JPH1030814A - 焼却機 - Google Patents

焼却機

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Publication number
JPH1030814A
JPH1030814A JP17026796A JP17026796A JPH1030814A JP H1030814 A JPH1030814 A JP H1030814A JP 17026796 A JP17026796 A JP 17026796A JP 17026796 A JP17026796 A JP 17026796A JP H1030814 A JPH1030814 A JP H1030814A
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JP
Japan
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wall
combustion
section
opening
combustion cylinder
Prior art date
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Pending
Application number
JP17026796A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Moriwaki
尚 森脇
Tsunemasa Asai
経正 浅井
Takashi Matsuda
隆 松田
Hiroki Sakamoto
洋樹 酒本
Shuji Shimoda
修治 下田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Sanyo Electric Co Ltd
Tottori Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Sanyo Electric Co Ltd, Tottori Sanyo Electric Co Ltd, Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Tokyo Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP17026796A priority Critical patent/JPH1030814A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被焼却物が析出されて生ずるアルカリ性化合
物に対し腐食しにくい、かつコストが安い、かつ被焼却
物が燃焼炎を塞がない焼却機を提供する。 【解決手段】 底部と側部とを有する有底筒状に形成さ
れ、被焼却物が収納される燃焼筒と、燃焼筒の内部に向
って燃焼炎を放射する燃焼バーナとを備え、少なくとも
底部は耐アルカリ材からなる第1壁で構成し、第1壁の
上方に位置する側部は耐熱材からなる第2壁で構成する
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高い焼却温度を必要
とする被焼却物の焼却機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、燃焼バーナにより被焼却物を燃焼
させる焼却機は、例えば本出願人により特願平8−22
550号にて出願されている。この出願によると、燃焼
筒が底部と側部を有する有底筒状に形成され、燃焼筒の
内部に向って燃焼炎を放射する燃焼バーナが設けられて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この焼却機で
は、高い焼却温度を必要とする被焼却物、例えば吸水性
ポリマーからなるオムツ等を焼却した場合、耐熱セメン
トからなる燃焼筒の底部が腐食し、短時間で底部が部分
的に崩れる第1の欠点がある。この様に、燃焼筒は実用
に供する程度の耐久性を備えていない。本発明者がその
原因を究明したところ、高温の被焼却物から析出したア
ルカリ性の化合物が底部に付着し、侵食するためである
事が判った。
【0004】この欠点を解決するために、本発明者は底
部および側部を全て耐アルカリ性の材料で構成した。し
かし、この材料はコストが高く、焼却機のコストが高く
なる第2の欠点がある。
【0005】更にこの焼却機では、燃焼筒の側部に開口
部が形成され、その開口部を介して燃焼炎が放射してい
る。しかし燃焼筒内部に被焼却物を投入した時に、開口
部の周辺に被焼却物が溜まる事がある。その結果、燃焼
炎が被焼却物に塞がれて、不完全燃焼する恐れがある第
3の欠点がある。
【0006】故に本発明はこの様な従来の欠点を考慮し
