JPH10309304A - 複室容器 - Google Patents
複室容器Info
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- JPH10309304A JPH10309304A JP9137796A JP13779697A JPH10309304A JP H10309304 A JPH10309304 A JP H10309304A JP 9137796 A JP9137796 A JP 9137796A JP 13779697 A JP13779697 A JP 13779697A JP H10309304 A JPH10309304 A JP H10309304A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D81/00—Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents
- B65D81/32—Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging two or more different materials which must be maintained separate prior to use in admixture
- B65D81/3205—Separate rigid or semi-rigid containers joined to each other at their external surfaces
- B65D81/3211—Separate rigid or semi-rigid containers joined to each other at their external surfaces coaxially and provided with means facilitating admixture
Abstract
することができる一方、過ってそれらが混合することは
なく、さらに容器にピンホールが発生することなく、容
器内の薬剤が変質・分解しない複室容器を提供する。 【解決手段】内部に液体を収容する第1の空間21を有
する軟質材料で構成されたバッグ2と、内部に固体状薬
剤31を収容する第2の空間33を有する硬質材料で構
成された薬剤収容部3と、前記第1の空間21と前記第
2の空間33とを仕切り、かつ必要時にそれらを連通可
能な連通機構5を備える仕切部材4とを有する。連通機
構5はバッグ2の外部から操作可能でレバー51と破断
部とから構成されている。
Description
を行うことができる複室容器に関するものである。
ル瓶やソフトバッグ等の内の輸液剤に、例えば、ビタミ
ン剤、抗生物質等のような固体状薬剤を混合・溶解さ
せ、薬液を調製することが行われている。
穿刺針をバイアル瓶等の弾性栓に穿通しプランジャーを
引いてバイアル瓶内の輸液剤を適当量注射器に採取す
る。次いで、この採取した輸液剤をあらかじめ秤量した
固体状薬剤が入った容器に移し、該固体状薬剤と輸液剤
とを混合・溶解させ薬剤混合液とする。この薬剤混合液
を前記注射器で採取し、注射器の穿刺針を先のバイアル
瓶等の弾性栓に再び刺通し、プランジャーを押して薬剤
混合液をバイアル瓶やソフトバッグ内に戻すことにより
行われている。
順が煩雑であるという欠点があり、迅速な輸液を必要と
する場合等には特に不便である。
液剤の一部を取り出し、別の容器内で混合・溶解させる
ため汚染された雰囲気や器具に接触する可能性があり、
薬液の細菌による汚染や異物混入のおそれがあった。
4−364851号公報には、固体状薬剤と溶解液(輸
液剤)とを無菌的に混合可能な容器として、軟質バッグ
からなる容器の内部空間をシール部によりヒートシール
することによって2つに分離し、各々の空間に固体状薬
剤と溶解液とを収容する容器が開示されている。薬液の
調製が必要となったとき、この容器の外部を押圧してシ
ール部を破断し、固体状薬剤と溶解液とを混合させるも
のである。
れているため、容器の外部から圧力が加わると、硬い固
体状薬剤とシート材とが擦れてピンホールが発生する場
合がある。このようにピンホールが生じると、そこから
ガス、例えば空気中の水分、酸素、二酸化炭素等が侵入
し、容器内の固体状薬剤を変質させる場合がある。
記シール部が容易に破断し、必要時以外に固体状薬剤と
溶解液とが混合してしまい、薬剤の安定性・安全性の維
持が困難になる場合がある。
過性が比較的高いため、容器内へのガスの侵入により固
体状薬剤が水分、酸素等に触れて分解・変質等する場合
がある。そのため、容器の固体状薬剤が収容されている
部分をガス不透過性の包装材で二重に包装し、該包装材
の内部に脱酸素剤や乾燥剤を封入することが行われる。
