JP3773016B2 - さび止め剤組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、さび止め剤組成物に関する。より詳しくは、特にアンカー工法(アンボンドチューブタイプおよびにスムースシースタイプ)におけるストランドの防錆、アンカーヘッド・キャップ内の防錆およびアンカー固定ボルトの防錆等に使用するペトロラタム型さび止め剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
アンカー類にはPC鋼より線(ストランド)を用い、プラスチックスシースを被覆したアンボンドチューブタイプと、無被覆のストランドを用い、これにコンクリートグラウトを用いるスムースシースタイプがある。アンカー類に使用している従来の防錆剤は、Li石鹸基グリースや低融点のペトロラタム系であるため以下に示す問題点があげられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の防錆剤のうちグリース系のものでは、PC鋼より(撚り)線およびアンカー固定ボルト等のナット締め付け部の内部に浸透せず防錆性に不安がある。また、低融点のペトロラタム系では耐熱性が不十分であるため、例えばアンボンドチューブタイプでは作成時に受ける熱により油膜の保持が十分保てず、さらにアンボンドチューブタイプの作成後、屋外もしくは屋内で貯蔵時、外気温によってはチューブ端部より防錆剤の染み出しを生じることがある。またアンカー固定ボルトにおいても屋外もしくは屋内に設置されている場合、その外気温や室内温度によっては油膜を十分に保持できないことがある。また、スムースシースタイプのアンカーでは防錆剤の注入に際し、90〜100℃に加熱溶融させて用いている。このような加熱溶融を繰り返し行った場合、常温にもどり固化した時に初期の物性(稠度、融点)が変化する。さらに、コンクリートグラウト注入後その硬化時の反応熱(約70〜76℃と推定)により、液状化し、たれるといった問題が有る。
【0004】
本発明は、このような状況に鑑み、長期防錆性に優れ、耐熱性及び長期安定性を有し、アンカー工法(アンボンドチューブタイプおよびにスムースシースタイプ)におけるストランドの防錆、アンカーヘッド・キャップ内の防錆およびアンカー固定ボルトの防錆等に使用できるペトロラタム型さび止め剤組成物を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題を克服すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の性状を有するペトロラタムおよび特定の構造を有するジアミド化合物を用いることによって、アンカーの長期にわたる信頼性の確保に関わるPC鋼より線の防錆を確実なものとすることができることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち本発明は、組成物全量基準で、
(A)鉱油および/または合成油20〜89.8質量%
(B)25℃での稠度が80〜300であり、かつ融点が45〜75℃のペトロラタム10〜70質量%
(C)下記式(1)で表されるジアミド化合物0.1〜50質量%
【0007】
【化2】
【0008】
(上記式(1)中、R1 およびR2 は炭素数11〜21のアルキル基又はアルケニル基を表し、R3 は炭素数2〜4のアルキレン基を表す。)
(D)さび止め添加剤0.1〜10質量%
を含有するペトロラタム型さび止め剤組成物を提供するものである。
【0009】
【実施の態様】
以下、本発明の内容を詳細に説明する。
本発明のさび止め剤組成物に用いられる(A)成分は、鉱油および/または合成油である。
本発明で使用可能な鉱油系を例示すれば、原油を常圧蒸留および減圧蒸留して得られた潤滑油留分に対して、溶剤脱れき、溶剤抽出、水素化分解、溶剤脱ろう、接触脱ろう、水素化精製、硫酸洗浄、白土処理等の1種もしくは2種以上の精製手段を適宜組み合わせて適用して得られるパラフィン系、ナフテン系の鉱油を挙げることができる。
【0010】
また、合成油としては、例えば、ポリαーオレフィン(エチレン−プロピレン共重合体、ポリブテン、1ーオクテンオリゴマー、1ーデセンオリゴマー、およびこれらの水素化物など)、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、モノエステル(ブチルステアレート、オクチルラウレート)、ジエステル(ジトリデシルグルタレート、ジ−2−エチルヘキシルアジペート、ジイソデシルアジペート、ジトリデシルアジペート、ジ−2−エチルヘキシルセバケートなど)、ポリエステル(トリメリット酸エステルなど)、ポリオールエステル(トリメチロールプロパンカプリレート、トリメチロールプロパンペラルゴネート、ペンタエリスリトール2−エチルヘキサノエート、ペンタエリスリトールペラルゴネートなど)、ポリオキシアルキレングリコール、ポリフェニルエーテル、ジアルキルジフェニルエーテル、リン酸エステル(トリクレジルフォスフェートなど)、含フッ素化合物(パーフルオロポリエーテル、フッ素化ポリオレフィンなど)、シリコーン油などが例示できる。
【0011】
本発明の組成物に用いられる(A)成分としては、上記した鉱油または合成油を単独で用いてもよいし、2種以上組み合わせてもよい。
また、本発明の組成物に用いられる(A)成分の粘度に格別の限定はないが、一般的には、40℃における動粘度が10〜700mm2/sの範囲にあるものが好ましく、15〜500mm2/sの範囲にあるものがより好ましい。
【0012】
(A)成分の含有量の上限値は、組成物全量基準で89.8質量%、好ましくは80質量%、より好ましくは70質量%、さらにより好ましくは65質量%、最も好ましくは60質量%である。(A)成分の含有量が89.8質量%を越えると、常温で流動してしまう恐れがあり好ましくない。また、(A)成分の含有量の下限値は、組成物全量基準で20質量%、好ましくは30質量%、より好ましくは35質量%、最も好ましくは40質量%である。(A)成分の含有量が20質量%に満たない場合は低温時の張り付き性が低下し好ましくない。
本発明の組成物に用いられる(B)成分は、25℃での稠度が80〜300であり、かつ融点が45〜75℃のペトロラタムである。
【0013】
(B)成分のペトロラタムの25℃での稠度の上限値は300、好ましくは250である。25℃での稠度が300を越える場合は、常温で流動してしまう恐れがあり好ましくない。また、25℃での稠度の下限値は80、好ましくは90である。25℃での稠度が80に満たない場合は、低温時にひび割れが生じる恐れがあり好ましくない。
【0014】
(B)成分のペトロラタムの融点の上限値は75℃である。融点が75℃を越える場合は低温時の張り付き性が低下し好ましくない。また、融点の下限値は45℃、好ましくは50℃、より好ましくは55℃である。融点が45℃に満たない場合は常温で流動してしまう恐れがあり好ましくない。
本発明の組成物に用いられる(B)ペトロラタムとしては、JIS K 2235「石油ワックス」で規定するペトロラタム1号、2号、3号または4号に該当する性状を有するものが好ましく用いられる。
【0015】
(B)成分の含有量の上限値は、組成物全量基準で70質量%、好ましくは60質量%、より好ましくは50質量%である。(B)成分の含有量が70質量%を越えると、加熱溶融後の物性変化が大きくなり好ましくない。また、(B)成分の含有量の下限値は、組成物全量基準で10質量%、好ましくは15質量%、より好ましくは20質量%である。(B)成分の含有量が10質量%に満たない場合は耐水性が低下し好ましくない。