て、被焼却物が析出されて生ずるアルカリ性化合物に対
し腐食しにくい、かつコストが安い、かつ被焼却物が燃
焼炎を塞がない焼却機を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の本発明は上述の課
題を解決するために、底部と側部とを有する有底筒状に
形成され、被焼却物が収納される燃焼筒と、燃焼筒の内
部に向って燃焼炎を放射する燃焼バーナとを備え、少な
くとも底部は耐アルカリ材からなる第1壁で構成し、第
1壁の上方に位置する側部は耐熱材からなる第2壁で構
成するものである。
【0008】第1の本発明は更に望しくは、第1壁は主
成分が炭化珪素からなるキャスタブル材で構成し、第2
壁は主成分が酸化珪素および酸化アルミニウムからなる
キャスタブル材で構成するものである。
【0009】第2の本発明は、底部と側部とを有する有
底筒状に形成され、側部に開口部が形成され、被焼却物
が収納される燃焼筒と、開口部を介して燃焼筒の内部に
向かって燃焼炎を放射する燃焼バーナとを備え、燃焼筒
は開口部の内側近傍を覆う様に保護部を形成するもので
ある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態に係る
焼却機を図1ないし図3に従い説明する。図1は本焼却
機の断面図であり、図2は図1のAA断面図であり、図
3は本焼却機の正面図である。焼却機1に於て、各種の
ゴミ屑やプラスチックやゴムや草木等の被焼却物2を収
納する燃焼筒3が設けられている。本焼却機1は例えば
吸水性ポリマーからなるオムツ等の様な、高い焼却温度
を必要とする被焼却物2を焼却するのに適する。
【0011】燃焼筒3は、例えばステンレス板又は鋼板
等からなる外壁4で覆われている。燃焼筒3の内側は、
底部5と側部6とを有する有底筒状に形成されている。
底部5および底部5と隣接する側部6の一部は耐アルカ
リ材からなる第1壁7で構成されている。第1壁7は例
えばその成分が炭化珪素(SiC)78%、酸化珪素
(SiO2)8%、酸化アルミニウム(Al23)12
%、酸化鉄(Fe23)0.5%である。また第1壁7
は微粉からなるキャスタブル材であり、約5%の混練水
量で加工ができる。
【0012】第1壁7の上方に位置する側部6は、耐熱
材からなる第2壁8で構成されている。第2壁8は例え
ば成分が、酸化珪素(SiO2)33%、酸化アルミニ
ウム(Al23)63%であり、微粉からなるキャスタ
ブル材であり、約7〜8%の混練水量で加工する。
【0013】底部5は望ましくは、中央が水平部9に、
周縁が外側程高くなる傾斜部10が形成されている。こ
の様な構造をする事により、被焼却物2は傾斜部10か
ら滑って、水平部9に集まる。
【0014】側部6の適所に開口部11が形成され、保
護部12は開口部11の内側近傍を覆う様に形成されて
いる。保護部12は例えば第1保護部13と第2保護部
14からなり、第1保護部13と第2保護部14は例え
ば第2壁8と同一の耐熱材からなる。
【0015】第1保護部13は図1に示す様に、開口部
11と離れて右側に位置し、その先端が開口部11の上
方に位置する様に、長方形状に形成されている。また第
1保護部13は図2に示す様に、開口部11と離れて右
側に部分的に位置している。同様に第2保護部14は図
1に示す様に、開口部11と離れて左側に位置し、その
先端が開口部11の上方に位置する様に、長方形状に形
成されている。また第2保護部14は図2に示す様に、
開口部11と離れて左側に部分的に位置している。
【0016】また、上述の耐アルカリ材および耐熱材
は、水を混ぜて液状にし、その液を内枠と外枠との間に
注入し、乾燥させて、所望の形状に形成するものであ
り、キャスタブル材(不定形耐火物)と呼ばれるもので
ある。
【0017】その後に約1日間放置し自然乾燥する。次
に、内枠と外枠等を外して、バーナ等により徐々に加熱
し、強制乾燥する事により、燃焼筒3が完成する。
【0018】燃焼バーナ18は送風機19と、先端に燃
焼炎を噴出する噴出口を持つ燃焼パイプ20と、燃焼パ
イプ20の中心部に灯油等をミスト状に噴出するノズル
と、上面に点火器と、側面にダンパーと、灯油供給用の
電磁ポンプ(いずれも図示せず)とから構成されてい
る。そして燃焼筒3の内部に向って燃焼炎21を放射す
る様に、燃焼バーナ18は燃焼筒3の底部5の近傍に位
置する側部6に固定されている。また燃焼バーナ18の
燃焼パイプ20は、燃焼筒3の開口部11の中に挿入さ
れている。
【0019】第1灰取出口22は孔15の位置に配置さ
れ開閉自在の扉が設けられている。燃焼筒3の孔16と
17に各々、第1ダクト23と第2ダクト24が配置さ
れ、第1ダクト23の先端近傍に第3ダクト25が配置
