JPH10312217A - 運行管理制御装置および運行管理制御方法 - Google Patents

運行管理制御装置および運行管理制御方法

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JPH10312217A
JPH10312217A JP12134797A JP12134797A JPH10312217A JP H10312217 A JPH10312217 A JP H10312217A JP 12134797 A JP12134797 A JP 12134797A JP 12134797 A JP12134797 A JP 12134797A JP H10312217 A JPH10312217 A JP H10312217A
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unmanned
traveling
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Takami Egawa
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行路の競合、隣接したノードを考慮し、複
数の無人車が効率よく目的ノードへ移動を行う運行管理
制御装置および運行管理制御方法を提供する。 【解決手段】 103は運行制御データメモリであり、
各無人車の移動経路、後述するノード予約シーケンスを
記憶する。104は搬送指示データメモリであり、搬送
物の位置や搬送先などを記憶する。105は無人車デー
タメモリであり、各無人車の現在位置、移動方向などを
記憶する。106は走行路データメモリであり、走行路
上の各ノードの座標と、その接続関係およびコストなど
を記憶する。107はペトリネットデータメモリであ
り、ペトリネットモデルのデータが記憶される。また、
108は無人車の最適な走行経路、動作順序を決定する
計画部である。この計画部108はCPU等により構成
され、ペトリネット作成部109、動作計画部110、
経路計画部111、経路探索部112で構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工場等の無人搬送
システムにおいて、無人搬送車の運行を管理し、搬送経
路の決定等を行う運行管理制御装置および運行管理制御
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】工場などで必要な機材等を工作機械まで
搬送する自動搬送システムでは、搬送量の増大に伴い複
数台の無人車を効率的に運行させる必要が生じている。
ところで、狭隘な走行路に複数の無人車を投入すると、
無人車同士がお互いの運行を妨げあい、効率低下の原因
となる。そこで、無人車お互いの運行を妨げない運行管
理システムと運行方法とについては、運行管理制御装置
(特願平6−241685)で述べられている。図56
は、このシステム構成図である。この図56は従来例に
よる運行管理制御装置502の構成を示すブロック図で
ある。この図において、503は運行制御データメモリ
であり、各無人車の移動経路、後述するノード予約シー
ケンスなどを記憶する。
【0003】504は搬送指示テーブルメモリであり、
搬送物の位置や搬送先などを記憶する。505は、無人
車データメモリであり、各無人車の現在位置、移動方向
などの状態を記憶する。506は、走行路データメモリ
であり、走行路上の各ノードの座標と、その接続関係お
よび移動の効率を示すコストとを記憶する。また、50
7は無人車の最適な走行経路および動作順序を決定する
計画部である。この計画部507はCPU等により構成
され、機能的には動作計画部508、経路計画部50
9、および経路探索部510に分けることができる。
【0004】まず、経路探索部510は、経路計画部5
09から供給される経路探索指示に従って、各無人車の
出発ノードおよび目標ノードを結ぶ経路を全て求める。
次に、走行路データメモリ506に記憶されたコストか
ら、各経路のコストをそれぞれ積算し、そのコストが最
小となる経路を最適経路に選択する。ただし、経路探索
指示に後述する方向付けの方向情報が含まれる場合に
は、方向付けされたアークを逆方向に走行する経路は選
択されない。同様に、経路探索指示に後述する通行禁止
の方向情報が含まれる場合には、通行禁止のアークを通
る経路は選択されない。以上の方法で求めた経路および
そのコストは経路計画部509へ出力される。ただし、
ここで作成された経路は、他の無人車の走行経路は考慮
されていず、走行路の競合がない場合にのみ最適な経路
となる。
【0005】また、無人車同士で走行路の競合が生じて
いる場合でも、動作計画部508は、経路計画部509
から供給される基本経路に基づいて各無人車の移動を時
間的に調べ、各無人車の目的地への移動順序を調整した
り、必要に応じて経路を変更、追加するなどして、競合
している無人車を含んだ全無人車の運行の目的地までの
移動や移載などの動作を計画する。また、その計画はペ
トリネットを用いたシミュレーションにより行われる。
【0006】以上説明したように、上述した運行管理装
置および運行管理制御方法によれば、無人車同士の競合
を考慮して、全ての無人車の走行経路および走行順序を
走行前に得ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図57に示す
ように無人車は、走行路上において、物理的にL1×L
2の空間を占有しており、また、無人車の移動の際の位
置制御においては、制御余裕度α1および移動余裕度α
2を考慮する必要がある。
【0008】そして、装置の近接配置などによって、目
的地(搬送する荷物の届け先)であるノード位置が接近
している場合、図58に示すように、隣り合う2つのノ
ード、たとえばノード2とノード3とにおのおの無人車
が入ると、それぞれの無人車が占有する空間が重複す
る、すなわち、衝突する問題が生じる(これを以下、干
渉関係と呼ぶ)。
【0009】これは、特願平6−241685の走行路
においては、ノード2とノード3とが十分離れていたた
め、たとえば、2号車がノード3に停止しているとき、
1号車がノード1から2へ向かって移動を開始すること
は、上述された発火可能条件を満たすために可能であっ
た。
【0010】しかし、図58のように干渉関係が存在す
る走行路上に複数の無人車を投入する場合は、衝突する
可能性のある隣り合うノードも考慮したペトリネットを
構成して、無人車の制御を行わないと、無人車同士が衝
突する場合が発生する。
【0011】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、走行路の競合および隣接したノードを考慮
し、複数の無人車が効率よくおのおのの目的のノードま
で移動を行うことができる運行管理制御装置および運行
管理制御方法を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
停止位置である複数のノードと、前記ノード間を接続す
る接続路からなる走行路を走行する複数の無人車の運行
を、前記ノードの配列に関する情報に基づいて制御する
運行管理制御装置において、前記ノードの配置に関する
情報と、おのおのに無人車が停止すると互いに干渉する
程度に近接して配置された複数のノードに関する情報と
を有するノード情報に基づいて前記走行路に対応し、無
人車の走行をシミュレートする走行図を作成する走行図
作成手段と、前記走行図のデータを記憶する記憶手段
と、各無人車が同一接続路を互いに逆方向走行すること
がなく、かつ前記ノード情報を満足させる各無人車の走
行経路を探索する探索手段と、前記探索手段によって探
索された各無人車の走行経路と、前記記憶手段に記憶さ
れる前記走行図とに基づいて、各無人車の時間的な移動
をシミュレーションし、いずれかの無人車の進行不能を
検出した場合に、ノード通過順序変更、迂回経路探索、
待避経路探索のいずれかの方法で前記無人車の進行不能
を解除する制御手段とを具備してなることを特徴とす
る。
【0013】請求項2記載の発明は、停止位置である複
数のノードと、前記ノード間を接続する接続路からなる
走行路を走行する複数の無人車の運行を前記ノードの配
列に関する情報に基づいて制御する運行管理制御方法に
おいて、前記ノードの配置に関する情報と、おのおのに
無人車が停止すると互いに干渉する程度に近接して配置
された複数のノードに関する情報とを有するノード情報
を記憶手段に記憶させる第1のステップと、各無人車が
同一接続路を互いに逆方向走行することがなく、前記ノ
ード情報を満足させる各無人車の走行経路を探索する第
2ステップと、前記第2ステップによって得られた走行
経路に基づいて各無人車の時間的な移動を調べ、いずれ
かの無人車の進行不能が検出された場合には既に走行を
終了している無人車の経路に退避経路を追加する第3ス
テップと、前記第3ステップにおいて進行不能が解消で
きない場合に無人車の走行順序を変更する第4ステップ
と、前記第4ステップにおいて進行不能が解消できない
場合に無人車の経路に迂回経路を追加する第5ステップ
と、前記第5ステップにおいて進行不能が解消できない
場合に無人車の経路に待避経路を追加する第6ステップ
とを有することを特徴とする。
【0014】請求項3記載の発明は、停止位置である複
数のノードと、前記ノード間を接続する接続路からなる
走行路を走行する複数の無人車の運行を、前記ノードの
配列に関する情報に基づいて制御する運行管理制御装置
において、前記ノードの配置に関する情報と、前記無人
車の占有する領域の大きさのデータとを有するノード情
報に基づいて前記走行路に対応し、無人車の走行をシミ
ュレートする走行図を作成する走行図作成手段と、前記
走行図のデータを記憶する記憶手段と、各無人車が同一
接続路を互いに逆方向走行することがなく、かつ前記ノ
ード情報を満足させる各無人車の走行経路を探索する探
索手段と、前記探索手段によって探索された各無人車の
走行経路と、前記記憶手段に記憶される前記走行図とに
基づいて、各無人車の時間的な移動をシミュレーション
し、いずれかの無人車の進行不能を検出した場合に、ノ
ード通過順序変更、迂回経路探索、待避経路探索のいず
れかの方法で前記無人車の進行不能を解除する制御手段
とを具備してなることを特徴とする。
【0015】請求項4記載の発明は、停止位置である複
数のノードと、前記ノード間を接続する接続路からなる
走行路を走行する複数の無人車の運行を前記ノードの配
列に関する情報に基づいて制御する運行管理制御方法に
おいて、前記ノードの配置に関する情報と、前記無人車
の占有する領域の大きさのデータとを有するノード情報
を記憶手段に記憶させる第1のステップと、各無人車が
同一接続路を互いに逆方向走行することがなく、前記ノ
ード情報を満足させる各無人車の走行経路を探索する第
2ステップと、前記第2ステップによって得られた走行
経路に基づいて各無人車の時間的な移動を調べ、いずれ
かの無人車の進行不能が検出された場合には既に走行を
終了している無人車の経路に退避経路を追加する第3ス
テップと、前記第3ステップにおいて進行不能が解消で
きない場合に無人車の走行順序を変更する第4ステップ
と、前記第4ステップにおいて進行不能が解消できない
場合に無人車の経路に迂回経路を追加する第5ステップ
と、前記第5ステップにおいて進行不能が解消できない
場合に無人車の経路に待避経路を追加する第6ステップ
とを有することを特徴とする。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項1または請
求項3に記載の運行管理制御装置において、所定の時刻
における前記複数の無人車の確定走行経路および与えら
れた作業内容を記憶する計画指示記憶手段と、前記各無
人車の状態を監視する第1の処理と、与えられた作業を
完了した無人車が発生する度に、前記計画指示記憶手段
に新たな作業を設定し、前記第1の手段および前記第2
の手段を起動して走行経路を探索させる第2の処理と、
該探索の結果に基づいて前記各無人車に動作指示を与え
る第3の処理を並列かつ周期的に行うことで、前記複数
の無人車の運行を制御する運行制御手段とを具備してな
ることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に
よる運行管理制御装置102の構成を示すブロック図で
ある。この図において、103は運行制御データメモリ
であり、各無人車の移動経路、後述するノード予約シー
ケンスなどを記憶する。104は搬送指示テーブルメモ
リであり、搬送物の位置や搬送先などを記憶する。10
5は、無人車データメモリであり、各無人車の現在位
置、移動方向などの状態を記憶する。106は、走行路
データメモリであり、走行路上の各ノードの座標と、そ
の接続関係およびコストなどを記憶する(図11)。
【0018】107はペトリネットデータメモリであ
り、ペトリネットモデルのデータが記憶されている。ま
た、108は無人車の最適な走行経路および動作順序を
決定する計画部である。この計画部108はCPU等に
より構成され、機能的にはペトリネット作成部109、
動作計画部110、経路計画部111、および経路探索
部112に分けることができる。ペトリネット作成部1
09、動作計画部110、経路計画部111および経路
探索部112については以下で詳述する。
【0019】まず、ペトリネット作成部109は、走行
データメモリ106に記憶されているデータをもとに、
図2のフローチャートに従って、その走行路データに対
応するペトリネットモデルを作成する。図58に示す干
渉関係のある走行路を示す図を例として、フローチャー
トの説明を行う。ステップSA1において、図58に示
す走行路のノードが、ペトリネット作成部109によ
り、ペトリネットにモデル化される。ここで、移動目的
地であるノード1〜ノード8までの各ノードは、それぞ
れ図4に示すペトリネットのノードプレースn1〜ノー
ドプレースn8とモデル化される。
【0020】次に、ステップSA2において、無人車が
ノードプレースn1〜ノードプレースn8の間で移動して
いることを示す移動プレースが、動作計画部303によ
り作成される。図58に示す走行路のノード1〜ノード
8に対応して、ペトリネットモデルとして図5に示すよ
うに隣接するノードプレースni(自然数、1≦i≦
8)とノードプレースnj(自然数、1≦j≦8、i≠
j)の間に移動プレースmi-jおよび移動プレースmj-i
が作成される。ここで、添字の「i−j」は、無人車が
ノードiからノードjへ向かって進むことを意味してい
る。
【0021】次に、ステップSA3において、移動を開
始する事象として出発トランジションが、動作計画部3
03により作成される。すなわち、ノードプレースni
を入力プレースとし、移動プレースmi-jを出力プレー
スとして図6に示す棒で表されている出発トランジショ
ンDi-jが、ノードプレースniと移動プレースmi-j
の間に作成される。
【0022】出発トランジションDi-jは、図3におけ
るノードiからノードjへ無人車#kが移動を開始する
という事象を表している。そして、出発プレースである
ノードプレースniから出発トランジションDi-jへ矢印
で示されている入力アークが付加される。また、同様に
出発トランジションDi-jから出力プレースである移動
プレースmi-jへ矢印で示される出力アークが付加され
る。
【0023】ここで、出発トランジションDi-jは、移
動区間のあるノードプレースniとノードプレースnj
の間には全て作成される。たとえば、図3におけるノー
ド3からノード7へ無人車#2が移動を開始する状態
は、ペトリネットモデルにおいては、図6に示すノード
プレースn3と移動プレースm3-7との間にある出発トラ
ンジションD3-7で表される。
【0024】次に、ステップSA4において、移動を終
了する事象、つまり目的地へ到着した事象として到着ト
ランジションが、ペトリネット作成部109により作成
される。すなわち、移動プレースmi-jを入力プレース
とし、ノードプレースnjを出力プレースとして図6に
示す棒で表されている到着トランジションAi-jが、移
動プレースmi-jとノードプレースnjとの間に作成され
る。
【0025】到着トランジションAi-jは、図58にお
けるノードiからノードjへ、移動している無人車#p
が、ノードjに到着したという事象を表している。そし
て、出発プレースである移動プレースから到着トランジ
ションAi-jへ、矢印で示されている入力アークが付加
される。また、同様に到着トランジションAi-jから出
力プレースである移動プレースmi-jへ、矢印で示され
る出力アークが付加される。
