JPH10309710A - 擬石製造用成形型及びその製造方法並びに擬石の製造方法 - Google Patents
擬石製造用成形型及びその製造方法並びに擬石の製造方法Info
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- JPH10309710A JPH10309710A JP12193497A JP12193497A JPH10309710A JP H10309710 A JPH10309710 A JP H10309710A JP 12193497 A JP12193497 A JP 12193497A JP 12193497 A JP12193497 A JP 12193497A JP H10309710 A JPH10309710 A JP H10309710A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 擬石の成形型をコストをかけずに製作可能と
し、種々用途に使用できる成形型として提供する。 【解決手段】 原型となる岩石の外表面に合成樹脂材を
塗布して硬化させることにより型取りした雌型を、砂、
石等のバックアップ材により型枠内で保形支持して成る
こと、また、原型となる岩石の外表面の形状に合わせて
合成樹脂を硬化させて型取りして成る成形型によって形
成され、前記合成樹脂に廃棄樹脂材等の増量材が添加さ
れて一体形成されて成ることを特徴とする。
し、種々用途に使用できる成形型として提供する。 【解決手段】 原型となる岩石の外表面に合成樹脂材を
塗布して硬化させることにより型取りした雌型を、砂、
石等のバックアップ材により型枠内で保形支持して成る
こと、また、原型となる岩石の外表面の形状に合わせて
合成樹脂を硬化させて型取りして成る成形型によって形
成され、前記合成樹脂に廃棄樹脂材等の増量材が添加さ
れて一体形成されて成ることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンクリートを用い
て擬石を製造する際に使用する擬石製造用成形型及びそ
の製造方法並びに擬石製造用成形型を用いた擬石の製造
方法に関する。
て擬石を製造する際に使用する擬石製造用成形型及びそ
の製造方法並びに擬石製造用成形型を用いた擬石の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】河川の護岸、河床整備、法面の保護等に
は人工のコンクリート製品が広く使われている。しかし
ながら、これらのコンクリート製品は矩形状等の単純な
人工的形状を有していることから、自然景観を損なうこ
とが問題となっている。そこで、人工的な建造物であっ
ても、より自然で違和感の少ない形態として得られる製
品として天然の岩石と同様の塊状にコンクリート製品を
成形して、これを建造物に利用することが考えられてい
る(特開平9-48017 号公報、特開平9-48010 号公報等)
。
は人工のコンクリート製品が広く使われている。しかし
ながら、これらのコンクリート製品は矩形状等の単純な
人工的形状を有していることから、自然景観を損なうこ
とが問題となっている。そこで、人工的な建造物であっ
ても、より自然で違和感の少ない形態として得られる製
品として天然の岩石と同様の塊状にコンクリート製品を
成形して、これを建造物に利用することが考えられてい
る(特開平9-48017 号公報、特開平9-48010 号公報等)
。
【0003】ここで、天然の岩石と同様の形態にコンク
リート製品を成形する方法として通常なされる方法は天
然の岩石を原型として雌型を形成し、雌型にコンクリー
トを流し込んでコンクリートを成形する方法である。天
然の岩石から雌型を作製するには、岩石が埋没する型枠
内に天然の岩石を置き、岩石の表面に離型剤を塗布した
後、型枠内に裏打ち材を充填し、裏打ち材が固化した
後、岩石を離型して雌型とする。岩石の形状によって雌
型が単一の型で形成できない場合には割り型とし、成形
品を型から抜くことができるようにする。
リート製品を成形する方法として通常なされる方法は天
然の岩石を原型として雌型を形成し、雌型にコンクリー
トを流し込んでコンクリートを成形する方法である。天
然の岩石から雌型を作製するには、岩石が埋没する型枠
内に天然の岩石を置き、岩石の表面に離型剤を塗布した
後、型枠内に裏打ち材を充填し、裏打ち材が固化した
後、岩石を離型して雌型とする。岩石の形状によって雌
型が単一の型で形成できない場合には割り型とし、成形
品を型から抜くことができるようにする。
【0004】雌型にコンクリートを充填して成形する際
