JPH10315097A - 工作機械 - Google Patents

工作機械

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Publication number
JPH10315097A
JPH10315097A JP9132500A JP13250097A JPH10315097A JP H10315097 A JPH10315097 A JP H10315097A JP 9132500 A JP9132500 A JP 9132500A JP 13250097 A JP13250097 A JP 13250097A JP H10315097 A JPH10315097 A JP H10315097A
Authority
JP
Japan
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bed
cutting
coolant
tank
machine tool
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Pending
Application number
JP9132500A
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English (en)
Inventor
Mutsumi Otani
睦 大谷
Akira Koshiyou
明 古正
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Seiki Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Seiki Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Seiki Co Ltd filed Critical Hitachi Seiki Co Ltd
Priority to JP9132500A priority Critical patent/JPH10315097A/ja
Publication of JPH10315097A publication Critical patent/JPH10315097A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/10Greenhouse gas [GHG] capture, material saving, heat recovery or other energy efficient measures, e.g. motor control, characterised by manufacturing processes, e.g. for rolling metal or metal working

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  • Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)
  • Machine Tool Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 工作機械のベッド全体の温度を均一化させて
加工精度の向上を図ることができるとともに、工作機械
の省スペース化と切削液の貯留部のメンテナンスの容易
化を図ることができる工作機械を提供する。 【解決手段】 被加工物の加工部位に切削油剤を供給
し、被加工物と工具との相対移動によって加工を行う工
作機械において、仕切り壁部によって上下二段に仕切ら
れたベッド1と、このベッドの上段部に設けられ、加工
部位に供給された切削油剤と加工によって発生した切削
屑とをベッドの端部側に排出する回収物排出部1Bと、
ベッドの下段部に設けられ、清浄な切削油剤を貯留する
切削油剤貯留部1Aと、ベッドの端部側に設けられ、上
方に空間部を有し、切削油剤貯留部と連通する分離槽1
5と、この分離槽内に設けられ、所定以上の大きさの前
記切削屑を通過させないで分離する分離部材16と、分
離槽の切削油剤貯留部への出口部近傍に設けられた堰部
17とを有することを特徴とする工作機械とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被加工物と工具
とにクーラントを供給しながら前記工具により前記被加
工物の加工を行う工作機械において、クーラントをベッ
ド内に貯留することによりベッド全体を均一な温度に保
持して被加工物の加工精度を向上させることのできる工
作機械に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、工作機械による被加工物の加工精
