JPH10316263A - エア分離給送装置 - Google Patents
エア分離給送装置Info
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- JPH10316263A JPH10316263A JP14343597A JP14343597A JPH10316263A JP H10316263 A JPH10316263 A JP H10316263A JP 14343597 A JP14343597 A JP 14343597A JP 14343597 A JP14343597 A JP 14343597A JP H10316263 A JPH10316263 A JP H10316263A
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- Japan
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- shutter member
- shutter
- belt
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 噴射エアと、吸引エアの流れを別系統した場
合に、バキュームダクトを開閉するシャッタの騒音を低
減する。 【解決手段】 ベルト12上面の用紙束の前端面にエア
を吹き付けて先端分離を行うエア噴射装置2と、ベルト
の穴に負圧を供給することにより最下位の用紙のみをベ
ルト上面に吸着させるバキューム給送装置3と、エアの
送風及びエアの吸引を行うブロア装置4と、ベルトが用
紙を1枚給送するごとにバキューム給送装置からのエア
の吸引をカットするエアシャッター30と、を備えたエ
ア分離給送装置において、エアシャッターは、バキュー
ム給送装置を構成する負圧導入用のダクトの一部を大径
円筒状に構成した円筒状収容部31と、この円筒状収容
部内において回転自在に支持されたシャッター部材33
と、このシャッター部材を回動させるシャッター部材駆
動手段と、を備えた。
合に、バキュームダクトを開閉するシャッタの騒音を低
減する。 【解決手段】 ベルト12上面の用紙束の前端面にエア
を吹き付けて先端分離を行うエア噴射装置2と、ベルト
の穴に負圧を供給することにより最下位の用紙のみをベ
ルト上面に吸着させるバキューム給送装置3と、エアの
送風及びエアの吸引を行うブロア装置4と、ベルトが用
紙を1枚給送するごとにバキューム給送装置からのエア
の吸引をカットするエアシャッター30と、を備えたエ
ア分離給送装置において、エアシャッターは、バキュー
ム給送装置を構成する負圧導入用のダクトの一部を大径
円筒状に構成した円筒状収容部31と、この円筒状収容
部内において回転自在に支持されたシャッター部材33
と、このシャッター部材を回動させるシャッター部材駆
動手段と、を備えた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動給紙装置におけ
る原稿等の吸引搬送装置の改良に関し、具体的には原稿
テーブル上に積載した原稿または転写紙をエアーの吹き
出しにより分離しつつ、エアの吸引力によって1枚づつ
吸着しながら給送するバキューム給送装置において、吸
引用の負圧を発生させるダクト内で用紙1枚毎のタイミ
ングで吸引力をカットするエアシャッターの静音化を図
ったエア分離給送装置に関する。
る原稿等の吸引搬送装置の改良に関し、具体的には原稿
テーブル上に積載した原稿または転写紙をエアーの吹き
出しにより分離しつつ、エアの吸引力によって1枚づつ
吸着しながら給送するバキューム給送装置において、吸
引用の負圧を発生させるダクト内で用紙1枚毎のタイミ
ングで吸引力をカットするエアシャッターの静音化を図
ったエア分離給送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動原稿送り装置は、複写機等の画像形
成装置の上面に設けたコンタクトガラスを閉止するよう
に配置されて、このコンタクトガラス上に原稿を自動的
に給送するものであるが、この自動原稿送り装置は画像
形成装置の上部というオペレータに最も近い位置に配置
されるため、複写機本体が低騒音であっても、自動原稿
送り装置からの騒音が大きいと機械全体のイメージが悪
くなる。また、自動原稿送り装置は、画像形成装置本体
側のコンタクトガラス直下に配置されるスキャナが原稿
を読み取り終わってホームポジションに戻るまでの間に
原稿を入れ換える必要があるので、その原稿搬送速度
は、画像形成装置本体側における転写紙の搬送速度の2
〜3倍以上の速度に設定されるのが一般的である。よっ
て、自動原稿送り装置からの騒音は、画像形成装置本体
から発生する音よりも大きく、耳障りになるのが一般的
である。また、超高速機の場合には、原稿の分離方式が
摩擦分離では原稿を傷めるので、エア分離方式を採用す
ることがある。図5はエア分離給送装置及びエアシャッ
タ部分の従来例の構成説明図、図6(a) 及び(b) はその
給紙動作の説明図、図7は各部の動作タイミングを示す
図である。このエア分離給送装置は、原稿等の用紙1端
部にエアを吹き付けて先端分離を行うエア噴射装置2
と、エアの吸引力によって最下位の用紙のみを吸着させ
ながら給送するバキューム給送装置3と、両装置2、3
にそれぞれ接続されてエアの送風および吸引を行う送風
機(遠心ファン)にそれぞれ接続されてエアの送風およ
び吸引を行うブロア装置4と、用紙を1枚給送するごと
にエアの吸引をカットするエアシャッター17等、を備
えている。用紙を1枚給送するのには、エンドレスの給
送ベルト12(原稿テーブルとして機能する)に多数の
穴11を設け、その穴11からエアを吸引して紙をベル
ト12に吸着させた状態で、ベルトを回転させて搬送す
る。用紙1が給紙ローラ19、19に咥えられるとエア
シャッター17を閉じて用紙の吸着を中止し、次の分離
に備える。1枚給紙する毎にエアシャッターを閉じて用
紙の吸引を中止するのは、吸引を継続すると、給紙ロー
ラに咥えられた後に引っ張りながら紙を送ることになる
ので搬送に対する抵抗になって搬送不良の原因になるこ
とと、2枚目以降の用紙も一緒に送ってしまう可能性が
あるからである。
成装置の上面に設けたコンタクトガラスを閉止するよう
に配置されて、このコンタクトガラス上に原稿を自動的
に給送するものであるが、この自動原稿送り装置は画像
形成装置の上部というオペレータに最も近い位置に配置
されるため、複写機本体が低騒音であっても、自動原稿
送り装置からの騒音が大きいと機械全体のイメージが悪
くなる。また、自動原稿送り装置は、画像形成装置本体
