JPH1030817A - 燃焼機器およびそのco安全動作方法 - Google Patents

燃焼機器およびそのco安全動作方法

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JPH1030817A
JPH1030817A JP20664196A JP20664196A JPH1030817A JP H1030817 A JPH1030817 A JP H1030817A JP 20664196 A JP20664196 A JP 20664196A JP 20664196 A JP20664196 A JP 20664196A JP H1030817 A JPH1030817 A JP H1030817A
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JP
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combustion
concentration
exhaust gas
sensor
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JP20664196A
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English (en)
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Naoyuki Takeshita
直行 竹下
Toshihisa Saito
寿久 斉藤
Masanori Enomoto
正徳 榎本
Masato Kondo
正登 近藤
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Gastar Co Ltd
Original Assignee
Gastar Co Ltd
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  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼能力やファン風量の情報を用いて燃焼排
気COガスに対する安全動作を行う。 【解決手段】 COセンサ11により排気ガス中のCO濃
度を検出する。燃焼時間計測手段13は燃焼開始時からの
時間を計測する。データメモリ12には排気ガスが室内に
洩れたと仮定したときに、室内CO濃度が危険濃度に達
する危険到達時間を求めるデータを燃焼能力やファン風
量の大きさごとに分けて与えておく。CO安全動作部14
は燃焼能力やファン風量の情報を得て、これらの燃焼能
力やファン風量に対応した危険到達時間を求めるデータ
をデータメモリ12のデータから選択する。そして、燃焼
開始時からCOセンサ11で検出される排気CO濃度に対
応する危険到達時間に達したときに室内のCO濃度はC
O中毒の危険状態に達したものと判断して燃焼停止等の
CO安全動作を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋内設置型給湯器
等の燃焼機器の一酸化炭素ガスに対する安全を図る燃焼
機器およびそのCO安全動作方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8には燃焼機器として一般的に知られ
ている給湯器の模式構造が示され、また、図9にはこの
給湯器1を建物の室内に設置した使用態様が示されてい
る。
【0003】この種の給湯器1は、ファン2の回転によ
ってフィルタ3を介して室内の空気をバーナ4に送り込
み、バーナ4に供給される燃料ガスを燃焼して給湯熱交
換器5を加熱し、この給湯熱交換器5を通る水を湯に
し、給湯熱交換器5の出側に接続される給湯管を介して
台所等の所望の場所に給湯を行うものである。この給湯
器の燃焼運転は制御装置6により行われ、この制御装置
6にはリモコン7が接続されている。
【0004】この給湯器1を屋内に設置するときには、
給湯器1の排気出口筒部8に煙突10の根元を嵌合装着
し、煙突10の先端側は建物の外に出し、室内の空気を取
り入れて燃焼した排気ガスを建物の外に排出するように
している。この煙突10を外に出す場合、図9に示すよう
に、給湯器1の近傍に壁穴を開け、この壁穴から外に煙
突10の先端を突き出す施工方式を採る場合もあるが、建
物の構造によって、破線で示すように、煙突10の筒体を
つなぎ合わせて天井裏をはわせ、この天井裏から煙突10
の先端を建物の外に突き出す施工方式も採られている。
【0005】この種の給湯器1を燃焼運転させるとき
に、煙突10の排気口に強風が吹き込む等すると不完全燃
焼を起こし一酸化炭素ガス(以下COガスという)が発
生する。排気ガスが煙突10を通って完全に外に排出され
る状態では、室内におけるCOガスの影響は生じないの
であるが、煙突10の継ぎ目に隙間が生じたり、外れたり
すると、その部分から(煙突10を天井裏に這わせたもの
にあっては天井裏の隙間を通して)室内にCOガスが逆
流し、COガス中毒を起こすという危険がある。
【0006】このため、従来においては、図8に示すよ
うに、給湯器1の排気側にCOセンサ11を設置し、排気
ガスが室内に洩れたと仮定したときに、CO中毒の危険
状態に達する時間を各CO濃度に対応して予め与えてお
