JPH10312935A - 可変コンデンサ - Google Patents

可変コンデンサ

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JPH10312935A
JPH10312935A JP9119705A JP11970597A JPH10312935A JP H10312935 A JPH10312935 A JP H10312935A JP 9119705 A JP9119705 A JP 9119705A JP 11970597 A JP11970597 A JP 11970597A JP H10312935 A JPH10312935 A JP H10312935A
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JP
Japan
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rotor
stator
hole
shaft
variable capacitor
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Withdrawn
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JP9119705A
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Inventor
Seiji Saito
征士 斉藤
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型化、薄型化が図られ、ステータの破損が生
じにくい可変コンデンサをを提供する 【解決手段】誘電体シート積層体21の中央部に、この
誘電体シート積層体21の上下面を貫く貫通孔22を形
成し、誘電体シート積層体21の内部に、貫通孔22を
挟んで対峙し水平に広がる2枚のステータ電極23を形
成してステータ20を構成し、また、誘電体シート積層
体31の中央部に、この誘電体シート積層体31の上下
面を貫く貫通孔32を形成し、誘電体シート積層体31
内部に、貫通孔32の周囲を水平に一周する2枚のロー
タ電極33,34を形成してロータ30を構成し、ロー
タ30およびステータ20それぞれの貫通孔にシャフト
40の挿通軸41を挿通し、この挿通軸41に形成され
た溝44に、バネ部材50を嵌入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、民生機器、産業機
器等に用いられる可変コンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、セラミック等からなる誘電体
シートの表面に固定電極を形成してなるステータと、こ
のステータの、固定電極が形成された面とは反対側の面
に接触する金属板からなるロータとを有する可変コンデ
ンサが知られている。この可変コンデンサの容量の調整
は、ステータに対しロータを回動させて、ステータの固
定電極とロータとの重なる面積を変化させることにより
行われる。
【0003】近年、携帯用通信機に代表されるように電
子部品の小型化、薄型化のニーズが高まっているが、上
述のようにロータを回動させて可変コンデンサの容量を
調整する場合、ステータ電極とロータとの対向面積を変
化させるために、ロータの、ステータと接触する面に段
差を設けるなどして、ロータの、ステータと接触する面
を複雑な形状に形成する必要がある。従って、ロータが
大型化、厚型化してしまい、可変コンデンサも大型化、
厚型化してしまうという問題がある。
【0004】また、ステータとロータとを接触させて容
量を調整する場合、ステータとロータとの接触が不十分
であると、所望の電気的特性が得られないため、ステー
タとロータとを圧接して、ステータとロータとを十分に
接触させる必要がある。ステータとロータとを圧接する
方法には、ステータとロータとを金属製のケースで覆う
ことによりステータとロータとを圧接する方法や、貫通
孔が形成されたステータと、この貫通孔に連通する貫通
孔が形成されたロータとを用意し、金属製のシャフトを
ステータおよびロータの貫通孔に挿入し、このシャフト
をかしめることによりステータとロータとを圧接する方