【0016】
本発明の組成物に用いられる(C)成分は下記式(1)で表されるジアミド化合物である。
【0017】
【化3】
【0018】
(上記式(1)中、R1 およびR2 は炭素数11〜21のアルキル基又はアルケニル基を表し、R3 は炭素数2〜4のアルキレン基を表す。)
上記式(1)中、R1 およびR2 は炭素数11〜21、好ましくは13〜17のアルキル基またはアルケニル基を表す。炭素数が11に満たない場合は、常温で流動する場合があり、炭素数が21を越える場合は、低温時の張り付き性が低下してそれぞれ好ましくない。また、直鎖のものでも分岐鎖のものでも良い。
【0019】
炭素数11〜21のアルキル基としては、具体的には例えば、直鎖または分枝のウンデシル基、直鎖または分枝のドデシル基、直鎖または分枝のトリデシル基、テトラデシル基テトラデシル基直鎖または分枝のテトラデシル基、直鎖または分枝のペンタデシル基、直鎖または分枝のヘキサデシル基、直鎖または分枝のヘプタデシル基、直鎖または分枝のオクタデシル基、直鎖または分枝のノナデシル基、直鎖または分枝のイコシル基、直鎖または分枝のヘンイコシル基等が挙げられる。また、炭素数14〜18のアルケニル基としては、具体的には例えば、直鎖または分枝のウンデセニル基、直鎖または分枝のドデセニル基、直鎖または分枝のトリデセニル基、直鎖または分枝のテトラデセニル基、直鎖または分枝のペンタデセニル基、直鎖または分枝のヘキサデセニル基、直鎖または分枝のヘプタデセニル基、直鎖または分枝のオクタデセニル基、直鎖または分枝のノナデセニル基、直鎖または分枝のイコセニル基、直鎖または分枝のヘンイコセニル基等が挙げられる。
また、上記式(1)において、R1 およびR2 は同一分子中で同じでも異なっていてもよい。
【0020】
上記式(1)において、R3 は炭素数2〜4のアルキレン基を表すが、このような基としては、具体的には例えば、エチレン基、プロピレン基、1,1−ジメチルエチレン基、1,2−ジメチルエチレン基、エチルエチレン基(ブチレン基)等が挙げられるが、この中でもエチレン基が好ましい。
【0021】
本発明の組成物に用いられる(C)成分としては、上記式(1)で表されるジアミド化合物1種のみを用いてもよいし、2種以上の混合物として用いてもよい。
【0022】
(C)成分の含有量の上限値は、組成物全量基準で50質量%、好ましくは40質量%、より好ましくは30質量%、最も好ましくは25質量%である。(C)成分の含有量が50質量%を越えると、充填性に劣るため好ましくない。また、(C)成分の含有量の下限値は、組成物全量基準で0.1質量%、好ましくは1質量%、より好ましくは2質量%である。(C)成分の含有量が0.1質量%に満たない場合は加熱溶融後の物性変化が大きくなり好ましくない。
【0023】
本発明の組成物に用いられる(D)成分は、さび止め添加剤である。
さび止め添加剤としては、通常のさび止め剤に用いられている任意のさび止め添加剤が使用可能である。
ここでいうさび止め添加剤は、一般的に、その分子中にカルボキシル基(−COOH)、カルボン酸イオン、スルホン酸イオン、エステル基、アルコール性水酸基、アミノ基、イミノ基、(亜)リン酸性水酸基または(亜)リン酸イオンなどに代表される極性基を有する有機化合物をいう。
【0024】
本発明の組成物に用いられる(D)成分として使用できるさび止め添加剤としては、具体的には、ステアリン酸、ヤシ油脂肪酸等に代表されるモノカルボン酸、アルキルまたはアルケニルコハク酸(無水物を含む)そのおよびその誘導体等に代表されるジカルボン酸、ヒドロキシ脂肪酸、メルカプト脂肪酸、ザルコシン誘導体等に代表される他の極性基含有カルボン酸、酸化ワックスなどのカルボン酸類;脂肪酸、ナフテン酸、樹脂酸、ラノリン脂肪酸、アルケニルコハク酸、アミノ酸誘導体、酸化ワックス等のカルボン酸の金属塩(Na塩、K塩、Ca塩、Ba塩、Mg塩、Al塩、Zn塩、Pb塩等)やアミン塩(モノアミン塩、牛脂アミン塩、ポリアミン塩、アルカノールアミン塩等)に代表されるカルボン酸塩類;石油スルホン酸、ジノニルナフタレンスルホン酸、重質アルキルベンゼンスルホン酸等のスルホン酸の金属塩(Na塩、K塩、Ca塩、Ba塩、Mg塩、Zn塩等)やアミン塩(モノアミン塩、ポリアミン塩、ロジンアミン塩、アルカノールアミン塩、モルホリン塩等)に代表されるスルホン酸塩類;グリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、しょ糖等の多価アルコールとラウリン酸、オレイン酸等のカルボン酸とのエステル(部分エステルを含む)に代表されるエステル類;高級脂肪族アルコール、アルキルフェノールのエチレンオキシド付加物等に代表されるアルコール類;ジシクロヘキシルアミン、モルホリン、アルカノールアミン等に代表されるアミン類;リン酸モノエステル、リン酸ジエステル、亜リン酸エステル、これらのアミン塩などに代表される(亜)リン酸誘導体類;ホウ素化合物;などが例示される。
【0025】
しかし本発明に係るさび止め剤組成物においては、よりさび止め性能に優れた組成物が得られる点から、(D)成分として以下の中から選ばれる1種または2種以上のさび止め添加剤を用いるのが好ましく、以下の3種全てを用いるのがより好ましい。
【0026】
(D1)炭素数10〜22の脂肪酸の塩
(D2)グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールおよびソルビタンの中から選ばれる1種類以上の多価アルコールと炭素数10〜22の脂肪酸の部分エステル
(D3)スルホン酸塩
上記(D1)成分でいう炭素数10〜22の脂肪酸としては、飽和脂肪酸でも不飽和脂肪酸でもよく、また直鎖状脂肪酸でも分枝状脂肪酸でもよい。
【0027】
具体的には、直鎖または分枝デカン酸、直鎖または分枝ウンデカン酸、直鎖または分枝ドデカン酸、直鎖または分枝トリデカン酸、直鎖または分枝テトラデカン酸、直鎖または分枝ペンタデカン酸、直鎖または分枝ヘキサデカン酸、直鎖または分枝ヘプタデカン酸、直鎖または分枝オクタデカン酸、直鎖または分枝ノナデカン酸、直鎖または分枝イコサン酸、直鎖または分枝ヘンイコサン酸、直鎖または分枝ドコサン酸(全ての異性体を含む)などの飽和脂肪酸;直鎖または分枝デセン酸、直鎖または分枝ウンデセン酸、直鎖または分枝ドデセン酸、直鎖または分枝トリデセン酸、直鎖または分枝テトラデセン酸、直鎖または分枝ペンタデセン酸、直鎖または分枝ヘキサデセン酸、直鎖または分枝ヘプタデセン酸、直鎖または分枝オクタデセン酸、直鎖または分枝ノナデセン酸、直鎖または分枝イコセン酸、直鎖または分枝ヘンイコセン酸、直鎖または分枝ドコセン酸(全ての異性体を含む)などの不飽和脂肪酸;およびこれらの混合物などが例示できる。この中でも、炭素数14〜20の脂肪酸が好ましい。
【0028】
本発明の組成物に用いられる(D1)成分は、上記した脂肪酸の金属塩またはアミン塩である。ここでいう金属としては、Li、Na、K、Mg、Ca、Ba、Al、Zn、Pbなどが挙げられる。
また、ここでいうアミンとしては、モノアミン、ポリアミン、アルカノールアミン等が挙げられる。
【0029】