き、燃焼開始からの時間がCOセンサ11で検出されるC
O濃度に対応する時間に達したときに警報を出したり、
燃焼運転を停止する等の安全対策が講じられていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】給湯器等の燃焼運転
は、燃焼能力に見合うように、つまり、ガス供給量に見
合うようにファン2の風量を制御して燃焼運転が行われ
る。したがって、燃焼能力によって排気ガスの単位時間
当たりの排出量(単位時間当たりの排気容量)が異な
り、排気ガスが室内に洩れたときに、COセンサ11によ
り検出されるCO濃度の値が同じであっても、室内のC
O汚染の程度が異なり、燃焼能力が大きい程室内のCO
汚染は大きくなる。
【0008】出願人の従来の試作装置では、COに対す
る危険度が最も大きい最大燃焼能力での燃焼運転を想定
して各CO濃度に対応する燃焼連続可能時間(CO中毒
の危険状態に達する時間)を設定している。
【0009】しかしながら、燃焼機器の燃焼運転は最小
燃焼能力と最大燃焼能力の範囲内で能力が制御されて燃
焼運転されているものであり、例えば、最小燃焼能力に
近い能力で燃焼運転しているにもかかわらず、COセン
サ11で検出されるCO濃度に対応する燃焼連続可能時間
は最大燃焼能力時のデータで設定されるために、CO中
毒の危険に達しないにもかかわらず室内がCO中毒の危
険状態になったものと判断されて燃焼運転が停止されて
しまうという問題があった。
【0010】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、その目的は、燃焼機器の燃焼運転の状態
に応じて正確に室内のCO中毒に対する危険性を予測
し、燃焼機器の燃焼運転状態に応じた適切なタイミング
でCO中毒に対する危険性を正確に判断して精度の高い
CO安全動作を行うことが可能な燃焼機器およびそのC
O安全動作方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、次のような手段を講じている。すなわち、
燃焼機器のCO安全動作方法の第1の発明は、燃焼機器
の排気側に排気ガス中のCO濃度を検出するCOセンサ
を設け、このCOセンサによって検出されるCO検出濃
度の情報に基づいてCO安全動作を行う燃焼機器のCO
安全動作方法において、排気ガスが室内に洩れたと仮定
したときに室内に居る人がCO中毒の危険状態に達する
と推定される危険到達時間を排気ガスの各CO濃度に対
応させて燃焼能力ごとに分けて与えておき、燃焼開始後
前記COセンサによって検出されるCO濃度に対応し、
かつ、燃焼能力に対応した危険到達時間に達したときに
CO安全動作を行うようにした構成をもって課題を解決
する手段としている。
【0012】燃焼機器のCO安全動作方法の第2の発明
は、燃焼機器の排気側に排気ガス中のCO濃度を検出す
るCOセンサを設け、このCOセンサによって検出され
るCO検出濃度の情報に基づいてCO安全動作を行う燃
焼機器のCO安全動作方法において、排気ガスが室内に
洩れたと仮定したときに室内に居る人がCO中毒の危険
状態に達すると推定される危険到達時間を排気ガスの各
CO濃度に対応させて給排気のファン風量ごとに分けて
与えておき、燃焼開始後前記COセンサによって検出さ
れるCO濃度に対応し、かつ、ファン風量に対応した危
険到達時間に達したときにCO安全動作を行うようにし
た構成をもって課題を解決する手段としている。
【0013】燃焼機器の第1の発明は、燃焼機器の排気
側に排気ガス中のCO濃度を検出するCOセンサが設け
られ、このCOセンサによって検出されるCO検出濃度
の情報に基づいてCO安全動作を行う燃焼機器におい
て、排気ガスが室内に洩れたと仮定したときに室内に居
る人がCO中毒の危険状態に達すると推定される危険到
達時間のデータが排気ガスの各CO濃度に対応させて燃
焼能力ごとに分けて作成されて格納されているデータメ
モリと、燃焼開始時からの燃焼時間を計測する燃焼時間
計測手段と、燃焼時間が前記COセンサによって検出さ
れるCO濃度および燃焼能力に対応するデータメモリ格
納データの危険到達時間に達したときにCO安全動作を
行うCO安全動作部とを有する構成をもって課題を解決
する手段としている。
【0014】燃焼機器の第2の発明は、燃焼機器の排気
側に排気ガス中のCO濃度を検出するCOセンサが設け
られ、このCOセンサによって検出されるCO検出濃度
の情報に基づいてCO安全動作を行う燃焼機器におい
て、排気ガスが室内に洩れたと仮定したときに室内に居
る人がCO中毒の危険状態に達すると推定される危険到
達時間のデータが排気ガスの各CO濃度に対応させて給
排気のファン風量ごとに分けて作成されて格納されてい
るデータメモリと、燃焼開始時からの燃焼時間を計測す
る燃焼時間計測手段と、燃焼時間が前記COセンサによ
って検出されるCO濃度およびファン風量に対応するデ
ータメモリ格納データの危険到達時間に達したときにC
O安全動作を行うCO安全動作部とを有する構成をもっ
て課題を解決する手段としている。
【0015】燃焼機器の第3の発明は、燃焼機器の排気
側に排気ガス中のCO濃度を検出するCOセンサが設け
られ、このCOセンサによって検出されるCO検出濃度
の情報に基づいてCO安全動作を行う燃焼機器におい
て、排気ガスが室内に洩れたと仮定したときに室内に居
る人がCO中毒の危険状態に達すると推定される危険到
達時間のデータが排気ガスの各CO濃度に対応させて燃
