JPH10315073A - 液封防振装置の製法 - Google Patents

液封防振装置の製法

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JPH10315073A
JPH10315073A JP12763697A JP12763697A JPH10315073A JP H10315073 A JPH10315073 A JP H10315073A JP 12763697 A JP12763697 A JP 12763697A JP 12763697 A JP12763697 A JP 12763697A JP H10315073 A JPH10315073 A JP H10315073A
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JP
Japan
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liquid
diaphragm
liquid chamber
elastic member
cylindrical
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP12763697A
Other languages
English (en)
Inventor
Toyoji Shimokawa
豊治 下川
Katsumi Kamatani
克己 鎌谷
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Yamashita Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yamashita Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】液槽中におけるロールカシメを廃止して作業効
率を高める。 【解決手段】カシメ部14をカシメ加工する前の状態に
おいて、第2の取付金具2及びダイヤフラム8を一体に
したボトム側組立体30と、第1の取付金具1と弾性部
材3及び円筒金具13が一体になったトップ側組立体3
1とをそれぞれ形成し、ボトム側組立体30を円筒金具
13の拡径延出部15内へ嵌合し、治具32へ支持させ
た状態で液槽35中へ入れる。内部の液室へ所定量の液
体が充填された段階で、治具32へ支持されたまま、カ
シメ部14を左右方向よりスライド部材37で部分的に
内側へ折り曲げて仮カシメし、ボトム側組立体30とト
ップ側組立体31を仮止めし、その後、液槽35の外へ
出して本カシメする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動車のエンジン
を車体へ防振的に取付けるためのエンジンマウント等に
使用する液封防振装置の製法に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンマウント等の液封防振装置とし
て、振動源又は振動受け部側のいずれか一方へ取付けら
れる第1の取付金具と、他方へ取付けられる第2の取付
金具と、両金具間を連結するとともに一部が円筒状をな
して内部に一端が開放された凹部が設けられた弾性部材
と、この弾性部材との間に液体が封入された液室を形成
するように凹部の開放部を塞いで取付けられるダイヤフ
ラムと、この液室内を主液室と副液室に区画する仕切部
材と、これら主液室と副液室を連通するオリフィス通路
とを備えたものが一般的である。
【0003】この液封防振装置を組み立てるには、予
め、第1の取付金具及び弾性部材を一体化したトップ側
組立体と、第2の取付金具とダイヤフラムを一体にした
ボトム側組立体とを形成しそれぞれを封入液で満たされ
た液槽中へ入れる。
【0004】この液槽中で、液室へ所定量の液体が充填
されるように調整しつつ、円筒金具の端部へボトム側組
立体を嵌合し、この嵌合状態を維持したままトップ側組
立体とボトム側組立体をそれぞれ液封用治具に取付け
る。
【0005】その後、これらトップ側組立体とボトム側
組立体を、液封用治具に固定された状態のまま液槽から
出し、液槽外でロールカシメ機へ取付け、その後、液封
用治具を外した状態で円筒金具の先端部をロールカシメ
することによりボトム側組立体とトップ側組立体を連結
していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来方
法では、液槽外において、液封用治具を組立、分解した
り、ロールカシメ作業の際等、液槽中で封入された液体
が漏れないようにシール性を保たせるためにロールカシ
メ完了までの間は極めて慎重な取り扱いが要求されたの
で、作業効率を高めることが困難であった。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本願発明に係る液封防振装置の製法は、振動源と振動受
け部の間へ防振目的で配設される装置であって、一部が
円筒状をなしてその内部に一端が開放された凹部を設け
た弾性部材と、この凹部の開放部を塞いで内部に液体が
封入される液室を形成するためのダイヤフラムと、この
液室内を主液室と副液室に区画する仕切部材と、これら
主液室と副液室を連通するオリフィス通路とを備え、前
記弾性部材の円筒状部分を覆って設けられた円筒金具の
一端とダイヤフラムの外周部とをカシメにて連結する液
