JPH10316949A - 液体カチオン糊組成物 - Google Patents

液体カチオン糊組成物

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JPH10316949A
JPH10316949A JP13002397A JP13002397A JPH10316949A JP H10316949 A JPH10316949 A JP H10316949A JP 13002397 A JP13002397 A JP 13002397A JP 13002397 A JP13002397 A JP 13002397A JP H10316949 A JPH10316949 A JP H10316949A
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JP
Japan
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cationic
monomer
liquid
glue
formula
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JP13002397A
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English (en)
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Yoshikatsu Fukumoto
佳功 福本
Shuichi Nihei
秀一 二瓶
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Lion Corp
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低粘度で使用性の良好な液体カチオン糊組成
物を提供すること。 【解決手段】 低級脂肪酸ビニルエステルとカチオン性
不飽和単量体を重合して得られた糊基剤と、下記一般式
(I)で表される化合物とを含有する液体カチオン糊組
成物。 【化1】 (式中、R1 〜R3 は、同一でも異なっていてもよく、
炭素数1〜6のアルキル基、R4 は、炭素数1〜6のヒ
ドロキシアルキル基を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭での洗濯時に
衣料などに糊付けするのに好適に用いられる液状のカチ
オン性糊組成物に関する。
【従来の技術】従来、家庭用洗濯糊には長く澱粉が使わ
れて来たが、使い易さの点から近年酢酸ビニル系の合成
樹脂エマルジョンをベースとするものが大勢を占める様
になっている。しかしながら、布などの衣料などへの糊
付けは、糊剤である合成樹脂エマルジョンを水で希釈し
て低濃度で行なわれる為、糊剤が布などへ充分吸着され
ず、処理布に充分な硬さが出ないばかりか、吸着されな
かった樹脂を廃液として流してしまうという非効率的な
ものであった。
【0002】この問題を解決すべく低濃度で使用して
も、糊剤の充分な吸着効率が得られる種々の方法が提案
されている。これらの方法は樹脂エマルジョンをカチオ
ンに帯電させ、水中でマイナスに帯電している綿等のセ
ルロース繊維に電気的に吸着させるものである。これら
の手法にはカチオン性界面活性剤を乳化剤として重合す
るもの(特開昭52−53086号公報)、非イオン性
エマルジョンにカチオン性高分子を配合するもの(特開
昭55−142772号公報)やカチオン性高分子を保
護コロイド剤として乳化重合するもの(特開昭56−9
1074号公報)等があげられる。しかしながらこれら
の手法によると、エマルジョンの時点ではカチオン性物
質は糊基剤である樹脂表面に吸着し、該樹脂粒子がカチ
オン性を帯びるものの、布などの処理時に希釈すると粒
子表面からカチオン性物質が脱離し、カチオン物質だけ
が繊維に吸着し、糊剤としての樹脂粒子の吸着性は向上
しないとの問題があった。
【0003】上記問題を解決すべく検討したところ、カ
チオン性ビニル単量体を酢酸ビニルと共重合させて得ら
れるカチオン性共重合体をカチオン性糊基剤として用い
ると上記問題を解決できることがわかったが、このカチ
オン性糊基剤を用いると、特に冬場においては液体糊組
成物の粘度が高くなり、計量して投入する場合、容器か
らの排出性が悪く、且つ部留りが生じ、使用性に問題が
生じた。
【発明が解決しようとする課題】本発明は、使用性の良
好な液体カチオン糊組成物を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、低級脂肪酸ビ
ニルエステルとカチオン性不飽和単量体からなる重合物