酸素剤等を封入するのでは、製造工程が煩雑になり、ま
た容器が嵩高になり運搬・保管に不利である。
時に簡単な操作によって、収容容器内で固体状薬剤と輸
液剤のような液体とを混合することができる一方、誤っ
てそれらが混合することがなく、また、簡易な構成で容
器内の薬剤の変質、分解等を防止し得る複室容器を提供
することにある。
(1)〜(12)の本発明により達成される。
を有する軟質材料で構成されたバッグと、内部に固体状
薬剤を収容する第2の空間を有する硬質材料で構成され
た薬剤収容部と、前記第1の空間と前記第2の空間とを
仕切り、かつ必要時に該第1の空間と第2の空間とを連
通可能な連通機構を備える仕切部材とを有することを特
徴とする複室容器。
から連通操作が可能である上記(1)に記載の複室容
器。
部を破断することにより開口を形成し連通させるもので
ある上記(1)または(2)に記載の複室容器。
間との間の液の流通を十分に確保し得る程度の開口面積
を有する上記(3)に記載の複室容器。
向に延在する長孔で構成される上記(3)または(4)
に記載の複室容器。
部を破断するためのレバーを有する上記(3)ないし
(5)のいずれかに記載の複室容器。
とにより生じる破断片は、前記開口を通過することがで
きない形状・大きさを有する上記(3)ないし(6)の
いずれかに記載の複室容器。
1の空間に収容されている液体の比重よりも小さい上記
(3)ないし(7)のいずれかに記載の複室容器。
(8)に記載の複室容器。
ら構成される上記(1)ないし(9)のいずれかに記載
の複室容器。
能な弾性体を備える排出口を有する上記(1)ないし
(10)のいずれかに記載の複室容器。
はそれぞれ組成または特性が異なる樹脂材料で構成され
る上記(1)ないし(11)のいずれかに記載の複室容
器。
面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
示す斜視図、図2は、図1に示す複室容器の一部縦断面
図、図3および図4は、それぞれ図2に示す複室容器の
連通機構のA−A線断面図である。なお、図3におい
て、紙面に垂直な方向を「バッグ2の幅方向」とする。
器1は、輸液剤25等の液体を収容する第1の空間21
を有する軟質材料で構成されたバッグ2と、内部に固体
状薬剤を収容する第2の空間33を有する硬質材料で構
成された薬剤収容部3と、前記第1の空間21と前記第
2の空間33とを仕切り、かつ必要時に該第1の空間2
1と第2の空間33とを連通可能な連通機構5を備える
仕切部材4とを有する。
明する。バッグ2は、可撓性を有する軟質材料からなる
シート材を筒状(チューブ状)に成形し、バッグの縁部
を融着(熱融着、高周波融着等)または接着によりシー
ルして袋状とすることにより得られるものである。
形成され、輸液剤25(液体)が収容されている。
水、電解質溶液、リンゲル液、高カロリー輸液、ブドウ
糖液、注射用水等が挙げられる。
のシール部24には、複室容器1をハンガーに吊り下げ
るための穴等が形成された吊り下げ部7が設けられてい
てもよい。
えば樹脂材料が好ましい。これにより、バッグ2の外部
から後述する連通機構5の操作が容易となる。
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体(EVA)のようなポリオレ
フィン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ
ブチレンテレフタレート(PBT)のようなポリエステ
ル、軟質ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、シリコ
ーン、ポリウレタン、ポリアミドエラストマー等の各種
熱可塑性エラストマーあるいはこれらを任意に組み合わ
せたもの(ブレンド樹脂、ポリマーアロイ、積層体等)
が挙げられるが、より好ましい軟質樹脂材料として軟質
ポリ塩化ビニルが挙げられる。この軟質ポリ塩化ビニル
は、オートクレーブ滅菌の高温に耐え得る耐熱性を有
し、しかも柔軟性に富むため取扱性に優れ、バッグへの
成形、加工が容易で製造コストの低減も図れるという利
点がある。
ロピレンにスチレン−ブタジエン共重合体をブレンドし
柔軟化した軟質樹脂も挙げることができ、耐水性、耐熱
性、柔軟性、加工性に優れ、製造コストの低減を図れる
点で好ましい。
バッグ2に酸素バリア性や遮光性等を付与するためにア
ルミ箔等のフィルムをさらに積層することも可能であ
る。
2の表面に酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素
等の酸化物からなる蒸着膜等の薄膜を形成することも可
能である。この場合でも、バッグ2の透明性を維持する
ことができ、連通操作を行った際、連通状態の確認や、
