプロパンモノミリステート)、トリメチロール
プロパンモノイソミリステート、トリメチロールプロパ
ンモノヘキサデカノエート(トリメチロールプロパンモ
ノパルミテート)、トリメチロールプロパンモノイソパ
ルミテート、トリメチロールプロパンモノオクタデカノ
エート(トリメチロールプロパンモノステアレート)、
トリメチロールプロパンモノイソステアレート、トリメ
チロールプロパンモノオクタデセノエート(トリメチロ
ールプロパンモノオレエート)、トリメチロールプロパ
ンモノイソオレエート;ペンタエリスリトールモノドデ
カノエート(ペンタエリスリトールモノラウレート)、
ペンタエリスリトールモノイソラウレート、ペンタエリ
スリトールモノテトラデカノエート(ペンタエリスリト
ールモノミリステート)、ペンタエリスリトールモノイ
ソミリステート、ペンタエリスリトールモノヘキサデカ
ノエート(ペンタエリスリトールモノパルミテート)、
ペンタエリスリトールモノイソパルミテート、ペンタエ
リスリトールモノオクタデカノエート(ペンタエリスリ
トールモノステアレート)、ペンタエリスリトールモノ
イソステアレート、ペンタエリスリトールモノオクタデ
セノエート(ペンタエリスリトールモノオレエート)、
ペンタエリスリトールモノイソオレエート;ソルビタン
モノドデカノエート(ソルビタンモノラウレート)、ソ
ルビタンモノイソラウレート、ソルビタンモノテトラデ
カノエート(ソルビタンモノミリステート)、ソルビタ
ンモノイソミリステート、ソルビタンモノヘキサデカノ
エート(ソルビタンモノパルミテート)、ソルビタンモ
ノイソパルミテート、ソルビタンモノオクタデカノエー
ト(ソルビタンモノステアレート)、ソルビタンモノイ
ソステアレート、ソルビタンモノオクタデセノエート
(ソルビタンモノオレエート)、ソルビタンモノイソオ
レエート;およびこれらの混合物などがより好ましく用
いられる。上記(D3)成分はスルホン酸の金属塩また
はアミン塩であるが、ここでいう金属およびアミンとし
ては、(D1)成分の脂肪酸の塩で説明した各種金属お
よびアミンが挙げられる。
【0036】上記(D3)成分は特に製造方法を限定す
るものでなく、任意の方法によって製造されたものが使
用可能であるが、具体的には例えば、分子量100〜1
500、好ましくは200〜700のアルキル芳香族化
合物をスルホン化することによって得られるアルキル芳
香族スルホン酸の金属塩、アミン塩およびこれらの混合
物などが使用できる。
【0037】ここでいうアルキル芳香族スルホン酸とし
ては、一般に鉱油の潤滑油留分のアルキル芳香族化合物
をスルホン化したものやホワイトオイル製造時に副生す
る、いわゆるマホガニー酸などの石油スルホン酸や、例
えば洗剤の原料となるアルキルベンゼン製造プラントか
ら副生したり、ポリオレフィンをベンゼンにアルキル化
することにより得られる、直鎖状や分枝状のアルキル基
を有するアルキルベンゼンをスルホン化したもの、ある
いはジノニルナフタレンなどのアルキルナフタレンをス
ルホン化したものなどの合成スルホン酸などが挙げられ
る。
【0038】この(D3)成分としては、上記のアルキ
ル芳香族スルホン酸と、金属の塩基(金属の酸化物や水
酸化物など)または上述したアミン(アンモニア、アル
キルアミンやアルカノールアミンなど)とを反応させて
得られる、いわゆる中性(正塩)スルフォネート;中性
(正塩)スルフォネートと、過剰の金属の塩基またはア
ミンを水の存在下で加熱することにより得られる、いわ
ゆる塩基性スルフォネート;炭酸ガスの存在下で中性
(正塩)スルフォネートを金属の塩基またはアミンと反
応させることにより得られる、いわゆる炭酸塩過塩基性
(超塩基性)スルフォネート;中性(正塩)スルフォネ
ートを金属の塩基またはアミンならびにホウ酸または無
水ホウ酸などのホウ酸化合物と反応させたり、または炭
酸塩過塩基性(超塩基性)スルフォネートとホウ酸また