前記モノアミンとしては、具体的には例えば、モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、モノプロピルアミン(全ての異性体を含む)、ジプロピルアミン(全ての異性体を含む)、トリプロピルアミン(全ての異性体を含む)、モノブチルアミン(全ての異性体を含む)、ジブチルアミン(全ての異性体を含む)、トリブチルアミン(全ての異性体を含む)、モノペンチルアミン(全ての異性体を含む)、ジペンチルアミン(全ての異性体を含む)、トリペンチルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘキシルアミン(全ての異性体を含む)、ジヘキシルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘプチルアミン(全ての異性体を含む)、ジヘプチルアミン(全ての異性体を含む)、モノオクチルアミン(全ての異性体を含む)、ジオクチルアミン(全ての異性体を含む)、モノノニルアミン(全ての異性体を含む)、モノデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノウンデシル(全ての異性体を含む)、モノドデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノトリデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノテトラデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノペンタデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘキサデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘプタデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノオクタデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノノナデシルアミン(全ての異性体を含む)、モノイコシルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘンイコシルアミン(全ての異性体を含む)、モノドコシルアミン(全ての異性体を含む)、モノトリコシルアミン(全ての異性体を含む)等のアルキルアミン;モノビニルアミン、ジビニルアミン、トリビニルアミン、モノプロペニルアミン(全ての異性体を含む)、ジプロペニルアミン(全ての異性体を含む)、トリプロペニルアミン(全ての異性体を含む)、モノブテニルアミン(全ての異性体を含む)、ジブテニルアミン(全ての異性体を含む)、トリブテニルアミン(全ての異性体を含む)、モノペンテニルアミン(全ての異性体を含む)、ジペンテニルアミン(全ての異性体を含む)、トリペンテニルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘキセニルアミン(全ての異性体を含む)、ジヘキセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘプテニルアミン(全ての異性体を含む)、ジヘプテニルアミン(全ての異性体を含む)、モノオクテニルアミン(全ての異性体を含む)、ジオクテニルアミン(全ての異性体を含む)、モノノネニルアミン(全ての異性体を含む)、モノデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノウンデセニル(全ての異性体を含む)、モノドデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノトリデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノテトラデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノペンタデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘキサデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘプタデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノオクタデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノノナデセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノイコセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノヘンイコセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノドコセニルアミン(全ての異性体を含む)、モノトリコセニルアミン(全ての異性体を含む)等のアルケニルアミン;モノベンジルアミン、(1−フェニルチル)アミン、(2−フェニルエチル)アミン(別名:モノフェネチルアミン)、ジベンジルアミン、ビス(1−フェニエチル)アミン、ビス(2−フェニルエチレン)アミン(別名:ジフェネチルアミン)等の芳香族置換アルキルアミン;モノシクロペンチルアミン、ジシクロペンチルアミン、トリシクロペンチルアミン、モノシクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、モノシクロヘプチルアミン、ジシクロヘプチルアミン等の炭素数5〜16のシクロアルキルアミン;(メチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(メチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジメチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(ジメチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(エチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(エチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(メチルエチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(メチルエチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジエチルシクロペンチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(メチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(メチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジメチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(ジメチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(エチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(エチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(メチルエチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジエチルシクロヘキシル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(メチルシクロヘプチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、ビス(メチルシクロヘプチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジメチルシクロヘプチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(エチルシクロヘプチルアミン(全ての置換異性体を含む)、(メチルエチルシクロヘプチル)アミン(全ての置換異性体を含む)、(ジエチルシクロヘプチル)アミン(全ての置換異性体を含む)等のアルキルシクロアルキルアミン等が挙げられる。また、このモノアミンには牛脂アミン等に代表されるような、油脂から誘導されるモノアミンも含まれる。