輸液剤25と固体状薬剤31との混合・溶解状態等が視
認し易くなるため好適である。
に限定されず、シート材の構成材料によって異なるが、
例えば軟質ポリ塩化ビニル製シート材の場合、20〜5
00μm程度であるのが好ましい。
封止し、第1の空間21と第2の空間33とを仕切って
輸液剤25と固体状薬剤31とを分離して収容するため
の仕切部材4が設けられている。
22を封止する蓋部41と薬剤収容部3と接合する接合
部43とから構成されている。
ッグ2の開口部22の全面を覆い、該蓋部41とバッグ
2の開口縁部23とが接触する部分は融着等により接合
されている。したがって開口部22は蓋部41により液
密に封じられる。
段差が設けられている。これにより、接合部43の接合
面積を大きくすることができ、薬剤収容部3との接合
性、密着性がより向上する。
れていることが好ましい。硬質材料とすることにより、
複室容器1への圧力・衝撃等により、誤って仕切部材4
が破断し、第1の空間21と第2の空間33とが連通す
ることを防止することができる。
質ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リブタジエンのようなポリオレフィン、ポリスチレン、
ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネー
ト、ABS樹脂、アクリル樹脂、ポリメチルメタクリレ
ート(PMMA)、ポリアセタール、ポリアリレー
ト、、ポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデン、
アイオノマー、アクリロニロリル−ブタジエン−スチレ
ン共重合体、ポリエチレンテレフタレート(PET)、
ポリブチレンテレフタレート(PTB)のようなポリエ
ステル、ブタジエン−スチレン共重合体、芳香族または
脂肪族ポリアミド等の各種樹脂、あるいはこらを任意に
組み合わせたものが挙げられるが、この中でも特に、安
全性が高く、バッグ2との接着性に優れるという点で、
硬質ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリエステルが好ましい。
ッグ2と薬剤収容部3を各々構成する材料の選択の幅が
広がる。すなわち、バッグ2と薬剤収容部3を異なる材
料で構成する場合、それらの接合性が悪いものであって
も、仕切部材4が介在することにより、これらを十分な
接合強度を確保するように接着あるいは融着することが
できる。
隆起する隆起部42を有している。隆起部42により、
隆起部42上に設けられた後述するレバー51と開口部
22との距離をある程度大きく保つことができ、レバー
51の操作を容易かつ確実にすることができる。
部を破断することにより開口を形成し連通させる連通機
構5が設けられている。
作が可能であることが好ましい。これにより、薬液の調
製のために複室容器1を開封したり、輸液剤25を取り
出しす必要がなく、薬液の細菌による汚染や異物混入の
おそれがない。
部を破断することにより開口53を形成し連通させるも
のであることが好ましい。これにより連通操作が簡単か
つ確実となり、薬液の調製を容易に行うことができる。
と破断部52から構成されている。レバー51は、図3
に示すように隆起部42の頭頂部に設けられ、第1の空
間21側に所定の傾斜角をもって突出している。そし
て、レバー51はその先端が、バッグ2の内面に接触ま
たは接近するような長さを有している。これにより、柔
軟なバッグ2の外部からのレバー51の操作を容易かつ
確実にすることができる。
破断部52(薄肉脆弱部)が形成されている。この破断
部52は、バッグ2の幅方向に伸びる断面がV字状の溝
で構成されている。図3および図4に示すように、レバ
ー51をX方向に操作すると、破断部52において仕切
部材4が破断して開口53が形成され、第1の空間21
と第2の空間33が連通する。
2の壁を隔てて対称となるように、第1の空間21側、
第2の空間33側に設けられた1対の溝により構成され
ているが、第1の空間21側または第2の空間33側の
いずれか一方にのみに溝を設けることもできる。
空間21と第2の空間33との間の液の流通を十分に確
保し得る程度の開口面積を有することが好ましい。この
ように開口53の開口面積を十分大きくすることによ
り、第1の空間21内の輸液剤25を迅速に第2の空間
33内に流入させることができ、固体状薬剤31の溶解
・混合を迅速かつ効率よく行うことができる。
2の幅方向に延在する長孔で構成されていることが好ま
しい。これにより、扁平なバッグ2において開口53の
開口面積を、強度低下等を生じることなく十分に確保す
ることができる。
例えばバッグ2の巾方向に長軸を有する楕円形状、複数
