JPH10308155A - 限流ヒューズ及びそれに使用する絶縁コア並びにそれを使用したカットアウト - Google Patents
限流ヒューズ及びそれに使用する絶縁コア並びにそれを使用したカットアウトInfo
- Publication number
- JPH10308155A JPH10308155A JP11549297A JP11549297A JPH10308155A JP H10308155 A JPH10308155 A JP H10308155A JP 11549297 A JP11549297 A JP 11549297A JP 11549297 A JP11549297 A JP 11549297A JP H10308155 A JPH10308155 A JP H10308155A
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- insulating
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- fuse
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 絶縁コアのヒューズエレメント巻き付け部分
に電位が集中するのを緩和して、ヒューズエレメントか
らコロナ放電が発生するのを回避することができ、ヒュ
ーズエレメントが規定値よりも小さな電流で溶断するお
それを防止することができる限流ヒューズを提供する。 【解決手段】絶縁筒28内に絶縁コア29を配設する。
絶縁コア29の外周にはヒューズエレメント30を巻装
する。絶縁コア29の少なくとも中央部には半導電部を
設ける。この半導電部は絶縁コア29の外周に形成され
た半導電層32から構成する。
に電位が集中するのを緩和して、ヒューズエレメントか
らコロナ放電が発生するのを回避することができ、ヒュ
ーズエレメントが規定値よりも小さな電流で溶断するお
それを防止することができる限流ヒューズを提供する。 【解決手段】絶縁筒28内に絶縁コア29を配設する。
絶縁コア29の外周にはヒューズエレメント30を巻装
する。絶縁コア29の少なくとも中央部には半導電部を
設ける。この半導電部は絶縁コア29の外周に形成され
た半導電層32から構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、限流ヒューズ及
びそれに使用する絶縁コア並びにそれを使用したカット
アウトに関するものである。
びそれに使用する絶縁コア並びにそれを使用したカット
アウトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高圧の送配電線路等に使用される
カットアウトとしては、次のような構成のものが知られ
ている。すなわち、電柱の腕金に支持碍子及び取付ブラ
ケットを介して本体碍子が支持され、その本体碍子内に
は消弧管を介して限流ヒューズが装設されている。ま
た、この限流ヒューズは、絶縁筒と、その絶縁筒内に配
設された絶縁コアと、その絶縁コアの外周に巻装された
ヒューズエレメントとから構成されている。
カットアウトとしては、次のような構成のものが知られ
ている。すなわち、電柱の腕金に支持碍子及び取付ブラ
ケットを介して本体碍子が支持され、その本体碍子内に
は消弧管を介して限流ヒューズが装設されている。ま
た、この限流ヒューズは、絶縁筒と、その絶縁筒内に配
設された絶縁コアと、その絶縁コアの外周に巻装された
ヒューズエレメントとから構成されている。
【0003】そして、通常は電柱の腕金と電線路との間
が、支持碍子、本体碍子、消弧管、限流ヒューズの絶縁
筒、本体碍子と消弧管との間の空間、消弧管と絶縁筒と
の間の空間等の各絶縁部分の容量分担によって、絶縁状
態に保持されるようになっている。また、電線路に規定
値を越える電流が流れたときには、限流ヒューズのヒュ
ーズエレメントが溶断して、電線路の負荷側が遮断され
るようになっている。
が、支持碍子、本体碍子、消弧管、限流ヒューズの絶縁
筒、本体碍子と消弧管との間の空間、消弧管と絶縁筒と
の間の空間等の各絶縁部分の容量分担によって、絶縁状
態に保持されるようになっている。また、電線路に規定
値を越える電流が流れたときには、限流ヒューズのヒュ
ーズエレメントが溶断して、電線路の負荷側が遮断され
るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