度の向上に対する要望はますます高まってきている。と
ころで、被加工物の加工精度を向上させるにあたり、工
具が被加工物を加工する際に発生する熱が大きな問題と
なる。すなわち、切削速度の高速化に伴って加工部位の
温度も上昇し、工具寿命を低下させる。そこで、被加工
物の加工部位にクーラント(切削油剤)を供給して、工
具と被加工物との冷却性と潤滑性を高めるとともに、前
記加工部位から熱と切削屑を除去するようにしている。
しかしながら、前記加工部位から熱を奪い、かつ高温の
切削屑と一緒になって高温となったクーラントがベッド
のクーラント回収部に落下し、前記ベッドに設けられた
クーラント流通路を通ってベッドの外に排出される間
に、前記ベッドの温度を部分的に上昇させ、ベッドの温
度分布を不均一にして歪みを生じさせ、加工精度を低下
させるという問題がある。
【0003】ここで、ベッド内にクーラントを貯留させ
ることによりベッドの温度上昇を促進させ、加工精度を
向上させるようにした工作機械として実開平4−112
755号公報に記載されたものが知られている。しかし
この工作機械は、ベッド内に部分的にクーラントを貯留
するようにしたものであり、ベッドの温度の部分的な均
一化には効果があるものの、ベッド全体としてはやはり
温度のばらつきが生じるという問題がある。また、大形
の外部タンクと、クーラントから切粉を取り除くための
フィルタ装置とが別体に必要となり、工作機械の省スペ
ース化が図れないという問題がある。なお、切削油の油
槽をベッドの近傍に設け、油槽内に切削油の濾過装置を
設けることにより工作機械の省スペース化を図ったもの
として実開平3−33040号公報に記載の工作機械切
削油濾過装置が知られている。しかしながら、この実開
平3−33040号公報は、切削油によるベッドの温度
を均一化するための技術ではなく、油槽は受け皿の下方
に配置されているため油槽のメンテナンスが容易でない
という問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
に鑑みてなされたもので、工作機械のベッド全体の温度
を均一化させて被加工物の加工精度の向上を図るととも
に、工作機械の省スペース化とクーラントを貯留するク
ーラント貯留部のメンテナンスの容易化を図ることがで
きる工作機械を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の問題点
に鑑みてなされたもので、被加工物の加工部位に切削油
剤を供給し、前記被加工物と工具との相対移動によって
加工を行う工作機械において、仕切り壁部によって上下
二段に仕切られたベッドと、このベッドの上段部に設け
られ、このベッドの上段部に落下した前記加工部位に供
給された切削油剤と前記加工によって発生した切削屑と
を前記ベッドの端部側に排出する回収物排出部と、前記
ベッドの下段部に設けられ、清浄な前記切削油剤を貯留
する切削油剤貯留部と、前記ベッドの端部側に設けら
れ、上方に空間部を有し、かつ、前記ベッドの端部側に
排出された切削油剤と切削屑が流入するとともに、前記
切削油剤貯留部と連通する分離槽と、この分離槽内に設
けられ、前記回収物排出部より排出された前記切削屑お
よび前記切削油剤のうち、所定以上の大きさの前記切削
屑を通過させないで分離する分離部材と、前記分離槽の
前記切削油剤貯留部への出口部近傍に設けられ、前記分
離部材で分離できなかった微細な切削屑を通過させない
で前記分離槽内に沈澱させ、清浄な切削油剤のみを前記
切削油剤貯留部に流入させる堰部と、前記切削油剤貯留
部に貯留された前記清浄な切削油剤を前記加工部位に供
給する切削油剤供給手段とを有することを特徴とする工
作機械である。また、前記分離槽は前記ベッドと一体に
形成されているものとしてもよい。また、前記分離槽
は、前記ベッドの外部に設けられた外部タンクであり、
この外部タンク内に前記分離部材を設けるとともに、前
記外部タンクまたは前記ベッドの少なくともどちらか一
方に形成された堰部を介して前記外部タンクより前記ベ
ッドの前記切削油剤貯留部に清浄な切削油剤が流入可能
にしたものとしてもよい。また、前記切削油剤貯留部は
前記ベッドの下段部の全体にわたって設けられているも
のとしてもよい。また、前記外部タンクは前記ベッドに
着脱自在に設けられているものとしてもよい。また、前
記分離部材が前記分離槽、前記ベッドまたは前記外部タ
ンクのいずれか一つに着脱自在に設けられているものと
してもよい。また、前記回収物排出部には、切削屑を前
記工作機械の外部に搬出する切削屑搬出手段を設けたも
のとしてもよい。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施形態を図面に