には、コンクリートが接する雌型の表面に離型材を塗る
か、雌型の表面にゴム等の素材を用いた離型層を設け、
コンクリートが固化した後に、雌型から成形品が簡単に
分離できるようにして行う。
には、コンクリートが接する雌型の表面に離型材を塗る
か、雌型の表面にゴム等の素材を用いた離型層を設け、
コンクリートが固化した後に、雌型から成形品が簡単に
分離できるようにして行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように型枠を使
用して天然の岩石から雌型を作製する方法は、型の製作
費用がかさみ、いろいろな形の製品を用意するといった
ような場合には型の製作費用だけでも相当にかかるとい
う問題がある。また、従来の雌型は重量が重くなり取扱
い性の点でも問題があった。また、従来の雌型を用いて
成形したコンクリート製品は重量が重いこと、自然石形
状に成形した場合には施工現場で組み合わせて組み立て
る作業が単純な矩形状等に形成した場合にくらべて難し
く、取扱いにくいという問題点もあった。
用して天然の岩石から雌型を作製する方法は、型の製作
費用がかさみ、いろいろな形の製品を用意するといった
ような場合には型の製作費用だけでも相当にかかるとい
う問題がある。また、従来の雌型は重量が重くなり取扱
い性の点でも問題があった。また、従来の雌型を用いて
成形したコンクリート製品は重量が重いこと、自然石形
状に成形した場合には施工現場で組み合わせて組み立て
る作業が単純な矩形状等に形成した場合にくらべて難し
く、取扱いにくいという問題点もあった。
【0006】本発明はこれらの問題点を解消すべくなさ
れたものであり、その目的とするところは、コストをか
けずに成形型を製作することが可能で、取扱いが容易で
種々の用途に好適に使用することができる擬石製造用成
形型及びその製造方法並びに擬石製造用成形型を用いた
擬石の製造方法をを提供するにある。
れたものであり、その目的とするところは、コストをか
けずに成形型を製作することが可能で、取扱いが容易で
種々の用途に好適に使用することができる擬石製造用成
形型及びその製造方法並びに擬石製造用成形型を用いた
擬石の製造方法をを提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、擬石製造用成形
型として、原型となる岩石の外表面に合成樹脂材を塗布
して硬化させることにより型取りした雌型を、砂、石等
のバックアップ材により型枠内で保形支持して成ること
を特徴とする。また、前記雌型が合成樹脂材とガラス強
化繊維との複合材によって形成されたことを特徴とす
る。また、原型となる岩石の外表面の形状に合わせて合
成樹脂を硬化させて型取りして成る成形型によって形成
され、前記合成樹脂に廃棄樹脂材等の増量材が添加され
て一体形成されて成ることを特徴とする。また、前記成
形型が上型と下型の割り型によって形成されたものは擬
石の成形に有用である。また、型枠内に原型となる岩石
を置き、型枠内に合成樹脂材を投入して硬化させること
により岩石の外表面の形状にならった成形型を得る擬石
製造用成形型の製造方法において、前記型枠内に前記岩
石とは別体のアタッチメントを配置して型取りすること
により、岩石の外形形状に付加的に所要の凹凸形状を設
けた成形品を得る成形部を設けた成形型を形成すること
を特徴とする。また、擬石製造用成形型にコンクリート
を充填し、コンクリートを固化させた後、離型してコン
クリートの成形品を得る擬石の製造方法において、前記
擬石製造用成形型にコンクリートを投入した後、コンク
リートスクラップあるいは汚泥等の増量材を投入し、さ
らにコンクリートを投入することにより、芯部分に増量
材が充填され外面がコンクリートにより保形された成形
品を得ることを特徴とする。また、擬石製造用成形型に
コンクリートを充填し、コンクリートを固化させた後、
離型してコンクリートの成形品を得る擬石の製造方法に
おいて、前記コンクリートに汚泥を加えた充填材を前記
擬石製造用成形型に充填して成形することを特徴とす
る。
するため次の構成を備える。すなわち、擬石製造用成形
型として、原型となる岩石の外表面に合成樹脂材を塗布
して硬化させることにより型取りした雌型を、砂、石等
のバックアップ材により型枠内で保形支持して成ること
を特徴とする。また、前記雌型が合成樹脂材とガラス強
化繊維との複合材によって形成されたことを特徴とす
る。また、原型となる岩石の外表面の形状に合わせて合
成樹脂を硬化させて型取りして成る成形型によって形成
され、前記合成樹脂に廃棄樹脂材等の増量材が添加され
て一体形成されて成ることを特徴とする。また、前記成
