JPH10307397A - ポジ型感光性組成物 - Google Patents

ポジ型感光性組成物

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JPH10307397A
JPH10307397A JP9119772A JP11977297A JPH10307397A JP H10307397 A JPH10307397 A JP H10307397A JP 9119772 A JP9119772 A JP 9119772A JP 11977297 A JP11977297 A JP 11977297A JP H10307397 A JPH10307397 A JP H10307397A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】250nm以下、特に220nm以下の露光光
源の使用時に、良好な感度、解像度及びレジストパター
ンを与え、更に十分な耐ドライエッチング性を示すポジ
型感光性組成物を提供すること。 【解決手段】(A)活性光線又は放射線の照射により酸
を発生する化合物及び(B)(イ)多環型の脂環式基、
(ロ)酸の作用により分解してアルカリ現像液中での溶
解性を増大させるエステル基及び(ハ)酸の作用により
分解してアルカリ現像液中での溶解性を増大させるアセ
タ−ル基をそれぞれ少なくとも1つ有する樹脂を含有す
ることを特徴とするポジ型感光性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IC等の半導体製
造工程、液晶、サーマルヘッド等の回路基板の製造、更
にその他のフォトファブリケーション工程に使用される
ポジ型感光性組成物に関するものである。更に詳しくは
250nm以下の遠紫外線を露光光源とする場合に好適
なポジ型感光性組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポジ型フォトレジスト組成物としては、
一般にアルカリ可溶性樹脂と感光物としてのナフトキノ
ンジアジド化合物とを含む組成物が用いられている。例
えば、「ノボラック型フェノール樹脂/ナフトキノンジ
アジド置換化合物」として米国特許第3,666,473号、米
国特許第4,115,128号及び米国特許第4,173,470号等に、
また最も典型的な組成物として「クレゾール−ホルムア
ルデヒドより成るノボラック樹脂/トリヒドロキシベン
ゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジドスルホン酸
エステル」の例がトンプソン「イントロダクション・ト
ゥー・マイクロリソグラフィー」(L.F.Thompson「Intr
oduction to Microlithography」)(ACS出版、N
o.2,19号、p112〜121)に記載されてい
る。このような基本的にノボラック樹脂とキノンジアジ
ド化合物から成るポジ型フォトレジストは、ノボラック
樹脂がプラズマエッチングに対して高い耐性を与え、ナ
フトキノンジアジド化合物は溶解阻止剤として作用す
る。そして、ナフトキノンジアジドは光照射を受けると
カルボン酸を生じることにより溶解阻止能を失い、ノボ
ラック樹脂のアルカリ溶解度を高めるという特性を持
つ。
【0003】これまで、かかる観点からノボラック樹脂
とナフトキノンジアジド系感光物を含有する数多くのポ
ジ型フォトレジストが開発、実用化され、0.8μm〜
2μm程度までの線幅加工に於いては十分な成果をおさ
めてきた。しかし、集積回路はその集積度を益々高めて
おり、超LSIなどの半導体基板の製造に於いてはハー
フミクロン以下の線幅から成る超微細パターンの加工が
必要とされるようになってきた。
【0004】パターンの微細化を図る手段の一つとし
て、レジストのパターン形成の際に使用される露光光源
の短波長化が知られている。このことは光学系の解像度
(線幅)Rを表すレイリーの式、 R=k・λ/NA (ここでλは露光光源の波長、NAはレンズの開口数、
kはプロセス定数)で説明することができる。この式か
らより高解像度を達成する、即ちRの値を小さくする為
には、露光光源の波長λを短くすれば良いことがわか
る。例えば64Mビットまでの集積度のDRAMの製造
には、現在まで高圧水銀灯のi線(365nm)が光源
として使用されてきた。256MビットDRAMの量産
プロセスには、i線に変わりKrFエキシマレーザー
(248nm)が露光光源としての採用が検討されてい
る。更に1Gビット以上の集積度を持つDRAMの製造
を目的として、より短波長の光源が検討されており、A
rFエキシマレーザー(193nm)、F2 エキシマレ
ーザー(157nm)、X線、電子ビーム等の利用が有
効であると考えられている(上野巧ら、「短波長フォト
レジスト材料−ULSIに向けた微細加工−」、ぶんし
ん出版、1988年)。
【0005】従来のノボラックとナフトキノンジアジド
化合物から成るレジストを遠紫外光やエキシマレーザー
光を用いたリソグラフィーのパターン形成に用いると、
ノボラック及びナフトキノンジアジドの遠紫外領域に於
ける吸収が強いために光がレジスト底部まで到達しにく
くなり、低感度でテーパーのついたパターンしか得られ
ない。
【0006】このような問題を解決する手段の一つが、
米国特許第4,491,628号、欧州特許第249,139号等に記載
されている化学増幅系レジスト組成物である。化学増幅
系ポジ型レジスト組成物は、遠紫外光などの放射線の照
射により露光部に酸を生成させ、この酸を触媒とする反
応によって、活性放射線の照射部と非照射部の現像液に
対する溶解性を変化させ、パターンを基板上に形成させ
るパターン形成材料である。
【0007】このような例として、光分解により酸を発
生する化合物と、アセタールまたはO,N−アセタール
化合物との組合せ(特開昭48−89003号)、オル
トエステル又はアミドアセタール化合物との組合せ(特
開昭51−120714号)、主鎖にアセタール又はケ
タール基を有するポリマーとの組合せ(特開昭53−1
33429号)、エノールエーテル化合物との組合せ
(特開昭55−12995号)、N−アシルイミノ炭酸
化合物化合物との組合せ(特開昭55−126236
号)、主鎖にオルトエステル基を有するポリマーとの組
合せ(特開昭56−17345号)、第3級アルキルエ
ステル化合物との組合せ(特開昭60−3625号)、
シリルエステル化合物との組合せ(特開昭60−102
47号)、及びシリルエーテル化合物との組合せ(特開
昭60−37549号、特開昭60−121446号)
等を挙げることができる。これらは原理的に量子収率が
1を越えるため、高い感光性を示す。
【0008】同様に、酸存在下加熱することにより分解
し、アルカリ可溶化する系として、例えば、特開昭59
−45439号、特開昭60−3625号、特開昭62
−229242号、特開昭63−27829号、特開昭
63−36240号、特開昭63−250642号、特
開平5−181279号、Polym.Eng.Sce.,23巻、1012
頁(1983);ACS.Sym.242巻、11頁(1984);Semicondu
ctor World 1987年、11月号、91頁;Macromolecules,21
巻、1475頁(1988);SPIE,920巻、42頁(1988)等に記
載されている露光により酸を発生する化合物と、第3級
又は2級炭素(例えばt-ブチル、2-シクロヘキセニル)
のエステル又は炭酸エステル化合物との組合せ系、特開
平4−219757号、同5−249682号、同6−
65332号等に記載されているアセタール化合物との
組み合わせ系、特開平4−211258号、同6−65
333号等に記載されているt−ブチルエーテル化合物
との組み合わせ系等が挙げられる。
【0009】これらの系は、主として248nm領域で
の吸収の小さい、ポリ(ヒドロキシスチレン)を基本骨
格とする樹脂を主成分に使用する為、KrFエキシマレ
ーザーを露光光源とする場合には、高感度、高解像度
で、且つ良好なパターンを形成し、従来のナフトキノン
ジアジド/ノボラック樹脂系に比べて良好な系となり得
る。
【0010】しかしながら、更なる短波長の光源、例え
ばArFエキシマレーザー(193nm)を露光光源と
して使用する場合は、芳香族基を有する化合物が本質的
に193nm領域に大きな吸収を示す為、上記化学増幅
系でも十分ではなかった。また、193nm波長領域に
吸収の小さいポリマーとして、ポリ(メタ)アクリレー
トの利用が J. Vac. Sci. Technol., B9, 3357 (1991)
に記載されているが、このポリマーは一般に半導体製造
工程で行われるドライエッチングに対する耐性が、芳香
族基を有する従来のフェノール樹脂に比べ低いという問
題があった。
【0011】これに対し、脂環式基を有するポリマー
が、芳香族基と同様の耐ドライエッチング性を示し、且
つ193nm領域の吸収が小さいことが Proc. of SPI
E, 1672, 66 (1992) で報告され、近年同ポリマーの利
用が精力的に検討されるに至った。具体的には、特開平
4−39665号、同5−80515号、同5−265
212号、同5−297591号、同5−346668
号、同6−289615号、同6−324494号、同
7−49568号、同7−185046号、同7−19
1463号、同7−199467号、同7−23451
1号、同7−252324号、同8−259626号等
の明細書に記載されているポリマーが挙げられる。但し
これらのポリマーは耐ドライエッチング性が必ずしも十
分とは言えなかった。また、この技術では、次に述べる
パターンプロファイルすなわち形勢されたレジストパタ
ーンの形状の品質も不十分なものであり、改良が必要で
あった。
【0012】上記ポジ型化学増幅レジストは、アルカリ
可溶性樹脂、放射線露光によつて酸を発生する化合物
(光酸発生剤)、及び酸分解性基を有するアルカリ可溶
性樹脂に対する溶解阻止化合物から成る3成分系と、酸
との反応により分解しアルカリ可溶となる基を有する樹
脂と光酸発生剤からなる2成分系に大別できる。これら
2成分系あるいは3成分系のポジ型化学増幅レジストに
おいては、露光により光酸発生剤からの酸を介在させ
て、熱処理により分解後現像してレジストパターンを得
るものである。ここで、露光から熱処理(PEB処理)
までの放置時間が長くなるに従い、この発生した酸が拡
散したり、また雰囲気中の塩基性不純物によりレジスト
表面部の酸が失活してしまい、感度、更に現像後のレジ
ストパターンのプロファイル(T−トップ形状)や線幅
等が変化してしまうという問題があった。特に、酸分解
性基がt−BOC基、t−ブチルエステル基等の酸分解
活性化エネルギーが比較的大きい基の場合、感度低下、
T−トップの形成が大きな支障となる。これに対しアセ
タール基、テトラヒドロピラニルエーテル基、シリルエ
ーテル基等の酸分解活性化エネルギーが小さい基では、
これらの問題は緩和される一方、パターンの線幅が細く
なるという問題が生じる。更に、これらの基からは酸分
解によりフェノール性OH基が生成する為、溶解促進効
果が十分でなく、露光前後の溶解のディスクリミネーシ
ョンが不十分で、解像度、デフォーカスラチチュード等
にいまだ不十分なところがあった。
【0013】これらを解決する手段として、発生した酸
によりカルボン酸を発生する基を利用する技術が、特公
平2−27660号、特開平5−181279号、特開
平6−83059号、特開平6−282073号の各公
報、欧州特許第366590号の明細書等に開示されて
いる。しかし、これらの技術でも、上記の露光後経時に
よるパターン形状変化(Tトップ形状)、感度の変動
(低下)がいまだ改善されなかった。
【0014】一方、酸の作用により分解し易く(酸分解
活性化エネルギーが小さく)、パターン形状変化、感度
の変動を起こし難い基を有する樹脂を用いる技術が、特
開平2−25850号、特公平3−44290号、特開
平4−211258号、特開平5−19482号、特開
平5−249682号、特開平6−167811号、特
開平6−273934号の各公報、欧州特許第4478
68号の明細書に開示されている。しかし、これらの技
術では、溶解促進効果が発現せず、アルカリ現像液によ
る露光後の溶解性が不十分で、解像度、パターンプロフ
ァイルが満足できるものではなかった。
【0015】ポジ型化学増幅レジストは光酸発生剤もパ
ターン形成特性に大きな影響をあたえるので、光酸発生
剤技術の面からも上記の感度、解像度、パタ−ンプロフ
ァイル改良の研究は続けられてきて、これまでにN−イ
ミドスルホネート、N−オキシムスルホネート、o−ニ
トロベンジルスルホネート、ピロガロールのトリスメタ
