JPH10311310A - 継手装置 - Google Patents

継手装置

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JPH10311310A
JPH10311310A JP12097697A JP12097697A JPH10311310A JP H10311310 A JPH10311310 A JP H10311310A JP 12097697 A JP12097697 A JP 12097697A JP 12097697 A JP12097697 A JP 12097697A JP H10311310 A JPH10311310 A JP H10311310A
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screw
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pin
hole
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Shinji Fukuhara
伸治 福原
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Fuji Industrial Co Ltd
Fuji Kogyo KK
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Fuji Industrial Co Ltd
Fuji Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み立て作業を行うことなく、どのような方
向に配置されたフレーム部材にも容易に取り付け得ると
共に、部品点数が少ない継手装置を提供する。 【解決手段】 継手本体1は、所定距離を隔てて平行に
配した略四角柱状の2本の脚部2,2の一端を板状の連
結部5で連結してなり、連結部5の周囲にフランジ部15
が設けてある。連結部5の中央には、ピン本体17の直径
と略同じ直径の挿入穴6が開設してあり、両脚部2,2
の対向面には、ピン継手7を案内する溝12,12が設けて
ある。また、脚部2,2の先端近傍であって互いに外側
の面には矩形の凸部3,3が、フランジ部15の凸部3,
3に対応する部分の幅寸法より僅かに低い高さ寸法にな
るように突設してあり、一方の凸部3の略中央には、該
凸部3及び脚部2を貫通する捻子穴4が開設してある。
捻子穴4には捻子8が螺合してあり、捻子8の先端縁部
はピン継手7のテーパ21に当接させてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スチール製の机,
椅子若しくは棚等の家具、仕切壁のフレーム又は窓枠等
を組み立てる場合に使用され、第1被連結部材と筒状の
第2被連結部材とをピン継手を用いて連結する継手装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、特公昭58−47564 号公報に開示
された継手装置の組み立て図であり、図中80は正面視が
長方形の開口81を有する筒状のフレーム部材である。フ
レーム部材80の内面には、フレーム部材80の長手方向に
平行な4本のレール部82,82,82,82が、正方形の各頂
点の位置になるように突設してあり、レール部82,82,
82,82で囲まれる部分に正四角柱状の挿入部材51が挿入
されるようになっている。また、フレーム部材80の一側
面には、開口81から所定距離隔てた位置であって、レー
ル部82,82の間の略中央の位置に、円形の穴83が開設し
てある。
【0003】挿入部材51の一側面の略中央には、該一側
面に対向する他側面へ貫通する貫通穴52が、挿入部材51
の中心軸に直交するように開設してあり、挿入部材51を
フレーム部材80のレール部82,82,82,82内へ挿入し、
挿入部材51の端面とフレーム部材80の開口部分が略面一
になったとき、フレーム部材80の穴83と挿入部材51の貫
通穴52とが一致するようになっている。
【0004】挿入部材51の一端面中央には、挿入部材51
の中心軸と同心円状の挿入穴59が、貫通穴52を横切って
