JPH10311065A - 油圧式建設作業機械の制御装置 - Google Patents

油圧式建設作業機械の制御装置

Info

Publication number
JPH10311065A
JPH10311065A JP12406997A JP12406997A JPH10311065A JP H10311065 A JPH10311065 A JP H10311065A JP 12406997 A JP12406997 A JP 12406997A JP 12406997 A JP12406997 A JP 12406997A JP H10311065 A JPH10311065 A JP H10311065A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pilot
valve
control device
control
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP12406997A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3315340B2 (ja
Inventor
Toshiaki Nishida
利明 西田
Hiroyuki Adachi
宏之 足立
Kazuhiro Shibamori
一浩 柴森
Mitsuo Kihara
光男 木原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP12406997A priority Critical patent/JP3315340B2/ja
Publication of JPH10311065A publication Critical patent/JPH10311065A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3315340B2 publication Critical patent/JP3315340B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧機器のパイロット管路に介装した制御用
電磁弁が固渋を起こした場合においても油圧アクチュエ
ーターが暴走するのを防止できる安全性の優れた油圧式
建設作業機械の制御装置を提供する。 【解決手段】 電磁比例減圧弁13a〜13cの下流に
連結された検出用パイロット管路T6 内のパイロット油
圧pを圧力検出器11で検出すると共に角度センサー1
6a〜16cで作業機の屈折部の回動角α,β,γを検
出し、例えば、スイッチ10aの押圧操作を解除して電
磁比例減圧弁13bの駆動電流を0にした時から所定の
動作遅れ時間の後の前記パイロット油圧pが高圧であ
り、かつ、回動角α,β,γが時間と共に変化していた
場合に、制御装置9は電磁比例減圧弁13bの動作が異
常と判定して電磁切換弁14を閉じる駆動電流を出力す
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧ショベルなどの
油圧式建設作業機械の制御装置に係り、特に、複数の油
圧アクチュエーターを運転室で遠隔制御する方式の制御
装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、油圧式建設機械の制御装置として
は、例えば特開平4−213631号公報に操作レバー
の操作量に対応して電気信号を出力するリモコン弁を有
し、該電気信号に基づいてコントローラーが油圧機器の
パイロット管路に介装される制御用電磁弁を作動する制
御信号を出力するようにした発明が提案されている。
【0003】この制御装置においては、運転者がリモコ
ン弁の操作レバーを把持して所定方向に回動操作する
と、その操作量に対応した電気信号がリモコン弁より出
力され、この電気信号に基づいてコントローラーからオ
ン信号が出力されるため、電磁弁が開いてパイロット油
が油圧機器に供給され、油圧機器が駆動される。また、
運転者が操作レバーを当初の中立位置へ戻すと、リモコ
ン弁から電磁弁を開かせる電気信号が出力されなくなる
ため、コントローラーからオフ信号が出力されることに
より、電磁弁が閉じて油圧アクチュエーターへの圧油の