焼能力ごとに分けて作成されて格納されているデータメ
モリと、燃焼開始後に予め与えられるサンプリング時間
SPを単位として前記COセンサによって検出される排
気ガス中のCO濃度を取り込む排気ガスCO濃度サンプ
リング部と、この排気ガスCO濃度サンプリング部によ
ってサンプリングされた排気ガスCO濃度およびそのサ
ンプリング時間tSPの燃焼稼動能力に対応する危険到達
時間Tを前記データメモリの格納データにより求めてt
SP/Tの値を各サンプリング毎に算出して各サンプリン
グ毎に求めたtSP/Tの値を積算するtSP/T算出積算
部と、このtSP/T算出積算部によるtSP/Tの積算値
が予め定めた設定値になったときにCOガスに対する安
全動作を行うCO安全動作部とを有する構成をもって課
題を解決する手段としている。
【0016】燃焼機器の第4の発明は、燃焼機器の排気
側に排気ガス中のCO濃度を検出するCOセンサが設け
られ、このCOセンサによって検出されるCO検出濃度
の情報に基づいてCO安全動作を行う燃焼機器におい
て、排気ガスが室内に洩れたと仮定したときに室内に居
る人がCO中毒の危険状態に達すると推定される危険到
達時間のデータが排気ガスの各CO濃度に対応させて給
排気のファン風量ごとに分けて作成されて格納されてい
るデータメモリと、燃焼開始後に予め与えられるサンプ
リング時間tSPを単位として前記COセンサによって検
出される排気ガス中のCO濃度を取り込む排気ガスCO
濃度サンプリング部と、この排気ガスCO濃度サンプリ
ング部によってサンプリングされた排気ガスCO濃度お
よびそのサンプリング時間tSPのファン風量に対応する
危険到達時間Tを前記データメモリの格納データにより
求めてtSP/Tの値を各サンプリング毎に算出して各サ
ンプリング毎に求めたtSP/Tの値を積算するtSP/T
算出積算部と、このtSP/T算出積算部によるtSP/T
の積算値が予め定めた設定値になったときにCOガスに
対する安全動作を行うCO安全動作部とを有する構成を
もって課題を解決する手段としている。
【0017】燃焼機器の第5の発明は、前記第1又は第
3の発明の構成のもとで、排気CO濃度と燃焼能力に対
して与えられる危険到達時間Tは代表の燃焼能力に対し
て与えておき、他の燃焼能力に対する危険到達時間は代
表の危険到達時間に予め定めた補正係数を掛けて求める
ようにした構成をもって課題を解決する手段としてい
る。
【0018】燃焼機器の第6の発明は、前記第2又は第
4の発明の構成のもとで、排気CO濃度とファン風量に
対して与えられる危険到達時間Tは代表のファン風量に
対して与えておき、他のファン風量に対する危険到達時
間は代表の危険到達時間に予め定めた補正係数を掛けて
求めるようにした構成をもって課題を解決する手段とし
ている。
【0019】上記構成の発明において、燃焼機器の燃焼
運転が開始すると、排気側で、COセンサにより排気ガ
ス中のCO濃度が検出される。そして、燃焼機器の燃焼
運転状態の燃焼能力あるいは風量が検出され、燃焼運転
時間がCOセンサによって検出されるCO濃度と燃焼能
力に対応した危険到達時間に達したとき、あるいはCO
センサによって検出されるCO濃度とファン風量に対応
する危険到達時間に達したときに、CO安全動作により
燃焼運転停止等のCO安全動作が行われる。
【0020】このように、本発明では、排気ガスが室内
に洩れたと仮定したときに、室内に居る人がCO中毒の
危険に達すると推定される危険到達時間をCO濃度のみ
ではなく、CO濃度と燃焼能力やファン風量を考慮して
与えてCO安全動作を行うので、CO濃度のみによって
燃焼連続可能時間を設定する場合に比べ、燃焼能力等の
燃焼機器の運転状態を考慮して正確にCO中毒の危険に
達する時間を確定でき、これにより、精度の高いCO安
全動作を行うことが可能となり、本発明の目的とする課
題解決が達成される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の第1実施形態例の
基本構成を示すブロック図であり、データメモリと、燃
焼時間計測手段13と、CO安全動作部14とを有して構成
されている。CO安全装置が搭載される燃焼機器は、前
記図8に示すような単機能の給湯器(給湯機能のみの給
湯器)、風呂釜、図3に示すような給湯・風呂複合器、
暖房機、冷房機、冷暖房機等の燃焼を行う屋内設置型の
燃焼機器を対象にしており、これらの燃焼機器の排気側
には排気側に排気ガス中のCO濃度を検出するCOセン
サ11が設置される。
【0022】なお、図3に示す給湯・風呂複合器は、給
湯熱交換器5を燃焼加熱する給湯側のバーナ4aと追い
焚き熱交換器15を燃焼加熱する風呂側のバーナ4bとを
有するものであり、これらバーナ4a,4bにはファン
2から給排気の空気が供給される。追い焚き熱交換器15
に接続される往管16と戻り管17は図示されていない浴槽
に接続され、循環ポンプ18を駆動して浴槽湯水を循環さ
せ、この循環湯水をバーナ4bの燃焼火力でもって追い
焚き熱交換器15を通るときに加熱し、追い焚きを行うも
のである。また、給湯熱交換器5側の動作は従来例で示
した図8の給湯器の動作と同様であり、同一の構成部分
には同一の符号を付してある。
【0023】これら、燃焼機器の排気ガスは煙突(ダク
ト)10を介して外(室外)に排出されるものであり、燃
焼空気は、室内の空気を取り入れるタイプのもの、ある
