JPH10311852A - 高調波計測方法及び計測装置 - Google Patents

高調波計測方法及び計測装置

Info

Publication number
JPH10311852A
JPH10311852A JP12112897A JP12112897A JPH10311852A JP H10311852 A JPH10311852 A JP H10311852A JP 12112897 A JP12112897 A JP 12112897A JP 12112897 A JP12112897 A JP 12112897A JP H10311852 A JPH10311852 A JP H10311852A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
harmonic
input signal
measured
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12112897A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirohisa Mizuhara
博久 水原
Yoshihiro Iwai
祥浩 岩井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP12112897A priority Critical patent/JPH10311852A/ja
Publication of JPH10311852A publication Critical patent/JPH10311852A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力信号の計測値が予め決められた設定値を
超えたとき、予め決定した演算値を出力させる。 【解決手段】 計測対象回路8の電気量を入力信号と
し、入力信号を1サイクル毎に所定の回数サンプリング
計測して、計測した計測値を入力信号記憶手段27に記
憶させ、今回の1サイクルにおけるサンプリングの計測
値が予め決定された所定値を超えたとき、予め決定され
た演算値を高調波演算手段28から出力させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回路の電圧、電
流等の電気量を計測する高調波計測方法及び計測装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の高調波計測装置は、例えば回路の
電圧、電流等の電気量である入力信号を所定の計測可能
なアナログの電圧信号に変換した後、A/D変換器でデ
ジタル信号に変換し、さらにマイクロコンピュータでフ
ーリエ変換して、その結果を数字表示器等で表示してい
た。
【0003】図11は高調波を含む信号の波形を示す説
明図である。図11において、1は基本波、2は第3次
高調波、3は基本波1と第3次高調波2とを合成した合
成波形である。図11に示すように、基本波1と同位相
の第3次高調波2とを合成した合成波形3は、矩形波に
近づくことが周知されている。
【0004】ところで、従来の高調波計測装置では、回
路の電圧、電流等を所定の計測可能な電圧信号に変換
し、その電圧信号をA/D変換器でデジタル信号に変換
する。この際に、電圧信号がA/D変換器の入力可能な
最大電圧よりも大きくなった場合には、A/D変換器で
は変換できないため、A/D変換された値が飽和した状
態になる。即ち、みかけ上では図12に示すようにA/
D変換器に入力された電圧信号が飽和したようになる。
図12において、4はA/D変換器に入力された電圧信
号で、正弦波である。5はA/D変換器が変換可能な最
大電圧V(max)の電圧信号、6はA/D変換器で計
測するタイミングである。
【0005】図12に示す電圧信号5の波形をA/D変
換し、その値をもとにフーリエ変換すると、実際には電
圧信号4のように歪みのない正弦波であるにもかかわら
ず、A/D変換器では電圧信号5の波形とみなしてA/
D変換する。このため、フーリエ変換した結果は高調波
を多く含んだ計測値となる。これは、図11に示す合成
波形3を電圧信号としてA/D変換し、その値をもとに
フーリエ変換した結果と類似する。即ち、入力された電
圧信号がA/D変換器の入力可能な最大電圧よりも大き
くなった場合には高調波が正しく計測できず、実際の回
路に含まれた高調波よりもはるかに大きな値を計測値と
することになる。
【0006】図13は図12の場合とは逆に、入力され
た電圧信号が小さい場合を示す。図13において、7は
入力された電圧信号である。A/D変換器の入力可能な
最大電圧に比べ、きわめて小さい値であり、A/D変換
された値も小さいので、この値を用いてフーリエ変換を
行うとA/D変換された値の離散値が影響する。即ち、
入力された電圧信号の各離散値間の増減に対してA/D
変換された値の離散値が相対的に大きくなり、実際の入
力電圧信号は歪みのない正弦波であるにもかかわらず、
フーリエ変換の結果そのスペクトルではきわめて大きな
高調波を含んだ計測値となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近来、高調波は高調波
障害の防止や抑制のために計測監視したいという要求が
高まっている。ところが、高調波はその日の負荷の稼働
状況や時間帯によって発生量が多かったり少なかったり
するので、常時監視する必要があるために計測値を記録
計などで連続記録したり、計測値に対して警報装置を備
えて高調波の計測値が一時的にでもこの警報値を超える
と警報を発生させる。
【0008】しかるに、例えば回路の電圧や電流などの
高調波計測対象の入力信号がモータの起動電流などのよ
うに極端に大きくなったり、逆にきわめて軽負荷になっ
た場合に高調波含有率の計測値が極端に大きな値にな
り、それが記録計などで記録されたり、警報を発生させ
たりする。しかも、それがあたかも実際に回路の計測対