供給が絶たれ、油圧機器が停止する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、この油
圧式建設機械の制御装置では、リモコン弁から電気配線
を介して電気信号が出力されるようになっているため、
リモコン弁の周辺部にパイロット配管を配設する必要が
なく、リモコン弁の周辺部の設計や組立が比較的容易で
あるという利点を有する。しかしながら、万一、ごみ等
の異物の噛み込みにより前記電磁弁が固渋を起こした場
合、運転者が操作レバーを当初の中立位置へ戻したと
き、コントローラーからオフ信号が出力されたにも拘ら
ず、該電磁弁が開放状態に保たれることから、運転者の
意志に反して油圧機器に圧油が供給され続けることによ
り、油圧アクチュエーターが暴走する虞があった。
【0005】本発明はこのような従来技術の実情に鑑み
て為されたもので、その目的は油圧機器のパイロット管
路に介装した制御用電磁弁が固渋を起こした場合におい
ても油圧アクチュエーターが暴走するのを防止できる安
全性の優れた油圧式建設作業機械の制御装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、制御用電磁弁の下流側に連結されたパイロ
ット管路内のパイロット圧力を検出する圧力検出器と、
作業機のそれぞれの屈折部の回動角を検出する角度検出
器と、制御用電磁弁にパイロット油が流入する流入側副
パイロット管路に介装され、制御装置からの駆動電流に
よってパイロット油の流路を遮断する遮断用電磁弁とを
設け、制御用電磁弁を閉じる制御信号が出力されてから
所定時間後に圧力検出器が検出した前記パイロット管路
内のパイロット圧力が高圧であり、かつ、角度検出器が
検出した作業機の回動角が時間と共に変化していた時
は、制御装置は制御用電磁弁が動作異常を起こしたもの
と判定し、遮断用電磁弁を閉じて前記副パイロット管路
へのパイロット油の流路を遮断するための駆動電流を出
力するようにしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、具体例について図面を参照
して説明する。図1は本発明の一具体例に係る油圧ショ
ベル全体の油圧回路図、図2はその制御装置の構成を示
すブロック図、図3はその制御装置の動作状態を説明す
る図である。図1において、1aはブーム用操作レバー
装置、1bはアーム用操作レバー装置、1cはバケット
用操作レバー装置、1dはオフセット用操作ペダル装
置、1eは旋回用操作レバー装置、1fは右走行用操作
レバー装置、1gは左走行用操作レバー装置であり、こ
れら操作レバー装置1a〜1cと操作ペダル装置1dお
よび操作レバー装置1e〜1gは図示しない運転室内の
所定位置にそれぞれ配設されている。2a〜2gはそれ
ぞれ油圧アクチュエーター3a〜3gに供給される作動
油の方向と流量を制御する方向切替弁であり、油圧アク
チュエーター3a〜3gの中、ブームシリンダー3a、
アームシリンダー3b、バケットシリンダー3c、オフ
セット用シリンダー3dにより、図示しない作業機の各
機構要素を動作させると共に、旋回モーター3eにより
図示しない旋回体を旋回させ、右走行モーター3fおよ
び左走行モーター3gにより図示しない走行体を走行さ
せるようになっている。
【0008】また、4は方向切替弁2a〜2gに作動油
を供給する主ポンプ、5はパイロット油供給管路を介し
てパイロット油を供給するパイロットポンプであり、操
作レバー装置1a〜1c,1e〜1gおよび操作ペダル
装置1dは図示しない減圧弁を有し、パイロットポンプ
5から供給されるパイロット圧(1次圧)を各操作量に
応じて減圧し、この減圧されたパイロット圧(2次圧)
を各方向切替弁2a〜2gに供給する。T1 はパイロッ
トポンプ5から供給されるパイロット油を操作レバー装
置1a〜1c,1e〜1gおよび操作ペダル装置1dに
導く主パイロット油供給管路、T2 は主パイロット油供
給管路T1 から分岐し、遮断用電磁切換弁14を介して
パイロット油を制御用電磁比例減圧弁13a,13b,
13cに導く副パイロット油供給管路である。
【0009】さらに、T3 は制御用電磁比例減圧弁13
aの下流に設けられたシャトル弁8aを介してパイロッ
ト油をアーム用方向切替弁2bのアーム押し受圧室2b
1 に導くアーム押しパイロット管路、T4 は制御用電磁
比例減圧弁13bの下流側に設けられたシャトル弁8b