いは外の空気を空気吸入管を介して取り入れるタイプの
もの、あるいは排気管と外部空気の吸入管を二重筒状に
したタイプのもの等、様々な形態を採り得るものであ
り、本実施形態例は燃焼機器の種類や形式にはとらわれ
ず、屋内設置型の全てのタイプの燃焼機器に適用され
る。
【0024】データメモリ12には図4に示すようなデー
タが与えられている。この図4のグラフデータの横軸は
排気ガスのCO濃度を示しており、縦軸は排気ガスが室
内に洩れて室内のCO濃度がCO中毒の危険状態の判断
基準値である、危険判断基準値の300 ppm に達する危険
到達時間を示している。グラフ中の曲線Aは燃焼機器の
燃焼能力が40000 Kcal/hの運転状態を示し、曲線Bは
燃焼能力が29500 Kcal/h、曲線Cは燃焼能力が19500
Kcal/hの運転状態をそれぞれ示しており、曲線Dは図
3に示すような給湯・風呂複合器の燃焼機器におけるバ
ーナ4bの10000 Kcal/hの燃焼能力での燃焼状態を示
している。
【0025】このグラフのように、排気ガス中のCO濃
度が同じであっても、室内のCO濃度が危険判断基準値
である300 ppm に達するまでの時間は異なる。本実施形
態例では、室内のCO濃度の危険判断基準値を300 ppm
とし、各CO濃度の排気ガスが室内に洩れたと仮定した
ときに室内のCO濃度が危険判断基準値に達する危険到
達時間を燃焼機器の燃焼能力ごとに分けてデータメモリ
12に与えられている。なお、この排気CO濃度と危険到
達時間との関係を示すデータはグラフデータ以外に、表
データ、演算式データ等で与えることはもとより可能で
ある。
【0026】CO安全動作部14はCOセンサ11から排気
ガスのCO濃度の検出情報を取り込むと共に、燃焼能力
情報を取り込む。この燃焼能力情報は、制御装置6内の
燃焼制御部から取り込む。
【0027】図6に示すように、バーナ4のガス通路20
にはガス通路の開閉を行う電磁弁21と開弁量によってガ
ス供給量を制御する比例弁22が介設されており、比例弁
22の開弁量は燃焼制御部23によって制御されている。す
なわち、燃焼制御部23は、例えば給湯器の燃焼運転に際
しては、給湯熱交換器5の出側の温度がリモコン7によ
り設定された設定温度となるように燃焼能力を演算によ
り求め、この燃焼能力が得られるように比例弁22に加え
る開弁駆動電流の大きさを制御する。つまり、燃焼制御
部23から比例弁22に加えられる開弁駆動電流の大きさは
比例弁22の開弁量の大きさ、換言すれば、ガス供給量の
大きさに相当し、これは燃焼制御部23が演算により求め
た燃焼能力に対応する。
【0028】本実施形態例では燃焼能力情報として開弁
駆動電流の検出データを取り込む。この燃焼能力情報と
前記COセンサ11から取り込まれる排気ガス中のCO濃
度の情報に基づき、データメモリ12に格納されている図
4に示すデータから、室内のCO濃度が危険判断基準値
となる危険到達時間Tを読み取る。そして、燃焼時間計
測手段13からの燃焼開始時からの燃焼経過時間をモニタ
し、燃焼時間が危険到達時間Tになったときに室内のC
O濃度は危険判断基準値に達したものと判断して燃焼運
転停止等の安全動作を行う。
【0029】この実施形態例によれば、図4に示すよう
に、排気CO濃度に対応する危険到達時間Tを各燃焼能
力ごとに分けて与え、燃焼能力の情報とCOセンサ11で
検出される排気CO濃度の情報に基づき危険到達時間T
を求めてCO安全動作を行うようにしているので、各排
気CO濃度と燃焼能力に応じた適切な危険到達時間Tを
確定することができ、これにより、CO安全動作の精度
を格段に高めることが可能となり、室内のCO濃度が危
険濃度に達しないにもかかわらず、燃焼停止がされてし
まうという誤動作を防止することができる。
【0030】なお、この第1実施形態例では、燃焼能力
情報として、比例弁22への開弁駆動電流のデータを用い
たが、これに代えてガス供給量のデータや燃焼制御部23
で演算される燃焼能力の演算値のデータを用いた場合も
同様な結果を得ることができる。なお、燃焼能力情報の
データとしてガス供給量のデータを用いる場合には、ガ
ス供給通路20にガス流量センサ等を設け、このセンサに
よるガス供給量の検出信号をCO安全動作部14に取り込
むようにする。
【0031】次に本発明の第2実施形態例について説明
する。この第2実施形態例は、前記第1実施形態例にお
ける燃焼能力の代わりにファン風量のデータを用いてC
O安全動作を行うことを特徴とするものであり、それ以
外は第1実施形態例と同様である。燃焼運転は、燃焼能
力に見合うファン風量を供給して運転が行われることか
ら、燃焼能力とファン風量との間には相関関係があり、
この第2実施形態例では、燃焼能力の代わりにファン風
量のデータを用いている。そのために、図1に示される
データメモリ12には、図5に示す如く、排気CO濃度と
危険到達時間Tとの関係を、各ファン風量に区分して与
えている。
【0032】図5に示される曲線Eはファン2の回転速
度が6000rpm の動作状態のデータであり、曲線Fはファ
ン回転速度が5500rpm の動作状態であり、曲線Gはファ
ン回転速度が5000rpm の動作状態をそれぞれ示してい
る。このように、排気CO濃度と危険到達時間Tとの関
係を示すデータを各ファン風量に分けて与え、このよう
なデータがグラフデータ、表データ、演算式データ等の
適宜の形態でデータメモリ12に格納される。
