JPH10312564A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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Publication number
JPH10312564A
JPH10312564A JP11992497A JP11992497A JPH10312564A JP H10312564 A JPH10312564 A JP H10312564A JP 11992497 A JP11992497 A JP 11992497A JP 11992497 A JP11992497 A JP 11992497A JP H10312564 A JPH10312564 A JP H10312564A
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JP
Japan
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tilt
inclination
optical disk
disk
optical
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Application number
JP11992497A
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English (en)
Inventor
Satoshi Yoshida
吉田  智
Yasuhiro Mori
森  泰宏
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2箇所の異なる位置に設けた、2つのチルト
センサからの信号から、各々の位置での光ディスクの傾
きを演算し、得た傾きからチルトセンサの無い所でも、
対物レンズの光軸と光ディスクとを互いに直交関係に保
つことができる光ディスク装置を提供する。 【解決手段】 2つのチルトセンサ13aと13b、光
ピックアップ3、対物レンズ2、ガイドシャフト4a,
4b、支点フレーム5、フレーム7、バネ8a,8b、
偏心カム10、チルトモータ11、ギヤ12、スピンド
ルモータ14、ターンテーブル15、スペーサ18、ピ
ン19a,19b。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ディスク等の
光学式ディスクの記録・再生装置に係り、光ディスクと
記録・再生装置との傾きを補正する傾き補正機構を有す
る光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、情報記録ディスクの経時変化や自
重による変形を原因とする反りに対し、チルトセンサに
より情報記録ディスクの反り量の測定を行い、対物レン
ズの光軸を情報記録ディスク表面に対して垂直に当るよ
うに反り量に対応した補正をチルトサーボ方法で行われ
ている。例えば、実開平1−116918号公報や特公
平4−22287号公報に開示されている。
【0003】実開平1−116918号公報におけるチ
ルトサーボ装置の構成図を図5に示す。図5において、
ピックアップ104は、光源、受光部からなる光学系と
フォーカスアクチュエータとトラッキングアクチュエー
タ等から構成され、ピックアップ104は、ディスク半
径方向に移動自在に担持されている。
【0004】ガイドバー105は、一端が揺動自在に軸
支されており、他端はチルトモータ106によって駆動
されるウォーム107の働きにより対物レンズの光軸が
常にディスク101に対して垂直になるように調整され
ている。さらに、ディスク101の最外周付近には、デ
ィスク101の基準面からのディスク101の変位量を
測定する距離センサ108が取付けられている。
【0005】また、実開平1−116918号公報にお
けるチルトサーボ装置の構成は、図6(A)、(B)に
示すように、距離センサ108の遮蔽カバー109のス
リット110から出た発光素子111の光はディスク1
01で反射し、一対の受光素子112aと112bに入
る。
【0006】ディスク101が実線で描かれた基準面P
にある場合は、一対の受光素子112aと112bに均
等に光が当たり、ディスク101が基準面Pから外れた
場合には、受光素子112aと112bに入る光は均等
にならない。
【0007】受光素子112aに入る光と受光素子11
2bに入る光の差分は、差動アンプ113により差信号