を介してパイロット油をオフセット用方向切替弁2dの
一方の受圧室2d1 に導く右オフセットパイロット管
路、T5 は制御用電磁比例減圧弁13cの下流に設けら
れたシャトル弁8cを介してパイロット油をオフセット
用方向切替弁2dの他方の受圧室2d2 に導く左オフセ
ットパイロット管路、T6 は制御用電磁比例減圧弁13
a,13b,13cの下流側に設けられ、それぞれ逆止
弁15a〜15cを介して連通する検出用パイロット管
路である。
【0010】そして、制御装置9は図2に示すコントロ
ーラー12を具えていて、このコントローラー12には
同図に示すように、オフセット用シリンダー3dを相反
する2つの方向、即ち、伸長方向と縮小方向とにそれぞ
れ操作するための一対のスイッチ10a,10bと、検
出用パイロット管路T6 に接続された圧力検出器11
と、図示しないブーム、アームおよびバケットの屈折部
にそれぞれ取り付けられ、それぞれ屈折部の回動角α,
β,γを検出する角度センサー16a,16b,16c
と、制御用電磁比例減圧弁13a,13b,13cと、
遮断用電磁切換弁14が電気的に接続されている。
【0011】一対のスイッチ10a,10bはオン・オ
フ動作を行なう押釦スイッチで構成されていて、実際に
は運転室内の右側に位置する操作レバー装置1a,1b
の握り部上部に設けられており、操作ペダル装置1dの
踏み操作の外に、一対のスイッチ10a,10bの押し
操作によってもオフセット用シリンダー3dの伸縮動作
の操作を行うことができるようになっている。遮断用電
磁切換弁14は制御用電磁比例減圧弁13a〜13cの
上流側に設けられ、コントローラー12からの制御信号
によりパイロットポンプ5から供給されるパイロット圧
(1次圧)を二次側に伝達または遮断する。
【0012】電磁比例減圧弁13aとシャトル弁8aと
の間のパイロット管路から分岐したパイロット管路には
逆止弁15aが介装され、電磁比例減圧弁13bとシャ
トル弁8bとの間のパイロット管路から分岐したパイロ
ット管路には逆止弁15bが介装され、電磁比例減圧弁
13cとシャトル弁8cとの間のパイロット管路から分
岐したパイロット管路に逆止弁15cが介装されてい
て、これらの逆止弁15a〜15cの流出側パイロット
油は検出用パイロット管路T6 に合流する。そして、圧
力検出器11は制御用電磁比例減圧弁13a〜13cの
下流側の検出用パイロット管路T6 内のパイロット油の
圧力pを検出する。
【0013】図2に示すコントローラー12はスイッチ
10a,10bからの操作信号、圧力検出器11からの
圧力信号および作業機の屈折部にそれぞれ設けられて回
動角α,β,γを検出する3つの角度センサー16a〜
16cからの角度信号が入力する入力部12aと、これ
ら操作信号、圧力信号および角度信号に基づいて種々の
演算を行なうと共に、圧力検出器11で検出されるパイ
ロット油圧pの圧力信号および角度センサー16a〜1
6cからの角度信号に基づいて制御用電磁比例減圧弁1
3a〜13cの動作が異常か否かを判定する演算部12
bと、電磁比例減圧弁13a〜13cをそれぞれ駆動す
る駆動電流や電磁切換弁14を駆動する駆動電流等を出
力する出力部12cとを具えている。
【0014】また、演算部12bは作業機の各機構要素
の回動角α,β,γを表す角度信号に基づいて作業機の
先端の位置座標を演算して、それが運転室近傍等に予め
設定された干渉防止領域に侵入したか否かを判定する機
能も具えており、作業機の一部が干渉防止領域に侵入し
た場合に駆動電流を出力して電磁比例減圧弁13aを開
路させ、アーム引き動作の抑止を行なわせることによ
り、作業機の先端を干渉防止領域から退避させる保安機
能を発揮する。
【0015】前述のように、副パイロット油供給管路T
2 からそれぞれ分岐したパイロット管路に電磁比例減圧
弁13a〜13cが介装され、それらの下流側にそれぞ
れ設けられたシャトル弁8a〜8cはそれぞれ電磁比例
減圧弁13aと操作レバー装置1bの一方、電磁比例減
圧弁13bと操作ペダル装置1dの一方および電磁比例
減圧弁13cと操作ペダル装置1dの他方から流出した
パイロット油のいずれか圧力の高い方のパイロット油を
アーム押しパイロット管路T3 、右オフセットパイロッ
ト管路T4 および左オフセットパイロット管路T5 を介
して方向切替弁2bの受圧室2b1 、オフセット用方向
切替弁2dの一方の受圧室2d1 および他方の受圧室2