は無水ホウ酸などのホウ酸化合物を反応させることによ
って製造される、いわゆるホウ酸塩過塩基性(超塩基
性)スルフォネート;およびこれらの混合物などが挙げ
られる。
【0039】(D)成分の含有量の上限値は、組成物全
量基準で10質量%、好ましくは5質量%である。
(D)成分の含有量が10質量%を越えてもそれ以上の
効果は得られない。また、(D)成分の含有量の下限値
は、組成物全量基準で0.1質量%、好ましくは1質量
%である。(B)成分の含有量が0.1質量%に満たな
い場合は防錆性に劣り好ましくない。
【0040】本発明においては、上記した(A)〜
(D)成分を所定量含有していれば、優れた性能を有す
る組成物が得られるがさらに電気腐食を防止する目的
で、(E)導電性材料を配合することができる。
【0041】本発明の組成物に(E)成分として用いら
れる導電性材料としては、具体的には例えば、金属、金
属化合物、炭素材料、導電性高分子等、およびこれらの
混合物などが挙げられる。
【0042】(E)成分として用いられる金属として
は、金、銀、銅、白金、パラジウム、ニッケル、クロ
ム、タングステン、亜鉛、アルミニウム等が挙げられ
る。
【0043】(E)成分として用いられる金属化合物と
しては、酸化錫、酸化インジウム、酸化アンチモン、酸
化チタン、酸化ルテニウム、酸化バナジウム、酸化亜
鉛、酸化マンガン、酸化鉄、酸化コバルト、酸化ニッケ
ル、酸化タングステン、インジウム−錫酸化物(IT
O)などの金属酸化物、硫化チタン、硫化モリブデンな
どの金属硫化物等が挙げられる。
【0044】(E)成分として用いられる炭素材料とし
ては、ファーネスブラック、チャンネルブラック、アセ
チレンブラック、ランプブラック等のカーボンブラッ
ク、アニリンブラック、フェニレン系ブラック、チタン
ブラック、グラファイト、炭素素繊維、カーボンウィス
カー、活性炭などが挙げられる。
【0045】(E)成分として用いられる導電性高分子
としては、ポリアニリン系、ポリチオフェン系、ポリピ
ロール系、ポリフェニレンビニレン系、ポリアセン系等
のものが挙げられる、またこれらをドーピング処理した
ものなども使用可能である。
【0046】(E)成分の導電性材料の形状については
何ら制限はないが、通常平均粒径が0.1〜500μ
m、好ましくは0.3〜200μm、より好ましくは
0.5〜50μmのものが用いられる。
【0047】(E)成分を配合する場合の含有量の上限
値は、組成物全量基準で20質量%、好ましくは15質
量%であることが望ましい。(E)成分の含有量が10
質量%を越える場合は、低温付着性や耐温水性に劣り望
ましくない。また、(E)成分を配合する場合の含有量
の下限値は、組成物全量基準で0.1質量%、好ましく
は1質量%であることが望ましい。(E)成分の含有量
が0.1質量%に満たない場合は、電気腐食の防止の向
上効果が期待できない。また、本発明のさび止め剤組成
物には、その性能をさらに高める目的で他の公知の添加
剤を単独で、または数種類組み合わせて添加することが
できる。
【0048】これら添加剤としては、具体的には例え
ば、トリクレジルフォスフェートなどのリン酸エステ
ル、豚脂などの油脂、脂肪酸などに代表される潤滑性向
上剤;2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾー
ル、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−tert−
ブチルフェノール)、4,4’−ビス(2,6−ジ−t
ert−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(6
−tert−ブチル−o−クレゾール)などに代表され
る酸化防止剤;ジエチレングリコールモノアルキルエー
テルなどの湿潤剤;アクリルポリマー、パラフィンワッ