象に高調波が多く発生したかのように誤った判断を与え
てしまうという問題点があった。
【0009】また、高調波計測をサンプリング計測した
値をもとに演算する場合、計測対象の周波数に同期して
1サイクルあたり所定の回数のサンプリングを行わない
と計測誤差を生じるため、例えば50Hzと60Hzで
は計測時に周波数を設定しなければならないという問題
点があった。
【0010】この発明は以上のような問題点を解消する
ためになされたもので、入力信号の計測値が予め決めら
れた設定値を超えたとき、又は予め決められた所定値以
下のとき、予め決定した演算値を出力するようにした高
調波計測方法及び計測装置を提供することを目的とした
ものである。
【0011】また、計測対象回路の入力信号の周波数を
自動判別して、サンプリングを実行するようにした高調
波計測装置を提供することを目的としたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
高調波計測方法は、計測対象回路の電気量を入力信号と
し、入力信号に基づいて高調波を演算して出力する高調
波計測方法において、入力信号の今回の計測値が予め決
定された設定値を超えたとき、予め決定した演算値を出
力するようにしたものである。
【0013】請求項2の発明に係わる高調波計測方法
は、演算値を1サイクル前の入力信号の計測値による高
調波の演算結果の値としたものである。
【0014】請求項3の発明に係わる高調波計測装置
は、計測対象回路の電気量を入力信号とし、入力信号の
高調波を演算して出力するようにした高調波計測装置に
おいて、入力信号を1サイクル毎に所定の回数サンプリ
ング計測して、計測した計測値を入力信号記憶手段に記
憶させ、今回の1サイクルにおけるサンプリングの計測
値が予め決定された所定値を超えたとき、予め決定され
た演算値を出力する高調波演算手段を備えたものであ
る。
【0015】請求項4の発明に係わる高調波計測装置
は、計測対象回路の電気量を入力信号とし、入力信号の
高調波を演算して出力するようにした高調波計測装置に
おいて、入力信号を1サイクル毎に所定の回数サンプリ
ング計測して、1サイクル分の計測値を入力信号記憶手
段に記憶させ、今回の1サイクルにおけるサンプリング
の各計測値のうち少なくとも一つの計測値が予め決定さ
れた設定値を超えたとき、予め決定された演算値を出力
する高調波演算手段を備えたものである。
【0016】請求項5の発明に係わる高調波計測装置
は、計測対象回路の電気量を入力信号とし、入力信号の
高調波を演算して出力するようにした高調波計測装置に
おいて、入力信号を1サイクル毎に所定の回数サンプリ
ング計測して、1サイクル分の計測値を入力信号記憶手
段に記憶させ、今回の1サイクルにおける各計測値の全
てが予め決定された設定値以下であるとき、予め決定さ
れた演算値を出力する高調波演算手段を備えたものであ
る。
【0017】請求項6の発明に係わる高調波計測装置
は、演算値を前回の1サイクルにおけるサンプリング計
測での計測値による高調波の演算結果の値としたもので
ある。
【0018】請求項7の発明に係わる高調波計測装置
は、入力信号の第1の周波数に同期した矩形波を作成す
る波形整形回路と、第1の周波数より高い第2の周波数
を発振する発振回路と、第1の周波数の1サイクル分に
対応した発振回路の発振波形の計数値を、第1の周波数
の1サイクル当たりのサンプリング回数で除算した値か
ら1を減じた値を初期値とし、初期値から発振回路の発
振波形を減算計数し、計数値が0になると割り込み信号
を出力する割り込みタイマとを備え、この割り込みタイ
マに初期値を設定し、割り込みタイマから出力される割
込信号によりサンプリングを実行するようにしたもので
ある。
【0019】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1は本発明に係る高調波計測装置のブ
ロック図である。図1において、8は計測対象回路で、
交流三相回路の例を示す。9は計測対象回路8の電圧を
計測するための基準電圧、例えば交流110Vに変換す
る計器用変圧器で、三相回路の相間に2個接続する。1
0は計測対象回路8の電流を計測するための基準電流、
例えば交流5Aに変換する計器用変流器で、三相回路の
二つの相に各1個接続する。
【0020】11〜13は計器用変圧器9の二次側信号
を入力する端子、14〜17は計器用変流器10の二次
側信号を入力する端子である。18,19は端子11〜
13を介して計器用変圧器9に接続された変圧器で、基
準電圧例えば交流110Vを電子回路に入力可能な電圧
に降圧する。変圧器18は1相と2相間の電圧を降圧
し、変圧器19は2相と3相間の電圧を降圧する。2
0,21は端子14〜17を介して計器用変流器10に
接続された変流器で、基準電流例えば交流5Aを電子回
路に入力可能な電流に変換する。変流器20は1相の電
流を変換し、変流器21は3相の電流を変換する。22
はAC/ACレベル変換回路で、変圧器18,19及び
変流器20,21の出力信号を後述のA/D変換回路2
6で計測するための入力信号に増幅変換する。
【0021】23は全体の制御を行う制御手段で、ホー
ルド信号23a、選択信号23b、A/D変換開始信号
23c、データ読み込み信号23d及び演算開始信号2
3eが出力され、後述のA/D変換終了信号26a、演
算終了信号28a及び周波数設定信号30aが入力され
る。24はサンプルアンドホールド回路で、制御手段2
3からのホールド信号23aにより入力信号V12
23、I1 、I3 をサンプリングしてホールドする。即
ち、変圧器18,19及び変流器20,21の出力をA
C/ACレベル変換回路22で電圧信号に変換し、ホー
ルド信号23aにより同時に保持する。これにより、同
じ位相のときの各相の信号を後述のA/D変換回路26
でディジタル変換して計測できるので、位相のずれによ
る計測誤差が発生するのを防止できる。
【0022】25はセレクタ回路で、サンプルアンドホ
