JP3105033B2 - 対物レンズの位置検出装置 - Google Patents

対物レンズの位置検出装置

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JP3105033B2 JP03213228A JP21322891A JP3105033B2 JP 3105033 B2 JP3105033 B2 JP 3105033B2 JP 03213228 A JP03213228 A JP 03213228A JP 21322891 A JP21322891 A JP 21322891A JP 3105033 B2 JP3105033 B2 JP 3105033B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、対物レンズの位置検出装置に関
するものであり、特に光学的情報記録媒体に対して光学
情報の記録/再生を行う光ピックアップ装置等に有効に
適用することができる対物レンズの位置検出装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】光ピックアップ装置は、情報記録媒体上
の所望のトラック上に光ビームスポットを正確に追従さ
せるために、光ビームスポットとトラックとの位置ず
れ、すなわちトラッキングエラーを検出して、この検出
値に基づいて対物レンズをトラック方向に直交する方向
(トラッキング方向)に移動させてトラッキングエラー
を補正するように構成されている。
【0003】このようなトラッキングエラーの検出方法
の一つとしてプッシュプル法がよく知られている。この
方法は、一本の光ビームを光ディスク等の情報記録媒体
上に形成したトラックに照射したときに、トラッキング
方向における光ビームスポットのトラックに対するずれ
に応じて光回折パターンが非対称となることを利用し
て、情報記録媒体からの反射光ビーム情報記録媒体上の
トラックの接線方向に平行な方向に2分割した光検出器
で検出して、この光検出器の2つの受光領域の出力の差
動をとってトラッキングエラー信号を得るようにしたも
のである。
【0004】このプッシュプル法には、対物レンズ自体
がトラッキング方向に移動した場合、あるいは光ディス
クが傾いて光軸ずれが生じた場合等に、光検出器上のス
ポットも光検出器の分割線と直交する方向に平行移動し
てしまい、トラッキングエラー信号にオフセットが生じ
るという欠点がある。
【0005】このような欠点を克服すべく、さまざまな
提案がなされている。例えば、特開平3−66032号
公報では、図12及び図13に示すように、光ディスク
44からの反射光ビームを検出する光検出器50の中央
部に、光ディスク上に設けたトラックの方向に平行な方
向に3本の分割線50p,50q,50rを設け、受光
領域を左から50a,50b,50c,50dの4領域
に分割した光検出器50を用いている。この場合分割線
50p,50q,50rで画成されるこれらの受光領域
は、対物レンズ43がトラックのほぼ中央位置にある場
合に、光スポット47は中央の分割線50qに対してほ
ぼ対称な位置に形成される。この例では、受光領域50
a,50cを結線してこれらの領域の電気信号の和を取
り、一方、受光領域50b,50dを結線してこれらの
領域の電気信号の和を取り、さらに、差動アンプでこれ
らの和の差を取ることによってトラッキングエラー信号
を得るようにしている。
【0006】図13(a)及び(b)は、光検出器50
及びこの光検出器上に形成された光スポット47を拡大
して示した図である。光スポット47は光ディスク44
上のトラックで反射回折され、0次回折光47a、±1
次回折光47bとから構成されている。また、符号47
xは、光スポット47の中心位置を示す。
【0007】図13(a)は、対物レンズ43が光ディ
スク44上のトラックのほぼ中央に位置する場合の光検
出器50上の光スポット47の位置を示している。この
場合、光スポット47の中心47xは、ほぼ中央の分割
線50q上に位置しており、受光領域50b,50cで
は主に0次回折光を、受光領域50a,50d出は主に
±1次回折光を受光する。このときの差動アンプ46の
出力、すなわちトラッキングエラー信号は、オフセット
のない信号となる。
【0008】図13(b)は、対物レンズ43が図12
に示す+の方向に移動した場合の光検出器50上の光ス
ポット47の位置を示している。この状態では、最も光