ンスルホネート等が開発され、さらに、光分解効率が大
きく画像形成性が優れるものとして、スルフォニウム、
ヨ−ドニウムなどがしられている。それらの対塩にはP
6 - 、AsF6 - 、SbF6 - 等の過フルオロルイス
酸塩、さらにはトリフルオロメタンスルホン酸アニオ
ン、トルエンスルホン酸アニオンなどが知られている。
また、溶剤溶解性も向上させるという観点から直鎖のア
ルキル基、アルコキシ基を1個有するベンゼンスルホン
酸、ナフタレンスルホン酸又はアントラセンスルホン酸
も開示されている。しかしながら、それらのいずれも対
アニオン元素による汚染、露光後加熱処理までの経時で
レジストパターンの細りなどの欠点の解決が不十分であ
り、とりわけArF光源に適した光酸発生剤は得られて
いない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来技術では、遠紫外領域の露光光源に対して耐ドライエ
ッチ性とレジストパターン品質のいずれをも満足する感
光性組成物の必要性が増大しているのにその技術が得ら
れていない現状に鑑みて、本発明は、250nm以下、
特に220nm以下の露光光源の使用に好適なポジ型感
光性組成物を提供することを目的としており、具体的に
は250nm以下、特に220nm以下の露光光源の使
用時に、良好な感度、解像度及びレジストパターンを与
え、更に十分な耐ドライエッチング性を示すポジ型感光
性組成物を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記諸特
性に留意し鋭意検討した結果、本発明の目的が以下の特
定の酸の作用により分解する基と多環型の脂環式基を併
せ有する樹脂を使用することで達成されることを見出
し、本発明に到達した。即ち、本発明は、下記構成であ
る。
【0018】(1) (A)活性光線又は放射線の照射
により酸を発生する化合物、(B)(イ)多環型の脂環
式基、(ロ)下記一般式(I)で表される酸の作用によ
り分解してアルカリ現像液中での溶解性を増大させる基
及び(ハ)下記一般式(II)で表される酸の作用により
分解してアルカリ現像液中での溶解性を増大させる基を
それぞれ少なくとも1つ有する樹脂を含有することを特
徴とするポジ型感光性組成物。
【0019】
【化4】
【0020】一般式(I)及び(II) において、R1
5 は同じでも異なっていてもよく、水素原子、又は置
換基を有していてもよい、アルキル基、シクロアルキル
基、アルケニル基、アシル基、もしくはアルコキシカル
ボニル基を表し、R6 は置換基を有していてもよい、ア
ルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基を表す。た
だし、式(I)のR1 〜R3 の内の2つ、又は式(II)
のR4 〜R6 の内の2つが結合して3〜8個の炭素原子
又はヘテロ環原子からなる環構造を形成してもよい。
【0021】(2)(B)の樹脂が、(イ)多環型の脂
環式基を有する繰り返し構造単位、(ロ)下記一般式
(III)、(IV)及び(V)で表される繰り返し構造単位の
少なくとも一つ及び(ハ)下記一般式(VI)、(VII)及
び(VIII)で表される繰り返し構造単位の少なくとも一
つを有する樹脂であることを特徴とする上記1に記載の
ポジ型感光性組成物。
【0022】
【化5】
【0023】式(III) 〜(VIII)中、R7 及びR
9 は、同じでも異なってもよく、水素原子、ハロゲン原
子、シアノ基、アルキル基又はハロアルキル基を表し、
8 は、シアノ基、−CO−OR10,又は−CO−NR
1112を表す。R10〜R12は、同じでも異なってもよ
く、水素原子、置換基を有してもよい、アルキル基、シ
クロアルキル基、アルケニル基を表す。また、R11とR
12が結合して環を形成してもよい。X0 〜X2 は同じで
も異なってもよく、単結合であるか、置換基を有してい
てもよい2価のアルキレン基、アルケニレン基、シクロ
アルキレン基、−O−、−SO2 −、−O−CO−R13
−、−CO−O−R14−、又は−CO−NR15−R16
を表す。ここに、R13、R14及びR16は同じでも異なっ
てもよく、単結合もしくは、2価のアルキレン基、アル
ケニレン基又はシクロアルキレン基を表し、更にこれら
の基は、エーテル基、エステル基、アミド基、ウレタン
基あるいはウレイド基とともに2価の基を形成しても良
い。また、R15は水素原子、置換基を有していても良
い、アルキル基、シクロアルキル基又はアルケニル基を
表す。R1 〜R6 は上記1に記載のものと同義である。
【0024】(3) (B)の樹脂が、更にカルボキシ
ル基を有することを特徴とする上記(1)又は(2)に
記載のポジ型感光性組成物。
【0025】(4) (B)の樹脂が、更にカルボキシ
ル基を有する下記一般式(IX) 、(X)又は(XI) で表
される繰り返し構造単位の少なくとも一つを含有する樹
脂であることを特徴とする上記(3)に記載のポジ型感
光性組成物。
【0026】
【化6】
【0027】一般式(IX) 〜(XI) において、R17、R
18、R20〜R22は同じでも異なってもよく、水素原子、
ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基又はハロアルキル
基を表す。R19はシアノ基、カルボキシル基、−CO−
OR23又は−CO−NR24 25を表す。X3 〜X5 は同
じでも異なってもよく、単結合、置換基を有していても
よい、2価のアルキレン基、アルケニレン基もしくはシ
クロアルキレン基、−O−、−SO2 −、−O−CO−
26−、−CO−O−R27−又は−CO−NR28−R29
−を表す。R23は置換基を有していても良い、アルキル
基、シクロアルキル基、アルケニル基を表す。R24、R
25、R28は同じでも異なってもよく、水素原子、置換基
を有していてもよい、アルキル基、シクロアルキル基又
はアルケニル基を表し、R24とR25が結合して環を形成
してもよい。R26、R27、R29は同じでも異なってもよ
く、単結合あるいは、2価のアルキレン基、アルケニレ
ン基、シクロアルキレン基を表し、更にこれらの基は、
エーテル基、エステル基、アミド基、ウレタン基又はウ
レイド基とともに2価の基を形成してもよい。
【0028】(5) 酸の作用により分解し得る基を有
し、アルカリ現像液中での溶解性が酸の作用により増大
する、分子量3,000以下の低分子酸分解性溶解阻止
化合物を含有することを特徴とする上記(1)〜(4)
のいずれかに記載のポジ型感光性組成物。
【0029】(6) 露光光源として、250nm以下
の遠紫外光を使用することを特徴とする上記(1)〜
(5)のいずれかに記載のポジ型感光性組成物。
【0030】(7) 露光光源として、220nm以下
の遠紫外光を使用することを特徴とする上記(6)に記
載のポジ型感光性組成物。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明に使用する化合物に
ついて詳細に説明する。まず、本発明のポジ型感光性組
成物に成分(B)として含まれる(イ)多環型の脂環式
基と(ロ)一般式(I)で示される酸の作用により分解
してアルカリ現像液中での溶解性を増大させる基(酸分
解性基ともいう)及び(ハ)一般式(II)で示される酸
の作用により分解してアルカリ現像液中での溶解性を増
大させる基を併せ有する樹脂について説明する。本発明
において、上記一般式(I)及び(II)の酸分解性基と多
環型の脂環式基は、母体樹脂中のいずれの場所にも結合
させることができる。即ち、上記一般式(I)及び (I
I)の酸分解性基のそれぞれ一つ以上と多環型の脂環式
基が、母体樹脂中の異なる繰り返し単位に結合してもよ
いし、同一の繰り返し単位に結合してもよいし、更にそ
の両方の場合が樹脂中に併存している場合も含まれる。
以下に各構造単位について説明する。
【0032】[1]酸分解性基を有する繰り返し構造単
位 本発明に係わる樹脂は、一般式(I)及び一般式 (II)
で表される基を有するものであればいずれのものでも用
いることができるが、好ましくは、一般式(I)に属す
る基では一般式 (III)〜(V)、一般式(II)に属する
基では一般式 (VI) 及び(VIII)で表される繰り返し構
造単位を有する。
【0033】前記一般式におけるR1 〜R5 のアルキル
基としては、好ましくは置換基を有していてもよい、メ
チル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、sec
−ブチル基、ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、オク
チル基のような炭素数1〜8個のものが挙げられる。シ
クロアルキル基としては、好ましくは置換基を有してい
てもよい、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シク
ロヘキシル基のような炭素数3〜8個のものが挙げられ
る。アルケニル基としては、好ましくは置換基を有して
いてもよい、ビニル基、プロペニル基、アリル基、ブテ
ニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、シクロヘキセニ
ル基のような炭素数2〜6個のものが挙げられる。
【0034】また、好ましいアシル基には、ホルミル
基、アセチル基、プロパノイル基、ブタノイル基、オク
タノイル基などの炭素原子数1〜10個のものがあげら
れる。好ましいアルコキシカルボニル基はメトキシカル
ボニル基、エトキシカルボニル基プロポキシカルボニル
基及びブトキシカルボニル基などの炭素原子数2〜8個
のものが挙げられる。R6 で表される好ましいアルキル
基、シクロアルキル基、アルケニル基は、上記のR1
5 の場合と同じである。R1 〜R5 並びにR6 がさら
に置換基を有する場合、その置換基は、好ましくは水酸
基、ハロゲン原子(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、ニ
トロ基、シアノ基、アミド基、スルホンアミド基、さら
にはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ
基など炭素原子数1〜8個のアルコキシ基、R1 〜R5
として上に示したアルキル基、アルコキシカルボニル
基、アシル基及びシクロアルキル基が挙げられる。ま
た、同一炭素原子上のR1 〜R5 並びにR6 の任意の2
つが互いに結合して環を形成する場合、好ましい環とし
ては、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘ
キシル基、シクロヘプチル基、テトラヒドロフラニル
基、テトラヒドロピラニル基等のヘテロ原子を含んでい
てもよい3〜8員環の環が挙げられる。これら環は更に
上記した置換基を有していてもよい。
【0035】R7 、R9 〜R12及びR15のアルキル基と
しては、好ましくは置換基を有していても良い、メチル
基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、sec−ブ
チル基のような炭素数1〜4個のものが挙げられる。ハ
ロアルキル基としては、好ましくはフッ素原子、塩素原
子、臭素原子が置換した炭素数1〜4個のアルキル基、
例えばフルオロメチル基、クロロメチル基、ブロモメチ
ル基、フルオロエチル基、クロロエチル基、ブロモエチ
ル基等が挙げられる。
【0036】X0 〜X2 のアルキレン基としては、好ま
しくは置換基を有していても良い、メチレン基、エチレ
ン基、プロピレン基、ブチレン基、ヘキシレン基、オク
チレン基等の炭素数1〜8個のものが挙げられる。アル
ケニレン基としては、好ましくは置換基を有していても
良い、エテニレン基、プロペニレン基、ブテニレン基等
の炭素数2〜6個のものが挙げられる。シクロアルキレ
ン基としては、好ましくは置換基を有していても良い、
シクロペンチレン基、シクロヘキシレン基等の炭素数5
〜8個のものが挙げられる。また、R13,R14及びR16
のアルキレン基、アルケニレン基、シクロアルキレン基
の具体的な基は、上記に示したものと同じものが挙げら
れ、さらにそれらの基とエ−テル基、エステル基、アミ
ド基、ウレタン基、ウレイド基の少なくとも1つの基と
一緒になって2価の基を形成したものも挙げられる。
【0037】R7 、R9 ,X0 〜X2 が置換基を有する
場合、その置換基は、メチル基、エチル基、プロピル基
などの炭素数1〜4個のアルキル基、水酸基、ハロゲン
原子、ニトロ基、さらにはメトキシ基、エトキシ基、プ
ロポキシ基、ブトキシ基など炭素原子数1〜8個のアル
コキシ基である。