2 に優先的に供給するようになっている。
【0016】次に本具体例の動作を説明する。運転者が
例えば、操作レバー装置1a(1c)の握り部を右手で
把持して前後方向に適宜操作すると、その操作量に応じ
たパイロット油圧がブーム制御用操作レバー装置1aか
ら方向切替弁2aに付与され、該パイロット圧力に基づ
いて方向切替弁2aが切り替えられ、ブームシリンダー
3aに供給される圧油の方向と供給量が制御される。同
様に、該操作レバー装置1a(1c)を横方向に適宜操
作すると、バケット制御用操作レバー装置1cから出力
されるパイロット油圧に基づいて方向切替弁2cからバ
ケットシリンダー3cに供給される圧油の流出方向と供
給量が制御される。
【0017】また、オフセット用シリンダー3dの駆動
操作を行う場合に、例えば、右手指で右側のスイッチ1
0aを押圧操作することにより、該スイッチ10aから
の右オフセット操作信号OFr がコントローラー12の
入力部12aに入力される。これによって出力部12c
からオン信号が右オフセット用電磁比例減圧弁13bに
出力されるため、副パイロット油供給管路T2 からのパ
イロット油が該電磁比例減圧弁13b、シャトル弁8b
および右オフセットパイロット管路T4 を介して方向切
替弁2dの受圧室2d1 に付与される。その結果、方向
切替弁2dのスプールが図1の右方向に移動するため、
オフセット用シリンダー3dが伸長して右オフセット動
作が行なわれる。
【0018】同様に、左手指で左側のスイッチ10bを
押圧操作することにより、スイッチ10bからの左オフ
セット操作信号OFl がコントローラー12に入力さ
れ、コントローラー12の制御により左オフセット用電
磁比例減圧弁13cが開かれて、副パイロット油供給管
路T2 からのパイロット油が電磁比例減圧弁13c、シ
ャトル弁8cおよび左オフセットパイロット管路T5
介して方向切替弁2dの受圧室2d2 に付与される。そ
の結果、方向切替弁2dのスプールが図1の左方向に移
動するため、オフセット用シリンダー3dが縮小して左
オフセット動作が行なわれる。
【0019】そして、コントローラー12の演算部12
bはスイッチ10a,10bから左右のオフセット操作
信号OFl ,OFr が入力部12aに入力されると、直
ちに出力部12cから左右のオフセット用電磁比例減圧
弁13a,13bに駆動電流Ia,Ibを出力し、オフ
セット操作信号OFl ,OFr がローに切り替わると、
直ちにオフセット用電磁比例減圧弁13a,13bに出
力されていた駆動電流Ia,Ibを断つと共に、圧力検
出器11で検出された逆止弁15a〜15cの下流側の
パイロット油圧pを監視していて、オフセット用電磁比
例減圧弁13a,13bに出力されていた駆動電流I
a,Ibが0になってから所定の動作遅れ時間の後、パ
イロット油圧pが高圧から低圧に切り替わるか否かを判
定する。
【0020】ところで、例えば、電磁比例減圧弁13b
が異物の噛み込み等により固渋を起こした場合は、電磁
比例減圧弁13bに出力されていた駆動電流Ibが0に
なったにも拘らず、電磁比例減圧弁13bは開きぱなし
状態となり、オフセット用シリンダー3dが暴走してし
まう。そこで、コントローラー12の演算部12bは所
定の動作遅れ時間の後のパイロット油圧pが高圧の侭で
あり、かつ、角度センサー16a〜16cからの角度信
号が時間と共に変化していた場合は電磁比例減圧弁13
bの動作が異常と判定し、出力部12cより電磁切換弁
14に駆動電流Isを出力し、電磁切換弁14を閉じて
副パイロット油供給管路T2 の油路を遮断し、電磁比例
減圧弁13a〜13cへのパイロット油の供給を断つ。
上述の電磁比例減圧弁13bの動作異常有無の判定動作
は電磁比例減圧弁13aおよび電磁比例減圧弁13cに
対しても全く同様に行われる。
【0021】図3は電磁比例減圧弁13b,13cが正
常動作する場合と故障を起こして開放状態となった場合
のスイッチ10a,10b、圧力検出器11、電磁比例
減圧弁13b,13c、電磁切換弁14およびアクチュ
エーターの動作状態を示す表図である。例えば、電磁比
例減圧弁13bの正常時にスイッチ10aを押圧操作す
ると、出力部12cより電磁比例減圧弁13bに駆動電
流Ibが出力されることにより、直ちに電磁比例減圧弁
13bが作動して開くから、パイロット油圧が右オフセ
