JPH10308718A - 搬送波リーク補償回路 - Google Patents

搬送波リーク補償回路

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JPH10308718A
JPH10308718A JP11586497A JP11586497A JPH10308718A JP H10308718 A JPH10308718 A JP H10308718A JP 11586497 A JP11586497 A JP 11586497A JP 11586497 A JP11586497 A JP 11586497A JP H10308718 A JPH10308718 A JP H10308718A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な回路構成により、出力電力と搬送波リ
ークの比を最大チャネル多重数の時と同じレベルに改善
可能にする。 【解決手段】 演算部1からの第1のベースバンド信号
I,Qのそれぞれをアナログ変換する各一のデジタル/
アナログコンバータ2,3と、これらのデジタル/アナ
ログコンバータ2,3から出力された第2のベースバン
ド信号I,Qを指定された値に増幅する各一のベースバ
ンド増幅器4,5と、これらのベースバンド増幅器4,
5から出力された第3のベースバンド信号I,Qにより
ローカル信号を直交変調する直交変調器6と、直交変調
器6の出力を演算部1の制御下で指定値に減衰する可変
減衰器8とを有して、これの出力を高周波増幅器で増
幅,出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スペクトラム拡
散通信方式(以下、CDMA方式という)に使用される
送信機において発生する搬送波リークの影響を低減する
搬送波リーク補償回路に関する。
【0002】
【従来の技術】CDMA方式に使用される送信機におい
て、搬送波リークの主な発生原因として、2つがあげら
れる。1つは、1次変調および2次変調されたベースバ
ンド信号I,Qの各々の直流オフセット電圧の影響によ
るI/Q平面上の不要なベクトル成分の発生であり、も
う1つは、直交変調器に入力されるローカル信号の一部
が高周波回路(RF)側に漏洩するために発生するロー
カルリークの存在である。
【0003】一方、従来から、前記のような搬送波リー
クの影響を低減するキャリアリーク抑圧方法が、例えば
特開平6―303145号公報に示されている。これ
は、直交変調部より出力される直交変調信号を、ベース
バンド信号I,Qに復調し、そのベースバンド信号I,
Q中の各々の直流成分を、前記直交変調部の入力側にフ
ィードバックし、この直交変調部の出力側で直流成分が
なくなるようにループ制御することにより、ベースバン
ド信号I,Qのデジタル信号を各々アナログ信号に変換
する際に生じる直流成分により発生する搬送波リークを
抑圧するというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のキャリアリーク抑圧方法にあっては、直交変調器
に入力されるローカル信号の一部がRF側に漏洩するロ
ーカルリークの存在により、搬送波リークを抑圧するこ
とはできず、また、直交変調信号をベースバンド信号
I,Qに戻すための復調部を設けなければならないた
め、回路構成が複雑となってしまうという課題があっ
た。さらに、CDMA方式に使用される送信機からの出
力電力は、チャネルの多重数に応じて変化するため、チ
ャネルの多重数が多い場合は、搬送波リークの影響は無
視できるものの、チャネルの多重数が少ない場合は、出
力電力が小さいため、搬送波リークとの比が悪化し、変
調精度や符号間干渉が劣化するという課題があった。
【0005】この発明は前記のような課題を解決するも
のであり、簡単な回路構成により、チャネルの多重数が
少ないとき、すなわち、出力電力が小さいときに、ベー
スバンド信号を最大チャネル多重数の時のレベルまで増
