JPH1030631A - 作動ケーブル用の調整可能な軸方向締付け装置 - Google Patents

作動ケーブル用の調整可能な軸方向締付け装置

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JPH1030631A
JPH1030631A JP9080248A JP8024897A JPH1030631A JP H1030631 A JPH1030631 A JP H1030631A JP 9080248 A JP9080248 A JP 9080248A JP 8024897 A JP8024897 A JP 8024897A JP H1030631 A JPH1030631 A JP H1030631A
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teeth
fastening device
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 精密な調整が可能であり、据付けが簡単な作
動ケーブル用の調整可能な軸方向締付け装置を提供す
る。 【解決手段】 保持装置５上に締付け装置４を受容する
ための開口部が設けられており、締付け装置上の作動部
材２、３が締付け装置内で軸方向可動であって、作動部
材２、３の軸方向位置を定めるために作動部材２、３と
締付け装置との間に作用する固定部材８が使用されてお
り、固定部材８が締付け装置内で半径方向に移動可能で
あり、かつ固定位置にロックされて、固定部材８が作動
部材２、３を囲む領域２１を有しており、前記領域２１
が半径方向の歯の集合２２を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は作動カバーとコアと
を備えてなり、これらの２つの作動部材の少なくとも一
方の作動部材の一端に調整可能な軸方向締付け装置を備
えた、作動ケーブル用の調整可能な軸方向締付け装置に
関する。
【０００２】
【従来の技術】作動ケーブルでは据付け中にこれらのケ
ーブルを調整する必要があり、場合によっては後に更に
（後続の）調整を行う可能性がある。この場合、作動カ
バーとコアとの軸方向距離を設定するのが一般的であ
る。この目的のため、これらの２つの部品のうちの少な
くとも一方の端部に調整可能な軸方向締付け装置が備え
られる。一般に公知である調整可能な軸方向締付け装置
は、例えば互いにロックされた２つのナットによって止
めが形成されたねじ付き部材からなっている。同様にこ
の種類のねじ山付き部材を保持手段にねじ込み、かつこ
れをロックナットで固定することが一般に公知である。
さらに、例えば内燃機関用のスロットル・ケーブル用
に、連続的に穿設された複数個の溝を有する締付け装置
を備え、かつ保持ばねをこれらの溝の一つに挿入し、そ
こで保持ばねが保持板上の止めとして作用するように構
成することが一般に公知である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】これに対して本発明の
課題は、精密な調整が可能であり、据付けが簡単な作動
ケーブル用の調整可能な軸方向締付け装置を提供するこ
とにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では、保持装置上に締付け装置を受容す
るための開口部が設けられており、締付け装置上の作動
部材が締付け装置内で軸方向可動であって、作動部材の
軸方向位置を定めるために作動部材と締付け装置との間
に作用する固定部材が使用されており、固定部材が締付
け装置内で半径方向に移動可能であり、かつ固定位置に
ロックされて、固定部材が作動部材を囲む領域を有して
おり、前記領域が半径方向の歯の集合を有しているよう
にした。
【０００５】
【発明の効果】上記の目的を達成するため、本発明に従
って調整可能な軸方向締付け装置用に、作動ケーブルに
対して半径方向に移動可能であり、取付け部分を囲む領
域内に半径方向の歯の集合を内側に設けた固定部材を使
用することが提案される。それによって迅速かつ精密に
調整可能な軸方向締付けが有利な方法で可能になる。こ
の場合は回転運動は必要ないので、公知の解決方法とは
対照的に、調整中に取付け部材を支持する必要がもはや
なくなるので、公知の固定部材で必要であった回転運動
が取付け部材に伝達されることがなくなる。
【０００６】本発明の更に別の有利な実施例は従属クレ
ームに記載されている。
【０００７】このようにして、固定部材の歯の集合にピ
ッチを設けることが提案される。それによって固定部材
を弛めなくても、後で軸方向調整を変更することが可能
になる。この場合、前記の後からの調整用に取付け部分
を回転させる必要はあるものの、回転させずに最初に据
えつけることの上記の利点は確保される。
【０００８】固定部材と協動する取付け部品の領域で
は、対応する歯の集合を設けることが提案される。
【０００９】あるいは、別の実施例では固定部材と協動
する領域では、前記取付け部分の領域を歯の集合の領域
の固定部材よりも軟性に製造し、これを少なくとも部分
的に塑性変形可能にすることが提案される。この実施例
によって、固定部材の歯の集合が、据付け中に取付け部
分の軟性領域と噛み合い、そこに対応する歯を形成す
る。
【００１０】固定部材に関しては、取付け部分が、固定
部材をその端部位置にロックするために固定部材が内部
に挿入され、止め手段が内部で固定部材と連動して設け
られる開口部を有すべきことが提案される。この実施例
の更に別の構成では、止め手段を２段に構成し、かつ端
部位置でロックする前に据付け位置にロックを施すこと
が提案される。このようにして、取付け部品の損傷を防
止し、作動ケーブルの据付けと調整手順が簡単になるよ
うに、固定部材を取付け部分上に前据付けすることが可
能になる。
【００１１】最後に、固定部材が押入されて端部位置で
取付け部分の外輪郭と面一になるように固定部材の輪郭
を形成することが提案される。この措置によって、固定
部材はもはや不慮に離脱する係合面を有していないの
で、軸方向調整の締付け状態が向上する。
【００１２】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例を図面を参照
して詳細に説明する。
【００１３】図示した作動ケーブル１は作動カバー２と