【0033】CO安全動作部14には図1の破線で示すよ
うにファン風量情報が取り込まれる。このファン風量情
報は、例えば、図3および図8に示す如くファン2のフ
ァン回転を検出するホールIC等のファン回転検出セン
サ24を設け、このファン回転検出センサ24のファン回転
検出情報を風量データとしてCO安全動作部14に加える
ようにする。
【0034】この第2実施形態例では、CO安全動作部
14はCOセンサ11から排気ガスのCO濃度を取り込み、
ファン回転検出センサ24からファン風量の情報を取り込
み、データメモリ12に与えられている図5に示す如くデ
ータから、ファン風量と排気ガス中のCO濃度に対応す
る危険到達時間Tを読み取り、燃焼時間計測手段13を利
用し、燃焼開始時から燃焼時間がこの危険到達時間Tに
達したときに燃焼運転停止等の安全動作を行うのであ
る。
【0035】この第2実施形態例も、COセンサ11によ
る情報とファン風量の情報を取り込んでCO安全動作を
行うので、第1実施形態例と同様に、燃焼機器の動作状
態に対応した適切な危険到達時間Tを確定するので、精
度の高いCO安全動作が可能となり、前記第1実施形態
例と同様な効果を奏することができる。
【0036】なお、この第2実施形態例では、ファン風
量のデータとして、ファン回転のデータを用いたが、吸
気側から排気側にかけての通風路に風量を直接的あるい
は間接的に検出する風量センサや風速センサを設けてお
き、これらの検出データをファン風量データとして用い
ることも可能である。またファン駆動電力をファン風量
データとして用いることもできる。
【0037】図2には本発明の第3実施形態例のブロッ
ク構成が示されている。この図2に示す実施形態例のC
O安全装置は、排気ガスのCO濃度サンプリング部25
と、tSP/T算出積算部27と、時計機構26と、データメ
モリ12と、CO安全動作部14とを有して構成されてい
る。CO濃度サンプリング部25は、予め与えられる所定
の単位サンプリング時間tSPを単位として燃焼開始後C
Oセンサ11からの排気ガス中のCO濃度CEXT をサンプ
リングする。具体的には、サンプリング時間を例えば10
秒に設定し、1秒毎にCOセンサ11の検出情報を取り込
み、その平均値を求めて単位サンプリング時間当たりの
排気ガス中のCO濃度の値として確定する。なお、この
サンプリングのタイミングはタイマやクロック等によっ
て構成される時計機構26の信号に基づき行う。
【0038】データメモリ12には前記第1実施形態例と
同様に図4に示すような燃焼能力ごとに分けた危険到達
時間Tと排気ガス中のCO濃度CEXT との関係データが
与えられている。
【0039】tSP/T算出積算部27はまず、CO濃度サ
ンプリング部27から加えられる単位サンプリング時間t
SPを単位として検出された排気ガス中のCO濃度の値を
取り込み、tSP/Tの値を算出する。ここで、危険到達
時間Tはデータメモリ12に格納されている図4に示すデ
ータを用いて求められるが、この図4に示されるような
各曲線のグラフデータのうちのどのデータを使用するか
は前記第1実施形態例と同様に取り込まれる燃焼能力情
報に基づいて選択される。例えば、燃焼能力情報が2950
0 Kcal/hを示している場合には、曲線Bのデータが選
択され、このデータに基づき危険到達時間Tが求められ
る。
【0040】この危険到達時間Tは、前述した如く、C
Oセンサ11によって検出されるCO濃度CEXT の排気ガ
スが室内に洩れたと仮定したときに、室内のCO濃度が
例えば300 ppm の危険判断基準値Cthに達する時間であ
り、サンプリング時間tSPをこの危険判断基準値に達す
る時間Tで割ることにより、その時間Tに対するサンプ
リング時間tSPの割合が求められる。このtSP/Tの値
は、安全な時間TのうちtSP/Tの割合が費やされ、安
全な割合が(1−tSP/T)しか残されていないことを
意味する。換言すれば、室内のCO濃度が危険判断基準
値に達する時間Tのうち、tSPが費やされたこととな
り、残りの安全の時間はT−tSPの時間しか残されてい
ないことを意味する。
【0041】tSP/T算出積算部27は、まず最初のサン
プリング時間において、tSP/Tを求め、次のサンプリ
ング時間のときにも、排気ガス中のCO濃度の検出デー
タによって求まるtSP/Tを算出すると共に、この算出
値を前回のサンプリング時に求めたtSP/Tに加算して
積算値を求める。このようにして、tSP/T算出積算部
27は各サンプリング時間tSPにおいて求められるtSP
Tの値を各サンプリング時間毎に次々に積算していく。
例えば、第1回目のサンプリング時に排気CO濃度C
EXT1に対するT1 により、tSP/T1 が求められた場
合、次のサンプリング時間で排気CO濃度CEXT2に対す
るT2 により、tSP/T2 が求められ、積算値としてt
SP/T1 +tSP/T2 の値が求められる。また、第3回
目のサンプリング時間において排気CO濃度CEXT3に対
するT3 により、tSP/T3 が求められたときには、積
算値はtSP(1/T1 +1/T2 +1/T3 )となる。
このように、tSP/T算出積算部27は各サンプリング時
毎に求められるtSP/Tの値を積算していき、その積算
結果をCO安全動作部14に加える。
【0042】CO安全動作部14はtSP/T算出積算部27
から加えられる積算結果を監視し、その積算値が予め定