クス、マイクロワックス、スラックワックス、ポリオレ
フィンワックスなどの造膜剤;脂肪酸アミン塩などの水
置換剤;ジアルキルジチオリン酸亜鉛、リン化合物など
の極圧剤;グラファイト、フッ化黒鉛、二硫化モリブデ
ン、窒化ホウ素、ポリエチレン粉末などの固体潤滑剤;
アミン、アルカノールアミン、アミド、カルボン酸など
の腐食防止剤;ベンゾトリアゾール、チアジアゾールな
どの金属不活性化剤;メチルシリコーン、フルオロシリ
コーン、ポリアクリレートなどの消泡剤;などが挙げら
れ、これらを単独で使用してもよく、また2種類以上組
み合わせて使用してもよい。これら公知の添加剤を併用
する場合の含有量は任意であるが、通常、これら公知の
添加剤の合計含有量が組成物全量基準で0.1〜10質
量%となるような量を添加するのが望ましい。
【0049】本発明においては、上記組成を有するもの
であれば、各種性能に優れたさび止め剤組成物が得られ
るが、その優れた性能をさらに高めることができる点か
ら、(A)〜(D)成分および必要に応じてその他の添
加剤を配合した最終製品の本発明のさび止め剤組成物に
ついて、以下のような性状を有するものが望ましい。
【0050】まず、本発明のさび止め剤組成物の25℃
での稠度が100〜350であることが望ましい。25
℃での稠度は、常温での流動してしまう恐れが少ないこ
とから、350以下、好ましくは300以下であること
が望ましい。また、低温でのひび割れが生じる恐れが少
ないことから、100以上、好ましくは150以上であ
ることが望ましい。
【0051】また、本発明のさび止め剤組成物の融点が
70〜90℃であることが望ましい。充填作業を行う場
合により低温で行うことができ、作業の危険性を低減さ
せることができることから、融点は90℃以下であるこ
とが望ましい。また、夏期に漏れを生じる恐れが少ない
ことから、70℃以上であることが望ましい。
【0052】さらにつけ加えると、本発明のさび止め剤
組成物は、JIS K 2246「さび止め油」で規定
するペトロラタム形さび止め油1種(NP−6)に該当
する性状を有するものが望ましい。
【0053】本発明に係るさび止め剤組成物は、例え
ば、鉄、亜鉛、アルミニウムおよびこれらの金属と他の
金属との合金など、各種金属のさび止め性能に優れてお
り、これら金属のさび止め性を要求される各種箇所に有
効に用いることができる。
【0054】さらに、本発明のさび止め剤組成物は、ア
ンカー工法(アンボンドチューブタイプおよびにスムー
スシースタイプ)におけるストランドの防錆、アンカー
ヘッド・キャップ内の防錆およびアンカー固定ボルトの
防錆等に使用する際において、特に好ましく使用される
ものである。
【0055】
【実施例】以下、本発明の内容を実施例および比較例に
よりさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施
例に何等限定されるものではない。 [実施例1〜10および比較例1〜6]表1および表2
に示す組成により、本発明に係るさび止め剤組成物(実
施例1〜10)および比較のためのさび止め剤組成物
(比較例1〜6)を調製した。また、得られた試料油の
性状も併せて表1および表2に示す。
【0056】なお、使用した各成分は以下の通りであ
る。
【0057】(A)鉱油および/または合成油 A1:パラフィン系鉱油(40℃動粘度486.5mm
2/s) A2:パラフィン系鉱油(40℃動粘度49.8mm2
/s) (B)ペトロラタム B1:25℃での稠度 100 融点 70℃ B2:25℃での稠度 240 融点 60℃ (C)ジアミドワックス C1:ジオレオイルエチレンジアミン C2:ジステアロイルエチレンジアミン (D)さび止め添加剤 D1:ステアリン酸アルミニウム塩 D2:ペンタエリスリトールモノオレート D3:アルキルベンゼンスルホン酸の中性バリウム塩 (E)導電性材料 E1:カーボンブラック(ケッチェンブラックEC60