形型が上型と下型の割り型によって形成されたものは擬
石の成形に有用である。また、型枠内に原型となる岩石
を置き、型枠内に合成樹脂材を投入して硬化させること
により岩石の外表面の形状にならった成形型を得る擬石
製造用成形型の製造方法において、前記型枠内に前記岩
石とは別体のアタッチメントを配置して型取りすること
により、岩石の外形形状に付加的に所要の凹凸形状を設
けた成形品を得る成形部を設けた成形型を形成すること
を特徴とする。また、擬石製造用成形型にコンクリート
を充填し、コンクリートを固化させた後、離型してコン
クリートの成形品を得る擬石の製造方法において、前記
擬石製造用成形型にコンクリートを投入した後、コンク
リートスクラップあるいは汚泥等の増量材を投入し、さ
らにコンクリートを投入することにより、芯部分に増量
材が充填され外面がコンクリートにより保形された成形
品を得ることを特徴とする。また、擬石製造用成形型に
コンクリートを充填し、コンクリートを固化させた後、
離型してコンクリートの成形品を得る擬石の製造方法に
おいて、前記コンクリートに汚泥を加えた充填材を前記
擬石製造用成形型に充填して成形することを特徴とす
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて、図面とともに説明する。図1、2は本発明に係
る擬石製造用成形型の製造方法の一実施形態を示す説明
図である。なお、本明細書でいう擬石とは天然の岩石を
型取りし、コンクリートを用いて天然の岩石状に成形し
たものをいう。本発明は擬石の大きさをとくに限定する
ものではないが、以下の実施形態ではおよそ数百kg程度
の岩石を対象としている。
ついて、図面とともに説明する。図1、2は本発明に係
る擬石製造用成形型の製造方法の一実施形態を示す説明
図である。なお、本明細書でいう擬石とは天然の岩石を
型取りし、コンクリートを用いて天然の岩石状に成形し
たものをいう。本発明は擬石の大きさをとくに限定する
ものではないが、以下の実施形態ではおよそ数百kg程度
の岩石を対象としている。
【0009】図1は天然の岩石10を型取りしている状
態で、岩石10の表面に合成樹脂12を10mm程度の
厚さに塗布した状態である。型取りする際には、岩石1
0の全面に一度に合成樹脂12を塗布せず、上下に2分
して型取りしてもよいし、合成樹脂12が硬化した後に
上下に2分して割り型として型取りをしてもよい。12
aが上型の雌型、12bが下型の雌型である。
態で、岩石10の表面に合成樹脂12を10mm程度の
厚さに塗布した状態である。型取りする際には、岩石1
0の全面に一度に合成樹脂12を塗布せず、上下に2分
して型取りしてもよいし、合成樹脂12が硬化した後に
上下に2分して割り型として型取りをしてもよい。12
aが上型の雌型、12bが下型の雌型である。
【0010】型取り用として岩石10の表面に塗布する
合成樹脂12は、それ自体で成形型としての保形性を有
することを目的とするものではなく、型取りした雌型と
して一定の保形性を有するものであればよい。したがっ
て、型取りで使用する合成樹脂12はその強度面で素材
の種類や塗布厚がとくに限定されるものではなく、所要
の保形性を有するものであれば適宜合成樹脂材が使用で
き、また合成樹脂12の塗布厚も適宜設定すればよい。
合成樹脂12は、それ自体で成形型としての保形性を有
することを目的とするものではなく、型取りした雌型と
して一定の保形性を有するものであればよい。したがっ
て、型取りで使用する合成樹脂12はその強度面で素材
の種類や塗布厚がとくに限定されるものではなく、所要
の保形性を有するものであれば適宜合成樹脂材が使用で
き、また合成樹脂12の塗布厚も適宜設定すればよい。
【0011】なお、合成樹脂12は擬石製造用成形型で
コンクリートが接触する部位となるからコンクリートと
の離型性が良好であること、成形型内にコンクリートを
充填する取扱いに耐える一定の強度、耐久性が必要であ
る。このような要請から、ガラス強化繊維と合成樹脂と
の複合材やコンクリートとの離型性の良い合成ゴム等が
有効に使用できる。ガラス強化繊維を使用して成形型を
形成する場合には、原型となる岩石10の表面にガラス
強化繊維をのせ、その上に合成樹脂を流して一体化すれ
ばよい。
コンクリートが接触する部位となるからコンクリートと
の離型性が良好であること、成形型内にコンクリートを
充填する取扱いに耐える一定の強度、耐久性が必要であ
る。このような要請から、ガラス強化繊維と合成樹脂と
の複合材やコンクリートとの離型性の良い合成ゴム等が
有効に使用できる。ガラス強化繊維を使用して成形型を
形成する場合には、原型となる岩石10の表面にガラス