側のコンタクトガラス直下に配置されるスキャナが原稿
を読み取り終わってホームポジションに戻るまでの間に
原稿を入れ換える必要があるので、その原稿搬送速度
は、画像形成装置本体側における転写紙の搬送速度の2
〜3倍以上の速度に設定されるのが一般的である。よっ
て、自動原稿送り装置からの騒音は、画像形成装置本体
から発生する音よりも大きく、耳障りになるのが一般的
である。また、超高速機の場合には、原稿の分離方式が
摩擦分離では原稿を傷めるので、エア分離方式を採用す
ることがある。図5はエア分離給送装置及びエアシャッ
タ部分の従来例の構成説明図、図6(a) 及び(b) はその
給紙動作の説明図、図7は各部の動作タイミングを示す
図である。このエア分離給送装置は、原稿等の用紙1端
部にエアを吹き付けて先端分離を行うエア噴射装置2
と、エアの吸引力によって最下位の用紙のみを吸着させ
ながら給送するバキューム給送装置3と、両装置2、3
にそれぞれ接続されてエアの送風および吸引を行う送風
機(遠心ファン)にそれぞれ接続されてエアの送風およ
び吸引を行うブロア装置4と、用紙を1枚給送するごと
にエアの吸引をカットするエアシャッター17等、を備
えている。用紙を1枚給送するのには、エンドレスの給
送ベルト12(原稿テーブルとして機能する)に多数の
穴11を設け、その穴11からエアを吸引して紙をベル
ト12に吸着させた状態で、ベルトを回転させて搬送す
る。用紙1が給紙ローラ19、19に咥えられるとエア
シャッター17を閉じて用紙の吸着を中止し、次の分離
に備える。1枚給紙する毎にエアシャッターを閉じて用
紙の吸引を中止するのは、吸引を継続すると、給紙ロー
ラに咥えられた後に引っ張りながら紙を送ることになる
ので搬送に対する抵抗になって搬送不良の原因になるこ
とと、2枚目以降の用紙も一緒に送ってしまう可能性が
あるからである。
【0003】上記従来例を更に詳述すると、エアの流れ
には、原稿1の先端分離を行うエア噴射装置2からの流
れAと、最下部の紙を吸着しながら給送するバキューム
給送装置3からの流れBとの2系統がある。エア噴射装
置2は、ブロア装置4を構成する遠心ファン5(ファン
ケーシング6の中に入っているので不図示)と、遠心フ
ァン5からの送風を用紙1の前端面側に導くノズルケー
シング7と、該送風を用紙前端面に吹き付けるエアナイ
フノズル8と、から構成される。最下部の用紙を吸引す
るためのバキューム給送装置3は、ローラ9、10にエ
ンドレスに張設されて多数の空気穴11が形成されたゴ
ム製の給送ベルト12と、給送ベルト12の内側に配置
されるバキュームタンク13と、ブロア装置4を構成す
る遠心ファン(負圧を発生)14等からなる。図5及び
図6においては、一見するとエアが循環しているように
見えるが、エア噴射とバキュームによる吸引は別系統で
あり、両経路A、Bのエアは循環していない。風を起こ
すブロア装置4は、1つのブロアモータ15のモータ軸
16両側に突出させ、このモータ軸16の両端部に遠心
ファン5、14を夫々固定したものである。バキューム
タンク13の給送ベルト12に覆われた部分には吸引用
の穴が開いており、給送ベルト12の空気穴11と連通
可能になっている。従って、ブロア装置4が働いて遠心
ファン14から負圧が発生すると、給送ベルト12の空
気穴11から原稿1の最下位の1枚を吸引し、その状態
で給送ベルト12が回転することにより原稿を1枚搬送
するようになっている。なお、給送ベルト12は、原稿
1を天候テーブル上にセットしたときに原稿1の幅方向
中央部を吸引するように配置されている。
には、原稿1の先端分離を行うエア噴射装置2からの流
れAと、最下部の紙を吸着しながら給送するバキューム
給送装置3からの流れBとの2系統がある。エア噴射装
置2は、ブロア装置4を構成する遠心ファン5(ファン
ケーシング6の中に入っているので不図示)と、遠心フ
ァン5からの送風を用紙1の前端面側に導くノズルケー
シング7と、該送風を用紙前端面に吹き付けるエアナイ
フノズル8と、から構成される。最下部の用紙を吸引す
るためのバキューム給送装置3は、ローラ9、10にエ
ンドレスに張設されて多数の空気穴11が形成されたゴ
ム製の給送ベルト12と、給送ベルト12の内側に配置
されるバキュームタンク13と、ブロア装置4を構成す
る遠心ファン(負圧を発生)14等からなる。図5及び
図6においては、一見するとエアが循環しているように
見えるが、エア噴射とバキュームによる吸引は別系統で
あり、両経路A、Bのエアは循環していない。風を起こ
すブロア装置4は、1つのブロアモータ15のモータ軸
16両側に突出させ、このモータ軸16の両端部に遠心
ファン5、14を夫々固定したものである。バキューム
タンク13の給送ベルト12に覆われた部分には吸引用
の穴が開いており、給送ベルト12の空気穴11と連通
可能になっている。従って、ブロア装置4が働いて遠心
ファン14から負圧が発生すると、給送ベルト12の空
気穴11から原稿1の最下位の1枚を吸引し、その状態
で給送ベルト12が回転することにより原稿を1枚搬送
するようになっている。なお、給送ベルト12は、原稿
1を天候テーブル上にセットしたときに原稿1の幅方向
中央部を吸引するように配置されている。
【0004】図5中の引出し図は、従来例のバキューム
給送装置3に設けられたシャッター17の説明図であ
り、バキュームタンク13と遠心ファン14との連結部
に配置される。図示した従来のシャッター17はバキュ
ームタンク13内に回動自在に支持されると共に、バキ
ュームタンク13の外部に設けたシャッターソレノイド
18のプランジャ18aに回動軸を連結されている。そ
して、ソレノイド18のON、OFFのタイミングで開
閉し、バキューム給送装置の働きを制御している。シャ
ッターソレノイド18が働いていないときはシャッター
17は図示しないスプリングの力により破線の状態で閉
まっていてバキューム吸引しない一方で、シャッターソ
レノイド18がONして実線の位置に来るとバキューム
吸引する。以上の構成に於て、図6、図7に示す様に、
給紙時にはまず原稿1を原稿テーブルの一部となってい
るバキュームタンク13の給送ベルト12上にセットす
る。バキューム給送装置3のシャッター17は初期状態
(ソレノイドがOFF)ではスプリング力で閉じられて
いるため吸引しないが、画像形成装置本体のスタートス
イッチ(図示せず)を押すと一定時間後にブロアモータ
15が回転を開始し、エア噴射装置2が働き始める。同
時にシャッターソレノイド18と給紙クラッチ20がO
Nし、バキューム吸引が開始される。また、これと同時