幅し、その増幅レベル量を高周波信号にて減衰させるこ
とにより、出力電力を維持させながら、出力電力と搬送
波リークとの比を最大チャネル多重数の時と同じレベル
に改善することができる搬送波リーク補償回路を得るこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的達成のために、
請求項1の発明にかかる搬送波リーク補償回路は、1次
変調および2次変調した第1のベースバンド信号Iおよ
び第1のベースバンド信号Qを出力する演算部と、前記
第1のベースバンド信号Iをデジタル信号からアナログ
信号に変換する第1のデジタル/アナログコンバータ
と、前記第1のベースバンド信号Qをデジタル信号から
アナログ信号に変換する第2のデジタル/アナログコン
バータと、前記第1のデジタル/アナログコンバータか
ら出力された第2のベースバンド信号Iを前記演算部の
第1のデジタル制御信号により指定された値に増幅する
第1のベースバンド増幅器と、前記第2のデジタル/ア
ナログコンバータから出力された第2のベースバンド信
号Qを前記演算部の第1のデジタル制御信号により指定
された値に増幅する第2のベースバンド増幅器と、前記
第1のベースバンド増幅器により増幅された第3のベー
スバンド信号Iおよび前記第2のベースバンド増幅器に
より増幅された第3のベースバンド信号Qを同時に入力
しローカル信号を直交変調する直交変調器と、該直交変
調器に前記ローカル信号を入力する局部発振器と、前記
演算部から出力された第2のデジタル制御信号をアナロ
グ制御信号に変換する第3のデジタル/アナログコンバ
ータと、前記直交変調器が出力する第1の高周波信号を
前記アナログ制御信号により指定された値に減衰する可
変減衰器とを設けて、該可変減衰器が出力する第2の高
周波信号を高周波増幅部で増幅するようにしたものであ
る。
【0007】また、請求項2の発明にかかる搬送波リー
ク補償回路は、前記演算部に、外部回路よりチャネル多
重数に応じた出力電力情報を受け、該出力電力情報に応
じて前記第1のベースバンド増幅器および前記第2のベ
ースバンド増幅器の増幅度を制御すると同時に、前記出
力電力情報に応じて前記可変減衰器の減衰量を制御する
機能を持たせたものである。
【0008】また、請求項3の発明にかかる搬送波リー
ク補償回路は、前記第1のベースバンド増幅器および前
記第2のベースバンド増幅器に、前記演算部から出力さ
れる第1のデジタル制御信号により前記第2のベースバ
ンド信号Iおよび前記第2のベースバンド信号Qを最大
チャネル多重数の時のレベルまで均一かつ同時に増幅す
る機能を持たせたものである。
【0009】また、請求項4の発明にかかる搬送波リー
ク補償回路は、前記可変減衰器に、前記第3のデジタル
/アナログコンバータから与えられるアナログ制御信号
により第1の高周波信号を指定されたレベルに減衰させ
る機能を持たせたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
図面を参照して説明する。図1において、1は1次変
調,2次変調した第1のベースバンド信号Iおよび第1
のベースバンド信号Qを出力する演算部であり、これが
乗算器および加算器で積和算を行うハードウエアとプロ
セッサにより構成されている。第1のベースバンド信号
Iは第1のデジタル/アナログ(以下、D/Aという)
コンバータ2によりデジタル信号からアナログ信号に変
換される。第1のベースバンド信号Qは、第2のD/A
コンバータ3によりデジタル信号からアナログ信号に変
換される。なお、これらの第1のD/Aコンバータ2お
よび第2のD/Aコンバータ3は、「アナログデバイセ
ズ コンバータデータブック」,1995/1996,
P4−537〜P548に記載のAD9713Bに代表
されるD/Aコンバータにより簡単に実現できる。4は
第1のD/Aコンバータ2から出力された第2のベース
バンド信号Iを増幅する第1のベースバンド増幅器、5
は第2のD/Aコンバータ3から出力された第2のベー