カットアウトにおいて、支持碍子の外表面が汚損する
と、取付ブラケットが電柱の腕金とほぼ同電位になり、
前記各絶縁部分の容量分担が変化して、限流ヒューズに
対する負担電圧が大きくなる。これにより、限流ヒュー
ズのヒューズエレメントからコロナ放電が発生するおそ
れがあった。特に、絶縁コアの外周面に複数の突条を長
手方向へ延長形成し、その外面にヒューズエレメントを
巻装した限流ヒューズでは、ヒューズエレメントと接触
する絶縁コアの突条部分に電位が集中して、その部分か
らコロナ放電が発生しやすかった。
カットアウトにおいて、支持碍子の外表面が汚損する
と、取付ブラケットが電柱の腕金とほぼ同電位になり、
前記各絶縁部分の容量分担が変化して、限流ヒューズに
対する負担電圧が大きくなる。これにより、限流ヒュー
ズのヒューズエレメントからコロナ放電が発生するおそ
れがあった。特に、絶縁コアの外周面に複数の突条を長
手方向へ延長形成し、その外面にヒューズエレメントを
巻装した限流ヒューズでは、ヒューズエレメントと接触
する絶縁コアの突条部分に電位が集中して、その部分か
らコロナ放電が発生しやすかった。
【0005】そして、このように限流ヒューズのヒュー
ズエレメントからコロナ放電が発生すると、ヒューズエ
レメント自体が損傷して、その断面積が減少する。ま
た、このコロナ放電と大気中の水分とにより硝酸が生成
され、この硝酸によりヒューズエレメントが金属腐食し
て、その断面積の減少が顕著になる。このため、電線路
に流れる電流が規定値よりも小さい場合でも、限流ヒュ
ーズのヒューズエレメントが溶断してしまうおそれがあ
った。
ズエレメントからコロナ放電が発生すると、ヒューズエ
レメント自体が損傷して、その断面積が減少する。ま
た、このコロナ放電と大気中の水分とにより硝酸が生成
され、この硝酸によりヒューズエレメントが金属腐食し
て、その断面積の減少が顕著になる。このため、電線路
に流れる電流が規定値よりも小さい場合でも、限流ヒュ
ーズのヒューズエレメントが溶断してしまうおそれがあ
った。
【0006】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、絶縁コアのヒューズエレメント巻き付け
部分に電位が集中するのを緩和して、ヒューズエレメン
トからコロナ放電が発生するのを回避することができ、
ヒューズエレメントが規定値よりも小さな電流で溶断す
るおそれを防止することができる限流ヒューズ及びそれ
に使用する絶縁コア並びにそれを使用したカットアウト
を提供することにある。
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、絶縁コアのヒューズエレメント巻き付け
部分に電位が集中するのを緩和して、ヒューズエレメン
トからコロナ放電が発生するのを回避することができ、
ヒューズエレメントが規定値よりも小さな電流で溶断す
るおそれを防止することができる限流ヒューズ及びそれ
に使用する絶縁コア並びにそれを使用したカットアウト
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、絶縁筒内に絶縁コア
を配設し、その絶縁コアの外周にヒューズエレメントを
巻装してなる限流ヒューズにおいて、前記絶縁コアの少
なくとも中央部のヒューズエレメントの接する部分には
半導電部を設けたものである。
めに、請求項1に記載の発明では、絶縁筒内に絶縁コア
を配設し、その絶縁コアの外周にヒューズエレメントを
巻装してなる限流ヒューズにおいて、前記絶縁コアの少
なくとも中央部のヒューズエレメントの接する部分には
半導電部を設けたものである。
【0008】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の限流ヒューズにおいて、前記半導電部は絶縁コアの
外周に形成された半導電層からなるものである。請求項
3に記載の発明では、絶縁筒内に配設し、外周にヒュー
ズエレメントを巻装して使用される限流ヒューズの絶縁
コアにおいて、少なくとも中央部に半導電部を設けたも
のである。
載の限流ヒューズにおいて、前記半導電部は絶縁コアの
外周に形成された半導電層からなるものである。請求項
3に記載の発明では、絶縁筒内に配設し、外周にヒュー
ズエレメントを巻装して使用される限流ヒューズの絶縁
コアにおいて、少なくとも中央部に半導電部を設けたも
のである。
【0009】請求項4に記載の発明では、電柱の腕金に