されている。燃焼筒3の上面には、被焼却物2が投入さ
れる投入口26が開口し、その投入口26は蓋27にて
開閉されている。蓋27に取付けられたフック28に固
定されたワイヤ29は支柱30に固定された滑車(図示
せず)を介して、ウィンチモータの軸(図示せず)に取
付けられている。
【0020】燃焼筒3から発生した排気ガスを消煙バー
ナ31により無煙化する消煙筒32が設けられ、この消
煙筒32の上部に煙突33が設けられている。また消煙
筒32の上部に温度検知機34が配置され、下部に第2
灰取出口35が設けられている。また、第2ダクト24
の先端と、第3ダクト25の先端は各々消煙筒32の内
部に連通している。
【0021】送風機36は消煙筒32の下方に配置さ
れ、第1送風ダクト37は送風機36の送風口に接続さ
れ、第2送風ダクト38の一端は第1送風ダクト37に
接続され、他端は消煙筒32の上方の内部に配置されて
いる。また、各種の操作スイッチ部を覆う様に操作用パ
ネル39と、燃焼バーナ18を修理、維持するための空
間を覆うメンテ用パネル40と、第1パネル41と、第
2パネル42が設けられている。これらの部品により本
焼却機1が構成されている。
【0022】次に再び図1に従い、本焼却機1の動作を
説明する。まずウィンチモータ(図示せず)を運転し、
ワイヤ29を引っ張り、蓋27を開き、被焼却物2例え
ば汚物の付着したオムツを各々袋に入れ、その多数の袋
を投入口26から投入する。そして蓋27を閉じ、送風
機36を運転し、その後に消煙バーナ31を運転し、空
焼却運転を開始する。
【0023】そして温度検知機34が所定温度に達した
事を検知すると、燃焼バーナ18が運転開始する。この
様に送風機36を運転する事により、煙突33内に上向
きのドラフト(空気の流れ)が生ずる。その結果、消煙
筒32内に上向きのドラフトが生じ、燃焼筒3から発生
した未燃焼ガスは第1ダクト23と第3ダクト25と第
2ダクト24を介して消煙筒32内に導かれ、消煙バー
ナ31により無煙化処理された後に煙突33より外部に
排出される。
【0024】この様に被焼却物2が燃焼筒3の内部に投
入された時に、被焼却物2の一部43(例えばオムツの
袋)は保護部12によりガードされるので、開口部11
の近傍に被焼却物2が溜らない。その結果、開口部11
から放射する燃焼炎21は上記被焼却物2により塞がれ
ないので、2次空気が十分となり、完全燃焼する。
【0025】この様にして、燃焼バーナ18の燃焼炎2
1は被焼却物2を包み、高い焼却温度(例えば約800
〜1000℃)で被焼却物2を焼却する。その結果、高
温の被焼却物2から析出したアルカリ性の化合物(例え
ばナトリウム化合物等)が燃焼筒3の底部5およびその
近傍に付着する。しかし底部5およびその近傍は、耐ア
ルカリ性からなる第1壁7で構成されているので、アル
カリ性化合物に侵食される事なく、実用に供する程度の
耐久性を備えている。
【0026】また、第1壁7の上方に位置する第2壁8
の近傍は、燃焼バーナ18から遠い位置にあるので、焼
却温度は約400〜600℃と比較的低い。その結果、
被焼却物2から析出されるアルカリ性の化合物の量は、
上述した底部5の場合に比べて、極めて少ない。故に、
第2壁8は上述の耐アルカリ材を用いる必要がなく、耐
熱材を用いる事が出来る。この様に、耐熱材は耐アルカ
リ材に比べて価格が約半分である。従って燃焼筒3は、
耐アルカリ材で全体を構成するものに比べて、価格は半
分以下となり、コストが安くなる。
【0027】この様にして、所定時間(例えば1〜3時
間位)燃焼バーナ18を運転し焼却運転を終了すると、
燃焼バーナ18を停止する。その後しばらくの間、消煙
バーナ31の運転を継続し、無煙化運転を行う。その後
所定時間が経過すると、消煙バーナ31を停止し、消煙
筒32内が所定温度まで低下すると、送風機36を停止
し、運転を終了する。
【0028】
【発明の効果】第1の本発明は上述の様に、燃焼バーナ
は燃焼筒の底部近傍に燃焼炎を放射し被焼却物を高温焼
却する。その結果、高温の被焼却物から析出したアルカ
リ性の化合物が底部に付着する。しかし、底部は耐アル
カリ材からなる第1壁で構成するので、第1壁はアルカ
リ性化合物により腐食しなく、実用に供する程度の耐久
性が備わる。
【0029】また第1壁の上方に位置する第2壁は燃焼
炎から遠ざかるので、比較的低温となり、第2壁にはア
ルカリ性の化合物が生じにくい。従って、第2壁には耐
アルカリ材よりもコストの安い耐熱材を用いる事が出
来、全体としてコストが安くなる。
【0030】更に第1の本発明は望しくは、主成分が炭
化珪素からなるキャスタブル材により第1壁を構成する
ので、第1壁は耐アルカリ性に優れている。その結果、
第1壁は高温の被焼却物から析出したアルカリ性化合物