にノズルケーシング7に設けられたエアナイフノズル8
から、原稿1の端面中央に向かってエアを噴射する。こ
れによって、原稿1の間にエアが吹き込まれ、さばかれ
る。原稿をさばくと同時に、バキューム給送装置3が働
いて、給送ベルト12面に最下位原稿が吸着される。
給送装置3に設けられたシャッター17の説明図であ
り、バキュームタンク13と遠心ファン14との連結部
に配置される。図示した従来のシャッター17はバキュ
ームタンク13内に回動自在に支持されると共に、バキ
ュームタンク13の外部に設けたシャッターソレノイド
18のプランジャ18aに回動軸を連結されている。そ
して、ソレノイド18のON、OFFのタイミングで開
閉し、バキューム給送装置の働きを制御している。シャ
ッターソレノイド18が働いていないときはシャッター
17は図示しないスプリングの力により破線の状態で閉
まっていてバキューム吸引しない一方で、シャッターソ
レノイド18がONして実線の位置に来るとバキューム
吸引する。以上の構成に於て、図6、図7に示す様に、
給紙時にはまず原稿1を原稿テーブルの一部となってい
るバキュームタンク13の給送ベルト12上にセットす
る。バキューム給送装置3のシャッター17は初期状態
(ソレノイドがOFF)ではスプリング力で閉じられて
いるため吸引しないが、画像形成装置本体のスタートス
イッチ(図示せず)を押すと一定時間後にブロアモータ
15が回転を開始し、エア噴射装置2が働き始める。同
時にシャッターソレノイド18と給紙クラッチ20がO
Nし、バキューム吸引が開始される。また、これと同時
にノズルケーシング7に設けられたエアナイフノズル8
から、原稿1の端面中央に向かってエアを噴射する。こ
れによって、原稿1の間にエアが吹き込まれ、さばかれ
る。原稿をさばくと同時に、バキューム給送装置3が働
いて、給送ベルト12面に最下位原稿が吸着される。
【0005】次に所定のタイミング後に給紙モータ21
が回転を開始し、給送ベルト12を白矢印方向に回転さ
せて給紙ローラ対19まで原稿を搬送する。原稿が給紙
ローラ対19に搬送され、給紙センサー22に達すると
給紙クラッチ20とシャッターソレノイド17がOFF
となり、シャッター17が閉じ、吸引をやめる。このと
き、給紙モータ21の駆動も切れるので給送ベルト12
の回転も停止する。ここでシャッター17を閉じるの
は、最下部の原稿1を吸引したままの状態であると、給
送ベルト12に吸着した原稿1を無理やり引剥がしなが
ら給紙ローラ対19で搬送することになり、原稿1を傷
めるからである。また、給紙クラッチ20で駆動力の伝
達を切っているのは給送ベルト12の回転停止の応答を
良くするためである。給紙モータ21は一定時間後に止
めるので、シャッターソレノイド18と、給紙クラッチ
20、給紙モータ21は一定の周期で動作する。
が回転を開始し、給送ベルト12を白矢印方向に回転さ
せて給紙ローラ対19まで原稿を搬送する。原稿が給紙
ローラ対19に搬送され、給紙センサー22に達すると
給紙クラッチ20とシャッターソレノイド17がOFF
となり、シャッター17が閉じ、吸引をやめる。このと
き、給紙モータ21の駆動も切れるので給送ベルト12
の回転も停止する。ここでシャッター17を閉じるの
は、最下部の原稿1を吸引したままの状態であると、給
送ベルト12に吸着した原稿1を無理やり引剥がしなが
ら給紙ローラ対19で搬送することになり、原稿1を傷
めるからである。また、給紙クラッチ20で駆動力の伝
達を切っているのは給送ベルト12の回転停止の応答を
良くするためである。給紙モータ21は一定時間後に止
めるので、シャッターソレノイド18と、給紙クラッチ
20、給紙モータ21は一定の周期で動作する。
【0006】このように、従来のバキューム給送装置3
では、原稿1を吸引している時と、シャッター17を閉
じているときは、共にエアが遠心ファン14からほとん
ど排気されない。そのため、遠心ファン1個で、空気を
循環させるようとすると、エアの噴射が不安定になる。
このため、遠心ファンを2個使用して、空気の流れを2
系統にしている。エアの噴射は、常に一定である必要が
あるためである。現状では、図5のようにエアシャッタ
ーの開閉はソレノイド18のON、OFFとスプリング
の戻り力で行っている。初期状態ではソレノイドはOF
Fで、スプリング力によってシャッター17が閉じられ
ているため、原稿の吸引は行われず、原稿を給送する時
のみエアシャッターが開かれる。衝撃音が発生するのは
ソレノイドがOFFになってスプリング力でエアシャッ
ターが急激に閉じられる時である。この衝撃音はソレノ
イドが1分間に90枚給送する機械であると、エアシャ
ッターも90回開閉するので、その衝撃音はかなりの騒
音となる。また、上記従来例に於ては、エアシャッター
を開閉させるソレノイドの動作速度に上限があるため
に、開閉速度、開閉回数に対する上限が生じ、用紙の分
離・給送の単位時間当たりの回数に上限が生じる。
では、原稿1を吸引している時と、シャッター17を閉
じているときは、共にエアが遠心ファン14からほとん
ど排気されない。そのため、遠心ファン1個で、空気を
循環させるようとすると、エアの噴射が不安定になる。
このため、遠心ファンを2個使用して、空気の流れを2
系統にしている。エアの噴射は、常に一定である必要が
あるためである。現状では、図5のようにエアシャッタ
ーの開閉はソレノイド18のON、OFFとスプリング
の戻り力で行っている。初期状態ではソレノイドはOF
Fで、スプリング力によってシャッター17が閉じられ
ているため、原稿の吸引は行われず、原稿を給送する時
のみエアシャッターが開かれる。衝撃音が発生するのは
ソレノイドがOFFになってスプリング力でエアシャッ
ターが急激に閉じられる時である。この衝撃音はソレノ
イドが1分間に90枚給送する機械であると、エアシャ
ッターも90回開閉するので、その衝撃音はかなりの騒
音となる。また、上記従来例に於ては、エアシャッター
を開閉させるソレノイドの動作速度に上限があるため
に、開閉速度、開閉回数に対する上限が生じ、用紙の分
離・給送の単位時間当たりの回数に上限が生じる。
【0007】ところで、特開平6−27888号公報の
「自動原稿送り装置」には、電気駆動部品を用いずに原
稿の分離・給送を可能にし、かつ機械的騒音の低減を図
るようにした技術が開示されている。この従来例は、ダ
クトの途中にあるエアシャッターを廃止し、その代わり
に給送ベルトの横に配置した給送ベルトと一体に回転す
るシールドベルトによってダクト内の負圧形成及び負圧
解除を行っている。シールドベルトは給送ベルトのよう
に穴のあいた部分と穴の開いていない部分が交互に現れ