として得ることができ、この差信号の極性とレベルは、
ディスク記録面の基準面Pに対する離間方向および離間
距離xに相当する。
【0008】距離センサ108は、ディスク101の半
径方向における所定の位置に配置され、その位置におけ
るディスク101の基準面からの離間距離Lを検出す
る。さらに、ディスク1の半径方向における所定の位置
の基準面Pからの離間距離Lとディスク記録面の基準面
Pに対する離間距離xに基づいて、基準面Pに対する傾
き角θを数5で演算し、チルトサーボの入力とする。
【数5】θ=tan-1(x/L)
【0009】また、ディスク101の変形後の形状はデ
ィスク101の中心から外周に向かってほぼ一直線にな
る。ゆえに、周方向において情報記録ディスクの傾き
は、ほぼ一定であると見なせるのでチルトセンサ108
を情報記録ディスク101の周方向に配置すればよい。
(図7参照)
【0010】さらに、特開平4−22287号公報にお
ける光学ピックアップの概略を図8に示す。図8におい
て、一対のガイドバー128A、128Bを軸方向に移
動可能な支持台127の両側に一対の側板120Aと1
20Bの軸孔119Aと図示しない軸孔119Bに対し
て回転可能な光学ブロック123が取り付けられてい
る。
【0011】光学ブロック123は、上部に光ディスク
上のデータを読み取るための光ピックアップの光学系と
スキューを検出するための光学系が取り付けられてい
る。また、光ピックアップのフォーカスサーボとトラッ
キングサーボは、2軸光学駆動部122によりなされて
いる。一方、一般にチルトセンサと云われているスキュ
ー検出器は、ハウジング部材117の内部に収められて
いる。
【0012】また、光学ブロック123は、支持台上の
モータにより回転するウオームギヤ124の作用により
光学ピックアップの光軸121がディスクに対して直交
するように制御される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来、光ディスク等の
ディスクが半径方向の傾きが一様な状態に変形した場合
には、比較的正確な傾き測定は可能であるが、ディスク
は経時変化のみでなく、また自重によっても反りを生じ
る。自重によって反ったディスクは、略放物線状に変形
すると考えられ、距離センサを周方向にのみ1箇所に配
置した場合には、情報記録ディスクの自重による反りの
変形に対して正確に測定することができない課題があ
る。
【0014】また、チルトセンサがディスクのトラック
方向に移動する可動部上に配置されている場合は、可動
部の質量が増加してしまい、特に将来の光ディスク記録
再生装置等には高速シークが不可欠であるため可動部の
重量増は好ましくない。
【0015】また、可動部から引き出すフレキシブルワ
イヤのパターン数が増えるので、部品代、工数が増し、
さらにフレキシブルワイヤの幅方向の増大はフレキシブ
ルワイヤの抵抗が増すため、高速シークの妨げになる課
題がある。
【0016】この発明は、このような課題を解決するた
めなされたもので、その目的は、光ディスク等のディス
クが変形しても対物レンズをディスクに対して直交関係
に補正し、ディスクの情報を正確に読み取りおよび書込
みができる光ディスク装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
請求項1に係る光ディスク装置は、光ディスク回転手段
にセットされた光ディスクの傾きを検知するチルトセン
サを光ディスク装置の固定部に少なくとも2箇所の異な
ったディスク半径の傾きを測定するように設置するとと
もに、光ディスク装置は、異なった2箇所のチルトセン
サからの信号によって傾きを検出するとともに傾きを演
算する傾き検出・演算手段と、チルトセンサが無い場所
の傾きを傾き検出・演算手段の出力から推定する推定算
出手段と、この推定算出手段からの信号でチルトモータ
を制御する制御手段とを備えてなる光ディスク傾き制御
手段を備えたことを特徴とする。
【0018】請求項1に係る光ディスク装置は、光ディ
スク回転手段にセットされた光ディスクの傾きを検知す
るチルトセンサを光ディスク装置の固定部に少なくとも
2箇所の異なったディスク半径の傾きを測定するように
設置するとともに、光ディスク装置は、異なった2箇所
のチルトセンサからの信号によって傾きを検出するとと
もに傾きを演算する傾き検出・演算手段と、チルトセン
サが無い場所の傾きを傾き検出・演算手段の出力から推
定する推定算出手段と、この推定算出手段からの信号で
チルトモータを制御する制御手段とを備えてなる光ディ