強化繊維をのせ、その上に合成樹脂を流して一体化すれ
ばよい。
【0012】図2は上記方法によって形取りして作製し
た雌型12bを用いて擬石製造用の成形型20を作製す
る方法を示す。この成形型20は所定強度の箱形に形成
した型枠14内にバックアップ材16を充填し、バック
アップ材16を介して雌型12bを支持したものであ
る。バックアップ材16としては砂、砂利等の雌型12
bの形状にならって充填できるものを使用する。これら
充填材の他に、鉄骨、木材等の補強材18を用いてもよ
い。
た雌型12bを用いて擬石製造用の成形型20を作製す
る方法を示す。この成形型20は所定強度の箱形に形成
した型枠14内にバックアップ材16を充填し、バック
アップ材16を介して雌型12bを支持したものであ
る。バックアップ材16としては砂、砂利等の雌型12
bの形状にならって充填できるものを使用する。これら
充填材の他に、鉄骨、木材等の補強材18を用いてもよ
い。
【0013】このように、合成樹脂12を用いて所定の
保形性を有する割り型である雌型12a、12bを作成
し、バックアップ材16を介して型枠14に雌型12
a、下型12bを支持して成形型20とする方法は、天
然の岩石からの型取りが容易にできること、、型枠14
を構成するバックアップ材16のコストがかからないと
いった点から、低コストで擬石製造用成形型が得られる
という利点がある。
保形性を有する割り型である雌型12a、12bを作成
し、バックアップ材16を介して型枠14に雌型12
a、下型12bを支持して成形型20とする方法は、天
然の岩石からの型取りが容易にできること、、型枠14
を構成するバックアップ材16のコストがかからないと
いった点から、低コストで擬石製造用成形型が得られる
という利点がある。
【0014】図3は天然の岩石を原型として擬石製造用
成形型を製造する他の実施形態を示す。本実施形態は、
成形型20の型全体を合成樹脂で固めて作製することを
特徴とする。型全体を合成樹脂で作製する場合は、図3
に示すように形枠14内に天然の岩石10を置き、形枠
14内に合成樹脂22を充填して固化させた後、岩石1
0を離型させることによって成形型20を得ることがで
きる。
成形型を製造する他の実施形態を示す。本実施形態は、
成形型20の型全体を合成樹脂で固めて作製することを
特徴とする。型全体を合成樹脂で作製する場合は、図3
に示すように形枠14内に天然の岩石10を置き、形枠
14内に合成樹脂22を充填して固化させた後、岩石1
0を離型させることによって成形型20を得ることがで
きる。
【0015】図示例は一対の割り型として成形型20を
作製する例であり、したがって、型枠14の深さ、ある
いは合成樹脂22を充填する際の合成樹脂22の厚さ
を、抜き型として形成する2つの割り型の寸法に合わせ
て設定する。岩石10から成形型20を型取りするた
め、合成樹脂22としては岩石10からの離型性の良い
材料もしくは岩石10の表面にあらかじめ離型剤を塗布
してから合成樹脂22を充填する。
作製する例であり、したがって、型枠14の深さ、ある
いは合成樹脂22を充填する際の合成樹脂22の厚さ
を、抜き型として形成する2つの割り型の寸法に合わせ
て設定する。岩石10から成形型20を型取りするた
め、合成樹脂22としては岩石10からの離型性の良い
材料もしくは岩石10の表面にあらかじめ離型剤を塗布
してから合成樹脂22を充填する。
【0016】合成樹脂22を充填する場合、単に合成樹
脂22のみを充填したのではコスト高になったり重くな
ったりするから、実施形態では樹脂成形品の製造工程で
排出される廃棄樹脂材、不要タイヤを細切りしたもの、
おが屑等の増量材24を利用し、これらと合成樹脂22
から成形型20を形成する。成形型20は上記方法によ
り上型と下型とを別個に型取りすることによって割り型
として得ることができる。図4はこうして得られた成形
型20の上型20aと下型20bの断面図を示す。な
お、上型20aには、成形型20内にコンクリートを投
入するための投入口26を設ける。
脂22のみを充填したのではコスト高になったり重くな
ったりするから、実施形態では樹脂成形品の製造工程で
排出される廃棄樹脂材、不要タイヤを細切りしたもの、
おが屑等の増量材24を利用し、これらと合成樹脂22
から成形型20を形成する。成形型20は上記方法によ
り上型と下型とを別個に型取りすることによって割り型
として得ることができる。図4はこうして得られた成形
型20の上型20aと下型20bの断面図を示す。な
お、上型20aには、成形型20内にコンクリートを投
入するための投入口26を設ける。
【0017】本実施形態のように、樹脂材を固化させて
成形型20を形成する際に樹脂材とともに増量材24を
使用することで、合成樹脂22のみを使用した場合にく
らべて成形型20の製作費を安くすることができ、また
成形型20の重量を軽くすることができる。
成形型20を形成する際に樹脂材とともに増量材24を
使用することで、合成樹脂22のみを使用した場合にく
らべて成形型20の製作費を安くすることができ、また
成形型20の重量を軽くすることができる。
【0018】なお、成形型20を作製する別の方法とし
て、岩石10全体がはいる深さの型枠を使用し、まず、
下型部分まで合成樹脂22および増量材24を充填して
固化させ、次いで、下型から露出している岩石10の表
面と下型の割り型面の表面に離型剤を塗布し、上型とな
る合成樹脂22と増量材24を充填して上型を固化させ
た後、上型と下型を各々分離して岩石10から離型する
ことにより上型と下型を得ることができる。
て、岩石10全体がはいる深さの型枠を使用し、まず、
下型部分まで合成樹脂22および増量材24を充填して
固化させ、次いで、下型から露出している岩石10の表
面と下型の割り型面の表面に離型剤を塗布し、上型とな
る合成樹脂22と増量材24を充填して上型を固化させ
た後、上型と下型を各々分離して岩石10から離型する
ことにより上型と下型を得ることができる。
【0019】また、岩石10を原型として成形型20を
作製する際に、型枠内にアタッチメントを配置すること
により、適宜形状に製品を変形することができ、成形品
の表面に文字や模様を表示させることができる。天然の
岩石を型取りして成形したコンクリート製品の場合は、
これを組み合わせて施工する際に、そのままの形状では
組み立てが困難な場合があるから、アタッチメントを用
いて製品の外面に凹凸等を形成することにより施工しや
すくすることができる。もちろん、天然の岩石の外面に
事前に加工を施して、適宜凹凸面を形成したものについ
て型取りすることも可能である。
作製する際に、型枠内にアタッチメントを配置すること
により、適宜形状に製品を変形することができ、成形品
の表面に文字や模様を表示させることができる。天然の
岩石を型取りして成形したコンクリート製品の場合は、
これを組み合わせて施工する際に、そのままの形状では
組み立てが困難な場合があるから、アタッチメントを用
いて製品の外面に凹凸等を形成することにより施工しや
すくすることができる。もちろん、天然の岩石の外面に
事前に加工を施して、適宜凹凸面を形成したものについ
て型取りすることも可能である。
【0020】また、岩石を型取りして作製するコンクリ
ート製品を川床に設置して川床の保護や景観を改善する
といった使い方では、成形品を設置した際に魚道が形成
できるようにしなければならない場合があるが、そのよ
うな使用に備えて魚道形成用のアタッチメントを型枠内
に設置して型取りすることにより、魚道となる空間が確
保された成形型として得ることが可能となる。このよう
に型枠内にアタッチメントを配置して型取りする方法は
原型となる岩石を共通に使用して、それぞれの用途に合
った成形型を得ることができるという利点がある。図4
で28は成形品の外面に凸部を形成するための成形部
で、岩石の外面にアタッチメントを取り付けて型取りし
た部位である。
ート製品を川床に設置して川床の保護や景観を改善する
といった使い方では、成形品を設置した際に魚道が形成
できるようにしなければならない場合があるが、そのよ
うな使用に備えて魚道形成用のアタッチメントを型枠内
に設置して型取りすることにより、魚道となる空間が確
保された成形型として得ることが可能となる。このよう
に型枠内にアタッチメントを配置して型取りする方法は
原型となる岩石を共通に使用して、それぞれの用途に合
った成形型を得ることができるという利点がある。図4
で28は成形品の外面に凸部を形成するための成形部
で、岩石の外面にアタッチメントを取り付けて型取りし
た部位である。
【0021】図5は上記上型20aと下型20bとを組
み合わせて形成した成形型20に混練りしたコンクリー
トを充填してコンクリートの成形品を作製する方法を示
す。上型20aと下型20bとを位置合わせして固定し
た後、投入口26からコンクリートを投入し、コンクリ
ートを固化させた後、上型20aと下型20bとを分離
してコンクリートの成形体を得る。
み合わせて形成した成形型20に混練りしたコンクリー
トを充填してコンクリートの成形品を作製する方法を示
す。上型20aと下型20bとを位置合わせして固定し
た後、投入口26からコンクリートを投入し、コンクリ
ートを固化させた後、上型20aと下型20bとを分離