【0026】ここで、到着トランジションAi-jは、移
動区間のあるノードプレースniとノードプレースnj
の間には全て作成される。たとえば、図3におけるノー
ド2からノード1へ移動している無人車#pが、ノード
プレースn1へ到着した状態は、ペトリネットモデルに
おいては、図6に示す移動プレースm3-7とノードプレ
ースn1との間にある到着トランジションA3-7で表され
る。
【0027】次に、ステップSA5において、そこにト
ークンが置かれているとき全ての無人車が、ノードプレ
ースniを占有していない状態を示す図7に示す予約プ
レースriが、ペトリネット作成部109により作成さ
れる。そして、図6の示すペトリネットのデータのなか
から全ての出発トランジションDj-iが検索され、ri
らDi-jへ出力アークが付加される。
【0028】また、図6の示すペトリネットのデータの
なかから全ての到着トランジションAj-iが検索され、
到着トランジションAi-jから予約プレースriへ入力ア
ークが付加される。予約プレースriにトークンが置か
れた場合、ノードプレースriは、全ての無人車に占有
されていないことを表している。
【0029】次に、ステップSA6において、干渉アー
クの作成がペトリネット作成部109により行われる。
ここで言う干渉は、互いに異なる無人車#pおよび無人
車#q(自然数、p≠q)が走行中に衝突する競合関係
にある場合と、無人車#pおよび無人車#qが占有する
隣接したノードの間隔が、衝突する距離である場合と、
を示している。
【0030】複数の無人車が同一走行路を走行し、衝突
の危険がある場合の干渉を移動干渉とする。また、隣接
したノードにおのおの無人車が位置したとき、図58に
示す衝突の危険性がある場合の干渉をノード干渉とす
る。そして、この干渉関係のある走行路では、各ノード
の干渉関係の有無を判別する処理を行う。この処理を図
7に示すペトリネット図とともに説明する。
【0031】(1)干渉関係が移動干渉の場合 図58に示すノードiからノードjへ移動中の無人車#
pが、ノードs(自然数、1≦s≦8、s≠i、s≠
j)に位置する無人車#qに衝突する危険性があると
き、ノードsはノードiからノードjへ移動干渉ノード
とする。この移動干渉による図8に示すアークは、ペト
リネット作成部により作成される。
【0032】まず、出発トランジションDi-j(i≠
s)を全て検索し、予約プレースrsから出発トランジ
ションDi-jへアークが付加される。そして、到着トラ
ンジションAi-j(i≠s)を全て検索し、到着トラン
ジションAi-jから予約プレースr sへアークが付加され
る。
【0033】(2)干渉関係がノード干渉の場合 図58に示すノードiに無人車#pが位置し、同時にノ
ードjに無人車#qが位置した場合、無人車#pと無人
車#qとが衝突する危険があるとき、ノードiは、ノー
ドjとノード干渉にあるとする。
【0034】まず、到着トランジションAk-jを全て検
索し、予約プレースriから到着トランジションA
k-j(k≠i)へアークが付加される。そして、予約プ
レースriから出発トランジションDi-kへアークが付加
される。
【0035】たとえば、図58に示すノード2が、ノー
ド4からノード3への移動における移動干渉ノードとす
れば、予約プレースr2から出発トランジションD4-3
と、到着トランジションA4-3から予約プレースr2へと
に図8に示すアークが付加される。同様に、図58に示
すノード2が、ノード3からノード4への移動における
移動干渉ノードとすれば、予約プレースr2から出発ト
ランジションD3-4へと、到着トランジションA3-4から
予約プレースr2へとに図8に示すアークが付加され
る。
【0036】また、図58示すノード2が、ノード3と
ノード干渉にある場合、予約プレースr2から到着トラ
ンジションA4-3および到着トランジションA2-3へと、
出発トランジションD3-4および出発トランジションD
3-2から予約プレースr2へとに図8に示すアークが付加
される。なお、図8では、アークの煩雑を避けるために
2から到着トランジションA7-3へと、出発トランジシ
ョンD3-7から予約プレースr2へとのアークは、省略さ
れている。
【0037】次に、ステップSA7において、自己ルー
プの解除がペトリネット作成部109により削除され
る。あるプレースからあるトランジションへのアークが
あり、かつそのトランジションからそのプレースへのア
ークがある場合、その2本のアークはループを形成す
る。これを自己ループと呼ぶ。このような自己ループ
は、ペトリネット上において意味を持たないものであ
り、削除されるほうが望ましい。
【0038】そして、この自己ループの削除により、ペ
トリネットモデルは簡素化され、また、このペトリネッ
トモデルを用いた搬送処理は高速化される。図8のペト
リネットモデルの自己ループを削除した結果は、図9に
示されており、図9のペトリネットモデルは、図8のペ
トリネットモデルと比較して簡素化されている。図7に
示すペトリネットモデルに対して、干渉アークの付加、
および干渉アークの付加において形成された自己ループ
の削除を行った最終的なペトリネットモデルは、図10
に示す図58に対応した走行路のペトリネットモデルと
なる。
【0039】次に、経路探索部112は、経路計画部1
11から供給される経路探索指示に従って、各無人車の
出発ノードおよび目標ノードを結ぶ経路を全て求める。
次に、走行路データメモリ106に記憶されたコスト
(図11)から、各経路のコストをそれぞれ積算し、そ
のコストが最小となる経路を最適経路に選択する。ただ
し、経路探索指示に後述する方向付けの方向情報が含ま
れる場合には、方向付けされたアークを逆方向に走行す
る経路は選択されない。
【0040】同様に、経路探索指示に後述する通行禁止
の方向情報が含まれる場合には、通行禁止のアークを通
る経路は選択されない。以上の方法で求めた経路および
そのコストは経路計画部111へ出力される。ただし、
ここで作成された経路は、他の無人車の走行経路は考慮
されていず、走行路の競合がない場合にのみ最適な経路
となる。
【0041】次に、経路計画部111は、木の探索手法
を用いて逆走行区間のない走行経路を求め、その結果を
動作計画部110へ出力する。ここでいう「木」は、図
12に示すような下方にかけて分岐を行う構成をとる。
ここで、N1、N2、・・・は分岐条件が入った分岐点
であり、このうち分岐点N1は分岐を開始するルート分
岐点である。
【0042】また、例えば、分岐点N2を現在の分岐点
とすると、分岐点N1は分岐点N2の親分岐点となり、
分岐点N3およびN4は分岐点N2の子分岐点となる。
探索は、基本的に上位の分岐点から下位の分岐点にかけ
て行われるが、探索不能の場合には、一旦親分岐点に戻
り(以降、バックトラックと呼ぶ)、他の分岐点へ分岐
する。
【0043】図14は経路計画部111の行う経路計画
処理を示すフローチャートであり、この図をもとに以下
で説明を行う。処理が開始されると(ステップSP
1)、ステップSP2において、経路探索部112へ探
索指示を出し、各無人車の走行経路を求める。ここで、
探索指示をうけた経路探索部112は、上述した方法に
より経路を探索し、その結果である初期経路を経路計画
部111へ出力する。なお、この探索指示には、搬送指
示テーブルメモリ104に記憶されたデータにより決ま
る無人車の目標ノードが含まれる。
【0044】ステップSP3では、木のルート分岐点を
空にする。ステップSP4では、経路探索部112から
供給される各無人車の走行経路に基づいて、任意の二つ
の無人車が互いに逆方向に移動を行う区間(逆方向区
間)を求め、これを無人車の全ての組み合わせについて
行う。ステップSP5では、ステップSP4の結果にお
いて、逆方向区間が無ければ処理を終了し(ステップS
P17)、逆方向区間がある場合には次のステップSP
6へ進む。また、逆方向区間が無い場合は、そのときの
走行経路が最終的な走行経路となる。
【0045】ステップSP6では、各無人車の経路の逆
方向区間のコストを積算する。ここで、逆方向区間のコ
ストは走行路データメモリ106から読み出される。ま
た、ある逆方向区間で他の複数の無人車の経路と逆向き
の競合を起こしている場合には、その競合の回数分コス
トを積算する。ただし、走行路上の隣り合う2点間を結
ぶ経路がそれ以外に存在しない場合には、その区間は逆
方向区間に含めない。
【0046】ステップSP7では、各無人車に付けられ
た符号を、逆走行区間のコストの大きい順に並べた競合
無人車集合を作成する。
【0047】ステップSP8では、この競合無人車集合
を持った分岐点を親分岐点の下に加える。ただし、この
ステップSP8が始めて処理される場合は、ルート分岐
点に上記競合無人車集合を設定する。
【0048】ステップSP9では、競合無人車集合から
着目無人車を決定する。この着目無人車は、コストの大
きい順に並んだ競合無人車集合の最初の無人車から順次
選択されていく。また、次の無人車が無い場合には、着
目無人車なしとする。
【0049】ステップSP10では、前ステップSP9
の処理において着目無人車が無かった場合には次のステ
ップSP11へ進み、着目無人車がある場合にはステッ
プSP13へ分岐する。
【0050】ステップSP11では、現在の分岐点がル
ート分岐点前であるかどうかを調べ、ルート分岐点でな
い場合には次のステップSP12へ進み、ルート分岐点
の場合、つまりルート分岐点の競合無人車集合の全てに
おいて経路整理が失敗した場合、経路整理失敗で全処理
を終了する(ステップSP17)。
【0051】ステップSP12では、現在の分岐点の処
理を親分岐点へ移す(バックトラック)と共に、ステッ
プSP9の処理へ戻る。また、現在の分岐点へ分岐する
ときに行った方向付けはこの時に解除する。
【0052】ステップSP13では、走行路のうち、着
目無人車の経路の逆方向区間を同無人車の移動方向の逆
方向に方向付けし(一方通行とする)、方向情報に加え
る。
【0053】ステップSP14では、経路探索部112
へ探索指示を出し、この方向付けされた走行路において
全ての無人車の経路を求め直す。
【0054】ステップSP15では、前ステップSP1
4の経路探索において求められない経路が存在するかど
うかを調べ、存在する場合には次のステップSP16へ
進み、存在しない場合にはステップSP4へ戻る。
【0055】ステップSP16では、ステップSP13
で行われた走行路の方向付けを解除した後、ステップS
P9へ戻る。以上説明した処理によって、コストが小さ
く逆走行区間が無い複数の無人車の経路(以降、基本経
路)が得られる。
【0056】次に、動作計画部110は、経路計画部1
11から供給される基本経路に基づいて各無人車の移動
を時間的に調べ、移動順序を調整したり、必要に応じて
経路を変更、追加するなどして、全無人車の目標ノード
までの移動動作を計画する。また、その計画はペトリネ
ットを用いたシミュレーションにより行われる。動作計
画部110の行う動作計画処理を説明する前に、ペトリ
ネットおよび動作計画に含まれる各種処理の説明を具体
例を挙げて行う。
【0057】(1)ペトリネットモデル まず、ペトリネットモデルにおいて、図13(a)は、
ペトリネットの説明に用いる運行図であり、この図にお
いて走行路115のノード2上に無人車#1、ノード6
上に無人車#2がそれぞれ待機している。また、図13
(b)は、無人車#1、#2のそれぞれの出発ノード、
目標ノード、および目標ノードまでの経路を示した図で
あり、[]内はノード間の移動時間(秒)を示す。すな
わち、無人車#1はノード2からノード3、4の順で移
動を行い、それぞれの移動時間はノード2からノード3
までが1秒、ノード3、4間が3秒である。また、無人
車#2についても同様である。
【0058】図15は、図13(a)に示す運行図をペ
トリネットでモデル化した図である。図10に示すペト
リネットモデルへ無人車の各ノードにおける占有状況を
付加したものである。この図において、n1、n2、・・
・、n8 はそれぞれノードプレースであり、走行路11
5の各ノード1ないしノード8に対応し、各ノードの占
有状態を示す。
【0059】また、これらのノードプレースn1ないし
8には、対応するノードに無人車がいる場合には、丸
印内に黒トークン(黒丸)が置かれている。また、ノー
ドが予約されている場合には、白トークン(白丸)が置
かれる。初期状態では、無人車#1はノード2に、無人
車#2はノード6にいるので、プレースn2、n6に各々
黒トークンが置かれる。
【0060】また、D1-2、D2-3、・・・は出発トランジ
ションであり、A1-2、A2-3、・・・は到着トランジショ
ンであり、おのおの無人車の移動の状態を示す。また、
出発トランジションD1-2、D2-3、・・・と到着トランジ
ションA1-2、A2-3、・・・とには、それに入る入力アー
クと、それから出る出力アークが一本ずつ付いており、
これらのアークにより隣接するノードプレースと移動プ
レースとが結ばれる。
【0061】例えば、無人車#1がノード5からノード
6に移動する場合、入力ノードプレースn5と移動プレ
ースm5-6との間には、出発トランジションD5-6があ
り、移動プレースm5-6と出力ノードプレースn6との間
には、到着トランジションA5- 6がある。また、逆に、
無人車#1がノード6からノード5へ移動する場合、入
力ノードプレースn6と移動プレースm6-5との間には、
出発トランジションD6- 5があり、移動プレースm6-5
入力ノードプレースn5との間には、到着トランジショ
ンA6-5がある。
【0062】また、無人車#1がノード5からノード6
へ移動する場合には、移動を開始する時点で出発トラン
ジションD5-6を発火させ、入力ノードプレースn5から
黒トークンが取り除かれ、移動プレースm5-6に黒トー
クンが置かれる。そして、出力ノードプレースn6へ無
人車#1が到着する時点では、到着トランジションA5
-6が発火させられる。ここで、出発トランジションおよ
び発火トランジションなどのトランジションの発火は、
一瞬であり、時間の概念は、各プレースに置かれてい
る。
【0063】また、これから移動を行う経路上のトラン
ジションをその発火順に並べたものを発火予定トランジ
ション系列といい、図13(b)の基本経路の場合、無
人車#1および#2の発火予定トランジション系列は以
下のようになる。 発火予定トランジション系列(無人車#1)=
{D2-3、A2-3、D3-4、A3 -4} 発火予定トランジション系列(無人車#2)=
{D6-7、A6-7、D7-3、A7 -3、D3-4、A3-4
【0064】(2)シミュレーション 無人車#1および無人車#2の発火トランジション系列
の先頭の出発トランジションD2-3と出発トランジショ
ンD6-7とは、発火可能であるならば発火させる。各ト
ランジションの発火可能条件は、以下の通りである。
【0065】 発火可能条件 出発トランジションDs-tは、全ての入力側プレースに
トークンがあり、全ての出力側プレース にトークンが
無く、なおかつこれに先立って先行トランジション(後
述)が全て発火しているとき、発火可能とされる。
【0066】到着トランジションAs-tは、全ての入力
側プレースにトークンがあり、全ての出力側プレースに
トークンがなく、かつ入力側の移動プレースのトークン
が活性のときに、発火可能な状態される。
【0067】 発火処理 出発トランジションDs-tが発火すると全ての入力側プ
レースのトークンが取り除かれ、全ての出力側プレース
にトークンが置かれる。ただし、出力側の移動プレース
のトークンは、不活性とされる。到着トランジションA
s-tが活性化されると、全ての入力側プレースのトーク
ンが取り除かれ、全ての出力側プレースにトークンが置
かれる。
【0068】 移動プレースのトークンの活性化 移動プレースにトークンが置かれた時点から、その移動
プレースにおのおの指定された移動時間の経過後にトー
クンは活性化される。
【0069】たとえば、図13(b)に示すノード2か
らノード3への無人車#1の移動時間は1秒であるの
で、移動プレースm2-3に置かれたトークンは、移動プ
レースm2-3に置かれてから1秒後に活性とされる。以
上の〜の処理を順次行うことにより、出発点から目
標点までの無人車の動きがシミュレーションできる。
【0070】(3)ペトリネットシミュレーションの処
理例 図13(a)の運行図の図13(b)に示す基本経路の
条件により作成された、図15に示すペトリネットモデ
ルに基づいて、ペトリネットシミュレーションの処理例
について説明する。 初期状態(図15):時刻0秒 この初期状態では、各トランジションについて、すでに
発火している先行トランジションはないとする。なお、
この例としたケースは簡単なモデルのため、シミュレー