封防振装置の製法において、弾性部材とダイヤフラムを
液槽中へ入れ、前記液室へ所定量の液体が充填されるよ
うに弾性部材の円筒金具端部とダイヤフラム嵌合してそ
れぞれを治具に取付け、この弾性部材とダイヤフラムが
治具へ取付けられたままの状態で円筒金具の先端部を左
右方向から部分的に押し倒して仮カシメし、その後、液
槽外へ出してから円筒金具の端部とダイヤフラムの外周
部を本カシメすることを特徴とする。
【0008】
【発明の効果】本願発明は、液槽中で封入液を充填する
際に使用する治具へ取付けたままの状態で仮カシメによ
り弾性部材の円筒金具とダイヤフラムとを連結でき、そ
の後、この仮カシメ状態で液槽外へ取り出して本カシメ
できる。
【0009】したがって、液槽中にてしかも治具へ取付
けられた状態と同一のシール性が確保されるので、液槽
外での取り扱い性が従来と比べて著しく向上し、その結
果、作業効率を著しく向上できる。
【0010】しかも、本カシメ作業は、ロールカシメや
その他公知のカシメ方法を適宜採用できるので加工の自
由度を高めることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本願発明の
一実施形態を説明する。図1は自動車用エンジンマウン
トとして構成された液封マウントの組立方法を説明する
ための図、図2は組立状態にある液封マウントの主たる
振動入力方向に沿う全断面図、図3は仮カシメ工程を説
明する部分断面図、図4はその平面側の原理図である。
【0012】まず、図2に基づいて液封マウントの概要
構造を説明する。この液封マウントは振動源であるエン
ジン側へ取付けられる第1の取付金具1と、振動受け側
である車体側へ取付けられる第2の取付金具2と、これ
らを連結する弾性部材3とを備えている。
【0013】弾性部材3はゴムや適当なエラストマー等
で略円錐台様の外形を有する円錐部4と、その下底側か
ら連続して延びる円筒部5を備え、円筒部5側に開口部
が設けられた凹部を内側に設け、この凹部内に主液室6
が形成され、非圧縮性液体が封入されている。
【0014】凹部の開口部は仕切部材7で閉じられ、こ
の仕切部材7の主液室6と反対側はダイヤフラム8で覆
われて、このダイヤフラム8と仕切部材7の間に副液室
9が形成され、仕切部材7に形成されたオリフィス通路
10により主液室6と連通されている。
【0015】この仕切部材7とダイヤフラム8の外周部
は、ダイヤフラム8が変形するためのダイヤフラム変形
空間11を形成するカップ部材12と共に、金属製の円
筒金具13の先端部に形成されたカシメ部14によりカ
シメられている。
【0016】円筒金具13は弾性部材3を構成する円筒
部5の外側を覆う部材であり、カシメ部14は図3に明
らかなように、円筒部5の端部位置部分からさら拡径し
て延出する拡径延出部15の先端部に形成され、かつこ
の拡径部分と円筒部5に重なる細径部分との肩部15a
において仕切部材7を位置決めするようになっている。
【0017】カップ部材12はその外側周囲へ取付けら
れたブラケット16と共に第2の取付金具2を構成する
部材であり、その中央部には大気連通孔17が形成され
ている。
【0018】第1の取付金具1は、弾性部材3を構成す
る円錐部4の中心線に沿って貫通するように配設され、
主液室6内へ突出する内端部には中周波オリフィス部材
18が取付けられ、外端部にはブラケット19がネジ止
めされている。
【0019】仕切部材7は、円形プレート20とこれを
蓋にするカップ状のホルダ21とこのホルダ21に支持
される円形弾性部材22とからなり、円形プレート20
とホルダ21の各外径は一致してそれぞれ拡径延出部1
5の内径と略等しい。
【0020】円形プレート20の中央部は大きな開口部
23をなし、ホルダ22もこれに対応して中央部に大き
な開口部24が形成されるとともに、周囲は中央部より
深さのあるリング部25になっている。
【0021】円形弾性部材22はゴムやエラストマ等の
弾性に富む部材で形成され、中央部は上下の開口部2
3、24に臨む弾性膜部26をなし、主液室6の内圧変
化によって弾性変形して内圧を吸収可能になっている。
【0022】弾性膜部26の外周部はリング部25内へ
嵌合する肉厚リング状のオリフィス部27をなし、この
肉厚内にオリフィス通路10が略螺旋状に形成され、一
端が円形プレート20に形成された開口部(図では隠れ
ていて見えない)で主液室6と連通し、他端はリング部
25の底部に形成された開口部(同)で副液室9と連通
している。
【0023】ダイヤフラム8の外周部は、ダイヤフラム
8が変形するためのダイヤフラム変形空間11を形成す
るカップ部材12と共に、金属製の円筒金具13のカシ
メ部14によりカシメられている。
【0024】次に、この液封マウントの組立方法を説明
する。図1に示すように、まず、ダイヤフラム8及びカ
ップ部材12を互いに外周部で液密に重ね合わせたボト
ム側組立体30を、カシメ部14をカシメ加工する前の
状態における第1の取付金具1と弾性部材3及び円筒金
具13が一体になったトップ側組立体31の拡径延出部
15内へ嵌合する。
【0025】この状態で治具32のトップ側支持部33
に円筒金具13の本体部である細径部分周囲を支持さ
せ、かつボトム側支持部34でボトム側組立体30の中
央部を仮支持させてから、全体を上下逆転させて非圧縮
性液体で満たされている液槽35中へ入れる。
【0026】続いて、ボトム側組立体30を仕切部材7