強度の高い光スポット47の中心47xは、受光領域5
0cに位置するように移動する。したがって、受光領域
50c、50dでは光量が増加する反面、受光領域50
a,50bでは光量が減少することとなる。よって、分
割線50qに対する分割線50p,50rの距離をあら
かじめ適正に定めておくことによって、各受光領域にお
ける光量の増減の量をほぼ同じにすることができる。し
たがって、受光領域50b,50dを結線してこれらの
領域で発生した電気信号の和をとり、また、受光領域5
0a,50cを結線してこれらの領域で発生した電気信
号の和をとり、これらの和の差を差動アンプ46で取る
ことにより、トラッキングエラー信号のオフセットを押
さえることができる。
【0009】トラッキングエラー信号のオフセットを低
減する他の方法として、特開昭62−102433号公
報に記載されたものがある。これは、図14及び図15
に示すように、対物レンズ63を支持する支持枠64
に、対物レンズの両側に位置するように一対の光検出器
61a,61b(図14)を設け、あるいは一対の反射
ミラー62a,62bを設けて更にこの反射ミラーで反
射された光の光路上に光検出器61a,61bを設けて
(図15)、入射光ビームの一部をこれらの光検出器6
1a,61bで検出し、その差動出力を取ることによっ
て、対物レンズのトラッキング方向における位置を検出
するようにしたものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
3−66032号公報に記載の装置では、光検出器50
上の分割線と直交する方向における光スポットの光強度
分布は、中央で極大であり、フラットになる。したがっ
て、光スポットが光検出器50上で分割線と直交する方
向に移動しても、光検出器50の中央付近の光量変化は
小さく、したがって、トラッキングエラーのオフセット
の補正感度は低いものとなってしまう。
【0011】また、この装置においては、光ディスク4
4面における光スポットのフォーカス状態が変化して、
光検出器50上における光スポットの直径が変化した場
合に、光スポット47の大きさに対する中央の受光領域
50b,50cの割合が変化するため、トラッキングエ
ラー信号の補正値がずれてしまうという問題もある。
【0012】特開昭62−102433号公報に記載の
装置では、トラッキングエラー検出用の光検出器(図示
せず)の上に形成した光スポットの移動量を直接測定し
ておらず、対物レンズ63のレンズホルダ64に別個に
設けた光検出器61a、61bで入射光ビームの一部を
受光して対物レンズ63の位置を検出するようにしてい
る。このため、レーザ光源(図示せず)からの出射光が
傾いてしまった場合などに、対物レンズ63の位置検出
にずれが生じ、このずれによってトラッキングエラー信
号の補正値もずれてしまうという欠点がある。
【0013】また、この装置では、対物レンズ63の位
置検出用の光検出器61a,61bあるいは反射ミラー
62a,62bが対物レンズ63と一体的に形成されて
いるため、フォーカッシングエラーあるいはトラッキン
グエラーを補正するため対物レンズ63を駆動するに際
して、これらの光検出器61a,61bや反射ミラ−6
2a,62bが対物レンズ63と一緒にフォーカス方向
あるいはトラッキング方向に移動することとなる。この
ため、可動部の質量および大きさが大きくなり、対物レ
ンズ63の駆動感度が低下してしまうという欠点があ
る。さらに、この装置は、光検出器61a,61bや反
射ミラ−62a,62bが対物レンズ63と一体的に形
成されているため、対物レンズ63の駆動装置の小型化
を阻むこととなる。
【0014】更に、フォーカッシングエラーあるいはト
ラッキングエラーを補正すべく対物レンズ63をフォー
カス方向あるいはトラッキング方向に移動させたとき
に、例えば、対物レンズを支持している支持バネの取り
付け誤差や、この支持バネの共振等が原因となって、対
物レンズ63自体が傾いてしまう場合があるが、この装
置ではこのような対物レンズ63の傾きにより二つの光
検出器61a,61bの差動出力が変動し、補正値に誤
差が生じるという欠点もある。
【0015】本発明は、上記課題を解決すべくなされた
ものであり、新規かつ有用な対物レンズの位置検出装置
を提供することを目的とするものである。本発明にかか
る装置を光ピックアップ装置に応用することにより、対
物レンズの駆動装置の小型化を阻むことなく、対物レン
ズのトラッキング方向における移動量を検出し、トラッ