ールド回路24のうちいずれか一回路に対応するホール
ドされた入力信号を制御手段23の選択信号23bによ
り選択し、後述のA/D変換回路26の入力信号として
出力する。26はアナログ信号である入力信号V12、V
23、I1 、I3 をデジタル信号に変換するA/D変換回
路で、制御手段23のA/D変換開始信号23cにより
A/D変換を開始し、A/D変換終了時にA/D変換終
了信号26aを制御手段23に返す。A/D変換された
入力信号は、制御手段23のデータ読み込み信号23d
により後述の入力信号記憶手段27に記憶される。27
は入力信号記憶手段で、A/D変換された入力信号を記
憶する。
【0023】28は高調波演算手段で、制御手段23か
らの演算開始信号23eにより、入力信号記憶手段27
にあるA/D変換された入力信号をもとに高調波の各次
数のスペクトル値を演算し、演算終了信号28aを出力
する。この場合、高調波演算手段28は、今回の1サイ
クルにおけるサンプリングの計測値が予め決定された設
定値、例えばA/D変換回路26でA/D変換が可能な
飽和値を超えた飽和状態のとき、前回の1サイクルにお
けるサンプリングの計測値による高調波の演算結果を出
力する。29は高調波データ記憶手段で、高調波演算手
段28で算出した演算結果である高調波の各次数のスペ
クトル値を記憶する。30は計測対象回路の周波数を設
定して周波数設定信号30aを出力する周波数設定手段
で、高調波演算手段28での1サイクルの演算単位とな
る。31は表示手段で、高調波演算手段28で算出され
た演算結果を表示する。32〜34はD/A変換回路
で、算出された高調波の各次数のスペクトル値をそれぞ
れデジタル信号からアナログ信号に変換する。35〜3
7は出力回路である。なお、D/A変換回路32〜34
及び出力回路35〜37を増やすことで、アナログ出力
チャンネルを増やすことができる。
【0024】次に動作について説明する。図1におい
て、AC/ACレベル変換回路22で変圧器18,19
及び変流器20、21の出力信号をA/D変換回路26
で計測するのに適切な入力信号V12、V23、I1 、I3
に増幅変換する。制御手段23が次のサンプリングのタ
イミングにおいてホールド信号23aを出すことによ
り、サンプルアンドホールド回路24が入力信号V1
2 、V23、I1 、I3 を、例えば1サイクル当たり64
回サンプリング計測してホールドする。このサンプリン
グ計測は入力信号の1サイクル、即ち一波長において、
等間隔に例えば64回行われ、その結果を順次入力信号
記憶手段27に記憶する。セレクタ回路25では制御手
段23からの選択信号23bにより入力信号V1 2 、V
23、I1 、I3 をのうちいずれかの一回路に対応する入
力信号を選択し、A/D変換回路26へ出力する。
【0025】A/D変換回路26では制御手段23から
のA/D変換開始信号23cによりA/D変換を開始
し、A/D変換が終了したらA/D変換終了信号26a
を制御手段23へ返す。A/D変換された入力信号は、
制御手段23のデータ読み込み信号23dにより入力信
号記憶手段27に記憶される。同様にして、サンプルア
ンドホールド回路24に保持された入力信号をすべてA
/D変換して、入力信号記憶手段27に記憶させる。
【0026】入力信号記憶手段27に記憶された入力信
号のA/D変換値は、制御手段23からの演算開始信号
23eにより高調波演算手段28に入力される。高調波
演算手段28ではフーリエ変換の演算を行って、高調波
の各次数のスペクトル値を算出する。高調波演算手段2
8において高調波演算が終了すると、制御手段23へ演
算終了信号28aを出力する。制御手段23で演算終了
信号28aを認識することにより、一連の高調波の計測
を終了する。なお、高調波の次数のスペクトル値を検出
する方法は、フーリエ変換に限定することなく他の方法
であっても同様に適用することができる。
【0027】高調波演算手段28において算出された高
調波の各次数のスペクトル値は高調波データ記憶手段2
9に記憶されると共に、表示手段31に表示される。表
示方法については、各次数のスペクトル値を選択表示す
るとか、複数の表示手段により各次数毎に表示する等の
構成にしてもよい。また、高調波演算手段28において
算出された高調波の各次数のスペクトル値は、各次数に
対応したD/A変換回路32〜34でアナログ信号に変
換される。そして、出力回路35〜37において、例え
ば計器標準信号である直流のDC4mA〜20mAの電
流信号に変換して、外部機器の記録計やコンピュータに
入力され、高調波のトレンドの記録や監視に使用され
る。この場合、D/A変換回路32〜34及び出力回路
35〜37を増設することにより、アナログ出力チャン
ネルを増やすことができるので、種々の用途に利用する
ことができる。また、高調波演算手段28のデジタル出
力をアナログ値に変換しないで、デジタル値として利用
することもできる。
【0028】次に、入力電圧が過大になりA/D変換さ
れた値が、予め決められた飽和値を超えた飽和状態にな
った場合の処理について図2のフローチャートで説明す
る。図1及び図2において、まず電圧信号V12を計測す
る(ステップS1 )。その結果が上限値の飽和値を超え
ているか飽和状態を判定する(ステップS2 )。超え
ていない場合は、次に電圧信号V23を計測する(ステッ
プS3 )。その結果が飽和値を超えた飽和状態であるか
を判定する(ステップS4 )。超えていない場合は、次
に電流信号I1 を計測する(ステップS5 )、その結果
が飽和値を超えた飽和状態であるかを判定する(ステッ
プS6 )。超えていない場合は、次に電流信号I3 を計
測する(ステップS7 )。その結果が飽和値を超えた飽
和状態かを判定する(ステップS8 )。
【0029】入力信号の電圧信号V12、V23及び電流信
号I1 、I3 の計測が終了し、しかも各入力信号が飽和
状態でない場合は、各計測値が入力信号記憶手段27に
記憶される。そして、サンプリング計測の回数を「1」