めた設定値の例えば1.0 に達したときに室内CO濃度C
ROOMは予め設定した危険判断基準値Cthに達したものと
判断し、バーナ4へのガス遮断を行う等のCO安全動作
を行う。
【0043】なお、上記例では各サンプリング時間にお
いて燃焼能力は変化しない場合で説明したが、例えば、
第1回目のサンプリング時間での燃焼能力は図4の曲線
Aの能力であり、第2回目のサンプリング時間のときに
は曲線Bの能力に変化し、さらに第3回目のサンプリン
グ時には曲線Cの燃焼能力に変化していたときには、第
1回目のサンプリング時には曲線Aのデータを用いてt
SP/Tの値を求め、第2回目のサンプリング時には曲線
Bを用いてtSP/Tの値を求め、さらに、第3回目のサ
ンプリング時には曲線Cのデータを用いてtSP/Tを求
め、これら燃焼運転の経過に伴い、燃焼能力が可変する
ときには、その燃焼能力の変化に応じた燃焼能力のデー
タを用いてtSP/Tを求め、これら、各サンプリング時
に求めたtSP/Tを積算し、その積算値が1になったと
きにCO安全動作を行うことになる。
【0044】この第3実施形態例によれば、燃焼機器の
燃焼運転状態の燃焼能力に対応する排気CO濃度と危険
到達時間Tの関係データが選択され、これら燃焼能力に
即したデータに基づき、COセンサ11で検出される排気
ガス中のCO濃度の値に応じてtSP/Tがサンプリング
時間ごとに演算されて次々に積算されていく構成として
いるので、燃焼運転の燃焼能力の変化を考慮して室内の
CO濃度が危険判断基準値に達する危険到達時間を正確
に確定することができ、これにより、CO安全動作の精
度をより一層高めることが可能となる。
【0045】次に本発明の第4実施形態例について説明
する。この第4実施形態例は、図2のデータメモリ12に
前記第2実施形態例で示したように図5に示すようなフ
ァン風量によって区分けした、排気CO濃度と危険到達
時間Tとの相関関係データを格納し、tSP/T算出積算
部27には燃焼能力情報の代わりに前記第2実施形態例と
同様にファン風量情報を加えるようにしたことであり、
それ以外の構成は前記第3実施形態例と同様である。
【0046】この第4実施形態例では、前記第3実施形
態例と同様にCO濃度サンプリング部25によりCOセン
サ11からの排気CO濃度の検出値がサンプリングされ、
そのサンプリング値がtSP/T算出積算部27により演算
処理されるが、このtSP/T算出積算部27では、ファン
風量情報に基づいて図5に示す各種データのうち、入力
するファン風量情報に対応するデータを選択する。例え
ば、ファン風量情報が6000rpm であるときには曲線Eの
データが選択されて排気CO濃度に対応するTが求めら
れ、前記第3実施形態例と同様にtSP/Tの演算と、各
サンプリング時毎のtSP/Tの値の積算が行われ、その
積算値が1に達したときにCO安全動作がCO安全動作
部14により行われる。
【0047】この実施形態例によれば、ファン風量の変
化を考慮するので、前記第3実施形態例と同様に精度の
高いCO安全動作を行うことが可能となる。
【0048】前記の如く、燃焼能力とファン風量は相関
関係を有し、燃焼能力とファン風量のいずれか一方の情
報を用いてCO安全動作を行うことにより、CO安全動
作の精度を格段に高めることが可能となる。つまり、排
気ガスのCO濃度が同じ値であっても、燃焼能力やファ
ン風量が異なると単位時間当たりの排気流量が異なるこ
とになり、したがって、排気ガスが室内に洩れた場合に
は、燃焼能力やファン風量の大きさによって室内のCO
ガスによる汚染度は異なる結果となり、これらの燃焼能
力やファン風量を無視してCO安全動作を行う方式で
は、CO安全動作の精度を高めることができないことと
なるが、上記各実施形態例においては燃焼能力あるいは
ファン風量を考慮してCO安全動作を行うようにしてい
るので、CO安全動作の精度を高めることができると共
に、CO安全動作の信頼性を高めることができるのであ
る。
【0049】なお、本発明は上記各実施形態例に限定さ
れることはなく、様々な実施の形態を採り得る。例え
ば、上記各実施形態例ではバーナ4(4a,4b)を単
面燃焼させる場合を想定して説明したが、図7に示すよ
うに、バーナ4の燃焼面を複数段燃焼式としたものでも
よい。この複数段燃焼式のバーナは、燃焼面を複数段
(図7では2段)に区分し、電磁弁21a,21bを切り替
えて要求燃焼能力に応じ、A面を燃焼させたり、A面と
B面を同時燃焼させたりするものである。このような複
数段燃焼式バーナを用いる場合には、ファン風量情報を
用いてCO安全動作を行う方式は特に望ましい結果を得
る。
【0050】すなわち、例えば、A面のみが燃焼してい
る場合にも、ファン2からバーナ4のB面に対しても空
気が供給され続けられる状態となり、A面の単独燃焼か
らA面とB面の同時燃焼へ燃焼面が切り替わったときに
おいても排気側の単位時間当たりの排気流量に大きな変
化がなく、このバーナ燃焼面切り替え時におけるCO安
全動作に殆ど影響を受けることなくCO安全装置のデー
タ処理を行わせることができることになる。もちろん、
燃焼能力を考慮したCO安全装置においても、燃焼面切
り替え時に支障をきたすような大きな影響を受けること
はないので、特に問題はない。
【0051】また、上記各実施形態例では室内に居る人
がCO中毒の危険状態になる判断基準値を室内CO濃度
で規定したが、それ以外に、人の血中ヘモグロビンに取