スバンド信号Qを増幅する第2のベースバンド増幅器で
ある。
【0011】ここで、各ベースバンド増幅器4,5は演
算部1により増幅率が制御されて、それぞれ第2のベー
スバンド信号Iおよび第2のベースバンド信号Qを最大
チャネル多重数のときのレベルまで精度良く増幅して、
第3のベースバンド信号Iおよび第3のベースバンド信
号Qを出力するものである。6はこれらの第3のベース
バンド信号Iおよび第3のベースバンド信号Qを受け
て、ローカル信号を直交変調する直交変調器、7はその
ローカル信号を出力する局部発振器、8は直交変調器6
にて変調した第1の高周波信号を、第3のD/Aコンバ
ータ9を介して与えられるアナログ制御信号により指定
されたレベルまで減衰して第2の高周波信号として出力
する可変減衰器である。また、10は第2の高周波信号
を増幅して、指定された出力電力にて出力端子11へ出
力する高周波増幅部である。
【0012】図2は第1のベースバンド増幅器4および
第2のベースバンド増幅器5の具体例を示す。これらの
第1のベースバンド増幅器4および第2のベースバンド
増幅器5は同一回路を使用し、同一動作のため、第1の
ベースバンド増幅器4について説明する。また、ここで
は第1のベースバンド増幅器4が非反転増幅回路である
場合について説明する。12はこれの非反転入力端子1
3より第2のベースバンド信号Iが入力される演算増幅
器であり、第2のベースバンド信号Iは演算増幅器12
の増幅分増幅され、ベースバンド出力端子14に出力さ
れる。演算増幅器12の反転入力端子15と前記ベース
バンド出力端子14との間には、可変抵抗器16が接続
されている。さらに、反転入力端子15は、抵抗17を
介してグランドに接続されている。ベースバンド出力端
子14より出力された第3のベースバンド信号Iは、可
変抵抗器16を通して反転入力端子15にネガティブフ
ィードバックされる。この演算増幅器12の増幅度は、
可変抵抗器16の抵抗値を変えることにより可変でき
る。
【0013】図3は前記可変抵抗器16の簡単な具体例
を示す。この可変抵抗器16は、スイッチ18と、抵抗
19−1〜19−8とから構成されている。抵抗19の
入力側端子は、前記の出力端子14と接続され、もう一
方の端子は、スイッチ18の入力側の端子と接続されて
いる。スイッチ18のもう一方の出力側の端子は反転入
力端子15に接続されている。スイッチ18は、演算部
1のデジタル制御信号によりオン/オフされる。スイッ
チ18の具体例として、例えばμPD4051B(日本
電気(株))に代表されるマルチプレクサがある。この
マルチプレクサを使用すると、演算部1からの3ビット
のデジタル制御信号により8種類の抵抗値を実現するこ
とができる。図3は8種類の抵抗値を実現した場合を示
す。
【0014】なお、前記局部発振器7から出力されるロ
ーカル信号の一部が高周波回路側に漏洩することによ
り、常時一定レベルのローカルリークが存在している。
また、可変減衰器8は直交変調器6より出力された第1
の高周波信号を前記第1のベースバンド増幅器4で増幅
した分減衰する。このとき、可変減衰器8により第1の
高周波信号と搬送波リークは同時に同レベルで減衰され
るため、可変減衰器8より出力された第2の高周波信号
と搬送波リークとの比は悪化しない、さらに、高周波増
幅部10により第2の高周波信号と搬送波リークは同時
に同レベルで増幅されるため、高周波増幅部10より出
力された第3の高周波信号と搬送波リークとの比を悪化
させることなく、指定された出力電力を出力させること
ができる。
【0015】ここで、前記第3のD/Aコンバータ9は
「NEC 汎用リニアICデータブック」,P692〜
P704に記載のμPD6376に代表されるD/Aコ
ンバータで簡単に実現できる。また、可変減衰器8は、
「’94.8 日立ダイオード カタログ」,P572
〜P573に記載のHVM14Sに代表されるPINダ
イオードを使用することにより簡単に実現することがで
きる。
【0016】次に動作を説明する。まず、演算部1より
