JPH10307286A - 液晶表示装置およびその調整方法 - Google Patents
液晶表示装置およびその調整方法Info
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- JPH10307286A JPH10307286A JP11964597A JP11964597A JPH10307286A JP H10307286 A JPH10307286 A JP H10307286A JP 11964597 A JP11964597 A JP 11964597A JP 11964597 A JP11964597 A JP 11964597A JP H10307286 A JPH10307286 A JP H10307286A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 液晶表示装置の表示品質を維持しながら自在
なコントラスト調整を可能とする液晶表示装置およびそ
の調整方法を提供する。 【解決手段】 入力部１から入力された映像信号を増幅
する増幅器２、増幅された映像信号を処理する信号処理
回路３、信号処理された映像信号をＤＣ的にシフトする
ＤＣレベルシフト回路１１、ＤＣレベルシフト回路１１
を経た映像信号をアナログ→ディジタル変換するＡ／Ｄ
変換器４、ディジタル入力の駆動回路５、液晶ディスプ
レイ６、バックライト７の輝度をコントロールする光量
制御回路１２、ＤＣレベルシフト回路１１に接続される
コントラスト調整器１３、および制御回路１４により構
成される。
なコントラスト調整を可能とする液晶表示装置およびそ
の調整方法を提供する。 【解決手段】 入力部１から入力された映像信号を増幅
する増幅器２、増幅された映像信号を処理する信号処理
回路３、信号処理された映像信号をＤＣ的にシフトする
ＤＣレベルシフト回路１１、ＤＣレベルシフト回路１１
を経た映像信号をアナログ→ディジタル変換するＡ／Ｄ
変換器４、ディジタル入力の駆動回路５、液晶ディスプ
レイ６、バックライト７の輝度をコントロールする光量
制御回路１２、ＤＣレベルシフト回路１１に接続される
コントラスト調整器１３、および制御回路１４により構
成される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば液晶テレビ
ジョン受像機などに用いられる液晶表示装置およびその
調整方法に関し、更に詳しくは、表示品質を維持しなが
ら自在なコントラスト調整（ピクチャー調整と同義）を
可能とする液晶表示装置およびその調整方法に関する。
ジョン受像機などに用いられる液晶表示装置およびその
調整方法に関し、更に詳しくは、表示品質を維持しなが
ら自在なコントラスト調整（ピクチャー調整と同義）を
可能とする液晶表示装置およびその調整方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】液晶表示装置はフラットな構造や低消費
電力に特徴があり、ラップトップパソコンに代表される
液晶ディスプレイ付機器や家庭用のテレビジョン受像機
などへと実用化され普及しつつある。液晶表示装置は非
発光性であるため暗所での使用に不便である。見易さの
向上および暗所での使用を可能にする目的で表示画面を
背面照明（透過型液晶ディスプレイの場合）するバック
ライトが必須である。ところで、液晶表示装置を外光が
昼間の太陽光の明るさから夜間まで変化する車載用液晶
ディスプレイや家庭用テレビジョン受像機として使用す
る場合には、表示画面の見易さを一定に保つ為にコント
ラスト比を調整する必要がある。
電力に特徴があり、ラップトップパソコンに代表される
液晶ディスプレイ付機器や家庭用のテレビジョン受像機
などへと実用化され普及しつつある。液晶表示装置は非
発光性であるため暗所での使用に不便である。見易さの
向上および暗所での使用を可能にする目的で表示画面を
背面照明（透過型液晶ディスプレイの場合）するバック