加算し、かつ64回実行したかを判定する(ステップS
9 )。64回のサンプリング計測を実行していない場合
は、次の計測サンプリングに戻る。64回のサンプリン
グ計測を実行した場合は、高調波演算手段28において
入力信号記憶手段27に記憶された計測データをもとに
高調波の演算を行うと共に、算出された高調波の各次数
のスペクトル値を高調波データ記憶手段29に記憶する
(ステップS10)。さらに、算出された高調波の各次数
のスペクトル値は、表示手段31及びD/A変換回路3
2〜34に出力される(ステップS11)。
【0030】入力信号の電圧信号V12電圧信号V23、電
流信号I1 及び電流信号I3 の計測値のいずれかが飽和
状態にある場合は、そのサンプリング計測の計測値は採
用しない。即ち、今回の1サイクルでサンプリング計測
の値は採用しない。即ち、今回の1サイクルでサンプリ
ング計測した計測値による高調波の演算は実行しない
(ステップS12)。そして、前回の計測サイクルにおけ
る計測値を使用して高調波演算手段28で演算して算出
された高調波の各次数のスペクトル値を、高調波データ
記憶手段29から読み出して出力する(ステップ
13)。
【0031】今回の1サイクルでサンプリング計測した
計測値による演算を実行しなかった場合に出力する演算
値は、前回の計測サイクルで算出された高調波の各次数
のスペクトル値の他に次の演算値を採用してもよい。即
ち、前々回の高調波の演算結果とか、複数回分の平均値
とか、装置の製作時において所定値を設定するとか、予
め決定された値を演算値として出力する。
【0032】以上のように、計測対象回路の電圧、電流
等の高調波を計測しようとする対象の計測値が、モータ
の起動電流等のように極端に大きくなって設定値を超え
た場合には、今回の1サイクル分の高調波の計測をしな
いで前回の計測サイクルで、演算して算出した1サイク
ル分の高調波の各次数のスペクトル値を出力するため、
高調波の計測値が大きな値になって記録計に記録された
り、警報を出したりするのを防止することができる。ま
た、入力信号V12、V23、I1 、I3 の計測値の飽和状
態を、マイコンの一機能を形成する高調波演算手段28
により実現することにより、飽和状態の検出手段をコン
パクトに形成することができる。
【0033】実施の形態2.図3は実施の形態2の構成
を示すブロック図である。図3において、8〜22、2
4〜27、29〜37は実施の形態1のものと同様のも
のである。38は全体の制御を行う制御手段で、ホール
ド信号38a、選択信号38b、A/D変換開始信号3
8c及びデータ読み込み信号38dが出力され、A/D
変換終了信号26a及び周波数設定信号30aが入力さ
れる。さらに、制御手段38はA/D変換終了信号26
aを受けると、データ読み込み信号38dを出して入力
信号記憶手段27からA/D変換された入力信号をもと
に、高調波の各次数のスペクトル値を演算する。この場
合、制御手段38は今回の1サイクルにおけるサンプリ
ングの計測値が予め決定された設定値を超えた飽和状態
のとき、前回の1サイクルにおけるサンプリングの計測
値による高調波の演算結果を演算値として出力する。
【0034】上記構成において、制御手段38が実施の
形態1の高調波演算手段28と同様の機能を有するの
で、入力電圧が過大になりA/D変換された値が、予め
決定された飽和値を超えた飽和状態になった場合の処理
は、実施の形態1の図2で示したフローチャートと同様
である。なお、今回の1サイクルでサンプリング計測し
た計測値による演算を実行しなかった場合に出力する値
は、前回の計測サイクルで算出された高調波の各次数の
スペクトル値の他に次の演算値を採用してもよい。即
ち、前々回の高調波の演算結果とか、複数回分の平均値
とか、装置の製作時において所定値を設定するとか、所
定の手続きにより決定した値を演算値として出力する。
【0035】以上のように、計測対象回路の電圧、電流
等の高調波を計測しようとする対象の計測値が、モータ
の起動電流等のように極端に大きくなって設定値を超え
た場合には、今回の1サイクル分の高調波の計測をしな
いで前回の計測サイクルで、演算して算出した1サイク
ル分の高調波の各次数のスペクトル値を出力するため、
高調波の計測値が大きな値になって記録計に記録された
り、警報を出したりするのを防止することができる。
【0036】実施の形態3.図4は実施の形態3の処理
を示すフローチャートである。なお、構成は実施の形態
1の図1と同様である。図1及び図4において、まず、
入力信号の電圧信号V12を計測して入力信号記憶手段2
7に記憶する(ステップS1 )、続いて、電圧信号V2
3 (ステップS2 )、電流信号I1 (ステップS3 )及
び電流信号I3 (ステップS4 )を計測して、それぞれ
入力信号記憶手段27に記憶する。そして、サンプリン
グ計測の回数を「1」加算し、かつ64回実行したかど
うかを判定する(ステップS5 )。
【0037】サンプリング計測が64回行われていない
場合(ステップS5 )は、次のサンプリング計測に戻る
(ステップS1 )。64回のサンプリング計測を実行し
た場合(ステップS5 )は、その結果が上限値を超えた
飽和状態にあるかのチェックを行う(ステップS6 )。
そして、その結果を判定する(ステップS7 )。飽和状
態でない場合は、高調波演算手段28が入力信号記憶手
段27に記憶された計測データをもとに高調波の演算を
行うと共に、算出された高調波の各次数のスペクトル値
を高調波データ記憶手段29に記憶する(ステップS
8 )。さらに、算出された高調波の各次数のスペクトル
値は、表示手段31及びD/A変換回路32〜34に出
力される(ステップS9 )。
【0038】入力信号の電圧信号V12、電圧信号V23
電流信号I1 、及び電流信号I3 の各計測値のいずれか
が飽和状態にある場合は、そのサンプリング計測の計測
値は採用しない。即ち、今回の1サイクルでサンプリン
