JPH10311405A - ローラ回動体および回転伝導機構並びに減速機構 - Google Patents

ローラ回動体および回転伝導機構並びに減速機構

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JPH10311405A
JPH10311405A JP13586897A JP13586897A JPH10311405A JP H10311405 A JPH10311405 A JP H10311405A JP 13586897 A JP13586897 A JP 13586897A JP 13586897 A JP13586897 A JP 13586897A JP H10311405 A JPH10311405 A JP H10311405A
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JP
Japan
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roller
pin
rotating body
pins
sprocket
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JP13586897A
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Inventor
Fumio Kawachi
文雄 川地
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NIPPON TAISANBIN KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩耗およびその摩耗により生じるバックラッ
シを少なくするとともに、高速回転に対応することがで
き、しかも、騒音問題を解消するローラ回動体および回
転伝導機構並びに減速機構を提供する。 【解決手段】 中心軸11に一体に固設された2つのホ
イル部材15,15の間に、ピン22と前記ピン22に
遊動自在に被着されたローラ23とからなるローラピン
21を、前記中心軸11を中心とする一定角度位置に環
状に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ローラ回動体お
よび回転伝導機構並びに減速機構に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、製びん機等にあっては、ゴブ
(原料ガラス塊)を送出するフィーダと、該フィーダか
らゴブを受け取る10セクション程度の成形機とを備え
ており、図6に示すようなゴブ分配装置70によりゴブ
を適宜、所定の順序で各セクションに分配する。
【0003】前記分配装置70は、フィーダ71下方に
ゴブMを受け取るスクープ72が配設され、前記スクー
プ72を所定角度回転揺動させ、放射状に配列された各
セクションの固定シュート73と前記フィーダ71とを
連結してゴブMを各セクションへ分配する構成となって
いる。
【0004】前記スクープ72は、回転伝導機構80を
介してサーボモータ等の原動機74と連結され、ウォー
ム減速機構等(図示せず)を用いて回転揺動するように
なっている。また、送り出されるゴブMが該ゴブMに生
じる慣性力によりスクープ72および固定シュート73
から外れないように、スクープ72に伝導される回転の
回転速度は所定速度以下に設定される必要がある。その
場合、スクープ72と原動機74との間に、図示するよ
うに、減速機構75を設けて、伝導される回転の回転速
度を減速してスクープ72に伝導する。
【0005】ところで、従来における、回転伝導機構8
0は、2以上のスプロケット81,85からなり、主動
側(原動機74側)のスプロケット81の歯部82と従
動側(スクープ72側)のスプロケット85の歯部86
とのかみあいにより、主動側の回転を従動側に伝導して
いる。また、歯車減速機構の場合は、回転伝導機構80
と同様に2以上のスプロケットからなり、主動側の小径
のスプロケットの歯部と従動側の大径のスプロケットの
歯部とのかみあいにより、主動側の回転速度を減少させ
て従動側にその回転を伝導していた。
【0006】しかし、この回転伝導機構(歯車減速機
構)においては、歯部82と歯部86とのかみあいより
生じる摩耗が大であるため、当該機構の耐用年数(寿
命)は短い。また、前記摩耗により、かみ合う1対の歯
面と歯面との間にいわゆるバックラッシが生じ、すなわ
ち、歯みぞがひろがり、正確かつ効率的に回転を伝導す
ることができないおそれがあるとともに、対応できる回
転速度にも限界があり、要望される高速回転に対応でき
ているといえなかった。さらに、この種スプロケット同
士の機構では、騒音を引き起こすという問題もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な状況に鑑み提案されたものであって、摩耗およびその
摩耗により生じるバックラッシを少なくするとともに、
高速回転に対応することができ、しかも、騒音問題を解
消するローラ回動体および回転伝導機構並びに減速機構
を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1の発
明は、中心軸に一体に固設された2つのホイル部材の間
に、ピンと前記ピンに遊動自在に被着されたローラとか
らなるローラピンを、前記中心軸を中心とする一定角度
位置に環状に配置してなることを特徴とするローラ回動