キングエラー信号のオフセットをより適切に補正するこ
とができる。又、本発明の対物レンズの位置検出装置を
対物レンズの2段サーボ等に用いることができる。
【課題を解決するための手段及び作用】
【0016】上記課題を解決するために、本願第1発明
の対物レンズの位置検出装置は、少なくとも光源と、こ
の光源から発せられる光ビームを情報記録媒体に光スポ
ットとして投射する対物レンズと、この対物レンズと一
体構成された光照射部と、前記情報記録媒体から反射さ
れ、前記対物レンズを透過した反射光ビームの内、前記
光照射部及びその周辺に照射した光であり、かつ前記情
報記録媒体での回折の影響を受けない光ビームを受光す
る光検出器とを具え、円形状の光ビーム断面の両端部近
傍において前記光照射部は明部又は暗部からなる光領域
が生じ得るようにしたものであり、前記光検出器の出力
に基づいて前記対物レンズの位置を検出することを特徴
とするものである。
【0017】又本願の第2発明の対物レンズの位置検出
装置は、少なくとも光源と、この光源から発せられる光
ビームを情報記録媒体に光スポットとして投射する対物
レンズと、この対物レンズと一体的に移動し、前記光ビ
ームが照射されるレンズ作用の無い照射部と、この照射
部を少なくとも1回透過するとともに前記情報記録媒体
で反射される光ビームを受光する光検出器とを具え、こ
の光検出器の出力に基づいて前記対物レンズの位置を検
出することを特徴とするものである。
【0018】このように、本願の第1発明の対物レンズ
の位置検出装置においては、対物レンズと一体構成され
た突起部や切欠きのように、円形状の光ビーム断面の両
端部近傍において明部又は暗部からなる光領域が生じ得
るようにした光照射部と、前記情報記録媒体から反射さ
れ、前記対物レンズを透過した反射光ビームの内、前記
光照射部周辺に照射した光であり、かつ前記情報記録媒
体での回折の影響を受けない光ビームを受光する光検出
器とを設け、この光検出器上での光ビームの移動量に基
づいて対物レンズの位置の検出を行うようにしている。
また、本願第2発明の対物レンズの位置検出装置におい
ては、対物レンズと一体的に移動し、前記光ビームが照
射されるレンズ作用の無い照射部と、情報記録媒体から
反射され、この照射部を透過する光ビームを受光する光
検出器とを設け、この光検出器の出力に基づいて対物レ
ンズの位置を検出するようにしている。このため、本発
明の装置によれば正確に対物レンズの位置を検出するこ
とができ、したがって、本発明の装置を光ピックアップ
装置等に適用した場合、感度良くトラッキングエラー信
号のオフセット値を補正することができる。また、情報
記録媒体からの反射光を用い、かつ信号検出用の光検出
器を用いて対物レンズの位置を検出しているため、対物
レンズの位置検出専用の光検出器は不要であり、装置の
小型化、軽量化を図ることができる。また、レーザ光源
からの出射光の傾き、対物レンズ自体の傾き等があって
も、正確に対物レンズの位置を検出することが可能であ
り、これらを原因として補正値がずれることがない。
【0019】
【実施例】図1は、本発明の対物レンズの位置検出装置
の第1実施例の全体の構成を示す図である。レーザ光源
1から発せられたレーザビームは、コリメータレンズ2
で平行ビームになり、ハーフミラー3に入射し、光路を
90°曲げられる。このレーザビームは更にレンズホル
ダ5に支持された対物レンズ4により集束されて情報記
録媒体である光ディスク8に入射して光スポットを結
ぶ。なお、以下の図中、X方向は光ディスク8上のトラ
ックの接線方向に直交する方向、Y方向はトラックの接
線方向を示すものとする。
【0020】レンズホルダ5には入射瞳6が形成されて
おり、この入射瞳6の形状を図2に示す。図2から明ら
かな通り、入射瞳6はほぼ円形形状であり、Y方向にお
ける両側に角形の切り欠き7a及び7bが設けられてい
る。光ディスク8に入射して、光ディスク8のトラック
に形成された記録ピットによって反射回折された光ビー
ムは、再び対物レンズ4を通って、入射瞳6を経てハー
フミラー3に入射し、ハーフミラー3を通過して光検出
器9上に入射して光スポット10を形成する。図1に示
す光検出器9の平面図に、光スポット10の形状を示
す。光スポット10のY方向の両側に形成されている角
形の切り欠き10a,10bが、入射瞳6に設けた切り
欠き7a,7bにそれぞれ対応している。
【0021】光検出器9は、分割線9gによりY方向に