グ計測した計測値による高調波の演算は実行しない(ス
テップS10)。そして、前回の計測サイクルにおける計
測値を使用して高調波演算手段28で演算して算出され
た高調波の各次数のスペクトル値を、高調波データ記憶
手段29から読み出して出力する(ステップS11)。
【0039】今回の1サイクルでサンプリング計測した
計測値による演算を実行しなかった場合に出力する値
は、前回の計測サイクルで算出された高調波の各次数の
スペクトル値の他に次の値を演算値として採用してもよ
い。即ち、前々回の高調波の演算結果とか、複数回分の
平均値とか、装置の製作時において所定値を設定すると
か、所定の手続きにより決定した所定値を出力する。
【0040】以上のように、計測対象回路の電圧、電流
等の高調波を計測しようとする対象の計測値が、モータ
の起動電流等のように極端に大きくなって設定値を超え
た場合には、今回の1サイクル分の高調波の計測をしな
いで前回の計測サイクルで、演算して算出した1サイク
ル分の高調波の各次数のスペクトル値を出力するため、
高調波の計測値が大きな値になって記録計に記録された
り、警報を出したりするのを防止することができる。
【0041】また、1サイクル分の計測、即ち64回の
サンプリング計測が終わってから、計測対象回路の電
圧、電流等の計測値のいずれかが、モータの起動電流の
ように極端に大きくなって飽和状態にあるかどうかを一
括して判定するので、演算処理の時間を短縮することが
できる。
【0042】実施の形態4.図5は実施の形態4の処理
を示すフローチャートである。なお、構成は実施の形態
1の図1と同様である。図1及び図5において、まず、
入力信号の電圧信号V12を計測して入力信号記憶手段2
7に記憶する(ステップS1 )、続いて、電圧信号V2
3 (ステップS2 )、電流信号I1 (ステップS3 )及
び電流信号I3 (ステップS4 )を計測して、それぞれ
入力信号記憶手段27に記憶する。そして、サンプリン
グ計測の回数を「1」加算し、かつ64回実行したかど
うかを判定する(ステップS5 )。
【0043】サンプリング計測が64回行われていない
場合(ステップS5 )は、次のサンプリング計測に戻る
(ステップS1 )。64回のサンプリング計測を実行し
た場合は、その結果が設定値よりも小さいか、即ち、計
測値が定められた設定値以下かどうかのチェックを行う
(ステップS6 )。計測した値が設定された設定値以上
の場合は、高調波演算手段28において入力信号記憶手
段27に記憶された計測データをもとに高調波の演算を
行うと共に、算出された高調波の各次数のスペクトル値
を高調波データ記憶手段29に記憶する(ステップS
8 )。さらに、算出された高調波の各次数のスペクトル
値は、表示手段31及びD/A変換回路32〜34に出
力される(ステップS9 )。
【0044】入力信号の電圧信号V12、電圧信号V23
電流信号I1 、及び電流信号I3 のすべての計測値が、
軽負荷時等における下限値の設定値以下の場合は、今回
の1サイクルでサンプリング計測した計測値は採用しな
い。即ち、今回の1サイクルでサンプリング計測した計
測値による高調波の演算は実行しない(ステップS10
で、前回分出力を継続して高調波「0」を出力する(ス
テップS11)。
【0045】以上のように、計測対象回路の電圧、電流
等の高調波を計測しようとする対象の計測値が、軽負荷
時等における下限値の設定値以下の場合には、今回の1
サイクル分の高調波の計測をしないで、前回の計測サイ
クルで演算して算出した1サイクル分の高調波の各次数
のスペクトル値を出力するため、高調波の計測値が大き
な値になって記録計に記録されたり、警報を出したりす
るのを防止することができる。
【0046】また、1サイクル分の計測、即ち64回の
サンプリング計測が終わってから、計測対象回路の電
圧、電流等の計測値のすべてが、軽負荷時における下限
値の設定値以下であるかどうかを一括して判定するの
で、演算処理の時間を短縮することができる。
【0047】実施の形態5.図6は実施の形態5の構成
を示すブロック図である。図6において、8〜37は実
施の形態1のものと同様のものである。39は計測対象
回路が軽負荷になった場合に高調波の演算を実行しない
下限値となる設定値を設定する下限値設定手段で、入力
信号の電圧信号V12、V2 3 及び電流信号I1 、I3
各計測値の下限値を任意に設定できる。
【0048】次に動作について説明する。高調波演算手
段28は図4のステップS6 において、下限値設定手段
39で設定された設定値と各入力信号の計測値とを比較
する。そして、各計測値の全てが設定値以下の場合は、
今回の1サイクルでサンプリング計測した計測値は採用
しない。なお、下限値となる設定値を設定して各計測値
と比較する以外は、実施の形態4と同様の動作を行う。
【0049】以上のように、下限値設定手段を設けて下
限値となる設定値を設定するように構成したので、入力
信号の下限値を使用条件に応じて任意に設定することが
できる。
【0050】実施の形態6.図7は実施の形態6の構成
を示すブロック図である。図7において、8〜22、2
4〜37は実施の形態1ものと同様のものである。40
はコンパレータで、セレクタ回路25から出力される電
圧信号V12、V23及び電流信号I1 、I3 の入力信号と
設定値とを比較する。設定値はモータの起動電流等でA
/D変換回路26が飽和状態にならないA/D変換可能
な上限の入力信号を最大入力信号とし、軽負荷時等にお
ける下限の入力信号を最小入力信号とする。そして、コ
ンパレータ40への入力信号が最大入力信号を超えたと
き、又は最小入力信号以下のときに計測不能指令信号4
0aを出力する。41は全体の制御を行う制御手段で、
ホールド信号41a、選択信号41b、A/D変換開始
信号41c、データ読み込み信号41d及び演算開始信
号41eが出力され、A/D変換信号26a、演算終了
信号28a、周波数設定信号30a及び計測不能指令信
号40aが入力される。