してコンクリートの成形体を得る。
【0022】前述したように成形型20を形成する樹脂
材としてコンクリートとの剥離性を有する素材を使用す
ることにより上型20aおよび下型20bをコンクリー
トから簡単に剥離して容易にコンクリートの成形品を得
ることができる。なお、成形型20のコンクリートを充
填する際に、成形型20の内壁面にあらかじめ耐摩耗
性、耐候性を有する顔料を塗布しておくことにより、耐
摩耗性、耐候性を有する着色された製品として得ること
ができる。また、コンクリートを成形型20に充填する
際に顔料によって着色したモルタルを部分的に充填する
ことによって、着色されたコンクリートの成形品を得る
ことができる。
材としてコンクリートとの剥離性を有する素材を使用す
ることにより上型20aおよび下型20bをコンクリー
トから簡単に剥離して容易にコンクリートの成形品を得
ることができる。なお、成形型20のコンクリートを充
填する際に、成形型20の内壁面にあらかじめ耐摩耗
性、耐候性を有する顔料を塗布しておくことにより、耐
摩耗性、耐候性を有する着色された製品として得ること
ができる。また、コンクリートを成形型20に充填する
際に顔料によって着色したモルタルを部分的に充填する
ことによって、着色されたコンクリートの成形品を得る
ことができる。
【0023】また、成形型20にコンクリートを充填す
る際に、全量をコンクリートにせず増量材としてコンク
リートスクラップや汚泥を使用して成形することができ
る。すなわち、一定量コンクリートを投入したところ
で、コンクリートスクラップや汚泥を一定量投入し、さ
らにコンクリートを投入することによって、成形品の中
心部にコンクリートスクラップや汚泥が充填されたコン
クリート成形品が得られる。このようにコンクリートを
全量使用せず、部分的に増量材を使用することによって
廃棄物の有効活用が可能になり、また材料コストを下げ
ることが可能になる。
る際に、全量をコンクリートにせず増量材としてコンク
リートスクラップや汚泥を使用して成形することができ
る。すなわち、一定量コンクリートを投入したところ
で、コンクリートスクラップや汚泥を一定量投入し、さ
らにコンクリートを投入することによって、成形品の中
心部にコンクリートスクラップや汚泥が充填されたコン
クリート成形品が得られる。このようにコンクリートを
全量使用せず、部分的に増量材を使用することによって
廃棄物の有効活用が可能になり、また材料コストを下げ
ることが可能になる。
【0024】また、増量材と同様な考え方で、コンクリ
ートに一定量の汚泥を混入させたものを充填材として成
形型20に充填することによって成形品を得ることもで
きる。汚泥は黒色を呈し、汚泥を用いたコンクリート製
品は外観が黒色となる。これによって、従来のコンクリ
ート製品とは風合いの異なる独特なコンクリート製品と
して得ることができる。なお、上記成形品の製造方法で
は図4に示す成形型20を使用した例で説明したが、図
2に示す合成樹脂12によって形成した雌型12a、1
2bとバックアップ材16によって構成した成形型20
を使用する場合もまったく同様である。
ートに一定量の汚泥を混入させたものを充填材として成
形型20に充填することによって成形品を得ることもで
きる。汚泥は黒色を呈し、汚泥を用いたコンクリート製
品は外観が黒色となる。これによって、従来のコンクリ
ート製品とは風合いの異なる独特なコンクリート製品と
して得ることができる。なお、上記成形品の製造方法で
は図4に示す成形型20を使用した例で説明したが、図
2に示す合成樹脂12によって形成した雌型12a、1
2bとバックアップ材16によって構成した成形型20
を使用する場合もまったく同様である。
【0025】
【発明の効果】本発明に係る擬石製造用成形型及びその
製造方法によれば、上述したように、成形型を低コスト
で製造することができ、種々用途の擬石の製造に好適に
使用できる成形型として提供することができる。また、
本発明に係る擬石の製造方法によれば、擬石を容易に製
造することができる等の著効を奏する。
製造方法によれば、上述したように、成形型を低コスト
で製造することができ、種々用途の擬石の製造に好適に
使用できる成形型として提供することができる。また、
本発明に係る擬石の製造方法によれば、擬石を容易に製
造することができる等の著効を奏する。
【図1】擬石製造用成形型の製造方法を示す説明図であ
る。
る。
【図2】擬石製造用成形型の製造方法を示す説明図であ
る。
る。
【図3】擬石製造用成形型の他の製造方法を示す説明図
である。
である。
【図4】本発明に係る擬石製造用製造型の製造方法によ