るベルトであり、穴のあいた部分をファクトの開口に位
置させた時に吸引力をなくし、該開口を穴の開いていな
い部分で閉止した時に吸引力を発生させる様にしてい
る。しかし、この従来例に於ては、シールドベルトが原
稿トレー上にあるので、シールドベルトの穴の開いた部
分が上面に現れていても、トレーに原稿を載せると原稿
で穴が塞がれてしまうため、穴なしのベルトを使用して
いるのと同じになってしまい、負圧を解除することがで
きなくなり、正常に負圧解除することができるものか疑
問である。
「自動原稿送り装置」には、電気駆動部品を用いずに原
稿の分離・給送を可能にし、かつ機械的騒音の低減を図
るようにした技術が開示されている。この従来例は、ダ
クトの途中にあるエアシャッターを廃止し、その代わり
に給送ベルトの横に配置した給送ベルトと一体に回転す
るシールドベルトによってダクト内の負圧形成及び負圧
解除を行っている。シールドベルトは給送ベルトのよう
に穴のあいた部分と穴の開いていない部分が交互に現れ
るベルトであり、穴のあいた部分をファクトの開口に位
置させた時に吸引力をなくし、該開口を穴の開いていな
い部分で閉止した時に吸引力を発生させる様にしてい
る。しかし、この従来例に於ては、シールドベルトが原
稿トレー上にあるので、シールドベルトの穴の開いた部
分が上面に現れていても、トレーに原稿を載せると原稿
で穴が塞がれてしまうため、穴なしのベルトを使用して
いるのと同じになってしまい、負圧を解除することがで
きなくなり、正常に負圧解除することができるものか疑
問である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記に鑑みて
なされたものであり、原稿テーブル上に積載された原稿
束の前面に原稿をさばく為のエアを吹き付けるエア噴射
装置と、最下部の原稿を吸引搬送する為のバキューム給
送装置とを設けて、噴射するエアと、吸引するエアの流
れを別系統した場合に、バキュームダクトを開閉するシ
ャッタを騒音発生の原因となるソレノイドを用いずに作
動させることにより、騒音の低減を図ったエア分離給送
装置を提供することを目的としている。
なされたものであり、原稿テーブル上に積載された原稿
束の前面に原稿をさばく為のエアを吹き付けるエア噴射
装置と、最下部の原稿を吸引搬送する為のバキューム給
送装置とを設けて、噴射するエアと、吸引するエアの流
れを別系統した場合に、バキュームダクトを開閉するシ
ャッタを騒音発生の原因となるソレノイドを用いずに作
動させることにより、騒音の低減を図ったエア分離給送
装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決する為の手段】上記目的を達成する為、請
求項1の発明は、上面に用紙束を積載すると共に多数の
穴を有して回転移動するエンドレスのベルトと、ベルト
上面の用紙束の前端面にエアを吹き付けて先端分離を行
うエア噴射装置と、上記ベルトの穴に負圧を供給するこ
とにより最下位の用紙のみをベルト上面に吸着させるバ
キューム給送装置と、該エア噴射装置とバキューム給送
装置に夫々接続されてエア噴射装置に対するエアの送風
及びバキューム給送装置に対するエアの吸引を行うブロ
ア装置と、上記ベルトが用紙を1枚給送するごとにバキ
ューム給送装置からのエアの吸引をカットするエアシャ
ッターと、を備えたエア分離給送装置において、上記エ
アシャッターは、上記バキューム給送装置を構成する負
圧導入用のダクトの一部を大径円筒状に構成した円筒状
収容部と、この円筒状収容部内に配置され円筒状収容部
の軸心位置に配置された軸によって回転自在に支持され
たシャッター部材と、このシャッター部材を回動させる
シャッター部材駆動手段と、を備えたことを特徴とす
る。請求項2の発明は、請求項1において、上記シャッ
ター部材は、上記軸を中心として180度間隔で配置さ
れた2枚の羽根から成り、シャッター部材が一回転する
間に、該円筒状収容部の両側に位置するダクト間の連通
の遮蔽と、非遮蔽を2サイクル実行するように構成さ
れ、シャッター部材が一回転する間に、上記ベルトは2
枚の用紙を相前後して吸着搬送することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2に於て、上記シャッ
ター部材が半回転する間に上記ダクト間を連通状態にす
る時間Aと、ダクト間を連通状態にしない時間Bとの比
と、上記シャッター部材がダクトの開口内を移動する角
度I と、ダクトの開口以外の部分を移動する角度II、と
の比が等しいことを特徴とする。請求項4の発明は、請
求項1、2、又は3において、上記シャッター部材の軸
を円筒状収容部の外部に突出させ、この突出した軸にエ
ンコーダを固定すると共に、エンコーダに設けた穴をフ
ォトインタラプタで検知することにより、シャッター部
材のホームポジションを検知する様にしたことを特徴と
する。
求項1の発明は、上面に用紙束を積載すると共に多数の
穴を有して回転移動するエンドレスのベルトと、ベルト
上面の用紙束の前端面にエアを吹き付けて先端分離を行
うエア噴射装置と、上記ベルトの穴に負圧を供給するこ
とにより最下位の用紙のみをベルト上面に吸着させるバ
キューム給送装置と、該エア噴射装置とバキューム給送
装置に夫々接続されてエア噴射装置に対するエアの送風
及びバキューム給送装置に対するエアの吸引を行うブロ
ア装置と、上記ベルトが用紙を1枚給送するごとにバキ
ューム給送装置からのエアの吸引をカットするエアシャ
ッターと、を備えたエア分離給送装置において、上記エ
アシャッターは、上記バキューム給送装置を構成する負
圧導入用のダクトの一部を大径円筒状に構成した円筒状
収容部と、この円筒状収容部内に配置され円筒状収容部
の軸心位置に配置された軸によって回転自在に支持され
たシャッター部材と、このシャッター部材を回動させる
シャッター部材駆動手段と、を備えたことを特徴とす
る。請求項2の発明は、請求項1において、上記シャッ
ター部材は、上記軸を中心として180度間隔で配置さ
れた2枚の羽根から成り、シャッター部材が一回転する
間に、該円筒状収容部の両側に位置するダクト間の連通
の遮蔽と、非遮蔽を2サイクル実行するように構成さ
れ、シャッター部材が一回転する間に、上記ベルトは2
枚の用紙を相前後して吸着搬送することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2に於て、上記シャッ
ター部材が半回転する間に上記ダクト間を連通状態にす
る時間Aと、ダクト間を連通状態にしない時間Bとの比
と、上記シャッター部材がダクトの開口内を移動する角