ライトが必須である。ところで、液晶表示装置を外光が
昼間の太陽光の明るさから夜間まで変化する車載用液晶
ディスプレイや家庭用テレビジョン受像機として使用す
る場合には、表示画面の見易さを一定に保つ為にコント
ラスト比を調整する必要がある。
【０００３】図２は従来の液晶表示装置を示す図であ
り、従来の液晶表示装置の構成は、入力部１から入力さ
れた映像信号を増幅する増幅器２、増幅された映像信号
のＹ／Ｃ分離処理等を行う信号処理回路３、信号処理さ
れた映像信号をアナログ→ディジタル変換するＡ／Ｄ変
換器４、ディジタル入力の駆動回路５、透過型の液晶デ
ィスプレイ６、および液晶ディスプレイ６を照射する光
源としてのバックライト７などにより構成されている。
り、従来の液晶表示装置の構成は、入力部１から入力さ
れた映像信号を増幅する増幅器２、増幅された映像信号
のＹ／Ｃ分離処理等を行う信号処理回路３、信号処理さ
れた映像信号をアナログ→ディジタル変換するＡ／Ｄ変
換器４、ディジタル入力の駆動回路５、透過型の液晶デ
ィスプレイ６、および液晶ディスプレイ６を照射する光
源としてのバックライト７などにより構成されている。
【０００４】液晶ディスプレイ６は、一例として一対の
ガラス基板（図示省略）を互いに貼着した構成を有し、
両者の間隙に液晶が封入されている。ガラス基板の前面
および後面側には偏光板が配置されていて、駆動回路５
による輝度変調を受けて所望の映像を映出するようにな
っている。
ガラス基板（図示省略）を互いに貼着した構成を有し、
両者の間隙に液晶が封入されている。ガラス基板の前面
および後面側には偏光板が配置されていて、駆動回路５
による輝度変調を受けて所望の映像を映出するようにな
っている。
【０００５】液晶ディスプレイ６に近接して配置された
バックライト７は、液晶ディスプレイ６の色純度を良く
するため、その分光特性を液晶ディスプレイ６のカラー
フィルタの分光特性に適合させた３波長蛍光体を用いた
冷陰極ランプまたは熱陰極ランプ等が使用される。な
お、液晶ディスプレイ６としては、ポリマーに分散した
Ｎ液晶球状小滴中の液晶分子の配向を電場によって変化
させることにより、偏光板を不要とする種類も存在して
いる。
バックライト７は、液晶ディスプレイ６の色純度を良く
するため、その分光特性を液晶ディスプレイ６のカラー
フィルタの分光特性に適合させた３波長蛍光体を用いた
冷陰極ランプまたは熱陰極ランプ等が使用される。な
お、液晶ディスプレイ６としては、ポリマーに分散した
Ｎ液晶球状小滴中の液晶分子の配向を電場によって変化
させることにより、偏光板を不要とする種類も存在して
いる。
【０００６】かかる従来の液晶表示装置におけるコント
ラストの調整方法を、図２ないし図４を参照して説明す
る。図３は従来の液晶表示装置でコントラストを大きく
した場合の問題点を明らかにする波形図であり、同じく
図４は従来の液晶表示装置でコントラストを小さくした
場合の問題点を明らかにする波形図であり、それぞれ
（ａ）は元の映像信号、（ｂ）は減縮された映像信号、
（ｃ）はＡ／Ｄ変換器内の映像信号である。
ラストの調整方法を、図２ないし図４を参照して説明す
る。図３は従来の液晶表示装置でコントラストを大きく
した場合の問題点を明らかにする波形図であり、同じく
図４は従来の液晶表示装置でコントラストを小さくした
場合の問題点を明らかにする波形図であり、それぞれ
（ａ）は元の映像信号、（ｂ）は減縮された映像信号、
（ｃ）はＡ／Ｄ変換器内の映像信号である。
【０００７】周知のように、液晶ディスプレイ６は駆動
回路５から印加された映像信号レベルに応じて透過光を
制御するシャッタ動作により表示画面の階調制御を行う
ものである。液晶ディスプレイ６に対するコントラスト
調整は増幅器２の増幅率を調整することにより行われ
る。しかしながら、コントラストを調整するために単純
に増幅器２の増幅率を変化すると、以下のような問題が
発生する。
回路５から印加された映像信号レベルに応じて透過光を