コア３とを有している。作動ケーブル１の端部ではその
作動カバー２に取付け部材４が支承され、保持手段５に
保持され、かつ調整可能な軸方向締付け装置として機能
する。コア３は取付け部材４を越えて延びていて、取付
け部材４に支承されたスリーブ６によって汚れや損傷か
ら防護されている。コア３の端部には別の、調整不能の
締付け装置（図示せず）が取付けられている。
【００１４】取付け部材４は外スリーブ７と、固定部材
８と、内スリーブ９とを備えている。外スリーブ７は保
持手段５によって軸方向と半径方向の双方に締付けられ
る。本実施例では、この目的のため保持手段５が係合す
る連続溝１０が外スリーブ７に設けられている。内スリ
ーブ９は作動ケーブル１の作動カバー２上に支承され、
これと固定的に連結されている。内スリーブ９が塑性材
料から製造されている場合は、このことは例えば、内ス
リーブを作動カバー２に射出成形することによって行わ
れる。
【００１５】外スリーブ７には内スリーブ９を受ける穴
１１が設けられている。内スリーブ９は、外スリーブ７
内の溝１３に挿入されたＯ−リング１２によって、前記
穴１１内に案内されている。
【００１６】図２に更に詳細に示すように、固定部材８
は外スリーブ７に設けられたほぼ箱形の開口部１４内に
案内されている。開口部１４は、作動ケーブル１に対し
て半径方向に位置している壁に２つの間隔を隔てた段１
５、１６を有している。これに対応して、同様に２つの
段１９、１０を設けた２個の止めフィンガ１７、１８が
固定部材８に設けられている。
【００１７】図２に示した固定部材８の端部位置で、作
動ケーブル１は、内スリーブ９を囲み、ひいては外スリ
ーブ７に対して内スリーブ９を軸方向に固定する固定部
材８によって軸方向位置に位置決めされている。その際
に、止めフィンガ１７、１８の第１段１９は開口部１４
の対応する第１段１５に後方から係合し、止めフィンガ
１７、１８の第２段２０は開口部１４の第２段１６に後
方から係合する。据付け位置（図示せず）では、止めフ
ィンガ１７、１８の第２段２０は開口部１４の第１段１
５に後方から係合するので、固定部材８は開口部１４内
に保持されているものの、固定部材は内スリーブ９には
噛み合わない。図２から明瞭であるように、固定部材８
の図示した端部位置で、固定部材８は外スリーブ７の外
輪郭と同一平をなしているので、固定部材８がそのロッ
ク状態から不慮に離脱するような係合面は存在しない。
固定部材８を取り外したり、掛け外したりする場合は、
開口部１４内に手を伸ばして止めフィンガ１７、１８を
把持し、互いの方向に押し合わせて、止めフィンガ１
７、１８の段１９、２０が開口部１４の段１５、１６か
ら係合解除される必要がある。
【００１８】固定部材８の内側は第１領域２１を有して
いる。この第１領域２１は内スリーブ９の対応する第２
領域２３を取り囲んでいる。この場合、第１領域２１の
内寸法は第２領域２３の外寸法よりもやや小さいので、
２つの領域２１、２３が接触すると２つの領域２１、２
３は相互に嵌入する。この目的のため、この実施例では
固定部材８の第１領域２１には歯の集合２２が設けら
れ、内スリーブ９の対応する領域２３には歯の集合２４
が設けられている。図示した端部位置では、歯の集合２
２と２４とが噛み合い、それによって内スリーブ９と固
定部材８との間が軸方向で確実にロックされる。一方、
固定部材８は外スリーブ７上の開口部１４内に支持さ
れ、そこで前記外スリーブ７は保持手段５上の溝１０に
よって支持されるので、全体として作動カバー２は保持
手段５上に軸方向に固定される。
【００１９】図示した実施例では、歯の集合２２、２４
の幅に対応して、作動カバー２の軸方向位置を段階的に
選択することが可能である。
【００２０】加えて、歯の集合２２、２４にはピッチが
設けられているので、内スリーブ９を固定部材８に対し
て回転させることによって、連続的に軸方向変位させる
ことができる。後続の調整、すなわち微調整のための上
記の種類の軸方向の設定を可能にするため、内スリーブ
９には把持領域２５を設け、この把持領域２５は半径方
向の把持部材を有しているので、内スリーブ９を回転さ
せる目的で掴むことができる。内スリーブ９と作動カバ
ー２とを固定的に連結する場合は、前記の作動カバー２
を共回転させなければならないが、作動カバー２を内ス
リーブ９内に回転可能に支承する場合には、作動カバー
２を微調整用に回転させる必要はない。
【００２１】一実施例（図示せず）では、内スリーブ９
は全体で、または少なくとも前記の歯の集合２４の領域
で、固定部材８の歯の集合２２の領域よりも軟かく製造
されている。しかし、もはや歯の集合２４を設けること
はできず、その代わりにこの領域は平滑に形成される。
固定部材８を据付ける場合、その歯の集合２２が内スリ
ーブ９のより柔らかい材料に噛み合い、材料の塑性変
形、または少なくとも部分的な塑性変形によって対応す
る歯が形成される。その変形の結果、据付け中に必要な
力は大きくなるが、最初の据付け中に作動ケーブル１の
軸方向位置を継続的に調整することが可能になる。内ス
リーブ９が回転すると、歯の集合２２は材料に更に噛み
合い、ひいては次第にねじ山を形成してゆくので、前述
の後からの調整は依然として可能である。
【００２２】上記とは逆の実施例も可能であることが理
解されよう。すなわち、内スリーブ９が外側に歯の集合
２４を有し、一方、固定部材８の歯の集合２２の領域を
相対的に柔らかくして、平坦な表面にすることが可能で
ある。更に、図示した軸方向調整可能な取付け部材４を
コア３の場合と同様に作動カバー２用に使用できること
が理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【図１】作動ケーブルを有する軸方向締付け装置の縦断
面図である。
【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線に沿った断面図である。
【符号の説明】
１ 作動ケーブル、 ２ 作動カバー、 ３ コア、
４ 取付け部材、 ５保持手段、 ６ スリーブ、 ７
外スリーブ、 ８ 固定部材、 ９ 内スリーブ、
１０ 連続溝、 １１ 穴、 １２ Ｏ−リング、 １
３ 溝、 １４ 開口部、 １５，１６ 段、 １７，
１８ 止めフィンガ、 １９，２０段、 ２１ 第１領
域、 ２２ 歯の集合、 ２３ 第２領域、 ２４ 歯
の集合、 ２５ 把持領域