ション過程中に先行トランジションが加わることはない
ので、今後この条件については言及しない。
【0071】まず、無人車#1と無人車#2との発火ト
ランジション系列が参照され、先頭に位置する出発トラ
ンジションD2-3と出発トランジションD6-7とが発火可
能かの確認が行われる。 (イ)無人車#1に対応する出発トランジションD2-3
の全ての入力側プレース、すなわちノードプレースn2
に黒トークンがあり、かつ、出発トランジションD2-3
の全ての出力側プレース、すなわち移動プレースm2-3
にトークンが無いので、出発トランジションD2-3は、
発火可能である。
【0072】そして、出発トランジションD2-3が発火
すると、ノードプレースn2の黒トークンは取り除か
れ、黒トークンは、移動プレースm2-3へ置かれる。そ
して、無人車#1の発火トランジション系列からD2-3
は、除去され、発火トランジション系列は、{A2-3
3-4、A3-4}と変更される。
【0073】(ロ)同様に、無人車#2に対応する出発
トランジションD6-7の全ての入力側プレース、すなわ
ちノードプレースn6と予約プレースr7とに黒トークン
があり、出発トランジションD6-7全ての出力側プレー
ス、すなわち移動プレースm6 -7にトークンが無いの
で、出発トランジションD6-7は発火可能である。
【0074】そして、出発トランジションD6-7が発火
すると、ノードプレースn6と予約プレースr7との黒ト
ークンが除去される。そして、移動プレースm6-7へ黒
トークンが置かれる。次に、無人車#2の発火トランジ
ション系列から出発トランジションD6-7が除去され、
出発トランジション系列は、{A6-7、D7-3、A7-3
3-4、A3-4}と変更される。この結果、黒トークン
は、図16に示す配置となる。
【0075】時刻1秒の時点 (イ)図13(b)の基本経路に示されている、無人車
#1のノード2からノード3への移動時間が「1秒」と
なっているため、移動プレースm2-3が活性になり、無
人車#1の次に発火すべきトランジション、すなわち発
火トランジション系列の先頭にある到着トランジション
2-3が発火可能となる。
【0076】そして、到着トランジションA2-3が発火
すると、移動プレースm2-3から黒トークンが除去され
る。そして、ノードプレースn3に黒トークンが置か
れ、無人車#1の発火トランジション系列から到着トラ
ンジションA2-3が除かれ、発火トランジション系列
は、{D3-4、A3-4}と変更される。
【0077】(ロ)さらに、発火トランジション系列よ
り、次に発火すべき出発トランジションD3-4の発火条
件が調べられる。そして、出発トランジションD
3-4は、発火可能なので、ノードプレースn3と予約プレ
ースr4とに位置する黒トークンが除去される。次に、
移動プレースm3-4に黒トークンが置かれ、発火系列ト
ランジションは{A3-4}に変更される。
【0078】(ハ)一方、無人車#2の発火トランジシ
ョン系列において、次に発火すべき到着トランジション
6-7は、到着トランジションA6-7の入力側の移動プレ
ースm6-7が、まだ活性となっていないため発火可能と
は成らない。以上のシミュレーション処理により、黒ト
ークンの配置は、図17に示すペトリネットの状態とな
る。
【0079】時刻2秒の時点 (イ)移動トランジションm6-7は、黒トークンが置か
れてから2秒経過したため活性となり、無人車#2の発
火トランジション系列において、次に発火すべき到着ト
ランジションA6-7が発火可能となる。
【0080】そして、到着トランジションA6-7が発火
した時点において、移動プレースm6 -7からトークンが
取り除かれる。同時に、ノードプレースn7、予約プレ
ースr5、および予約プレースr6に黒トークンが置かれ
る。そして、無人車#2の発火トランジション系列は、
{D7-3、A7-3、D3-4、A3-4}に変更される。
【0081】(ロ)そして、無人車#2の発火トランジ
ション系列において、次に発火すべき出発トランジショ
ンD7-3の発火条件が調べられるが、出発トランジショ
ンD7 -3の発火条件は、満たされていないので発火しな
い。
【0082】(ハ)一方、到着トランジションA3-4
入力側の移動プレースm3-4が、発火後1秒のため、無
人車#1の発火トランジション系列において、次に発火
すべき到着トランジションA3-4は、発火可能とならな
い。以上のシミュレーション処理により、黒トークンの
配置は、図18に示すペトリネットの状態となる。
【0083】なお、図18は、ノード3からノード4へ
移動している無人車#1が、ノード4へ到着し、ノード
3およびノード2が、無人車#1の占有状態から解除さ
れるまで、無人車#2がノード7上で待機している状態
を表している。
【0084】時刻4秒の時点 (イ)次に、移動プレースm3-4は、トークンが置かれ
て3秒経過したため活性になり、無人車#1の発火トラ
ンジション系列において、次に発火すべき到着トランジ
ションA3-4が発火可能となる。
【0085】そして、到着トランジションA3-4が発火
すると、移動プレースm3-4から黒トークンが取り除か
れ、ノードプレースn4、予約プレースr2および予約プ
レースr3に黒トークンが置かれ、無人車#1の発火ト
ランジション系列は、発火が必要なトランジションがな
くなり、空になる。
【0086】(ロ)また、予約プレースr2および予約
プレースr3に、黒トークンが置かれたことにより、無
人車#2の発火トランジション系列において、次に発火
すべき出発トランジションD7-3は、発火可能になる。
【0087】そして、出発トランジションD7-3が発火
することにより、ノードプレースn7、予約プレース
2、および予約プレースr3にある黒トークンが取り除
かれ、移動プレースm7-3に黒トークンが置かれる。
【0088】その結果、無人車#2の発火トランジショ
ン系列は、{A7-3、D3-4、A3-4}と変更される。以
上のシミュレーション処理により、黒トークンの配置
は、図19に示すペトリネットの状態となる。
【0089】時刻8秒の時点 (イ)次に、移動プレースm7-3が、黒トークンが配置
されてから4秒経過したため、活性となり、無人車#2
の発火トランジション系列において、次に発火すべき到
着トランジションA7-3は発火可能となる。
【0090】そして、到着トランジションA7-3が発火
すると、移動プレースm7-3から黒トークンが取り除か
れ、ノードプレースn3および予約プレースr7に黒トー
クンが置かれる。同時に、無人車#2の発火トランジシ
ョン系列は、{D3-4、A3-4}に変更される。
【0091】(ロ)引き続き、無人車#2の発火トラン
ジション系列において、次に発火すべき出発トランジシ
ョンD3-4の発火条件が調べられる。そして、ノード4
が無人車#1に占有されているため、予約プレースr4
に黒トークンがないので、出発トランジションD
3-4は、発火できない。
【0092】しかし、無人車#1の発火トランジション
系列は、無人車#1が目標点に到達して、他に進むノー
ドが指定されていないので、空となる。そして、無人車
#1がノード4で停止している状態において、無人車#
2は、目標点であるノード4へ到達することができな
い。
【0093】(ハ)このため、たとえば、無人車#1が
目標点ノード4において、時刻30秒後に、作業終了等
により動ける状態になった場合、無人車#1をノード4
から退避させる必要がある。そして、無人車#1の退避
経路がノード4−ノード8と求められ、無人車#1のノ
ード4からノード8への移動に関する発火トランジショ
ン系列は、{D3-4、A3-4}と設定される。
【0094】時刻30秒の時点 (イ)次に、無人車#1の発火予約トランジション系列
において、次に発火すべき出発トランジションD
4-8は、発火可能であるので発火する。そして、ノード
プレースn4および予約プレースr8から、黒トークンが
取り除かれ、移動プレースm4-8に黒トークンが置か
れ、発火トランジション系列は、{A4-8}に変更され
る。
【0095】時刻34秒の時点 (イ)次に、移動プレースm4-8は、黒トークンが置か
れてから4秒経過したため活性になり、無人車#1の発
火トランジション系列において、次に発火すべき到着ト
ランジションA4-8が発火可能となる。
【0096】そして、到着トランジションA4-8が発火
すると、移動プレースm4-8に位置する黒トークンは、
取り除かれる。また、同時に、ノードプレースn8およ
び予約プレースr4に黒トークンが置かれる。その結
果、無人車#1の発火トランジション系列は空になる。
ここで、無人車#1は、ノード8へ到着し、退避が完了
する。
【0097】(ロ)そして、予約プレースr4に黒トー
クンが置かれ、無人車#2の発火トランジション系列に
おいて、次に発火すべき出発トランジションD3-4が発
火される。ノードプレースn3および予約r4から黒トー
クンが取り除かれ、移動プレースm3-4に黒トークンが
置かれる。その結果、無人車#2の発火トランジション
系列は、{A3-4}に変更される。
【0098】時刻37秒の時点 (イ)そして、移動プレースm3-4に黒トークンが置か
れてから、3秒経過したため移動プレースm3-4は活性
になる。そのため、無人車#2の発火トランジション系
列において、次に発火すべき到着トランジションA3-4
は、発火可能となる。
【0099】そして、到着トランジションA3-4が発火
すると、移動プレースm3-4から黒トークンが取り除か
れる。また、同時に、ノードプレースn4、予約プレー
スr2および予約プレースr3に黒トークンが置かれる。
その結果、発火トランジション系列は、発火するトラン
ジションがなくなり、空になる。これで、無人車#2
は、目標点ノード4へ到着したことになる。
【0100】この最終状態でのトークン配置は、図20
(a)に示すペトリネットの状態となる。のようにな
る。以上のシミュレーション処理により、無人車#1お
よび無人車#2の最終経路と、この最終経路に対応する
発火トランジション系列は、図20(b)に示す表のよ
うに決定される。
【0101】(4)退避動作の計画 退避動作は、移動中のある無人車の移動先に作業を終え
て待機状態にある他の無人車が存在する場合に、その待
機状態の無人車を他のノードに移動(退避)させる動作
である。図21は、この退避経路を見つける退避経路探
索処理のフローチャートであり、以下でこの説明を行
う。
【0102】退避動作が開始されると、ステップSa2
において自分の回りのノードを調べ、退避できるノード
を全て求める。ここで、退避できるノードとは以下の条
件を満たすノードである。 そのノードへの移動が禁止されていない。 待機状態でない無人車に占有されていない。 他の無人車が停車している隣接するノードとノード干
渉しない。
【0103】次に、ステップSa3において、退避でき
るノードに対し、移動時間などの基本コストを積算す
る。ただし、待機状態の無人車がいるノードについて
は、例えばコストを100倍するなどして、なるべく選
ばれないようにする。ステップSa4では、ステップS
a3の結果のうちコストの一番小さいノードを退避ノー
ドとし、現在ノードから退避ノードまでの区間を無人車
の走行経路に追加する。
【0104】図22は、以上の退避経路探索の一例を示
す運行図である。この図において、無人車#1および#
3は待機中(移動予定なし)であり、無人車#2はノー
ド3へ移動しようとしている。この場合、無人車#2の
邪魔となる無人車#1が退避の対象となる。この無人車
#1の退避できるノードはノード2およびノード7であ
り、その両ノードへの退避経路のコストを調べる。
【0105】ノード2への移動時間は1秒であるが、無
人車#3がノード2で待機中のため、基本コストはその
移動時間の100倍の100となる。また、ノード7へ
の移動時間は4であり、基本コストも4となる。よっ
て、コストの小さいノード7が退避ノードに選択され、
ノード3−7が無人車#1の経路に追加される。
【0106】(5)デッドロック 複数の無人車が狭い領域に密集してしまい、上述した退
避動作を行っても予定していた経路で進むことができな
いデッドロックの状況に陥った場合には、後述する発火
順序調整、迂回経路探索、待避経路探索が行われる。こ
こでは、デッドロックの状態を把握する方法について述
べる。図23は、このデッドロック把握処理を示すフロ
ーチャートであり、以下でこの説明を行う。
【0107】まず、ステップSb2において、まだ以下
の処理を行っていない無人車を選びその無人車が待機中
であるかを調べる。もし、待機中の無人車でない場合に
はステップSb3へ進み、待機中である場合にはステッ
プSb4へ分岐する。ステップSb3では、対象として
いる無人車の走行経路上にある最も近い無人車を邪魔な
無人車とし、ステップSb5へ進む。
【0108】ステップSb4では、対象としている無人
車の周辺にいる全ての無人車を邪魔な無人車とし、次の
ステップSb5へ進む。ステップSb5では、全ての無
人車に対し以上の処理が終了したかどうかを調べ、まだ
未処理の無人車がある場合には、ステップSb2へ戻
る。
【0109】ステップSb6では適当な待機中でない無
人車を選び、その無人車が邪魔としている無人車、その
邪魔とされている無人車が邪魔としている無人車、・・
・というふうに辿っていき、その中から2台以上のルー
プを見つける。そして、これを全ての組み合わせについ
て行う。ステップSb7では、得られたループのうち最
も多くの無人車を含むループを競合ループに選択する。
【0110】ステップSb8では、ステップSb7の処
理で競合ループが得られないときは、デッドロック把握
失敗で本処理を終了する(ステップSb10)。ステッ
プSb9では、競合ループの各無人車について、その無
人車が動ける隣接ノードすなわち他の無人車がいないノ
ードを求め、本処理を終了する(ステップSb10)。
【0111】図24は走行路101におけるデッドロッ
クの一例を示した図であり、同図(a)はその初期状態
の運行図、(b)はデッドロック状態の運行図を示して
いる。また、この図において、待機中でない無人車はあ
みかけで示し、待機中の無人車は白ぬきで示す。ここ
で、無人車#1ないし#6の移動経路は次の通りであ
る。 無人車#1:6→5→4 無人車#2:5→4 無人車#3:17→18→4 無人車#4:2→3→16 無人車#5:16→17 無人車#6:15→16→17
【0112】上記の経路に従って、無人車#1ないし#
6が図24(a)の初期経路から1区間だけ移動する
と、図24(b)に示すようなデッドロックの状態とな
る。ここで、無人車#2および#5は待機状態である
が、前述した退避経路は見つからない。そこで、無人車
#1ないし#6のそれぞれが邪魔な無人車を調べ、図2
4(c)に示すような結果を得る。
【0113】この図24(c)において、例えば無人車
#1の邪魔となるのは無人車#2であり、デッドロック
時に無人車#1の移動可能な空きノードはノード6であ
る。この結果を基に邪魔な無人車あるいは邪魔となる無
人車のループを探すと、 ループ1:無人車#1(5)−#2(4) ループ2:無人車#3(18)−#2(4) ループ3:無人車#6(16)−#5(17) ループ4:無人車#3(18)−#2(4)−#4(3)−#6(1
6)−#5(17)−#3 の4つのループが得られる。そして、このうちの最も多
く無人車を含むループ4が競合ループに選択される。な
お、()内はデッドロック時の各無人車の現在位置(ノ
ード)である。
【0114】(6)発火順序調整 上述したデッドロックに陥った場合、まずトランジショ
ンの発火順序を調整し、その解消を試みる。つまり、ノ
ードの予約順序を変えることによってデッドロックが回
避できないかを探る。図25は、この発火順序調整処理
を示すフローチャートであり、以下でこの説明を行う。
【0115】まず、ステップSc2では競合ループに属
す非待機の各無人車の現在ノードを、他の無人車が今後
通過する回数をカウントする。ステップSc3では、上
記通行回数が「0」かどうかを調べ、「0」の場合には
本処理を終了し(ステップSc9)、「0」でない場合
には、次のステップSc4へ進む。
【0116】ステップSc4では、各ノードの通行回数
が前回の発火順序調整処理の時と異なる新しい状態であ
るかどうかを調べ、新しい状態ならば次のステップSc
5へ進み、前回と同じ状態ならば、本処理を終了する
(ステップSc9)。これは、状態が複雑になると、発
火順序を何回も変えて結局前の状態へ戻ることがあるた
めでる。
【0117】ステップSc5では、そこにいる無人車
は、自分を邪魔としている無人車の現在ノードを通過し
ていないかどうかを調べ、通過しない場合には次のステ
ップSc6へ進み、通過する場合には処理を終了する