度I と、ダクトの開口以外の部分を移動する角度II、と
の比が等しいことを特徴とする。請求項4の発明は、請
求項1、2、又は3において、上記シャッター部材の軸
を円筒状収容部の外部に突出させ、この突出した軸にエ
ンコーダを固定すると共に、エンコーダに設けた穴をフ
ォトインタラプタで検知することにより、シャッター部
材のホームポジションを検知する様にしたことを特徴と
する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した形態
例により詳細に説明する。図1(a) は本発明のエアシャ
ッター部分の外観斜視図、図1(b) はその断面図、図1
(c) はシャッターがエアを通す範囲Aと通さない範囲B
を示す断面図である。なお、エアシャッター部分の構成
を除いた他の構成は、図5、図6のものと変わりがない
ので、図5、図6を併せて参照し、同一部分には同一符
号を符号を付して重複した説明を省略する。本発明のエ
アシャッター30は、上記従来例のシャッター17と同
様にバキュームタンク13のブロア装置4(遠心ファン
14)寄りの位置に配置され、バキュームタンク13の
ダクトの一部を大径の円筒状に構成した円筒状収容部3
1と、円筒状収容部31の軸心位置に差し渡して回転自
在に配置された軸32と、軸32を回転自在に支持する
軸受32aと、軸32により軸心部を固定的に支持され
180度間隔で配置された2枚の羽根33a,33bか
ら成るシャッター部材33と、円筒状収容部31の軸方
向一端面31aから外部に突出された軸32の一端に軸
心を固定された従動ギヤ34と、従動ギヤ34と常時噛
合するギヤ35と、ギヤ35を駆動するためにバキュー
ムタンク13のダクトの側面に固定されたエアシャッタ
ーモータ36と、エアシャッターモータ36を駆動する
図示しない電源と、エアシャッターモータ36の作動を
制御する後述する制御部とを有する。なお、ギヤ35と
ギヤ34は、ウォームと、ウォームホイールとから構成
するのが好ましい。ギヤ34、35、モータ36は、シ
ャッター部材駆動手段を構成している。
例により詳細に説明する。図1(a) は本発明のエアシャ
ッター部分の外観斜視図、図1(b) はその断面図、図1
(c) はシャッターがエアを通す範囲Aと通さない範囲B
を示す断面図である。なお、エアシャッター部分の構成
を除いた他の構成は、図5、図6のものと変わりがない
ので、図5、図6を併せて参照し、同一部分には同一符
号を符号を付して重複した説明を省略する。本発明のエ
アシャッター30は、上記従来例のシャッター17と同
様にバキュームタンク13のブロア装置4(遠心ファン
14)寄りの位置に配置され、バキュームタンク13の
ダクトの一部を大径の円筒状に構成した円筒状収容部3
1と、円筒状収容部31の軸心位置に差し渡して回転自
在に配置された軸32と、軸32を回転自在に支持する
軸受32aと、軸32により軸心部を固定的に支持され
180度間隔で配置された2枚の羽根33a,33bか
ら成るシャッター部材33と、円筒状収容部31の軸方
向一端面31aから外部に突出された軸32の一端に軸
心を固定された従動ギヤ34と、従動ギヤ34と常時噛
合するギヤ35と、ギヤ35を駆動するためにバキュー
ムタンク13のダクトの側面に固定されたエアシャッタ
ーモータ36と、エアシャッターモータ36を駆動する
図示しない電源と、エアシャッターモータ36の作動を
制御する後述する制御部とを有する。なお、ギヤ35と
ギヤ34は、ウォームと、ウォームホイールとから構成
するのが好ましい。ギヤ34、35、モータ36は、シ
ャッター部材駆動手段を構成している。
【0011】なお、回転シャッター部材33が収められ
ている収容部31は、バキュームタンク13のダクト部
分の縦幅L(開口径)よりも大きい直径2rの円弧状
(円筒状)に膨らませ、回転シャッター部材33の半径
もrとする。このように構成することにより、回転シャ
ッター部材33が図1(c) の吸引する時間的範囲A内に
ある時はタンク13内部が連通状態となるので、バキュ
ーム給送装置3は吸引してベルト12上の原稿1に負圧
を作用させることができる一方で、吸引しない時間的範
囲B内にある時はシャッター部材33がタンク13内を
閉止するので吸引しない。このように回転シャッター部
材33は1回転する毎に、吸引する、吸引しない、を2
周期分行えるので、1分間に90枚の紙を給送する場合
は、シャッター部材33の回転数は45rpmでよいこ
ととなり、切り換え速度が大幅に向上する。なお、吸引
する時間的範囲Aと、吸引しない時間的範囲Bとの比
は、シャッター部材33の先端がバキュームタンク13
(ダクト部分)の開口径L内に位置している角度I と、
シャッター部材33の先端がバキュームタンク13の開
口径内に位置していない角度IIとの比と等しくなる様に
構成する。
ている収容部31は、バキュームタンク13のダクト部
分の縦幅L(開口径)よりも大きい直径2rの円弧状
(円筒状)に膨らませ、回転シャッター部材33の半径
もrとする。このように構成することにより、回転シャ
ッター部材33が図1(c) の吸引する時間的範囲A内に
ある時はタンク13内部が連通状態となるので、バキュ
ーム給送装置3は吸引してベルト12上の原稿1に負圧
を作用させることができる一方で、吸引しない時間的範
囲B内にある時はシャッター部材33がタンク13内を
閉止するので吸引しない。このように回転シャッター部
材33は1回転する毎に、吸引する、吸引しない、を2
周期分行えるので、1分間に90枚の紙を給送する場合
は、シャッター部材33の回転数は45rpmでよいこ
ととなり、切り換え速度が大幅に向上する。なお、吸引
する時間的範囲Aと、吸引しない時間的範囲Bとの比
は、シャッター部材33の先端がバキュームタンク13
(ダクト部分)の開口径L内に位置している角度I と、
シャッター部材33の先端がバキュームタンク13の開
口径内に位置していない角度IIとの比と等しくなる様に
構成する。
【0012】換言すれば、シャッター部材33は、軸3
2を中心として180度間隔で配置された2枚の羽根3
3a,33bから成り、シャッター部材33が一回転す
る間に、該円筒状収容部の両側に位置するダクト間の連
通の遮蔽と、非遮蔽を2サイクル実行するように構成さ
れている。そして、シャッター部材が一回転する間に、
上記ベルトは2枚の用紙を相前後して吸着搬送するもの
である。更に、シャッター部材33が半回転する間にダ
クト間を連通状態にする時間Aと、ダクト間を連通状態
にしない時間Bとの比と、シャッター部材がダクトの開
口内を移動する角度I と、ダクトの開口以外の部分を移