従って詳細に説明する。図1はこの発明の一実施形態に
かかり、工作機械のベッドの平面図、図2は図1のベッ
ドのI−I方向断面図である。なお、以下の説明におい
て「前」というときは工作機械の前面側、すなわち図1
において図面の下方を、図2において図面の左側を指す
ものとし、「後」というときには同後面側、すなわち図
1において図面の上方を、図2において図面の右側を指
すものとする。
【0007】まず、本発明が適用されるこの実施形態に
おける工作機械の構成を簡単に説明する。箱状のベッド
1には、後方側に後部ベッド2が立設されている。この
後部ベッド2の上端には、後述する主軸軸線と直交する
方向であるX軸方向に2本のガイドレール2a,2aが
平行に敷設されている。このガイドレール2a,2aに
案内されるスライド本体2b,2bにはX軸方向に進退
移動するサドル4が設けられている。ガイドレール2a
とスライド本体2bとで直線ころがり案内を構成する。
また、ガイドレール2a,2aの間には、両端を支持部
材3a,3aによって後部ベッド2の上部に回転自在に
支持されたねじ軸3が設けられている。このねじ軸3の
一端には歯付プーリ3cが取り付けられ、この歯付プー
リ3cと図示しないサーボモータ等のX軸用モータ(X
軸用駆動体)の駆動軸に取付けられた歯付プーリとの間
には歯付ベルトが張設されている。一方、サドル4には
ナット3dが取り付けられ、ナット3dはねじ軸3と螺
合している。ねじ軸3とナット3dはボールねじを構成
する。従って、前記駆動体が駆動してねじ軸3が回転す
ると、ナットとともにサドル4がガイドレール2a,2
aに案内されながらX軸方向に移動する。
【0008】サドル4の上には移動台5が取り付けられ
ている。この移動台5の前面には、図示しない主軸軸線
と平行なZ軸軸線と平行な上下方向にガイドレール5
a,5aが敷設されている。このガイドレール5a,5
aに案内されるスライド本体5b,5bには昇降するク
ロススライド6が設けられている。そして、このクロス
スライド6に主軸ヘッド7が取り付けられている。主軸
ヘッド7は、図示しない主軸を回転自在に支持してい
る。前記主軸は、主軸ヘッド7に組み込まれたビルトイ
ンタイプの主軸モータM2 によって回転され、チャック
7aは図示しないチャックシリンダの駆動によって被加
工物を把持する把持爪が開閉される。なお、図1におい
て符号M1 は、移動台5に設けられボールねじ機構等の
図示しない駆動伝達機構によって主軸ヘッド7をクロス
レール5a,5aに沿って昇降させる昇降駆動体として
のサーボモータ等のZ軸用モータ(Z軸用駆動体)であ
る。
【0009】後部ベッド2の前方には刃物台8が設けら
れている。この刃物台8の他側(図1において図面右
側)にはX軸軸線と平行な軸を中心に割り出し自在な円
盤状のタレットヘッド8aが設けられ、このタレットヘ
ッド8aの円周上に均等間隔で複数本の工具Tが装着さ
れている。前記したZ軸用モータM1 ,主軸モータ
2 ,X軸用モータの制御、タレットヘッド8aの割り
出し等は、ベッド1の後方に設けられた制御盤9a、操
作盤(図示せず)の両方またはどちらか一方に収納され
た制御装置(NC装置)によって制御される。9bは主
軸を冷却するための冷却ユニット、9cは油圧ユニット
である。
【0010】次にベッド1およびこのベッド1の後端に
取り付けられる外部タンク15について説明する。方形
箱状のベッド1の前方側には、クーラント(切削油剤)
や切削屑を回収するクーラント回収部10が設けられ、
このクーラント回収部10の中央に中空状のベッド1の
内部まで連通する回収穴10bが形成されている。クー
ラント回収部10の外周縁と回収穴10bとの間は傾斜
面10aとして形成されていて、工具Tによって被加工
物に所定の加工が施される加工部位Gからクーラント回
収部10上に落下したクーラントや切削屑を回収穴10
bに集めるようになっている。また、ベッド1の後方で
あって制御盤9aの下方には、クーラント回収部10に
よって回収されたクーラントから切削屑を分離する分離
槽である外部タンク15が設けられている。外部タンク
15はベッド1より突出するように設けられている。
【0011】図2に示すように、ベッド1の内部は、仕
切り壁部12によって上下2段に仕切られ、クーラント
回収部10によって集められた切削屑やクーラントを回
収する上段部1Bと、清浄にされたクーラントを貯留す
るクーラント貯留部が全体にわたって形成された下段部
1Aとが形成されている。この実施形態において下段部
1Aおよび上段部1Bは、剛性を保持するためのX軸方
向と平行な方向に設けられた第1のリブ11と、第1の
リブ11と直交する方向に設けられた第2のリブ13,