法等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】金属製のケースないし
金属製のシャフトを用いてステータとロータとを圧接す
る場合、高圧力をかけてケースないしシャフトを塑性変
形させるため、ステータの厚さが薄いと、ケースないし
シャフトの塑性変形時にステータが破損しやすいという
問題がある。ステータの破損を防止するためには、誘電
体層の厚さを厚くすればよいが、誘電体層の厚さを厚く
すると、ステータが大型化、厚型化してしまい、可変コ
ンデンサの小型化、薄型化を図ることは難しいという問
題がある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑み、小型化、薄型
化が図られ、ステータの破損が生じにくい可変コンデン
サをを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のトリマコンデンサは、 (1)上下面を貫く貫通孔が形成されるとともに、水平
に広がるステータ電極が内部に形成されたステータ (2)上下面を貫く貫通孔が形成されるとともに、水平
に広がるロータ電極が内部に形成されたロータ (3)上記ステータの上に上記ロータを重ねた状態で上
記ロータの貫通孔と上記ステータの貫通孔との双方に挿
通され上記ロータの回動に伴って回動するシャフト (4)上記シャフトに係合されこのシャフトと共同して
上記ロータと上記ステータとを摺動自在に圧接するバネ
部材 を備えたことを特徴とする。
【0008】本発明の可変コンデンサには、ロータの内
部にロータ電極が形成されているため、ロータの回動に
よりステータ電極とロータ電極との対向面積が変化する
ようなパターンを有するロータ電極をロータの内部に形
成することにより、容量を変化させることができる。従
って、ステータに対し金属板を回動させて容量を調整す
る従来例のように、ロータの、ステータを向いている面
を複雑な形状に形成する必要はなく、ロータの、ステー
タを向いている面は平坦でよい。従って、本発明の可変
コンデンサによれば、従来の可変コンデンサと比較して
ロータの厚さを薄くすることができ、小型化・薄型化が
図られる。
【0009】また、本発明の可変コンデンサは、ロータ
とステータとの圧接は、シャフトとこのシャフトに係合
されるバネ部材により行なわれているため、例えば、バ
ネ部材をシャフトに嵌入される構成にし、シャフトにバ
ネ部材を嵌入することにより、ロータとステータとの圧
接を行うと、金属製のケースないし金属製のシャフトを
塑性変形させてステータとロータとを圧接する場合と比
較して、ステータに高圧力がかかりにくく、ステータの
破損が生じにくい。
【0010】ここで本発明の可変コンデンサを構成する
上記ロータが90度回動する毎にロータ電極とステータ
電極の互いに対する部分面積が極大もしくは極小となる
回動位置を通過するように、上記ステータがこのステー
タの内部に、このステータの貫通孔を挟んで対峙し水平
に広がる2枚のステータ電極を備えたものであることが
好ましい。
【0011】ロータが90度回動する毎にロータ電極と
ステータ電極の互いに対する部分面積が極大もしくは極
小となるようにすると、ロータを半回転(180度回
転)させる範囲内で、容量を最小容量から最大容量まで
変化させることができ、容量の調整し易い可変コンデン
サとなる。さらに、本発明の可変コンデンサの上記ロー
タが、上下に対称な構造を有するものであることが好ま
しい。
【0012】ロータを上下に対称な構造とすると、ロー
タとステータとを重ねる場合、ステータの上面と向かい
合う面が、ロータの上面および下面どちらの面であって
も、組み立てられた可変コンデンサは同じ電気的特性を
有する。従って、組立てに際し、ロータの上下の向きを
管理する必要がなく、上下逆に取り付けてしまうことに
よる不良の発生が防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は、本発明の一実施形態の可変コンデン
サの断面図、図2は、その上面図である。図1に示すよ
うに、可変コンデンサ10は、ステータ20、ロータ3
0、シャフト40、およびバネ部材50を備えている。
【0014】図3は、図1、図2に示す可変コンデンサ
を構成するステータの上面図、図4は、そのA−A’方
