JPH10308652A - 受信機のシーク方式 - Google Patents

受信機のシーク方式

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JPH10308652A
JPH10308652A JP13290497A JP13290497A JPH10308652A JP H10308652 A JPH10308652 A JP H10308652A JP 13290497 A JP13290497 A JP 13290497A JP 13290497 A JP13290497 A JP 13290497A JP H10308652 A JPH10308652 A JP H10308652A
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frequency
sweep
seek
unit
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JP13290497A
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Inventor
Kijuro Obata
喜重郎 小幡
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Alpine Electronics Inc
Original Assignee
Alpine Electronics Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シーク時間を短縮することができる受信機の
シーク方式を提供すること。 【解決手段】 DAB受信機100は、フロントエンド
部2、DAB信号処理部4、制御部6、操作部7を含ん
で構成されている。操作部7から掃引開始指示が制御部
6に送られると、所定方向に周波数掃引動作が行われ
る。この掃引動作中であって放送波が検出される前に掃
引部7から反対方向の掃引指示が制御部6に送られる
と、掃引開始指示がなされる前の同調周波数に戻って、
反対方向にその周波数から掃引動作が継続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受信周波数を掃引
することにより受信可能な放送波の検出を行う受信機の
シーク方式に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、デジタルオーディオはその優れた
特性と使いやすさから一般に認められ、急速に普及して
きている。このような背景から、オーディオ放送のデジ
タル化の動きが活発になってきており、デジタルオーデ
ィオ放送DAB(Digital Audio Broadcasting)が欧州
で実用化されている。
【0003】このようなDAB用の受信機(DAB受信
機)は、通常のVHF/FM受信機に比べて構成がかな
り複雑になるが、それを補って余りある多くの利点があ
る。例えば、移動する自動車の中でもCD並みの音質が
確保できる、多くの放送番組を受信できる、複数の言語
で番組を放送できる、天候や交通情報を絶え間なく受信
できる、音声や映像による広告を受信できるなどの利点
がある。
【0004】現在のDABの各放送チャンネルは、テレ
ビジョン放送の各チャンネルに割り当てられた受信周波
数間の空き周波数が利用されており、全体で64チャン
ネル分が用意されている。各放送チャンネルには、6〜
8の放送番組が多重化されており、利用者は受信するチ
ャンネルを選択した後にそのチャンネルに含まれる複数
の番組の中から所望の番組を選択することができる。
【0005】ところで、上述したDAB受信機の中に
は、多数の放送チャンネルの中から受信可能な放送波に
対応した放送チャンネルを自動的に選択するシーク動作
を行う機能を有するものがある。例えば、「シークアッ
プ」キーが押下されたときに、周波数を上げる方向に受
信周波数が掃引され、受信可能な放送波が含まれる受信
周波数に達したときにこの周波数掃引動作が停止され
る。反対に、「シークダウン」キーが押下されたとき
に、周波数を下げる方向に受信周波数が掃引され、受信
可能な放送波が含まれる受信周波数に達したときにこの
周波数掃引動作が停止される。
【0006】図8は、従来のDAB受信機におけるシー
ク動作を説明するための図である。同図において、
「8」、「9」等は、DABの放送チャンネルを示して
おり、例えばチャンネル「10」と「15」に受信可能
な番組が含まれており、それ以外の放送チャンネルには