2分割されており、この分割線9gを中央が若干短くな
るように三分し、この三分する点に向けて光検出器9の
それぞれの角部から更に分割線9h,9i,9j,9k
を設け、これらの分割線9g〜9kによって全体に6分
割されている。ディスク8上で光スポットがオントラッ
ク状態にあるときの光スポット10の位置を図1に実線
で示す。また、対物レンズ4がX方向に移動し、この移
動に伴って光検出器9上の光スポット10がX方向に移
動した状態を破線で示している。
【0022】光検出器9の各受光領域9a,9b,9
c,9d,9e,9fの出力から プッシュプル信号=[9a−9b] が得られ、また、対物レンズ4がX方向に移動したとき
の光スポット10のX方向における移動量、すなわちプ
ッシュプル信号の補正信号は 補正信号=[9c+9e]−[9d+9f] から得られる。したがって、対物レンズ4のX方向にお
ける移動量を補正した補正プッシュプル信号を 補正プッシュプル信号=[プッシュプル信号] −k[補正信号] を演算して求めることができる。ここでkは、プッシュ
プル信号を最適に補正するための係数である。なお、補
正信号の値を光検出器9の全光量で割ることによって補
正信号を正規化し、光検出器9に入射する光量の全体の
変動に関係なく補正信号を得るようにすることができ
る。また、プッシュプル信号の変化量と補正信号の変化
量とが同じになるように光検出器9の分割線を決定する
ことによって係数kを1にする事もできる。
【0023】このように、本発明の第1実施例において
は、入射瞳6に設けた切り欠き7a,7bは、反射ビー
ムの±1次回折光の影響を最も受けにくい位置に形成さ
れているため、対物レンズ4の移動量、すなわちプッシ
ュプル信号の補正値に誤差が出にくい。また、切り欠き
7a,7bは入射瞳6のY方向における両側に形成され
ているため、光検出器9上の光スポットのY方向におけ
る移動によって補正信号が受ける影響が少なくてすむ。
【0024】図3、図4は本発明の第2実施例を示す図
である。全体の構成は図1、図2に示す1実施例と同様
であるが、入射瞳30の形状は、図4に示すとおり、レ
ンズホルダ5のY方向の両端部の中央に光透過部が残る
ように、凸部30a,30b,30c,30dを設け、
全体的には両端部に凹部(光透過部)が形成されてい
る。更に、光検出器31は分割線31gによりX方向に
2分割され、更に分割線31h,31iによりY方向に
3分割されて、全体として6分割されたものを用いてい
る。
【0025】プッシュプル信号は [プッシュプル信号] = [31a+31b+31c] − [31d+31e+31f] から求められ、光スポット32のX方向における移動量
は [X方向移動量] = [31a+31c]−[31d+31f] から求めることができる。この実施例では、フォーカス
方向のエラー検出は、いわゆるビームサイズ法を用いて
行うようにしており、したがって [フォーカスエラー信号]=[31b+31e] −[31a+31c+31d+31f] からフォーカスエラー信号を求めることができる。
【0026】図5は、第2実施例をシュミレーションし
て、光検出器31上のX方向における光スポット32の
移動量を求め、このときの、対物レンズ4のX方向の移
動量と光スポット32のX方向の移動量との関係を示す
グラフである。但し、光スポットの光検出器31上での
移動量は {[31a+31c]−[31d+31f]}/ [31a+31c+31d+31f] を計算することにより正規化してある。このグラフか
ら、直線性、感度共に良好な信号から対物レンズ4の位
置が得られることがわかる。入射瞳6の切り欠き部を通
過して光検出器に入射する光は、第1実施例に比べて光
スポットのX方向における中心近くの光となるため、入
射光量が大きく、またこの光は回折の影響をほとんど受
けないため、感度が良くなる。又、フォーカス検出及び
トラッキングエラー検出用の光検出器の分割を用いてい
る為に余分な分割やプリアンプ等が不要である。又本実
施例においてはレンズホルダ5のY方向両側に凸部を設
けているが、片側30a,30bのみでもよい。この場
合においても光スポット32には第4図と同様な光スポ
ット32が形成され、この場合には対物レンズ4の出射
光の凸部30による光量損失が第2実施例の半分になる
効果がある。
【0027】図6及び図7は本発明の第3実施例による
入射瞳6の形状及び光検出器9上に形成された光スポッ
ト12の形状を示す図である。光検出器9上に生じる光