挿入部材51の他端面近傍に至るまで開設してある。この
挿入穴59にスプリング71及び平面視が略T字状のピン継
手57をこの順に挿入するようになっている。ピン継手57
は、略四角錐台形のヘッド部69の底面中央に円柱状のピ
ン本体67が立設してあり、ピン本体67のヘッド部69近傍
は他の部分の直径より小さい直径の括れ部68が設けてあ
る。また、ピン本体67の括れ部68とは反対側の端部近傍
の周面には円錐状の凹部70が、該凹部70の中心軸とピン
本体67の中心軸とが直交するように設けてある。挿入部
材51の挿入穴59内へスプリング71,ピン継手57のピン本
体67の順に挿入すると、挿入穴59の底に当接したスプリ
ング71によってピン継手57は、ピン本体67の括れ部68側
の端面が挿入部材51の端面から少し突出するように支持
される。
【0005】挿入部材51の貫通穴52には、長方形の開口
81の幅寸法より少し短い寸法の円筒状のねじスリーブ53
が内嵌されるようになっている。ねじスリーブ53の一端
近傍には、その周面を削除した転削部55が設けてあり、
転削部55には直径方向に2つのスリット56,56が設けて
ある。また、ねじスリーブ53の周面の略中央には、ピン
継手57及びスプリング71より大きい直径であり、ねじス
リーブ53を貫通する横穴54が開設してある。
【0006】このような継手装置を組み立てるには、貫
通穴52にねじスリーブ53を挿入した挿入部材51をフレー
ム部材80のレール部82,82,82,82内へ、挿入部材51の
端面とフレーム部材80の開口部分が面一になるまで挿入
して、ねじスリーブ53の転削部55とフレーム部材80の穴
83とを一致させる。フレーム部材80の穴83から例えばマ
イナスのドライバを挿入して転削部55に設けた2つのス
リット56,56内にドライバの先端を嵌合させ、該ドライ
バを操作してねじスリーブ53を回動させ、ねじスリーブ
53の横穴54と挿入部材51の挿入穴59とを位置合わせし、
挿入穴59内へスプリング71,ピン継手57のピン本体67を
この順に挿入してからドライバを取り外す。そして、ピ
ン継手57のヘッド部69に力を加えて、ピン継手57を挿入
穴59内へ少し押し込み、その状態で、先端が円錐形の捻
子58をねじスリーブ53内に螺合させ、捻子58先端の周面
を、ピン継手57の凹部70の周面に当接させる。
【0007】このように組み立てた継手装置を用いて、
次のようにしてフレーム部材80に他のフレーム部材を連
結する。
【0008】図7は図6に示した継手装置を用いて2つ
のフレーム部材を連結した状態を示す平断面図であり、
図中92はフレーム部材80に連結する第2フレーム部材で
ある。なお、図中、図6に対応する部分には同じ番号を
付してその説明を省略する。第2フレーム部材92は、円
筒状の芯部93の周囲に4つのアングル部94,94,94,94
を平面視が略正方形になるように互いに距離を隔てて配
し、芯部93の周面と各アングル部94,94,94,94の角部
とを連結してなり、平面視が略台形状の4つの溝95,9
5,95,95が形成されている。
【0009】そして、前述した如く組み立てた継手装置
のヘッド部69を第2フレーム部材92の適宜の溝95内に嵌
合し、ねじスリーブ53内に螺合してある捻子58を螺進さ
せる。ピン継手57の凹部70の周面に当接させた捻子58の
先端の位置が深くなるに従って、ピン継手57は挿入穴59
の奥の方へ摺動し、第2フレーム部材92がフレーム部材
80へ引き寄せられ、両フレーム部材80,92が連結され
る。このとき、ねじスリーブ53の転削部55がフレーム部
材80の穴83に内嵌すると共に、捻子58に加えられた締力
によって、ねじスリーブ53の端部がフレーム部材80の内
面に押し付けられる。これによって、挿入部材51がフレ
ーム部材80に強固に固定され、挿入部材51がフレーム部
材80から抜出することが防止される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
継手装置にあっては、挿入部材51にねじスリーブ53を挿
入し、それをフレーム部材80内へ挿入した後に、ねじス
リーブ53を回動させて、ねじスリーブ53の横穴54と挿入
穴59とを位置合わせして継手装置を組み立てているた