ットパイロット管路T4 を介して方向切替弁2dの受圧
室2d1 に付与され、方向切替弁2dのスプールが図1
の右方向に移動し、オフセット用シリンダー3dが伸長
する。その後、スイッチ10aを押解除操作すると、電
磁比例減圧弁13bに出力されていた駆動電流Ibが0
になり、電磁比例減圧弁13bの弁体が図示しないバネ
に押し戻されて流路を閉じるから、右オフセットパイロ
ット管路T4 にはパイロット油が供給されず、方向切替
弁2dのスプールが中立位置に戻されてオフセット用シ
リンダー3dが停止する。
【0022】電磁比例減圧弁13bが開く時は出力部1
2cより出力される駆動電流Ibにより励磁された電磁
コイルの電磁力により弁体が強く吸引されるから、電磁
比例減圧弁13bが固渋を起こす可能性は少ない。そこ
で、この具体例では電磁比例減圧弁13bが開く時には
圧力検出器11から出力された電磁比例減圧弁13bの
流出側のパイロット油圧pおよび角度センサー16a〜
16cからの角度信号に基づく電磁比例減圧弁13bの
動作異常判定は行わず、電磁比例減圧弁13bが閉じる
時の動作異常判定のみを行っている。
【0023】即ち、演算部12bはオフセット操作信号
OFl ,OFr がローに切り替わって所定の動作遅れ時
間の後のパイロット油圧pが高圧(ハイ)になっている
か否かを判断し、その判断結果が然りならば、角度セン
サー16a〜16cからの角度信号の時間微分を演算し
た値が0か否かを判断する。その判断結果が否、つま
り、角度センサー16a〜16cからの角度信号が時間
と共に変化していたならば、電磁比例減圧弁13bの動
作が異常と判定する。コントローラー12が電磁比例減
圧弁13bの動作を異常と判定した時は、電磁切換弁1
4を閉じる駆動電流Isを出力することにより副パイロ
ット油供給管路T2 を断路させるから、電磁比例弁13
bにはパイロット油が供給されず、従って、方向切替弁
2dが自動的に中立位置に戻されるため、オフセット用
シリンダー3dが停止する。また、他の電磁比例弁13
a,13cの動作異常判定を行う場合も上述の電磁比例
弁13bの動作異常判定を行う場合の動作と全く同様で
ある。
【0024】このように本具体例では、電磁比例弁13
a〜13cが異物の噛み込み等により作動状態で故障し
固渋を起こした場合に、保安機構が働いたりスイッチ1
0(a,b)を中立位置に戻し操作した時にアームシリ
ンダー3bやオフセット用シリンダー3dが暴走するの
を防止でき、油圧ショベルの安全性を向上させることが
できる。また、スイッチ10(a,b)を戻し操作して
から所定動作遅れ時間後のパイロット油圧pが高圧であ
って、かつ、作業機の屈折部の回動角α,β,γが時間
と共に変化している時に電磁比例弁13(a〜c)が動
作異常と判定するようにしたから、圧力検出器11が故
障した時、あるいは、パイロット油の温度が低過ぎて圧
力検出器11の圧力検出の応答遅れが生じた時に、電磁
比例弁13(a〜c)が動作異常を起こしたものと誤判
定するのを防止できる。さらに、オフセット用シリンダ
ー3dの操作時に、操作ペダル装置1dの足踏み操作を
する替わりには手でスイッチ10a,10bを操作する
だけで操作できるから、操作者が安定した姿勢を保ちな
がら容易に油圧ショベルを操作でき、オフセット等の作
業機構を操作する際の操作性が優れたものとなってい
る。
【0025】また、本具体例では電磁比例弁13a〜1
3cを主パイロット油供給管路T1から分岐した副パイ
ロット管路T2 に介装されるようにしたので、電磁比例
弁13a〜13cの何れかが故障した時は、それらの下
流の互いに連通したパイロット管路T6 に設けた圧力検
出器11がパイロット油圧pを検出してコントローラー
12に高圧の検出信号を出力すると共に、作業機の屈折
部にそれぞれ設けられた角度センサー16a〜16cが
時間と共に変化する角度信号をコントローラー12に出
力するから、コントローラー12が動作異常と判定した
時は電磁切換弁14を閉じて、電磁比例弁13a〜13
cのみを制御不能にする。一方、操作レバー装置1a〜
1c,1e〜1gおよび操作ペダル装置1dへはパイロ
ットポンプ5から供給されるパイロット油を主パイロッ
ト油供給管路T1 を介して通常通り供給することができ
るから、油圧アクチュエーター3a〜3gへの作動油の
方向と流量を制御する方向切替弁2a〜2gの切替え動