スポットの形状及び入射瞳6の形状以外の構成は第1実
施例と同様であるため、図面及びその説明は省略する。
【0028】第3実施例においては、入射瞳6の形状は
図6に示すとおりである。すなわち、レンズホルダ5に
設けた入射瞳6のY方向における両側に、凸部11a,
11bが形成されている。したがって、光検出器9上に
形成される光スポット12には、Y方向における分割線
上に欠損部12a,12bが生じることとなる。光検出
器9の分割線9g〜9kは第1実施例と同様に構成され
ており、上述した第1実施例と同様にしてプッシュプル
補正信号を求めることができる。
【0029】図8及び図9は本発明の第4実施例を示す
図である。図8は、光ピックアップ装置全体の概要を示
す図、図9は対物レンズ4のレンズホルダ5に設けた入
射瞳6の形状を示す図である。レンズホルダ5、入射瞳
6及び光検出器16の形状以外の構成は第1実施例と同
様であるため、その説明は省略する。
【0030】図8に示すとおり、レンズホルダ5には円
形の入射瞳6が形成されており、Y方向における入射瞳
6の両側に入射瞳6から離れた位置に開口部15a,1
5bが形成されている。ハーフミラー3で反射された入
射光ビームは、入射瞳6を介して対物レンズ4に入射
し、光ディスク8で反射回折されて再び対物レンズ4、
入射瞳6を介してハーフミラー3を通過して光検出器1
6に入射して、光スポット17を形成する。一方、この
入射光ビームの一部は、前記開口部15a,15bを通
過して対物レンズ4を介することなく直接光ディスク8
に入射し、ここで反射された光ビームは開口部15a,
15bを再び通過し、ハーフミラー3を介して光検出器
16のY方向における両側に設けられた後述する光検出
領域に入射して、光スポット18a,18bを形成す
る。
【0031】光検出器16は、光スポット17を受光す
るための2分割受光領域16a,16bとからなる第1
の受光領域、及び光スポット18a,18bを受光する
ための2つの4分割受光領域16c,16d,16e.
16f及び16g,16h,16i,16jとからなる
第2の受光領域とで構成されており、全体では10分割
されている。光スポット18a,18bの移動量は光ス
ポット17の移動量と同じとなる。
【0032】第4実施例においては、プッシュプル信号
は [プッシュプル信号]=[16a−16b] から求められ、光スポット18a,18bのX方向にお
ける移動量は [X方向の移動量]=[16c+16d+16g+16h] −[16e+16f+16i+16j] から求められる。したがって、対物レンズ4のX方向に
おける移動量を補正した補正プッシュプル信号は 補正プッシュプル信号=[プッシュプル信号] −k[X方向の移動量] より求めることができる。
【0033】本実施例においては、対物レンズ4の位置
検出用の光スポット18a,18bは、対物レンズ4で
集光されることなく光ディスク8で直接反射されたビー
ムでできたものであるため、光ディスク8によって回折
されておらず、したがって、光の回折によって生じる誤
差がない。また、対物レンズ4の入射瞳6の形状は従来
の円形形状であり、したがって、光スポット17による
信号の検出性能は、低下しない。
【0034】フォーカスエラー検出に臨界角検出法を用
いた場合、光スポット18a,18bのY方向における
移動量を検出して、これをフォーカスエラー信号のオフ
セット補正に利用する事も可能である。光スポット18
a,18bのY方向における移動量は [Y方向の移動量]=[16c+16e+16g+16i] −[16d+16f+16h+16j] より求めることができる。光スポット18a,18bは
光ディスク8による光回折の影響を受けず、更に対物レ
ンズ4を通過していない光ビームから形成されているた
め、対物レンズ4の位置がフォーカッシン方向あるいは
トラッキング方向にずれている場合でも、光スポット1
8a,18bの光量は変化しない。このため、光検出器
16の受光領域のうち、16c,16d,16e,16
fの和を取って、これを光ディスク8の反射率の測定に
用いることも可能である。
【0035】尚、本実施例においては、レンズホルダ5
に2つの開口部15a、15bを設けているが、これは
1個でも良い。また、これらの開口部15a、15bは
入射瞳6のY方向における両側に設けるようにしている
が、入射瞳6のX方向における両側等、いずれの場所に
設けるようにしても良い。また、入射瞳の形状は第1実