め、組み立て作業が煩雑であるという問題があった。ま
た、ねじスリーブ53は挿入部材51内に挿入しているだけ
であるため、ねじスリーブ53と挿入部材51との間にガタ
が発生する虞がある。更に、フレーム部材を開口が鉛直
下方になるように配置した場合、継手装置のフレーム部
材への取り付けが困難である。一方、部品点数が多いた
め、製造コストが高く、また、部品の管理に手間を要す
るという問題もあった。
【0011】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところはピン継手を挿入する
継手本体を、所定距離を隔てて平行に配した2本の柱状
の脚部の一端部分を、弾性材からなる連結部で連結して
なり、連結部にピン継手を挿入する挿入穴が開設してあ
り、脚部の外側の部分に他フレーム部材の穴に嵌合する
凸部が突設してあり、凸部及び該凸部が突設してある脚
部を貫通する捻子穴が開設してある構成にすることによ
って、組み立て作業を行うことなく、どのような方向に
配置されたフレーム部材にも容易に取り付け得ると共
に、部品点数が少ない継手装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る継手装置
は、柱状部材の一端に、第1被連結部材に係合する係合
部を設け、前記柱状部材の側部に、柱状部材の他端側を
斜面になした凹部を設けてなるピン継手と、該ピン継手
を挿入させる挿入穴が開設してある継手本体とを備え、
筒状であり側部に穴が開設してある第2被連結部材に継
手本体を内嵌し、挿入穴にピン継手を挿入し、係合部を
第1被連結部材に係合して第1被連結部材と第2被連結
部材とを連結する継手装置において、前記継手本体は、
所定距離を隔てて平行に配した2本の脚部の基端部分
を、弾性材からなる連結部で連結してなり、連結部に前
記ピン継手を挿入する挿入穴が開設してあり、脚部の外
側の部分に第2被連結部材の穴に嵌合する凸部が突設し
てあり、凸部及び該凸部が突設してある脚部を貫通する
捻子穴が開設してあることを特徴とする。
【0013】第2発明に係る継手装置は、第1発明にお
いて、第2被連結部材には2つの穴が対向して開設して
あり、前記凸部は、両穴に対応して両脚部の外側の部分
にそれぞれ設けてあり、両凸部の少なくとも一方に捻子
穴が開設してあることを特徴とする。
【0014】第3発明に係る継手装置は、第1又は第2
発明において、前記捻子穴に螺合する捻子を備えること
を特徴とする。
【0015】継手本体の2本の脚部に外側から内側へ向
かう力を加えると、弾性材からなる連結部が屈曲して両
脚部の間の寸法が小さくなり、前記力を除去すると、連
結部が伸展して両脚部の間の寸法が元に戻る。両脚部を
取り囲む寸法と略同じ内径寸法の筒状の第2被連結部材
内へ継手本体を、両脚部に前記力を加えて両脚部の間の
寸法を小さくした状態で挿入し、前記力を除去する。こ
のとき、脚部の外側の部分に設けた凸部が他フレーム部
材の内面に当接するため、それに応じた分だけ、連結部
は屈曲している。この継手本体を第2被連結部材内へ押
し込むと、凸部と第2被連結部材に開設してある穴とが
一致したときに、連結部が伸展して凸部が穴内に嵌合す
る。
【0016】このように、継手本体は一体的であるた
め、組み立て作業を要さず、ガタの発生が防止される。
また、継手本体を第2被連結部材内に押し込むだけで、
継手本体を第2被連結部材に取り付けることができ、取
り付け作業が容易である。一方、第2被連結部材から継
手本体を取り出すには、前述した力を再び加える必要が
あるため、例えば第2被連結部材の開口が鉛直下方であ
っても、継手本体が第2被連結部材から脱落することが
防止される。
【0017】そして、連結部に開設した挿入穴にピン継
手を挿入し、凸部及び脚部を貫通する捻子穴に捻子を螺
合して、捻子の先端をピン継手の側部に設けた凹部の斜
面に当接し、ヘッド部を第1被連結部材に係合し、捻子
に締力を加えて、ピン継手及び第1被連結部材を第2被
連結部材側へ引き寄せると共に、両脚部の間の距離を拡
げて捻子穴が開設してある脚部を第2被連結部材の内面
に当接させることによって第1被連結部材と第2被連結
部材とを連結する。このように、継手装置の部品点数は
少ないため製造コストが低く、また、部品の管理が容易