【0030】
前記ポリアミンとしては、具体的には例えば、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、プロピレンジアミン、ジプロピレントリアミン、トリプロピレンテトラミン、テトラプロピレンペンタミン、ペンタプロピレンヘキサミン、ブチレンジアミン、ジブチレントリアミン、トリブチレンテトラミン、テトラブチレンペンタミン、ペンタブチレンヘキサミン等のアルキレンポリアミン;
N−メチルエチレンジアミン、N−エチルエチレンジアミン、N−プロピルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ブチルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ペンチルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘキシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘプチルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−オクチルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ノニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−デシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ウンデシル(全ての異性体を含む)、N−ドデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−トリデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−テトラデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ペンタデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘキサデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘプタデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−オクタデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ノナデシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−イコシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘンイコシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ドコシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−トリコシルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)等のN−アルキルエチレンジアミン;N−ビニルエチレンジアミン、N−プロペニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ブテニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ペンテニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘキセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘプテニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−オクテニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ノネニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−デセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ウンデセニル(全ての異性体を含む)、N−ドデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−トリデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−テトラデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ペンタデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘキサデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘプタデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−オクタデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ノナデセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−イコセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ヘンイコセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−ドコセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)、N−トリコセニルエチレンジアミン(全ての異性体を含む)等のN−アルケニルエチレンジアミン;N−アルキルジエチレントリアミン、N−アルケニルジエチレントリアミン、N−アルキルトリエチレンテトラミン、N−アルケニルトリエチレンテトラミン、N−アルキルテトラエチレンペンタミン、N−アルケニルテトラエチレンペンタミン、N−アルキルペンタエチレンヘキサミン、N−アルケニルペンタエチレンヘキサミン、N−アルキルプロピレンジアミン、N−アルケニルプロピレンジアミン、N−アルキルジプロピレントリアミン、N−アルケニルジプロピレントリアミン、N−アルキルトリプロピレンテトラミン、N−アルケニルトリプロピレンテトラミン、N−アルキルテトラプロピレンペンタミン、N−アルケニルテトラプロピレンペンタミン、N−アルキルペンタプロピレンヘキサミン、N−アルケニルペンタプロピレンヘキサミン、N−アルキルブチレンジアミン、N−アルケニルブチレンジアミン、N−アルキルジブチレントリアミン、N−アルケニルジブチレントリアミン、N−アルキルトリブチレンテトラミン、N−アルケニルトリブチレンテトラミン、N−アルキルテトラブチレンペンタミン、N−アルケニルテトラブチレンペンタミン、N−アルキルペンタブチレンヘキサミン、N−アルケニルペンタブチレンヘキサミン等のN−アルキルまたはN−アルケニルアルキレンポリアミン;等が挙げられる。また、このポリアミンには牛脂ポリアミン等に代表されるような、油脂から誘導されるポリアミンも含まれる。