体に係る。
【0009】また、請求項2の発明は、中心軸に一体に
固設された2つのホイル部材の間に、ピンと前記ピンに
遊動自在に被着されたローラとからなるローラピンを、
前記中心軸を中心とする一定角度位置に環状に配置して
なるローラ回動体と、前記ローラ回動体の各ローラピン
間に係合する歯部を有するスプロケットとからなること
を特徴とする回転伝導機構に係る。
【0010】さらに、請求項3の発明は、中心軸に一体
に固設された2つのホイル部材の間に、ピンと前記ピン
に遊動自在に被着されたローラとからなるローラピン
を、前記中心軸を中心とする一定角度位置に環状に配置
してなるローラ回動体と、前記ローラ回動体の各ローラ
ピン間に係合する歯部を有するスプロケットとからなる
回転伝導機構を含むことを特徴とする減速機構に係る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例に係るロ
ーラ回動体を示す縦断面図、図2はこの発明の一実施例
に係る回転伝導機構を示す平面図、図3は同回転伝導機
構の横断面図、図4はこの発明の一実施例に係る減速機
構を示す横断面図、図5はこの発明の一実施例に係る回
転伝導機構を備えたゴブ分配装置を示す概略平面図であ
る。
【0012】ここで開示される発明は、前記したよう
に、請求項1の発明と請求項2の発明と請求項3の発明
の3つの発明を含み、請求項1の発明はローラ回動体の
構造に係り、請求項2の発明は前記請求項1の発明のロ
ーラ回動体を含む回転伝導機構に係り、請求項3の発明
は、記請求項2の発明の回転伝導機構を含む減速機構に
係る。以下、各発明について順に説明する。
【0013】(請求項1の発明)図1に示されるローラ
回動体10は、中心軸11と2つのホイル部材15,1
5とローラピン21からなり、前記ローラピン21を、
前記2つのホイル部材15,15間に、前記中心軸11
を中心とする一定角度位置に環状に配置してなることを
特徴とする。
【0014】中心軸11は原動機あるいは従動機に接続
される主動軸あるいは従動軸となる部分で、当該中心軸
11の先端にはキー溝12が形成されており、そのキー
溝12には適宜のキー13が取り付けられている。
【0015】2つのホイル部材15,15は、中心軸1
1およびローラピン21が取り付けられる部分で、両ホ
イル部材15,15は、所定間隔をあけて前記中心軸1
1に一体に固設されている。この例では、当該固設は、
図3からよりよく理解されるように、ホイル部材15,
15に、前記キー13に対応する切り欠き17を有す
る、中心軸11に対応した軸孔16を形成し、前記中心
軸11を該軸孔16に挿通されることによりなされてい
る。なお、図示の符号18は、中心軸11とホイル部材
15,15の一体化を補強するために2つのホイル部材
15,15間の軸孔16周縁に設けられたボスである。
【0016】ローラピン21は、従来技術の項で説明し
たスプロケットの歯部と同一の役割をなすもので、前記
2つのホイル部材15,15間に、前記中心軸11を中
心とする適宜の一定角度位置に適宜数環状に配置されて
いる。このローラピン21は、前記2つのホイル部材1
5,15に固着されるピン22とそのピン22に遊動自
在に被着されたローラ23とからなる。
【0017】この構成からなるローラ回動体10は、従
来技術の項で説明したスプロケットに比し、軽量化が図
れるとともに、外周に所定形状の歯部を形成するといっ
た難しい作業を伴わないため、簡単に製造することがで
きる。
【0018】(請求項2の発明)請求項2の発明の回転
伝導機構30は、図2および図3に示すように、前述し
た請求項1の発明のローラ回動体10と、前記ローラ回
動体10の各ローラピン21間に係合する歯部41を有
するスプロケット40とからなる。なお、前記スプロケ
ット40は従来公知のもので、図の符号42はスプロケ
ット40の中心軸、43は中心軸42先端に設けられた
キー溝、44はキー溝43に取付けられたキー、45は
軸孔、46は軸孔45の中心軸のキー44に対応する切
り欠き、47はボス、48は歯みぞである。なお、スプ
ロケット40の歯みぞ48の幅とローラ回動体10のロ
ーラピン21の外周径は略同大に、スプロケット40の
厚みは、少なくともローラ回動体10のホイル部材1
5,15の間隔より小さく設定されている。
【0019】この回転伝導機構30においては、図3に
示すように、ローラ回動体10の各ローラピン21とス
プロケット40の歯部41とが係合することにより、ロ
ーラ回動体10あるいはスプロケット40のうち主動側
となる一方の回転を、従動側となる他方に伝導する。な
お、従動側に主動側の回転速度と同一の回転速度で伝導
する回転伝導機構においては、ローラ回動体10のピッ
チ円の径(ローラ回動体10中心からローラピン21中
心までの距離。以下同じ。)とスプロケット40のピッ
チ円の径は同大に設定され、ローラピン21および歯部
41の配置角度、すなわち、ローラピン21および歯部
41の数は同じくされている。
【0020】このような構成からなる回転伝導機構によ
れば、前述のように、ローラピン21と歯部41との係
合により回転を伝導するので、当該係合の際の摩擦をロ
ーラピン21のローラ23の遊動により小さくするの
で、ローラ回動体10のローラピン21およびスプロケ
ット40の歯部41の磨耗を少なくすることができる。
それに伴って、ローラピン21と歯部41間に生ずるバ
ックラッシも少なくなり、正確かつ効率的な回転の伝導
が可能となる。また、従来の回転伝導機構では困難であ