向にみた断面図である。ステータ20は、図3に示すよ
うに、長方形状の誘電体シートが積層されてなる誘電体
シート積層体21を備えており、この誘電体シート積層
体21の中央部には、誘電体シート積層体21の上下面
を貫く貫通孔22が形成されている。この貫通孔22の
径は、図4に示すように、誘電体シート積層体21の下
面に形成される部分の径が、誘電体シート積層体21の
上面に形成される部分の径よりも大きくなるように形成
されており、貫通孔22は、全体として異なる径の円柱
が重なった形状を有している。また、誘電体シート積層
体21の内部には、貫通孔22を挟んで対峙し水平に広
がる2枚のステータ電極23が形成されている。2枚の
ステータ電極23は、図3に示すように、いずれも、貫
通孔22を向く一端側が弓型形状をなし、他端側が誘電
体シート積層体21の側面に露出している。また、誘電
体基体21の、ステータ電極23が露出している側面に
は、図4に示すように端子電極24が形成されている。
【0015】図5は、図1、図2に示す可変コンデンサ
を構成するロータの上面図、図6は、そのA−A’方向
にみた断面図である。ロータ30は、図5に示すように
両端が湾曲形状の誘電体シートが積層されてなる誘電体
シート積層体31を備えており、この誘電体シート積層
体31の中央部には誘電体シート積層体31の上下面を
貫く四角柱状の貫通孔32が形成されている。また誘電
体シート積層体31内部には、貫通孔32の周囲を水平
に一周するロータ電極33が形成されている。さらに、
誘電体シート積層体31内部には、誘電体シート積層体
31の下面とロータ電極33との間に、図6に示すよう
に、ロータ電極34が形成されており、このロータ電極
34は、ロータ電極33と同一形状であって、ロータ電
極33と同様に、貫通孔32の周囲を水平に一周するよ
うに形成されている。また、ロータ電極33,34は、
誘電体シート積層体31の上面からロータ電極33まで
の距離と、誘電体シート積層体31の下面からロータ電
極34までの距離が互いに等しくなるように形成されて
おり、ロータ30は、上下対称な構造を有している。
【0016】図1、図2に示す可変コンデンサ10は、
後述するように、ロータ30をステータ20に対し回動
させることにより容量の調整が行われるものであり、本
実施形態では、ステータ20内部に形成される2枚のス
テータ電極およびロータ30内部に形成されるロータ電
極は、ロータ30が90°回動する毎に、2枚のステー
タ電極それぞれと、ロータ電極との互いに対向する部分
の面積それぞれが同時に極大もしくは極小となるように
形成されている。
【0017】図7は、図1、図2に示す可変コンデンサ
を構成するシャフトの斜視図である。シャフト40は、
図1に示すように、ロータ30の貫通孔32とステータ
20の貫通孔22との双方に挿通され、かつ先端部が貫
通孔22の、径の小さい方の部分から突出する挿通軸4
1を有しており、この挿通軸41は、図7に示すよう
に、ステータ20の貫通孔22に挿通される部分が円柱
形状であり、ロータ30の貫通孔32に挿通される部分
は四角柱形状である。また、この挿通軸41の、四角柱
状に形成された部分の一端には、この挿通軸41よりも
太径の円板形状の頭部42が形成されており、この頭部
42の表面には、直線状の溝43が形成されている。ま
た、挿通軸41の先端部の側面には、この側面を周回方
向に一周する溝44が形成されている。
【0018】図8は、図1に示す可変コンデンサを構成
するバネ部材の上面図である。バネ部材50は、図8に
示すように、中央部にシャフト40の挿通軸41に形成
された溝44に嵌入される孔51を有しており、この孔
51の周囲には4本の切り込み52が90度間隔で形成
されている。図1に示す可変コンデンサは、上述したス
テータ20、ロータ30、シャフト40、およびバネ部
材50を組み立てることにより製造される。以下に、ス
テータ20、ロータ30、シャフト40、およびばね部
材50の製造方法について説明する。尚、以下に示すス
テータ20、ロータ30、シャフト40、およびバネ部
材50の製造方法は一例であり、これらの製造方法は、
可変コンデンサの用途に応じて変更されるものである。
【0019】図3、図5に示すような構造のステータ2
0、ロータ30を製造するにあたり、先ずBaTiO3
等の誘電体の粉末、ポリビニルブチラール樹脂、および
ブチルベンジルフタレートを用意し、溶剤としてトルエ
ン、エタノールを用意する。次に、上述した材料をポッ
トミル等で混合してペイントを作製する。次に、このペ
イントをポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂フ
ィルム上にドクターブレードでキャスティングし、乾燥
してグリーンシートを製造する。本実施形態では、厚さ
25μmのグリーンシートを製造する。このグリーンシ
ートを用いてステータ20およびロータ30が製造され
る。以下に、ステータ20およびロータ30の製造方法
について順に説明する。
【0020】図3に示すような構造のステータ20を製
造するには、製造したグリーンシートをPETフィルム
上にプレスで固定し、このグリーンシートにPd等のペ
ーストでステータ電極23のパターンを印刷し、このス
テータ電極23のパターンが印刷されたグリーンシート
に、プレスでグリーンシートを積層する。本実施形態で
は、厚さが0.3mmになるまでグリーンシートを積層
し、この積層したグリーンシートに、ステータ電極23
の間を通過するような1.0mmφの貫通孔を穿孔す
る。また、ステータ電極23が印刷されるグリーンシー
トとは別のグリーンシートを、PETフィルム上にプレ
スで固定し、このPETフィルム上に固定されたグリー
ンシートに、グリーンシートを積層し、この積層したグ
リーンシートに、2.25mmφの貫通孔を穿孔する。
その後、1.0mmφの貫通孔が穿孔されたグリーンシ
ートと、2.25mmφの貫通孔が穿孔されたグリーン
シートとを、それぞれの貫通孔の中心軸が一致するよう
に重ね合わせ、プレス成形で張り合わせて一体化させ
る。このようにグリーンシートを一体化することにより
グリーンシート全体の厚さは0.725mmとなる。グ
リーンシートを一体化した後、必要に応じてこの一体化
したグリーンシートを60℃〜80℃の温度で加熱して
もよい。
【0021】次に、ブレードを有する切断機で、一体化
したグリーンシートを縦、横それぞれ3.75mm、3
mmの大きさに切断した後(以下、この大きさに切断さ
れたグリーンシートをステータ基板と呼ぶ)、PETフ
ィルムより剥離する。このステータ基板の側面にはステ
ータ電極23の端縁が露出している。次に、ステータ基
板を1300℃で3時間焼成する。
【0022】次に、焼成したステータ基板の上下面をラ
ップ研磨機で研磨する。本実施形態では、ステータ基板
の上面とステータ電極23との間の距離が20μmとな
り、ステータ基板の厚さが0.54mmとなるように研
磨する。次に、研磨されたステータ基板の、ステータ電
極23が露出した側面に、端子電極24を形成する。こ
の端子電極24の形成にあたっては、先ず、Ag金属粉
末とガラスフリットからなるペーストを塗布した後焼き
付け、その後、バレル電解めっき法により、Niのはん
だめっきを施す。はんだめっきを施すと、はんだと端子
電極とのぬれ性が高められるため、可変コンデンサをは
んだを用いて回路基板に実装する場合、可変コンデンサ
を容易に回路基板に実装できる。
【0023】このようにしてステータ20を製造する。
図5に示すような構造のロータ30を製造するには、ロ
ータ電極33,34のパターンを、それぞれ別々のグリ
ーンシートにPd等のペーストを用いて印刷し、図6に
示すように、ロータ30の上面とロータ電極33との間
の距離、およびロータ30の下面とロータ電極34との
間の距離が等しくなるように、グリーンシートを積層す
る。本実施形態では、積層されたグリーンシートの厚さ
が0.35mmになるまでグリーンシートを積層する。
【0024】次に、積層されたグリーンシートにロータ
電極で囲まれた領域を通過するように四角柱状の貫通孔
を穿孔する。次に、貫通孔を穿孔したグリーンシートを
パンチングを用いて、図5に示すように、両端が湾曲し
た長方形状に打ち抜いた後(以下、長方形状に打ち抜い
たグリーンシートをロータ基板と呼ぶ)、1300℃で
3時間焼成する。
【0025】次に、焼成したロータ基板の上下面をラッ
プ研磨機で研磨する。本実施形態では、ロータ基板の上
面とロータ電極33との間の距離、およびロータ基板の
下面とロータ電極34との間の距離が、いずれも20μ
mとなるように研磨する。このように研磨することによ
りロータ基板の厚みは、0.24mmとなる。このよう
にしてロータ30を製造する。
【0026】尚、上述したステータ20およびロータ3
0の製造方法では、ステータ20およびロータ30それ
ぞれの内部に電極を印刷する際にPdペーストを用いて
いるが、Pdペーストの代わりに誘電体組成を変えるこ
とによってAg/Pdペースト、Niペースト、あるい
はCuペースト等を用いることができる。また、上述し
たステータ20およびロータ30のそれぞれ製造に用い
られているグリーンシートの材料は、同一材料である
が、グリーンシートの材料は、ステータ20およびロー
タ30で異なっていてもよい。
【0027】図7に示すような構造のシャフト40の製
造にあたっては、プラスチックを用意し、シャフト40
の挿通軸41の長さが0.75mm、挿通軸41の四角
柱状の部分の幅が0.75mm、挿通軸41の円柱形状
の径が0.70mmφ、挿通軸41の、溝44が形成さ
れる部分の径が0.6mmφ、シャフト40の頭部42
の直径が1.5mmφになるように、用意したプラスチ
ックを研削およびモールド加工する。尚、本実施形態で
は、シャフト40の製造にプラスチックを用いている
が、金属を用いてもよい。
【0028】図8に示すような構造のバネ部材50の製
造にあたっては、リン青銅を用意し、バネ部材50の厚
さ0.05mm〜0.15mm、バネ部材50の外径
1.5mmφ、バネ部材50の孔51の径0.6mmφ
となるように、用意したリン青銅を成形し、この孔51
の周囲に長さ0.2mm〜0.3mmの4本の切り込み
を90度間隔で入れる。尚、本実施形態では、バネ部材
50の材料としてリン青銅を用いているが、リン青銅の
代りに、SUSや洋泊等を用いてもよい。
【0029】上述のように、ステータ20、ロータ3
0、シャフト40、およびバネ部材50を製造した後、
以下の手順でこれらを組み立てる。先ず、シャフト40
の頭部42を下に向け、挿通軸41の溝44が形成され
た部分を上に向けて、シャフト40を固定する。次に、
ロータ30をシャフト40に挿入する。
【0030】次に、ステータ20を、このステータ20
の貫通孔22の、径の大きい方の部分を上に向けてシャ
フト40に挿入する。次に、バネ部材50の孔51をシ
ャフト40の挿通軸41に形成された溝44に嵌入す
る。このようにしてステータ20、ロータ30、シャフ
ト40、およびバネ部材50を組み立てることにより、
図1に示すような可変コンデンサ10が完成する。
【0031】尚、上述した組立方法では、先ず、シャフ
トを固定しているが、先に、ステータ20およびロータ
30それぞれの貫通孔の中心軸を一致させた状態にステ
ータ20およびロータ30を固定してから、シャフト4
0を貫通孔に挿入して組み立ててもよい。以上のように
して製造された可変コンデンサ10は、ロータ30に形
成された貫通孔32が四角柱状であり、シャフト40の
挿通軸41の、ロータ30の貫通孔に挿通される部分も
四角柱状であるため、シャフト40の頭部42に形成さ
れた溝43にドライバ等をあてて、シャフト40を回動
させると、このシャフト40の回動に伴って、ロータ3
0も回動する。従って、ステータ20の内部に形成され
たステータ電極と、ロータ30の内部に形成されたロー
タ電極との対向面積が変化し、容量を調整することがで
きる。また、この可変コンデンサ10は、ステータ20
の内部にステータ電極23が2枚形成されているため、
2個のコンデンサが直列に接続されたものと等価であ
る。
【0032】本実施形態の可変コンデンサ10は、ロー
タ30の内部に、ロータ30の回動によりステータ電極
との対向面積が変化するようなパターンを有するロータ
電極が形成されているため、ロータ30の、ステータ2
0と接触する面を複雑な形状に形成する必要はなく、ロ
ータ30の、ステータ20と接触する面は平坦でよい。
従って、この可変コンデンサ10は、金属板を用いた従
来例の可変コンデンサと比較して、ロータを薄くするこ
とができ、可変コンデンサの小型化、薄型化が実現でき
る。
【0033】また、この可変コンデンサ10を構成する
ロータ電極およびステータ電極は、ロータ30が90°
回動する毎にロータ電極とステータ電極の互いに対向す
る部分の面積が極大もしくは縮小となるように形成され
ているため、ロータを半回転(180度回転)させる範
囲内で、容量を最小容量から最大容量まで変化させるこ