(ステップSc9)。これは、同じ区間を通ってきた無
人車においては後からきた無人車を先にやれなくなるの
で、合流点(ノード)をチェックするためである。
【0118】ステップSc6では、ステップSc2の結
果である通行回数を評価値とする。ただし、自分を邪魔
としている無人車が待機状態のときは、評価値を上げ
る。また、以上のステップSc2〜Sc6の処理は、競
合ループに属する非待機の無人車がいる全てのノードに
ついて行われる。ステップSc7では、ステップSc6
で求めた各ノードの評価値が最小となるノードを競合ノ
ードに選択する。
【0119】ステップSc8では、その競合ノードにい
る無人車を邪魔とする無人車が先に通るようトランジシ
ョン発火制御データに加える。このトランジション発火
制御データは、特定ノードにおける無人車の移動順序を
規制するものであり、これによってトランジションの発
火が規制される。
【0120】以上で説明した発火順序調整の処理を上述
した図24の運行図を用いて説明する。まず、競合ルー
プ中の非待機の無人車#3、#4、#6がいるノード1
8、3、16(図24(b))の各々について通行回数
を求める。この結果、ノード16が1回、その他のノー
ドは0回なので、ノード16が競合ノードに選ばれる。
このノード16を出力先に持つトランジションは出発ト
ランジションD15-16および出発トランジションD3-16
であり、これらの発火順序を逆にする。
【0121】つまり出発トランジションD3-16を先行ト
ランジションとし、出発トランジションD15-16 よりも
先に発火させる。これにより、無人車#6をノード16
へ移動させる前に、無人車#4をノード16まで移動さ
せ、ノード3が空くので待機中の無人車#2をノード3
へ退避させることができる。このように、トランジショ
ンの発火順序を調整することで、デッドロックを解消で
きる場合がある。
【0122】図26は、この具体例の最終結果を示す図
であり、図26(a)は無人車#1ないし#6の出発ノ
ードから目標ノードまでの経路を示し、図26(b)は
ノード予約シーケンスを示す。図26(a)の()内は
目標ノードであり、このノード以降の経路は上述した退
避経路である。また、ノード予約シーケンス(図26
(b))は、各ノードを無人車が予約する順序を示すも
ので、この図において例えば、ノード5は無人車#2、
#1の順で予約が行われる。
【0123】(7)迂回動作の計画 基本経路に従ってデッドロックの状況を解消できない場
合には、適当な無人車が迂回経路をとるように計画す
る。図27は、この迂回経路探索処理を示すフローチャ
ートであり、以下でこの説明を行う。
【0124】まず、ステップSd2において、競合ルー
プに属し、非待機の無人車について、移動可能な隣接ノ
ードがあるかどうかを調べる。ある場合には次のステッ
プSd3へ進み、無い場合には迂回経路探索失敗で本処
理を終了する(ステップSd9)。
【0125】ステップSd3では、前ステップで選ばれ
た無人車に関して以下のアークを一時的に通行禁止にす
る。 その無人車の現在ノードから次のノードへのアーク 現在ノードから動けない方向へのアーク
【0126】ステップSd4では、現在ノードを出発ノ
ード、次のノードを目標ノードに設定する。ステップS
d5では、ステップSd3および4の設定に基づいて経
路探索処理(ステップSa1)を行う。ステップSd6
では、ステップSd3で行ったアークの通行禁止を解除
する。ステップSd7では、ステップSd5の経路探索
処理において迂回経路が求められたかどうかを調べ、迂
回経路がある場合には次のステップSd8へ進み、迂回
経路が無い場合には迂回経路探索失敗で本処理を終了す
る(ステップSd9)。ステップSd8では、対象とし
ている区間の経路を迂回経路に差し替えて本処理を終了
する(ステップSd9)。
【0127】図28は、デッドロックの状況を例示した
図であり、図28(a)はデッドロックの状態を示す運
行図である。以下、この図に基づいて上述した迂回経路
探索処理を説明する。まず、無人車#1が最初に選ばれ
たとすると、ノード4−3、4−18のアークを通行禁
止にして迂回経路を求めようとする。この場合の無人車
#1の迂回経路としてはノード5−6−20−19−1
8−17・・・の経路が考えられるが、ノード18−1
7が無人車#4の経路と逆行するため基本的にはこの経
路は選択されない。ただし、後述する動作計画(図3
2)の2回目の試行においては、逆走行区間が通行禁止
にならないため、選ばれるかもしれない。
【0128】次に、無人車#2で迂回経路探索をすれば
ノード3−2−1−15−16が得られる。そして、こ
の経路が迂回経路となると共に無人車#2の経路(3−
16)の間に挿入される(図28(b))。
【0129】(8)待避動作の計画 デッドロックの状況において迂回動作がとれない場合
は、適当な無人車が一旦別のノードへ退き(待避)、他
の無人車に道を譲った後、再び元の経路で移動を行う。
図29は、この待避動作を示す待避経路探索であり、以
下でこの説明を行う。
【0130】まず、ステップSe1では、競合ループに
属しまだ目標ノードまで到着していない無人車(非待機
無人車)について、移動できる隣接ノードがあるかどう
かを調べ、ある場合には次のステップSe3へ進み、無
い場合には待避経路探索失敗で本処理を終了する(ステ
ップSe10)。
【0131】ステップSe3では、その無人車の現在ノ
ードから次のノードへのアークを一時的に通行禁止にす
る。ステップSe4では、現在ノードを出発ノードに、
他の全てのノードを目標ノードに設定する。ステップS
e5では、ステップSe3および4において設定された
条件で経路探索処理(ステップSa1)を行う。
【0132】ステップSe6では、ステップSe5で得
られた全ての経路の内、最もコストが小さい経路を選択
し、その目標ノードを待避ノードとする。ただし、待避
ノードの選択では単線区間に存在するノードは除く。
【0133】ステップSe7では、ステップSe3で行
った通行禁止を解除する。ステップSe8では、ステッ
プSe6の結果で待避ノードが無い場合には、待避経路
探索失敗で本処理を終了し(ステップSe10)、待避
ノードがある場合には、次のステップSe9へ進む。ス
テップSe9では、現在ノードから待避ノード、さらに
そこから現在ノードまでの経路(待避経路)を、現在持
っている経路に挿入し、本処理を終了する。
【0134】図30(a)は、デッドロックの状況を例
示した運行図であり、この図に基づいて待避経路探索処
理を説明する。まず、無人車#1が最初に選ばれたとす
ると、ノード4−3を一時通行禁止にして経路探索を行
い、ノード5が最もコストの小さい待避ノードに選択さ
れる。ここで、この無人車#1の移動可能な隣接ノード
はノード5の他にノード18があるが、コスト(図11
参照)の小さいノード5が待避ノードに選ばれる。
【0135】次に、ノード5からノード4への経路を探
索し、ノード4−5−4が待避経路として求まる。最後
にこの待避経路を元の経路に挿入し無人車#1の経路
(ノード4−5−4−3−2)が得られる(図30
(b))。
【0136】(9)動作計画 動作計画部108は、上述した(1)〜(6)の各種処
理を用いて全無人車の経路の決定および移動順序の計画
を行う。図32、図33および図34は、この動作計画
処理を示すフローチャートであり、以下でこの説明を行
う。まず、ステップSf1(図32)においてペトリネ
ットを用いて走行路のモデル化を行う。
【0137】ステップSf2では、試行回数に1をセッ
トする。ステップSf3では、各無人車の経路を、経路
計画で得た基本経路に設定する。 ステップSf4で
は、試行回数を調べ、試行回数が「1」ならば次のステ
ップSf5へ進み、「1」以外の値ならばステップSf
6へ進む。
【0138】ステップSf5では、上述した基本経路の
各経路と逆行するアークを全て通行禁止にする。これに
より、以下の処理で逆方向区間が発生することがなくな
る。また、ループにより処理が戻り試行回数が2(図
33、ステップSf31)となる場合には、このステッ
プSf5は実行されず、経路探索処理においてこの通行
禁止の制限は加えられない。
【0139】ステップSf6では、現在時刻を0に初期
設定する。ステップSf7では、各無人車を出発点に置
き、その各経路から発火予定トランジション系列をそれ
ぞれ求める。ステップSf8では、各無人車の完了時刻
を−1に初期設定する。
【0140】ステップSf9では、発火トランジション
系列を空に初期設定する。この発火トランジション系列
は、実際に発火を行うトランジションの系列であり、必
ずしも発火予定トランジション系列と一致しない。ステ
ップSf10では、各無人車に対して完了時刻が現在時
刻と同じであるかどうかを調べ、同じである場合には次
のステップSf11へ進み、同じでない場合にはステッ
プSf12へ分岐する。ステップSf11では、ステッ
プSf10の条件を満たす全ての無人車の発火予定トラ
ンジションから先頭のトランジションを取り出し、発火
完了処理を行う。
【0141】ステップSf12(図34)では、各無人
車に対して完了時刻が現在時刻以前であるかどうかを調
べ、以前である場合には次のステップSf13へ進み、
以前でない場合にはステップSf20へ分岐する。ステ
ップSf13では、発火予定トランジションの先頭のト
ランジションが発火可能であるかどうかを調べ、発火で
きる場合はステップSf14へ進み、発火できない場合
にはステップSf17へ分岐する。ステップSf14で
は、ステップSf13で発火可能とされた全てのトラン
ジションを取り出して発火処理を行う。
【0142】ステップSf15では、完了時刻に発火し
たトランジションの移動時間を加算し、完了時刻を更新
する。ステップSf16では、ステップSf14で発火
処理を行ったトランジションを各々対応する発火トラン
ジション系列へ登録(追加)し、ステップSf20へ進
む。一方、ステップSf17では、発火できないトラン
ジションに対応する邪魔な無人車に移動可能な隣接ノー
ドがあるかどうかを調べる。つまり邪魔な無人車を他の
ノードへ追い出せるかどうかを調べる。この結果、追い
出し可能の場合には次のステップSf18へ進み、可能
でない場合にはステップSf20へ分岐する。
【0143】ステップSf18は、ステップSf17で
追い出し可能とされた無人車が待機中であるかどうかを
調べ、待機中の場合には次のステップSf19へ進み、
待機中でない場合にはステップSf20へ分岐する。ス
テップSf19では、ステップSf17および18の条
件を満たす無人車に対し退避経路処理(図21、ステッ
プSa1)を行い、退避経路を求める。ステップSf2
0では、全ての無人車に対応する発火トランジションの
完了時刻が現在時刻以前であるかどうかを調べ、以前な
らばステップ22へ分岐し、以前でないならステップS
f21へ進む。
【0144】ステップSf21では、全無人車のなかか
ら最も近未来の完了時刻を持つ無人車を見つけ、その完
了時刻を現在時刻に設定する。そして、ステップSf1
0(図32)へ戻る。ステップSf22では、全ての無
人車の発火予定トランジション系列が空であるかどうか
を調べ、空ならばステップSf32(図33)へ分岐
し、空でないならば次のステップSf23へ進む。
【0145】ステップSf23では、前述したデッドロ
ック把握処理(図23、ステップSb1)によってデッ
ドロックの状況を調べる。ステップSf24では、ステ
ップSf23の処理で得られた競合ループに基づいて、
前述した発火順序調整処理(図25、ステップSc1)
によって各トランジションの発火順序を調整する。
【0146】ステップSf25では、前ステップSfの
発火順序の調整が成功したかどうかを調べ、失敗の場合
には次のステップSf26へ進み、成功の場合つまりデ
ッドロックが解消された場合にはステップSf6(図3
2)へ戻る。ステップSf26では、迂回経路探索処理
(図27、ステップSd1)によって、迂回経路を探索
する。
【0147】ステップSf27では、前ステップにおけ
る迂回経路探索が成功したかどうかを調べ、失敗の場合
には次のステップSf28へ進み、成功の場合にはステ
ップSf6(図32)へ戻る。ステップSf28では、
待避経路探索(図29、ステップSe1)によって、待
避経路を探索する。
【0148】ステップSf29では、前ステップの待避
経路探索が成功したかどうかを調べ、失敗の場合には次
のステップSf30へ進み、成功の場合にはステップS
f6(図32)へ戻る。ステップSf30では、現在の
試行回数を調べ、それが「1」の時は次のステップSf
31へ進み、「1」でない場合には動作計画失敗で全処
理を終了する(ステップSf34)。
【0149】ステップSf31では、試行回数を2に増
やした後、ステップSf3(図32)へ戻る。ステップ
Sf32は、無人車の動作計画が成功した場合に実行さ
れ、現在の経路を無人車の最終経路に設定する。ステッ
プSf33では、発火トランジション系列をもとに、各
ノードを占有する無人車の順序(ノード予約シーケン
ス)を作成し、全処理を終了する(ステップSf3
4)。
【0150】全体の動作例1:以下で、図31に示した
搬送路101における運行管理制御装置102(図1)
の動作を説明する。以下の図において、図45と対応す
る部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。ま
た、この動作例における出発点および目標点を図35
(a)に示す。まず、経路計画部109は、経路探索部
110に対し探索指示(図35(a))を出力する。経
路探索部112は、この探索指示に従って各無人車#1
ないし#5の搬送経路(初期経路)を探索し、その結果
である初期経路を経路計画部109へ出力する。図36
(a)は、この初期経路を示した運行図であり、同図に
おいて無人車#1ないし#7の経路はそれぞれ、点線、
長い一点鎖線、二点鎖線、一点鎖線、破線、実線、長い
破線で示されている。
【0151】経路計画部111は、この初期経路におい
て、ノード2、3間、ノード4〜6間、およびノード8
〜10間が逆方向区間となっているため、コストに応じ
て走行路の特定区間の方向付けを行い、再び経路探索部
112に探索指示を出力する。以上の動作が逆方向区間
が無くなるまで行われ、図35(b)および図36
(b)に示すような基本経路が得られる。経路計画部1
11は、この基本経路を動作計画部110へ出力する。
【0152】動作計画部110は、この基本経路に基づ
いて上述した動作計画処理(図32、図33、図34)
を行う。また、この処理の間に行われる迂回経路などの
経路探索は、経路計画部111を介して経路探索部11
2で行われる。また、この場合の出発ノード、目標ノー
ドおよび通行禁止区間は動作計画部110から出力され
る。以上の処理によって、図35(c)および図36
(c)に示すような最終経路が得られる。この最終経路
では、基本経路(図35(b))に対して、無人車#1
の退避経路(ノード20−6)が追加されている。ま
た、図37は、この時の無人車#1ないし#7の各々の
移動を時間的に示した運行計画図である。
【0153】全体の動作例2:次に、上述した搬送路1
01のノード20、21間が通行禁止である場合の動作
例について説明する。ただし、この動作例における各無
人車#1ないし#7の現在地および目標地は上述した動
作例1と同一である(図35(a))。また、この場
合、ノード6、7間、ノード7、8間、ノード21、2
2間は、これを結ぶ経路以外に迂回する経路が存在しな
いので、逆方向区間に含めない。ここでも動作例1と同
様な処理が行われ、まず、経路探索部112において図
38(a)の運行図に示すような初期経路が得られる。
次に経路計画部109によって、図38(b)に示すよ
うな基本経路が作成される。これらの図において、初期
経路(図38(a))にあった逆走行区間は無くなって
いる。図40に示されるように図40(a)の基本経路
が、図40(b)に示す最終経路となる。
【0154】そして、動作計画部110において、図3
8(c)に示すような最終経路が作成される。この最終
経路では、基本経路(図38(b))に対して、無人車
#1の退避経路(ノード20−6)および無人車#5の
退避経路(ノード8−22−23−24−10−9)が
追加されている。また、図39は、この時の運行計画図
であり、この図において、無人車#1ないし#7のノー
ド予約は図37と同一の線種で示されている。
【0155】以上説明したように、第1の実施形態によ
れば、無人車同士の干渉を考慮して、全ての無人車の走
行経路および走行順序を走行前に得ることができる。つ
まり、第一の実施形態は、全ての無人車が停止している
状態から、おのおのの目的地までの運行計画を求める運