制御するシャッタ動作により表示画面の階調制御を行う
ものである。液晶ディスプレイ６に対するコントラスト
調整は増幅器２の増幅率を調整することにより行われ
る。しかしながら、コントラストを調整するために単純
に増幅器２の増幅率を変化すると、以下のような問題が
発生する。
【０００８】すなわち、コントラストを大きくするため
に図３（ａ）に示す如き元の映像信号を増幅器２および
信号処理回路３により増幅／処理して映像信号（図３
（ｂ）参照）を得たとすると、Ａ／Ｄ変換器４には図３
（ｂ）の如き増幅された映像信号が入力される。ここ
で、増幅器２の増幅率を極端に大きくした場合、Ａ／Ｄ
変換器４の許容入力レベルＸを上回る大振幅部分（映像
信号の明るい部分）が潰れた波形がＡ／Ｄ変換され、図
３（ｃ）に示すような大振幅部分の情報を失った映像信
号が液晶ディスプレイ６に表示されることになる。その
結果、液晶ディスプレイ６には明るい部分が潰れた映像
が表示される。
に図３（ａ）に示す如き元の映像信号を増幅器２および
信号処理回路３により増幅／処理して映像信号（図３
（ｂ）参照）を得たとすると、Ａ／Ｄ変換器４には図３
（ｂ）の如き増幅された映像信号が入力される。ここ
で、増幅器２の増幅率を極端に大きくした場合、Ａ／Ｄ
変換器４の許容入力レベルＸを上回る大振幅部分（映像
信号の明るい部分）が潰れた波形がＡ／Ｄ変換され、図
３（ｃ）に示すような大振幅部分の情報を失った映像信
号が液晶ディスプレイ６に表示されることになる。その
結果、液晶ディスプレイ６には明るい部分が潰れた映像
が表示される。
【０００９】また、コントラストを小さくするために図
４（ａ）に示す如き元の映像信号を増幅器２により減縮
して減縮された入力レベルＹを得た（図４（ｂ））とす
ると、Ａ／Ｄ変換器４には減縮された映像信号が入力さ
れる。Ａ／Ｄ変換器４に入力される映像信号が減縮され
ると、図４（ｃ）に示すようにＺの範囲で階調が表現さ
れることになる。すなわち、Ａ／Ｄ変換器４の出力によ
って表現される１ビット当たりの映像信号レベルが大き
くなり、結果として液晶ディスプレイ６に表示される階
調表現が荒くなるという問題点がある。
４（ａ）に示す如き元の映像信号を増幅器２により減縮
して減縮された入力レベルＹを得た（図４（ｂ））とす
ると、Ａ／Ｄ変換器４には減縮された映像信号が入力さ
れる。Ａ／Ｄ変換器４に入力される映像信号が減縮され
ると、図４（ｃ）に示すようにＺの範囲で階調が表現さ
れることになる。すなわち、Ａ／Ｄ変換器４の出力によ
って表現される１ビット当たりの映像信号レベルが大き
くなり、結果として液晶ディスプレイ６に表示される階
調表現が荒くなるという問題点がある。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題点
に鑑みてなされたもので、その課題は、従来の液晶表示
装置においてコントラストを大きくする目的で映像信号
の増幅率を大きくした場合、液晶表示装置の表示画面に
は明るい部分が潰れた映像が表示されるという問題を解
決することである。また、本発明の別の課題は、コント
ラストを小さくする目的で映像信号の増幅率を小さくし
た場合、液晶表示装置の表示画面に表示される階調表現
が荒くなるという問題点を解決し、液晶表示装置の表示
品質を維持しながら自在なコントラスト調整を可能とす
る液晶表示装置およびその調整方法を提供することであ
る。
に鑑みてなされたもので、その課題は、従来の液晶表示
装置においてコントラストを大きくする目的で映像信号
の増幅率を大きくした場合、液晶表示装置の表示画面に
は明るい部分が潰れた映像が表示されるという問題を解
決することである。また、本発明の別の課題は、コント
ラストを小さくする目的で映像信号の増幅率を小さくし
た場合、液晶表示装置の表示画面に表示される階調表現
が荒くなるという問題点を解決し、液晶表示装置の表示
品質を維持しながら自在なコントラスト調整を可能とす
る液晶表示装置およびその調整方法を提供することであ