動する角度II、との比が等しくなるようにした点が特徴
的である。なお、上記形態例では、2枚の羽根を180
度間隔で配置した例を示したが、これは一例であり、3
枚の羽根を120度間隔で配置したり、4枚の羽根を9
0度間隔で配置してもよい。これらの場合には、ダクト
13の開口の幅を図1の場合よりも狭くして各羽根によ
ってダクトの開口を開閉するように構成する。そして、
これらの場合にはシャッター部材が一回転する間に3
回、4回、・・・の開閉のサイクルが行われることとな
る。
2を中心として180度間隔で配置された2枚の羽根3
3a,33bから成り、シャッター部材33が一回転す
る間に、該円筒状収容部の両側に位置するダクト間の連
通の遮蔽と、非遮蔽を2サイクル実行するように構成さ
れている。そして、シャッター部材が一回転する間に、
上記ベルトは2枚の用紙を相前後して吸着搬送するもの
である。更に、シャッター部材33が半回転する間にダ
クト間を連通状態にする時間Aと、ダクト間を連通状態
にしない時間Bとの比と、シャッター部材がダクトの開
口内を移動する角度I と、ダクトの開口以外の部分を移
動する角度II、との比が等しくなるようにした点が特徴
的である。なお、上記形態例では、2枚の羽根を180
度間隔で配置した例を示したが、これは一例であり、3
枚の羽根を120度間隔で配置したり、4枚の羽根を9
0度間隔で配置してもよい。これらの場合には、ダクト
13の開口の幅を図1の場合よりも狭くして各羽根によ
ってダクトの開口を開閉するように構成する。そして、
これらの場合にはシャッター部材が一回転する間に3
回、4回、・・・の開閉のサイクルが行われることとな
る。
【0013】図2は本発明の他の形態例の構成を示す図
であり、この形態例では図1に示したエアーシャッター
30に、回転シャッター部材の回転数を検知する回転数
検知手段を設けた構成が特徴的である。この回転数検知
手段は、軸32により軸心を一体的に支持された円板状
のエンコーダ40に180度の周方向間隔を隔てて2つ
の穴41を貫通形成し、エンコーダ40が回転した時に
この穴41が移動する経路に沿って、エンコーダ40を
挟む様にフォトインタラプタ42(発光素子と受光素子
を凹所42aの対向し合う内壁間に対向配置したもの)
を配置し、フォトインタラプタ42が各穴41を検知し
た信号を後述する制御部に出力するように構成する。エ
ンコーダ40の穴41は、回転シャッター部材33を構
成する2枚の羽根と同じ位置に形成してあるので、図2
の状態の回転シャッター部材33の位置をホームポジシ
ョンとして、フォトインタラプタ42(エアシャッター
センサー)を配置すれば、フォトインタラプタ42がい
ずれかの穴を検知している状態を初期状態(ホームポジ
ション)として、制御部が認識することができる。この
ようにホームポジションを、吸引する角度範囲I と、吸
引しない角度範囲IIとの境界位置に設定することによ
り、このホームポジションを基準として、モータ36に
よる軸32(回転シャッター部材33)の回転角度を任
意に設定することが可能になる。
であり、この形態例では図1に示したエアーシャッター
30に、回転シャッター部材の回転数を検知する回転数
検知手段を設けた構成が特徴的である。この回転数検知
手段は、軸32により軸心を一体的に支持された円板状
のエンコーダ40に180度の周方向間隔を隔てて2つ
の穴41を貫通形成し、エンコーダ40が回転した時に
この穴41が移動する経路に沿って、エンコーダ40を
挟む様にフォトインタラプタ42(発光素子と受光素子
を凹所42aの対向し合う内壁間に対向配置したもの)
を配置し、フォトインタラプタ42が各穴41を検知し
た信号を後述する制御部に出力するように構成する。エ
ンコーダ40の穴41は、回転シャッター部材33を構
成する2枚の羽根と同じ位置に形成してあるので、図2
の状態の回転シャッター部材33の位置をホームポジシ
ョンとして、フォトインタラプタ42(エアシャッター
センサー)を配置すれば、フォトインタラプタ42がい
ずれかの穴を検知している状態を初期状態(ホームポジ
ション)として、制御部が認識することができる。この
ようにホームポジションを、吸引する角度範囲I と、吸
引しない角度範囲IIとの境界位置に設定することによ
り、このホームポジションを基準として、モータ36に
よる軸32(回転シャッター部材33)の回転角度を任
意に設定することが可能になる。
【0014】図3は発明の制御系のブロック図であり、
制御部50は、各種判断および処理機能を有する中央処
理装置(CPU)と、給紙センサー51やエアシャッタ
ーホームポジションセンサー42からの信号を受けて、
ブロアモーター15、給紙モーター21、給紙クラッチ
20、エアシャッター駆動モータ36のON、OFFの
制御をするために必要なプログラムおよび固定データを
格納したプログラムメモリであるROMと、処理データ
を格納するデータメモリであるRAMと、入出力回路
(I/O)等を有する。
制御部50は、各種判断および処理機能を有する中央処
理装置(CPU)と、給紙センサー51やエアシャッタ
ーホームポジションセンサー42からの信号を受けて、
ブロアモーター15、給紙モーター21、給紙クラッチ
20、エアシャッター駆動モータ36のON、OFFの
制御をするために必要なプログラムおよび固定データを
格納したプログラムメモリであるROMと、処理データ
を格納するデータメモリであるRAMと、入出力回路
(I/O)等を有する。
【0015】図4は、各種センサや、各種制御対象の動
作例を示すタイミングチャートである。給紙に当たって
は、まず、図5、図6に示した様に、原稿1を原稿テー
ブルの一部となっているバキュームタンク13の給送ベ
ルト12上にセットする。バキューム給送装置3の回転
シャッター部材33は初期状態でホームポジションにあ
るように制御部がモータの停止タイミングを制御してあ
るので、図1(b) の実線で示す様にバキュームタンク1
3は閉じられている。この状態で画像形成装置本体のス
タートスイッチ(図示せず)を押すと、一定時間後にブ
ロアモータ15が回転を始め、エア噴射装置2が作動を
開始すると共に、エアシャッターモーター36が回転
し、給紙クラッチ20がONする(t23)。この結
果、ノズルケーシング7に設けられたエアナイフノズル
8から、原稿1の前端面中央に向かってエアが噴射さ
れ、これによって、原稿1の間にエアが吹き込まれ、さ
ばかれる。原稿をさばくと同時に、バキューム給送装置
3が回転シャッター部材33が図1(b) の点線で示す開
放位置に移動することによって作動し、給送ベルト12