行管理制御装置であった。この運行計画に従って、各無
人車の運行を制御することにより、無人車は、衝突やデ
ッドロックが発生しない、かつ、効率的な運行を行うこ
とができる。
【0156】しかし、各無人車が目的地に到着して作業
を完了する時刻は、様々であり、上記実施形態に従う限
り、早く作業の終了した無人車も、最も遅い無人車の作
業が完了するまで、次の動作に移行することができな
い。そこで、以下に説明する第2の実施形態では、目的
ノードに到達し作業を完了した無人車は、他の無人車の
作業完了を待たずに直ちに次の指示を受け、その時点で
の他の無人車の位置や確定経路を考慮した走行経路を与
えられるように制御される。これにより無人搬送システ
ム全体の処理能力が向上する。
【0157】図41は第2の実施形態による運行管理制
御装置Cの構成を示すブロック図である。この図におい
て、図1に示した各部と共通する部分は走行路データメ
モリ106およびペトリネットデータメモリ107であ
り、これらの説明は省略する。
【0158】図41において、200は運行制御部であ
り、図には示されていないCPU(中央処理装置)、R
OM(リードオンリメモリ)、RAM(ランダムアクセ
スメモリ)等からなる処理装置である。運行制御部20
0は計画部201を起動し、計画部201が求めた各無
人車の走行経路に基づいて無人車の運行制御を行う。
尚、計画部201はペトリネット作成部109、経路探
索部202、経路計画部203および動作計画部204
よりなり、その構成は第1の実施形態の計画部108と
基本的に同じものである。
【0159】搬送実行テーブルメモリ205は無人搬送
システムに与えられた仕事をプールしておく記憶領域で
ある。搬送実行テーブルメモリ205に記憶されている
時点では、各仕事はまだ無人車には割り当てられていな
い。206は計画結果格納メモリであり、第1の実施形
態における運行制御データメモリ103とほぼ同じ働き
をするものである。つまり計画結果格納メモリ206
は、計画部201において計画された各無人車の確定経
路、ノード予約シーケンス等を記憶している。
【0160】ただし、第1の実施形態では運行制御デー
タメモリ103の内容がそのまま各無人車への動作指令
となるが、本実施形態では運行制御部200が計画結果
格納メモリ206内のデータをチェック・参照し、後述
する走行指示処理によって各無人車への走行指示を出力
するため、運行制御データメモリ103の内容は、その
ままでは動作指令とはならない。
【0161】207は計画指示テーブルメモリであり、
計画部201が経路計画および動作計画を立てる際に各
無人車をどのように扱うかを指示するデータが納められ
ている。図42は計画指示テーブルメモリ207の構成
の一例である。計画指示テーブルメモリ207は、各無
人車に対して、経路確定レベル、目的ノード、作業時間
の各データを格納している。各データについて以下に説
明する。
【0162】経路確定レベル:経路確定レベルは各無人
車の走行経路の確定状況を示すデータであり、「未
定」、「目的ノードまで確定」、「退避先ノードまで確
定」の3種類がある。尚、本実施形態では、動作計画部
204における退避経路追加は目的ノードに到達後にの
み必要ならば行われる。つまり、第1の実施形態のよう
に目的ノードへ到達する前の経路に退避経路を挿入する
ことは行わない。同様に、退避先ノードまでの経路が確
定すると、その退避先ノードより前に新たな退避先ノー
ドおよび経路を挿入することも行わない。このことによ
り、各無人車の走行経路がどの程度まで確定しているの
かを常に把握する必要があり、本データ(経路確定レベ
ル)が使用される。
【0163】「未定」は現在ノードから目的ノードまで
の経路は確定しておらず、故にその経路を求める必要が
あることを示す。「目的ノードまで確定」は現在ノード
から目的ノードまでの経路が確定していることを意味す
る。目的ノード以降の経路については、動作計画部20
4において退避先ノードが付け加えられることによっ
て、そこまでの経路が追加される可能性がある。「退避
先ノードまで確定」は現在ノードから目的ノードを経て
退避先ノードまでの経路が確定していることを意味す
る。退避先ノード以降の経路については、動作計画部2
04においてさらに退避先ノードが追加されることによ
って、そこまでの経路が追加される可能性がある。
【0164】目的ノード:この項目には、各無人車の作
業を実行する目的ノードが格納される。 作業時間:この項目には、各無人車の目的ノードでの作
業時間が格納される。例えば、目的ノードでの作業が荷
物の積みおろしである場合には、その作業にかかる実時
間を与える。また、目的ノードでの作業がない場合には
作業時間は0にセットされる。
【0165】尚、ある無人車が目的ノードに到達し作業
を完了した後、次の仕事を受けようとしているのに搬送
実行テーブルメモリ205に仕事のストックがない場合
には、その無人車は現時点において仕事がない状態とな
る。この場合、計画指示テーブルメモリ207のその無
人車の欄に対しては次の通りに指示を与える。 経路確定レベル:未定 目的ノード :現在ノード 作業時間 :0
【0166】また、図41において、208は無人車イ
ンタフェースであり、運行制御部200と各無人車との
データのやりとりを行う無線通信手段である。無人車イ
ンタフェース208は、運行制御部200からの走行指
示を各無人車へ送ったり、時々刻々と変化する各無人車
の状態や位置を一定周期ごとに受信し、運行制御部20
0へ送信する。次に、運行制御部200の動作について
説明する。運行制御部200は、複数のCPUを有し、
次の3つの処理を並列に行う。 1)無人車データメモリ209更新 2)計画部201起動 3)無人車制御 以下、各処理の詳細を述べていく。
【0167】1)無人車データメモリ209更新 運行制御部200は無人車インタフェース208から各
無人車の状態を逐次受信し、その内容を元に無人車デー
タメモリ209の内容を更新する。また、運行制御部2
00は無人車データメモリ209を更新する度に、無人
車同士の位置関係が変化したことを示すために、新フェ
イズフラグを1にセットする。新フェイズフラグは、計
画部201において計画実行が失敗した後、何れかの無
人車の位置が変化する事によって次回の計画実行が成功
することを期待し、再び計画部201を起動する時の判
断に使用される。具体的には、運行制御部200が無人
車データメモリ209の内容を更新する度に新フェイズ
フラグは1にセットされ、計画部201が計画実行に失
敗すると0にセットされる。尚、ここで述べる計画部2
01による計画実行の失敗とは、計画部201が全ての
無人車に対して新たな確定経路を1つも追加できなかっ
た場合を指す。
【0168】2)計画部201起動 運行制御部200は、搬送実行テーブルメモリ205お
よび無人車データメモリ209を参照して、未割当の仕
事の存在および仕事を持たない無人車の存在を確認した
場合、その2つデータを元に、計画指示テーブルメモリ
207に経路確定レベル・目的ノード・作業時間をセッ
トし、計画部201を起動する。計画部201による計
画実行が終了し、そのデータが計画結果格納メモリ20
6へ格納されると、運行制御部200はその内容を調べ
て、計画が成功していれば運行制御データメモリ210
へコピーする。
【0169】以下、図43に示すフローチャートを用い
て、運行制御部200の計画部201起動処理について
説明を行う。本フローチャートでは「失敗フラグ」と
「新フェイズフラグ」の2つのフラグを使用する。失敗
フラグは、計画部201において計画実行が成功したか
否かを示すものであり、0で計画実行成功、1で計画実
行失敗を意味する。新フェイズフラグは、最低でも1つ
以上の無人車の位置が変化したことを示すものであり、
運行制御部200が無人車データメモリ209の内容を
更新する度に、新フェイズフラグは1にセットされ、計
画部201が計画実行に失敗すると0にセットされる。
【0170】処理が開始されると、ステップSg2にお
いて両フラグの初期化(失敗フラグは0に、新フェイズ
フラグは1にセット)が行われる。ステップSg3では
無人車データメモリ209を調べて、次の作業に移れる
無人車がいないか確認する。ここで次の作業に移れる無
人車とは搬送実行テーブルメモリ205内に未割り当て
の仕事があるにもかかわらず、それに対する動作が割り
当てられていない無人車のことを指す。ステップSg3
で次の作業に移れる無人車が存在しない場合は、運行制
御部200は計画部201を起動させることができない
ので、次の作業に移れる無人車が現れるまで無人車デー
タデータメモリ209の監視を続けるループ(Sg3お
よびSg4)に入ることになる。
【0171】ステップSg3にて次の作業に移れる無人
車が見つかると、ステップSg5およびステップSg6
にて失敗フラグおよび新フェイズフラグのチェックを行
う。ここで、失敗フラグが0であるか、あるいは新フェ
イズフラグが1であれば、計画起動(ステップSg7)
へ入るが、そうでない場合はステップSg4へ戻り、新
フェイズフラグが1になるまで無人車データメモリ20
9の監視を続けるループに入ることになる。
【0172】ステップSg7では各無人車について計画
指示テーブルメモリ207を設定し、計画部201を起
動する。設定内容は以下の通りである。搬送実行テーブ
ルメモリ205内に未割当の仕事が存在する場合、次の
作業に移れる無人車に対しては、次のようにセットし、
仕事を割り当てる。 経路確定レベル:未定 目的ノード :割り当てられた仕事の作業実行ノード 作業時間 :割り当てられた仕事の作業時間 搬送実行テーブルメモリ205内に割り当てるべき仕事
が存在しない場合、次の作業に移れる無人車に対して
は、次のようにセットする。 経路確定レベル:未定 目的ノード :現在ノード 作業時間 :0 作業割り当て済みで、目的ノードまでの経路が確定し、
現在その目的ノードへ向かっている無人車に対しては、
次のようにセットする。 経路確定レベル:目的ノードまで確定 目的ノード :現在向かっている目的ノード 作業時間 :目的ノードでの作業時間 目的ノードでの作業が完了し、現在は退避先ノードへ向
かっている無人車に対しては、次のようにセットする。 経路確定レベル:退避先ノードまで確定 目的ノード :現在向かっている退避先ノード 作業時間 :0
【0173】ステップSg8では計画部201によって
計画が実行される。計画部201による計画実行が終了
すると、ステップSg9では、計画格納メモリ203の
内容を調べ、計画実行が成功したか否かをチェックす
る。尚、ここで述べる計画実行の成功とは、計画部20
1が少なくても1台以上の無人車に対して、新たに確定
経路を追加できた場合を指す。計画実行が失敗していた
ら、ステップSg10へ行き、失敗フラグを1に、新フ
ェイズフラグを0にセットし、新しい計画起動処理に入
るためにステップSg4へ処理を移す。計画実行が成功
していたら、ステップSg11へ処理を移し、失敗フラ
グと新フェイズフラグを0にセットする。
【0174】ステップSg12では、各無人車の確定経
路およびノード予約シーケンスを計画結果格納メモリ2
06から運行制御データメモリ210へコピーする。ス
テップSh12における運行制御データメモリ210の
更新をもって、計画部201起動の一連の処理は完了す
る。運行制御部200は次の計画部201起動処理に入
るため、処理をステップSg3へ移す。
【0175】3)無人車制御 運行制御部200は、無人車データメモリ209と運行
制御データメモリ210の内容を元に、無人車に実際の
動作指令を出す。この動作指令は無人車インタフェース
208を介して無人車に与えられる。運行制御部200
が無人車に対して出力する動作指令の内容としては、目
的ノードにおける作業内容や待機指示など対象とする無
人搬送システム全体の構成によって様々な種類のものが
考えられるが、ここでは無人車の運行管理という点から
走行指示処理にポイントを絞って述べていく。
【0176】以下、図44に示すフローチャートを用い
て、運行制御部200の走行指示処理について説明を行
う。まずフローチャートの説明にはいる前に本処理で使
用される各種リストについて説明しておく。各無人車は
以下の3種類ノードリストを持ち、運行制御部200は
その内容を元に走行指示処理を行う。1つ目は確定経路
ノードリストであり、各無人車の確定経路中のノードを
通過順に並べたものである。2つめは予約ノードリスト
であり、確定経路ノードリスト中のノードの内、運行制
御部200によって通過が許可されたノードを許可順に
並べたものである。3つめは未予約ノードリストであ
り、確定経路ノードリスト中のノードの内、通過が許可
されていないノードを確定経路ノードリスト内の順番に
並べたものである。以上より、3つのノードリストの関
係を述べると、確定経路ノードリストから予約ノードリ
ストを差し引いたものが未予約ノードリストということ
になる。
【0177】また、各ノードはそれぞれノード予約シー
ケンスをもつ。これは第1の実施形態において図26
(b)に示したものと同じく、各ノードに対してそのノ
ードを予約する予定の無人車を順番に並べたものであ
り、計画部201による計画実行時に作成・出力され
る。
【0178】図44において、走行指示処理が開始され
ると、ステップSh2においてパラメータCARを1に
セットする。ここでパラメータCARは現在走行指示処
理中の無人車の無人車番号を示す。次に、ステップSh
3で、無人車番号CARの確定経路ノードリストと同無
人車の予約ノードリストとの差を求め、ステップSh4
で、同確定経路ノードリストにおいて通過することが確
定していながら、同予約ノードリストで予約されていな
いノードを全て確定経路ノードリストの記載順に未予約
ノードリストに移す。ステップSh4で無人車番号CA
Rの無人車に対する未予約ノードリストの作成が終了し
たら、ステップSh5では、同未予約ノードリストの先
頭のノードを取り出し、このノードをパラメータNにセ
ットする。
【0179】次に、ステップSh6では、ノードNのノ
ード予約シーケンスの先頭の無人車と、現在処理中の無
人車番号CARの無人車とを比較する。ここで、両者が
等しいならば処理をステップSh7へ、異なるならばス
テップSh11へ移す。ステップSh7においてノード
Nを無人車番号CARの無人車の予約ノードリストにい
れる。そして、ステップSh8にてノードNを無人車番
号CARの無人車の未予約ノードリストがら削除する。
このステップSh7および8によって、ノードNは無人
車番号CARの無人車による予約が完了し、同無人車の
予約ノードリストに追加される。ステップSh9では、
無人車番号CARの無人車について他に未予約ノードが
ないかチェックする。同未予約ノードリストが空ならば
予約作業は終了し、ステップSh11へ処理を移す。
【0180】ステップSh10では、無人車番号CAR
の無人車について目的ノードまでのノード予約が完了し
ているか否かをチェックする。これは、目的ノード以降
において退避先ノードまでの経路が確定しており、その
退避先ノードまでの予約が可能である場合であっても、
目的ノードで移動を一度停止し作業を行うためである。
ステップSh11では、無人車番号CARの無人車に対
して、現在ノードから予約ノードリスト中の最後尾のノ
ードへ走行指示を出す。ステップSh12では、ステッ
プSh11の走行指示によって通過したノード(ステッ
プSh9時点における現在ノードも含む)のノード予約
シーケンスから各ノードの先頭に記載されている無人車
番号CARの無人車を削除する。このステップSh11
および12によって、無人車番号CARの無人車は予約
ノードリストの内容に沿って移動する。
【0181】ステップSh13では、走行指示の対象と
なる無人車を次の無人車番号を持つ無人車に移すため無
人車番号CARの値に1を加える。ステップSh14で
は、一連の処理が全無人車に対して完了したか否かをチ
ェックする。インクリメントされた無人車番号CARの
値と無人搬送システムが有している無人車の総数とを比
較する。無人車総数の方が大きいならば処理をステップ
Sh3に戻し、ステップSh13にて求められた無人車
番号CARの無人車に対し再び同様の処理を行う。CA
Rの方が大きいならば全無人車に対しノード予約および
走行指示が完了したことになるので処理を終了する。
【0182】次に、第2の実施形態の計画部201の動
作について、第1の実施形態の計画部108と異なる部
分を中心に説明していく。まず、ペトリネット作成部1
09は、基本的に第1の実施形態において記述された方
法により、運行経路のペトリネットモデルを作成し、作
成したペトリネットモデルのデータを運行制御データメ
モリ210へ記憶させる。第1の実施形態で作成された