0JD、粒径30±10μm) (F)その他の化合物 F1:ジデカノイルエチレンジアミン F2:ジテトラコサノイルエチレンジアミン
【0058】これらのさび止め剤組成物につき、以下に
示す試験を行い、その結果を同じく表1および表2に示
した。 (防錆性試験)JIS K 2246「さび止め油」に
準拠して、塩水噴霧試験および湿潤試験を行い、さび発
生時間を測定した。結果を表1および表2に示した。な
お、塩水噴霧試験においては240時間、湿潤試験にお
いては1000時間を経過してもさびの発生が認められ
ない場合には○と示した。また、下記の方法によりより
線防錆性の評価を行った。
【0059】室温で、PC鋼より線(4.2mmφ×7
本)を200mLメスシリンダー中央にセットし、これ
に100℃で溶融したさび止め剤組成物100gを採取
し、3時間放置後、より線を引き抜く。その後より線を
解放し、中央の線1本について、JIS K 2246
「さび止め油」に準拠して、塩水噴霧試験(24時間)
を実施した。さび発生が見られない場合を○、さび発生
が認められる場合を×とした。
【0060】(低温付着性)JIS K 2246「さ
び止め油」に準拠して、低温付着性試験を行った。膜の
はがれがない場合を○、膜のはがれがある場合を×とし
た。
【0061】(加熱油たれ試験)100メッシュの金網
に直径43mm、厚さ3mmの試料油を乗せ、表1およ
び表2に記載の規定温度および規定時間後に分離する試
料油の重量を測定した。下記式により油たれ率を算出
し、0.5%以下を○、0.5%を越える場合を×とし
た。
【0062】
【数1】
【0063】(加熱サイクル試験)100mLビーカー
に試料油を80mL入れ、加熱(100℃、1時間)−
放冷を1サイクルとし、これを5回繰り返し、試験前お
よび試験後の25℃での稠度および滴点を測定する。試
験前および試験後の値の変化が±10%以内である場合
を○、±10%を越える場合を×とした。
【0064】(電気伝導性試験)加熱溶融した試料中
に、電気伝導度測定器具(日本ランズパーク(株)製、
ペイント・コンダクティブテスター234型)の電極部
を浸漬し、そのまま室温まで放置冷却し電気抵抗値を測
定した。電気抵抗値が50kΩ以下の場合を○、50k
Ωを超え1000kΩ未満の場合を△、1000kΩ以
上の場合を×とした。
【0065】
【発明の効果】上記実施例および比較例の結果から明ら
かなように、本発明の特定の性状を有するペトロラタム
および特定の構造を有するジアミド化合物を用いるさび
止め剤組成物は、防錆性に優れるとともに、低温付着
性、耐加熱油たれ性及び加熱サイクル安定性に優れてい
ることから、アンカー工法(アンボンドチューブタイプ
およびにスムースシースタイプ)におけるストランドの
防錆、アンカーヘッド・キャップ内の防錆およびアンカ
ー固定ボルトの防錆等に好適に使用できる。
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C10M 133:56) C10N 30:12 40:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組成物全量基準で、 (A)鉱油および/または合成油20〜89.8質量% (B)25℃での稠度が80〜300であり、かつ融点
    が45〜75℃のペトロラタム10〜70質量% (C)下記式(1)で表されるジアミド化合物0.1〜
    50質量% 【化1】 (上記式(1)中、R1およびR2は炭素数11〜21の
    アルキル基又はアルケニル基を表し、R3は炭素数2〜
    4のアルキレン基を表す。) (D)さび止め添加剤0.1〜10質量% を含有するペトロラタム型さび止め剤組成物。
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