【0051】次に動作について説明する。図7におい
て、制御手段41からの選択信号41bにより入力信号
12、V23、I1 、I3 のうちいずれかの一回路に対応
する入力信号が選択されて、コンパレータ40へ入力さ
れる。コンパレータ40では入力された入力信号が、設
定値の最大入力信号を超えているか又は最小入力信号以
下のときに計測不能指令信号40aを制御手段41に出
力する。計測不能指令信号40aを受け取った制御手段
41では、該当する今回の1サイクル分の高調波の演算
を実行しない。そして、前回の1サイクルにおける計測
値を使用して、高調波演算手段28で演算により算出し
た高調波の各次数のスペクトル値を演算値として、高調
波データ記憶手段29から読み出して表示手段31及び
D/A変換回路32〜34へ出力する。
【0052】以上のように、計測対象の回路の電圧、電
流等の入力信号と最大入力信号及び最小入力信号の各設
定値とをコンパレータで比較し、入力信号が最大入力信
号を超えたとき、又は最小入力信号以下のときには、今
回の1サイクル分の高調波演算を実行しないで、前回の
計測サイクルで演算した高調波の各次数のスペクトル値
を演算値として出力するので、高調波の計測値が大きな
値になって記録計に記録されたり、警報を出すのを防止
することができる。
【0053】上記構成のように、A/D変換回路26に
入力される入力信号をチェックするものであっても、実
施の形態1及び実施の形態3から実施の形態5に記載し
たように高調波演算手段28において入力信号をチェッ
クするものであっても、同様の機能を果たすことができ
る。
【0054】実施の形態7.図8は実施の形態7の構成
を示すブロック図、図9は図8の要部を示すブロック図
である。図8及び図9において、8〜22、24〜37
は実施の形態1のものと同様のものである。42は計測
対象回路の周波数の逆数、即ち1サイクルの周期を計測
して後述の制御手段50へ出力する周期計測回路で、後
述の43〜49で構成されている。
【0055】43は入力端子で、AC/ACレベル変換
回路22から出力された図10(a)に示す電圧信号V
12の正弦波信号43aが入力される。44は波形整形回
路で、電圧信号V12を半波整流して図10(b)に示す
ように矩形波信号44aを出力する。45はフリップフ
ロップ回路で、図(c)に示すように矩形波信号44a
の例えば最初の立ち上がりで動作し、次の立ち上がりで
出力が反転する矩形波信号45aを出力する。46は発
振回路で、図10(d)に示すように例えば1.92M
Hzで発振した周波数の発振波信号46aを出力する。
47はアンドゲートで、矩形波信号45aが高レベルの
ときゲートが開状態になり、発振波信号46aを通過さ
せる。従って、アンドゲート47の出力波形は図10
(e)に示すような矩形波列47aとなる。48はカウ
ンタ回路で、矩形波列47aの矩形波数を計数し、計数
信号48aを出力する。49は割込信号49aを出力す
る割込タイマ回路で、プリセッタブル減算カウンタで構
成されている。
【0056】50は全体の制御を行う制御手段で、ホー
ルド信号50a、選択信号50b、A/D変換開始信号
50c、データ読み込み信号50d、演算開始信号50
e及び割込設定信号50fが出力され、A/D変換終了
信号26a、演算終了信号28a、矩形波信号45a、
計数信号48a及び割込信号49aが入力される。
【0057】次に動作について説明する。図8〜図10
において、入力端子43から電圧信号V12の正弦波信号
43aが入力されると、波形整形回路44で波形整形さ
れて矩形波信号44aが出力される。さらに、フリップ
フロップ回路45で矩形波信号45aとされて、アンド
ゲート47及び制御手段50へ入力される。一方、発振
回路46で発振された発振波信号46aはアンドゲート
47及び割込タイマ回路49へ入力される。アンドゲー
ト47に入力された発振波信号46aは、矩形波信号4
5aが高レベルのときのみ通過して矩形波列47aとし
て出力される。そして、カウンタ回路48において矩形
波列47aの矩形波数を計数されて、計数信号48aが
制御手段50へ出力される。
【0058】制御手段50では矩形波信号45aが入力
されると、矩形波信号45aの立ち上がりを検出するこ
とにより、カウンタ回路48が矩形波列47aの矩形波
数の計数を完了したことを認識する。制御手段50が計
数の完了を認識すると、カウンタ回路48が計数した矩
形波数を計数信号48aとして読み取る。計数信号48
aは、例えば発振回路46の発振周波数を1.92MH
zとし、電圧信号V12の周波数を50Hzとすれば、1
サイクルの間のカウンタ回路48の計数値として、A=
1.92MHz/50Hz=38,400となる。そこ
で、1サイクル当たり64回のサンプリング計測を実行
すると、Aの値を64で除算すると、B=A/64=3
8,400/64=600となる。そして、このB=6
00の値から「1」を減じた値を割込タイマ回路49に
設定する。
【0059】割込タイマ回路49は、A=600から
「1」を減じた「599」を初期値として、それ以降の
発振回路46の発振波信号46aの発振波数を減算計数
し、計数値が「0」になると割込信号49aを制御手段
50へ出力する。制御手段50は割込信号49aを受け
てサンプリング計測を実行する。
【0060】なお、電圧信号V12の周波数を60Hzと
した場合には、1サイクルの間のカウンタ回路48の計
数値は、A=1.92MHz/60Hz=32,000
となる。1サイクル当たり64回のサンプリング計測を
実行すると、B=32,000/64=500となる。
この値から「1」を減じた値である「499」を割込タ
イマ回路49にプリセットすることにより、サンプリン
グ計測を1サイクル当たり64回の均等な時間間隔で実
行できる。
【0061】以上のように、1サイクル当たりのカウン
タ回路48の計数値を1/64にした値で割込タイマ回
路49の初期値をプリセットするので、サンプリング計
測を1サイクル当たり64回の均等な時間間隔で実行す