ペトリネットモデルは、無人車の運行計画で作成された
ものであるが、第2の実施形態におけるペトリネットモ
デルは、運行制御に用いられるものである。
【0183】そのため、ノードプレース、移動プレー
ス、予約プレース、出発トランジションおよび到着トラ
ンジションなどのペトリネットモデルを構成する要素
は、第1の実施形態と同様であるが、後に説明される様
にトークンおよび各トランジションの発火に関する条件
などが異なる。このペトリネットモデルの作成は、無人
車の運行制御の開始後において、無人車の運行制御の初
期化処理の一環として行われる。
【0184】次に、経路探索部202は、第1の実施形
態の経路探索部112と同様に、後述する経路計画部2
03によって起動される。また、経路探索部202は、
その起動時において、特定の経路に対し、方向付けおよ
び通行禁止の情報を探索時条件として指示することも同
様に可能である。第2の実施形態の経路探索部202が
第1の実施形態の経路探索部112と異なる点は、後者
が全ての無人車に対して初期経路(無人車同士の競合を
考慮しないコスト最小経路)を求めるのに対し、前者は
計画指示テーブルメモリ207内の経路確定レベルが
「未定」の無人車に対してのみ初期経路を求める点であ
る。これは計画指示テーブルメモリ207内の経路確定
レベルが「目的ノードまで確定」または「退避先ノード
まで確定」の無人車は、すでに目的ノードまたは退避先
ノードまでの経路が確定しているので、この確定経路は
固定条件となるためである。
【0185】次に、第2の実施形態における経路計画部
203では、各無人車に対する走行経路の作成が、他の
無人車の作業完了を待たず、作業が完了した無人車に対
して直ちに行われるので、経路計画部203が基本経路
(逆方向区間の無いコスト最小経路)を求める時には、
走行が確定している経路がすでにいくつか存在している
ことになる。また、運行制御部200は、経路計画部2
03の処理と並列に各無人車に対し走行指示を出してい
るので、経路計画部203は処理を開始する前に各無人
車の現在位置情報を得る必要がある。上記の2点より、
経路計画部203はその処理を開始する前に確定走行路
および各無人車の現在位置の初期設定を行う必要があ
る。
【0186】図45は経路計画部203が行う経路計画
処理を示すフローチャートであり、第1の実施形態の経
路計画部111のフローチャート(図14)に一部処理
を追加したものである。処理が開始されると、ステップ
SP1(a)において確定走行路の初期設定を行う。計
画指示テーブルメモリ207の経路確定レベルを調べ、
経路確定レベルが「目的ノードまで確定」または「退避
先ノードまで確定」となっている無人車をピックアップ
する。次に、無人車データメモリ209を調べ、ピック
アップされた無人車について確定経路をその走行方向も
含めて全て調べ出す。そして、それらの確定経路に対し
て、その走行方向とは逆方向の走行を一時的に禁止し一
方通行とする。つまり、この後のステップSP2’およ
びSP14’における経路探索部210の経路探索処理
に対し、確定経路によって走行可能方向の条件付けを行
う。
【0187】次に、ステップSP1(b)で各無人車の
現在位置の初期設定を行う。本実施形態の運行制御は各
無人車の位置とは無関係に開始されるので、各無人車は
必ずしもノード上に位置しているわけではなく、ノード
間を移動中の場合も考えられる。そこで、経路計画部2
03の処理がステップSP1(b)に移った時点におい
て、ノード上に位置する無人車に対してはそのノードを
現在位置とし、またノード間を移動中の無人車に対して
は直前に通過したノードを現在位置とする。ステップS
P1(a)およびSP1(b)における初期設定が終了
すると、以降の処理は第1の実施形態で示した図14の
ステップSP2以降の処理と同じものである。但し、ス
テップSP2’およびSP14’では、経路探索部20
2による初期経路探索は、計画指示テーブルメモリ20
7内の経路確定レベルが「未定」の無人車のみを対象と
して行われる。
【0188】次に、第2の実施形態の動作計画部204
の処理は、第1の実施形態の動作計画部110のペトリ
ネットモデルを用いたシミュレーションを行い経路の確
定を行う処理およびその他の処理(図32、図33、図
34)と基本的に同じものである。両者が異なる点は、
動作計画部204の場合、図33のステップSf24
(詳細図は図33)、図34のステップSf26(詳細
図は図27)およびステップSf28(詳細図は図2
9)の各ステップにおいて発火順序調整、迂回経路探索
および待避経路探索の対象となるのは、計画指示テーブ
ルメモリ207内の経路確定レベルが「未定」の無人車
のみという点である。また、第2の実施形態では、一度
確定した経路に対する変更は行わないので、退避経路探
索(図33に示すステップSf19)で退避経路を追加
する場合は、計画指示テーブルメモリ207の経路確定
レベルが「未定」または「目的ノードまで確定」の無人
車に対しては目的ノード以降に、「退避先ノードまで確
定」の無人車に対しては現在確定している退避先ノード
以降に退避経路が加わることになる。
【0189】全体の動作例3:次に、上記構成による運
行管理制御装置Cの動作を説明する。前述したように第
2の実施形態においては、運行制御部200は、他の無
人車の作業完了を待たず、手の空いた無人車から順次新
しい仕事を割り当てていく。そこで動作例の開始時点と
して次のような状況を設定する。図46(a)に示すよ
うに、無人車#1は、丁度それまで割り当てられていた
仕事を完了したところであり、ノード2で待機中であ
る。無人車#2はノード3での積み込み作業(作業時間
は35秒)を行うためノード5とノード4の間を走行中
であり、無人車#3はノード9での積み込み作業(作業
時間は25秒)を行うためノード7を出発寸前であると
する。
【0190】運行制御部200は無人車の状態を一定周
期で監視し、上述の各無人車の状態を無人車データメモ
リ209内に書き込む。運行制御部200は無人車デー
タメモリ209の更新とは並列に、図43に示した計画
部201起動処理を繰り返しているので、それに従って
計画部201の起動を行う。
【0191】運行制御部200は、待機中の無人車(無
人車#1)の存在を確認すると、搬送実行テーブルメモ
リ205にストックされた仕事の中から1つ仕事を取り
出し、無人車#1に割り当てる。ここでは無人車#1に
ノード9での積み込み作業(作業時間は30秒)を割り
当てるとする。無人車#2および#3はそれぞれ既に目
的ノードおよびそこまでの経路が確定しているので、こ
れらも考慮すると計画指示テーブルメモリ207の内容
は図46(b)となる。
【0192】計画指示テーブルメモリ207がセットさ
れると、計画部201による計画実行が開始される。ま
ず、経路計画部203は、基本経路を作成する前に、確
定走行路の初期化を行う(図45に示すステップSP1
(a)参照)。無人車#2の確定走行路は、通過するノ
ードの順番で示すとノード5−4−3であるので、それ
と逆行するノード3−4−5の移動は禁止される。同様
に無人車#3の確定経路と逆行するノード9−8−7の
移動も禁止される。
【0193】次に、無人車の現在位置の初期設定を行う
(図45に示すステップSP1(b)参照)。無人車#
1はノード2で待機中であるので、その現在位置はノー
ド2に設定される。無人車#2はノード5とノード4と
の間を走行中であるので、その現在位置は直前に通過し
たノード5に設定される。無人車#3はノード7で停止
中であるので、その現在位置はノード7に設定される。
【0194】以上の初期設定終了後、経路計画部203
は第1の実施形態で述べた経路計画部111と同様の処
理を行い、基本経路(逆方向期間の無いコスト最小経
路)を探索する(図45に示すステップSP2’以降の
処理参照)。ただし、ステップSP2’およびSP1
4’において走行経路を求める処理の対象となるのは、
計画指示テーブルメモリ207において経路確定レベル
が「未定」となっている無人車のみとなる。この結果、
無人車#1の基本経路はノード2−1−6−7−8−9
と求められる。また、無人車#2および#3は現在の確
定走行路が基本経路となる。
【0195】経路計画部203の基本経路探索が終了す
ると、次に動作計画部204が動作計画を行う。ここで
は、無人車#3に対してノード9からノード10への退
避経路が追加される。
【0196】計画実行が終了すると、各無人車の確定経
路は図47(a)に示す通りとなり、計画部201は図
47(b)に示すノード予約シーケンスおよび図47
(c)に示す確定経路ノードリストを計画結果格納メモ
リ206へ格納する。運行制御部200は計画実行の成
功を確認すると、ノード予約シーケンスおよび確定ノー
ドリストを運行制御データメモリ210にコピーする。
【0197】以上述べた計画部201起動処理とは並列
に、運行制御部200は運行制御データメモリ210を
参照しながら図44に示した走行指示処理を繰り返して
いる。故に、図43の処理によって運行制御データメモ
リ210が更新されると、その内容は直ちに各無人車へ
の走行指示に反映される。
【0198】図48に示すフローチャートに従って、無
人車の実際の運行制御について説明する。まず、ステッ
プSS1において、第1の実施形態と同様にペトリネッ
ト作成部109により、ペトリネットモデルが作成さ
れ、このペトリネットモデルのデータは、ペトリネット
データメモリ107を介し、運行制御データメモリ21
0へ記憶される。この操作は、運行制御が開始される前
に行われる。
【0199】次に、ステップSS2において、無人車の
状態が変化したかどうかが、運行制御部200により検
出される。どの無人車もノードに停止し、無人車の状態
変化の情報が検出されない場合は、ステップSS2の検
出動作が繰り返される。無人車が、次のノードに移動し
たり、無人車の状態が変化(たとえば搭載した資材の移
動が終了)したときは、無人車から無人車インタフェー
ス208を介して状態情報が入ると、運行制御部200
は、無人車の状態変化を検知し、ステップSS3に処理
を進める。
【0200】次に、ステップSS3において、無人車イ
ンタフェース208を介して入力された無人車の状態情
報の内容により、運行制御部200は、運行制御データ
メモリ210および搬送実行テーブルメモリ205など
に記憶されている無人車の状態情報のデータを無人車イ
ンタフェース208を介して入力された内容に更新す
る。
【0201】たとえば、無人車のノードに到着した状態
情報が、無人車インタフェース208を介して入力され
た場合の処理を説明する。ノードiからノードjへ移動
している無人車から、ノードjを検出した情報、すなわ
ち、無人車がノードjに到着した情報が、無人車インタ
フェース208から入力されると、運行制御部200
は、次の発火処理において到着トランジションAi-j
発火させる。
【0202】この到着トランジションAi-jへの移動時
の発火処理は、以下に示す処理が行われる。無人車の移
動による発火処理を移動発火処理として、後に述べる無
人車の運行経路の予約における発火処理と区別する。
【0203】運行制御部200は、運行制御データメ
モリ210に記憶されている、発火処理に対応する無人
車の予約発火系列の先頭にある到着トランジションA
i-jを取り出し、それらの入力ノードプレースniに対応
した黒トークン、および白トークンのある全ての出力ノ
ードプレースnjの白トークンを取り除き、全ての出力
プレースに黒トークンを置く。
【0204】運行制御部200は、運行制御データメ
モリ210などに記憶されているノードプレースPiの
予約シーケンスの先頭から、無人車インタフェース20
8を介して通知した無人車を除去する。
【0205】次に、ステップSS4において、ノードi
からノードjへ移動している無人車から、無人車がノー
ドjに到着した情報が、無人車インタフェース208か
ら入力されると、その無人車が占有していたノードiは
解放されたことが確認される。他の無人車は、解放され
たノードiを占有できるので、運行制御部200は、他
の無人車の経路予約処理を行う。
【0206】また、経路予約処理は、無人車インタフェ
ース208を介して状態情報を通知した無人車が目的地
までの運行経路上でさらに占有領域を拡大する場合に
も、運行制御部200は、通知した無人車の経路予約処
理を行う。また、運行制御部200は、各無人車の経路
予約処理を、到着情報を通知した以外の無人車に行った
後、最後に状態情報を通知した無人車に行う。
【0207】次に、ステップSS5において、運行制御
部200は、経路予約処理による無人車の移動指令を、
対応する無人車に無人車インタフェース208を介して
送信する。次に、ステップSS6において、運行制御部
200は、全ての無人車が目的地に到着したかどうかの
判断を行う。運行制御が終了した場合には、運行制御部
200は、運行制御の処理を終了する。また、運行制御
が終了していない場合には、運行制御部200は、ステ
ップSS2に戻り、運行制御の処理を続行する。
【0208】上述したステップSS4における経路予約
処理を図49を参照して詳細に説明する。まず、ステッ
プSR1において、運行制御部200は、運行制御デー
タメモリ210に記憶されている予約発火トランジショ
ン列を空にする。
【0209】次に、ステップSR2において、運行制御
部200は、経路予約の対象となっている無人車の運行
制御データメモリ210に記憶されている未発火トラン
ジション系列から先頭のトランジションTi-jを参照す
る。
【0210】次に、ステップSR3において、ステップ
SR2で参照したトランジションT i-jが予約発火可能
な場合、運行制御部200は、対応する無人車の予約発
火処理を行い、予約発火したトランジションTi-jを運
行制御データメモリ210に記憶されている予約発火ト
ランジション系列に加える。そして、運行制御部200
は、運行制御データメモリ210に記憶されている未発
火トランジション系列から除去した後、ステップSR4
の処理に進む。また、ステップSR2で参照したトラン
ジションTi-jが予約発火不可能な場合、運行制御部2
00は、ステップSR5の処理へ進む。
【0211】ここで、予約発火可能条件について詳細に
説明を行う。トランジションTi-jは以下に示す、
およびの条件を満たす場合に、運行制御部200は、
予約発火可能であるとする。
【0212】トランジションTi-jに対応する全ての
入力プレースが、運行制御部200により検索され、ノ
ードプレースまたは移動プレースに、黒トークンまたは
白トークンがあり、かつ全ての予約プレースに黒トーク
ンがあることが確認された場合。
【0213】運行制御部200により、トランジショ
ンTi-jに対応する出力プレースに黒トークンおよび白
トークンのどちらも確認されない場合。
【0214】運行制御部200により、運行制御デー
タメモリ210に記憶されているノードjの予約シーケ
ンスの先頭に、経路予約対象の無人車がセットされてい
ることが確認された場合。
【0215】次に、予約発火処理についての説明を行
う。トランジションTi-jの予約発火は、以下に示す
、の順に行われる。 運行制御部200により、トランジションTi-jの入
力プレースの全ての予約プレースから黒トークンが取り
除かれる。 運行制御部200により、トランジションTi-jの出
力プレースのノードプレースまたは移動プレースに白ト
ークンが置かれる。
【0216】また、ノードで停止中の無人車が運行制御
部200により、移動指令を通知された場合、またはノ
ード到着情報を運行制御部200に通知した無人車の予
約発火系列にトランジションが有る場合、運行制御部2
00は、上記予約発火系列の出発トランジションが移動
発火可能なとき、運行制御データメモリ210に記憶さ
れている予約発火系列から取り出し移動発火させる。
【0217】ここで、出発トランジションDi-jの移動
発火条件は、以下に示すおよびの条件を満たす場合
である。 運行制御部200により、出発トランジションDi-j
の入力プレースであるノードプレースniまたは移動プ
レースmi-jに黒トークンまたは白トークンが確認され
た場合。 運行制御部200により、出発トランジションDi-j
の入力プレースに含まれる全ての予約プレースに黒トー
クンが確認されない場合。
【0218】また、ここで処理される出発トランジショ
ンDi-jの移動発火処理は、以下に示すおよびの処
理である。 運行制御部200は、出発トランジションDi-jに対
応する入力プレースであるノードプレースから黒トーク
ンを除去する。 運行制御部200は、出発トランジションDi-jに対
応する出力プレースの移動プレースから白トークンを除
去し、かつ移動プレースに黒トークンをセットする。