の上記長孔から構成されるもの等が挙げられる。
様、硬質の樹脂材料から構成されていることが好まし
い。これにより、形成が容易であるとともにレバー51
の操作が容易となり、破断部52の破断を確実に行うこ
とができる。
切部材4と一体成形されたものであるが、これらは別部
材であってもよい。
側には上述したように、接合部43において薬剤収容部
3が気密的に接合されている。
ている。これによって、薬剤収容部3が外部からの圧力
によって大きく変形することがないため、従来技術のよ
うな、固体状薬剤31と薬剤収容部3を構成するシート
材とが摺接して、シート材にピンホールが形成される等
の欠陥を生じることがない。したがって、かかるピンホ
ールからガス(水蒸気や酸素等)が第2の空間33内に
侵入することがなく、固体状薬剤31が変質・分解する
ことを防止することができる。
は、前記仕切部材4で例示したものと同様のものを用い
ることができるが、なかでも、例えばポリエチレンテレ
フタレート(PET)、ポリアクリロニトリル、ポリフ
ッ化ビニリデン等の樹脂材料が好ましい。このような材
料は酸素、二酸化炭素、水蒸気等のガス透過性が低く、
薬剤収容部3内の固体状薬剤31の変質・分解をより高
いレベルで防止でき、品質管理をより厳密に行うことが
できる。
ィン等の比較的ガス透過性を有する樹脂材料を用いるこ
ともできる。この場合には、表面に例えば、SiO2 、
Al2 O3 、TiO2 等の酸化物からなる層(ガスバリ
ア層)を蒸着、スパッタリング等の手段により形成する
ことにより、透明性を保ちつつガス不透過性を向上させ
ることができる。
3は、それぞれ組成または特性が異なる樹脂材料で構成
されていることが好ましい。このような構成にすること
により、バッグ2を軟質材料により、薬剤収容部3を硬
質材料により構成することができ、しかも、前述したよ
うに各々の材料の選択の幅も広いものとなる。
体状薬剤31が収容されている。この固体状薬剤31
は、前記輸液剤25と配合・溶解させるものであって、
例えば抗生物質、ビタミン剤(総合ビタミン剤)、各種
アミノ酸、ヘパリン等の抗血栓剤、インシュリン、抗腫
瘍剤、鎮痛剤、強心剤、静注麻酔剤、抗パーキンソン
剤、潰瘍治療剤、副腎皮質ホルモン剤、不整脈用剤、補
正電解質、抗ウィルス薬、免疫賦活剤等が挙げられる。
切部材4とほぼ等しい横断面形状・大きさを有してい
る。図2に示すように、薬剤収容部3の仕切部材4と接
合する部分には、全周にわたって接合部43と嵌合可能
な段差部が形成されている。これにより、薬剤収容部3
と仕切部材4はより高い気密性をもって接合される。
て縮径するテーパ部を有している。このテーパ部の終端
に位置する底部32には、薬液を排出する排出口6が設
けられている。この排出口6は、弾性体61を嵌入し、
その上からキャップ62を冠着することにより封止され
ている。これにより、第2の空間33は気密的に密封さ
れた状態となり、薬液が外部へ漏出することがなく、ま
た、O2 ガス、CO2ガスあるいは水蒸気、または、細
菌等の微生物が内部に侵入することもない。
で構成されているのが好ましい。弾性材料で構成するこ
とにより排出口6に嵌入することができ、第2の空間3
3の密封性をより確実にすることができる。さらに、針
管を穿刺したとき穿刺孔からの薬液の漏れを防止するこ
とができる。
は、可撓性を有する高分子材料が好ましく、例えば、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共
重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、架橋型エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、ポリエス
テル、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリアミド、ポ
リアミドエラストマー等の熱可塑性樹脂、天然ゴム、シ
リコーンゴム等の弾性材料が挙げられる。
性体61と薬剤収容部3の底部32とを密着固定する機
能を有している。
るための孔63が設けられており、この孔63から弾性
体61に針管を穿刺することができる。
定されず、例えば樹脂材料、金属材料等が挙げられる。
2実施例を示す一部縦断面図である。同図に示す複室容
器は、連通機構5の構成が異なる以外は、図3および図
4に示した上記複室容器1と同様の構成である。
1は、連通操作により仕切部材4を破断したとき、破断
部52において連通機構5から分離して破断片55とな
る。
されている輸液剤25よりも比重が小さいことが好まし
い。これにより破断片55は第1の空間21内で液面に
浮上するため、複室容器1が排出口6を下に向けた状態
にあるとき(例えば、吊り下げ部材7により吊り下げて