る。
【００１１】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに本発明の液晶表示装置は、液晶ディスプレイと、液
晶ディスプレイの後面および前面の何れか１側面に配設
され、液晶ディスプレイに照明光を照射する光源と、入
力映像信号を処理して液晶ディスプレイを駆動する信号
処理手段と、信号処理手段に設けられ、液晶ディスプレ
イのコントラストを調整するコントラスト調整手段とを
備えた液晶表示装置において、操作者によってコントラ
スト調整手段の調整がなされた際、光源の光量を制御す
る光源光量制御手段と、光源光量制御手段と連動して該
入力映像信号の直流レベル（ＤＣレベル）を制御する直
流レベル制御手段とを備えたことを特徴とする。これに
より、液晶ディスプレイに表示される表示品質を低下す
ることなく、自在なコントラスト調整が可能となる。
めに本発明の液晶表示装置は、液晶ディスプレイと、液
晶ディスプレイの後面および前面の何れか１側面に配設
され、液晶ディスプレイに照明光を照射する光源と、入
力映像信号を処理して液晶ディスプレイを駆動する信号
処理手段と、信号処理手段に設けられ、液晶ディスプレ
イのコントラストを調整するコントラスト調整手段とを
備えた液晶表示装置において、操作者によってコントラ
スト調整手段の調整がなされた際、光源の光量を制御す
る光源光量制御手段と、光源光量制御手段と連動して該
入力映像信号の直流レベル（ＤＣレベル）を制御する直
流レベル制御手段とを備えたことを特徴とする。これに
より、液晶ディスプレイに表示される表示品質を低下す
ることなく、自在なコントラスト調整が可能となる。
【００１２】また、本発明の液晶表示装置は、該入力映
像信号の振幅（大きさ）を所定の周期で検出する検出手
段と、検出手段の検出結果に基づいて光源光量制御手段
を自動的に制御する制御手段とを備えていることが望ま
しい。これにより、コントラスト調整手段を操作するこ
となく、一定レベルの画質およびコントラストによって
本発明の液晶表示装置を視覚することができる。
像信号の振幅（大きさ）を所定の周期で検出する検出手
段と、検出手段の検出結果に基づいて光源光量制御手段
を自動的に制御する制御手段とを備えていることが望ま
しい。これにより、コントラスト調整手段を操作するこ
となく、一定レベルの画質およびコントラストによって
本発明の液晶表示装置を視覚することができる。
【００１３】本発明の液晶表示装置の調整方法は、液晶
ディスプレイと、液晶ディスプレイの後面および前面の
何れか１側面に配設され、液晶ディスプレイに照明光を
照射する光源と、入力映像信号を処理して液晶ディスプ
レイを駆動する信号処理手段と、信号処理手段に設けら
れ、液晶ディスプレイのコントラストを調整するコント
ラスト調整手段とを備えた液晶表示装置の調整方法にお
いて、コントラスト調整手段の調整がなされた際、光源
光量制御工程によって光源の光量を制御するとともに、
光源光量制御工程と連動して、直流レベル制御工程によ
って該入力映像信号の直流レベルを制御する。これによ
り、液晶ディスプレイの表示品質を保持したまま、コン
トラスト調整手段によるコントラスト調整が可能とな
る。
ディスプレイと、液晶ディスプレイの後面および前面の
何れか１側面に配設され、液晶ディスプレイに照明光を
照射する光源と、入力映像信号を処理して液晶ディスプ
レイを駆動する信号処理手段と、信号処理手段に設けら
れ、液晶ディスプレイのコントラストを調整するコント
ラスト調整手段とを備えた液晶表示装置の調整方法にお
いて、コントラスト調整手段の調整がなされた際、光源
光量制御工程によって光源の光量を制御するとともに、
光源光量制御工程と連動して、直流レベル制御工程によ
って該入力映像信号の直流レベルを制御する。これによ
り、液晶ディスプレイの表示品質を保持したまま、コン
トラスト調整手段によるコントラスト調整が可能とな