【0031】
また、前記アルカノールアミンとしては、具体的には例えば、モノメタノールアミン、ジメタノールアミン、トリメタノールアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノ(n−プロパノール)アミン、ジ(n−プロパノール)アミン、トリ(n−プロパノール)アミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、モノブタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジブタノールアミン(全ての異性体を含む)、トリブタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、トリペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノヘキサノールアミン(全ての異性体を含む)、ジヘキサノールアミン(全ての異性体を含む)、モノヘプタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジヘプタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノオクタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノノナノールアミン(全ての異性体を含む)、モノデカノールアミン(全ての異性体を含む)、モノウンデカノールアミン(全ての異性体を含む)、モノドデカノールアミン(全ての異性体を含む)、モノトリデカノールアミン(全ての異性体を含む)、モノテトラデカノールアミン(全ての異性体を含む)、モノペンタデカノールアミン(全ての異性体を含む)、モノヘキサデカノールアミン(全ての異性体を含む)、ジエチルモノエタノールアミン、ジエチルモノプロパノールアミン(全ての異性体を含む)、ジエチルモノブタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジエチルモノペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジプロピルモノエタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジプロピルモノプロパノールアミン(全ての異性体を含む)、ジプロピルモノブタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジプロピルモノペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジブチルモノエタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジブチルモノプロパノールアミン(全ての異性体を含む)、ジブチルモノブタノールアミン(全ての異性体を含む)、ジブチルモノペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノエチルジエタノールアミン、モノエチルジプロパノールアミン(全ての異性体を含む)、モノエチルジブタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノエチルジペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノプロピルジエタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノプロピルジプロパノールアミン(全ての異性体を含む)、モノプロピルジブタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノプロピルジペンタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノブチルジエタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノブチルジプロパノールアミン(全ての異性体を含む)、モノブチルジブタノールアミン(全ての異性体を含む)、モノブチルジペンタノールアミン(全ての異性体を含む)等を挙げることができる。
【0032】
本発明の組成物に用いられる(D1)成分としては、上記した脂肪酸の金属塩またはアミン塩の中でも、金属塩が好ましく、Li塩、Na塩、Ca塩、Al塩がより好ましい。
また上記の(D2)成分は、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールおよびソルビタンの中から選ばれる1種類以上の多価アルコールと炭素数10〜22の脂肪酸の部分エステルである。
【0033】
なおここでいう部分エステルとは多価アルコール中の水酸基の少なくとも1個以上がエステル化されない水酸基の形のままで残っているエステルを意味する。ここでいう脂肪酸としては飽和脂肪酸でも不飽和脂肪酸でもよく、また直鎖状脂肪酸でも分枝状脂肪酸でもよい。
【0034】
具体的には、直鎖または分枝デカン酸、直鎖または分枝ウンデカン酸、直鎖または分枝ドデカン酸、直鎖または分枝トリデカン酸、直鎖または分枝テトラデカン酸、直鎖または分枝ペンタデカン酸、直鎖または分枝ヘキサデカン酸、直鎖または分枝ヘプタデカン酸、直鎖または分枝オクタデカン酸、直鎖または分枝ノナデカン酸、直鎖または分枝イコサン酸、直鎖または分枝ヘンイコサン酸、直鎖または分枝ドコサン酸(全ての異性体を含む)などの飽和脂肪酸;直鎖または分枝デセン酸、直鎖または分枝ウンデセン酸、直鎖または分枝ドデセン酸、直鎖または分枝トリデセン酸、直鎖または分枝テトラデセン酸、直鎖または分枝ペンタデセン酸、直鎖または分枝ヘキサデセン酸、直鎖または分枝ヘプタデセン酸、直鎖または分枝オクタデセン酸、直鎖または分枝ノナデセン酸、直鎖または分枝イコセン酸、直鎖または分枝ヘンイコセン酸、直鎖または分枝ドコセン酸(全ての異性体を含む)などの不飽和脂肪酸;およびこれらの混合物などが例示できる。
【0035】
(D2)成分としては、具体的には、グリセリンモノドデカノエート(グリセリンモノラウレート)、グリセリンモノイソラウレート、グリセリンジドデカノエート(グリセリンジラウレート)、グリセリンジイソラウレート、グリセリンモノテトラデカノエート(グリセリンモノミリステート)、グリセリンモノイソミリステート、グリセリンジテトラデカノエート(グリセリンジミリステート)、グリセリンジイソミリステート、グリセリンモノヘキサデカノエート(グリセリンモノパルミテート)、グリセリンモノイソパルミテート、グリセリンジヘキサデカノエート(グリセリンジパルミテート)、グリセリンジイソパルミテート、グリセリンモノオクタデカノエート(グリセリンモノステアレート)、グリセリンモノイソステアレート、グリセリンジオクタデカノエート(グリセリンジステアレート)、グリセリンジイソステアレート、グリセリンモノオクタデセノエート(グリセリンモノオレエート)、グリセリンモノイソオレエート、グリセリンジオクタデセノエート(グリセリンジオレエート)、グリセリンジイソオレエートなどのグリセリン部分エステル;トリメチロールエタンモノドデカノエート(トリメチロールエタンモノラウレート)、トリメチロールエタンモノイソラウレート、トリメチロールエタンジドデカノエート(トリメチロールエタンジラウレート)、トリメチロールエタンジイソラウレート、トリメチロールエタンモノテトラデカノエート(トリメチロールエタンモノミリステート)、トリメチロールエタンモノイソミリステート、トリメチロールエタンジテトラデカノエート(トリメチロールエタンジミリステート)、トリメチロールエタンジイソミリステート、トリメチロールエタンモノヘキサデカノエート(トリメチロールエタンモノパルミテート)、トリメチロールエタンモノイソパルミテート、トリメチロールエタンジヘキサデカノエート(トリメチロールエタンジパルミテート)、トリメチロールエタンジイソパルミテート、トリメチロールエタンモノオクタデカノエート(トリメチロールエタンモノステアレート)、トリメチロールエタンモノイソステアレート、トリメチロールエタンジオクタデカノエート(トリメチロールエタンジステアレート)、トリメチロールエタンジイソステアレート、トリメチロールエタンモノオクタデセノエート(トリメチロールエタンモノオレエート)、トリメチロールエタンモノイソオレエート、トリメチロールエタンジオクタデセノエート(トリメチロールエタンジオレエート)、トリメチロールエタンジイソオレエートなどのトリメチロールエタン部分エステル;トリメチロールプロパンモノドデカノエート(トリメチロールプロパンモノラウレート)、トリメチロールプロパンモノイソラウレート、トリメチロールプロパンジドデカノエート(トリメチロールプロパンジラウレート)、トリメチロールプロパンジイソラウレート、トリメチロールプロパンモノテトラデカノエート(トリメチロールプロパンモノミリステート)、トリメチロールプロパンモノイソミリステート、トリメチロールプロパンジテトラデカノエート(トリメチロールプロパンジミリステート)、トリメチロールプロパンジイソミリステート、トリメチロールプロパンモノヘキサデカノエート(トリメチロールプロパンモノパルミテート)、トリメチロールプロパンモノイソパルミテート、トリメチロールプロパンジヘキサデカノエート(トリメチロールプロパンジパルミテート)、トリメチロールプロパンジイソパルミテート、トリメチロールプロパンモノオクタデカノエート(トリメチロールプロパンモノステアレート)、トリメチロールプロパンモノイソステアレート、トリメチロールプロパンジオクタデカノエート(トリメチロールプロパンジステアレート)、トリメチロールプロパンジイソステアレート、トリメチロールプロパンモノオクタデセノエート(トリメチロールプロパンモノオレエート)、トリメチロールプロパンモノイソオレエート、トリメチロールプロパンジオクタデセノエート(トリメチロールプロパンジオレエート)、トリメチロールプロパンジイソオレエートなどのトリメチロールプロパン部分エステル;ペンタエリスリトールモノドデカノエート(ペンタエリスリトールモノラウレート)、ペンタエリスリトールモノイソラウレート、ペンタエリスリトールジドデカノエート(ペンタエリスリトールジラウレート)、ペンタエリスリトールジイソラウレート、ペンタエリスリトールトリドデカノエート(ペンタエリスリトールトリラウレート)、ペンタエリスリトールトリイソラウレート、ペンタエリスリトールモノテトラデカノエート(ペンタエリスリトールモノミリステート)、ペンタエリスリトールモノイソミリステート、ペンタエリスリトールジテトラデカノエート(ペンタエリスリトールジミリステート)、ペンタエリスリトールジイソミリステート、ペンタエリスリトールトリテトラデカノエート(ペンタエリスリトールトリミリステート)、ペンタエリスリトールトリイソミリステート、ペンタエリスリトールモノヘキサデカノエート(ペンタエリスリトールモノパルミテート)、ペンタエリスリトールモノイソパルミテート、ペンタエリスリトールジヘキサデカノエート(ペンタエリスリトールジパルミテート)、ペンタエリスリトールジイソパルミテート、ペンタエリスリトールトリヘキサデカノエート(ペンタエリスリトールトリパルミテート)、ペンタエリスリトールトリイソパルミテート、ペンタエリスリトールモノオクタデカノエート(ペンタエリスリトールモノステアレート)、ペンタエリスリトールモノイソステアレート、ペンタエリスリトールジオクタデカノエート(ペンタエリスリトールジステアレート)、ペンタエリスリトールジイソステアレート、ペンタエリスリトールトリオクタデカノエート(ペンタエリスリトールトリステアレート)、ペンタエリスリトールトリイソステアレート、ペンタエリスリトールモノオクタデセノエート(ペンタエリスリトールモノオレエート)、ペンタエリスリトールモノイソオレエート、ペンタエリスリトールジオクタデセノエート(ペンタエリスリトールジオレエート)、ペンタエリスリトールジイソオレエート、ペンタエリスリトールトリオクタデセノエート(ペンタエリスリトールトリオレエート)、ペンタエリスリトールトリイソオレエートなどのペンタエリスリトール部分エステル;ソルビタンモノドデカノエート(ソルビタンモノラウレート)、ソルビタンモノイソラウレート、ソルビタンジドデカノエート(ソルビタンジラウレート)、ソルビタンジイソラウレート、ソルビタントリドデカノエート(ソルビタントリラウレート)、ソルビタントリイソラウレート、ソルビタンモノテトラデカノエート(ソルビタンモノミリステート)、ソルビタンモノイソミリステート、ソルビタンジテトラデカノエート(ソルビタンジミリステート)、ソルビタンジイソミリステート、ソルビタントリテトラデカノエート(ソルビタントリミリステート)、ソルビタントリイソミリステート、ソルビタンモノヘキサデカノエート(ソルビタンモノパルミテート)、ソルビタンモノイソパルミテート、ソルビタンジヘキサデカノエート(ソルビタンジパルミテート)、ソルビタンジイソパルミテート、ソルビタントリヘキサデカノエート(ソルビタントリパルミテート)、ソルビタントリイソパルミテート、ソルビタンモノオクタデカノエート(ソルビタンモノステアレート)、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンジオクタデカノエート(ソルビタンジステアレート)、ソルビタンジイソステアレート、ソルビタントリオクタデカノエート(ソルビタントリステアレート)、ソルビタントリイソステアレート、ソルビタンモノオクタデセノエート(ソルビタンモノオレエート)、ソルビタンモノイソオレエート、ソルビタンジオクタデセノエート(ソルビタンジオレエート)、ソルビタンジイソオレエート、ソルビタントリオクタデセノエート(ソルビタントリオレエート)、ソルビタントリイソオレエートなどのソルビタン部分エステル;およびこれらの混合物などが好ましく用いられ、特にモノエステルであるグリセリンモノドデカノエート(グリセリンモノラウレート)、グリセリンモノイソラウレート、グリセリンモノテトラデカノエート(グリセリンモノミリステート)、グリセリンモノイソミリステート、グリセリンモノヘキサデカノエート(グリセリンモノパルミテート)、グリセリンモノイソパルミテート、グリセリンモノオクタデカノエート(グリセリンモノステアレート)、グリセリンモノイソステアレート、グリセリンモノオクタデセノエート(グリセリンモノオレエート)、グリセリンモノイソオレエート;トリメチロールエタンモノドデカノエート(トリメチロールエタンモノラウレート)、トリメチロールエタンモノイソラウレート、トリメチロールエタンモノテトラデカノエート(トリメチロールエタンモノミリステート)、トリメチロールエタンモノイソミリステート、トリメチロールエタンモノヘキサデカノエート(トリメチロールエタンモノパルミテート)、トリメチロールエタンモノイソパルミテート、トリメチロールエタンモノオクタデカノエート(トリメチロールエタンモノステアレート)、トリメチロールエタンモノイソステアレート、トリメチロールエタンモノオクタデセノエート(トリメチロールエタンモノオレエート)、トリメチロールエタンモノイソオレエート;トリメチロールプロパンモノドデカノエート(トリメチロールプロパンモノラウレート)、トリメチロールプロパンモノイソラウレート、トリメチロールプロパンモノテトラデカノエート(トリメチロールプロパンモノミリステート)、トリメチロールプロパンモノイソミリステート、トリメチロールプロパンモノヘキサデカノエート(トリメチロールプロパンモノパルミテート)、トリメチロールプロパンモノイソパルミテート、トリメチロールプロパンモノオクタデカノエート(トリメチロールプロパンモノステアレート)、トリメチロールプロパンモノイソステアレート、トリメチロールプロパンモノオクタデセノエート(トリメチロールプロパンモノオレエート)、トリメチロールプロパンモノイソオレエート;ペンタエリスリトールモノドデカノエート(ペンタエリスリトールモノラウレート)、ペンタエリスリトールモノイソラウレート、ペンタエリスリトールモノテトラデカノエート(ペンタエリスリトールモノミリステート)、ペンタエリスリトールモノイソミリステート、ペンタエリスリトールモノヘキサデカノエート(ペンタエリスリトールモノパルミテート)、ペンタエリスリトールモノイソパルミテート、ペンタエリスリトールモノオクタデカノエート(ペンタエリスリトールモノステアレート)、ペンタエリスリトールモノイソステアレート、ペンタエリスリトールモノオクタデセノエート(ペンタエリスリトールモノオレエート)、ペンタエリスリトールモノイソオレエート;ソルビタンモノドデカノエート(ソルビタンモノラウレート)、ソルビタンモノイソラウレート、ソルビタンモノテトラデカノエート(ソルビタンモノミリステート)、ソルビタンモノイソミリステート、ソルビタンモノヘキサデカノエート(ソルビタンモノパルミテート)、ソルビタンモノイソパルミテート、ソルビタンモノオクタデカノエート(ソルビタンモノステアレート)、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノオクタデセノエート(ソルビタンモノオレエート)、ソルビタンモノイソオレエート;およびこれらの混合物などがより好ましく用いられる。上記(D3)成分はスルホン酸の金属塩またはアミン塩であるが、ここでいう金属およびアミンとしては、(D1)成分の脂肪酸の塩で説明した各種金属およびアミンが挙げられる。
【0036】
上記(D3)成分は特に製造方法を限定するものでなく、任意の方法によって製造されたものが使用可能であるが、具体的には例えば、分子量100〜1500、好ましくは200〜700のアルキル芳香族化合物をスルホン化することによって得られるアルキル芳香族スルホン酸の金属塩、アミン塩およびこれらの混合物などが使用できる。
【0037】
ここでいうアルキル芳香族スルホン酸としては、一般に鉱油の潤滑油留分のアルキル芳香族化合物をスルホン化したものやホワイトオイル製造時に副生する、いわゆるマホガニー酸などの石油スルホン酸や、例えば洗剤の原料となるアルキルベンゼン製造プラントから副生したり、ポリオレフィンをベンゼンにアルキル化することにより得られる、直鎖状や分枝状のアルキル基を有するアルキルベンゼンをスルホン化したもの、あるいはジノニルナフタレンなどのアルキルナフタレンをスルホン化したものなどの合成スルホン酸などが挙げられる。
【0038】
この(D3)成分としては、上記のアルキル芳香族スルホン酸と、金属の塩基(金属の酸化物や水酸化物など)または上述したアミン(アンモニア、アルキルアミンやアルカノールアミンなど)とを反応させて得られる、いわゆる中性(正塩)スルフォネート;中性(正塩)スルフォネートと、過剰の金属の塩基またはアミンを水の存在下で加熱することにより得られる、いわゆる塩基性スルフォネート;炭酸ガスの存在下で中性(正塩)スルフォネートを金属の塩基またはアミンと反応させることにより得られる、いわゆる炭酸塩過塩基性(超塩基性)スルフォネート;中性(正塩)スルフォネートを金属の塩基またはアミンならびにホウ酸または無水ホウ酸などのホウ酸化合物と反応させたり、または炭酸塩過塩基性(超塩基性)スルフォネートとホウ酸または無水ホウ酸などのホウ酸化合物を反応させることによって製造される、いわゆるホウ酸塩過塩基性(超塩基性)スルフォネート;およびこれらの混合物などが挙げられる。
【0039】
(D)成分の含有量の上限値は、組成物全量基準で10質量%、好ましくは5質量%である。(D)成分の含有量が10質量%を越えてもそれ以上の効果は得られない。また、(D)成分の含有量の下限値は、組成物全量基準で0.1質量%、好ましくは1質量%である。(B)成分の含有量が0.1質量%に満たない場合は防錆性に劣り好ましくない。
【0040】
本発明においては、上記した(A)〜(D)成分を所定量含有していれば、優れた性能を有する組成物が得られるがさらに電気腐食を防止する目的で、(E)導電性材料を配合することができる。
【0041】
本発明の組成物に(E)成分として用いられる導電性材料としては、具体的には例えば、金属、金属化合物、炭素材料、導電性高分子等、およびこれらの混合物などが挙げられる。
【0042】
(E)成分として用いられる金属としては、金、銀、銅、白金、パラジウム、ニッケル、クロム、タングステン、亜鉛、アルミニウム等が挙げられる。
【0043】
(E)成分として用いられる金属化合物としては、酸化錫、酸化インジウム、酸化アンチモン、酸化チタン、酸化ルテニウム、酸化バナジウム、酸化亜鉛、酸化マンガン、酸化鉄、酸化コバルト、酸化ニッケル、酸化タングステン、インジウム−錫酸化物(ITO)などの金属酸化物、硫化チタン、硫化モリブデンなどの金属硫化物等が挙げられる。
【0044】
(E)成分として用いられる炭素材料としては、ファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック、ランプブラック等のカーボンブラック、アニリンブラック、フェニレン系ブラック、チタンブラック、グラファイト、炭素素繊維、カーボンウィスカー、活性炭などが挙げられる。
【0045】
(E)成分として用いられる導電性高分子としては、ポリアニリン系、ポリチオフェン系、ポリピロール系、ポリフェニレンビニレン系、ポリアセン系等のものが挙げられる、またこれらをドーピング処理したものなども使用可能である。
【0046】
(E)成分の導電性材料の形状については何ら制限はないが、通常平均粒径が0.1〜500μm、好ましくは0.3〜200μm、より好ましくは0.5〜50μmのものが用いられる。
【0047】
(E)成分を配合する場合の含有量の上限値は、組成物全量基準で20質量%、好ましくは15質量%であることが望ましい。(E)成分の含有量が10質量%を越える場合は、低温付着性や耐温水性に劣り望ましくない。また、(E)成分を配合する場合の含有量の下限値は、組成物全量基準で0.1質量%、好ましくは1質量%であることが望ましい。(E)成分の含有量が0.1質量%に満たない場合は、電気腐食の防止の向上効果が期待できない。