いる場合等)、開口53が塞がれるおそれがない。
が、前記条件を満たすものの他、例えば、図6に示すよ
うに破断片55の一部に閉鎖空間よりなる中空部56を
形成することで前記比重に関する条件を満たすものであ
ってもよい。
にあたり、比重による制約を受けることがなく、選択の
幅が広くなるとともに、中空部56の形成位置や大きさ
等により浮上した時の破断片55の方向性も制御するこ
とができる。
向と異なる方向に突出した係止突起54が設けられてい
るのが好ましい。これにより、破断片55は開口53を
通過することができない形状・大きさを有することがで
きる。そのため、排出口6を鉛直上方に向けた場合、ま
たは破断片55が輸液剤25中で沈む場合でも、破断片
55が開口53を通過して輸液剤25の流通を妨げるこ
とがなく、薬液の調製・撹拌等を迅速に行うことができ
る。
例のものに限られず、例えば、突起を複数設けたもので
もよい。
けられた断面がV字形状の溝により構成されている。こ
れにより、レバー51は、少なくとも1回の往復動作を
行うことにより破断し、仕切部材4から分離して破断片
55とすることができる。
立方法)の一例を説明する。まず、所定の大きさ・容量
の複室容器1を構成するキット(バッグ2、仕切部材4
(連通機構5を含む)、薬剤収容部3)を成形する。
接合させた後、輸液剤25を注入し、注入口をシールし
た後、オートクレーブ滅菌により滅菌処理を行う。一
方、薬剤収容部3には所定量の薬剤31が収容される。
を、前記薬剤収容部3と仕切部材4の接合部43におい
て接合し複室容器1が得られる。
収容部3との接合方法は、各々超音波シール、熱融着、
嵌合、各種接着剤による接合等の方法を用いることがで
きる。
材4および薬剤収容部3とを、例えば上記に例示した方
法でそれぞれ接合して複室容器1を形成する。
その注入口をシールした後滅菌処理を行う。一方、薬剤
収容部3の排出口6から固体状薬剤31を無菌的に封入
し、その後、排出口6に弾性体61を嵌入し、その上か
らキャップ62を被せて排出口6を密封する方法も可能
である。
操作を行う場合、バッグ2の外側から手でレバー51を
回動操作する。そのとき該レバー51の基部に設けられ
た破断部52に応力が作用する。さらに、レバー51に
力を加えていくと、破断部52において仕切部材4が破
断し、開口53が形成される。なお、レバー51の回動
操作は、レバー51を少なくとも1往復させるものでも
よい。
を十分に確保し得る程度の口径を有しているため、第1
の空間21に収容されている輸液剤25は、迅速に第2
の空間33に流入し、輸液剤25と固体状薬剤31を効
率よく混合・溶解させることができる。なお、このと
き、流通を促進させるためにバッグ2を外側から圧迫ま
たは振盪してもよい。
容器1を振盪して薬液を均一になるように撹拌して、薬
液の調製が完了する。複室容器1を振盪するとき、破断
片55はその浮力により第1の空間21内を上下に移動
するため、撹拌子として機能し得、薬液の調製をより効
率的に行うことができる。
針を弾性栓61に穿刺する等して、該チューブを介して
常法に従い輸液を行う。
明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、
例えば、連通機構の形状および構造は、図示のごときレ
バーと破断部を有するものに限定されず、また、連通方
法についても破断によるものに限定されるものではな
い。
よれば、必要時以外に輸液剤と固体状薬剤の各々を収容
している空間が連通することがなく、薬液の安定性・安
全性を維持することができる。
るおそれがないため、容器内にガスや水分が侵入するこ
ともなく、薬剤の変質・分解等を防止することができ
る。そして従来のように、脱酸素剤、乾燥剤を封入した
包装材等が不要となるため、容器全体を小型化でき、運
搬・保存が容易となる。
作することにより、輸液剤と固体状薬剤を混合・溶解す
ることができるため、迅速に薬液を調製することができ
る。また、調製時に輸液剤等が外気に触れないため、細
菌や異物の混入のおそれがなく薬液の調製を安全に行う
ことができる。
ある。
図である。
図である。
図である。
図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 内部に液体を収容する第1の空間を有す
る軟質材料で構成されたバッグと、 内部に固体状薬剤を収容する第2の空間を有する硬質材
料で構成された薬剤収容部と、 前記第1の空間と前記第2の空間とを仕切り、かつ必要
時に該第1の空間と第2の空間とを連通可能な連通機構
を備える仕切部材とを有することを特徴とする複室容
器。 - 【請求項2】 前記連通機構は前記バッグの外部から連
通操作が可能である請求項1に記載の複室容器。 - 【請求項3】 前記連通機構は前記仕切部材の一部を破