に、特定の化合物を添加すると上記課題を効率的に解決
できるとの知見にもとづいてなされたのである。すなわ
ち、本発明は、低級脂肪酸ビニルエステルとカチオン性
不飽和単量体を重合して得られた糊基剤と、下記一般式
(I)で表される化合物とを含有することを特徴とする
液体カチオン糊組成物を提供する。
【0005】
【化2】
【0006】(式中、R1 〜R3 は、同一でも異なって
いてもよく、炭素数1〜6のアルキル基、R4 は、炭素
数1〜6のヒドロキシアルキル基を示す。)
【発明の実施の形態】本発明で用いる糊基剤を形成する
のに用いる低級脂肪酸ビニルエステル(A)としては、
炭素数が4〜8の酢酸ビニル、酪酸ビニルやプロピオン
酸ビニル等が例示される。これらは一種又は二種以上の
混合物として使用することができる。本発明で用いる糊
基剤を形成するのに用いるカチオン性不飽和単量体
(B)としては下記一般式(II)〜(VIII)で表される
ものがあげられる。
【0007】
【化3】
【0008】(式中、R7 は水素原子又は炭素数1〜3
のアルキル基(好ましくはメチル基)、R8 、R9 及び
10は独立して水素原子又は炭素数1〜4のアルキル
基、R11、R12及びR13は独立して水素原子又は炭素数
1〜3(好ましくは1〜2)のアルキル基、R14、R15
及びR16は独立して炭素数1〜3のアルキル基(好まし
くはメチル基)、X- は一価の陰イオンを表す。) 上記単量体のうち、分子内に4級アンモニウム基、ヒド
ロキシル基、オキシカルボニル基及び重合性2重結合を
有する式(IX)のモノマー、2−ヒドロキシ−3−メタ
クリルオキシプロピルトリメチルアンモニウム塩が好ま
しい。
【0009】
【化4】
【0010】(式中、X- はアニオンを示す)。本発明
で用いる一般式(I)で表される化合物(C)として
は、式中、R1 〜R3 が独立して炭素数1〜3のアルキ
ル基、R4 が炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基であ
るのが好ましい。X- としてはハロゲンイオン、アルキ
ル硫酸根などがあげられ、ハロゲンイオンが好ましい。
これらのうち、特にR1 〜R3 がメチル基であり、R4
がヒドロキシメチル基であり、X- が塩素イオンである
下記式(X)の化合物が好ましい。
【0011】
【化5】
【0012】本発明で用いる糊基剤は、上記低級脂肪酸
ビニルエステル(A)とカチオン性不飽和単量体(B)
を各々単独重合又は/及び共重合したものである。ここ
で、(A)と(B)の重合時の比率は任意とすることが
できるが、100/1〜100/20(重量比)とする
のが好ましく、より好ましくは100/3〜100/1
0である。一般式(I)で示される化合物(C)の添加
量は、上記糊基剤100重量部当たり、0.1〜5重量部
とするのが好ましく、より好ましくは、0.3〜3重量部
である。本発明で用いる糊基剤としては、上記(A)と
(B)のモノマーに加えて、これらと共重合可能なモノ
マーを共重合させたものも使用可能である。
【0013】このような共重合可能なモノマーとして
は、アルキル基の炭素数が1〜6の(メタ)アクリル酸
アルキルエステル、エチレン、塩化ビニル、スチレン、
アクリロニトリル、アクリル酸、メタクリル酸、クロト
ン酸、マレイン酸等の炭素数3〜12のエチレン性不飽
和カルボン酸、アクリルアミド、メタクリルアミド、N
−メチロールアクリルアミド、ジビニルベンゼン、エチ
レングリコールジメタクリレート、ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレー
ト、アセトアセトキシエチルメタクリレートなどがあげ
られる。これらは一種又は二種以上用いることができ
る。
【0014】これらの共重合性単量体の使用量は、得ら
れるカチオン性糊基剤の性能を損なわない範囲とするこ
とができ、好ましくは(A)成分100重量部当たり0
〜30重量部とするのがよい。特に好ましいカチオン性
糊基剤は、酢酸ビニル100重量部当たり、アクリル酸
又はメタクリル酸のC1-3 アルキルエステル 5〜60
重量部及び上記成分(B)の重合性第4級アンモニウム
塩 1〜20重量部を共重合体させてなるカチオン性糊
基剤である。この際、一般式(I)で表される化合物
(C)を共存させておくのが好ましい。上記成分の共重
合は通常の乳化重合でよく、乳化剤、重合開始剤を用い
てラジカル重合するのがよい。乳化剤としては、水溶性
高分子を保護コロイドとして用いたり、界面活性剤を使
用することができる。本発明では水溶性高分子を保護コ
ロイドとして使用するのが好ましい。
【0015】保護コロイドとして使用される水溶性高分
子としては、ポリビニルアルコール及びその誘導体、ヒ
ドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、澱粉
や化工澱粉、水溶性ビニル重合体等があげられ、その中
でもカチオン変性されたものが好ましい。カチオン変性
されたものの具体例としては、カチオン性セルロース、
カチオン性PVAもしくはカチオン性でんぷんがあげら
れる。これらの水溶性高分子は、液体カチオン糊組成物
中に、0.1〜5重量%(以下、%と略称する)含有させ
るのが好ましい。本発明では、上記糊基剤を任意の量で
使用することができるが、液体糊組成物中に、20〜6
0%含有させるのがよく、より好ましくは30〜50%
である。又、一般式(I)で示される化合物(C)は、
液体カチオン糊組成物中に、0.05〜4%含有させるの
が好ましく、より好ましくは、0.3〜2%である。
【0016】本発明では、上記糊基剤に、無機電解質を
併用することができる。無機電解質としては、無機酸の
アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩及びアンモニウム
塩があげられ、具体的には、硫酸ナトリウム、塩化ナト
リウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、硫酸マグネシ
ウム、硫酸亜鉛、塩化リチウム、塩化バリウム、塩化マ
グネシウム、塩化マンガン及び硫酸アンモニウムからな
る群より選ばれる1種又は2種以上が例示される。これ
らの中でも、硫酸ナトリウム、塩化カルシウム、硫酸マ
グネシウム及び塩化ナトリウムが特に好ましい。無機電
解質の量は、液体カチオン糊組成物、0.1〜7%とする
のが好ましく、より好ましくは0.5〜5%である。本発
明の液体糊組成物には、必要に応じて風合い改良剤とし
て、ジメチルシリコーン、メチルフェニルシリコーン、
アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、
アルキル変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、ア
ミド変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルコー
ル変性シリコーン等を含有させることができる。これら
のシリコーン類は、液体カチオン糊組成物中に、0.01
〜2%とするのが好ましい。
【0017】その他、一般の高分子エマルジョン用の添
加剤、例えばジブチルフタレート、ジブチルアジペー
ト、ジオクチルアジペート、トリアセチン等のような可
塑剤、エチレングリコール、プロピレングリコール、エ
タノールのような凍結防止剤、その他、香料、殺菌剤、
防腐剤、蛍光染料、顔料等を添加することが出来る。
又、本発明の液体糊組成物は、プラスチックボトルなど
のキャップ付き容器に入れた形態とするのがよい。本発
明の液体カチオン糊組成物としては、粘度が200〜6
00cp(25℃)で、pHが3〜7のものが好まし
い。
【発明の効果】本発明によれば、低粘度で使用性の良好
な液体カチオン糊組成物を提供することができる。次に
実施例により本発明を説明する。
【0018】
【実施例】
実施例1 窒素導入管攪拌機、モノマーの定量滴下装置、温度計、
還流冷却器を取りつけた5つ口セパラルフラスコにトリ
メチルアミノヒドロキシプロピル化澱粉を最終エマルジ
ョンに対し0.5%となるようイオン交換水と共に加え、
80℃にて溶解し、60℃に冷却してから、酢酸ビニル
10重量部と式(IX)のカチオン性単量体〔式中Xが塩
素であるもの〕及び式(X)の化合物を加え、更に2,
2’−アゾビス(2−アミノジシクロプロパン)塩酸塩
0.07重量部を5%水溶液として添加した後、エタノー
ル5重量部を加えて70℃に昇温して重合を開始した。
開始後20分に2,2’−アゾビス(2−アミノジシク
ロプロパン)塩酸塩0.05重量部を5%水溶液で添加
し、酢酸ビニル90重量部とその他共重合可能な単量体
を300分間にわたり連続して滴下した。滴下終了後8
0℃に昇温して反応を終了した。以上の方法により調製
したカチオン性糊基剤の水性エマルジョンである液体糊
組成物を調製した。
【0019】又同様の方法により、実施例2〜7及び比
較例11〜13の液体糊組成物を調製した。ここで用い
た原料及び使用量も表−1に示す。尚、実施例2、3、
6、7及び比較例12と13においては、液体糊組成物
を調製後、無機塩を添加し、一方、実施例4と7には、
エチレングリコールを添加した。このようにして調製し
た液体糊組成物の液きれ性及び外観を次の方法で評価し
た。 液きれ性 10℃に調整した液体糊組成物を20mlガラスビーカー
に正確に10g入れ、次にビーカーを90度に3分間傾
け、注ぎ口より液体糊組成物を放出後、残留液体糊組成