って得られた成形型の断面図である。
って得られた成形型の断面図である。
【図5】本発明に係る擬石の製造方法を示す説明図であ
る。
る。
10 岩石 12 合成樹脂 12a 上型の雌型 12b 下型の雌型 14 型枠 16 バックアップ材 18 支持材 20 成形型 20a 上型 20b 下型 22 合成樹脂材 24 増量材 26 投入口 28 成形部 30 成形品
Claims (7)
- 【請求項1】 原型となる岩石の外表面に合成樹脂材を
塗布して硬化させることにより型取りした雌型を、砂、
石等のバックアップ材により型枠内で保形支持して成る
ことを特徴とする擬石製造用成形型。 - 【請求項2】 前記雌型が合成樹脂材とガラス強化繊維
との複合材によって形成されたことを特徴とする請求項
1記載の擬石製造用成形型。 - 【請求項3】 原型となる岩石の外表面の形状に合わせ
て合成樹脂を硬化させて型取りして成る成形型によって
形成され、前記合成樹脂に廃棄樹脂材等の増量材が添加
されて一体形成されて成ることを特徴とする擬石製造用
成形型。 - 【請求項4】 成形型が上型と下型の割り型によって形
成されたことを特徴とする請求項1、2または3記載の
擬石製造用成形型。 - 【請求項5】 型枠内に原型となる岩石を置き、型枠内
に合成樹脂材を投入して硬化させることにより岩石の外
表面の形状にならった成形型を得る擬石製造用成形型の
製造方法において、 前記型枠内に前記岩石とは別体のアタッチメントを配置
して型取りすることにより、岩石の外形形状に付加的に
所要の凹凸形状を設けた成形品を得る成形部を設けた成
形型を形成することを特徴とする擬石製造用成形型の製
造方法。 - 【請求項6】 擬石製造用成形型にコンクリートを充填
し、コンクリートを固化させた後、離型してコンクリー
トの成形品を得る擬石の製造方法において、 前記擬石製造用成形型にコンクリートを投入した後、コ
ンクリートスクラップあるいは汚泥等の増量材を投入
し、さらにコンクリートを投入することにより、芯部分
に増量材が充填され外面がコンクリートにより保形され
た成形品を得ることを特徴とする擬石の製造方法。 - 【請求項7】 擬石製造用成形型にコンクリートを充填
し、コンクリートを固化させた後、離型してコンクリー
トの成形品を得る擬石の製造方法において、 前記コンクリートに汚泥を加えた充填材を前記擬石製造
用成形型に充填して成形することを特徴とする擬石の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12193497A JPH10309710A (ja) | 1997-05-13 | 1997-05-13 | 擬石製造用成形型及びその製造方法並びに擬石の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12193497A JPH10309710A (ja) | 1997-05-13 | 1997-05-13 | 擬石製造用成形型及びその製造方法並びに擬石の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10309710A true JPH10309710A (ja) | 1998-11-24 |
Family
ID=14823557
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12193497A Pending JPH10309710A (ja) | 1997-05-13 | 1997-05-13 | 擬石製造用成形型及びその製造方法並びに擬石の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10309710A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100773764B1 (ko) | 2006-11-17 | 2007-11-09 | 레인보우스케이프주식회사 | 인공암 기술을 이용한 어도 블록 제조 공정 |
-
1997
- 1997-05-13 JP JP12193497A patent/JPH10309710A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100773764B1 (ko) | 2006-11-17 | 2007-11-09 | 레인보우스케이프주식회사 | 인공암 기술을 이용한 어도 블록 제조 공정 |
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