13とによって各々6つの区画に仕切られている。上段
部1Bには、6つの区画のうち、クーラント回収部10
の回収穴10bに連通する3つの区画と、第2のリブ1
3,13の間の区画が連通して、クーラント流通路14
を形成している。すなわち、クーラント回収部10側の
第2のリブ13,13は穴13b,13bによって連通
して、クーラントが流通できるようになっている。後部
ベッド2側の第2のリブ13,13に形成された穴13
c,13cはクーラントが流通できない位置に形成され
ている。また、クーラント流通路14の後端にはクーラ
ント流出穴13dがベッド1の後部壁を貫通して形成さ
れている。また、第1のリブ11は中央のリブ11cの
みに流通路11bが形成されている。
【0012】下段部1Aは、第2のリブ13,13およ
び第1のリブ11に各々に形成された穴13a,13
a,11aによって連通状に形成され、各区画間をクー
ラントが流通できるようになっている。つまり、この実
施形態では下段部1Aの全体がクーラント貯留部を構成
している。また、下段部1Aの後端であって上段部1B
に形成されたクーラント流出穴13dの真下位置には、
ベッド1の後部壁を貫通するクーラント流入穴13eが
形成されている。図2において符号Pは、下段部1Aに
貯留されたクーラントを汲み上げて加工部位Gに供給す
るためのクーラントポンプである。この実施形態でクー
ラントポンプPによって汲み上げられたクーラントは、
図示しない切換え弁等を介して加工部位Gに供給され
る。このクーラントポンプ、切換え弁等がクーラント供
給手段(切削油剤供給手段)となる。なお、この実施形
態では、図2に示すように各リブ11,13に形成され
た穴11a,11b,13a,13bを仕切り壁部12
の上面またはベッド下面1aと同一の高さ位置まで拡げ
ることによりクーラントが流通できるようにしている
が、穴11a,11b,13a,13bの他にクーラン
トが流通できる穴を別個に形成するものとしてもよい。
【0013】外部タンク15の内部は、図2に示すよう
に、タンク下部15Aとタンク上部15Bとに仕切られ
ている。タンク上部15Bには、外部タンク15をベッ
ド1に取り付けたときにベッド1のクーラント流出穴1
3dと連通する穴15cが形成され、タンク下部15A
にはクーラント流入穴13eと連通する穴15dが形成
されている。また、タンク上部15Bとタンク下部15
Aの間には、クーラントの流通が可能な穴16aが形成
された分離部材16が設けられている。この穴16aは
金網や多孔板等であってもよい。分離部材16は取付部
15eにボルト19aで固定されている。分離部材16
の横にはカバー19が取付部にボルト19bで固定され
ている。タンク上部15Bに流入したクーラントと切削
屑はこの分離部材16によって切削屑が取り除かれ、タ
ンク下部15Aに落下する。
【0014】タンク下部15Aには一定の高さの堰17
が形成されている。タンク下部15Aの他に下段部1A
にも堰を形成してもよい。この堰17により、タンク上
部15Bから落下したクーラントがタンク下部15Aに
貯留される。切削屑の大部分は分離部材16によってク
ーラントから分離されるが、クーラントとともに分離部
材16を通過した微細な切削屑は、このタンク下部15
Aで沈殿する。タンク下部15Aに貯留されたクーラン
トの量が一定量を超えると、クーラントが堰17を超え
てベッド1の下段部1Aに流れ込むが、微細な切削屑は
タンク下部15Aの底部の方へ沈殿するので、下段部1
Aには清浄となったクーラントの上澄み部分が流れ込
む。このようにして、クーラントは外部タンク15の中
で切削屑と分離される。この実施形態では、外部タンク
15はベッド1に着脱自在に取り付けられているととも
に、外部タンク15はベッド1に突出するように設けら
れているので、外部タンク15の上方は空間部となって
いる。そして、分離部材16がボルト19a,19aで
取り付けられている。外部タンク15をこのように構成
することにより、分離部材16上に溜まった切削屑を容
易に除去できるようになるほか、外部タンク15をベッ
ド1から取り外して内部の洗浄を行うことも容易にな
る。
【0015】なお、この工作機械には、図中仮想線で示
すように、切削屑搬出手段としてのチップコンベア18
を設けてもよい。この場合は、ベッド1の後面にチップ
コンベア18の取付部(図示せず)を形成する。また、
チップコンベア18は、その先端が加工部位Gをこえて
位置するようになっている。できるだけ多くの切削屑を
チップコンベア18によって工作機械の外に搬出させる
ために、クーラント回収部10の傾斜面10aに連続す
る案内面をチップコンベア18に設けてもよい。チップ
コンベア18は切削屑をコンベア部で工作機械の外部に
排出する。また、クーラントは側面に設けられた一つま
たは複数の穴18aより排出され、チップコンベア18
は切削屑のみを外部に排出する。このようなチップコン
ベア18を設けることにより、大部分の切削屑はチップ
コンベア18によって自動的に機外に排出されるので、
作業者の作業労力が大幅に軽減される。
【0016】[作用の説明]次に上記構成の本発明の作
用を説明する。チャック7aは、未加工の被加工物を把
持して、主軸ヘッド7の移動とともに加工部位Gの真上
位置まで移動する。このとき、タレットヘッド8aは所
定の工具Tを所定位置に割り出している。工作機械は、
主軸モータM2 を駆動させてチャック7aとともに被加
工物を所定の回転速度で回転させ、Z軸用モータM1
駆動による主軸ヘッド7のZ軸軸線の移動、図示しない
X軸用モータによるX軸軸線方向の移動により、タレッ
トヘッド8aに装着された所定の工具Tによって被加工
物に所定の加工を施す。このとき、タレットヘッド8a
の工具Tの周囲に配設された図示しないクーラントノズ
ルからは、クーラントポンプPから供給されたクーラン
トが、加工部位Gの被加工物および工具Tに向けて噴射
される。クーラントポンプPは、下段部1Aに貯留され
たクーラントを汲み上げる。
【0017】切削屑はクーラントとともにクーラント回
収部10上に落下し、傾斜面10aに沿って中央の回収
穴10bに集められる。回収穴10bからベッド1内の
上段部1Bのチップコンベア18上に落下する。落下し
たクーラントと切削屑のうち大部分の切削屑はチップコ
ンベア18で外部に排出され、残ったクーラントと一部
の切削屑は、クーラントの流通路14およびクーラント
流出穴13dを通って穴15cから外部タンク15のタ
ンク上部15B内に流れ込む。クーラントは、分離部材
16を経てタンク下部15Aに落下するが、このとき、
分離部材16によって切削屑とクーラントとがさらに分
離される。堰17が形成されていることから、タンク下
部15Aには一定量のクーラントが貯留されるが、貯留
されたクーラントの中から分離部材16を通過した微細
な切削屑が沈殿し、清浄なクーラントの上澄み部分がク
ーラント流入穴13eを通って下段部1Aに流れ込む。
下段部1Aに流れ込んだクーラントは、下段部1Aの全
体にわたって拡がる(図2においてクーラントの流れを
黒矢印で示す)。そのため、ベッド1が全体にわたって
ほぼ均一な温度に保たれることになり、不均一なベッド
の熱歪みが補正されて被加工物の加工精度を向上させ
る。また、工作機械の運転始動時においても、ベッド1
の温度を安定した所定の温度まで速やかに上昇させるこ
とが可能である。
【0018】切削屑の大部分はチップコンベア18で外
部に排出されたり、外部タンク15のタンク上部15B
内に溜まり、クーラントとともに分離部材16を透過し
た微細な切削屑の大部分もタンク下部15Aの底部に溜
まる。切削屑は外部タンク15の分離部材16上に溜ま
っているので容易に除去できる。また、外部タンク15
の内部の洗浄を行うには、分離部材16を取り外した
り、外部タンク15をベッド1から取り外したりすれば
よい。
【0019】本発明の好適な実施形態を説明してきた
が、本発明は上記の実施形態により何ら限定されるもの
ではない。例えば、チップコンベア18は工作機械の後
方に切削屑を搬出するように設けるものとして説明した
が、側方に切削屑を搬出するように設けるものとしても
よい。さらに、クーラントが工作機械の側方側(上段部
1Bのクーラント回収部10側)に流れるように、クー
ラントの流通路14を工作機械の左右方向に形成して、
前記したクーラント流出穴13d,クーラント流入穴1
3eはベッド1の側面壁に形成してもよい。また、この
発明が適用される工作機械は上記の形態のものに限定さ
れるものでなく、加工部位Gにクーラントを供給しなが
ら工具Tにより前記被加工物の加工を行う工作機械であ
れば他の工作機械、例えば、主軸軸線を水平面に有する
工作機械にも適用が可能である。更に、外部タンク15
を設けないで、分離槽をベッドと一体に形成してもよ
い。この場合は、ベッドに一体に形成した分離槽内に分
離部材、堰を設ければよい。なお、この場合でも、ベッ
ドに一体に形成した分離槽の上部は、切削屑除去等のメ
ンテナンスを容易に行うため、空間部を有するようにす
るとよい。また、図3に示すように、分離部材は板状の
部材だけでなく、かご状に形成したものであってもよ
い。このかご状分離部材16′は上面を開口しており、
側面および下面が金網等になっており、かご状分離部材
16′内に切削屑とクーラントが流入するようにして分
離すれば、切削屑はかご内に残るので、更に除去作業が
容易となる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、工作機械のベッド全体
の温度分布を均一化させることにより、被加工物の加工
精度の向上を図ることができるとともに、クーラント貯
留部のメンテナスの容易化を図ることができる。また、
外部タンクをベッドに対して着脱自在に設けることによ
り、外部タンクのメンテナンスを容易にすることができ
る。さらに、チップコンベア等の切削屑の搬出手段を設
けたものは、切削屑を自動的に工作機械外に搬出するこ
とができるので、作業労力を大幅に軽減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の工作機械の要部の説明図にかかり、ベ
ッドの平面図である。
【図2】図1のベッドのI−I方向断面図である。
【図3】本発明に係るかご状分離部材が設けられた分離
槽を示し、(a)はその平面図、(b)はその側面図で
ある。
【符号の説明】
T 工具 M1 ,M2 モータ(駆動体) P クーラントポンプ 1 ベッド 1A 下段部 1B 上段部 2 後部ベッド 3 ねじ軸 4 サドル 5 移動台 6 クロススライド 7 主軸ヘッド 8 刃物台 10 クーラント回収部 11 第1のリブ 12 仕切り壁部 13 第2のリブ 13d クーラント流出穴 13e クーラント流入穴 14 クーラント流通路 15 外部タンク 15A タンク下部 15B タンク上部 16 分離部材 18 チップコンベア(切削屑搬出手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物の加工部位に切削油剤を供給
    し、前記被加工物と工具との相対移動によって加工を行
    う工作機械において、 仕切り壁部によって上下二段に仕切られたベッドと、 このベッドの上段部に設けられ、このベッドの上段部に
    落下した前記加工部位に供給された切削油剤と前記加工
    によって発生した切削屑とを前記ベッドの端部側に排出
    する回収物排出部と、 前記ベッドの下段部に設けられ、清浄な前記切削油剤を
    貯留する切削油剤貯留部と、 前記ベッドの端部側に設けられ、上方に空間部を有し、
    かつ、前記ベッドの端部側に排出された切削油剤と切削
    屑が流入するとともに、前記切削油剤貯留部と連通する
    分離槽と、 この分離槽内に設けられ、前記回収物排出部より排出さ
    れた前記切削屑および前記切削油剤のうち、所定以上の
    大きさの前記切削屑を通過させないで分離する分離部材
    と、 前記分離槽の前記切削油剤貯留部への出口部近傍に設け
    られ、前記分離部材で分離できなかった微細な切削屑を
    通過させないで前記分離槽内に沈澱させ、清浄な切削油
    剤のみを前記切削油剤貯留部に流入させる堰部と、 前記切削油剤貯留部に貯留された前記清浄な切削油剤を
    前記加工部位に供給する切削油剤供給手段とを有するこ
    とを特徴とする工作機械。
  2. 【請求項2】 前記分離槽は前記ベッドと一体に形成さ
    れたことを特徴とする請求項第1項に記載の工作機械。
  3. 【請求項3】 前記分離槽は、前記ベッドの外部に設け
    られた外部タンクであり、この外部タンク内に前記分離
    部材を設けるとともに、前記外部タンクまたは前記ベッ
    ドの少なくともどちらか一方に形成された堰部を介して
    前記外部タンクより前記ベッドの前記切削油剤貯留部に
    清浄な切削油剤が流入可能にしたことを特徴とする請求
    項第1項に記載の工作機械。
  4. 【請求項4】 前記切削油剤貯留部は前記ベッドの下段
    部の全体にわたって設けられていることを特徴とする請
    求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の工作機械。
  5. 【請求項5】 前記外部タンクは前記ベッドに着脱自在
    に設けられていることを特徴とする請求項3または請求
    項4に記載の工作機械。
  6. 【請求項6】 前記分離部材が前記分離槽、前記ベッド
    または前記外部タンクのいずれか一つに着脱自在に設け
    られていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のい
    ずれか一つに記載の工作機械。
  7. 【請求項7】 前記回収物排出部には、切削屑を前記工
    作機械の外部に搬出する切削屑搬出手段を設けたことを
    特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一つに記載
    の工作機械。
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