ることができる。
【0062】割込タイマ回路49により64回のサンプ
リング計測のラッチ指令を発生するタイミングを決定す
ることができるので、入力信号の周波数に応じて高調波
の計測を行うことができるため、高調波の検出精度を向
上させることができる。特に、計測対象回路8の周波数
変動が発生するときに有効に作用する。
【0063】なお、上記においては50Hz及び60H
zに適用した場合について説明したが、例えば、45H
zとか55Hzとか、その他の任意の周波数において
も、例えば上記のように必ず1サイクル当たり64回の
均等な時間間隔でサンプリング計測を実行することがで
きる。
【0064】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、入力信号の今
回の計測値が予め決定された設定値を超えたとき、予め
決定された演算値を出力するようにしたことにより、入
力信号が設定値を超えて高調波の計測値が大きな値にな
って記録されたり、警報が発せられたりするのを防止す
ることができる。
【0065】請求項2の発明によれば、入力信号の今回
の計測値が予め決定された設定値を超えたとき、1サイ
クル前の入力信号の計測値による高調波の演算結果の値
を出力することにより、入力信号が設定値を超えて高調
波の計測値が大きな値になって記録されたり、警報が発
せられたりするのを防止することができる。
【0066】請求項3の発明によれば、入力信号の今回
の1サイクルにおけるサンプリングの計測値が予め決定
された設定値を超えたとき、予め決定された演算値を出
力することにより、入力信号が設定値を超えて高調波の
計測値が大きな値になって記録されたり、警報が発せら
れたりするのを防止することができる。
【0067】請求項4の発明によれば、入力信号の今回
の1サイクル分におけるサンプリングの各計測値のうち
少なくとも一つの計測値が予め決定された設定値を超え
たとき、予め決定された演算値を出力することにより、
入力信号が設定値を超えて高調波の計測値が大きな値に
なって記録されたり、警報が発せられるのを防止するこ
とができる。
【0068】請求項5の発明によれば、入力信号の今回
の1サイクル分における各計測値のすべてが予め決定さ
れた設定値以下であるとき、予め決定された演算値を出
力することにより、入力信号のすべてが設定値以下で高
調波の計測値が大きな値になって記録されたり、警報を
発するのを防止することができる。
【0069】請求項6の発明によれば、予め決定された
演算値を前回の1サイクルにおけるサンプリング計測で
の高調波の演算結果の値としたことにより、前回の高調
波の値を引き続き継続して出力するので、構成を容易に
することができる。
【0070】請求項7の発明によれば、入力信号の第1
の周波数の1サイクル分に対応した第1の周波数より高
い第2の周波数の計数値から初期値を算出して割込タイ
マ回路に設定し、割込タイマ回路から出力される割込信
号によりサンプリングを実行するので、サンプリング計
測を均等な時間間隔で実行できるため、計測誤差を防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】 図1の動作を示すフローチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態2の構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】 この発明の実施の形態3の動作を示すフロー
チャートである。
【図5】 この発明の実施の形態4の動作を示すフロー
チャートである。
【図6】 この発明の実施の形態5の構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】 この発明の実施の形態6の構成を示すブロッ
ク図である。
【図8】 この発明の実施の形態7の構成を示すブロッ
ク図である。
【図9】 図8の要部を示すブロック図である。
【図10】 図8の動作を説明するタイムチャートであ
る。
【図11】 高調波を含む信号波形を示す説明図であ
る。
【図12】 入力信号の飽和状態を示す説明図である。
【図13】 入力信号が軽負荷時等で小さい状態を示す
説明図である。
【符号の説明】
8 計測対象回路、27 入力信号記憶手段、 28
高調波演算手段。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計測対象回路の電気量を入力信号とし、
    上記入力信号に基づいて高調波を演算して出力する高調
    波計測方法において、上記入力信号の今回の計測値が予
    め決定された設定値を超えたとき、予め決定された演算
    値を出力するようにしたことを特徴とする高調波計測方
    法。
  2. 【請求項2】 演算値は1サイクル前の入力信号の計測
    値による高調波の演算結果の値であることを特徴とする
    請求項1に記載の高調波計測方法。
  3. 【請求項3】 計測対象回路の電気量を入力信号とし、
    上記入力信号の高調波を演算して出力するようにした高
    調波計測装置において、上記入力信号を1サイクル毎に
    所定の回数サンプリング計測して、計測した計測値を入
    力信号記憶手段に記憶させ、今回の1サイクルにおける
    上記サンプリングの計測値が予め決定された設定値を超
    えたとき、予め決定された演算値を出力する高調波演算
    手段を備えたことを特徴とする高調波計測装置。
  4. 【請求項4】 計測対象回路の電気量を入力信号とし、
    上記入力信号の高調波を演算して出力するようにした高
    調波計測装置において、上記入力信号を1サイクル毎に
    所定の回数サンプリング計測して、1サイクル分の計測
    値を入力信号記憶手段に記憶させ、今回の1サイクルに
    おける上記サンプリングの各計測値のうち少なくとも一