に侵食されにくい。そして主成分が酸化珪素および酸化
アルミニウムからなるキャスタブル材により第2壁を構
成するので、高価な炭化珪素を主成分とする第1壁より
第2壁はコストが安くなる。その結果、燃焼筒はコスト
が安くなる。
【0031】そして第2の本発明では、燃焼筒は開口部
の内側近傍を覆う様に保護部が形成される。その結果、
被焼却物が燃焼筒内部に投入された時に、被焼却物は保
護部によりガードされるので、開口部近傍に被焼却物が
溜らない。故に、開口部から放射する燃焼炎は上記被焼
却物により塞がれないので、2次空気が十分となり、完
全燃焼する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る焼却機の断面図であ
る。
【図2】図1のAA断面図である。
【図3】前記焼却機の正面図である。
【符号の説明】
3 燃焼筒 5 底部 6 側部 7 第1壁 8 第2壁 18 燃焼バーナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F23G 5/16 ZAB F23G 5/16 ZABE 5/44 ZAB 5/44 ZABD ZABC 5/48 ZAB 5/48 ZAB (72)発明者 松田 隆 鳥取県鳥取市南吉方3丁目201番地 鳥取 三洋電機株式会社内 (72)発明者 酒本 洋樹 鳥取県鳥取市南吉方3丁目201番地 鳥取 三洋電機株式会社内 (72)発明者 下田 修治 鳥取県鳥取市南吉方3丁目201番地 鳥取 三洋電機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部と側部とを有する有底筒状に形成さ
    れ、被焼却物が収納される燃焼筒と、その燃焼筒の内部
    に向って燃焼炎を放射する燃焼バーナとを備え、少なく
    とも前記底部は耐アルカリ材からなる第1壁で構成さ
    れ、その第1壁の上方に位置する前記側部は耐熱材から
    なる第2壁で構成された事を特徴とする焼却機。
  2. 【請求項2】 前記第1壁は主成分が炭化珪素からなる
    キャスタブル材で構成され、前記第2壁は主成分が酸化
    珪素および酸化アルミニウムからなるキャスタブル材で
    構成された事を特徴とする請求項1の焼却機。
  3. 【請求項3】 底部と側部とを有する有底筒状に形成さ
    れ、その側部に開口部が形成され、被焼却物が収納され
    る燃焼筒と、前記開口部を介して前記燃焼筒の内部に向
    かって燃焼炎を放射する燃焼バーナとを備え、前記燃焼
    筒は前記開口部の内側近傍を覆う様に保護部が形成され
    た事を特徴とする焼却機。
JP17026796A 1996-05-15 1996-06-28 焼却機 Pending JPH1030814A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17026796A JPH1030814A (ja) 1996-05-15 1996-06-28 焼却機

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12039996 1996-05-15
JP8-120399 1996-05-15
JP17026796A JPH1030814A (ja) 1996-05-15 1996-06-28 焼却機

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Publication Number Publication Date
JPH1030814A true JPH1030814A (ja) 1998-02-03

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ID=26457995

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17026796A Pending JPH1030814A (ja) 1996-05-15 1996-06-28 焼却機

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JP (1) JPH1030814A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003120197A (ja) * 2001-10-17 2003-04-23 Kajima Corp 耐火耐熱コンクリート体とその構造物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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