受信可能ないずれの番組も含まれていないものとする。
放送チャンネル「10」を受信中にシークアップキーが
押下されると、受信周波数の高い方向に受信チャンネル
が「10」から「11」→「12」→「13」→「1
4」…と掃引され、受信可能な番組が含まれる受信チャ
ンネル「15」に到達するまでこのシークアップ動作が
行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のシーク方式を適用したDAB受信機では、「シーク
アップ」キーが押下されて受信周波数の掃引動作が開始
された後であって受信可能な放送波が検出される前に
「シークダウン」キーが押下された場合には、シークア
ップ動作時に放送波が検出されなかった放送チャンネル
に対して再びシーク動作が行われており、無駄なシーク
時間を費やしていた。
【0008】特に、DAB受信機の場合には、受信信号
が検出された後の同期信号の検出処理に時間がかかり、
しかも放送チャンネル数が多いためシーク時間が長くな
っている。このため、シーク動作の無駄を省いて効率よ
く放送波を検出することができるシーク方式が望まれて
いた。
【0009】本発明は、このような点に鑑みて創作され
たものであり、その目的は、シーク時間を短縮すること
ができる受信機のシーク方式を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の受信機のシーク方式では、掃引開始指
示がなされると、掃引制御部から周波数掃引部に対して
第1の周波数掃引動作を開始する指示が送られ、チュー
ナ部の同調周波数が所定の周波数方向に掃引される。
【0011】そして、この掃引動作中であって放送波検
出部によって放送波が検出される前に、反対の周波数方
向への掃引を指示する掃引折返し指示がなされると、掃
引制御部から周波数掃引部に対して第2の周波数掃引動
作を行う指示が送られ、第1の周波数掃引動作を開始し
たときの同調周波数から今度は反対方向にチューナ部の
同調周波数が掃引される。したがって、一度掃引した同
調周波数に対し再び掃引することがなく、無駄なシーク
動作を省いてシーク時間を短縮することができる。
【0012】また、掃引折返し指示がなされた場合に掃
引開始指示がなされた時点の同調周波数の次から第2の
周波数掃引動作を行う代わりに、掃引開始指示がなされ
た時点の同調周波数に戻って掃引を停止してもよい。こ
のようにして、一度掃引した同調周波数に対して再び掃
引することなく掃引開始指示がなされた時点の同調周波
数まで戻すことにより、無駄なシーク動作を省くことが
できる。
【0013】特に、上述した掃引制御部は、掃引開始指
示がなされた時点の同調周波数を記憶手段に記憶してお
くことにより、掃引折返し指示がなされたときにこの記
憶した同調周波数を読み出すだけで、容易に掃引開始時
の同調周波数に戻すことができる。
【0014】また、掃引される同調周波数が受信可能周
波数範囲の上限あるいは下限に達した場合に、掃引折返
し指示がなされたものとして動作することにより、受信
可能な上限あるいは下限の周波数で折り返して周波数掃
引を継続する場合の無駄なシーク動作を省いてシーク時
間を短縮することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の受信機のシーク方式は、
受信チャンネルの選択において、「シークアップ」キー
が押下されて受信周波数の掃引動作が開始された後であ
って受信可能な放送波が検出される前に「シークダウ
ン」キーが押下された場合(「シークダウン」キーが押
下された後に「シークアップ」キーが押下された場合も
同様)には、シークアップ動作時に放送波が検出されな
かった放送チャンネルに対しては再びシーク動作が行わ
れない点に特徴がある。
【0016】以下、本発明を適用した一実施形態のDA
B受信機について、図面を参照しながら具体的に説明す
る。図1は、本発明の受信機のシーク方式を適用した一
実施形態のDAB受信機の構成を示す図である。同図に
示すDAB受信機100は、アンテナ1を介して受信し
た信号の中から所望の受信周波数(同調周波数)成分を
抽出するとともにこの抽出した信号に対して周波数変換
を行うフロントエンド部2と、フロントエンド部2から
出力される信号に対して、復調処理や復号処理を行うこ
とにより音声信号を出力するDAB信号処理部4と、フ
ロントエンド部2による周波数同調制御やDAB信号処
理部4に対する番組指定を行うことによりDAB受信機
100の全体を制御する制御部6と、利用者からの操作
指示を入力するための各種操作キーを備える操作部7