【0038】以下に一般式(III)〜(V)で示される繰
り返し構造単位の具体例 (a1) 〜 (a17)、及び一般式
(VI)又は (VIII) で示される繰り返し構造単位の具体
例 (a16)〜 (a33)を示すが、本発明がこれに限定される
ものではない。
【0039】
【化7】
【0040】
【化8】
【0041】
【化9】
【0042】
【化10】
【0043】また本発明に係わる樹脂中における上記酸
分解性基を有する繰り返し構造単位(好ましくは一般式
(III)〜(V)並びに一般式(VI) 〜 (VIII) で表され
る繰り返し構造単位)の含有量は、アルカリ現像性、基
板密着性等の性能により調整されるが、全繰り返し単位
に対して好ましくは5〜80モル%、より好ましくは1
0〜70モル%、また更に好ましくは20〜60モル%
の範囲で使用される。樹脂の中での一般式(I)で表さ
れる基対一般式(II)で表される基のモル比率はその樹
脂で作られる感光性組成物のパターンプロファイルが最
適になるように選ばれる。通常その範囲は90対10〜
10対90であり、好ましくは20対80〜80対20
の間であり、より好ましくは40対60〜60対40で
ある。一般式(I)で表される基(好ましくは一般式
(III)〜(V)で表される構造単位)は、酸分解速度が
遅く、そのためパターンプロファイルはTトップ形状に
なりやすく、逆に、一般式(II)で表される基(好まし
くは一般式(VI) 〜(VIII) で表される構造単位)は、
酸分解速度が速く、そのためパターンプロファイルは梯
形でかつ細くなりやすい。両者が同じ樹脂の中に存在
し、しかもその比率を調節することによって高品質のパ
ターンプロファイルを実現することが可能となったの
が、本発明の大きな利点である。 [2]脂環式基を有する繰り返し構造単位 次に本発明に係わる(B)成分の樹脂が、一般式(I)
及び(II) の酸分解性基とともに有している多環型の脂
環式基を有する繰り返し構造単位について述べる。脂環
式基を有する繰り返し構造単位としては、多環型の脂環
式基を有するものであれば、いずれのものでも用いるこ
とができる。これにより、耐ドライエッチング性が効果
的に発現できる。多環型の脂環式基を有する繰り返し構
造単位としては、下記一般式(XII)〜(XIV)で表される
繰り返し構造単位が好ましい。
【0044】
【化11】
【0045】式中、R30、R31及びR33〜R35は各々同
じでも異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子、
シアノ基、アルキル基又はハロアルキル基を表す。R32
は シアノ基、カルボキシル基、−CO−OR36又は−
CO−N(R37)(R38)を表す。X6 〜X8 は各々同
じでも異なっていてもよく、単結合、2価のアルキレン
基、2価のシクロアルキレン基、−O−、−SO2 −、
−O−CO−R39−、−CO−O−R40−、−CO−N
(R41)−R42−基を表す。R46はアルキル基、シクロ
アルキル基又はアルケニル基を表す。R37、R38及びR
41は各々同じでも異なっていてもよく、水素原子、アル
キル基、シクロアルキル基又はアルケニル基を表す。ま
た、R37とR38が各々結合して環を形成しても良い。R
39、R40及びR42は各々同じでも異なっていてもよく、
単結合、2価のアルキレン基もしくは2価のシクロアル
キレン基を表し、これら2価の基は、更にエーテル基、
エステル基、アミド基、ウレタン基あるいはウレイド基
とともに2価の基を形成してもよい。Yは、多環型の脂
環式基を表す。
【0046】R30〜R31及びR33〜R35の好ましいアル
キル基としては、置換基を有していても良いメチル基、
エチル基、プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル
基のような炭素数1〜4個のものが挙げられる。ハロア
ルキル基としては、好ましくはフッ素原子、塩素原子、
臭素原子が置換した炭素数1〜4個のアルキル基、例え
ばフルオロメチル基、クロロメチル基、ブロモメチル
基、フルオロエチル基、クロロエチル基、ブロモエチル
基等が挙げられる。
【0047】R36〜R38及びR41のアルキル基として
は、好ましくは置換基を有していても良いメチル基、エ
チル基、プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル
基、ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基の
ような炭素数1〜8個のものが挙げられる。シクロアル
キル基としては、好ましくは置換基を有していても良い
シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル
基のような炭素数3〜8個のものが挙げられる。アルケ
ニル基としては、好ましくは置換基を有していても良い
ビニル基、プロペニル基、アリル基、ブテニル基、ペン
テニル基、ヘキセニル基、シクロヘキセニル基の様な炭
素数2〜6個のものが挙げられる。R37とR38とが結合
して窒素原子とともに形成する環としては、5〜8員環
を形成するものが好ましいが、具体的にはピロリジン、
ピペリジン、ピペラジン等が挙げられる。
【0048】X6 〜X8 、R39、R40及びR42のアルキ
レン基としては、好ましくは置換基を有していても良い
メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、
ヘキシレン基、オクチレン基等の炭素数1〜8個のもの
が挙げられる。シクロアルキレン基としては、好ましく
は置換基を有していても良いシクロペンチレン基、シク
ロヘキシレン基等の炭素数5〜8個のものが挙げられ
る。
【0049】Yは多環型の脂環式基を表し、好ましくは
置換基を有していても良い炭素数5個以上のビシクロ、
トリシクロ、テトラシクロ等の脂環式基であり、より好
ましくは置換基を有していても良い炭素数6〜30個、
更に好ましくは置換基を有していても良い炭素数7〜2
5個の多環型の脂環式基を表す。
【0050】また上記の好ましい更なる置換基として
は、水酸基、ハロゲン原子(フッ素、塩素、臭素、ヨウ
素)、ニトロ基、シアノ基、アミド基、スルホンアミド
基、R 30〜R31及びR33〜R35として示したアルキル
基、メトキシ基、エトキシ基、ヒドロキシエトキシ基、
プロポキシ基、ヒドロキシプロポキシ基、ブトキシ基等
のアルコキシ基、メトキシカルボニル基、エトキシカル
ボニル基等のアルコキシカルボニル基、ホルミル基、ア
セチル基、プロパノイル基等のアシル基、アセトキシ
基、ブチリルオキシ基等のアシロキシ基、カルボキシ基
が挙げられる。本発明に用いられる多環型の脂環式基の
うちの脂環式部分の代表的な構造としては、例えば下記
に示すものが挙げられる。
【0051】
【化12】
【0052】
【化13】
【0053】本発明に係わる樹脂中における上記多環型
の脂環式基を有する一般式(XII)〜(XIV)で表される繰
り返し構造単位の含有量は、耐ドライエッチング性とア
ルカリ現像性、基板密着性等とのバランスにより調整さ
れるが、全繰り返し単位に対して20モル%以上含有す
ることが好ましい。より好ましくは30〜80モル%、
更に好ましくは35〜70モル%の範囲で使用される。
以下に一般式(XII)〜(XIV)で表される繰り返し構造単
位の具体例〔(b1)〜(b42)〕を示すが、本発明
がこれに限定されるものではない。
【0054】
【化14】
【0055】
【化15】
【0056】
【化16】
【0057】
【化17】
【0058】
【化18】
【0059】
【化19】
【0060】[3]カルボキシル基を有する繰り返し構
造単位 本発明に係わる樹脂において、カルボキシル基は、上記
一般式(I)及び (II)の上記酸分解性基を有する繰り
返し構造単位(好ましくは一般式(III)〜(V)あるい
は一般式(VI) 〜 (VIII) で表される繰り返し構造単
位)中に含まれてもよいし、上記一般式(XII)〜(XIV)
の多環型の脂環式基を有する繰り返し構造単位中に含ま
れてもよいし、それらとは別の繰り返し構造単位中に含
まれてもよい。カルボキシル基を有する繰り返し構造単
位としては、前記一般式(IX) 〜(XI) で表される繰り
返し構造単位が好ましい。
【0061】前記一般式(IX) 〜(XI) におけるR17
18、R20〜R22のアルキル基としては、好ましくは置
換基を有していても良いメチル基、エチル基、プロピル
基、n−ブチル基、sec−ブチル基のような炭素数1
〜4個のものが挙げられる。ハロアルキル基としては、
好ましくはフッ素原子、塩素原子、臭素原子が置換した
炭素数1〜4個のアルキル基、例えばフルオロメチル
基、クロロメチル基、ブロモメチル基、フルオロエチル
基、クロロエチル基、ブロモエチル基等が挙げられる。
【0062】R23〜R25、R28のアルキル基としては、
好ましくは置換基を有していても良い、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、
ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基のよう
な炭素数1〜8個のものが挙げられる。シクロアルキル
基としては、好ましくは置換基を有していてもよい、シ
クロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基
のような炭素数3〜8個のものが挙げられる。アルケニ
ル基としては、好ましくは置換基を有していても良い、
ビニル基、プロペニル基、アリル基、ブテニル基、ペン
テニル基、ヘキセニル基、シクロヘキセニル基の様な炭
素数2〜6個のものが挙げられる。
【0063】X3 〜X5 のアルキレン基としては、好ま
しくは置換基を有していても良い、メチレン基、エチレ
ン基、プロピレン基、ブチレン基、ヘキシレン基、オク
チレン基等の炭素数1〜8個のものが挙げられる。アル
ケニレン基としては、好ましくは置換基を有していても
良い、エテニレン基、プロペニレン基、ブテニレン基等
の炭素数2〜6個のものが挙げられる。シクロアルキレ
ン基としては、好ましくは置換基を有していても良い、
シクロペンチレン基、シクロヘキシレン基等の炭素数5
〜8個のものが挙げられる。またR25〜R27、R39のア
ルキレン基、アルケニレン基、シクロアルキレン基の好
ましいものは、上記X3 〜X5 の好ましいものと同様も
のが挙げられ、更にそれらと、エーテル基、エステル
基、アミド基、ウレタン基、ウレイド基の少なくとも1
つとが一緒になって2価の基を形成したものが挙げられ
る。
【0064】また上記の詳述した置換基の更なる置換基
としては、好ましくは水酸基、ハロゲン原子(フッ素、
塩素、臭素、ヨウ素)、ニトロ基、シアノ基、アミド
基、スルホンアミド基、R1 〜R5 のアルキル基、メト
キシ基、エトキシ基、ヒドロキシエトキシ基、プロポキ
シ基、ヒドロキシプロポキシ基、ブトキシ基等のアルコ
キシ基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基
等のアルコキシカルボニル基、ホルミル基、アセチル
基、ベンゾイル基等のアシル基、アセトキシ基、ブチリ
ルオキシ基等のアシロキシ基、カルボキシ基が挙げられ
る。
【0065】本発明に係わる樹脂中における上記カルボ
キシル基を有する繰り返し構造単位(好ましくは一般式
(IX) 〜(XI) で表される繰り返し構造単位)の含有量
は、アルカリ現像性、基板密着性、更には感度等の性能
により調整されるが、全繰り返し単位に対して好ましく
は0〜60モル%、より好ましくは0〜40モル%、ま
た更に好ましくは0〜20モル%の範囲である。ここ
で、このカルボキシル基含有繰り返し構造単位の含有量
は、カルボキシル基を含有する上記一般式(IX)〜(XI)
で示される基を有する繰り返し構造単位及びカルボキシ
ル基を含有する酸分解性基含有繰り返し構造単位も含め
た、樹脂中の全てのカルボキシル基含有繰り返し構造単
位の量である。以上に述べたカルボキシル基を含んだ繰
り返し構造単位は、感光性組成物の現像時の溶解性を調
節して感度、パターンプロファイル、解像度を最適化す
るのに寄与する。以下に一般式(IX) 〜(XI) で表され
る繰り返し構造単位の具体例(c1)〜(c18)を示
すが、本発明がこれに限定されるものではない。
【0066】
【化20】
【0067】
【化21】
【0068】[4]本発明の感光性組成物の成分(B)
の樹脂にさらに含有できる繰り返し構造単位 本発明に係わる成分(B)の樹脂の性能を向上させる目
的で、同樹脂の220nm以下の透過性及び耐ドライエ
ッチング性を著しく損なわない範囲で、更に他の重合性
モノマーを共重合させても良い。使用することができる
共重合モノマーとしては、以下に示すものが含まれる。
例えば、アクリル酸エステル類、アクリルアミド類、メ
タクリル酸エステル類、メタクリルアミド類、アリル化
合物、ビニルエーテル類、ビニルエステル類、スチレン
類、クロトン酸エステル類などから選ばれる付加重合性
不飽和結合を1個有する化合物である。
【0069】具体的には、例えばアクリル酸エステル
類、例えばアルキル(アルキル基の炭素原子数は1〜1
0のものが好ましい)アクリレート(例えば、アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、ア
クリル酸t−ブチル、アクリル酸アミル、アクリル酸シ
クロヘキシル、アクリル酸エチルヘキシル、アクリル酸
オクチル、アクリル酸−t−オクチル、クロルエチルア
クリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート2,2
−ジメチルヒドロキシプロピルアクリレート、5−ヒド
ロキシペンチルアクリレート、トリメチロールプロパン
モノアクリレート、ペンタエリスリトールモノアクリレ
ート、グリシジルアクリレート、ベンジルアクリレー
ト、メトキシベンジルアクリレート、フルフリルアクリ
レート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、など)
アリールアクリレート(例えばフェニルアクリレート、
ヒドロキシフェニルアクリレートなど);
【0070】メタクリル酸エステル類、例えば、アルキ
ル(アルキル基の炭素原子数は1〜10のものが好まし
い)メタクリレート(例えば、メチルメタクリレート、
エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、イソ
プロピルメタクリレート、t−ブチルメタクリレート、
アミルメタクリレート、ヘキシルメタクリレート、シク
ロヘキシルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、
クロルベンジルメタクリレート、オクチルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、4−ヒドロ
キシブチルメタクリレート、5−ヒドロキシペンチルメ
タクリレート、2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロ
ピルメタクリレート、トリメチロールプロパンモノメタ
クリレート、ペンタエリスリトールモノメタクリレー
ト、グリシジルメタクリレート、フルフリルメタクリレ
ート、テトラヒドロフルフリルメタクリレートなど)、
アリールメタクリレート(例えば、フェニルメタクリレ
ート、ヒドロキシフェニルメタクリレート、クレジルメ
タクリレート、ナフチルメタクリレートなど);アクリ
ルアミド類、例えば、アクリルアミド、N−アルキルア
クリルアミド、(アルキル基としては、炭素原子数1〜
10のもの、例えば、メチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、t−ブチル基、ヘプチル基、オクチル
基、シクロヘキシル基、ベンジル基、ヒドロキシエチル
基、ベンジル基などがある。)、N−アリールアクリル
アミド(アリール基としては、例えばフェニル基、トリ
ル基、ニトロフェニル基、ナフチル基、シアノフェニル
基、ヒドロキシフェニル基、カルボキシフェニル基など
がある。)、N,N−ジアルキルアクリルアミド(アル
キル基としては、炭素原子数1〜10のもの、例えば、
メチル基、エチル基、ブチル基、イソブチル基、エチル
ヘキシル基、シクロヘキシル基などがある。)、N,N
−アリールアクリルアミド(アリール基としては、例え
ばフェニル基などがある。)、N−メチル−N−フェニ
ルアクリルアミド、N−ヒドロキシエチル−N−メチル
アクリルアミド、N−2−アセトアミドエチル−N−ア
セチルアクリルアミドなど;メタクリルアミド類、例え
ば、メタクリルアミド、N−アルキルメタクリルアミド
(アルキル基としては、炭素原子数1〜10のもの、例
えば、メチル基、エチル基、t−ブチル基、エチルヘキ
シル基、ヒドロキシエチル基、シクロヘキシル基などが
ある。)、N−アリールメタクリルアミド(アリール基
としては、フェニル基、ヒドロキシフェニル基、カルボ
キシフェニル基などがある。)、N,N−ジアルキルメ
タクリルアミド(アルキル基としては、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基などがある。)、N,N−ジアリール
メタクリルアミド(アリール基としては、フェニル基な
どがある。)、N−ヒドロキシエチル−N−メチルメタ
クリルアミド、N−メチル−N−フェニルメタクリルア
ミド、N−エチル−N−フェニルメタクリルアミドな
ど;アリル化合物、例えば、アリルエステル類(例え
ば、酢酸アリル、カプロン酸アリル、カプリル酸アリ
ル、ラウリン酸アリル、パルミチン酸アリル、ステアリ
ン酸アリル、安息香酸アリル、アセト酢酸アリル、乳酸
アリルなど)、アリルオキシエタノールなど;
【0071】ビニルエーテル類、例えば、アルキルビニ
ルエーテル(例えば、ヘキシルビニルエーテル、オクチ
ルビニルエーテル、デシルビニルエーテル、エチルヘキ
シルビニルエーテル、メトキシエチルビニルエーテル、
エトキシエチルビニルエーテル、クロルエチルビニルエ
ーテル、1−メチル−2,2−ジメチルプロピルビニル
エーテル、2−エチルブチルビニルエーテル、ヒドロキ
シエチルビニルエーテル、ジエチレングリコールビニル
エーテル、ジメチルアミノエチルビニルエーテル、ジエ
チルアミノエチルビニルエーテル、ブチルアミノエチル
ビニルエーテル、ベンジルビニルエーテル、テトラヒド
ロフルフリルビニルエーテルなど)、ビニルアリールエ
ーテル(例えばビニルフェニルエーテル、ビニルトリル
エーテル、ビニルクロルフェニルエーテル、ビニル−
2,4−ジクロルフェニルエーテル、ビニルナフチルエ
ーテル、ビニルアントラニルエーテルなど);ビニルエ
ステル類、例えば、ビニルブチレート、ビニルイソブチ
レート、ビニルトリメチルアセテート、ビニルジエチル
アセテート、ビニルバレート、ビニルカプロエート、ビ
ニルクロルアセテート、ビニルジクロルアセテート、ビ
ニルメトキシアセテート、ビニルブトキシアセテート、
ビニルフェニルアセテート、ビニルアセトアセテート、
ビニルラクテート、ビニル−β−フェニルブチレート、
ビニルシクロヘキシルカルボキシレート、安息香酸ビニ
ル、サルチル酸ビニル、クロル安息香酸ビニル、テトラ
クロル安息香酸ビニル、ナフトエ酸ビニルなど;
【0072】スチレン類、例えば、スチレン、アルキル
スチレン(例えば、メチルスチレン、ジメチルスチレ
ン、トリメチルスチレン、エチルスチレン、ジエチルス
チレン、イソプロピルスチレン、ブチルスチレン、ヘキ
シルスチレン、シクロヘキシルスチレン、デシルスチレ
ン、ベンジルスチレン、クロルメチルスチレン、トリフ
ルオルメチルスチレン、エトキシメチルスチレン、アセ
トキシメチルスチレンなど)、アルコキシスチレン(例
えば、メトキシスチレン、4−メトキシ−3−メチルス
チレン、ジメトキシスチレンなど)、ハロゲンスチレン
(例えば、クロルスチレン、ジクロルスチレン、トリク
ロルスチレン、テトラクロルスチレン、ペンタクロルス
チレン、ブロムスチレン、ジブロムスチレン、ヨードス
チレン、フルオルスチレン、トリフルオルスチレン、2
−ブロム−4−トリフルオルメチルスチレン、4−フル
オル−3−トリフルオルメチルスチレンなど)、ヒドロ
キシスチレン(例えば、4−ヒドロキシスチレン、3−
ヒドロキシスチレン、2−ヒドロキシスチレン、4−ヒ
ドロキシ−3−メチルスチレン、4−ヒドロキシ−3,
5−ジメチルスチレン、4−ヒドロキシ−3−メトキシ
スチレン、4−ヒドロキシ−3−(2−ヒドロキシベン
ジル)スチレンなど)、カルボキシスチレン;クロトン
酸エステル類、例えば、クロトン酸アルキル(例えば、
クロトン酸ブチル、クロトン酸ヘキシル、グリセリンモ
ノクロトネートなど);イタコン酸ジアルキル類(例え
ば、イタコン酸ジメチル、イタコン酸ジエチル、イタコ
ン酸ジブチルなど);マレイン酸あるいはフマール酸の
ジアルキルエステル類(例えば、ジメチルマレレート、
ジブチルフマレートなど)、無水マレイン酸、マレイミ
ド、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、マレイロ
ニトリル等がある。その他、一般的には共重合可能であ
る付加重合性不飽和化合物であればよい。
【0073】この中で、カルボキシスチレン、N−(カ
ルボキシフェニル)アクリルアミド、N−(カルボキシ
フェニル)メタクリルアミド等のようなカルボキシル基
を有するモノマー、ヒドロキシスチレン、N−(ヒドロ
キシフェニル)アクリルアミド、N−(ヒドロキシフェ
ニル)メタクリルアミド、ヒドロキシフェニルアクリレ
ート、ヒドロキシフェニルメタクリレート等のフェノー
ル性水酸基を有するモノマー、マレイミド等、アルカリ
溶解性を向上させるモノマーが共重合成分として好まし
い。本発明における樹脂中の他の重合性モノマーの含有
量としては、全繰り返し単位に対して、50モル%以下
が好ましく、より好ましくは30モル%以下である。
【0074】一般式(I)及び(II)で示される酸分解性
基を有する繰り返し構造単位(好ましくは一般式(III)
〜(V)並びに一般式(VI) 〜(VIII)で表される繰り
返し構造単位)、多環型の脂環式基を有する繰り返し構
造単位(好ましくは一般式(XII)〜(XIV)の繰り返し構
造単位)、必要に応じて加えられるカルボキシル基を有
する繰り返し構造単位(好ましくは一般式(IX) 〜(X
I) で表される繰り返し構造単位)あるいは他の重合性
モノマーを含有する本発明に係わる成分(B)の樹脂
は、各構造に対応する不飽和モノマーのラジカル、カチ
オン、又はアニオン重合により合成される。更に詳しく
は前記に示した好ましい組成に基づき各モノマーを配合
し、適当な溶媒中、約10〜40重量%のモノマー濃度
にて重合触媒を添加し、必要に応じ加温して重合され
る。
【0075】本発明の成分(B)の樹脂の分子量は、重
量平均(Mw:ポリスチレン標準)で2,000以上、
好ましくは3,000〜1,000,000、より好ま
しくは5,000〜200,000、更に好ましくは2
0,000〜100,000の範囲であり、大きい程、
耐熱性等が向上する一方で、現像性等が低下し、これら
のバランスにより好ましい範囲に調整される。また分散
度(Mw/Mn)は、好ましくは1.0〜5.0、より
好ましくは1.0〜3.0であり、小さい程、耐熱性、
画像性能(パターンプロファイル、デフォーカスラチチ
ュード等)が良好となる。本発明において、上記樹脂の
感光性組成物中の添加量としては、全固形分に対して5
0〜99.7重量%、好ましくは70〜99重量%であ
る。
【0076】〔組成物成分(A)活性光により酸を発生
する化合物〕次に本発明のポジ型感光性組成物の成分
(A)活性光又は放射線の照射により酸を発生する化合
物すなわち光酸発生剤について述べる。本発明で使用さ
れる活性光線または放射線の照射により分解して酸を発
生する化合物としては、光カチオン重合の光開始剤、光
ラジカル重合の光開始剤、色素類の光消色剤、光変色
剤、あるいはマイクロレジスト等に使用されている公知
の光(400〜200nmの紫外線、遠紫外線、特に好
ましくは、g線、h線、i線、KrFエキシマレーザー
光)、ArFエキシマレーザー光、電子線、X線、分子
線又はイオンビームにより酸を発生する化合物およびそ
れらの混合物を適宜に選択して使用することができる。
【0077】また、その他の本発明に用いられる活性光
線又は放射線の照射により酸を発生する化合物として
は、たとえば S.I.Schlesinger,Photogr.Sci.Eng.,18,3
87(1974)、T.S.Bal etal,Polymer,21,423(1980)等に記
載のジアゾニウム塩、米国特許第4,069,055号、同4,06
9,056号、同 Re 27,992号、特願平3-140,140号等に記載
のアンモニウム塩、D.C.Necker etal,Macromolecules,1
7,2468(1984)、C.S.Wenetal,Teh,Proc.Conf.Rad.Curing
ASIA,p478 Tokyo,Oct(1988)、米国特許第4,069,055
号、同4,069,056号等に記載のホスホニウム塩、J.V.Cri
vello etal,Macromorecules,10(6),1307(1977) 、Chem.
&Eng.News,Nov.28,p31(1988)、欧州特許第104,143 号、
米国特許第339,049号、同第410,201号、特開平2-150,84
8号、特開平2-296,514 号等に記載のヨードニウム塩、
J.V.Crivello etal,Polymer J.17,73(1985)、J.V.Crive
llo etal.J.Org.Chem.,43,3055(1978)、W.R.Watt eta
l,J.Polymer Sci.,Polymer Chem.Ed.,22,1789(1984)、
J.V.Crivello etal,Polymer Bull.,14,279(1985)、J.V.
Crivello etal,Macromorecules,14(5),1141(1981)、J.
V.Crivello etal,J.PolymerSci.,Polymer Chem.Ed.,17,
2877(1979) 、欧州特許第370,693 号、同3,902,114号同
233,567号、同297,443号、同297,442号、米国特許第4,9
33,377号、同161,811号、同410,201号、同339,049号、
同4,760,013号、同4,734,444号、同2,833,827号、獨国
特許第2,904,626号、同3,604,580号、同3,604,581号、
特開平7−28237号、同8−27102号等に記載
のスルホニウム塩、J.V.Crivello etal,Macromorecule
s,10(6),1307(1977)、J.V.Crivello etal,J.PolymerSc
i.,Polymer Chem.Ed., 17,1047(1979)等に記載のセレノ
ニウム塩、C.S.Wen etal,Teh,Proc.Conf.Rad.Curing AS
IA,p478 Tokyo,Oct(1988)等に記載のアルソニウム塩等
のオニウム塩、米国特許第3,905,815号、特公昭46-4605
号、特開昭48-36281号、特開昭55-32070号、特開昭60-2
39736号、特開昭61-169835号、特開昭61-169837号、特
開昭62-58241号、特開昭62-212401号、特開昭63-70243
号、特開昭63-298339号等に記載の有機ハロゲン化合
物、K.Meier et al,J.Rad.Curing,13(4),26(1986) 、T.
P.Gill et al,Inorg.Chem.,19,3007(1980)、D.Astruc,A
cc.Chem.Res.,19(12),377(1896)、特開平2-161445号等
に記載の有機金属/有機ハロゲン化物、S.Hayase eta
l,J.Polymer Sci.,25,753(1987)、E.Reichmanis etal,J.
Pholymer Sci.,Polymer Chem.Ed.,23,1(1985)、Q.Q.Zhu
etal,J.Photochem.,36,85,39,317(1987)、 B.Amit etal,
Tetrahedron Lett.,(24)2205(1973)、D.H.R.Barton eta
l,J.Chem Soc.,3571(1965)、P.M.Collins etal, J.Chem.
SoC.,PerkinI,1695(1975)、M.Rudinstein etal,Tetrahed
ron Lett.,(17),1445(1975)、J.W.Walker etalJ.Am.Che
m.Soc.,110,7170(1988)、S.C.Busman etal,J.Imaging Te
chnol.,11(4),191(1985)、H.M.Houlihan etal,Macormole
cules,21,2001(1988)、 P.M.Collins etal,J.Chem.Soc.,
Chem.Commun.,532(1972)、S.Hayase etal,Macromolecule
s,18,1799(1985)、E.Reichmanis etal,J.Electrochem.So
c.,Solid State Sci.Technol.,130(6)、F.M.Houlihan et
al,Macromolcules,21,2001(1988)、 欧州特許第0290,750
号、同046,083号、同156,535号、同271,851号、同0,38
8,343号、 米国特許第3,901,710号、同4,181,531号、特
開昭60-198538号、特開昭53-133022号等に記載の0−ニ
トロベンジル型保護基を有する光酸発生剤、M.TUNOOKA
etal,Polymer Preprints Japan,35(8)、G.Berner etal,
J.Rad.Curing,13(4)、 W.J.Mijs etal,Coating Techno
l.,55(697),45(1983),Akzo、H.Adachi etal,Polymer Pr
eprints,Japan,37(3)、欧州特許第0199,672号、同84515
号、同199,672号、同044,115号、同0101,122号、米国特
許第618,564号、同4,371,605号、同4,431,774 号、特開
昭64-18143号、特開平2-245756号、特願平3-140109号等
に記載のイミノスルフォネ−ト等に代表される光分解し
てスルホン酸を発生する化合物、特開昭61-166544号、
特開平2−71270号等に記載のジスルホン化合物、
特開平3−103854号、同3−103856号、同
4−210960号等に記載のジアゾケトスルホン、ジ
アゾジスルホン化合物を挙げることができる。
【0078】また、これらの光により酸を発生する基、
あるいは化合物をポリマーの主鎖または 側鎖に導入し
た化合物、たとえば、M.E.Woodhouse etal,J.Am.Chem.
Soc.,104,5586(1982)、S.P.Pappas etal,J.Imaging Sc
i.,30(5),218(1986)、S.Kondoetal,Makromol.Chem.,Rap
id Commun.,9,625(1988)、Y.Yamadaetal,Makromol.Che
m.,152,153,163(1972)、J.V.Crivello etal,J.PolymerS
ci.,Polymer Chem.Ed.,17,3845(1979) 、米国特許第3,8
49,137号、獨国特許第3914407、特開昭63-26653号、特
開昭55-164824号、特開昭62-69263号、特開昭63-146038
、特開昭63-163452 号、特開昭62-153853号、特開昭63
-146029号等に記載の化合物を用いることができる。
【0079】さらにV.N.R.Pillai,Synthesis,(1),1(198
0)、A.Abad etal,Tetrahedron Lett.,(47)4555(1971)、
D.H.R.Barton etal,J.Chem.Soc.,(C),329(1970)、米国
特許第3,779,778号、欧州特許第126,712号等に記載の光
により酸を発生する化合物も使用することができる。
【0080】上記活性光線または放射線の照射により分
解して酸を発生する化合物の中で、特に有効に用いられ
るものについて以下に説明する。 (1)トリハロメチル基が置換した下記一般式(PAG
1)で表されるオキサゾール誘導体または一般式(PA
G2)で表されるS−トリアジン誘導体。
【0081】
【化22】
【0082】式中、R201 は置換もしくは未置換のアリ
ール基、アルケニル基、R202 は置換もしくは未置換の
アリール基、アルケニル基、アルキル基、−C(Y)3
をしめす。Yは塩素原子または臭素原子を示す。具体的
には以下の化合物を挙げることができるがこれらに限定
されるものではない。
【0083】
【化23】
【0084】
【化24】
【0085】
【化25】
【0086】(2)下記の一般式(PAG3)で表され
るヨードニウム塩、または一般式(PAG4)で表され
るスルホニウム塩。
【0087】
【化26】
【0088】ここで式Ar1、Ar2は各々独立に置換も
しくは未置換のアリール基を示す。好ましい置換基とし
ては、アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキル
基、アリール基、アルコキシ基、ニトロ基、カルボキシ
ル基、アルコキシカルボニル基、ヒロドキシ基、メルカ
プト基およびハロゲン原子が挙げられる。
【0089】R203 、R204 、R205 は各々独立に、置
換もしくは未置換のアルキル基、アリール基を示す。好
ましくは、炭素数6〜14のアリール基、炭素数1〜8
のアルキル基およびそれらの置換誘導体である。好まし
い置換基としては、アリール基に対しては炭素数1〜8
のアルコキシ基、炭素数1〜8のアルキル基、ニトロ
基、カルボキシル基、ヒロドキシ基およびハロゲン原子
であり、アルキル基に対しては炭素数1〜8のアルコキ
シ基、カルボキシル基、アルコシキカルボニル基であ
る。
【0090】Z-は対アニオンを示し、例えばBF4 -
AsF6 -、PF6 -、SbF6-、SiF6 2-、ClO4 -
CF3SO3 -等のパーフルオロアルカンスルホン酸アニ
オン、ペンタフルオロベンゼンスルホン酸アニオン、ナ
フタレン−1−スルホン酸アニオン等の縮合多核芳香族
スルホン酸アニオン、アントラキノンスルホン酸 アニ
オン、スルホン酸基含有染料等を挙げることができるが
これらに限定されるものではない。
【0091】またR203 、R204 、R205 のうちの2つ
およびAr1、Ar2はそれぞれの単結合または置換基を
介して結合してもよい。
【0092】具体例としては以下に示す化合物が挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。
【0093】
【化27】
【0094】
【化28】
【0095】
【化29】
【0096】
【化30】
【0097】
【化31】
【0098】
【化32】
【0099】
【化33】
【0100】
【化34】
【0101】
【化35】
【0102】
【化36】
【0103】
【化37】
【0104】一般式(PAG3)、(PAG4)で示さ
れる上記オニウム塩は公知であり、例えばJ.W.Knapczyk
etal,J.Am.Chem.Soc.,91,145(1969)、A.L.Maycok eta
l, J.Org.Chem.,35,2532,(1970)、E.Goethas etal ,Bul
l.Soc.Chem.Belg.,73,546,(1964) 、H.M.Leicester、J.A
me.Chem.Soc.,51,3587(1929)、J.V.Crivello etal,J.Po
lym.Chem.Ed.,18,2677(1980)、米国特許第2,807,648 号
および同4,247,473号、特開昭53-101,331号等に記載の
方法により合成することができる。
【0105】(3)下記一般式(PAG5)で表される
ジスルホン誘導体または一般式(PAG6)で表される
イミノスルホネート誘導体。
【0106】
【化38】
【0107】式中、Ar3、Ar4は各々独立に置換もし
くは未置換のアリール基を示す。R 206 は置換もしくは
未置換のアルキル基、アリール基を示す。Aは置換もし
くは未置換のアルキレン基、アルケニレン基、アリーレ
ン基を示す。具体例としては以下に示す化合物が挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。
【0108】
【化39】
【0109】
【化40】
【0110】
【化41】
【0111】
【化42】
【0112】
【化43】
【0113】
【化44】
【0114】これらの活性光線または放射線の照射によ
り分解して酸を発生する化合物の添加量は、感光性組成
物の全重量(塗布溶媒を除く)を基準として通常0.0
01〜40重量%の範囲で用いられ、好ましくは0.0
1〜20重量%、更に好ましくは0.1〜5重量%の範
囲で使用される。活性光線または放射線の照射により分
解して酸を発生する化合物の添加量が、0.001重量
%より少ないと感度が低くなり、また添加量が40重量
%より多いとレジストの光吸収が高くなりすぎ、プロフ
ァイルの悪化や、プロセス(特にベーク)マージンが狭
くなり好ましくない。
【0115】[5]本発明に使用されるその他の成分 本発明のポジ型感光性組成物には、必要に応じて更に酸
分解性溶解阻止化合物、染料、可塑剤、界面活性剤、光
増感剤、有機塩基性化合物、及び現像液に対する溶解性
を促進させる化合物等を含有させることができる。本発
明で使用される酸分解性溶解阻止化合物としては、例え
ば上記一般式(XIII)、(XIV)で示される酸分解性基を
少なくとも1個有する分子量3,000以下の低分子化
合物である。特に220nm以下の透過性を低下させな
い為、Proceeding of SPIE, 2724, 355 (1996)に記載さ
れているコール酸誘導体の様な脂環族又は脂肪族化合物
が好ましい。本発明において、酸分解性溶解阻止化合物
を使用する場合、その添加量は感光性組成物の全重量
(溶媒を除く)を基準として3〜50重量%であり、好
ましくは5〜40重量%、より好ましくは10〜35重
量%の範囲である。
【0116】本発明で使用できる現像液に対する溶解促
進性化合物としては、フェノール性OH基を2個以上、
又はカルボキシ基を1個以上有する分子量1,000以
下の低分子化合物である。カルボキシ基をを有する場合
は上記と同じ理由で脂環族又は脂肪族化合物が好まし
い。これら溶解促進性化合物の好ましい添加量は、本発
明の樹脂に対して2〜50重量%であり、更に好ましく
は5〜30重量%である。50重量%を越えた添加量で
は、現像残渣が悪化し、また現像時にパターンが変形す
るという新たな欠点が発生して好ましくない。
【0117】このような分子量1000以下のフェノー
ル化合物は、例えば、特開平4−122938、特開平
2−28531、米国特許第4916210、欧州特許
第219294等に記載の方法を参考にして、当業者に
於て容易に合成することが出来る。フェノール化合物の
具体例を以下に示すが、本発明で使用できる化合物はこ
れらに限定されるものではない。
【0118】レゾルシン、フロログルシン、2,3,4
−トリヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4,4′−
テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,3,4,3′,
4′,5′−ヘキサヒドロキシベンゾフェノン、アセト
ン−ピロガロール縮合樹脂、フロログルコシド、2,
4,2′,4′−ビフェニルテトロール、4,4′−チ
オビス(1,3−ジヒドロキシ)ベンゼン、2,2′,
4,4′−テトラヒドロキシジフェニルエーテル、2,
2′,4,4′−テトラヒドロキシジフェニルスルフォ
キシド、2,2′,4,4′−テトラヒドロキシジフェ
ニルスルフォン、トリス(4−ヒドロキシフェニル)メ
タン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロ
ヘキサン、4,4−(α−メチルベンジリデン)ビスフ
ェノール、α,α′,α″−トリス(4−ヒドロキシフ
ェニル)−1,3,5−トリイソプロピルベンゼン、
α,α′,α″−トリス(4−ヒドロキシフェニル)−
1−エチル−4−イソプロピルベンゼン、1,2,2−
トリス(ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1,2−
トリス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、2,2,5,5−テトラキス(4−ヒドロキ
シフェニル)ヘキサン、1,2−テトラキス(4−ヒド
ロキシフェニル)エタン、1,1,3−トリス(ヒドロ
キシフェニル)ブタン、パラ〔α,α,α′,α′−テ
トラキス(4−ヒドロキシフェニル)〕−キシレン等を
挙げることができる。
【0119】本発明で用いることのできる好ましい有機
塩基性化合物とは、フェノールよりも塩基性の強い化合
物である。中でも含窒素塩基性化合物が好ましい。好ま
しい化学的環境として、下記式(A)〜(E)の構造を
挙げることができる。
【0120】
【化45】
【0121】更に好ましい化合物は、一分子中に異なる
化学的環境の窒素原子を2個以上有する含窒素塩基性化
合物であり、特に好ましくは、置換もしくは未置換のア
ミノ基と窒素原子を含む環構造の両方を含む化合物もし
くはアルキルアミノ基を有する化合物である。好ましい
具体例としては、置換もしくは未置換のグアニジン、置
換もしくは未置換のアミノピリジン、置換もしくは未置
換のアミノアルキルピリジン、置換もしくは未置換のア
ミノピロリジン、置換もしくは未置換のインダーゾル、
置換もしくは未置換のピラゾール、置換もしくは未置換
のピラジン、置換もしくは未置換のピリミジン、置換も
しくは未置換のプリン、置換もしくは未置換のイミダゾ
リン、置換もしくは未置換のピラゾリン、置換もしくは
未置換のピペラジン、置換もしくは未置換のアミノモル
フォリン、置換もしくは未置換のアミノアルキルモルフ
ォリン等が挙げられる。好ましい置換基は、アミノ基、
アミノアルキル基、アルキルアミノ基、アミノアリール
基、アリールアミノ基、アルキル基、アルコキシ基、ア
シル基、アシロキシ基、アリール基、アリールオキシ
基、ニトロ基、水酸基、シアノ基である。特に好ましい
化合物として、グアニジン、1,1−ジメチルグアニジ
ン、1,1,3,3,−テトラメチルグアニジン、2−
アミノピリジン、3−アミノピリジン、4−アミノピリ
ジン、2−ジメチルアミノピリジン、4−ジメチルアミ
ノピリジン、2−ジエチルアミノピリジン、2−(アミ
ノメチル)ピリジン、2−アミノ−3−メチルピリジ
ン、2−アミノ−4−メチルピリジン、2−アミノ−5
−メチルピリジン、2−アミノ−6−メチルピリジン、
3−アミノエチルピリジン、4−アミノエチルピリジ
ン、3−アミノピロリジン、ピペラジン、N−(2−ア
ミノエチル)ピペラジン、N−(2−アミノエチル)ピ
ペリジン、4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン、4−ピペリジノピペリジン、2−イミノピ
ペリジン、1−(2−アミノエチル)ピロリジン、ピラ
ゾール、3−アミノ−5−メチルピラゾール、5−アミ
ノ−3−メチル−1−p−トリルピラゾール、ピラジ
ン、2−(アミノメチル)−5−メチルピラジン、ピリ
ミジン、2,4−ジアミノピリミジン、4,6−ジヒド
ロキシピリミジン、2−ピラゾリン、3−ピラゾリン、
N−アミノモルフォリン、N−(2−アミノエチル)モ
ルフォリンなどが挙げられるがこれに限定されるもので
はない。
【0122】これらの含窒素塩基性化合物は、単独であ
るいは2種以上一緒に用いられる。含窒素塩基性化合物
の使用量は、感光性樹脂組成物(溶媒を除く)100重
量部に対し、通常、0.001〜10重量部、好ましく
は0.01〜5重量部である。0.001重量部未満で
は上記含窒素塩基性化合物の添加の効果が得られない。
一方、10重量部を超えると感度の低下や非露光部の現
像性が悪化する傾向がある。
【0123】好適な染料としては油性染料及び塩基性染
料がある。具体的にはオイルイエロー#101、オイル
イエロー#103、オイルピンク#312、オイルグリ
ーンBG、オイルブルーBOS,オイルブルー#60
3、オイルブラックBY、オイルブラックBS、オイル
ブラックT−505(以上オリエント化学工業株式会社
製)、クリスタルバイオレット(CI42555)、メ
チルバイオレット(CI42535)、ローダミンB
(CI45170B)、マラカイトグリーン(CI42
000)、メチレンブルー(CI52015)等を挙げ
ることができる。
【0124】露光による酸発生率を向上させる為、さら
に下記に挙げるような光増感剤を添加することができ
る。好適な光増感剤としては、具体的にはベンゾフェノ
ン、p,p’−テトラメチルジアミノベンゾフェノン、
p,p’−テトラエチルエチルアミノベンゾフェノン、
2−クロロチオキサントン、アントロン、9−エトキシ