面に最下位の原稿が吸着される。
作例を示すタイミングチャートである。給紙に当たって
は、まず、図5、図6に示した様に、原稿1を原稿テー
ブルの一部となっているバキュームタンク13の給送ベ
ルト12上にセットする。バキューム給送装置3の回転
シャッター部材33は初期状態でホームポジションにあ
るように制御部がモータの停止タイミングを制御してあ
るので、図1(b) の実線で示す様にバキュームタンク1
3は閉じられている。この状態で画像形成装置本体のス
タートスイッチ(図示せず)を押すと、一定時間後にブ
ロアモータ15が回転を始め、エア噴射装置2が作動を
開始すると共に、エアシャッターモーター36が回転
し、給紙クラッチ20がONする(t23)。この結
果、ノズルケーシング7に設けられたエアナイフノズル
8から、原稿1の前端面中央に向かってエアが噴射さ
れ、これによって、原稿1の間にエアが吹き込まれ、さ
ばかれる。原稿をさばくと同時に、バキューム給送装置
3が回転シャッター部材33が図1(b) の点線で示す開
放位置に移動することによって作動し、給送ベルト12
面に最下位の原稿が吸着される。
【0016】次に,時間t24で給紙モータ21が回転
を開始し、給送ベルト12を白矢印方向に回転させて給
紙ローラ対19まで原稿を搬送する。原稿が給紙ローラ
対19に搬送され、給紙センサー22に達すると給紙ク
ラッチ20がOFFとなり(t25)、給紙モータ21
からの駆動力伝達が切れるので給送ベルト12の回転が
停止する。このタイミングt25で回転シャッター部材
33が閉じ、吸引をやめる。従って、吸引がなされる期
間Aは、t23〜t25の間である。また、吸引がなさ
れない期間Bは、t25〜t29の間であり、2枚目の
用紙を給送開始する為に給紙クラッチが次にONした時
点t29で吸引が再開される。換言すれば、上記のタイ
ミングで吸引期間Aと吸引しない期間Bとが交互に到来
する様に、制御部50がエアシャッター駆動モータ36
を制御する。
を開始し、給送ベルト12を白矢印方向に回転させて給
紙ローラ対19まで原稿を搬送する。原稿が給紙ローラ
対19に搬送され、給紙センサー22に達すると給紙ク
ラッチ20がOFFとなり(t25)、給紙モータ21
からの駆動力伝達が切れるので給送ベルト12の回転が
停止する。このタイミングt25で回転シャッター部材
33が閉じ、吸引をやめる。従って、吸引がなされる期
間Aは、t23〜t25の間である。また、吸引がなさ
れない期間Bは、t25〜t29の間であり、2枚目の
用紙を給送開始する為に給紙クラッチが次にONした時
点t29で吸引が再開される。換言すれば、上記のタイ
ミングで吸引期間Aと吸引しない期間Bとが交互に到来
する様に、制御部50がエアシャッター駆動モータ36
を制御する。
【0017】なお、送り出された最下位の原稿は給紙ロ
ーラ対19にて搬送されるが、それ以外の上側の原稿は
ノズル8からのエアによって浮き上がっているので、原
稿が痛むことはない。また、給紙クラッチ20で給紙モ
ータ21の駆動力が駆動ローラ9に伝達されるのをOF
Fしているのは、給送ベルト12が回転停止する時の応
答性を良くするためである。換言すれば、給紙モータ2
1を停止させることによって給送ベルト12の停止時の
応答性を良好に確保することは困難であるからである。
給紙モータ21は、給紙クラッチ20がOFFしてから
一定時間後に止める。このように構成することにより、
エアシャッター駆動モーター36、給紙クラッチ20、
及び給紙モータ21は一定の周期で動作することとな
る。上記一連の動作の中で、原稿1を吸引する時間と吸
引しない時間は一定の周期で到来するので、エアシャッ
ター部材の回転速度を所望に設定することにより、上記
吸引期間Aと、吸引しない期間Bの時間的長さを任意に
設定することができる。なお、本発明は、複写機、普通
紙FAX、レーザープリンタ等の画像形成装置において
用いられる送風装置における、送風、送風停止の制御に
も適用することができる。また、本発明は原稿給紙装置
のみならず、転写紙、その他の紙葉類一般の給紙、搬送
に適用することができる。
ーラ対19にて搬送されるが、それ以外の上側の原稿は
ノズル8からのエアによって浮き上がっているので、原
稿が痛むことはない。また、給紙クラッチ20で給紙モ
ータ21の駆動力が駆動ローラ9に伝達されるのをOF
Fしているのは、給送ベルト12が回転停止する時の応
答性を良くするためである。換言すれば、給紙モータ2
1を停止させることによって給送ベルト12の停止時の
応答性を良好に確保することは困難であるからである。
給紙モータ21は、給紙クラッチ20がOFFしてから
一定時間後に止める。このように構成することにより、
エアシャッター駆動モーター36、給紙クラッチ20、
及び給紙モータ21は一定の周期で動作することとな
る。上記一連の動作の中で、原稿1を吸引する時間と吸
引しない時間は一定の周期で到来するので、エアシャッ
ター部材の回転速度を所望に設定することにより、上記
吸引期間Aと、吸引しない期間Bの時間的長さを任意に
設定することができる。なお、本発明は、複写機、普通
紙FAX、レーザープリンタ等の画像形成装置において
用いられる送風装置における、送風、送風停止の制御に
も適用することができる。また、本発明は原稿給紙装置
のみならず、転写紙、その他の紙葉類一般の給紙、搬送
に適用することができる。
【0018】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
バキューム給送装置を構成する吸引用のダクトの一部に
エアシャッターを設け、このエアシャッターを回転する
羽根から成るシャッター部材によって構成したので、シ
ャッター部材が一回転する間に、ダクト間の遮蔽、非遮
蔽を2サイクル分実行することができる。つまり、従来
は、ソレノイドと復帰用のスプリングとの組み合わせて
90回シャッターを衝撃音を伴って開閉させる必要があ
ったが、本発明によればシャッター部材は回転するだけ
なので衝撃音は発生せず、しかも45回回転させればよ
いので、低騒音化になる。また、従来は、エアシャッタ
ーを開閉させるソレノイドの動作速度に上限があるため
に、開閉速度、開閉回数に対する上限が生じ、用紙の分
離・給送の単位時間当たりの回数に上限が生じていた
が、本発明によればモータの回転によってシャッターを
開閉するので、現実的に紙を給送できる単位時間当たり
の枚数をはるかに越えた枚数まで対応することができ
る。
バキューム給送装置を構成する吸引用のダクトの一部に
エアシャッターを設け、このエアシャッターを回転する
羽根から成るシャッター部材によって構成したので、シ