    つの計測値が予め決定された設定値を超えたとき、予め
    決定された演算値を出力する高調波演算手段を備えたこ
    とを特徴とする高調波計測装置。
  5. 【請求項5】 計測対象回路の電気量を入力信号とし、
    上記入力信号の高調波を演算して出力するようにした高
    調波計測装置において、上記入力信号を1サイクル毎に
    所定の回数サンプリング計測して、1サイクル分の計測
    値を入力信号記憶手段に記憶させ、今回の1サイクルに
    おける上記各計測値の全てが予め決定された設定値以下
    であるとき、予め決定された演算値を出力する高調波演
    算手段を備えたことを特徴とする高調波計測装置。
  6. 【請求項6】 演算値は前回の1サイクルにおけるサン
    プリング計測での計測値による高調波の演算結果の値で
    あることを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか
    一項に記載の高調波計測装置。
  7. 【請求項7】 入力信号の第1の周波数に同期した矩形
    波を作成する波形整形回路と、上記第1の周波数より高
    い第2の周波数を発振する発振回路と、上記第1の周波
    数の1サイクル分に対応した上記発振回路の発振波形の
    計数値を、上記第1の周波数の1サイクル当たりのサン
    プリング回数で除算した値から1を減じた値を初期値と
    し、上記初期値から上記発振回路の発振波形を減算計数
    し、計数値が0になると割り込み信号を出力する割り込
    みタイマとを備え、上記割り込みタイマに上記初期値を
    設定し、割り込みタイマから出力される割り込み信号に
    よりサンプリングを実行するようにしたことを特徴とす
    る請求項3から請求項6のいずれか一項記載の高調波計
    測装置。
JP12112897A 1997-05-12 1997-05-12 高調波計測方法及び計測装置 Pending JPH10311852A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12112897A JPH10311852A (ja) 1997-05-12 1997-05-12 高調波計測方法及び計測装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12112897A JPH10311852A (ja) 1997-05-12 1997-05-12 高調波計測方法及び計測装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10311852A true JPH10311852A (ja) 1998-11-24

Family

ID=14803580

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12112897A Pending JPH10311852A (ja) 1997-05-12 1997-05-12 高調波計測方法及び計測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10311852A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009541766A (ja) * 2006-06-29 2009-11-26 エアバス フランス 交流配電網における信号ひずみ率の瞬時的決定方法及びそれに関連する装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009541766A (ja) * 2006-06-29 2009-11-26 エアバス フランス 交流配電網における信号ひずみ率の瞬時的決定方法及びそれに関連する装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6025745B2 (ja) 電力測定方法
CN1103924C (zh) 用于将未知的或变化的频率的交流信号数字化的设备
US4907165A (en) Electric energy measuring method
JPH0645941A (ja) 検査装置
JP3236710B2 (ja) 実効値等の測定装置
JPH10311852A (ja) 高調波計測方法及び計測装置
JP2002082152A (ja) 電子式電力量計及びその誤差試験装置
JPS6010639B2 (ja) 調律装置
JP2000055953A (ja) 回路素子の測定装置
JP2002055128A (ja) 交流信号測定器
JPH1010163A (ja) 実効値電圧測定装置
JP2015021926A (ja) 電力量計の計量試験装置
JP3284146B2 (ja) 波形データ演算装置
JP3284145B2 (ja) Pll同期式測定装置
Carullo et al. Power meter for highly distorted three-phase systems
JPS61260120A (ja) 電子式積算計器
JP3314843B2 (ja) 交流測定装置
SU1583981A1 (ru) Устройство дл измерени электромагнитных параметров объемных экранов
JP3332027B2 (ja) リアクトル過負荷率測定装置
RU1798717C (ru) Способ измерени частоты синусоидальных сигналов
CN117007861A (zh) 一种基于fpga的频谱分析系统及方法
JPH04110669A (ja) サンプリング式測定器
CN117031384A (zh) 一种计算一次互感器输出数据的方法
CN115598443A (zh) 一种基于正序瞬时功率算法的宽频振荡判别系统及方法
JPH078781U (ja) 高調波測定装置