出力された第1のベースバンド信号Iは、第1のD/A
コンバータ2によりデジタル信号からアナログ信号の第
2のベースバンド信号Iに変換され、この第2のベース
バンド信号Iは、第1のベースバンド増幅器4により最
大チャネル多重数の時のレベルまで増幅される。同様に
して、第1のベースバンド信号Qは、第2のD/Aコン
バータ3によりデジタル信号からアナログ信号の第2の
ベースバンド信号Qに変換され、第2のベースバンド信
号Qは、この第2のベースバンド増幅器5により最大チ
ャネル多重数の時のレベルまで増幅される。なお、第1
のベースバンド増幅器4および第2のベースバンド増幅
器5は同一回路が使用され、前記のように同一動作とな
るため、ここでは、第1のベースバンド増幅器4を用い
て、前記μPD4051Bのスイッチ18を使用したと
きの動作を、最大チャネル多重数を8チャネルとした場
合について説明する。
【0017】前記演算部1は、チャネル多重数に応じて
出力端子11より出力すべきレベルの情報(以下、出力
レベル情報という)を外部回路から得る。出力端子11
から出力される出力電力とチャネル多重数との間には、
図4に示すように1:1の関係がある。さらに、出力レ
ベル情報とチャネル多重数との間には、図5に示すよう
に1:1の関係があるため、演算部1は出力レベル情報
のみ得ればよい。演算部1は、常にベースバンド出力端
子14より最大チャネル多重数の時のレベルを出力させ
るために、図6に示すように出力レベル情報と第1のベ
ースバンド増幅器4の増幅度との関係をデータテーブル
として保持している。
【0018】また、演算部1は、出力レベル情報を得る
と、図6に従って第1のベースバンド増幅器4の増幅度
を設定する。例えば、演算部1はVIという出力レベル
情報を得ると、第1のベースバンド増幅器4の増幅度を
GIにするため、図7に示す出力レベル情報と抵抗値1
9−1〜19−8との関係に従って、抵抗19−1を導
通させる。このため、第1のベースバンド出力端子14
より出力される第3のベースバンド信号Iは、導通した
抵抗19−1を通して反転入力端子15にネガティブフ
ィードバックされ、第1のベースバンド増幅器4の増幅
度がG1となり、第3のベースバンド信号Iは、最大チ
ャネル多重数の時のレベルとなる。また、演算部1がV
8という出力レベル情報を得ると、第1のベースバンド
増幅器4の増幅度をG8にするため、図7に従って抵抗
19−8を導通させる。このため、ベースバンド出力端
子14より出力される第3のベースバンド信号Iは、導
通した抵抗9−8を通して反転入力端子5にネガティブ
フィードバックされるため、第1のベースバンド増幅器
4の増幅度がG8となり、第3のベースバンド信号I
は、最大チャネル多重数の時のレベルとなる。図7にお
いて、`1´は抵抗のONを示し、`0´は抵抗OFF
を示す。
【0019】このようにして、第1のベースバンド増幅
器4および第2のベースバンド増幅器5により均一かつ
同時に増幅された第3のベースバンド信号Iおよび第3
のベースバンド信号Qは、同時に直交変調器6に入力さ
れてローカル信号を直交変調する。この直交変調器6に
は、局部発振器7が接続されており、この局部発振器7
から出力されるローカル信号の一部がRF側に漏洩する
ことにより、常時一定レベルのローカルリークが存在し
ている。なお、搬送波リークの発生原因として、第1の
ベースバンド信号Iおよび第1のベースバンド信号Qの
各々の直流オフセット電圧の影響によるI/Q平面上の
不要なベクトル成分の発生、および前記のようなローカ
ルリークの影響の2つがあげられる。例えば、第1のベ
ースバンド増幅器4および第2のベースバンド増幅器5
の各々の出力側にコンデンサを直列に挿入することによ
り、第1のベースバンド信号Iおよび第1のベースバン
ド信号Qの各々の直流オフセット電圧によるI/Q平面
上の不要なベクトル成分の影響が低減されるが、この場
合、常時一定レベルで発生している前記ローカルリーク
の影響が支配的となっている。
【0020】前記したように、第1のベースバンド増幅