と、受信チャンネルや利用者による操作状況を表示する
ための表示部8とを含んで構成されている。
【0017】上述したフロントエンド部2は、高周波増
幅器22、局部発振部24、混合回路26、バンドパス
フィルタ(BPF)28、中間周波(IF)増幅器30
を備えている。高周波増幅器22は、アンテナ1を介し
て入力される受信信号を高周波増幅する。
【0018】局部発振部24は、電圧制御型発振器(V
CO)32と位相同期ループ(PLL)制御部34から
構成され、制御部6から出力される受信周波数設定信号
に応じた発振周波数の局部発振信号を出力する。
【0019】PLL制御部34は、制御部6から出力さ
れる受信周波数設定信号とVCO32からの発振出力に
基づいて制御電圧を発生し、VCO32は、この制御電
圧に応じた周波数の発振動作を行う。PLL制御部34
は、内部に分周比が変更可能な可変分周器を有してお
り、この分周比を制御部6から出力される受信周波数設
定信号に応じて可変することにより、VCO32の発振
周波数が変更される。
【0020】混合回路26は、高周波増幅器22から出
力される信号と局部発振部24から出力される信号を混
合することにより周波数変換を行う。バンドパスフィル
タ28は、周波数変換された信号から所定の周波数成分
のみを抽出した中間周波信号を出力する。この中間周波
信号は、受信周波数に関係なく一定の周波数を有してお
り、受信周波数を変える場合には、制御部6から出力す
る受信周波数設定信号によって局部発振部24の発信周
波数を変更すればよい。
【0021】中間周波増幅器30は、バンドパスフィル
タ28から出力される一定周波数の中間周波信号を増幅
するとともに、この増幅した中間周波信号をAM検波す
ることにより、同調周波数に対応する受信電界強度信号
を出力する。
【0022】また、図1に示すDAB信号処理部4は、
アナログ−デジタル(A/D)変換器42、DAB信号
復調部44、デマルチプレクサ46、MPEGデコーダ
48、デジタル−アナログ(D/A)変換器50を備え
ている。A/D変換器42は、フロントエンド部2に含
まれる中間周波増幅器30から出力される中間周波増幅
信号が入力され、その信号を所定の周期でサンプリング
して所定ビット数のデジタルデータに変換して出力す
る。
【0023】DAB信号復調部44は、デジタルデータ
に変換された中間周波信号に対して直交復調処理、FF
T(高速フーリエ変換)復調処理、復号処理を行ってイ
ンタリーブされた送信データを復調し、さらにこのイン
タリーブを解いて元のデータ列に戻した後に誤り検出訂
正処理を行って、多重化された放送番組のシンボル位置
を示すサービス配列データ等を含む高速情報チャネルF
ICや復号データ(MPEGオーディオデータ)からな
るデータフレームを出力する。
【0024】図2は、DAB受信機において採用される
モードIIのフレーム構造を示す図である。1フレーム
長は24msであり、2シンボルの同期信号SYNC
と、3シンボルの高速情報チャネルFICと、72シン
ボルのデータフィールドDFLで構成されている。同期
信号SYNCは、フレームの開始点を認識するために使
用するヌルシンボルと位相基準シンボルPRSを含んで
いる。
【0025】高速情報チャネルFICには、時間/日付
データ、サービス(番組)の配列データ、サービスの名
称(ラベル)、サービス識別コードSId等の情報が挿
入されて、末尾に誤り訂正用CRCが付加されている。
データフィールドDFLは72個のデータフィールドに
区分され、それぞれのデータフィールドに所定のサービ
ス、アナウンスメントの放送信号が挿入されており、1
つの放送波から同時に6〜8サービスを送信できるよう
になっている。どのデータフィールドにどのサービスが
対応するかは、高速情報チャネルFICに含まれるサー
ビスの配列データで指定される。
【0026】また、DAB信号復調部44は、復調した
データフレームから同期信号SYNCを検出したときに
制御部6に対してDAB同期検出信号を出力する。制御
部6は、このDAB同期検出信号の有無により、放送が
受信されているか否かを判断する。
【0027】デマルチプレクサ46は、DAB信号復調
部44から入力されるフレームデータの高速情報チャネ
ルFICに含まれるサービス配列データから利用者が選
択した番組に対応するシンボルの復号データ(MPEG
オーディオデータ)を出力する。
【0028】MPEGデコーダ48は、デマルチプレク
サ46から出力される復号データ(MPEGオーディオ
データ)を元に戻す伸長処理を行い、伸長したPCMオ
ーディオデータを出力する。D/A変換器50は、MP