断することにより開口を形成し連通させるものである請
求項1または2に記載の複室容器。 - 【請求項4】 前記開口は第1の空間と第2の空間との
間の液の流通を十分に確保し得る程度の開口面積を有す
る請求項3に記載の複室容器。 - 【請求項5】 前記開口は主に前記バッグの幅方向に延
在する長孔で構成される請求項3または4に記載の複室
容器。 - 【請求項6】 前記連通機構は前記仕切部材の一部を破
断するためのレバーを有する請求項3ないし5のいずれ
かに記載の複室容器。 - 【請求項7】 前記仕切部材の一部を破断することによ
り生じる破断片は、前記開口を通過することができない
形状・大きさを有する請求項3ないし6のいずれかに記
載の複室容器。 - 【請求項8】 前記破断片は、その比重が前記第1の空
間に収容されている液体の比重よりも小さい請求項3な
いし7のいずれかに記載の複室容器。 - 【請求項9】 前記破断片は中空部を有する請求項8に
記載の複室容器。 - 【請求項10】 前記仕切部材は硬質の樹脂材料から構
成される請求項1ないし9のいずれかに記載の複室容
器。 - 【請求項11】 前記薬剤収容部は、針管を穿刺可能な
弾性体を備える排出口を有する請求項1ないし10のい
ずれかに記載の複室容器。 - 【請求項12】 前記バッグおよび前記薬剤収容部はそ
れぞれ組成または特性が異なる樹脂材料で構成される請
求項1ないし11のいずれかに記載の複室容器。
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---|---|---|---|
JP9137796A JPH10309304A (ja) | 1997-05-12 | 1997-05-12 | 複室容器 |
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JP9137796A JPH10309304A (ja) | 1997-05-12 | 1997-05-12 | 複室容器 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH10309304A true JPH10309304A (ja) | 1998-11-24 |
Family
ID=15207059
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9137796A Withdrawn JPH10309304A (ja) | 1997-05-12 | 1997-05-12 | 複室容器 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JPH10309304A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003010286A (ja) * | 2001-06-28 | 2003-01-14 | Terumo Corp | 輸液用容器 |
JP2006043405A (ja) * | 2004-07-01 | 2006-02-16 | Otsuka Pharmaceut Factory Inc | 医療用バッグ |
JP2010119436A (ja) * | 2008-11-17 | 2010-06-03 | Otsuka Pharmaceut Factory Inc | 複室容器 |
WO2013057883A1 (ja) * | 2011-10-18 | 2013-04-25 | パナソニック株式会社 | 薬剤容器、及び薬剤を封入した薬剤入り容器 |
-
1997
- 1997-05-12 JP JP9137796A patent/JPH10309304A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003010286A (ja) * | 2001-06-28 | 2003-01-14 | Terumo Corp | 輸液用容器 |
JP2006043405A (ja) * | 2004-07-01 | 2006-02-16 | Otsuka Pharmaceut Factory Inc | 医療用バッグ |
JP2010119436A (ja) * | 2008-11-17 | 2010-06-03 | Otsuka Pharmaceut Factory Inc | 複室容器 |
WO2013057883A1 (ja) * | 2011-10-18 | 2013-04-25 | パナソニック株式会社 | 薬剤容器、及び薬剤を封入した薬剤入り容器 |
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