る。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
て図面を参照して詳細に説明する。
【００１５】先ず、図１を参照して本発明の液晶表示装
置の構成を説明する。図１は本発明の液晶表示装置の要
部構成を示すブロック回路図である。なお、従来技術で
記載した事項と共通する部分には同一の参照符号を付す
ものとし、重複する部分の説明を一部省略する。
置の構成を説明する。図１は本発明の液晶表示装置の要
部構成を示すブロック回路図である。なお、従来技術で
記載した事項と共通する部分には同一の参照符号を付す
ものとし、重複する部分の説明を一部省略する。
【００１６】図１に示されるような本発明の液晶表示装
置１０は、入力部１から入力された映像信号を増幅する
増幅器２、増幅された映像信号を処理する信号処理回路
３、信号処理された映像信号をＤＣ的にシフトするＤＣ
レベルシフト回路１１、ＤＣレベルシフト回路１１を経
た映像信号をアナログ→ディジタル変換するＡ／Ｄ変換
器４、ディジタル化された映像信号を基に次段の液晶デ
ィスプレイを駆動する駆動回路５、透過型の液晶ディス
プレイ６、および次段のバックライト７の輝度をコント
ロールするとともに、前述のＤＣレベルシフト回路１１
に接続された光量制御回路１２により構成される。
置１０は、入力部１から入力された映像信号を増幅する
増幅器２、増幅された映像信号を処理する信号処理回路
３、信号処理された映像信号をＤＣ的にシフトするＤＣ
レベルシフト回路１１、ＤＣレベルシフト回路１１を経
た映像信号をアナログ→ディジタル変換するＡ／Ｄ変換
器４、ディジタル化された映像信号を基に次段の液晶デ
ィスプレイを駆動する駆動回路５、透過型の液晶ディス
プレイ６、および次段のバックライト７の輝度をコント
ロールするとともに、前述のＤＣレベルシフト回路１１
に接続された光量制御回路１２により構成される。
【００１７】ＤＣレベルシフト回路１１等はコントラス
ト調整器１３と共にマイクロプロセッサなどでなる制御
回路１４に接続されている。ＤＣレベルシフト回路１１
では、操作者によってコントラスト調整器１３が操作さ
れてコントラスト調整がなされた際、光量制御回路１２
と連動して映像信号のＤＣレベル（振幅ではない）を制
御するようになされている。なお、本発明は例示した回
路構成に限ることなく、同様の働きをする他の構成を用
いても良いことは当然である。
ト調整器１３と共にマイクロプロセッサなどでなる制御
回路１４に接続されている。ＤＣレベルシフト回路１１
では、操作者によってコントラスト調整器１３が操作さ
れてコントラスト調整がなされた際、光量制御回路１２
と連動して映像信号のＤＣレベル（振幅ではない）を制
御するようになされている。なお、本発明は例示した回
路構成に限ることなく、同様の働きをする他の構成を用
いても良いことは当然である。
【００１８】次に、このような構成の液晶表示装置の調
整方法の詳細につき、本発明の特徴であるコントラスト
調整方法を中心に説明する。
整方法の詳細につき、本発明の特徴であるコントラスト
調整方法を中心に説明する。
【００１９】前述のように、液晶表示装置の表示画面の
コントラストを変化させるために増幅器２の増幅率を変
化させると、液晶ディスプレイ６には明るい部分の情報
を失った映像や階調表現の荒い映像が表示されることに
なる。そこで、本発明の液晶表示装置では、増幅器２に
よって所定レベルに調整された映像信号の振幅はそのま
ま、操作者の所望のコントラスト調整（ピクチャー調整
と同義）に応じてバックライトの輝度を制御するととも
に、それと連動して映像信号のＤＣレベルを制御する。
コントラストを変化させるために増幅器２の増幅率を変
化させると、液晶ディスプレイ６には明るい部分の情報
を失った映像や階調表現の荒い映像が表示されることに
なる。そこで、本発明の液晶表示装置では、増幅器２に
よって所定レベルに調整された映像信号の振幅はそのま
ま、操作者の所望のコントラスト調整（ピクチャー調整