支持碍子及び取付ブラケットを介して本体碍子を支持
し、その本体碍子内には限流ヒューズを装備してなるカ
ットアウトにおいて、前記限流ヒューズを、絶縁筒と、
その絶縁筒内に配設された絶縁コアと、その絶縁コアの
外周に巻装されたヒューズエレメントとから構成し、取
付ブラケットと対応する絶縁コアの少なくとも中央部に
は半導電部を設けたものである。
支持碍子及び取付ブラケットを介して本体碍子を支持
し、その本体碍子内には限流ヒューズを装備してなるカ
ットアウトにおいて、前記限流ヒューズを、絶縁筒と、
その絶縁筒内に配設された絶縁コアと、その絶縁コアの
外周に巻装されたヒューズエレメントとから構成し、取
付ブラケットと対応する絶縁コアの少なくとも中央部に
は半導電部を設けたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の一実施形態
を、図面に基づいて詳細に説明する。まず、カットアウ
トの構成について説明すると、図1に示すように、本体
碍子11は高圧電線路における電柱の腕金12に、取付
金具13、支持碍子14及び取付ブラケット15を介し
て装着されている。上部接触子16は本体碍子11内の
上部に配設され、上部口出線17を介して電線路に接続
される。下部接触子18は本体碍子11内の下部に配設
され、下部口出線19を介して電線路に接続される。透
明な密閉栓20は碍子本体11の下端開口部に開閉回動
可能に取り付けられている。
を、図面に基づいて詳細に説明する。まず、カットアウ
トの構成について説明すると、図1に示すように、本体
碍子11は高圧電線路における電柱の腕金12に、取付
金具13、支持碍子14及び取付ブラケット15を介し
て装着されている。上部接触子16は本体碍子11内の
上部に配設され、上部口出線17を介して電線路に接続
される。下部接触子18は本体碍子11内の下部に配設
され、下部口出線19を介して電線路に接続される。透
明な密閉栓20は碍子本体11の下端開口部に開閉回動
可能に取り付けられている。
【0011】限流ヒューズ21は消弧管22を介して、
前記本体碍子11内にその下端開口部から着脱可能に挿
入配置され、その上下両端には上部接触子16及び下部
接触子18に挟入接触する上部電極23及び下部電極2
4が設けられている。表示体25は限流ヒューズ21の
下端に突設され、電線路に規定を越える電流が流れて、
限流ヒューズ21が溶断したとき、この表示体25が碍
子本体11の下端開口部に突出し、電線路の遮断状態を
透明な密閉栓20を介して表示するようになっている。
前記本体碍子11内にその下端開口部から着脱可能に挿
入配置され、その上下両端には上部接触子16及び下部
接触子18に挟入接触する上部電極23及び下部電極2
4が設けられている。表示体25は限流ヒューズ21の
下端に突設され、電線路に規定を越える電流が流れて、
限流ヒューズ21が溶断したとき、この表示体25が碍
子本体11の下端開口部に突出し、電線路の遮断状態を
透明な密閉栓20を介して表示するようになっている。
【0012】次に、前記限流ヒューズ21の内部構成に
ついて詳述すると、図2及び図3に示すように、絶縁筒
28は樹脂(FRP)等の絶縁材料により円筒状に形成
され、その上下両端に前記上部電極23及び下部電極2
4が嵌着されている。磁器材料よりなる断面星形状の絶
縁コア29は絶縁筒28内の中心に配設され、その外周
には複数の突条29aが所定間隔おきで長手方向に延長
形成されている。ヒューズエレメント30は絶縁コア2
9の外周に巻装され、その両端が上部電極23及び下部
電極24に接続されている。消弧砂31は絶縁筒28内
において、絶縁コア29の外周に封入されている。
ついて詳述すると、図2及び図3に示すように、絶縁筒
28は樹脂(FRP)等の絶縁材料により円筒状に形成
され、その上下両端に前記上部電極23及び下部電極2
4が嵌着されている。磁器材料よりなる断面星形状の絶
縁コア29は絶縁筒28内の中心に配設され、その外周
には複数の突条29aが所定間隔おきで長手方向に延長
形成されている。ヒューズエレメント30は絶縁コア2
9の外周に巻装され、その両端が上部電極23及び下部
電極24に接続されている。消弧砂31は絶縁筒28内
において、絶縁コア29の外周に封入されている。
【0013】半導電部としての半導電層32は前記絶縁
コア29の外周面に所定の厚さで形成されている。この
半導電層32は、例えば100KΩ〜1000MΩの抵