施例と同じにして、更に第1実施例における入射瞳の切
り欠きに対応する対物レンズ4の位置に切り欠きをカバ
ーする大きさの開口部あるいは平坦部を設けて、対物レ
ンズ4に入射する光の一部を、集光する事なくそのまま
ディスク8に入射させるようにしても、本実施例と同様
の効果を得る事ができる。
【0036】図10は、対物レンズの位置検出装置の参
考例を示す図である。この参考例では、対物レンズ20
の形状を変形して、光ディスク8での回折の影響を受け
ない反射ビームを取り出して、対物レンズ20の位置の
検出を行うようにしている。すなわち、対物レンズ20
に、信号読み取り用のスポットを形成するためのレンズ
部20aと、光検出器9上で対物レンズ20の位置検出
用のスポットを形成するための、NAの小さいレンズ部
20bを形成して、X方向において2分割した光検出器
でそれぞれの反射ビームを受光し、更にそれぞれの差動
を取ることによって、プッシュプル信号及び補正信号
(対物レンズの移動量)を求め、さらに対物レンズの移
動量を補正した補正プッシュプル信号を求めるようにす
る。
【0037】図11はプッシュプル信号の補正を行う装
置の参考例を示す図である。この例では、対物レンズ4
をトラッキング方向に移動させる代わりにガルバノミラ
ー21を用いて、トラッキングエラーを調整するように
している。この場合でも、ガルバノミラー21の回転角
度に応じて光検出器9上の光スポット10がX方向に移
動するため、光検出器9の受光領域の出力から [9c+9e]−[9d+9f] の差動出力を取ることにより、ガルバノミラー21の回
転角度を検出することができ、この信号を用いてプッシ
ュプル信号を補正することができる。
【0038】上述した第1〜第4実施例では、光検出器
9あるいは16上の光スポットの移動量を検出して、こ
の検出結果をトラッキングエラー信号を補正するために
用いているが、本発明の装置を用いて検出した光検出器
上の光スポットの移動量を他の目的に用いることも可能
である。例えば特開昭60−76037号公報には、対
物レンズの基準位値からの変位量を測定して、2段のト
ラッキングサーボをかける手段が開示されている。ここ
では、光ディスクに形成されたトラックに、情報記録再
生用の光ビームスポットを追従させるための第1のトラ
ッキングサーボ手段として、情報トラックと光ビームス
ポットとの相対的な位置ずれ量を検出する第1の検出器
と、この位置ずれ量をゼロとするように、光ビームスポ
ットを制御する第1の駆動装置を設け、またこの第1の
トラッキングサーボ系に重ねて前記第1の駆動装置の可
動部を常にその基準位値にあるように制御する第2のト
ラッキングサーボ手段として、前記第1の駆動装置の可
動部の基準位置からの変位量を検出する第2の検出器
と、この変位量をゼロとするように制御する第2の駆動
装置を設けることによって2段のトラッキングサーボを
実現するようにしている。本発明の対物レンズの位置検
出装置においては、光検出器9あるいは16の所定の受
光領域の差動を取ることによって、光検出器6あるいは
16上に形成される光スポットのX方向における移動量
を検出しており、この検出結果を前記2段のサーボ手段
に用いることも可能である。
【0039】この場合、特開昭60−76037号公報
に開示されているような、対物レンズの基準位置からの
変位量を検出するための対物レンズの周囲に設けた位置
センサが不要となるため、対物レンズを含む可動部及び
その周辺を小型化し、軽量にすることができる。また、
同時にプッシュプル信号の補正を行うこともできるた
め、2段トラッキングサーボを実現しながら、光検出手
段がひとつですむ。
【0040】
【発明の効果】本発明の装置によれば、対物レンズを含
む可動部に別個に光検出器を設けることなく、対物レン
ズの移動量を検出して、プッシュプル信号を補正するこ
とができるため、対物レンズを含む可動部を小型化、軽
量化することができると共に、可動部の駆動感度の向上
を図ることができる。また、情報信号検出用の光検出器
を用いて、補正信号を得ることができるため、装置全体
の小型化、軽量化を図ることができる。
【0041】また、対物レンズの入射瞳に切り欠き等を
設け、あるいは入射瞳に開口部を設けるなどして、光検
出器上のこの切り欠き、あるいは開口部に対応する受光
領域の出力の差動をとって対物レンズの移動量を求める
ようにしているため、感度良く対物レンズの移動量を求
めることができる。
【0042】更に、対物レンズの移動量を検出するため