である。
【0018】第4発明に係る継手装置は、第1乃至第3
発明の何れかにおいて、両脚部の互いに対向する部分に
ピン継手を案内する溝がそれぞれ設けてあることを特徴
とする。
【0019】両脚部の互いに対向する部分にピン継手を
案内する溝が形成してあるため、円柱状のピン継手であ
ってもずれの発生が防止される。また、両脚部は広い面
積でピン継手を支持することができ、継手本体にひび又
は割れ等が生じることが防止される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。図1は本発明に係る継手
装置を示す斜視図であり、図2は図1に示した継手装置
のII−II線による断面図である。継手装置は、後述
する第2フレーム部材に係合する金属製のピン継手7、
ナイロン系樹脂,アクリロニトリル−ブタジエン−スチ
レン(ABS)樹脂等の合成樹脂を射出成形してなり、
ピン継手7が挿入されてそれを支持すると共に筒状のフ
レーム部材内に挿入する継手本体1と、ピン継手7及び
継手本体1をフレーム部材に固定するための捻子8とを
備えている。
【0021】ピン継手7は、略円盤状のヘッド部19の裏
面中央に、該ヘッド部19の直径より大きい直径の円柱状
のピン本体17が同心状に設けてあり、ピン本体17のヘッ
ド部19に当接する部分はヘッド部19の直径より小さい直
径の括れ部18にしてある。また、ヘッド部19とは反対側
の端部近傍にも、ヘッド部19の直径より小さい直径の括
れ部20が設けてあり、括れ部20のピン本体17の端部側の
部分は円錐台状のテーパ21になしてある。
【0022】継手本体1は、所定距離を隔てて平行に配
した略四角柱状の2本の脚部2,2の一端を板状の連結
部5で連結してなり、連結部5の周囲にフランジ部15が
設けてある。連結部5の中央には、前述したピン本体17
の直径と略同じ直径の挿入穴6が開設してあり、両脚部
2,2の対向面には、ピン継手7を案内する溝12,12が
設けてある。また、脚部2,2の先端近傍であって互い
に外側の面には矩形の凸部3,3が、フランジ部15の凸
部3,3に対応する部分の幅寸法より僅かに低い高さ寸
法になるように突設してあり、一方の凸部3の略中央に
は、該凸部3及び脚部2を貫通する捻子穴4が開設して
ある。捻子穴4には捻子8が螺合してあり、捻子8の先
端縁部はピン継手7のテーパ21に当接させてある。
【0023】脚部2,2の連結部5に当接する部分の近
傍は、脚部2,2の間の距離を連結部5に向かうにつれ
て短くして、側面視が略<印状になしてある。この継手
本体1にピン継手7を挿入させていない状態で、脚部
2,2の先端部分に外側から内側へ向かう押力を加える
と、両脚部2,2の略<印状の先端位置を支点にして、
板状の連結部5が屈曲して両脚部2,2の間の外側寸法
が、前記押力を加えていない場合に比べて小さくなり、
押力を除去すると、連結部5が元の状態に戻り、両脚部
2,2の間の外側寸法も元の寸法に戻る。このように連
結部5は板バネとして作用する。
【0024】また、脚部2,2の先端近傍も、脚部2,
2の間の距離を両脚部2,2の先端に向かうにつれて短
くなしてある。この部分の溝12,12の周方向の寸法は他
の部分より大きいため、ピン継手7と溝12,12との当接
面積が広い。一方、溝12,12の深さは、脚部2,2の基
端から先端に向かうに連れて僅かに浅くなしてある。こ
れによって、ピン継手7を溝12,12内へ挿入する場合
に、ピン継手7のヘッド部19が連結部5の挿入穴6内へ
陥没することが防止される。
【0025】図3及び図4は、図1に示した継手装置を
フレーム部材に取り付ける方法を説明する説明図であ
る。なお、図中、図1及び図2に対応する部分には同じ
番号を付してその説明を省略する。フレーム部材31は開
口32が長方形の筒状をしており、フレーム部材31の外径
寸法と継手本体1のフランジ部15の外径寸法とは略同じ
である。また、フレーム部材31の対向する2側面であっ
て、フレーム部材31の開口32から所定距離の位置には、
継手本体1の凸部3,3より少し大きい寸法の穴33,33
が開設してある。
【0026】このようなフレーム部材31に継手装置を取
り付けるには、継手本体1の脚部2,2の先端に、白抜
き矢符で示したように、互いに継手本体1の内側へ向か
う押力を加えて連結部5を屈曲させ、両脚部2,2の先
端位置を矢符方向へ移動させて両脚部2,2の間の外側
寸法を小さくし、その状態で継手本体1の先端をフレー
ム部材31の開口32内へ挿入させた後、前記押力を除く。
この押力を除いた状態であっても、前述した押力を継手
本体1に加える前の凸部3,3外面の間の寸法は、フレ
ーム部材31の開口32の寸法より少し大きいため、連結部
5は少しだけ屈曲しており、凸部3,3はフレーム部材
31の内面に押し付けられている。
【0027】この継手本体1をフレーム部材31内へ、フ
ランジ部15がフレーム部材31の端部に当接するまで押し
込むと、継手本体1の凸部3,3とフレーム部材31の穴
33,33とが一致し、連結部5のバネ力によって脚部2,
2が元の状態に戻り、凸部3,3がフレーム部材31の穴
33,33に嵌合して継手本体1がフレーム部材31に固定さ
れる。これによって、フレーム部材31の開口32を鉛直下
方に向けた場合でも、継手本体1がフレーム部材31から
脱落しない。
【0028】一方、継手本体1をフレーム部材31から取
り外すには、フレーム部材31の穴33,33に嵌合した凸部
3,3に前同様の押力を加えつつ、継手本体1を少し引
き出して、凸部3,3がフレーム部材31の内面に押し付
けられた状態に戻し、前記押力を除いて、継手本体1を
フレーム部材31から引き抜く。
【0029】フレーム部材31に固定した継手本体1の挿
入穴6から溝12,12内へ、ピン継手7をヘッド部19とは
反対側の端から、ピン継手7のヘッド部19が連結部5か
ら所定長突出する位置まで挿入した後、捻子8を捻子穴
4に螺合して、捻子8の先端周縁部をピン継手7のテー
パ21に当接させることによって、ピン継手7を固定す
る。
【0030】このようにフレーム部材31に取り付けた継
手装置にあっては、図4に示したように捻子8を締め付
けると、捻子8の先端縁部がピン継手7のテーパ21に沿
って括れ部20に当接するまでピン継手7が溝12,12の奥
の方へ摺動し、ピン本体17のヘッド部19側の端面と継手
本体1の連結部5の表面とが面一になる。そして、更に
捻子8を締め付けると、脚部2がフレーム部材31の内面
に押し付けられ、ピン継手7及び継手本体1が強固にフ
レーム部材31に固定される。
【0031】図5は、図1に示した継手装置を用いて2
つのフレーム部材を連結する方法を説明する説明図であ
り、(a)は捻子締め付け前の状態を、(b)は捻子締
め付け後の状態をそれぞれ示している。なお、図中、図
4に対応する部分には同じ番号を付してその説明を省略
する。第2フレーム部材42は、円筒状の芯部43の周囲に
4つのアングル部44,44,44,44を平面視が略正方形に
なるように互いに距離を隔てて配し、芯部43の周面と各
アングル部44,44,44,44の角部とを連結してなり、平
面視が略台形状の4つの溝45,45,45,45が形成されて
いる。
【0032】そして、継手装置をフレーム部材31に前述
した如く取り付け、図5(a)のように、ピン継手7の
ヘッド部19を第2フレーム部材42の適宜の溝45内に嵌合
させた後、図4に示した如く捻子8を締め付け、捻子8
の先端がピン本体17のテーパ21に沿って括れ部20に当接
するまでピン継手7が継手本体1の奥の方へ摺動させ
る。そして、図5(b)のように、ピン本体17のヘッド
部19側の端面と継手本体1の連結部の表面とが面一にな
るまで、第2フレーム部材42をフレーム部材31側へ引き
寄せ、両フレーム部材31,42を連結させると共に、脚部
2をフレーム部材31の内面に押し付けて、第2フレーム
部材42,ピン継手7及び継手本体1をフレーム部材31に
強固に固定させる。
【0033】なお、本実施の形態ではピン継手のヘッド
部を円盤状になしてあるが、本発明はこれに限らず、ヘ
ッド部を四角錐台形状又は短冊状等になしてもよいこと
はいうまでもない。また、2本の脚部は、継手本体を挿
入させるフレーム部材の形状に応じて略四角柱状になし
てあるが、本発明はこれに限らず、フレーム部材が円筒
状である場合は、それに対応して脚部の形状を、正面視
が略半円形状にすればよい。更に、本実施の形態では、
一方の凸部及び該凸部を突設した脚部を貫通する捻子穴