抗値を有する酸化スズ系の半導電性釉薬中に、絶縁コア
29を浸漬させて焼成することにより、その絶縁コア2
9の外表面の全長に亘って、0.2〜0.4mmの厚さ
に形成されている。そして、この半導電層32の形成に
より、絶縁コア29の外周面上において、特に各突条2
9aの頂部に電位が集中するのを緩和することができ
る。
コア29の外周面に所定の厚さで形成されている。この
半導電層32は、例えば100KΩ〜1000MΩの抵
抗値を有する酸化スズ系の半導電性釉薬中に、絶縁コア
29を浸漬させて焼成することにより、その絶縁コア2
9の外表面の全長に亘って、0.2〜0.4mmの厚さ
に形成されている。そして、この半導電層32の形成に
より、絶縁コア29の外周面上において、特に各突条2
9aの頂部に電位が集中するのを緩和することができ
る。
【0014】次に、前記のように構成された限流ヒュー
ズを備えるカットアウトについて、動作を説明する。さ
て、カットアウトの装柱状態においては、腕金12と電
線路との間が、支持碍子14、本体碍子11、消弧管2
2、限流ヒューズ21の絶縁筒28、本体碍子11と消
弧管22との間の空間、消弧管22と絶縁筒28との間
の空間等の各絶縁部分の容量分担によって、絶縁状態に
保持されている。そして、電線路に規定値を越える電流
が流れると、限流ヒューズ21のヒューズエレメント3
0が溶断し、このヒューズエレメント30の溶断に伴っ
て発生するアークは、消弧砂31によって消弧される。
ズを備えるカットアウトについて、動作を説明する。さ
て、カットアウトの装柱状態においては、腕金12と電
線路との間が、支持碍子14、本体碍子11、消弧管2
2、限流ヒューズ21の絶縁筒28、本体碍子11と消
弧管22との間の空間、消弧管22と絶縁筒28との間
の空間等の各絶縁部分の容量分担によって、絶縁状態に
保持されている。そして、電線路に規定値を越える電流
が流れると、限流ヒューズ21のヒューズエレメント3
0が溶断し、このヒューズエレメント30の溶断に伴っ
て発生するアークは、消弧砂31によって消弧される。
【0015】一方、このカットアウトの装柱状態におい
て、支持碍子14の外表面が汚損すると、取付ブラケッ
ト15が腕金12に対する取付金具13とほぼ同電位に
なって、前記各絶縁部分の容量分担が変化する。これに
より、限流ヒューズ21に対する負担電圧が大きくなっ
て、限流ヒューズ21におけるヒューズエレメント30
と接触した絶縁コア29の突条29aの部分に電位が集
中して、その部分からコロナ放電が発生するおそれがあ
る。
て、支持碍子14の外表面が汚損すると、取付ブラケッ
ト15が腕金12に対する取付金具13とほぼ同電位に
なって、前記各絶縁部分の容量分担が変化する。これに
より、限流ヒューズ21に対する負担電圧が大きくなっ
て、限流ヒューズ21におけるヒューズエレメント30
と接触した絶縁コア29の突条29aの部分に電位が集
中して、その部分からコロナ放電が発生するおそれがあ
る。
【0016】ところが、この実施形態の限流ヒューズ2
1においては、絶縁コア29の外周面に半導電層32が
形成されている。このため、絶縁コア29の各突条29
aへの電位の集中が緩和されて、ヒューズエレメント3
0からのコロナ放電の発生が回避される。従って、コロ
ナ放電により、ヒューズエレメント30自体が損傷した
り、コロナ放電に伴って生成される硝酸により、ヒュー
ズエレメント30が金属腐食したりして、その断面積が
減少するおそれはない。よって、電線路に流れる電流が
規定値よりも小さい場合に、限流ヒューズ21のヒュー
ズエレメント30が溶断してしまうおそれはない。
1においては、絶縁コア29の外周面に半導電層32が
形成されている。このため、絶縁コア29の各突条29
aへの電位の集中が緩和されて、ヒューズエレメント3
0からのコロナ放電の発生が回避される。従って、コロ
ナ放電により、ヒューズエレメント30自体が損傷した
り、コロナ放電に伴って生成される硝酸により、ヒュー
ズエレメント30が金属腐食したりして、その断面積が
減少するおそれはない。よって、電線路に流れる電流が
規定値よりも小さい場合に、限流ヒューズ21のヒュー
ズエレメント30が溶断してしまうおそれはない。
【0017】前記の実施形態によって期待できる効果に
ついて、以下に記載する。 ・ この実施形態の限流ヒューズにおいては、絶縁コア
29の外周に半導電部としての半導電層32が設けられ