作は電磁切換弁14が閉じていても正常に動作させるこ
とができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、制
御用電磁弁を閉じる制御信号が出力されてから所定時間
後に圧力検出器が検出した、制御用電磁弁にパイロット
油が流入する流入側副パイロット管路内のパイロット圧
力が高圧であり、かつ、角度検出器が検出した作業機の
回動角が時間と共に変化していた時は、制御用電磁弁が
動作異常を起こしたものと判定し、遮断用電磁弁を閉じ
て副パイロット管路へのパイロット油の流路を遮断する
ための駆動電流を出力するようにしたので、制御用電磁
弁が固渋を起こした場合においても油圧アクチュエータ
ーが暴走するのを防止でき、安全性の向上を図ることが
できると共に、圧力検出器が故障した時あるいはパイロ
ット油の温度が低過ぎて圧力検出器の圧力検出の応答遅
れが生じた時に制御用電磁弁の動作異常を誤判定するの
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一具体例に係る油圧ショベル全体の油
圧回路図
【図2】油圧ショベルの制御装置の構成を示すブロック
【図3】制御装置の動作状態を説明する図
【符号の説明】
1a〜1c,1e〜1g 操作レバー装置 1d 操作ペダル装置 2a〜2g 方向切替弁 3a〜3g 油圧アクチュエーター 4 主ポンプ 5 パイロットポンプ 8a〜8c シャトル弁 9 制御装置 10a,10b スイッチ 11 圧力検出器 12 コントローラー 13a〜13c 電磁比例減圧弁 14 電磁切換弁 15a〜15c 逆止弁 16a〜16c 角度センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木原 光男 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の油圧アクチュエーターに供給され
    る作動油の方向と流量をそれぞれ制御する複数の方向切
    替弁と、パイロットポンプから供給されるパイロット油
    を少なくとも1つの前記方向切替弁の受圧室に導くパイ
    ロット管路に介装され、制御装置からの駆動電流によっ
    て開閉する少なくとも1つの制御用電磁弁とを具えた油
    圧式建設作業機械の制御装置において、前記制御用電磁
    弁の下流側に連結されたパイロット管路内のパイロット
    圧力を検出する圧力検出器と、作業機のそれぞれの屈折
    部の回動角を検出する角度検出器と、前記制御用電磁弁
    にパイロット油が流入する流入側副パイロット管路に介
    装され、前記制御装置からの駆動電流によってパイロッ
    ト油の流路を遮断する遮断用電磁弁とを設け、前記制御
    用電磁弁を閉じる制御信号が出力されてから所定時間後
    に前記圧力検出器が検出した前記パイロット管路内のパ
    イロット圧力が高圧であり、かつ、前記角度検出器が検
    出した作業機の回動角が時間と共に変化していた時は、
    前記制御装置は前記制御用電磁弁が動作異常を起こした
    ものと判定し、前記遮断用電磁弁を閉じて前記副パイロ
    ット管路へのパイロット油の流路を遮断するための駆動
    電流を出力するようにしたことを特徴とする油圧式建設
    作業機械の制御装置。
JP12406997A 1997-05-14 1997-05-14 油圧式建設作業機械の制御装置 Expired - Fee Related JP3315340B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12406997A JP3315340B2 (ja) 1997-05-14 1997-05-14 油圧式建設作業機械の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12406997A JP3315340B2 (ja) 1997-05-14 1997-05-14 油圧式建設作業機械の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10311065A true JPH10311065A (ja) 1998-11-24
JP3315340B2 JP3315340B2 (ja) 2002-08-19