を開設してあるが、本発明はこれに限らず、両方の凸部
及び各凸部を突設した脚部を貫通する捻子穴をそれぞれ
開設しておき、両捻子穴に捻子を螺合してフレーム部材
と第2フレーム部材とを連結するようになしてもよい。
また、円柱状のピン継手を用いているが、本発明はこれ
に限らず、角柱状のピン継手を用いてもよいことはいう
までもない。
【0034】
【発明の効果】以上詳述した如く、第1、第2及び第3
発明に係る継手装置にあっては、継手本体は一体的であ
るため、組み立て作業を要さず、ガタの発生が防止され
る。また、継手本体を筒状の第2被連結部材に押し込む
だけで、継手本体を第2被連結部材に取り付けることが
でき、取り付け作業が容易である。一方、第2被連結部
材から継手本体を取り出すには、前述した力を再び加え
る必要があるため、例えば第2被連結部材の開口が鉛直
下方であっても、継手本体が第2被連結部材から脱落す
ることが防止される。更に、継手装置の部品点数が少な
いため製造コストが低く、部品の管理が容易である。
【0035】第3発明に係る継手装置にあっては、両脚
部の互いに対向する部分にピン継手を案内する溝が形成
してあるため、円柱状のピン継手であってもずれの発生
が防止される。また、両脚部は広い面積でピン継手を支
持することができ、継手本体にひび又は割れ等が生じる
ことが防止される等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る継手装置を示す斜視図である。
【図2】図1に示した継手装置のII−II線による断
面図である。
【図3】図1に示した継手装置をフレーム部材に取り付
ける方法を説明する説明図である。
【図4】図1に示した継手装置をフレーム部材に取り付
ける方法を説明する説明図である。
【図5】図1に示した継手装置を用いて2つのフレーム
部材を連結する方法を説明する説明図である。
【図6】特公昭58−47564 号公報に開示された継手装置
の組み立て図である。
【図7】図6に示した継手装置を用いて2つのフレーム
部材を連結した状態を示す平断面図である。
【符号の説明】
1 継手本体 2 脚部 3 凸部 4 捻子穴 5 連結部 6 挿入穴 7 ピン継手 8 捻子 12 溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱状部材の一端に、第1被連結部材に係
    合する係合部を設け、前記柱状部材の側部に、柱状部材
    の他端側を斜面になした凹部を設けてなるピン継手と、
    該ピン継手を挿入させる挿入穴が開設してある継手本体
    とを備え、筒状であり側部に穴が開設してある第2被連
    結部材に継手本体を内嵌し、挿入穴にピン継手を挿入
    し、係合部を第1被連結部材に係合して第1被連結部材
    と第2被連結部材とを連結する継手装置において、 前記継手本体は、所定距離を隔てて平行に配した2本の
    脚部の基端部分を、弾性材からなる連結部で連結してな
    り、連結部に前記ピン継手を挿入する挿入穴が開設して
    あり、脚部の外側の部分に第2被連結部材の穴に嵌合す
    る凸部が突設してあり、凸部及び該凸部が突設してある
    脚部を貫通する捻子穴が開設してあることを特徴とする
    継手装置。
  2. 【請求項2】 第2被連結部材には2つの穴が対向して
    開設してあり、前記凸部は、両穴に対応して両脚部の外
    側の部分にそれぞれ設けてあり、両凸部の少なくとも一
    方に捻子穴が開設してある請求項1記載の継手装置。
  3. 【請求項3】 前記捻子穴に螺合する捻子を備える請求
    項1又は2記載の継手装置。
  4. 【請求項4】 両脚部の互いに対向する部分にピン継手
    を案内する溝がそれぞれ設けてある請求項1乃至3の何
    れかに記載の継手装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2023007899A (ja) * 2021-07-02 2023-01-19 アンリツ株式会社 電波暗箱および該電波暗箱を用いた試験装置

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