と同義）に応じてバックライトの輝度を制御するととも
に、それと連動して映像信号のＤＣレベルを制御する。
【００２０】すなわち、図１におけるコントラスト調整
器１３によって液晶ディスプレイ６のコントラストを大
きくする調整がなされたとき、制御回路１４は光量制御
回路１２を駆動してバックライト７を明るくする。しか
し単にバックライト７を明るくするだけでは、相対的に
映像信号の黒レベルが上昇（黒浮き）してコントラスト
が低下する。そこで、ＤＣレベルシフト回路１１ではバ
ックライト７の輝度上昇と連動して映像信号のＤＣレベ
ルを低下させる。これにより、バックライト７が明るく
なって白レベルが上昇するとともに、映像信号の黒レベ
ルも引き締まり、言い換えるならば、バックライト７の
白部分の輝度と表示映像の黒部分の輝度との比を大きく
することができ、液晶ディスプレイ６に対するコントラ
スト比の高い映像表示が実現される。
器１３によって液晶ディスプレイ６のコントラストを大
きくする調整がなされたとき、制御回路１４は光量制御
回路１２を駆動してバックライト７を明るくする。しか
し単にバックライト７を明るくするだけでは、相対的に
映像信号の黒レベルが上昇（黒浮き）してコントラスト
が低下する。そこで、ＤＣレベルシフト回路１１ではバ
ックライト７の輝度上昇と連動して映像信号のＤＣレベ
ルを低下させる。これにより、バックライト７が明るく
なって白レベルが上昇するとともに、映像信号の黒レベ
ルも引き締まり、言い換えるならば、バックライト７の
白部分の輝度と表示映像の黒部分の輝度との比を大きく
することができ、液晶ディスプレイ６に対するコントラ
スト比の高い映像表示が実現される。
【００２１】コントラスト調整器１３によって液晶ディ
スプレイ６のコントラストを小さくする調整がなされた
とき、制御回路１４は光量制御回路１２を駆動してバッ
クライト７を暗くする。バックライト７を暗くすると、
相対的に映像信号の黒レベルが沈んで黒レベルの情報が
失われる。そこで、ＤＣレベルシフト回路１１ではバッ
クライト７の輝度低下と連動して映像信号のＤＣレベル
を元に戻す。これにより、液晶ディスプレイ６に対する
階調表現は均一となり、コントラストを低下した映像表
示が実現される。
スプレイ６のコントラストを小さくする調整がなされた
とき、制御回路１４は光量制御回路１２を駆動してバッ
クライト７を暗くする。バックライト７を暗くすると、
相対的に映像信号の黒レベルが沈んで黒レベルの情報が
失われる。そこで、ＤＣレベルシフト回路１１ではバッ
クライト７の輝度低下と連動して映像信号のＤＣレベル
を元に戻す。これにより、液晶ディスプレイ６に対する
階調表現は均一となり、コントラストを低下した映像表
示が実現される。
【００２２】本発明の制御回路１４の別の動作として、
入力部１から入力された映像信号の振幅を検出回路（図
示省略）により定期的に検出し、その検出結果に基づい
て映像信号の振幅に略合致したバックライト７光量が得
られるように、上記光量制御回路１２を制御する機能を
有する。これにより、本発明の液晶表示装置１０の使用
者は、その都度コントラスト調整器１３を操作すること
なく、一定レベルの表示品質および一定レベルのコント
ラストによって液晶ディスプレイ６を視覚することがで
きるようになる。また、バックライト７光量を定期的に
制御することにより液晶表示装置１０の省電力化にも貢
献できる。
入力部１から入力された映像信号の振幅を検出回路（図
示省略）により定期的に検出し、その検出結果に基づい
て映像信号の振幅に略合致したバックライト７光量が得
られるように、上記光量制御回路１２を制御する機能を
有する。これにより、本発明の液晶表示装置１０の使用
者は、その都度コントラスト調整器１３を操作すること
なく、一定レベルの表示品質および一定レベルのコント
ラストによって液晶ディスプレイ６を視覚することがで
きるようになる。また、バックライト７光量を定期的に
制御することにより液晶表示装置１０の省電力化にも貢