スク傾き制御手段を備えたので、可動部質量を増大せず
にシーク速度を低下させることなく、且つ最小限のセン
サにより情報記録ディスクの変形を正確に測定できる。
【0019】また、請求項2に係るチルトセンサは、デ
ィスク半径の略外周と略中周または略内周のチルト量を
検出するように設置することを特徴とする。
【0020】請求項2に係るチルトセンサは、ディスク
半径の略外周と略中周または略内周のチルト量を検出す
るように設置したのでチルトセンサが無い場所の傾きを
推定することができる。
【0021】請求項3に係る推定算出手段は、光ディス
クの反りをN次曲線で近似し、半径位置の異なる場所に
配置されたN個のチルトセンサによりチルトセンサが無
い場所の傾きをN個のチルトセンサの出力から算出する
ことを特徴とする。
【0022】請求項3に係る推定算出手段は、光ディス
クの反りをN次曲線で近似し、半径位置の異なる場所に
配置されたN個のチルトセンサによりチルトセンサが無
い場所の傾きをN個のチルトセンサの出力から算出する
ので情報記録ディスクの複雑な変形を正確に測定するこ
とができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。なお、この発明は固定部の
少なくとも2つの異なる位置にチルトセンサを設け、チ
ルトセンサからの出力で傾き量を推定し、チルトセンサ
が無い所や、光ディスクのセット時でも光ディスクを正
確に対物レンズの光軸と光ディスクとを互いに直交関係
に保つことができる光ディスク装置を提供するものであ
る。
【0024】図1は、この発明に係る光ディスク装置の
斜視図である。また、図4はこの発明に係る光ディスク
装置の平面図である。ディスク1は、スピンドルモータ
14と、このスピンドルモータ14に同軸に設けられた
ターンテーブル15とからなる光ディスク回転手段に載
置され、且つ図示しないディスククランプによりクラン
プされている。対物レンズ2は、フォーカス調整のため
に、ディスク1の記録面と垂直方向に移動可能なように
光学ピックアップ3上に支持されている。さらに、対物
レンズ2はトラッキング調整のために、記録トラックの
接線と直交する方向に移動可能なように光学ピックアッ
プ3上に支持されている。
【0025】光学ピックアップ3は、ディスク1の半径
方向に対物レンズ2がディスク1に対して移動可能なよ
うに一対のガイドシャフト4aと4bに支持されながら
直線的に移動可能である。なお、光学ピックアップ3で
のディスク1の記録トラック方向への駆動装置は従来技
術と同様なものとし、ここでは図示および説明ともに省
略する。
【0026】一対のガイドシャフト4aと4bは、とも
にガイドシャフトの前後を支点フレーム5とフレーム7
により支持されている。
【0027】支点フレーム5は、その両端に支点6aと
6bがある。また、支点6aと6bを中心にピックアッ
プ3、ガイドシャフト4aと4bと、フレーム7とが回
転自在になっている。
【0028】フレーム7は、バネ8aとバネ8bの一端
が取り付けられ、下面に偏心カム10が接している。ま
た、バネ8aとバネ8bとの他端は下(イ)方向にピン
19aと19bとに引張られた状態に取り付けられてい
る。
【0029】偏心カム10は、偏心している回転中心9
により回転するためにフレーム7が偏心カム10になら
って上下に移動する。なお、偏心カム10はベース17
に取り付けられたチルトモータ11により、ギヤ12を
介して自在に回転する。
【0030】さらに、フレーム7は、偏心カム10が密
着しながら偏心カム10の回転により上下するために、
結果的に支点6aと6bを中心に回転する構造となって
いる。なお、光学ピックアップ3を支点6aと6bを中
心に回転運動させる目的で偏心カム10を用いている
が、偏心カムでなく他の手法による回転運動させてもよ
い。
【0031】チルトセンサー13aと13bは、ディス
ク1の中心を挟んで光学ピックアップ3と対称な固定部
に少なくとも2箇所の位置に設置する。チルトセンサ1
3aは、ディスク1の外周付近に、またチルトセンサ1
3bはディスク1の略中周付近に設置し、これらチルト
センサ13aと13bとはベース17上のスペーサ18
に取り付けられ固定している。
【0032】また、チルトセンサー13aと13bは、
例えばレザーダイオードや発光ダイオード等からなる発
光部と結像させるレンズおよび光ディスク面からの反射
光を受光するピンフォトダイオードやピンフォトトラン
ジスタ等からなる受光部等から構成し、ディスクの傾き
を検出する。
【0033】図2はこの発明に係る光ディスク装置21