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ２つの作動部材、すなわち作動カバー
    （２）とコア（３）とを備えてなり、そのうちの少なく
    とも一方の作動部材の一端に調整可能な軸方向締付け装
    置（４）を備えた、作動ケーブル（１）用の調整可能な
    軸方向締付け装置において、 （イ）保持装置（５）上に締付け装置（４）を受容する
    ための開口部が設けられており、 （ロ）締付け装置（４）上の作動部材（２、３）が締付
    け装置（４）内で軸方向可動であって、 （ハ）作動部材（２、３）の軸方向位置を定めるために
    作動部材（２、３）と締付け装置（４）との間に作用す
    る固定部材（８）が使用されており、 （ニ）固定部材（８）が締付け装置（４）内で半径方向
    に移動可能であり、かつ固定位置にロックされて、 （ホ）固定部材（８）が作動部材（２、３）を囲む領域
    （２１）を有しており、 （ヘ）前記領域（２１）が半径方向の歯の集合（２２）
    を有していることを特徴とする、作動ケーブル用の調整
    可能な軸方向締付け装置。
  2. 【請求項２】 締付け装置（４）の内側に位置する作動
    部材（２、３）の領域（２３）が、歯の集合（２２）の
    領域（２１）内の固定部材（８）よりも軟性であるとと
    もに、少なくとも一部が塑性変形可能である、請求項１
    に記載の締付け装置。
  3. 【請求項３】 締付け装置（４）の内側に位置する作動
    部材（２、３）の領域（２３）が、固定部材（８）の歯
    の集合（２２）に対応する歯の集合（２４）を有してい
    る、請求項１に記載の締付け装置。
  4. 【請求項４】 固定部材（８）が２段止めによって締付
    け装置（４）でロックされ、固定部材（８）は締付け装
    置（４）上に保持されるが、止めの第１段では作動部材
    （２、３）から離脱され、引き続き止めの第２段では作
    動部材（２、３）と係合する、請求項１に記載の締付け
    装置。
JP9080248A 1996-03-29 1997-03-31 作動ケーブル用の調整可能な軸方向締付け装置 Pending JPH1030631A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
IT096A000244 1996-03-29
IT96TO000244A IT1286285B1 (it) 1996-03-29 1996-03-29 Dispositivo di fissaggio assiale regolabile per un tirante di azionamento

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JPH1030631A true JPH1030631A (ja) 1998-02-03

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JP9080248A Pending JPH1030631A (ja) 1996-03-29 1997-03-31 作動ケーブル用の調整可能な軸方向締付け装置

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US (1) US5868038A (ja)
EP (1) EP0798476B1 (ja)
JP (1) JPH1030631A (ja)
KR (1) KR100286241B1 (ja)
DE (1) DE69702089D1 (ja)
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IT (1) IT1286285B1 (ja)

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