とができ、容量の調整しやすい可変コンデンサとなる。
【0034】また、この可変コンデンサ10を構成する
ロータ30の内部に形成されたロータ電極33,34
は、ロータ30上面からロータ電極33までの距離と、
ロータ30下面からロータ電極34までの距離が等しく
なるように形成されているため、可変コンデンサの組立
てに際し、ロータの上下の向きを管理する必要がなく、
上下逆に取り付けてしまうことによる不良の発生が防止
できる。
【0035】また、この可変コンデンサ10の、ステー
タ20とロータ30との圧接は、シャフト40の挿通軸
41の溝44に、バネ部材50の孔51を嵌入すること
によって行なわれているため、ステータとロータとをシ
ャフトでかしめて圧接する場合と比較して、ステータ、
ロータに加わる力は小さい。従って、ステータ、ロータ
の破損の危険を減らすことができる。
【0036】尚、この可変コンデンサ10を構成するロ
ータ30の貫通孔32の形状は四角柱状であるが、円柱
形状でもよく、貫通孔の形状を円柱形状にした場合は、
シャフトとロータとを接着することにより、ロータを回
動させることができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の可変コン
デンサによれば、小型化、薄型化が図られ、ステータの
破損が生じにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の可変コンデンサの断面図
である。
【図2】図1に示す可変コンデンサの上面図である。
【図3】図1に示す可変コンデンサを構成するステータ
の上面図である。
【図4】図3に示すステータのA−A’方向にみた断面
図である。
【図5】図1に示す可変コンデンサを構成するロータの
上面図である。
【図6】図5に示すロータをA−A’方向にみた断面図
である。
【図7】図1に示す可変コンデンサを構成するシャフト
の斜視図である。
【図8】図1に示す可変コンデンサを構成するバネ部材
の上面図である。
【符号の説明】
10 可変コンデンサ 20 ステータ 21,31 誘電体シート積層体 22,32 貫通孔 23 ステータ電極 24 端子電極 30 ロータ 33,34 ロータ電極

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下面を貫く貫通孔が形成されるととも
    に、水平に広がるステータ電極が内部に形成されたステ
    ータと、 上下面を貫く貫通孔が形成されるとともに、水平に広が
    るロータ電極が内部に形成されたロータと、 前記ステータの上に前記ロータを重ねた状態で前記ロー
    タの貫通孔と前記ステータの貫通孔との双方に挿通され
    前記ロータの回動に伴って回動するシャフトと、 前記シャフトに係合され該シャフトと共同して前記ロー
    タと前記ステータとを摺動自在に圧接するバネ部材とを
    備えたことを特徴とする可変コンデンサ。
  2. 【請求項2】 前記ロータが90°回動する毎にロータ
    電極とステータ電極の互いに対向する部分の面積が極大
    もしくは極小となる回動位置を通過するように、前記ス
    テータが、該ステータ内部に、該ステータの貫通孔を挟
    んで対峙し水平に広がる2枚のステータ電極を備えたも
    のであることを特徴とする請求項1記載のトリマコンデ
    ンサ。
  3. 【請求項3】 前記ロータが、上下に対称な構造を有す
    るものであることを特徴とする請求項1記載の可変コン
    デンサ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102646512A (zh) * 2011-01-14 2012-08-22 问石科技有限公司 一种新型三端口双可调电容及其制造方法
JP2016021438A (ja) * 2014-07-11 2016-02-04 シャープ株式会社 可変コンデンサ

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JP2016021438A (ja) * 2014-07-11 2016-02-04 シャープ株式会社 可変コンデンサ

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