に係る光ディスク傾き制御手段22の要部ブロック構成
図である。なお、本図の構成は2つの異なる位置にある
チルトセンサからの信号により、各々の位置での光ディ
スクの傾きを検出するとともに演算し、さらに先に得た
傾きからチルトセンサの無い所における光ディスクの傾
きを推定演算し、演算結果に基づいてチルトモータ制御
を行う光ディスク装置に関する。図2において、チルト
センサ13a、13bと、傾き検出・演算手段24と、
推定算出手段25と、制御手段26とチルトモータ11
とから構成する。
【0034】チルトセンサ13aと13bは、レザーダ
イオードや発光ダイオード等からなる発光部と結像させ
るレンズ、および光ディスク面からの反射光を受光する
ピンフォトダイオードやピンフォトトランジスタ等から
なる受光部等から構成し、レザーダイオードや発光ダイ
オード等の発光部からの光を結像させるレンズによって
光ディスク面に集光させて、光ディスク面で反射した光
を2つまたは2分割等にしたピンフォトダイオードやピ
ンフォトトランジスタ等からなる受光部等で受光した光
の量や位置ズレ等のチルト信号Sc1およびチルト信号
Sc2を傾き検出・演算手段24に供給する。
【0035】傾き検出・演算手段24は、比較回路、増
幅回路、演算回路やスレッショルド回路等から構成し、
チルトセンサ13aからのチルト信号Sc1およびチル
トセンサ13bからのチルト信号Sc2から傾きを検出
するとともに演算する。
【0036】また、傾き検出・演算手段24は、ディス
クの傾きが全く無い時の正規に受光した光の量や位置等
でのチルト信号Sc1に対して、傾きのある位置での受
光した光の量や位置ズレ等のチルト信号Sc1との比較
によって、チルトセンサ13aと光ディスク面との距離
の換算を行い、特にお碗状に変形した場合には2次曲線
関数に表わせ、これをチルトモータの軸中心の位置から
チルトセンサ13aまでの距離x0で微分演算を行い、
演算結果で得た傾き信号Ss1を推定算出手段25に供
給する。
【0037】同様に、傾き検出・演算手段24は、ディ
スクの傾きが全く無い時の正規に受光した光の量や位置
等でのチルト信号Sc2に対して、傾きのある位置での
受光した光の量や位置ズレ等のチルト信号Sc2との比
較によって、チルトセンサ13bと光ディスク面との距
離の換算を行い、これをチルトモータの軸中心の位置か
らチルトセンサ13bまでの距離x1で微分演算を行
い、演算結果で得た傾き信号Ss2を推定算出手段25
に供給する。
【0038】また、傾き検出・演算手段24は、ROM
等のメモリを備え、実験や理論計算等に基づいて設定
し、例えば距離の換算値や微分演算値に対応した光ディ
スクの傾き量を選択して、光ディスクの傾き量に対応し
た傾き信号Ss1および傾き信号Ss2を推定算出手段
25に供給することもできる。
【0039】推定算出手段25は、演算回路、増幅回路
や補償回路等から構成し、傾き演算手段4から供給され
る傾き信号Ss1、Ss2に基づいてチルトセンサが無
い所のチルトセンサ13aとチルトセンサ13bの中間
点の傾きに対して、傾き演算手段4からの傾き信号Ss
1と傾き信号Ss2により、チルトモータの軸中心の位
置から半径方向のチルトセンサ13aまでの距離x0と
チルトセンサ13bまでの距離x1の中間点での位置の
傾きを演算し、演算結果で得た推定信号Spを制御手段
26に供給する。なお、中間点以外のチルトセンサが無
い所の位置においては、後述のように傾き信号Ss1と
傾き信号Ss2および求める位置の距離から求めること
ができる。
【0040】また、推定算出手段25は、ROM等のメ
モリを備え、チルトセンサ13aとチルトセンサ13b
の設置した所の半径位置に対応した位置での傾きの値を
設定し、設置場に対応したデータからの推定信号Spを
制御手段26に供給することもできる。さらに、センサ
が無い所での傾きに対しても同様にメモリに実験や理論
計算等に基づいて設定し、設置場に対応したデータから
推定信号Spを制御手段26に供給することもできる。
【0041】制御手段26は、クロック回路、パルス変
調回路、極性判別回路、増幅回路、補償回路やモータ駆
動回路等から構成し、推定算出手段25から供給される
推定信号Spを増幅回路や極性判別回路で増幅、極性判
別し、これに対応したパルス変調を行い、チルトモータ
に供給すべく電力信号Scをチルトモータ7に供給す
る。
【0042】チルトモータ11は、電力信号Scによっ
て、ガイドシャフト4aと4bに沿って光学ピックアッ
プ3上の対物レンズ2の半径位置に対応した制御駆動に