献できる。
【００２３】本発明の液晶表示装置およびその調整方法
では、次のような具体的な効果を挙げることができる。
第１には、液晶ディスプレイのコントラストを大きくす
る調整がなされた際、バックライトの輝度上昇と連動し
て映像信号のＤＣレベルを下げるようにしたため、液晶
ディスプレイに明るい部分が潰れた映像が表示されるこ
とがなくなる。第２には、液晶ディスプレイのコントラ
ストを小さくする調整がなされた際、バックライトの輝
度低下と連動して映像信号のＤＣレベルを元に戻すよう
にしたため、表現される映像の階調表現が荒くなること
がない。第３には、入力部１から入力された映像信号の
振幅を検出回路により周期的に検出し、その検出結果に
基づいて光量制御回路を制御するようにしたため、一定
レベルの表示品質および一定レベルのコントラストによ
り液晶ディスプレイを視覚できるようになる。
では、次のような具体的な効果を挙げることができる。
第１には、液晶ディスプレイのコントラストを大きくす
る調整がなされた際、バックライトの輝度上昇と連動し
て映像信号のＤＣレベルを下げるようにしたため、液晶
ディスプレイに明るい部分が潰れた映像が表示されるこ
とがなくなる。第２には、液晶ディスプレイのコントラ
ストを小さくする調整がなされた際、バックライトの輝
度低下と連動して映像信号のＤＣレベルを元に戻すよう
にしたため、表現される映像の階調表現が荒くなること
がない。第３には、入力部１から入力された映像信号の
振幅を検出回路により周期的に検出し、その検出結果に
基づいて光量制御回路を制御するようにしたため、一定
レベルの表示品質および一定レベルのコントラストによ
り液晶ディスプレイを視覚できるようになる。
【００２４】本発明は前記実施の形態例に限定されず、
種々の実施形態を採ることができる。例えば、前記実施
の形態例では透過型液晶ディスプレイを例示したが、バ
ックライト光を液晶ディスプレイの観察側から照射する
反射型液晶ディスプレイにも適用可能である。また、本
発明に係わるコントラスト調整器等は、ディジタル制御
データを基にディジタル的に行う方式にも対応可能であ
り、本発明は前記実施の形態例に限定されることなく様
々な形態に発展出来ることは言うまでもない。
種々の実施形態を採ることができる。例えば、前記実施
の形態例では透過型液晶ディスプレイを例示したが、バ
ックライト光を液晶ディスプレイの観察側から照射する
反射型液晶ディスプレイにも適用可能である。また、本
発明に係わるコントラスト調整器等は、ディジタル制御
データを基にディジタル的に行う方式にも対応可能であ
り、本発明は前記実施の形態例に限定されることなく様
々な形態に発展出来ることは言うまでもない。
【００２５】
【発明の効果】以上説明したように本発明の液晶表示装
置の調整方法によれば、液晶表示装置のコントラスト調
整に際し、バックライトの光量制御と連動して映像信号
のＤＣレベルをシフトするようにしたため、液晶表示装
置の表示品質を低下することなく、自在なコントラスト
調整が可能となり、有益である。
置の調整方法によれば、液晶表示装置のコントラスト調
整に際し、バックライトの光量制御と連動して映像信号
のＤＣレベルをシフトするようにしたため、液晶表示装
置の表示品質を低下することなく、自在なコントラスト
調整が可能となり、有益である。
【図１】 本発明の液晶表示装置の要部構成を示すブロ
ック回路図である。
ック回路図である。
【図２】 従来の液晶表示装置の要部構成を示すブロッ
ク回路図である。
ク回路図である。
【図３】 従来の液晶表示装置でコントラストを大きく
した場合の問題点を明らかにする波形図であり、（ａ）
は元の映像信号、（ｂ）は増幅された映像信号、（ｃ）
はＡ／Ｄ変換器内の映像信号である。
した場合の問題点を明らかにする波形図であり、（ａ）
は元の映像信号、（ｂ）は増幅された映像信号、（ｃ）
はＡ／Ｄ変換器内の映像信号である。
【図４】 従来の液晶表示装置でコントラストを小さく