アントラセン、アントラセン、ピレン、ペリレン、フェ
ノチアジン、ベンジル、アクリジンオレンジ、ベンゾフ
ラビン、セトフラビン−T、9,10−ジフェニルアン
トラセン、9−フルオレノン、アセトフェノン、フェナ
ントレン、2−ニトロフルオレン、5−ニトロアセナフ
テン、ベンゾキノン、2−クロロ−4−ニトロアニリ
ン、N−アセチル−p−ニトロアニリン、p−ニトロア
ニリン、、N−アセチル−4−ニトロ−1−ナフチルア
ミン、ピクラミド、アントラキノン、2−エチルアント
ラキノン、2−tert−ブチルアントラキノン1,2−ベ
ンズアンスラキノン、3−メチル−1,3−ジアザ−
1,9−ベンズアンスロン、ジベンザルアセトン、1,
2−ナフトキノン、3,3’−カルボニル−ビス(5,
7−ジメトキシカルボニルクマリン)及びコロネン等で
あるがこれらに限定されるものではない。また、これら
の光増感剤は、光源の遠紫外光の吸光剤としても使用可
能である。この場合、吸光剤は基板からの反射光を低減
し、レジスト膜内の多重反射の影響を少なくさせること
で、定在波改良の効果を発現する。
【0125】本発明の感光性組成物は、上記各成分を溶
解する溶媒に溶かして支持体上に塗布する。ここで使用
する溶媒としては、エチレンジクロライド、シクロヘキ
サノン、シクロペンタノン、2−ヘプタノン、γ−ブチ
ロラクトン、メチルエチルケトン、エチレングリコール
モノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエ
ーテル、2−メトキシエチルアセテート、エチレングリ
コールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリ
コールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノ
メチルエーテルアセテート、トルエン、酢酸エチル、乳
酸メチル、乳酸エチル、メトキシプロピオン酸メチル、
エトキシプロピオン酸エチル、ピルビン酸メチル、ピル
ビン酸エチル、ピルビン酸プロピル、N,N−ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロ
リドン、テトラヒドロフラン等が好ましく、これらの溶
媒を単独あるいは混合して使用する。
【0126】上記溶媒に界面活性剤を加えることもでき
る。具体的には、ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキ
シエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンオレイ
ルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル
類、ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテル、
ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテル等のポリ
オキシエチレンアルキルアリルエーテル類、ポリオキシ
エチレン・ポリオキシプロピレンブロックコポリマー
類、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミ
テート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノ
オレエート、ソルビタントリオレエート、ソルビタント
リステアレート等のソルビタン脂肪酸エステル類、ポリ
オキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシ
エチレンソルビタンモノパルミテ−ト、ポリオキシエチ
レンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレン
ソルビタントリオレエート、ポリオキシエチレンソルビ
タントリステアレート等のポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル類等のノニオン系界面活性剤、エフト
ップEF301,EF303,EF352(新秋田化成
(株)製)、メガファックF171,F173 (大日
本インキ(株)製)、フロラ−ドFC430,FC43
1(住友スリーエム(株)製)、アサヒガードAG71
0,サーフロンS−382,SC101,SC102,
SC103,SC104,SC105,SC106(旭
硝子(株)製)等のフッ素系界面活性剤、オルガノシロ
キサンポリマーKP341(信越化学工業(株)製)や
アクリル酸系もしくはメタクリル酸系(共)重合ポリフ
ローNo.75,No.95(共栄社油脂化学工業
(株)製)等を挙げることができる。これらの界面活性
剤の配合量は、本発明の組成物中の固形分100重量部
当たり、通常、2重量部以下、好ましくは1重量部以下
である。これらの界面活性剤は単独で添加してもよい
し、また、いくつかの組み合わせで添加することもでき
る。
【0127】上記感光性組成物を精密集積回路素子の製
造に使用されるような基板(例:シリコン/二酸化シリ
コン被覆)上にスピナー、コーター等の適当な塗布方法
により塗布後、所定のマスクを通して露光し、ベークを
行い現像することにより良好なレジストパターンを得る
ことができる。ここで露光光としては、好ましくは25
0nm以下、より好ましくは220nm以下の波長の遠
紫外線である。具体的には、KrFエキシマレーザー
(248nm)、ArFエキシマレーザー(193n
m)、F2 エキシマレーザー(157nm)、X線、電
子ビーム等が挙げられる。
【0128】本発明の感光性組成物の現像液としては、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、
ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、アンモニア
水等の無機アルカリ類、エチルアミン、n−プロピルア
ミン等の第一アミン類、ジエチルアミン、ジ−n−ブチ
ルアミン等の第二アミン類、トリエチルアミン、メチル
ジエチルアミン等の第三アミン類、ジメチルエタノール
アミン、トリエタノールアミン等のアルコールアミン
類、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエ
チルアンモニウムヒドロキシド等の第四級アンモニウム
塩、ピロール、ピヘリジン等の環状アミン類等のアルカ
リ性水溶液を使用することができる。更に、上記アルカ
リ性水溶液にアルコール類、界面活性剤を適当量添加し
て使用することもできる。
【0129】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明の内容がこれにより限定されるものでは
ない。
【0130】[合成例1(構造例(a3)の原料モノマー
の合成)]無水アクリル酸14.0g(0.10モ
ル)、2−ヒドロキシ−2−メチルブタン8.8g
(0.10モル)をTHF200mlに溶解した。この
溶液にN,N−ジメチルアミノピリジン12.3g
(0.10モル)のDMF50ml溶液を、室温にて撹
拌下添加した。更に撹拌下、5時間加熱環流させた。放
冷後、反応溶液をイオン交換水3Lに激しく撹拌しなが
ら投入し、酢酸エチル300mlにて抽出した。酢酸エ
チル溶液を水洗し硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧
下濃縮した。減圧蒸留にて精製し、無色液体10.7g
を得た。NMR測定により、この液体が本発明の構造例
(a3)の原料モノマーであることを確認した。
【0131】[合成例2(構造例(a5)の原料モノマー
の合成)]無水メタクリル酸15.4g(0.10モ
ル)、3−ヒドロキシ−3−メチルブテノール8.6g
(0.10モル)をTHF200mlに溶解した。この
溶液にN,N−ジメチルアミノピリジン12.3g
(0.10モル)のDMF50ml溶液を、室温にて撹
拌下添加した。更に撹拌下、5時間加熱環流させた。放
冷後、反応溶液をイオン交換水3Lに激しく撹拌しなが
ら投入し、酢酸エチル300mlにて抽出した。酢酸エ
チル溶液を水洗し硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧
下濃縮した。減圧蒸留にて精製し、無色液体11.4g
を得た。NMR測定により、この液体が本発明の構造例
(a5)の原料モノマーであることを確認した。
【0132】[合成例3(構造例(a18)の原料モノマー
の合成)]メタクリル酸17.2g(0.20モル)、
ジヒドロピラン25.2g(0.30モル)をTHF2
00mlに溶解した。この溶液に触媒として2−エチル
ヘキシルリン酸エステル0.1gを添加し、50℃にて
8時間加熱撹拌させた。トリエチルアミンにて触媒を中
和した後、減圧蒸留にて精製し、無色液体26.5gを
得た。NMR測定により、この液体が本発明の構造例
(a18)の原料モノマーであることを確認した。
【0133】[合成例4(構造例(a21)の原料モノマー
の合成)]合成例3のジヒドロピランの代わりに、エチ
ルビニルエーテル21.6(0.30モル)を使用し、
その他は合成例3と同様にして無色液体24.5gを得
た。NMR測定により、この液体が本発明の構造例(a2
1)の原料モノマーであることを確認した。
【0134】[合成例5(構造例(a23 )の原料モノマ
ーの合成)]メタクリル酸17.2g(0.20モ
ル)、2−メトキシエトキシメチルクロリド24.9g
(0.20モル)をDMAc200mlに溶解した。ト
リエチルアミン20.3gを添加し、90℃にて7時間
加熱撹拌させた。放冷後、反応溶液をイオン交換水3L
に激しく撹拌しながら投入し、酢酸エチル300mlに
て抽出した。酢酸エチル溶液を水洗し硫酸マグネシウム
で乾燥した後、減圧下濃縮した。カラムクロマトグラフ
ィー(充填剤:シリカゲル、溶離液:ヘキサン/酢酸エ
チル=3/1)にて精製し、無色液体13.4gを得
た。NMR測定により、この液体が本発明の構造例(a2
3 )の原料モノマーであることを確認した。
【0135】[合成例6(構造例(b13)原料モノマーの
合成)]無水メタクリル酸15.4g(0.10モ
ル)、下記化合物(i)(9−ヒドロキシ−ビシクロ
[3.3.1]ノナン)14.0g(0.10モル)を
THF200mlに溶解した。この溶液にN,N−ジメ
チルアミノピリジン12.3g(0.10モル)のDM
F50ml溶液を、室温にて撹拌下添加した。更に撹拌
下、5時間加熱環流させた。放冷後、反応溶液をイオン
交換水3Lに激しく撹拌しながら投入し、酢酸エチル3
00mlにて抽出した。酢酸エチル溶液を水洗し硫酸マ
グネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。カラムクロ
マトグラフィー(充填剤:シリカゲル、溶離液:ヘキサ
ン/酢酸エチル=4/1)にて精製し、無色液体12.
8gを得た。NMR測定により、この液体が本発明の構
造例(b13)の原料モノマーであることを確認した。 化合物(i)
【0136】
【化46】
【0137】[合成例7(構造例(b23 )の原料モノマ
ーの合成)]無水メタクリル酸15.4g(0.10モ
ル)、下記化合物(ii) 28.5g(0.10モル)を
テトラヒドロフラン(THF)200mlに溶解した。
この溶液にN,N−ジメチルアミノピリジン12.3g
(0.10モル)のDMF50ml溶液を、室温にて撹
拌下添加した。更に撹拌下、5時間加熱環流させた。放
冷後、反応溶液をイオン交換水3Lに激しく撹拌しなが
ら投入し、酢酸エチル300mlにて抽出した。酢酸エ
チル溶液を水洗し硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧
下濃縮した。カラムクロマトグラフィー(充填剤:シリ
カゲル、溶離液:ヘキサン/酢酸エチル=4/1)にて
精製し、無色液体21.7gを得た。NMR測定によ
り、この液体が本発明の構造例(b23 )の原料モノマー
であることを確認した。 化合物(ii)
【0138】
【化47】
【0139】[合成例8(構造例(b25 )の原料モノマ
ーの合成)]合成例7の化合物(ii)の代わりに、下記
化合物(iii)(3β−コレスタロール)38.8g
(0.10モル)を使用し、その他は合成例6と同様に
して無色液体27.2gを得た。NMR測定により、こ
の液体が本発明の構造例(b25 )の原料モノマーである
ことを確認した。 化合物(iii)
【0140】
【化48】
【0141】[合成例9(構造例(b27 )の原料モノマ
ーの合成)]合成例7の化合物(ii)の代わりに、下記
化合物(iv)(デオキシコール酸)37.7g(0.1
0モル)を使用し、その他は合成例6と同様にして白色
粉体25.4gを得た。NMR測定により、この液体が
本発明の構造例(b27 )の原料モノマーであることを確
認した。 化合物(iv)
【0142】
【化49】
【0143】[合成例10(構造例(a5) /(a18 )/
(b10 )/アクリロニトリルから成る本発明の樹脂(P
−1)の合成)]上記合成例にて得られた構造例(a5)
/(a18 )/(b10 )の原料モノマーを各々2.31g
(0.015モル)/2.55g(0.015モル)/
10.3g(0.050モル)、更にアクリロニトリル
1.06g(0.020モル)を1−メトキシ−2−プ
ロパノール60mlに溶解し、窒素気流及び撹拌下、7
0℃にて重合開始剤2,2’−アゾビス(2,4−ジメ
チルバレロニトリル)(和光純薬工業(株)製;商品名
V−65)50mgを添加した。反応開始2時間及び4
時間後に同開始剤各々50mgを追加した。更に3時間
反応後、90℃に昇温し撹拌を1時間続けた。反応液を
放冷後、イオン交換水1Lに激しく撹拌しながら投入す
ることにより、ポリマーを析出させた。得られたポリマ
ーを減圧下、40℃にて乾燥し、本発明の樹脂(p−
1)15gを得た。GPCにて分子量を測定したとこ
ろ、重量平均(Mw:ポリスチレン換算)で28.7×
103 (分散度(Mw/Mn)2.6)であった。
【0144】[合成例11(構造例(a3) /(a21) /
(b13 )/(c2)から成る本発明の樹脂(P−2)の合
成)]上記合成例にて得られた構造例(a3 )/(a21)/
(b13)の原料モノマーを各々3.12g(0.02モ
ル)/2.37g(0.015モル)/10.4g
(0.05モル)、更にメタクリル酸1.29g(0.
015モル)を1−メトキシ−2−プロパノール60m
lに溶解し、以下合成例10と同様に反応、後処理をし
て本発明の樹脂(p−2)16.1gを得た。GPCに
て分子量を測定したところ、重量平均(Mw:ポリスチ
レン換算)で32.5×103 、分散度(Mw/Mn)
2.8)であった。
【0145】[合成例12(構造例(a5) /(a21)/
(b25 )/(c2)から成る本発明の樹脂(P−3)の合
成)]上記合成例にて得られた構造例(a5) /(a21)/
(b25 )/(c2)の原料モノマーを各々2.31g(0.
015モル)/3.16g(0.020モル),22.
8g(0.050モル)/1.29g(0.015モ
ル)を1−メトキシ−2−プロパノール60mlに溶解
し、以下合成例10と同様に反応、後処理をして本発明
の樹脂(p−3)22.5gを得た。GPCにて分子量
を測定したところ、重量平均(Mw:ポリスチレン換
算)で35.7×103 、分散度(Mw/Mn)2.
8)であった。
【0146】[合成例13〜19(本発明の樹脂(P−
4)〜(P−10)の合成)]以下合成例10〜12と
同様にして、下記表1に示す繰り返し構造単位の原料モ
ノマーを用い、本発明の樹脂を合成した。使用した構造
単位、その原料モノマー仕込みモル比、及び生成した樹
脂の重量平均分子量を合わせて表1に示す。なお、P−
9とP−10は、比較例である。
【0147】
【表1】
【0148】実施例1(光学濃度の測定) 上記合成例で得られた2種の酸分解基を含有する繰り返
し単量体と多環型の脂環式基を含む繰り返し単量体とを
組み合わせて含有する本発明の樹脂(P−1〜P−9)
及び比較のためのポリヒドリキシスチレンについてそれ
ぞれ資料ポリマ−1.0gとトリフェニルスルホニウム
のトリフレート塩0.03gをプロピレングリコールモ
ノメチルエーテルアセテート4.5gに溶解し、0.2
μmのテフロンフィルターにより濾過した。スピンコー
ターにて石英ガラス基板上に均一に塗布し、100℃で
90秒間ホットプレート上で加熱乾燥を行い、1μmの
レジスト膜を形成させた。得られた膜の光学吸収を紫外
線分光光度計にて測定したところ、193nmの光学濃
度は表2に示す通りであった。
【0149】
【表2】
【0150】表2の結果から、本発明の樹脂の光学濃度
測定値は比較例のポリ(ヒドロキシスチレン)の値より
小さく、193nm光に対し十分な透過性を有すること
が判る(なお、混合比率を変えたのは次の実施例のため
であって光学濃度測定においては格別の意味はない)。
【0151】実施例2(耐ドライエッチング性の測定) 上記実施例に示したものと同じように樹脂及び光酸発生
剤などを混合して得た各レジスト組成物0.2μmのテ
フロンフィルターにより濾過した。スピンコーターにて
シリコン基板上に均一に塗布し、100℃で90秒間ホ
ットプレート上で加熱乾燥を行い、0.7μmのレジス
ト膜を形成させた。得られた膜をULVAC製リアクテ
ィブイオンエッチング装置(CSE−1110)を用い
て、CF 4 /O2 (8/2)のガスに対するエッチング
速度を測定したところ、表3に示す通りであった(エッ
チング条件:Power=500W、Pressure
=4.6Pa、Gas Flow Rate=10sc
cm)。
【0152】
【表3】
【0153】表3の結果から、本発明の樹脂のエッチン
グ速度は比較例のポリ(メチルメタクリレート)及びポ
リマー(1)の値より十分小さく、十分な耐ドライエッ
チング性を有することが判る。
【0154】実施例3(画像評価) 上記実施例3のフォトレジスト組成物をスピンコーター
にてヘキサメチルジシラザン処理を施したシリコン基板
上に均一に塗布し、100℃で90秒間ホットプレート
上で加熱乾燥を行い、0.4μmのレジスト膜を形成さ
せた。このレジスト膜上に、石英板上にクロムでパター
ンを描いたマスクを密着させ、ArFエキシマーレーザ
ー光(193nm)を照射した。露光後直ぐに110℃
で60秒間ホットプレート上で加熱した。更に2.0%
テトラメチルアンモニウムヒドロオキサイド水溶液で2
3℃下60秒間浸漬現像し、30秒間純水にてリンスし
た。ここで、パターン形状は、得られたパターンを走査
型電子顕微鏡にて観察し、矩形なものを良好とした。こ
こで、感度は、0.35μmのマスクパターンを再現す
る露光量をもって定義した。解像度は、0.35μmの
マスクパターンを再現する露光量での限界解像力をもっ
て定義した。この結果、表4に示した感度、解像度に
て、レジスト膜の露光部のみが溶解除去された良好なポ
ジ型のパターンを形成した。
【0155】
【表4】
【0156】表4の結果から、本発明の酸分解基混合型
の樹脂を使用したレジストは、感度と解像度も良好であ
るが、特にパターン形状が良好であることが判る。
【0157】
【発明の効果】以上に示したことから明らかな様に、酸
分解基を有する繰り返し構造単位2種以上を多環型の脂
環式基を持つ構造単位と組み合わせて含有する樹脂を使
用したポジ型感光性組成物は、特に220nm以下の遠
紫外光に対し優れたパターンプロファイルを形成し、高
い透過性を有し、且つ耐ドライエッチング性が良好であ
る。特にArFエキシマーレーザー光を露光光源とする
場合、高感度、高解像度、且つ良好なパターンプロファ
イルを示し、半導体素子製造に必要な微細パターンの形
成に有効に用いることが可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 57/00 C08L 57/00 H01L 21/027 H01L 21/30 502R

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)活性光線又は放射線の照射により
    酸を発生する化合物、(B)(イ)多環型の脂環式基、
    (ロ)下記一般式(I)で表される酸の作用により分解
    してアルカリ現像液中での溶解性を増大させる基及び
    (ハ)下記一般式(II)で表される酸の作用により分解
    してアルカリ現像液中での溶解性を増大させる基をそれ
    ぞれ少なくとも1つ有する樹脂を含有することを特徴と
    するポジ型感光性組成物。 【化1】 一般式(I)及び(II) において、R1 〜R5 は同じで
    も異なっていてもよく、水素原子、又は置換基を有して
    いてもよい、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニ
    ル基、アシル基、もしくはアルコキシカルボニル基を表
    し、R6 は置換基を有していてもよい、アルキル基、シ
    クロアルキル基、アルケニル基を表す。ただし、式
    (I)のR1 〜R3 の内の2つ、又は式(II)のR4
    6 の内の2つが結合して3〜8個の炭素原子又はヘテ
    ロ環原子からなる環構造を形成してもよい。
  2. 【請求項2】 (B)の樹脂が、(イ)多環型の脂環式
    基を有する繰り返し構造単位、(ロ)下記一般式(II
    I)、(IV)及び(V)で表される繰り返し構造単位の少な
    くとも一つ及び(ハ)下記一般式(VI)、(VII)及び
    (VIII)で表される繰り返し構造単位の少なくとも一つ
    を有する樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の
    ポジ型感光性組成物。 【化2】 式(III) 〜(VIII)中、R7 及びR9 は、同じでも異
    なってもよく、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、ア
    ルキル基又はハロアルキル基を表し、R8 は、シアノ
    基、−CO−OR10,又は−CO−NR1112を表す。
    10〜R12は、同じでも異なってもよく、水素原子、置
    換基を有してもよい、アルキル基、シクロアルキル基、
    アルケニル基を表す。また、R11とR12が結合して環を
    形成してもよい。X0 〜X2 は同じでも異なってもよ
    く、単結合であるか、置換基を有していてもよい2価の
    アルキレン基、アルケニレン基、シクロアルキレン基、
    −O−、−SO2 −、−O−CO−R13−、−CO−O
    −R14−、又は−CO−NR15−R16−を表す。ここ
    に、R13、R14及びR16は同じでも異なってもよく、単
    結合もしくは、2価のアルキレン基、アルケニレン基又
    はシクロアルキレン基を表し、更にこれらの基は、エー
    テル基、エステル基、アミド基、ウレタン基あるいはウ
    レイド基とともに2価の基を形成しても良い。また、R
    15は水素原子、置換基を有していても良い、アルキル
    基、シクロアルキル基又はアルケニル基を表す。R1
    6 は請求項1に記載のものと同義である。
  3. 【請求項3】 (B)の樹脂が、更にカルボキシル基を
    有することを特徴とする請求項1又は2に記載のポジ型
    感光性組成物。
  4. 【請求項4】 (B)の樹脂が、更にカルボキシル基を
    有する下記一般式(IX) 、(X)又は(XI) で表される
    繰り返し構造単位の少なくとも一つを含有する樹脂であ
    ることを特徴とする請求項3に記載のポジ型感光性組成
    物。 【化3】 一般式(IX) 〜(XI) において、R17、R18、R20〜R
    22は同じでも異なってもよく、水素原子、ハロゲン原
    子、シアノ基、アルキル基又はハロアルキル基を表す。
    19はシアノ基、カルボキシル基、−CO−OR23又は
    −CO−NR24 25を表す。X3 〜X5 は同じでも異な
    ってもよく、単結合、置換基を有していてもよい、2価
    のアルキレン基、アルケニレン基もしくはシクロアルキ
    レン基、−O−、−SO2 −、−O−CO−R26−、−
    CO−O−R27−又は−CO−NR28−R29−を表す。
    23は置換基を有していても良い、アルキル基、シクロ
    アルキル基、アルケニル基を表す。R24、R25、R28
    同じでも異なってもよく、水素原子、置換基を有してい
    てもよい、アルキル基、シクロアルキル基又はアルケニ
    ル基を表し、R24とR25が結合して環を形成してもよ
    い。R26、R27、R29は同じでも異なってもよく、単結
    合あるいは、2価のアルキレン基、アルケニレン基、シ
    クロアルキレン基を表し、更にこれらの基は、エーテル
    基、エステル基、アミド基、ウレタン基又はウレイド基
    とともに2価の基を形成してもよい。
  5. 【請求項5】 酸の作用により分解し得る基を有し、ア
    ルカリ現像液中での溶解性が酸の作用により増大する、
    分子量3,000以下の低分子酸分解性溶解阻止化合物
    を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載のポジ型感光性組成物。
  6. 【請求項6】 露光光源として、250nm以下の遠紫
    外光を使用することを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    かに記載のポジ型感光性組成物。
  7. 【請求項7】 露光光源として、220nm以下の遠紫
    外光を使用することを特徴とする請求項7に記載のポジ
    型感光性組成物。
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