の上方へ浮かせることにより、液室中に液体を所定液圧
になるまで充填し、その後、ボトム側支持部34を下方
へ押し出してボトム側組立体30を仕切部材7側へ密に
押しつけて固定する。
【0027】この状態で、図3及び図4に示すように、
カシメ部14の左右対向位置外方から先端がテーパー面
36をなすスライド部材37を内方へ押し出し、カシメ
部14の一部を左右対向位置で部分的に押し倒して仮カ
シメ部38(図4)を形成することにより仮カシメを行
う。
【0028】このとき、仮カシメ部38の箇所が部分的
に限られたものであるにも関わらず、テーパー面36に
より容易かつ確実に仮カシメできる。
【0029】これにより、ボトム側組立体30とトップ
側組立体31は、その後の本カシメ工程等における取り
扱い程度では内部の封入液に対する十分なシール性が確
保された状態で連結されているので、液槽35から取り
出して、液槽外で比較的自由に取り扱うことができる。
【0030】そこで、治具32を分解してから仮カシメ
されたボトム側組立体30とトップ側組立体31に対し
て、カシメ部14をロールカシメで本カシメすれば、図
2に示す液封マウントの完成品となる。
【0031】このように、液槽外における作業におい
て、従来のようにシール性を確保するための極めて慎重
な取り扱いが不要となり、組立時の手間がかからないよ
うになったので、作業効率を著しく向上できる。
【0032】しかも、本カシメ作業は、ロールカシメや
その他公知のカシメ方法を適宜採用できるので加工の自
由度を高めることができる。
【0033】なお、本願発明は上記実施の形態に限定さ
れるものでなく、種々に変形可能であり、例えば、仮カ
シメの箇所並びに方向は、3方もしくは4方から等任意
の方向並びに任意数の箇所において可能である。
【0034】さらに、ボトム側組立体30は、単にダイ
ヤフラム8及びカップ部材12だけで構成するばかりで
なく、予め備えられた複数オリフィス通路を切り換える
コントロール機構等を一体化したものでもよく、またダ
イヤフラムだけであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】組立方法を説明する図
【図2】組立完成品の全断面図
【図3】仮カシメ工程を説明する部分断面図
【図4】その平面側の原理図
【符号の説明】
1:第1の取付金具、2:第2の取付金具、3:弾性部
材、6:主液室、7:仕切部材、8:ダイヤフラム、
9:副液室、10:オリフィス通路、12:カップ部
材、13:円筒金具、14:カシメ部、30:ボトム側
組立体、31:トップ側組立体、32:治具、35:液
槽、37:スライド部材、38:仮カシメ部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】振動源と振動受け部の間へ防振目的で配設
    される装置であって、一部が円筒状をなしてその内部に
    一端が開放された凹部を設けた弾性部材と、この凹部の
    開放部を塞いで内部に液体が封入される液室を形成する
    ためのダイヤフラムと、この液室内を主液室と副液室に
    区画する仕切部材と、これら主液室と副液室を連通する
    オリフィス通路とを備え、前記弾性部材の円筒状部分を
    覆って設けられた円筒金具の一端とダイヤフラムの外周
    部とをカシメにて連結する液封防振装置の製法におい
    て、弾性部材とダイヤフラムを液槽中へ入れ、前記液室
    へ所定量の液体が充填されるように弾性部材の円筒金具
    端部とダイヤフラム嵌合してそれぞれを治具に取付け、
    この弾性部材とダイヤフラムが治具へ取付けられたまま
    の状態で円筒金具の先端部を左右方向から部分的に押し
    倒して仮カシメし、その後、液槽外へ出してから円筒金
    具の端部とダイヤフラムの外周部を本カシメすることを
    特徴とする液封防振装置の製法。
JP12763697A 1997-05-16 1997-05-16 液封防振装置の製法 Withdrawn JPH10315073A (ja)

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JP12763697A JPH10315073A (ja) 1997-05-16 1997-05-16 液封防振装置の製法
US09/079,453 US6289571B1 (en) 1997-05-16 1998-05-15 Manufacturing process of antivibration device

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JP12763697A JPH10315073A (ja) 1997-05-16 1997-05-16 液封防振装置の製法

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JPH10315073A true JPH10315073A (ja) 1998-12-02

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015037366A1 (ja) * 2013-09-10 2015-03-19 住友理工株式会社 流体封入式防振装置

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