ャッター部材が一回転する間に、ダクト間の遮蔽、非遮
蔽を2サイクル分実行することができる。つまり、従来
は、ソレノイドと復帰用のスプリングとの組み合わせて
90回シャッターを衝撃音を伴って開閉させる必要があ
ったが、本発明によればシャッター部材は回転するだけ
なので衝撃音は発生せず、しかも45回回転させればよ
いので、低騒音化になる。また、従来は、エアシャッタ
ーを開閉させるソレノイドの動作速度に上限があるため
に、開閉速度、開閉回数に対する上限が生じ、用紙の分
離・給送の単位時間当たりの回数に上限が生じていた
が、本発明によればモータの回転によってシャッターを
開閉するので、現実的に紙を給送できる単位時間当たり
の枚数をはるかに越えた枚数まで対応することができ
る。
【図1】(a) は本発明のエアシャッター部分の外観斜視
図、(b) はその断面図、(c) はシャッターがエアを通す
範囲Aと通さない範囲Bを示す断面図。
図、(b) はその断面図、(c) はシャッターがエアを通す
範囲Aと通さない範囲Bを示す断面図。
【図2】本発明の他の形態例の構成を示す図。
【図3】本発明の制御系の一例のブロック図。
【図4】本発明における各部の動作を示すタイミングチ
ャート。
ャート。
【図5】従来例の構成説明図。
【図6】(a) 及び(b) は図5の従来例の要部の動作説明
図。
図。
【図7】従来例における各部の動作のタイミングチャー
ト。
ト。
1 用紙(原稿、転写紙)、2 エア噴射装置、3 バ
キューム給送装置、4ブロア装置、5 遠心ファン、7
ノズルケーシング、8 エアナイフノズル、9、10
ローラ、12 ベルト、13 バキュームタンク、1
4 遠心ファン、15 ブロアモータ、17 シャッタ
ー、19 給紙ローラ、30 エアーシャッター、31
円筒状収容部、32 軸、32a 軸受、33 シャ
ッター部材、33a,33b 羽根、34 従動ギヤ、
35 ギヤ、36 エアシャッターモータ、40 エン
コーダ、41 穴、42 フォトインタラプタ、42a
凹所、50 制御部、51 給紙センサー、
キューム給送装置、4ブロア装置、5 遠心ファン、7
ノズルケーシング、8 エアナイフノズル、9、10
ローラ、12 ベルト、13 バキュームタンク、1
4 遠心ファン、15 ブロアモータ、17 シャッタ
ー、19 給紙ローラ、30 エアーシャッター、31
円筒状収容部、32 軸、32a 軸受、33 シャ
ッター部材、33a,33b 羽根、34 従動ギヤ、
35 ギヤ、36 エアシャッターモータ、40 エン
コーダ、41 穴、42 フォトインタラプタ、42a
凹所、50 制御部、51 給紙センサー、
Claims (4)
- 【請求項1】 上面に用紙束を積載すると共に多数の穴
を有して回転移動するエンドレスのベルトと、ベルト上
の用紙束の前端面にエアを吹き付けて先端分離を行うエ
ア噴射装置と、上記ベルトの穴に負圧を供給することに
より最下位の用紙のみをベルト上面に吸着させるバキュ
ーム給送装置と、該エア噴射装置とバキューム給送装置
に夫々接続されてエア噴射装置に対するエアの送風及び
バキューム給送装置に対するエアの吸引を行うブロア装
置と、上記ベルトが用紙を1枚給送するごとにバキュー
ム給送装置からのエアの吸引をカットするエアシャッタ
ーと、を備えたエア分離給送装置において、 上記エアシャッターは、上記バキューム給送装置を構成
する負圧導入用のダクトの一部を大径円筒状に構成した
円筒状収容部と、この円筒状収容部内に配置され円筒状
収容部の軸心位置に配置された軸によって回転自在に支
持されたシャッター部材と、このシャッター部材を回動
させるシャッター部材駆動手段と、を備えたことを特徴
とするエア分離給送装置。 - 【請求項2】 上記シャッター部材は、上記軸を中心と
して180度間隔で配置された2枚の羽根から成り、シ
ャッター部材が一回転する間に、該円筒状収容部の両側
に位置するダクト間の連通の遮蔽と、非遮蔽を2サイク
ル実行するように構成され、 シャッター部材が一回転する間に、上記ベルトは2枚の
用紙を相前後して吸着搬送することを特徴とする請求項
1記載のエア分離給送装置。 - 【請求項3】 上記シャッター部材が半回転する間に上
記ダクト間を連通状態にする時間Aと、ダクト間を連通
状態にしない時間Bとの比と、 上記シャッター部材がダクトの開口内を移動する角度I
と、ダクトの開口以外の部分を移動する角度II、との比
が等しいことを特徴とする請求項1又は2記載のエア分
離給送装置。 - 【請求項4】 上記シャッター部材の軸を円筒状収容部
の外部に突出させ、この突出した軸にエンコーダを固定
すると共に、エンコーダに設けた穴をフォトインタラプ
タで検知することにより、シャッター部材のホームポジ
ションを検知する様にしたことを特徴とする請求項1、
2、又は3記載のエア分離給送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14343597A JPH10316263A (ja) | 1997-05-16 | 1997-05-16 | エア分離給送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14343597A JPH10316263A (ja) | 1997-05-16 | 1997-05-16 | エア分離給送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10316263A true JPH10316263A (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=15338651
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14343597A Pending JPH10316263A (ja) | 1997-05-16 | 1997-05-16 | エア分離給送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10316263A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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- 1997-05-16 JP JP14343597A patent/JPH10316263A/ja active Pending
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