の光ビームには、光ディスクで反射された光を用いてい
るため、出射ビームの傾きあるいは対物レンズの傾きに
影響されることなく対物レンズの移動量を検出すること
ができる。また、対物レンズに光検出器や反射ミラーを
取り付けていないため、可動部の小型化、軽量化を図る
ことができる。
【0043】更に、光ディスク面とその上に形成される
光スポットとがフォーカス方向にずれ、光検出器上の光
スポットの直径が変化しているような場合でも、光検出
器上の光スポットの移動量を測定するための差動出力も
同じように変化するため、光スポットのフォーカス方向
のずれに影響されることがなく、したがって、この移動
量を用いてトラッキングエラー信号の補正をする場合も
補正値のずれを少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の対物レンズの位置検出装置の第1実
施例の構成を示す図である。
【図2】 図1に示す装置の入射瞳の形状を示す図であ
る。
【図3】 本発明の対物レンズの位置検出装置の第2実
施例の、入射瞳の形状を示す図である。
【図4】 本発明の第2実施例の光検出器の形状を示す
図である。
【図5】 本発明の第2実施例をシュミレーションした
ときの、対物レンズのX方向における移動量と、光スポ
ットのX方向における移動量との関係を表すグラフであ
る。
【図6】 本発明の第3実施例の入射瞳の形状を示す図
である。
【図7】 本発明の第3実施例の光検出器の形状を示す
図である。
【図8】 本発明の対物レンズの位置検出装置の第4実
施例の構成を示す図である。
【図9】 本発明の第4実施例の入射瞳の形状を示す図
である。
【図10】 対物レンズの位置検出装置の参考例の構成
を示す図である。
【図11】 トラッキングエラーを表すプッシュプル信
号を補正する装置の参考例の構成を示す図である。
【図12】 従来の光ピックアップ装置の構成を示す図
である。
【図13】 図12に示す光ピックアップ装置の光検出
器の構成を示す図であ。
【図14】 従来の対物レンズの位置検出装置の構成を
示す図である。
【図15】 他の従来の対物レンズの位置検出装置の構
成を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−102433(JP,A) 特開 昭64−49132(JP,A) 特開 平2−260244(JP,A) 特開 昭64−64127(JP,A) 特開 平3−260922(JP,A) 特開 昭62−3438(JP,A) 特開 昭63−288425(JP,A) 特開 平2−302934(JP,A) 特開 平3−134828(JP,A) 特開 平3−245326(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/09 G11B 7/095

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも光源と、この光源から発せら
    れる光ビームを情報記録媒体に光スポットとして投射す
    る対物レンズと、この対物レンズと一体構成された光照
    射部と、前記情報記録媒体から反射され、前記対物レン
    ズを透過した反射光ビームの内、前記光照射部及びその
    周辺に照射した光であり、かつ前記情報記録媒体での回
    折の影響を受けない光ビームを受光する光検出器とを具
    え、円形状の光ビーム断面の両端部近傍において前記光
    照射部は明部又は暗部からなる光領域が生じ得るように
    したものであり、前記光検出器の出力に基づいて前記対
    物レンズの位置を検出することを特徴とする対物レンズ
    の位置検出装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも光源と、この光源から発せら
    れる光ビームを情報記録媒体に光スポットとして投射す
    る対物レンズと、この対物レンズと一体的に移動し、前
    記光ビームが照射されるレンズ作用の無い照射部と、
    の照射部を少なくとも1回透過するとともに前記情報記
    録媒体で反射される光ビームを受光する光検出器とを具
    え、この光検出器の出力に基づいて前記対物レンズの位
    置を検出することを特徴とする対物レンズの位置検出装
    置。
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