【0219】次に、ステップSR4において、対応する
無人車の予約したノード列に示された距離の積算値が、
あらかじめ設定された距離の値を超えた場合、または目
的地への予約発火処理が行われた場合、運行制御部20
0は、ステップSR5の処理へ進む。また、運行制御部
200は、上述した場合以外のときステップSR1へ戻
り処理を実行する。
【0220】次に、ステップSR5において、運行制御
部200は、運行制御データメモリ210に記憶されて
いる予約発火トランジション列から予約ノード列を作成
し、運行制御データメモリ210に記憶させる。そし
て、運行制御部200は、予約発火トランジション列を
運行制御データメモリ210に記憶されている予約発火
系列に加える。また、運行制御データメモリ210に予
約ノード列が記憶されていない場合、運行制御部200
は経路予約処理を終了する。
【0221】次に、ステップSR6において、運行制御
データメモリ210に対応する無人車の予約ノード列が
記憶されている場合、運行制御部200は予約ノード列
を運行制御データメモリ210に記憶させた後、経路予
約処理を終了する。
【0222】全体の動作例4:たとえば、動作例として
図50(a)に示すノード数が「8」の走行路に、無人
車が3台走行する場合を考える。無人車は、おのおの無
人車#1、無人車#2および無人車#3の3台とする。
無人車#1、無人車#2および無人車#3は、出発点か
ら目標点まで移動し、目標点で所定の動作を行うものと
する。図50(b)に示す出発点(出発ノード)および
目標点(目標ノード)を基に、図39に例示された運行
計画によって、動作計画部204は、図50(b)に示
す経路を求め、計画結果格納メモリ206に記憶させ
る。運行制御部200は、計画結果格納メモリ204か
ら運行計画のデータを取得する。
【0223】この経路において、無人車#1と無人車#
2とは、同一のノード4で作業を行うため、先にノード
4に到着する無人車#1は、作業終了後にノード8へ退
避し、無人車#2は、無人車#1がノード4から退避し
た後、ノード4において所定の作業を行う計画となって
いる。また、ノード2における作業後、無人車#2がノ
ード7からノード3へ移動するため、無人車#3と無人
車#2とは干渉するので、無人車#3は、ノード1へ退
避する計画となっている。
【0224】したがって、無人車#1の最初の目標点
は、ノード4であり、ノード4における作業後、無人車
#1の次の目標点は、ノード8となる。また、無人車#
3の最初の目標点は、ノード2であり、ノード2におけ
る作業後、無人車#3の次の目標点は、ノード1とな
る。また、運行制御部200は、計画結果格納メモリ2
06から運行計画を入力すると同時に、図51に示すノ
ード予約表を入力する。
【0225】まず、各無人車の図50(a)に示す運行
の初期状態を図52(a)に示す。図52(a)は、図
41のペトリネット作成部109で作成されるペトリネ
ットモデルである。図52を参照して、運行の初期状態
を説明する。図50(a)が示すように無人車#1がノ
ード2を占有し、また、無人車#2がノード6を占有
し、さらに、無人車#3がノード1を占有していること
により、図52(a)に示されるように、ノードプレー
スn2、ノードプレースn6およびノードプレースn1
黒トークンは置かれている。
【0226】また、予約プレースr2、予約プレースr6
および予約プレースr1には、おのおの対応するノード
プレースに無人車がいる。そのため、ノード2およびノ
ード3が、また、ノード5およびノード6がそれぞれ干
渉関係にあり、予約プレースr3と予約プレースr5とに
は、トークンが存在しない。また、他の予約プレースr
2、予約プレースr7および予約プレースr8は、予約可
能な状態にあるので黒トークンが置かれている・
【0227】そして、図50(b)に示す経路に従っ
て、各無人車毎の未発火トランジション系列が図52
(b)に示す配列で運行制御部200により作成され
る。たとえば、無人車#1をノード2からノード3への
移動をさせるために、運行制御部200は出発トランジ
ションD2-3と到着トランジションA2-3との発火の必要
性を運行経路から抽出し、この抽出した発火の必要性の
ある各トランジションから未発火トランジション系列を
作成する。また、図52(a)に示す初期状態におい
て、運行制御部200は、経路予約を行っていないの
で、運行制御データメモリ210に記憶されている予約
発火系列は空の状態となっている。
【0228】次に、図50(b)に示す運行の経路に従
った、無人車#1、無人車#2および無人車#3が運行
制御する過程を説明する。ここで、図49に示す経路予
約処理のフローチャートにおけるステップSR4の予約
ノード列の距離は、無人車#1、無人車#2および無人
車#3の経路よりも長いものとする。
【0229】まず、無人車#1に対する最初の経路予約
処理を以下に示すからの順番において行う。 図49に示す経路予約処理フローチャートのステップ
SR3において、未発火トランジション系列の先頭にあ
る出発トランジションD2-3が予約発火可能であるので
予約発火され、移動プレースm2-3に白トークンが置か
れる。 次に、出発トランジションA2-3が予約発火され、ノ
ードプレースn3に白トークンが置かれる。そして、出
発トランジションD3-4が予約発火され、予約プレース
4から黒トークンが除去され、さらに、移動プレース
3-4に白トークンが置かれる。
【0230】次に、到着トランジションA3-4が予約
発火され、同時に、ノードプレースn4に白トークンが
置かれる。これで、無人車#1の目的地までの各トラン
ジションが全て予約発火されたことになる。 からの処理により、未発火トランジション系列か
ら、出発トランジションD2-3、出発トランジションA
2-3、出発トランジションD3-4および到着トランジショ
ンA3-4が消去され、予約発火系列に出発トランジショ
ンD2-3、出発トランジションA2-3、出発トランジショ
ンD3-4および到着トランジションA3-4が加えられる。
さらに、図49に示す経路予約処理フローチャートのス
テップSr6において、無人車#1の予約ノード列とし
て、{3、4}が運行制御データメモリ210に記憶さ
れ、無人車#1の経路予約処理が終了する。
【0231】次に、無人車#2に対する最初の線路予約
処理を以下に示すからの順番において行う。 未発火トランジション系列において、出発トランジシ
ョンD6-7および到着トランジションA6-7が順に予約発
火され、予約プレースr7から黒トークンが除去され
る。そして、移動プレースm6-7およびノードプレース
7に白トークンが置かれる。 未発火トランジション系列における、次の出発トラン
ジションD7-3は、予約プレースr3に黒トークンがない
ので、発火可能とはならない。そして、無人車#2の予
約ノード列は、{7}となり、運行制御データメモリ2
10に記憶され、無人車#1の経路予約処理は終了す
る。
【0232】次に、無人車#3に対する最初の線路予約
処理を以下に示すにおいて行う。 未発火トランジション系列の先頭にある出発トランジ
ションD1-2は、初期状態において、予約発火可能では
ないので、無人車#3の予約ノードは作成されない。無
人車#1、無人車#2および無人車#3の最初の線路予
約処理の結果を図53に示す。図53(a)は、各トー
クンの動きを示すペトリネットモデルであり、図53
(b)は、最初の線路予約処理後の各無人車の未発火ト
ランジション系列およに予約発火系列を示している。
【0233】これで、停止中の無人車#1と無人車#2
とについて、移動を開始できる状態として図53(b)
に示す予約発火系列が設定されている。そして、図53
(a)のペトリネットモデルにおいて、出発トランジシ
ョンD2-3および出発トランジションD6-7は、図53
(b)に示す予約発火系列に従って移動発火される。
【0234】この結果、ノードプレースn2およびノー
ドプレースn6から、黒トークンが除去される。同時
に、移動プレースm2-3および移動プレースm6-7から白
トークンが除去され、移動プレースm2-3および移動プ
レースm6-7には、黒トークンが置かれる。また、移動
発火された出発トランジションD2-3および出発トラン
ジションD6 -7は、予約発火系列から消去される。
【0235】そして、図48に示すステップSS5にお
いて、前述した移動発火に対応して運行制御装置200
は、無人車インタフェース208を介し、無人車#1
へ、ノード3を経由してノード4まで移動する移動指令
を通知する。また、同様に、前述した移動発火に対応し
て運行制御装置200は、無人車インタフェース208
を介し、無人車#2へ、ノード7まで移動する移動指令
を通知する。
【0236】次に、無人車#1および無人車#2は、運
行制御部200から移動指令を通知され、移動を開始す
る。そして、移動を開始した後、無人車#1から無人車
インタフェースを介し、運行制御部200へノード3を
検出した状態情報として、検出通知が送られてくる。こ
の時点で、図48のステップSS3の無人車状態情報の
更新において、到着トランジションA2-3が移動発火さ
れる。
【0237】そして、図48のステップSS4におい
て、運行制御部200により経路予約処理が行われる。
しかし、新規の予約発火のトランジションはなく、最後
に出発トランジションD3-4が移動発火される。この出
発トランジションD3-4が移動発火した時点でのペトリ
ネットモデルの状態を図54に示す。
【0238】さらに、同様に運行制御部200から移動
指令を通知され、移動を開始した無人車#2から無人車
インタフェース208を介して、ノード7の検出通知が
運行制御部200へ送られてくる。そして、図48のス
テップSS3の無人車状態情報の更新において、到着ト
ランジションA6-7が移動発火される。次に、図48の
ステップSS4において、経路予約処理が開始される
が、新規の予約発火のトランジションはなく、経路予約
処理は終了する。
【0239】次に、無人車#1から無人車インタフェー
ス208を介し、ノード4へ到着した到着通知が運行制
御部200に入力され、図48のステップSS3の無人
車状態情報の更新において、到着トランジションA3-4
が移動発火される。この結果、ノードプレースn2およ
びノードプレースn3が解放されるため、予約プレース
2および予約プレースr3に黒トークンが置かれる。
【0240】そして、図48のステップSS4の経路予
約処理に入り、前述した移動発火において、無人車#3
の出発トランジションD1-2および到着トランジション
1-2は、予約発火が可能となる。出発トランジション
1-2および到着トランジションA1-2が、順次予約発火
した後、出発トランジションD1-2は移動発火される。
【0241】その結果、運行制御部200は、無人車イ
ンタフェースを介して、無人車#3をノード3に移動さ
せる移動指令を無人車#3へ通知する。この移動指令に
基づき、無人車#3は移動を開始する。そして、無人車
#1は、ノード4において、所定の作業を行う。上述し
た運行制御部200による運行制御が行われた時点での
ペトリネットモデルの状態を図55(a)に示す。図5
5(b)の示す予約発火系列から分かるように無人車#
1および無人車#2は、新規の予約発火のトランジショ
ンは持っていない。
【0242】次に、運行制御部200から移動指令を通
知され、移動している無人車#3から、無人車インタフ
ェース208を介して、運行制御部200へノード2の
検出通知が送られてくる。図48のステップSS3の無
人車状態情報の更新において、到着トランジションA
1-2が移動発火される。同時に、移動プレースm1-2にあ
る黒トークンと、ノードプレースn2にある白トークン
とがそれぞれ除去され、ノードプレースn2および予約
プレースr1に黒トークンが置かれる。
【0243】次に、ノード4で所定の作業を行っていた
無人車#1から、無人車インタフェース208を介して
作業終了通知が運行制御部200へ送られてくると、無
人車#1は、無人車#2の移動のため、退避する必要が
ある。そこで、無人車#1の退避のため、出発トランジ
ションD4-8および到着トランジションA4-8は、予約発
火され、そして、出発トランジションD4-8は移動発火
される。同時に、運行制御部200は、無人車インタフ
ェース208を介して、無人車#1へノード8へ移動さ
せる移動指令を通知する。無人車#1に対して、運行制
御部200からノード8への移動指令が出力されると、
到着トランジションA4-8が移動発火され、無人車#1
はノード8で待機状態になる
【0244】また、ノード2で所定の作業を行っている
無人車#3から、無人車インタフェース208を介し、
運行制御部200へ作業終了通知が入力されると、無人
車#1と無人車#2とがノード干渉するため、無人車#
3は退避する必要がある。そこで、無人車#3の退避の
ため、出発トランジションD2-1と、到着トランジショ
ンA2-1とが予約発火され、そして、出発トランジショ
ンA2-1は移動発火される。同時に、運行制御部200
は、無人車インタフェース208を介して、無人車#3
へノード1へ移動させる移動指令を通知する。
【0245】そして、無人車#3から無人車インタフェ
ース208を介し、運行制御部200へノード1の検出
通知が入力されると、到着トランジションA2-1が移動
発火され、無人車#3はノード1で待機状態となる。そ
の後、図48に示すステップSS4の経路予約処理にお
いて、無人車#2の目標点までのトランジション系列に
おける出発トランジションD7-3、到着トランジション
7-3、出発トランジションD3-4および到着トランジシ
ョンA3-4が全て予約発火され、出発トランジションD
3-4の移動発火が行われる。そして、無人車#2は、ノ
ード3を経由してノード4へ移動する。そして、無人車
#2から無人車インタフェース208を介し、運行制御
部200へノード4の検出通知が入力されると、到着ト
ランジションA3-4が移動発火され、無人車#2はノー
ド4で所定の作業を開始する。 以上の処理によって、
各無人車は目的ノードへ到達し、与えられた作業を完了
することができる。
【0246】以上、本発明の第一実施形態および第二実
施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成
はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨
を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含ま
れる。
【0247】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、停止位置
である複数のノードと、前記ノード間を接続する接続路
からなる走行路を走行する複数の無人車の運行を制御す
る運行管理制御装置において、隣接した前記ノードにお
のおの無人車が停止した場合、無人車同士が衝突する距
離に隣接した前記ノードの影響を考慮したノード情報を
含み、前記走行路に対応し、無人車の走行をシミュレー
トする走行図を作成する走行図作成手段と、前記走行図
のデータを記憶する記憶手段と、各無人車が同一接続路
を互いに逆方向走行することがなく、かつ前記ノード情
報を満足させる各無人車の走行経路を探索する探索手段
と、前記探索手段によって探索された各無人車の走行経
路と、前記記憶手段に記憶される前記走行図とに基づい
て、各無人車の時間的な移動をシミュレーションし、い
ずれかの無人車の進行不能を検出した場合に、ノード通
過順序変更、迂回経路探索、待避経路探索のいずれかの
方法で前記無人車の進行不能を解除する制御手段とを具
備してなるため、走行図作成手段によって得られた走行
経路に基づいて、制御手段が、それぞれの無人車の時間
的な移動をシミュレーションし、その過程で無人車の進
行不能を検出した場合には、走行順序変更、迂回経路探
索、待避経路探索などを行い通行不能を解除するため、
移動が滞ることがない走行経路および走行順序を得るこ
とができ、従って移動効率を向上させることができると
いう効果が得られる。
【0248】請求項2記載の発明によれば、停止位置で
ある複数のノードと、前記ノード間を接続する接続路か
らなる走行路を走行する複数の無人車の運行を前記ノー
ドの配列に関する情報に基づいて制御する運行管理制御
方法において、前記ノードの配置に関する情報と、おの
おのに無人車が停止すると互いに干渉する程度に近接し
て配置された複数のノードに関する情報とを有するノー
ド情報を記憶手段に記憶させる第1のステップと、各無
人車が同一接続路を互いに逆方向走行することがなく、
前記ノード情報を満足させる各無人車の走行経路を探索
する第2ステップと、前記第2ステップによって得られ
た走行経路に基づいて各無人車の時間的な移動を調べ、
いずれかの無人車の進行不能が検出された場合には既に
走行を終了している無人車の経路に退避経路を追加する
第3ステップと、前記第3ステップにおいて進行不能が
解消できない場合に無人車の走行順序を変更する第4ス
テップと、前記第4ステップにおいて進行不能が解消で
きない場合に無人車の経路に迂回経路を追加する第5ス
テップと、前記第5ステップにおいて進行不能が解消で
きない場合に無人車の経路に待避経路を追加する第6ス
テップとを有するため、影響する隣接ノードの情報をも
考慮し、無人車の進行不能が検出された場合には、退避
経路の追加、走行順序の変更、迂回経路の追加、待避経
路の追加の順で進行不能を解除するため、全ての無人車
の移動が滞ることがない経路および走行順序を得ること
ができ、従って、移動効率を向上させることができると
いう効果が得られる。
【0249】請求項3記載の発明によれば、停止位置で
ある複数のノードと、前記ノード間を接続する接続路か
らなる走行路を走行する複数の無人車の運行を、前記ノ
ードの配列に関する情報に基づいて制御する運行管理制
御装置において、前記ノードの配置に関する情報と、前
記無人車の占有する領域の大きさのデータとを有するノ
ード情報に基づいて前記走行路に対応し、無人車の走行
をシミュレートする走行図を作成する走行図作成手段
と、前記走行図のデータを記憶する記憶手段と、各無人
車が同一接続路を互いに逆方向走行することがなく、か
つ前記ノード情報を満足させる各無人車の走行経路を探
索する探索手段と、前記探索手段によって探索された各
無人車の走行経路と、前記記憶手段に記憶される前記走
行図とに基づいて、各無人車の時間的な移動をシミュレ
ーションし、いずれかの無人車の進行不能を検出した場
合に、ノード通過順序変更、迂回経路探索、待避経路探
索のいずれかの方法で前記無人車の進行不能を解除する
制御手段とを具備してなるため、走行図作成手段によっ
て得られた走行経路に基づいて、制御手段が、それぞれ
の無人車の時間的な移動をシミュレーションし、その過
程で無人車の進行不能を検出した場合には、走行順序変
更、迂回経路探索、待避経路探索などを行い通行不能を
解除するため、移動が滞ることがない走行経路および走
行順序を得ることができ、従って移動効率を向上させる
ことができるという効果が得られる。
【0250】請求項4記載の発明によれば、停止位置で
ある複数のノードと、前記ノード間を接続する接続路か
らなる走行路を走行する複数の無人車の運行を前記ノー
ドの配列に関する情報に基づいて制御する運行管理制御
方法において、前記ノードの配置に関する情報と、前記
無人車の占有する領域の大きさのデータとを有するノー
ド情報を記憶手段に記憶させる第1のステップと、各無
人車が同一接続路を互いに逆方向走行することがなく、
前記ノード情報を満足させる各無人車の走行経路を探索
する第2ステップと、前記第2ステップによって得られ
た走行経路に基づいて各無人車の時間的な移動を調べ、
いずれかの無人車の進行不能が検出された場合には既に
走行を終了している無人車の経路に退避経路を追加する
第3ステップと、前記第3ステップにおいて進行不能が
解消できない場合に無人車の走行順序を変更する第4ス
テップと、前記第4ステップにおいて進行不能が解消で
きない場合に無人車の経路に迂回経路を追加する第5ス
テップと、前記第5ステップにおいて進行不能が解消で
きない場合に無人車の経路に待避経路を追加する第6ス
テップとを有するため、影響する隣接ノードの情報をも
考慮し、無人車の進行不能が検出された場合には、退避
経路の追加、走行順序の変更、迂回経路の追加、待避経
路の追加の順で進行不能を解除するため、全ての無人車
の移動が滞ることがない経路および走行順序を得ること
ができ、従って、移動効率を向上させることができると
いう効果が得られる。
【0251】請求項5記載の発明によれば、所定の時刻
における前記複数の無人車の確定走行経路および与えら
れた作業内容を記憶する計画指示記憶手段と、前記各無
人車の状態を監視する第1の処理と、与えられた作業を
完了した無人車が発生する度に、前記計画指示記憶手段
に新たな作業を設定し、前記第1の手段および前記第2
の手段を起動して走行経路を探索させる第2の処理と、
該探索の結果に基づいて前記各無人車に動作指示を与え
る第3の処理を並列かつ周期的に行うことで、前記複数
の無人車の運行を制御する運行制御手段とを具備してな
るため、運行制御手段は周期的に各無人車の状態を監視
し、作業を完了した無人車が発生すると、その無人車の
計画指示記憶手段に新たな作業を設定する。その後、前
記探索手段および前記制御手段は他の無人車の状態を考
慮して走行経路探索を行う。従って、全ての無人車の作
業完了を待つこと無く、作業が完了した無人車に直ちに
新しい作業を与えることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における運行管理制御装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】 ペトリネット作成部109におけるペトリネ
ットモデル作成を示すフローチャートである。
【図3】 経路計画部109の経路計画処理を示すフロ
ーチャートである。
【図4】 ペトリネットモデル作成の中間段階を示す図
である。
【図5】 ペトリネットモデル作成の中間段階を示す図
である。
【図6】 ペトリネットモデル作成の中間段階を示す図
である。
【図7】 ペトリネットモデル作成の中間段階を示す図
である。
【図8】 自己ループ解除前の干渉関係のペトリネット
モデルを示す図である。
【図9】 自己ループ解除後の干渉関係のペトリネット
モデルを示す図である。
【図10】 干渉関係の有る場合の走行路に対するペト
リネットモデルを示す図である。
【図11】 走行路101におけるコストを示した図で
ある。
【図12】 経路計画に用いる木を示した図である。
【図13】 動作計画処理の動作例を示す運行図であ
る。
【図14】 経路計画部111の経路計画処理を示すフ
ローチャートである。
【図15】 図13の運行図をモデル化したペトリネッ
ト図である。
【図16】 図13の運行図をもとにシミュレーション
したペトリネット図である。
【図17】 図13の運行図をもとにシミュレーション
したペトリネット図である。
【図18】 図13の運行図をもとにシミュレーション
したペトリネット図である。
【図19】 図13の運行図をもとにシミュレーション
したペトリネット図である。
【図20】 図13の運行図をもとにシミュレーション
した結果のペトリネット図である。
【図21】 動作計画部110の退避経路探索処理を示
すフローチャートである。
【図22】 退避経路探索処理の動作例を示す運行図で
ある。
【図23】 動作計画部110のデッドロック把握処理
を示すフローチャートである。
【図24】 デッドロック把握処理の動作例を示す運行
図である。
【図25】 動作計画部110の発火順序調整処理を示
すフローチャートである。
【図26】 発火順序調整処理の動作例を示す運行図
(a)およびノード予約シーケンス(b)である。
【図27】 動作計画部110の迂回経路探索処理を示
すフローチャートである。
【図28】 迂回経路探索処理の動作例を示す運行図で
ある。
【図29】 動作計画部110の待避経路探索処理を示
すフローチャートである。
【図30】 待避経路探索処理の動作例を示す運行図で
ある。
【図31】 無人搬送システムのシステム構成図であ
る。
【図32】 動作計画部110の動作計画処理(メイン
処理)を示すフローチャートである。
【図33】 動作計画処理(メイン処理)を示すフロー
チャートである。
【図34】 動作計画処理(メイン処理)を示すフロー
チャートである。
【図35】 運行管理制御装置102の動作例1におけ
る初期設定(a)、基本経路(b)、および最終経路
(c)である。
【図36】 同動作例1における初期経路(a)、基本
経路(b)、および最終経路(c)を示す運行図であ
る。
【図37】 同動作例1における運行計画図である。
【図38】 同動作例2における初期経路(a)、基本
経路(b)、および最終経路(c)を示す運行図であ
る。
【図39】 同動作例2における運行計画図である。
【図40】 運行管理制御装置102の動作例2におけ
る基本経路(a)、および最終経路(b)である。
【図41】 本発明の第2の実施形態における運行管理
制御装置のブロック図である。
【図42】 計画指示テーブルメモリ207の一例を示
す説明図である。
【図43】 運行制御部200の計画部起動処理を示
すフローチャートである。
【図44】 運行制御部200の走行指示処理を示すフ
ローチャートである。
【図45】 経路計画部203の経路計画処理を示すフ
ローチャートである。
【図46】 全体の動作例3における初期設定を示す運
行図(a)、計画指示テーブルメモリ204の内容を示
す説明図(b)である。
【図47】 全体の動作例3における経路確定後の運行
図(a)、ノード予約シーケンス(b)および確定経路
ノードリスト(c)である。
【図48】 運行制御部200による運行制御処理を示
すフローチャートである。
【図49】 運行制御部200による経路予約処理を示
すフローチャートである。
【図50】 動作計画処理の動作例を示す運行図であ
る。
【図51】 図44の経路に基づくノード予約表を示し
た図である。
【図52】 図44の経路に基づく運行の初期状態のペ
トリネットモデルを示す図である。
【図53】 図44の経路に基づく運行の経路予約後の
ペトリネットモデルを示す図である。
【図54】 無人車#1のノード3到着直後のペトリネ
ットモデルを示す図である。
【図55】 無人車#1のノード4到着直後のペトリネ
ットモデルを示す図である。
【図56】 従来例における運行管理制御装置のブロッ
ク図である。
【図57】 無人車の占有領域を示す図である。
【図58】 ノードが接近した走行路を示す図である。
【符号の説明】
102、202……運行管理制御装置 103・・・・・・・・・・…運行制御データメモリ 104………………搬送指示データメモリ 105………………無人車データメモリ 106………………走行路データメモリ 107・・・・・・・・・・・・ペトリネットデータメモリ 108、201・・・・計画部 109・・・・・・・・・・・・ペトリネット作成部 110、204・・・・動作計画部 111、203・・・・経路計画部 112、202・・・・経路探索部 200………………運行制御部 205………………搬送実行テーブルメモリ 206………………計画結果格納メモリ 207・・・・・・・・・・・・計画指示テーブルメモリ 208………………無人車インタフェース

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 停止位置である複数のノードと、前記ノ
    ード間を接続する接続路からなる走行路を走行する複数
    の無人車の運行を、前記ノードの配列に関する情報に基
    づいて制御する運行管理制御装置において、 前記ノードの配置に関する情報と、おのおのに無人車が
    停止すると互いに干渉する程度に近接して配置された複
    数のノードに関する情報とを有するノード情報に基づい
    て前記走行路に対応し、無人車の走行をシミュレートす
    る走行図を作成する走行図作成手段と、 前記走行図のデータを記憶する記憶手段と、 各無人車が同一接続路を互いに逆方向走行することがな
    く、かつ前記ノード情報を満足させる各無人車の走行経
    路を探索する探索手段と、 前記探索手段によって探索された各無人車の走行経路
    と、前記記憶手段に記憶される前記走行図とに基づい
    て、各無人車の時間的な移動をシミュレーションし、い
    ずれかの無人車の進行不能を検出した場合に、ノード通
    過順序変更、迂回経路探索、待避経路探索のいずれかの
    方法で前記無人車の進行不能を解除する制御手段と、 を具備してなることを特徴とする運行管理制御装置。
  2. 【請求項2】 停止位置である複数のノードと、前記ノ
    ード間を接続する接続路からなる走行路を走行する複数
    の無人車の運行を前記ノードの配列に関する情報に基づ
    いて制御する運行管理制御方法において、 前記ノードの配置に関する情報と、おのおのに無人車が
    停止すると互いに干渉する程度に近接して配置された複
    数のノードに関する情報とを有するノード情報を記憶手
    段に記憶させる第1のステップと、 各無人車が同一接続路を互いに逆方向走行することがな
    く、前記ノード情報を満足させる各無人車の走行経路を
    探索する第2ステップと、 前記第2ステップによって得られた走行経路に基づいて
    各無人車の時間的な移動を調べ、いずれかの無人車の進
    行不能が検出された場合には既に走行を終了している無
    人車の経路に退避経路を追加する第3ステップと、 前記第3ステップにおいて進行不能が解消できない場合
    に無人車の走行順序を変更する第4ステップと、 前記第4ステップにおいて進行不能が解消できない場合
    に無人車の経路に迂回経路を追加する第5ステップと、 前記第5ステップにおいて進行不能が解消できない場合
    に無人車の経路に待避経路を追加する第6ステップと、 を有することを特徴とする運行管理制御方法。
  3. 【請求項3】 停止位置である複数のノードと、前記ノ
    ード間を接続する接続路からなる走行路を走行する複数
    の無人車の運行を、前記ノードの配列に関する情報に基
    づいて制御する運行管理制御装置において、 前記ノードの配置に関する情報と、前記無人車の占有す
    る領域の大きさのデータとを有するノード情報に基づい
    て前記走行路に対応し、無人車の走行をシミュレートす
    る走行図を作成する走行図作成手段と、 前記走行図のデータを記憶する記憶手段と、 各無人車が同一接続路を互いに逆方向走行することがな
    く、かつ前記ノード情報を満足させる各無人車の走行経
    路を探索する探索手段と、 前記探索手段によって探索された各無人車の走行経路
    と、前記記憶手段に記憶される前記走行図とに基づい
    て、各無人車の時間的な移動をシミュレーションし、い
    ずれかの無人車の進行不能を検出した場合に、ノード通
    過順序変更、迂回経路探索、待避経路探索のいずれかの
    方法で前記無人車の進行不能を解除する制御手段と、 を具備してなることを特徴とする運行管理制御装置。
  4. 【請求項4】 停止位置である複数のノードと、前記ノ
    ード間を接続する接続路からなる走行路を走行する複数
    の無人車の運行を前記ノードの配列に関する情報に基づ
    いて制御する運行管理制御方法において、 前記ノードの配置に関する情報と、前記無人車の占有す
    る領域の大きさのデータとを有するノード情報を記憶手
    段に記憶させる第1のステップと、 各無人車が同一接続路を互いに逆方向走行することがな
    く、前記ノード情報を満足させる各無人車の走行経路を
    探索する第2ステップと、 前記第2ステップによって得られた走行経路に基づいて
    各無人車の時間的な移動を調べ、いずれかの無人車の進
    行不能が検出された場合には既に走行を終了している無
    人車の経路に退避経路を追加する第3ステップと、 前記第3ステップにおいて進行不能が解消できない場合
    に無人車の走行順序を変更する第4ステップと、 前記第4ステップにおいて進行不能が解消できない場合
    に無人車の経路に迂回経路を追加する第5ステップと、 前記第5ステップにおいて進行不能が解消できない場合
    に無人車の経路に待避経路を追加する第6ステップと、 を有することを特徴とする運行管理制御方法。
  5. 【請求項5】 所定の時刻における前記複数の無人車の
    確定走行経路および与えられた作業内容を記憶する計画
    指示記憶手段と、 前記各無人車の状態を監視する第1の処理と、与えられ
    た作業を完了した無人車が発生する度に、前記計画指示
    記憶手段に新たな作業を設定し、前記第1の手段および
    前記第2の手段を起動して走行経路を探索させる第2の
    処理と、該探索の結果に基づいて前記各無人車に動作指
    示を与える第3の処理を並列かつ周期的に行うことで、
    前記複数の無人車の運行を制御する運行制御手段とを具
    備してなることを特徴とする請求項1または請求項3に
    記載の運行管理制御装置。
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