した場合の問題点を明らかにする波形図であり、（ａ）
は元の映像信号、（ｂ）は減縮された映像信号、（ｃ）
はＡ／Ｄ変換器内の映像信号である。
した場合の問題点を明らかにする波形図であり、（ａ）
は元の映像信号、（ｂ）は減縮された映像信号、（ｃ）
はＡ／Ｄ変換器内の映像信号である。
１…入力部、２…増幅器、３…信号処理回路、４…Ａ／
Ｄ変換器、５…駆動回路、６…液晶ディスプレイ、７…
バックライト、１０…液晶表示装置、１１…ＤＣレベル
シフト回路、１２…光量制御回路、１３…コントラスト
調整器、１４…制御回路
Ｄ変換器、５…駆動回路、６…液晶ディスプレイ、７…
バックライト、１０…液晶表示装置、１１…ＤＣレベル
シフト回路、１２…光量制御回路、１３…コントラスト
調整器、１４…制御回路
Claims (3)
- 【請求項１】 液晶ディスプレイと、 前記液晶ディスプレイの後面および前面の何れか１側面
に配設され、前記液晶ディスプレイに照明光を照射する
光源と、 入力映像信号を処理して前記液晶ディスプレイを駆動す
る信号処理手段と、 前記信号処理手段に設けられ、前記液晶ディスプレイの
コントラストを調整するコントラスト調整手段とを備え
た液晶表示装置において、 前記コントラスト調整手段の調整がなされた際、前記光
源の光量を制御する光源光量制御手段と、 前記光源光量制御手段と連動して該入力映像信号の直流
レベルを制御する直流レベル制御手段とを具備すること
を特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項２】 前記液晶表示装置は、 該入力映像信号の振幅を所定の周期で検出する検出手段
と、 前記検出手段の結果に基づき前記光源光量制御手段を自
動制御する制御手段とを具備することを特徴とする請求
項１に記載の液晶表示装置。 - 【請求項３】 液晶ディスプレイと、 前記液晶ディスプレイの後面および前面の何れか１側面
に配設され、前記液晶ディスプレイに照明光を照射する
光源と、 入力映像信号を処理して前記液晶ディスプレイを駆動す
る信号処理手段と、 前記信号処理手段に設けられ、前記液晶ディスプレイの
コントラストを調整するコントラスト調整手段とを備え
た液晶表示装置の調整方法において、 前記コントラスト調整手段の調整がなされた際、光源光
量制御工程により前記光源の光量を制御するとともに、 前記光源光量制御工程と連動して直流レベル制御工程に
より該入力映像信号の直流レベルを制御することによ
り、前記液晶ディスプレイの表示品質を保持したまま、
所望のコントラスト調整を可能となすことを特徴とする
液晶表示装置の調整方法。
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|---|---|---|---|
| JP11964597A JP3591213B2 (ja) | 1997-05-09 | 1997-05-09 | 液晶表示装置およびその調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP3591213B2 JP3591213B2 (ja) | 2004-11-17 |
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| JP11964597A Expired - Fee Related JP3591213B2 (ja) | 1997-05-09 | 1997-05-09 | 液晶表示装置およびその調整方法 |
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1997
- 1997-05-09 JP JP11964597A patent/JP3591213B2/ja not_active Expired - Fee Related
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