EGデコーダ48からPCMオーディオデータが入力さ
れており、これをアナログ音声信号に変換して出力す
る。
【0029】図1に示す操作部7は、利用者が操作指示
を入力するための操作キーとして、例えば現受信チャン
ネルから高い周波数方向に受信可能チャンネルを探すシ
ーク動作の開始指示をする「シークアップ」キーや、反
対に現受信チャンネルから低い周波数方向に受信可能チ
ャンネルを探すシーク動作の開始指示をする「シークダ
ウン」キーを備えている。
【0030】なお、上述したフロントエンド部2がチュ
ーナ部に、局部発振部24が周波数掃引部に、受信周波
数設定信号を出力する中間周波増幅器30およびDAB
同期検出信号を出力するDAB信号復調部44が放送波
検出部に、制御部6が掃引制御部に対応している。
【0031】本実施形態のDAB受信機100は、この
ような構成を有しており、次にその動作を説明する。図
3は、本実施形態のDAB受信機の動作手順を示す流れ
図であり、主に制御部6の制御によるシーク動作の動作
手順が示されている。なお、現在いずれかのチャンネル
が受信されており、その後操作部7の「シークアップ」
キーまたは「シークダウン」キーが押下されたときに所
定のシーク動作を開始するものとする。
【0032】制御部6は、操作部7に備えられている
「シークアップ」キーまたは「シークダウン」キーが押
下されたか否かを常時監視している(ステップ10
1)。「シークアップ」キーまたは「シークダウン」キ
ーが押下される(掃引開始指示に対応する)と、次に制
御部6は、現在受信しているチャンネルの受信周波数を
調べて記憶する(ステップ102)。例えば、制御部6
内のメモリ(図示せず)に現在の受信周波数を記憶す
る。なお、上述したメモリが記憶手段に対応する。
【0033】次に制御部6は、押下された「シークアッ
プ」キーあるいは「シークダウン」キーに対応した方向
に受信周波数を1ステップ変更する処理(この最初に押
下された「シークアップ」キーあるいは「シークダウ
ン」キーに対応した掃引方向の掃引動作が第1の周波数
掃引動作に対応する)を行う(ステップ103)。
【0034】例えば制御部6は、「シークアップ」キー
が押下された場合には、高周波数方向の次チャンネルに
対応する受信周波数設定信号を、また「シークダウン」
キーが押下された場合には反対に低周波数方向の次チャ
ンネルに対応する受信周波数設定信号を出力する。フロ
ントエンド部2は、この信号に対応する受信周波数で同
調動作を行い、DAB信号処理部4に中間周波増幅信号
を出力するとともに、受信周波数信号の受信レベルに応
じた受信電界強度信号を出力する。
【0035】次に制御部6は、フロントエンド部2から
出力される受信電界強度信号に基づいて現在の同調周波
数の受信信号が存在するか否かを判断する(ステップ1
04)。受信信号が存在しない場合には、制御部6は反
対方向のシーク動作が指示(掃引折返し指示に対応す
る)されたか否かを判断する(ステップ106)。例え
ば、制御部6は、ステップ101で「シークアップ」キ
ーが押下された場合には、「シークダウン」キーが押下
されたか否かを判断する。
【0036】ここで、反対方向へのシーク動作の指示が
されない場合には、ステップ103の処理に戻ってシー
ク動作が継続される。あるいは、反対方向のシーク動作
が指示された場合には、制御部6は、ステップ102の
処理で記憶したシーク動作前の受信周波数に対応する受
信周波数設定信号を出力する(ステップ107)。その
後、ステップ103の処理に戻り、ステップ101で指
示された方向とは反対方向に掃引を行うシーク動作(こ
の反対方向への掃引動作が第2の周波数掃引動作に対応
する)が継続される。
【0037】また、その時点における同調周波数の受信
信号が存在する場合(ステップ104で肯定判断)に
は、フロントエンド部2から出力された中間周波増幅信
号に対しDAB信号復調部44は、復調処理、復号処理
等を行い出力されるデータフレームに同期信号が存在す
るか否かを判断する(ステップ105)。ここで、同期
信号が検出されない場合には、ステップ104で否定判
断がされた場合と同様に処理が行われる。同期信号が検
出された場合には、制御部6は、シーク動作を終了す
る。
【0038】図4は、上述したDAB受信機100にお
けるシーク動作について説明するための図である。同図
において「8」、「9」等は、DABの放送チャンネル
を示しており、例えばチャンネル「8」、「10」に受
信可能な番組が含まれており、それ以外のチャンネルに
は、受信可能ないずれの番組も含まれていないものとす
る。
【0039】例えば、チャンネル「10」を受信中に