より偏心カム10の回転より、フレーム7を上下運動す
ることにより、ディスク1の反りに対して、ディスク1
の面と対物レンズが常に垂直になるようにすることがで
きる。
【0043】図3は、変形したディスクを測定する場合
の異なった2箇所のチルトセンサによるディスクの傾き
測定図である。
【0044】ディスク1は、光ディスク回転手段のスピ
ンドルモータ14に同軸に設けられたターンテーブル1
5に載置され、ターンテーブル15(およびベース1
7)の面と垂直方向をy軸とし、ターンテーブル15
(およびベース17)面とチルトセンサ13aおよび1
3bに平行な軸をx軸とする。なお、図3では、見やす
くするため、ディスク1はターンテーブル15から浮い
た状態で示してある。ディスク1が図3のように湾曲し
た場合には、このディスク1の傾き曲線は数1のように
2次曲線で表わせる。
【数1】y=−mx2+nx
【0045】チルトセンサ13aは、y軸からx0まで
離れた点(x=x0)のディスク1の傾きS1を計測す
る。x0点の傾きS1は、数1を用いて数2で表わされ
る。
【数2】(dy/dx)=−2mx0+n また、−2mx0+nの値がそのままチルトセンサ13
aにより得られる。なお、mとnは未知数の定数であ
る。
【0046】また、チルトセンサ13bは、y軸からx
1まで離れた点(x=x1)のディスク1の傾きS2を
計測する。x1点の傾きS2は、数1を用いて数3で表
わされる。
【数3】(dy/dx)=−2mx1+n
【0047】さらに、チルトセンサ13aとチルトセン
サ13bとの中間点の傾きに対しては、y軸からx0と
x1との間の点であるので、中間点は(x=x1+(x
0−x1)/2)であるから、中間点の傾きは、数4で
算出することができる。
【数4】(dy/dx)=−m(x0+x1)+n ただし、数4の値を算出するにあったては、あらかじめ
mとnの値を求めておくが、これは数2、数3から容易
に求められる。また、中間点以外での位置においても同
様な手法で容易に求めることができる。
【0048】このように、2つの異なる位置に設けた、
2つのチルトセンサからの各々の信号から、各々の位置
での光ディスクの傾きを演算し、得た傾きからチルトセ
ンサの無い所でも推定演算に基づいて、対物レンズの光
軸と光ディスク等の情報記録ディスクを互いに直交関係
に保つことができ、さらに2次曲線関数よりも多次曲線
関数に近似する場合には、チルトセンサの数を増せば同
様な効果を得て、情報記録ディスクの変形を正確に測定
し、対物レンズの光軸と光ディスク等の情報記録ディス
クを互いに直交関係に保つことができる。
【0049】次に、チルトセンサを複数配置場合には、
チルトセンサの数に対応すことで、N次曲線での場合に
はN個のチルトセンサを取りつければよいことになる。
なお、チルトセンサを取り付ける位置に対しても、ディ
スク中心を通る直線上に並べる必要はなく、図1に示し
たように配置しても同じ効果が得られる。
【0050】このように、請求項1に係る光ディスク装
置は、光ディスク回転手段にセットされた光ディスクの
傾きを検知するチルトセンサを光ディスク装置の固定部
に少なくとも2箇所の異なったディスク半径の傾きを測
定するように設置するとともに、光ディスク装置は、異
なった2箇所のチルトセンサからの信号によって傾きを
検出するとともに傾きを演算する傾き検出・演算手段
と、チルトセンサが無い場所の傾きを傾き検出・演算手
段の出力から推定する推定算出手段と、この推定算出手
段からの信号でチルトモータを制御する制御手段とを備
えてなる光ディスク傾き制御手段を備えたので、可動部
質量を増大せずにシーク速度を低下させることなく、且
つ最小限のセンサにより情報記録ディスクの変形を正確
に測定し、測定により得られた情報を基にして対物レン
ズの光軸と光ディスク等の情報記録ディスクを互いに直
交関係に保つことができる。
【0051】また、請求項2に係るチルトセンサは、デ
ィスク半径の略外周と略中周または略内周のチルト量を
検出するように設置したので、可動部質量を増大せずに
シーク速度を低下させることなく最小限のセンサにより
情報記録ディスクの複雑な変形を正確に測定することが
できる。
【0052】
【発明の効果】このように、請求項1に係る光ディスク
装置は、光ディスク回転手段にセットされた光ディスク
の傾きを検知するチルトセンサを光ディスク装置の固定
部に少なくとも2箇所の異なったディスク半径の傾きを
測定するように設置するとともに、光ディスク装置は、
異なった2箇所のチルトセンサからの信号によって傾き