物の量を定量し、分留率を次ぎの計算式に従って算出
し、下記の基準で評価した。
【0020】
【式1】 分留率=(残留エマルジョン量/添加エマル
ジョン量)×100 ○:分留率が5%未満 △:分留率が5〜10% ×:分留率が10%を超えるもの 外観 液体糊組成物を1週間室温で放置後の外観を目視にて、
下記の基準で評価した。 ○:分離が認められない ×:分離が認められない 結果をまとめて表−1に示す。
【0021】
【表1】 表−1 実施例 比較例 1 2 3 4 5 6 7 11* 12* 13* 酢酸ビニル* 35 35 35 40 30 35 35 35 35 35 カチオン単量体* 3 2 1.5 3 3 3 3 2.0 - - 式(X)の化合物 0.5 1.0 1.0 0.5 0.6 1.5 2.0 - 2.0 - エチルアクリレート* 10 10 5 - - 10 10 10 10 10 トリメチルアミノヒドロ 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 キシプロピル化澱粉 クロトン酸* - - - - - 1.0 - - - - メタクリル酸* - - 2.0 - - - 1.0 - - - 塩化ナトリウム - - - - - 3 3 - 10 - 硫酸ナトリウム - 3 - - - - - - - 10 塩化カルシウム - - 3 - - - - - - -エチレングリコール - - - 4 - - 4 - - - 液ぎれ性 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ × 外 観 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × × 値は最終エマルジョン中の含有量(重量%) 表中、11* 〜13* は比較例である。表中、 *印の成分は、糊基剤の重合に用いた モノマーである。表中の数値は、液体糊組成物中の含有量であり、残部は水であ る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低級脂肪酸ビニルエステルとカチオン性
    不飽和単量体を重合して得られた糊基剤と、下記一般式
    (I)で表される化合物とを含有することを特徴とする
    液体カチオン糊組成物。 【化1】 (式中、R1 〜R3 は、同一でも異なっていてもよく、
    炭素数1〜6のアルキル基、R4 は、炭素数1〜6のヒ
    ドロキシアルキル基を示す。)
JP13002397A 1997-05-20 1997-05-20 液体カチオン糊組成物 Pending JPH10316949A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6797688B2 (en) 1996-09-19 2004-09-28 The Procter & Gamble Company Concentrated, preferably biodegradable, quaternary ammonium fabric softener compositions containing cationic polymers and process for preparation
US7135451B2 (en) 2003-03-25 2006-11-14 The Procter & Gamble Company Fabric care compositions comprising cationic starch

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6797688B2 (en) 1996-09-19 2004-09-28 The Procter & Gamble Company Concentrated, preferably biodegradable, quaternary ammonium fabric softener compositions containing cationic polymers and process for preparation
US6939844B2 (en) 1996-09-19 2005-09-06 The Procter & Gamble Company Concentrated, preferably biodegradable, quaternary ammonium fabric softener compositions containing cationic polymers and process for preparation
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