り込まれるCOの量、つまり血中ヘモグロビンCO濃度
の値によって規定してもよい。この場合は血中ヘモグロ
ビンCO濃度が危険判断基準値(例えば10%)に達する
ときにCO中毒の危険状態になるものと推定し、血中ヘ
モグロビンCO濃度が危険判断基準値に達する時間を危
険到達時間Tとし、燃焼能力ごと、あるいはファン風量
ごとに区分して各排気CO濃度に対応する危険到達時間
Tの相関関係データを作成してデータメモリ12に与えれ
ばよい。
【0052】さらに上記実施形態例では、燃焼能力を考
慮する場合には、図4に示すデータの如く、各燃焼能力
ごとに排気CO濃度と危険到達時間Tの相関関係データ
を与えたが、これとは異なり、代表的な1つの燃焼能力
についてのみ相関関係データを与えるようにしてもよ
い。この場合は、他の燃焼能力についての危険到達時間
Tは代表の相関関係を用いて求めた危険到達時間Tに予
め与えた補正係数を掛けることによって求めることがで
きる。なお、補正係数は代表の燃焼能力と実際の運転状
態の燃焼能力(入力される燃焼能力情報)との能力差に
対応する単位時間当たりの排気流量の差又は比に応じた
値として与えればよい。
【0053】同様に、ファン風量を考慮する場合も、代
表的な1つのファン風量についてのみ排気CO濃度と危
険到達時間Tの相関関係データを与えておいてもよく、
この場合、他のファン風量の排気CO濃度に対する危険
到達時間Tは代表のファン風量の相関関係データに基づ
いて求めた危険到達時間Tに予め与えられる補正係数を
掛けて求めることができる。この補正係数も、代表のフ
ァン風量と実際の運転状態のファン風量(入力されるフ
ァン風量情報)の差に対応する単位時間当たりの排気流
量の差又は比に応じた値として与えればよい。
【0054】
【発明の効果】本発明は排気ガスが室内に洩れたと仮定
したときに、室内に居る人がCO中毒の危険状態に達す
る危険到達時間を求めるデータを1つ以上の燃焼能力や
ファン風量に分けて与えておき、実際にCO安全動作を
行う際には、燃焼能力やファン風量の情報を取り込ん
で、これら燃焼能力やファン風量に対応する危険到達時
間を確定してCO安全動作を行うように構成したもので
あるから、CO安全動作の精度が格段にアップし、室内
に居る人がCO中毒の危険状態に達しないにもかかわら
ず、燃焼停止等の安全動作が行われてしまうという早切
れの問題がなくなり、CO安全動作の信頼性を大幅に高
めることができる。
【0055】また、CO安全動作の精度がアップするの
で、COガスに対する安全性は万全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1および第2の実施形態例に対応す
るブロック構成図である。
【図2】本発明の第3および第4実施形態例に対応する
ブロック構成図である。
【図3】給湯・風呂複合器の燃焼機器を示す説明図であ
る。
【図4】排気CO濃度と、室内のCO濃度がCO中毒の
危険状態に達する危険到達時間との関係を燃焼能力ごと
に分けて与えたデータの説明図である。
【図5】排気CO濃度と、室内のCO濃度がCO中毒の
危険状態に達する危険到達時間との関係をファン風量ご
とに分けて与えたデータの説明図である。
【図6】燃焼制御部23により比例弁22に開弁駆動電流を
供給して燃焼能力を制御する構成説明図である。
【図7】複数段燃焼面切り替え方式のバーナの説明図で
ある。
【図8】燃焼機器として一般的に知られている屋内設置
型給湯器の構成説明図である。
【図9】燃焼機器の屋内設置例の説明図である。
【符号の説明】
11 COセンサ 12 データメモリ 13 燃焼時間計測手段 14 CO安全動作部 25 CO濃度サンプリング部 26 時計機構 27 tSP/T算出積算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 正登 神奈川県大和市深見台3丁目4番地 株式 会社ガスター内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼機器の排気側に排気ガス中のCO濃
    度を検出するCOセンサを設け、このCOセンサによっ
    て検出されるCO検出濃度の情報に基づいてCO安全動
    作を行う燃焼機器のCO安全動作方法において、排気ガ
    スが室内に洩れたと仮定したときに室内に居る人がCO
    中毒の危険状態に達すると推定される危険到達時間を排
    気ガスの各CO濃度に対応させて燃焼能力ごとに分けて
    与えておき、燃焼開始後前記COセンサによって検出さ
    れるCO濃度に対応し、かつ、燃焼能力に対応した危険
    到達時間に達したときにCO安全動作を行うようにした
    燃焼機器のCO安全動作方法。
  2. 【請求項2】 燃焼機器の排気側に排気ガス中のCO濃
    度を検出するCOセンサを設け、このCOセンサによっ
    て検出されるCO検出濃度の情報に基づいてCO安全動
    作を行う燃焼機器のCO安全動作方法において、排気ガ
    スが室内に洩れたと仮定したときに室内に居る人がCO
    中毒の危険状態に達すると推定される危険到達時間を排
    気ガスの各CO濃度に対応させて給排気のファン風量ご
    とに分けて与えておき、燃焼開始後前記COセンサによ
    って検出されるCO濃度に対応し、かつ、ファン風量に
    対応した危険到達時間に達したときにCO安全動作を行