を検出するとともに傾きを演算する傾き検出・演算手段
と、チルトセンサが無い場所の傾きを傾き検出・演算手
段の出力から推定する推定算出手段と、この推定算出手
段からの信号でチルトモータを制御する制御手段とを備
えてなる光ディスク傾き制御手段を備えたので、可動部
質量を増大せずにシーク速度を低下させることなく、且
つ最小限のセンサにより情報記録ディスクの変形を正確
に測定し、測定により得られた情報を基にして対物レン
ズの光軸と光ディスク等の情報記録ディスクを互いに直
交関係に保つことができる。
【0053】また、請求項2に係るチルトセンサは、デ
ィスク半径の略外周と略中周または略内周のチルト量を
検出するように設置したので、可動部質量を増大せずに
シーク速度を低下させることなく最小限のセンサにより
情報記録ディスクの複雑な変形を正確に測定することが
できる。
【0054】さらに、請求項3に係る推定算出手段は、
光ディスクの反りをN次曲線で近似し、半径位置の異な
る場所に配置されたN個のチルトセンサによりチルトセ
ンサが無い場所の傾きをN個のチルトセンサの出力から
算出するので、測定により得られた情報を基にして対物
レンズの光軸と光ディスク等の情報記録ディスクを互い
に直交関係に保つことができる。
【0055】よって、複数の異なる位置に設けた、複数
のチルトセンサからの信号から、各々の位置での光ディ
スクの傾きを演算し、得た傾きからチルトセンサの無い
所でも、対物レンズの光軸と光ディスクとを互いに直交
関係に保つことができる光ディスク装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る光ディスク装置の斜視図
【図2】この発明に係る光ディスク装置の要部ブロック
構成図
【図3】この発明に係る傾き計測の説明図
【図4】この発明に係る光ディスク装置の平面図
【図5】従来のチルトサーボ装置におけるディスク傾き
検出装置の側面図
【図6】従来のチルトサーボ装置におけるディスク傾き
検出装置の説明図
【図7】従来のチルトサーボ装置におけるディスク傾き
検出装置の平面図
【図8】従来の光学式ディスク再生装置の説明図
【符号の説明】
1…ディスク、2…対物レンズ、3…光学ピックアッ
プ、4a,4b…ガイドシャフト、5…支点フレーム、
6a,6b…支点、7…フレーム、8a,8b…バネ、
9…回転中心、10…偏心カム、11…チルトモータ、
12…ギヤ、13a,13b…チルトセンサ、14…ス
ピンドルモータ、15…ターンテーブル、16a,16
b…支点支持部材、17…ベース、18…スペーサ、1
9a,19b…ピン、21…光ディスク装置、22…光
ディスク傾き制御手段、24…傾き検出手段、25…推
定算出手段、26…制御手段、S1…x0点の傾き、S
2…x1点の傾き、Sc1,Sc2…チルト信号、Ss
1,Ss2…傾き信号、Sp…推定信号、Sc…電力信
号。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクの情報を光学的に書き込みま
    たは読み出す光ディスク装置において、 光ディスク回転手段にセットされた光ディスクの傾きを
    検知するチルトセンサを前記光ディスク装置の固定部に
    少なくとも2箇所の異なったディスク半径の傾きを測定
    するように設置するとともに、前記光ディスク装置は、
    異なった2箇所の前記チルトセンサからの信号によって
    傾きを検出するとともに傾きを演算する傾き検出・演算
    手段と、前記チルトセンサが無い場所の傾きを前記傾き
    検出・演算手段の出力から推定する推定算出手段と、こ
    の推定算出手段からの信号でチルトモータを制御する制
    御手段とを備えてなる光ディスク傾き制御手段を備えた
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記チルトセンサは、ディスク半径の略
    外周と略中周または略内周のチルト量を検出するように
    設置することを特徴とした請求項1記載の光ディスク装
    置。
  3. 【請求項3】 前記推定算出手段は、光ディスクの反り
    をN次曲線で近似し、半径位置の異なる場所に配置され
    たN個のチルトセンサによりチルトセンサが無い場所の
    傾きを前記N個のチルトセンサの出力から算出すること
    を特徴とした請求項1記載と請求項2記載の光ディスク
    装置。
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