ている。このため、絶縁コア29のヒューズエレメント
30巻き付け部分に電位が集中するのを緩和して、ヒュ
ーズエレメント30からコロナ放電が発生するのを回避
することができる。従って、ヒューズエレメント30が
規定値よりも小さな電流で溶断するおそれを防止するこ
とができる。
ついて、以下に記載する。 ・ この実施形態の限流ヒューズにおいては、絶縁コア
29の外周に半導電部としての半導電層32が設けられ
ている。このため、絶縁コア29のヒューズエレメント
30巻き付け部分に電位が集中するのを緩和して、ヒュ
ーズエレメント30からコロナ放電が発生するのを回避
することができる。従って、ヒューズエレメント30が
規定値よりも小さな電流で溶断するおそれを防止するこ
とができる。
【0018】・ この実施形態の限流ヒューズにおいて
は、半導電部が絶縁コア29の外周に形成された半導電
層32から構成されている。このため、絶縁コア29の
外周に半導電層32を所定厚さで形成するという簡単な
構成により、絶縁コア29に電位が集中するのを緩和す
ることができる。
は、半導電部が絶縁コア29の外周に形成された半導電
層32から構成されている。このため、絶縁コア29の
外周に半導電層32を所定厚さで形成するという簡単な
構成により、絶縁コア29に電位が集中するのを緩和す
ることができる。
【0019】・ この実施形態の限流ヒューズにおいて
は、絶縁コア29を半導電性釉薬中に浸漬させて焼成す
ることにより、絶縁コア29の外表面に半導電層32が
形成されている。このため、製造工程において簡単な作
業で、絶縁コア29の外表面に半導電層32を形成する
ことができる。
は、絶縁コア29を半導電性釉薬中に浸漬させて焼成す
ることにより、絶縁コア29の外表面に半導電層32が
形成されている。このため、製造工程において簡単な作
業で、絶縁コア29の外表面に半導電層32を形成する
ことができる。
【0020】なお、この発明は、次のように変更して具
体化することも可能である。 ・ スプレーを使用して、絶縁コア29の外周面に半導
電性塗料を塗布することにより、所定厚さの半導電部と
しての半導電層32を形成すること。
体化することも可能である。 ・ スプレーを使用して、絶縁コア29の外周面に半導
電性塗料を塗布することにより、所定厚さの半導電部と
しての半導電層32を形成すること。
【0021】・ 取付ブラケット15と対応する絶縁コ
ア29の少なくとも中央部の外周面に、半導電部として
の半導電層32を局部的に形成すること。 ・ 絶縁コア29を半導電性のセラミック材料、例えば
酸化チタンにより成形して絶縁コア29全体を半導電部
として形成すること。
ア29の少なくとも中央部の外周面に、半導電部として
の半導電層32を局部的に形成すること。 ・ 絶縁コア29を半導電性のセラミック材料、例えば
酸化チタンにより成形して絶縁コア29全体を半導電部
として形成すること。
【0022】・ 半導電部を形成するための半導電性釉
薬として、酸化チタン等の他の釉薬を使用すること。
薬として、酸化チタン等の他の釉薬を使用すること。
【0023】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1、請求項3
及び請求項4に記載の発明によれば、絶縁コアのヒュー
ズエレメント巻き付け部分に電位が集中するのを緩和し
て、ヒューズエレメントからコロナ放電が発生するのを
回避することができる。従って、ヒューズエレメントが
規定値よりも小さな電流で溶断するおそれを防止するこ
とができる。
るため、次のような効果を奏する。請求項1、請求項3
及び請求項4に記載の発明によれば、絶縁コアのヒュー
ズエレメント巻き付け部分に電位が集中するのを緩和し
て、ヒューズエレメントからコロナ放電が発生するのを
回避することができる。従って、ヒューズエレメントが
規定値よりも小さな電流で溶断するおそれを防止するこ
とができる。
【0024】請求項2に記載の発明によれば、絶縁コア
の外周に半導電層を形成するという簡単な構成により、
絶縁コアのヒューズエレメント巻き付け部分に電位が集
中するのを緩和することができる。
の外周に半導電層を形成するという簡単な構成により、
絶縁コアのヒューズエレメント巻き付け部分に電位が集
中するのを緩和することができる。
【図1】 この発明の限流ヒューズを備えたカットアウ
トの一実施形態を示す断面図。
トの一実施形態を示す断面図。