    うようにした燃焼機器のCO安全動作方法。
  3. 【請求項3】 燃焼機器の排気側に排気ガス中のCO濃
    度を検出するCOセンサが設けられ、このCOセンサに
    よって検出されるCO検出濃度の情報に基づいてCO安
    全動作を行う燃焼機器において、排気ガスが室内に洩れ
    たと仮定したときに室内に居る人がCO中毒の危険状態
    に達すると推定される危険到達時間のデータが排気ガス
    の各CO濃度に対応させて燃焼能力ごとに分けて作成さ
    れて格納されているデータメモリと、燃焼開始時からの
    燃焼時間を計測する燃焼時間計測手段と、燃焼時間が前
    記COセンサによって検出されるCO濃度および燃焼能
    力に対応するデータメモリ格納データの危険到達時間に
    達したときにCO安全動作を行うCO安全動作部とを有
    する燃焼機器。
  4. 【請求項4】 燃焼機器の排気側に排気ガス中のCO濃
    度を検出するCOセンサが設けられ、このCOセンサに
    よって検出されるCO検出濃度の情報に基づいてCO安
    全動作を行う燃焼機器において、排気ガスが室内に洩れ
    たと仮定したときに室内に居る人がCO中毒の危険状態
    に達すると推定される危険到達時間のデータが排気ガス
    の各CO濃度に対応させて給排気のファン風量ごとに分
    けて作成されて格納されているデータメモリと、燃焼開
    始時からの燃焼時間を計測する燃焼時間計測手段と、燃
    焼時間が前記COセンサによって検出されるCO濃度お
    よびファン風量に対応するデータメモリ格納データの危
    険到達時間に達したときにCO安全動作を行うCO安全
    動作部とを有する燃焼機器。
  5. 【請求項5】 燃焼機器の排気側に排気ガス中のCO濃
    度を検出するCOセンサが設けられ、このCOセンサに
    よって検出されるCO検出濃度の情報に基づいてCO安
    全動作を行う燃焼機器において、排気ガスが室内に洩れ
    たと仮定したときに室内に居る人がCO中毒の危険状態
    に達すると推定される危険到達時間のデータが排気ガス
    の各CO濃度に対応させて燃焼能力ごとに分けて作成さ
    れて格納されているデータメモリと、燃焼開始後に予め
    与えられるサンプリング時間tSPを単位として前記CO
    センサによって検出される排気ガス中のCO濃度を取り
    込む排気ガスCO濃度サンプリング部と、この排気ガス
    CO濃度サンプリング部によってサンプリングされた排
    気ガスCO濃度およびそのサンプリング時間tSPの燃焼
    稼動能力に対応する危険到達時間Tを前記データメモリ
    の格納データにより求めてtSP/Tの値を各サンプリン
    グ毎に算出して各サンプリング毎に求めたtSP/Tの値
    を積算するtSP/T算出積算部と、このtSP/T算出積
    算部によるtSP/Tの積算値が予め定めた設定値になっ
    たときにCOガスに対する安全動作を行うCO安全動作
    部とを有する燃焼機器。
  6. 【請求項6】 燃焼機器の排気側に排気ガス中のCO濃
    度を検出するCOセンサが設けられ、このCOセンサに
    よって検出されるCO検出濃度の情報に基づいてCO安
    全動作を行う燃焼機器において、排気ガスが室内に洩れ
    たと仮定したときに室内に居る人がCO中毒の危険状態
    に達すると推定される危険到達時間のデータが排気ガス
    の各CO濃度に対応させて給排気のファン風量ごとに分
    けて作成されて格納されているデータメモリと、燃焼開
    始後に予め与えられるサンプリング時間tSPを単位とし
    て前記COセンサによって検出される排気ガス中のCO
    濃度を取り込む排気ガスCO濃度サンプリング部と、こ
    の排気ガスCO濃度サンプリング部によってサンプリン
    グされた排気ガスCO濃度およびそのサンプリング時間
    SPのファン風量に対応する危険到達時間Tを前記デー
    タメモリの格納データにより求めてtSP/Tの値を各サ
    ンプリング毎に算出して各サンプリング毎に求めたtSP
    /Tの値を積算するtSP/T算出積算部と、このtSP
    T算出積算部によるtSP/Tの積算値が予め定めた設定
    値になったときにCOガスに対する安全動作を行うCO
    安全動作部とを有する燃焼機器。
  7. 【請求項7】 排気CO濃度と燃焼能力に対して与えら
    れる危険到達時間Tは代表の燃焼能力に対して与えてお
    き、他の燃焼能力に対する危険到達時間は代表の危険到
    達時間に予め定めた補正係数を掛けて求めるようにした
    請求項3又は請求項5記載の燃焼機器。
  8. 【請求項8】 排気CO濃度とファン風量に対して与え
    られる危険到達時間Tは代表のファン風量に対して与え
    ておき、他のファン風量に対する危険到達時間は代表の
    危険到達時間に予め定めた補正係数を掛けて求めるよう
    にした請求項4又は請求項6記載の燃焼機器。
JP20664196A 1996-07-17 1996-07-17 燃焼機器およびそのco安全動作方法 Pending JPH1030817A (ja)

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