った高速回転にも対応することができる。さらに、従来
の回転伝導機構に比し、騒音を格段に抑えることができ
る。
【0021】(請求項3の発明)請求項3の発明の減速
機構は、前述の請求項2の発明の回転伝導機構を応用し
たものである。図4に示した減速機構50は、前記ロー
ラ回動体10Aおよびスプロケット40Aのピッチ円の
径がそれぞれ大小異なり、ローラ回動体10Aのローラ
ピン21Aの数およびスプロケット40Aの歯部41A
の数がそれぞれ異なるものを組み合わせて、小径のピッ
チ円を有するもの(図ではスプロケット40A)を主動
側と大径のピッチ円を有するもの(図ではローラ回動体
10A)を従動側として、主動側の回転速度を減速し、
その減速された回転を従動側に伝導する。図では、ロー
ラ回動体10Aとスプロケット40A各1個一組の構成
となっているが、減速の割合が大である場合等には、多
数のピッチ円が異なるローラ回動体10Aおよびスプロ
ケット40Aを、ローラ回動体10Aとスプロケット4
0Aとが交互になるよう列状に組み合わせて、減速およ
び伝導をスムーズにすることもある。
【0022】
【実施例】次に、この発明を適用したゴブ分配装置につ
いて、図5に基づいて説明する。図示したゴブ分配装置
60は、従来技術の項で説明したように、製びん機に備
えられるものであって、ゴブMを適宜、所定の順序で各
セクションに分配するものである。図の符号61はフィ
ーダ、62はフィーダ61下方に設けられた所定角度回
転揺動するスクープ、63は各セクションの固定シュー
トを表している。
【0023】このゴブ分配装置60は、回転向きおよび
回転速度が制御されるサーボモータ等の原動機64の回
転を、前述した請求項2の発明に係る回転伝導機構30
および公知のウォーム機構等を介して、前記スクープ6
2に伝導する。そして、スクープ62を所定角度回転揺
動させて、フィーダ61と各セクションの固定シュート
63とを当該スクープ62により連結する。図の符号6
5は原動機64から伝導される回転の回転速度を所定速
度まで減速するための減速機構である。なお、この実施
例における回転伝導機構30では、原動機64側に前記
スプロケット40が、ゴブ分配装置60側に前記ローラ
回動体10が配設されている。
【0024】このような構成によれば、原動機64の回
転を、請求項2の発明に係る回転伝導機構30により、
正確かつ効率的に分配装置60のスクープ62に伝導す
るので、より正確な位置にスクープ62を回転揺動させ
ることができ、ゴブMの各セクションの固定シュート6
3への分配の作業性は向上する。なお、前記減速機構6
5に、前述した請求項3の発明の減速機構50を適用す
ることもできる。
【0025】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
ローラ回動体を含む回動伝導機構並びに減速機構によれ
ば、ローラ回動体とスプロケットとの係合により生じる
摩擦は少なくすむため、両部材の磨耗は減少する。した
がって、機構の耐用年数をのばすことができるととも
に、両部材間に生じるバックラッシも少なくなり、正確
かつ効率的に回転伝導することが可能となる。また、高
速回転に対応することができる。さらに、騒音問題も解
消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るローラ回動体を示す
縦断面図である。
【図2】この発明の一実施例に係る回転伝導機構を示す
平面図である。
【図3】同回転伝導機構の横断面図である。
【図4】この発明の一実施例に係る減速機構を示す横断
面図である。
【図5】この発明の一実施例に係る回転伝導機構を備え
たゴブ分配装置を示す概略平面図である。
【図6】従来のゴブ分配装置を示す概略平面図である。
【符号の説明】
10 ローラ回動体 11 中心軸 15 ホイル部材 21 ローラピン 22 ローラピンのピン 23 ローラピンのローラ 30 回転伝導機構 40 スプロケット 41 スプロケットの歯部 50 減速機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心軸に一体に固設された2つのホイル
    部材の間に、ピンと前記ピンに遊動自在に被着されたロ
    ーラとからなるローラピンを、前記中心軸を中心とする
    一定角度位置に環状に配置してなることを特徴とするロ
    ーラ回動体。
  2. 【請求項2】 中心軸に一体に固設された2つのホイル
    部材の間に、ピンと前記ピンに遊動自在に被着されたロ
    ーラとからなるローラピンを、前記中心軸を中心とする
    一定角度位置に環状に配置してなるローラ回動体と、 前記ローラ回動体の各ローラピン間に係合する歯部を有
    するスプロケットとからなることを特徴とする回転伝導
    機構。
  3. 【請求項3】 中心軸に一体に固設された2つのホイル
    部材の間に、ピンと前記ピンに遊動自在に被着されたロ
    ーラとからなるローラピンを、前記中心軸を中心とする
    一定角度位置に環状に配置してなるローラ回動体と、 前記ローラ回動体の各ローラピン間に係合する歯部を有
    するスプロケットとからなる回転伝導機構を含むことを
    特徴とする減速機構。
JP13586897A 1997-05-08 1997-05-08 ローラ回動体および回転伝導機構並びに減速機構 Pending JPH10311405A (ja)

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