【図2】 その限流ヒューズを拡大して示す断面図。
【図3】 図1の3−3線における拡大断面図。
11…本体碍子、12…腕金、14…支持碍子、15…
取付ブラケット、21…限流ヒューズ、28…絶縁筒、
29…絶縁コア、29a…突条、30…ヒューズエレメ
ント、32…半導電部としての半導電層。
取付ブラケット、21…限流ヒューズ、28…絶縁筒、
29…絶縁コア、29a…突条、30…ヒューズエレメ
ント、32…半導電部としての半導電層。
Claims (4)
- 【請求項1】 絶縁筒内に絶縁コアを配設し、その絶縁
コアの外周にヒューズエレメントを巻装してなる限流ヒ
ューズにおいて、 前記絶縁コアの少なくとも中央部のヒューズエレメント
の接する部分には半導電部を設けた限流ヒューズ。 - 【請求項2】 前記半導電部は絶縁コアの外周に形成さ
れた半導電層である請求項1に記載の限流ヒューズ。 - 【請求項3】 絶縁筒内に配設し、外周にヒューズエレ
メントを巻装して使用される限流ヒューズの絶縁コアに
おいて、 少なくとも中央部に半導電部を設けた限流ヒューズの絶
縁コア。 - 【請求項4】 電柱の腕金に支持碍子及び取付ブラケッ
トを介して本体碍子を支持し、その本体碍子内には限流
ヒューズを装備してなるカットアウトにおいて、 前記限流ヒューズを、絶縁筒と、その絶縁筒内に配設さ
れた絶縁コアと、その絶縁コアの外周に巻装されたヒュ
ーズエレメントとから構成し、取付ブラケットと対応す
る絶縁コアの少なくとも中央部には半導電部を設けたカ
ットアウト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11549297A JPH10308155A (ja) | 1997-05-06 | 1997-05-06 | 限流ヒューズ及びそれに使用する絶縁コア並びにそれを使用したカットアウト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11549297A JPH10308155A (ja) | 1997-05-06 | 1997-05-06 | 限流ヒューズ及びそれに使用する絶縁コア並びにそれを使用したカットアウト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10308155A true JPH10308155A (ja) | 1998-11-17 |
Family
ID=14663862
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11549297A Pending JPH10308155A (ja) | 1997-05-06 | 1997-05-06 | 限流ヒューズ及びそれに使用する絶縁コア並びにそれを使用したカットアウト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10308155A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102280327A (zh) * | 2011-05-26 | 2011-12-14 | 西安爱尔发开关有限公司 | 一种真空接触器-熔断器组合电器专用分体式熔筒部件 |
CN103474304A (zh) * | 2013-09-18 | 2013-12-25 | 上海电器陶瓷厂有限公司 | 一种用于油浸式熔断器的电接触联结器 |
CN103474306A (zh) * | 2013-09-18 | 2013-12-25 | 上海电器陶瓷厂有限公司 | 一种油浸式高压熔断器 |
KR20190132795A (ko) * | 2018-05-21 | 2019-11-29 | 송기현 | 소염 기능을 갖는 컷아웃 스위치 |
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1997
- 1997-05-06 JP JP11549297A patent/JPH10308155A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102280327A (zh) * | 2011-05-26 | 2011-12-14 | 西安爱尔发开关有限公司 | 一种真空接触器-熔断器组合电器专用分体式熔筒部件 |
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