器4および第2のベースバンド増幅器5から出力される
第3のベースバンド信号Iおよび第3のベースバンド信
号Qとチャネル多重数との間には、1:1の関係があ
り、チャネル多重数が多い場合には、例えば、図8
(a)に示すように最大チャネル多重数では、第3のベ
ースバンド信号Iおよび第3のベースバンド信号Qのレ
ベルが大きく、直交変調器6から出力される第1の高周
波信号と搬送波リークとの比が−xdBのように十分と
れるため、搬送波リークの影響は無視できる。しかし、
チャネル多重数が少ない場合には、第3のベースバンド
信号Iおよび第3のベースバンド信号Qのレベルが小さ
いため、直交変調器6から出力される第1の高周波信号
と搬送波リークとの比が−ydBのように悪くなり、搬
送波リークの影響が無視できなくなる。しかしながら、
この発明では、図8(b)のように、第3のベースバン
ド信号Iおよび第3のベースバンド信号Qは常に最大チ
ャネル多重数の時のレベル−xdBとなっているため、
第1の高周波信号も、常に最大チャネル多重数の時のレ
ベルとなっており、第1の高周波信号と搬送波リークと
の比は、チャネルの多重数にかかわらず最大チャネル多
重数の時のレベル−xdBを維持している。
【0021】一方、直交変調された第1の高周波信号
は、第3のD/Aコンバータ9から出力されるアナログ
制御信号により減衰量を制御できる可変減衰器8によ
り、ベースバンドで増幅された分減衰される。可変減衰
器8の減衰量と第1のベースバンド増幅器4および第2
のベースバンド増幅器5の増幅度との間には、図9のよ
うに1:1の関係があり、演算部1は可変減衰器8の減
衰量と第1のベースバンド増幅器4および第2のベース
バンド増幅器5の増幅度との前記のような関係を、デー
タテーブルとして保持している。
【0022】すなわち、第1のベースバンド増幅器4お
よび第2のベースバンド増幅器5の増幅度がG1であっ
た場合、図9に従い、第3のD/Aコンバータ9から出
力されるアナログ制御信号により可変減衰器8の減衰量
がA1となり、第1の高周波信号はA1分減衰される。
同様に、第1のベースバンド増幅器4および第2のベー
スバンド増幅器5の増幅度がG8であった場合、図9に
従い、第3のD/Aコンバータ9から出力されるアナロ
グ制御信号により、可変減衰器8の減衰量がA8とな
り、第1の高周波信号はA8分減衰される。この時、第
1の高周波信号と搬送波リークは同時に同レベルで減衰
されるため、可変減衰器8から出力される第2の高周波
信号と搬送波リークとの比は悪化しない、さらに、この
第2の高周波信号は、高周波増幅部10により増幅され
る。第2の高周波信号と搬送波リークは高周波増幅部1
0により同時に同レベルで増幅されるため、結果とし
て、高周波増幅部10により増幅された第3の高周波信
号と搬送波リークとの比は悪化しない。前記の動作によ
り、指定された出力電力を維持させながら、出力電力と
搬送波リークの比を最大チャネル多重数の時と同じレベ
ルに改善させることができる。
【0023】
【発明の効果】以上のように、この発明の搬送波リーク
補償回路によれば、チャネルの多重数が少ないとき、す
なわち、出力電力が小さい時において、ベースバンド信
号を最大チャネルの多重数の時のレベルまで増幅し、そ
の増幅レベル量を高周波信号にて減衰させることによ
り、指定された出力電力を維持させながら、出力電力と
搬送波リークの比を最大チャネルの多重数の時と同じレ
ベルに改善することができ、この結果、変調精度や符号
間干渉の悪化を防止することができるという効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の搬送波リーク補償回路の実施の一形
態を示すブロック図である。
【図2】図1における第1および第2のベースバンド増
幅器の内部構成を示す回路図である。
【図3】図2における可変抵抗器の内部構成を示す回路
図である。
【図4】この発明におけるチャネル多重数と出力電力の
関係を示す説明図である。
【図5】この発明におけるチャネル多重数と出力レベル
情報の関係を示す説明図である。
【図6】この発明における出力レベル情報と増幅度の関
係を示す説明図である。
【図7】この発明における出力レベル情報と導通する抵
抗の関係を示す説明図である。
【図8】従来およびこの発明における第3のベースバン
ド信号Iおよび第3のベースバンド信号Qと搬送波リー
クとの関係を対応説明する説明図である。
【図9】この発明における増幅度と減衰量の関係を示す
図である。
【符号の説明】
1 演算部 2 第1のD/Aコンバータ(第1のデジタル/アナロ
グコンバータ) 3 第2のD/Aコンバータ(第2のデジタル/アナロ
グコンバータ) 4 第1のベースバンド増幅器 5 第2のベースバンド増幅器 6 直交変調器 7 局部発振器 8 可変減衰器 9 第3のD/Aコンバータ(第3のデジタル/アナロ
グコンバータ) 10 高周波増幅部 11 出力端子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次変調および2次変調した第1のベー
    スバンド信号Iおよび第1のベースバンド信号Qを出力
    する演算部と、 前記第1のベースバンド信号Iをデジタル信号からアナ
    ログ信号に変換する第1のデジタル/アナログコンバー
    タと、 前記第1のベースバンド信号Qをデジタル信号からアナ
    ログ信号に変換する第2のデジタル/アナログコンバー
    タと、 前記第1のデジタル/アナログコンバータから出力され
    た第2のベースバンド信号Iを前記演算部の第1のデジ
    タル制御信号により指定された値に増幅する第1のベー
    スバンド増幅器と、 前記第2のデジタル/アナログコンバータから出力され
    た第2のベースバンド信号Qを前記演算部の第1のデジ
    タル制御信号により指定された値に増幅する第2のベー
    スバンド増幅器と、 前記第1のベースバンド増幅器により増幅された第3の
    ベースバンド信号Iおよび前記第2のベースバンド増幅
    器により増幅された第3のベースバンド信号Qを同時に
    入力しローカル信号を直交変調する直交変調器と、 該直交変調器に前記ローカル信号を入力する局部発振器
    と、 前記演算部から出力された第2のデジタル制御信号をア
    ナログ制御信号に変換する第3のデジタル/アナログコ
    ンバータと、 前記直交変調器が出力する第1の高周波信号を前記アナ
    ログ制御信号により指定された値に減衰する可変減衰器
    と、 該可変減衰器が出力する第2の高周波信号を増幅する高
    周波増幅部とを備えたことを特徴とする搬送波リーク補
    償回路。
  2. 【請求項2】 前記演算部が、外部回路よりチャネル多
    重数に応じた出力電力情報を受け、該出力電力情報に応
    じて前記第1のベースバンド増幅器および前記第2のベ
    ースバンド増幅器の増幅度を制御すると同時に、前記出
    力電力情報に応じて前記可変減衰器の減衰量を制御する
    機能を有することを特徴とする請求項1に記載の搬送波
    リーク補償回路。
  3. 【請求項3】 前記第1のベースバンド増幅器および前
    記第2のベースバンド増幅器が、前記演算部から出力さ
    れる第1のデジタル制御信号により前記第2のベースバ
    ンド信号Iおよび前記第2のベースバンド信号Qを最大
    チャネル多重数の時のレベルまで均一かつ同時に増幅す
    る機能を有することを特徴とする請求項1に記載の搬送
    波リーク補償回路。
  4. 【請求項4】 前記可変減衰器が、前記第3のデジタル
    /アナログコンバータから与えられるアナログ制御信号
    により第1の高周波信号を指定されたレベルに減衰させ
    る機能を有することを特徴とする請求項1の記載の搬送
    波リーク補償回路。
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