また、本発明のさび止め剤組成物には、その性能をさらに高める目的で他の公知の添加剤を単独で、または数種類組み合わせて添加することができる。
【0048】
これら添加剤としては、具体的には例えば、トリクレジルフォスフェートなどのリン酸エステル、豚脂などの油脂、脂肪酸などに代表される潤滑性向上剤;2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−tert−ブチル−o−クレゾール)などに代表される酸化防止剤;ジエチレングリコールモノアルキルエーテルなどの湿潤剤;アクリルポリマー、パラフィンワックス、マイクロワックス、スラックワックス、ポリオレフィンワックスなどの造膜剤;脂肪酸アミン塩などの水置換剤;ジアルキルジチオリン酸亜鉛、リン化合物などの極圧剤;グラファイト、フッ化黒鉛、二硫化モリブデン、窒化ホウ素、ポリエチレン粉末などの固体潤滑剤;アミン、アルカノールアミン、アミド、カルボン酸などの腐食防止剤;ベンゾトリアゾール、チアジアゾールなどの金属不活性化剤;メチルシリコーン、フルオロシリコーン、ポリアクリレートなどの消泡剤;などが挙げられ、これらを単独で使用してもよく、また2種類以上組み合わせて使用してもよい。これら公知の添加剤を併用する場合の含有量は任意であるが、通常、これら公知の添加剤の合計含有量が組成物全量基準で0.1〜10質量%となるような量を添加するのが望ましい。
【0049】
本発明においては、上記組成を有するものであれば、各種性能に優れたさび止め剤組成物が得られるが、その優れた性能をさらに高めることができる点から、(A)〜(D)成分および必要に応じてその他の添加剤を配合した最終製品の本発明のさび止め剤組成物について、以下のような性状を有するものが望ましい。
【0050】
まず、本発明のさび止め剤組成物の25℃での稠度が100〜350であることが望ましい。25℃での稠度は、常温での流動してしまう恐れが少ないことから、350以下、好ましくは300以下であることが望ましい。また、低温でのひび割れが生じる恐れが少ないことから、100以上、好ましくは150以上であることが望ましい。
【0051】
また、本発明のさび止め剤組成物の融点が70〜90℃であることが望ましい。充填作業を行う場合により低温で行うことができ、作業の危険性を低減させることができることから、融点は90℃以下であることが望ましい。また、夏期に漏れを生じる恐れが少ないことから、70℃以上であることが望ましい。
【0052】
さらにつけ加えると、本発明のさび止め剤組成物は、JIS K 2246「さび止め油」で規定するペトロラタム形さび止め油1種(NP−6)に該当する性状を有するものが望ましい。
【0053】
本発明に係るさび止め剤組成物は、例えば、鉄、亜鉛、アルミニウムおよびこれらの金属と他の金属との合金など、各種金属のさび止め性能に優れており、これら金属のさび止め性を要求される各種箇所に有効に用いることができる。
【0054】
さらに、本発明のさび止め剤組成物は、アンカー工法(アンボンドチューブタイプおよびにスムースシースタイプ)におけるストランドの防錆、アンカーヘッド・キャップ内の防錆およびアンカー固定ボルトの防錆等に使用する際において、特に好ましく使用されるものである。
【0055】
【実施例】
以下、本発明の内容を実施例および比較例によりさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何等限定されるものではない。
[実施例1〜10および比較例1〜6]
表1および表2に示す組成により、本発明に係るさび止め剤組成物(実施例1〜10)および比較のためのさび止め剤組成物(比較例1〜6)を調製した。また、得られた試料油の性状も併せて表1および表2に示す。
【0056】
なお、使用した各成分は以下の通りである。
【0057】
(A)鉱油および/または合成油
A1:パラフィン系鉱油(40℃動粘度486.5mm2/s)
A2:パラフィン系鉱油(40℃動粘度49.8mm2/s)
(B)ペトロラタム
B1:25℃での稠度 100
融点 70℃
B2:25℃での稠度 240
融点 60℃
(C)ジアミドワックス
C1:ジオレオイルエチレンジアミン
C2:ジステアロイルエチレンジアミン
(D)さび止め添加剤
D1:ステアリン酸アルミニウム塩
D2:ペンタエリスリトールモノオレート
D3:アルキルベンゼンスルホン酸の中性バリウム塩
(E)導電性材料
E1:カーボンブラック(ケッチェンブラックEC600JD、粒径30±10μm)
(F)その他の化合物
F1:ジデカノイルエチレンジアミン
F2:ジテトラコサノイルエチレンジアミン
【0058】
これらのさび止め剤組成物につき、以下に示す試験を行い、その結果を同じく表1および表2に示した。
(防錆性試験)
JIS K 2246「さび止め油」に準拠して、塩水噴霧試験および湿潤試験を行い、さび発生時間を測定した。結果を表1および表2に示した。なお、塩水噴霧試験においては240時間、湿潤試験においては1000時間を経過してもさびの発生が認められない場合には○と示した。
また、下記の方法によりより線防錆性の評価を行った。
【0059】
室温で、PC鋼より線(4.2mmφ×7本)を200mLメスシリンダー中央にセットし、これに100℃で溶融したさび止め剤組成物100gを採取し、3時間放置後、より線を引き抜く。その後より線を解放し、中央の線1本について、JIS K 2246「さび止め油」に準拠して、塩水噴霧試験(24時間)を実施した。さび発生が見られない場合を○、さび発生が認められる場合を×とした。
【0060】
(低温付着性)
JIS K 2246「さび止め油」に準拠して、低温付着性試験を行った。膜のはがれがない場合を○、膜のはがれがある場合を×とした。
【0061】
(加熱油たれ試験)
100メッシュの金網に直径43mm、厚さ3mmの試料油を乗せ、表1および表2に記載の規定温度および規定時間後に分離する試料油の重量を測定した。下記式により油たれ率を算出し、0.5%以下を○、0.5%を越える場合を×とした。
【0062】
【数1】
【0063】
(加熱サイクル試験)
100mLビーカーに試料油を80mL入れ、加熱(100℃、1時間)−放冷を1サイクルとし、これを5回繰り返し、試験前および試験後の25℃での稠度および滴点を測定する。試験前および試験後の値の変化が±10%以内である場合を○、±10%を越える場合を×とした。
【0064】
(電気伝導性試験)
加熱溶融した試料中に、電気伝導度測定器具(日本ランズパーク(株)製、ペイント・コンダクティブテスター234型)の電極部を浸漬し、そのまま室温まで放置冷却し電気抵抗値を測定した。電気抵抗値が50kΩ以下の場合を○、50kΩを超え1000kΩ未満の場合を△、1000kΩ以上の場合を×とした。
【0065】
【発明の効果】
上記実施例および比較例の結果から明らかなように、本発明の特定の性状を有するペトロラタムおよび特定の構造を有するジアミド化合物を用いるさび止め剤組成物は、防錆性に優れるとともに、低温付着性、耐加熱油たれ性及び加熱サイクル安定性に優れていることから、アンカー工法(アンボンドチューブタイプおよびにスムースシースタイプ)におけるストランドの防錆、アンカーヘッド・キャップ内の防錆およびアンカー固定ボルトの防錆等に好適に使用できる。
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
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