「シークアップ」キー(>)が押下されると、チャンネ
ル「10」から「11」→「12」→…と受信周波数が
高周波数側に掃引される。そして、チャンネル「14」
に対応する受信周波数を掃引中に「シークダウン」キー
(<)が押下されると、「シークアップ」キーを押下す
る前に受信していたチャンネル「10」まで戻ってその
先のチャンネル「9」に対応する受信周波数の掃引が継
続される。その後、受信可能なチャンネル「8」が検出
されたところでシーク動作は終了する。
【0040】上述したように、本実施形態のDAB受信
機100では、受信チャンネルの選択において、現受信
チャンネルから所望周波数方向に受信可能チャンネルを
探すシーク動作が指示されて(例えば「シークアップ」
キーが押下されて)受信周波数の掃引動作が開始された
後であって、受信可能な放送波が検出され受信番組が選
択される前に、現掃引方向とは反対周波数方向に受信可
能チャンネルを探すシーク動作が指示された場合(例え
ば「シークダウン」キーが押下された場合)には、最初
にシーク動作が指示された周波数方向の掃引時に番組が
選択されなかった放送チャンネルに対しては再びシーク
動作が行われない。このように、一度シーク動作を行っ
た放送チャンネルに対して再びシーク動作を行わないた
めシーク時間を短縮することができる。
【0041】特に、DAB受信機の場合には、放送チャ
ンネルが多く、また、同調周波数において何らかの受信
信号の検出がされた後で復調処理されたデータフレーム
に対して同期信号の有無を判断して放送波の存在を確認
しており、この同期信号の検出処理に時間がかかるため
シーク時間が長くなる。このため、無駄なシーク動作を
省くことによりシーク時間の短縮ができるので有効であ
る。
【0042】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施
が可能である。例えば、上述したDAB受信機100
は、所望周波数方向のシーク動作中に現掃引方向とは反
対周波数方向に受信可能チャンネルを探すシーク動作が
指示がされた場合に、シーク動作前の受信周波数に戻っ
て、その1ステップ先から反対周波数方向にシーク動作
を行うようにしたが、最初のシーク動作が指示される前
の受信周波数に戻ってシーク動作が終了するようにして
もよい(シーク動作の第1の変形例)。
【0043】また、現受信周波数から最高または最低受
信周波数までシーク動作しても受信可能な受信周波数が
なかった場合には、シーク動作前の受信周波数まで戻っ
て、その1ステップ先から反対周波数方向にシーク動作
を行うようにしてもよい(シーク動作の第2の変形
例)。
【0044】また、現受信周波数から最高または最低受
信周波数までシーク動作しても受信可能な受信周波数が
なかった場合には、シーク動作前の受信周波数に戻って
シーク動作が終了するようにしてもよい(シーク動作の
第3の変形例)。
【0045】図5は、上述したDAB受信機100にお
けるシーク動作の変形例を説明するための図である。同
図において「8」、「9」等は、放送チャンネルを示し
ており、例えばチャンネル数は、全部で64チャンネル
あり、その中でチャンネル「8」、「10」に受信可能
な番組が含まれており、それ以外のチャンネルには、受
信可能ないずれの番組も含まれていないものとする。
【0046】図5(a)は、上述したシーク動作の第1
の変形例を説明するための図である。現受信チャンネル
がチャンネル「10」の時に「シークアップ」キー
(>)が押下されるとチャンネル「10」→「11」→
「12」→「13」→「14」と掃引され、チャンネル
「14」の掃引中に「シークダウン」キー(<)が押下
されると、シーク動作前のチャンネル「10」に戻って
シーク動作が終了する。図5(b)は、上述したシーク
動作の第2の変形例を説明するための図である。現受信
チャンネルがチャンネル「10」の時に「シークアッ
プ」キー(>)が押下されると、チャンネル「10」→
「11」→…→「64」と掃引され、最高周波数の受信
チャンネル「64」までシークしても受信可能なチャン
ネルがなかった場合には、シーク動作前のチャンネル
「10」まで戻って、その1ステップ先のチャンネル
「9」からシークダウンして受信可能なチャンネル
「8」が検出されたところでシーク動作が終了する。
【0047】図5(c)は、上述したシーク動作の第3
の変形例を説明するための図である。現受信チャンネル
がチャンネル「10」の時に「シークアップ」キー
(>)が押下されると、チャンネル「10」→「11」
→…→「64」と掃引され、最高周波数の受信チャンネ
ル「64」までシークしても受信可能なチャンネルがな
かった場合には、シーク動作前のチャンネル「10」に
戻ってシーク動作が終了する。また、本発明は、上述し
たDAB受信機以外の受信機に適用することができる。
例えば、AM受信機、FM受信機、PCM受信機、テレ
ビジョン受信機等に適用してもよい。
【0048】図6は、本発明を適用した一実施形態のテ
レビジョン受信機の構成を示す図である。同図に示すテ
レビジョン受信機200は、アンテナ62を介して受信
した信号の中から所望の同調周波数成分を抽出するとと
もにこの抽出した信号に対して周波数変換を行うフロン
トエンド部64と、フロントエンド部64による周波数
同調制御等を行うことにより受信機全体を制御する制御
部66と、利用者からの操作指示を入力するための各種
操作キーを備える操作部68と、受信信号から映像を再
生するための映像中間周波増幅回路72、映像検波回路
74および映像増幅回路76と、受信信号の中から音声
信号を抽出して再生するための音声中間周波検波回路7
8、FM検波回路80および低周波増幅回路82と、受
信信号の強度を示す受信電界強度信号を出力する受信強
度検出回路84とを含んで構成されている。フロントエ
ンド部64は、上述したDAB受信機100と同様に制
御部66から出力される受信周波数設定信号によって受
信周波数が設定される。
【0049】図7は、上述したテレビジョン受信機20
0においてシーク動作を行う場合の動作手順を示す流れ
図である。主に制御部66によるシーク動作に着目した
動作手順が示されている。なお、現在いずれかのチャン
ネルが受信されており、その後操作部68の「シークア
ップ」キーまたは「シークダウン」キーが押下されたと
きに所定のシーク動作を開始するものとする。
【0050】制御部66は、操作部68の「シークアッ
プ」キーまたは「シークダウン」が押下されたか否かを
常時監視している(ステップ301)。「シークアッ
プ」キーまたは「シークダウン」キーが押下されると、
次に制御部66は、現在受信しているチャンネルの受信
周波数を調べて記憶する。(ステップ302)。
【0051】次に制御部66は、押下された「シークア
ップ」キーあるいは「シークダウン」キーに対応した方
向に受信周波数を1ステップ変更する処理を行う(ステ
ップ303)。例えば、「シークアップ」キーが押下さ
れた場合には高周波数方向の次チャンネルの受信周波数
に対応する受信周波数設定信号を、また「シークダウ
ン」キーが押下された場合には反対に低周波数方向の次
チャンネルの受信周波数に対応する受信周波数設定信号
を出力する。
【0052】フロントエンド部64は、この信号に対応
する受信周波数で同調動作等を行い、映像中間周波増幅
回路72に中間周波増幅信号を出力する。受信強度検出
回路84は、映像中間周波増幅回路72、音声中間周波
検波回路78、FM検波回路80を介して入力された音
声信号のノイズレベルが低い場合に放送波が存在するも
のと判断して受信電界強度信号を出力する。
【0053】制御部66は、受信強度検出回路84から
出力される受信電界強度信号に基づき放送波が存在する
か否か判断する(ステップ304)。放送波が存在しな
い場合には、制御部66は反対方向のシーク指示がされ
たか否かを判断する(ステップ306)。
【0054】ここで、反対方向のシーク動作が指示され
ない場合には、ステップ303の処理に戻ってシーク動
作が継続される。あるいは、反対方向のシーク動作が指
示された場合には、制御部66は、ステップ302の処
理で記憶したシーク動作前の受信周波数に対応する受信
周波数設定信号を出力する(ステップ307)。その
後、ステップ303の処理に戻ってシーク動作が継続さ
れる。また、放送波が存在した場合(ステップ304に
おいて肯定判断)には、制御部66はシーク動作を終了
する。
【0055】上述したように、テレビジョン受信機20
0においては、一度シーク動作を行った放送チャンネル
の受信周波数に対して再びシーク動作を行わないように
して無駄なシーク動作を省くことにより、シーク時間を
短縮することができる。
【0056】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、掃引
開始指示に応じて第1の周波数掃引動作を開始した後で
あって放送波が検出される前に、反対の周波数方向への
掃引を指示する掃引折返し指示がなされると、第1の周
波数掃引動作を開始したときの同調周波数から反対方向
に周波数掃引が行われるため、一度掃引した同調周波数
に対して再び掃引することがなく、無駄なシーク動作を
省いてシーク時間を短縮することができる。
【0057】また、掃引折返し指示がなされた場合に、
掃引開始指示がなされた時点の同調周波数に戻って掃引
動作を停止してもよい。この場合も、一度掃引した同調
周波数に対して再び掃引することがないため、無駄なシ
ーク動作を省くことができる。
【0058】特に、掃引制御部は掃引開始指示がなされ
た時点の同調周波数を記憶しておくことにより、掃引折
返し指示がなされたときにこの同調周波数を読み出すだ
けで、容易に掃引開始時の同調周波数に戻すことができ
る。
【0059】また、掃引される同調周波数が受信可能周
波数範囲の上限あるいは下限に達した場合に、掃引折返
し指示がなされたものとして動作することにより、受信
可能な上限あるいは下限の周波数で折り返して周波数掃
引を継続する場合の無駄なシーク動作を省いてシーク時
間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施形態のDAB受信機の
構成を示す図である。
【図2】DAB受信機で使用されるフレーム構造を示す
図である。
【図3】DAB受信機の動作手順を示す図である。
【図4】シーク動作を説明するための図である。
【図5】シーク動作の変形例を説明するための図であ
る。
【図6】本発明を適用した一実施形態のテレビジョン受
信機の構成を示す図である。
【図7】テレビジョン受信機の動作手順を示す図であ
る。
【図8】従来のDAB受信機におけるシーク動作を説明
するための図である。
【符号の説明】
1 アンテナ 2 フロントエンド部 4 DAB信号処理部 6 制御部 7 操作部 22 高周波増幅器 24 局部発振部 26 混合回路 30 中間周波増幅器 44 DAB信号復調部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号の中から所定の同調周波数に対
    応する成分を抽出するチューナ部と、 前記チューナ部の同調周波数を所定方向に掃引する周波
    数掃引部と、 前記周波数掃引部による周波数掃引時に、前記受信信号
    に含まれる受信可能な放送波を検出する放送波検出部
    と、 掃引開始指示がなされたときに前記周波数掃引部による
    第1の周波数掃引動作を開始し、前記放送波検出部によ
    って受信可能な放送波が検出される前に、現在の周波数
    掃引方向とは異なる向きに第2の周波数掃引動作を行う
    掃引折返し指示がなされたときに、前記掃引開始指示が
    なされた時点の同調周波数から前記第2の周波数掃引動
    作を行う掃引制御部と、 を備えることを特徴とする受信機のシーク方式。
  2. 【請求項2】 受信信号の中から所定の同調周波数に対
    応する成分を抽出するチューナ部と、 前記チューナ部の同調周波数を所定方向に掃引する周波
    数掃引部と、 前記周波数掃引部による周波数掃引時に、前記受信信号
    に含まれる受信可能な放送波を検出する放送波検出部
    と、 掃引開始指示がなされたときに前記周波数掃引部による
    第1の周波数掃引動作を開始し、前記放送波検出部によ
    って受信可能な放送波が検出される前に、現在の周波数
    掃引方向とは異なる向きに第2の周波数掃引動作を行う
    掃引折返し指示がなされたときに、前記チューナ部の同
    調周波数を前記掃引開始指示がなされた時点の同調周波
    数に設定して周波数掃引動作を停止する掃引制御部と、 を備えることを特徴とする受信機のシーク方式。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記掃引制御部は、掃引開始指示がなされた時点の前記
    チューナ部の同調周波数を記憶する記憶手段を有してお
    り、前記掃引折返し指示がなされたときに、前記記憶手
    段に記憶されている同調周波数を読み出すことを特徴と
    する受信機のシーク方式。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記掃引制御部は、前記周波数掃引部による周波数掃引
    動作が前記チューナ部の受信可能範囲の上限あるいは下
    限に達したことを検出したときに前記掃引折返し指示が
    なされたものとして動作することを特徴とする受信機の
    シーク方式。
JP13290497A 1997-05-07 1997-05-07 受信機のシーク方式 Withdrawn JPH10308652A (ja)

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