Family

ID=14876182

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12406997A Expired - Fee Related JP3315340B2 (ja) 1997-05-14 1997-05-14 油圧式建設作業機械の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3315340B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019138921A1 (ja) * 2018-01-11 2019-07-18 日立建機株式会社 作業車両
CN111336150A (zh) * 2020-03-26 2020-06-26 浙江大学宁波理工学院 多路阀
CN112127411A (zh) * 2020-09-18 2020-12-25 山东临工工程机械有限公司 挖掘机回转控制系统、控制方法及挖掘机
EP3933116A4 (en) * 2019-02-26 2022-12-14 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. CONSTRUCTION MACHINE

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019138921A1 (ja) * 2018-01-11 2019-07-18 日立建機株式会社 作業車両
EP3933116A4 (en) * 2019-02-26 2022-12-14 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. CONSTRUCTION MACHINE
CN111336150A (zh) * 2020-03-26 2020-06-26 浙江大学宁波理工学院 多路阀
CN112127411A (zh) * 2020-09-18 2020-12-25 山东临工工程机械有限公司 挖掘机回转控制系统、控制方法及挖掘机
CN112127411B (zh) * 2020-09-18 2022-06-21 山东临工工程机械有限公司 挖掘机回转控制系统、控制方法及挖掘机

Also Published As

Publication number Publication date
JP3315340B2 (ja) 2002-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4896774B2 (ja) 油圧作業機械の安全装置
EP1790859B1 (en) Hydraulic controller for working machine
JP4896775B2 (ja) 油圧作業機械の安全装置
JP3235838B2 (ja) 油圧機械の駆動制御装置
JP3643193B2 (ja) 油圧モータの制御装置
JPH0719207A (ja) 油圧機械の駆動制御装置
JP3277986B2 (ja) 油圧式建設作業機械の制御装置
JP3315340B2 (ja) 油圧式建設作業機械の制御装置
JP2010250459A (ja) 建設機械における誤作動防止装置
KR101555539B1 (ko) 건설기계의 엔진 제어방법
JP2757089B2 (ja) 作業機干渉防止装置
JP3739509B2 (ja) 油圧式掘削作業機械の制御装置
KR102543030B1 (ko) 작업 기계
JPH09256419A (ja) 油圧式建設機械の制御装置
JPH09151488A (ja) 油圧ショベルの油圧回路
JP3023541B2 (ja) 建設機械の旋回モータのブレーキ回路
JP5308396B2 (ja) 油圧作業機の制御装置
JP4859431B2 (ja) 油圧制御装置
JP3027529B2 (ja) 建設機械等の干渉防止装置
JP3248080B2 (ja) アクチュエ−タの暴走防止用方向切換弁
JPH08218415A (ja) 油圧ショベル用の運転室干渉防止装置及び油圧ショベル
JP3739441B2 (ja) 作業機の干渉防止装置
JPH1171780A (ja) 建設機械の干渉防止装置
JPH09217385A (ja) 作業機の油圧回路
JPH10281112A (ja) 流体制御方法およびその装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090607

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100607

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110607

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110607

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120607

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees