JPH1030292A - 耐火パネルの取付構造 - Google Patents

耐火パネルの取付構造

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JPH1030292A
JPH1030292A JP18903896A JP18903896A JPH1030292A JP H1030292 A JPH1030292 A JP H1030292A JP 18903896 A JP18903896 A JP 18903896A JP 18903896 A JP18903896 A JP 18903896A JP H1030292 A JPH1030292 A JP H1030292A
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JP
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fireproof
fire
joint
board
fixed
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JP18903896A
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Inventor
Takahiro Hoshikawa
貴裕 星川
Hiroyuki Umetsu
浩之 梅津
Hideki Takiguchi
英喜 滝口
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IG Technical Research Inc
Original Assignee
IG Technical Research Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は建築、構築物の内壁材、外壁材、屋
根材、天井材、床材、間仕切り材、あるいは防火戸、等
として使用でき、かつ、製造後に膨れ、反り等の変形が
なく、しかも耐火性、防水性、気密性、施工性、機械強
度に優れた耐火パネルの取付構造に関するものである。 【構成】 表面材5と裏面材14の間にプラスチックフ
ォーム13よりなる芯材12を形成し、かつ左右端に固
定部8を形成した耐火パネルBを全壁面に固定し、この
固定された目地部G間には耐火目地材Cを形成し、固定
部8の端部に形成した凸状部10上に無機ボードDを載
置し、無機ボードD上に配した目地カバー材Eの凹部1
8にて固定具βで躯体αに固定し、凹部18内に凹部カ
バー材Fを配した耐火パネルBの取付構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建築、構築物の内壁材、
外壁材、屋根材、天井材、床材、間仕切り材、あるいは
防火戸等として使用でき、かつ、製造後に膨れ、反り等
の変形がなく、しかも防火性、耐火性、機械強度に優れ
た耐火パネルの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、薄板状の表面材と裏面材にてフ
ェノール樹脂発泡体(フェノールフォーム)からなる芯
材をサンドイッチした耐火パネルを使用した取付構造は
数多く発明、考案されて上市されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような耐火パネルの取付構造においては、連結部構造
は複雑で、かつ横張り構造が主であったために、窓廻り
等の施工性が非常に悪かった。軽く、縦張りで、左右
方向に張っていけ、施工性が良く、JIS−A−130
4の耐火構造試験に合格できる耐火パネルの取付構造は
なかった。大型の建物に対する施工性が悪かった。等
の欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような欠点
を除去するため、水平面状の固定片と固定片の略中央部
分を上方に突出した立ち上がり片を有する敷目板と、敷
目板に形成した不燃シートとからなる耐火敷目板と、水
平面状の化粧面と化粧面の両端を下方に屈曲した側壁と
側壁の下端を化粧面と略平行に外方に突出した突出片と
突出片の先端近傍を上方に隆起させて折り返した凸状部
とからなる金属製の表面材と水平面状の裏面化粧面と裏
面化粧面の両端を上方に屈曲した補強片とからなる裏面
材と表面材と裏面材間にサンドイッチされた芯材とから
構成される長尺状の耐火パネルと、任意の断面形状で長
尺状の不燃ボードと、水平面状の化粧面と化粧面の中央
部を内方に窪ませた凹部をからなる目地カバー材とを有
し、耐火敷目板を一定ピッチで複数本躯体に固定し、耐
火パネルを耐火敷目板間に挿入すると共に、耐火パネル
の突出片を固定具により耐火敷目板を介して躯体に固定
し、耐火パネル間の目地部には隙間なく耐火目地材が配
され、耐火パネルの凸状部上には長尺状の不燃ボードが
配され、不燃ボード上に目地カバー材を配すると共に凹
部において固定具により不燃ボード、耐火目地材、耐火
敷目板を介して躯体に固定し、凹部内の固定具を覆うよ
うに凹部カバー材を取り付けることにより、連結部構造
が簡素で窓廻りや張り始め等の施工性が良く、大型の建
物に対する施工性に優れ、また軽く、縦張りで、左右方
向に張っていけ、JIS−A−1304の耐火構造試験
に合格できる耐火パネルの取付構造を提案するものであ
る。
【0005】
【実施例】以下に図面を用いて本発明に係る耐火パネル
の取付構造の一実施例について詳細に説明する。すなわ
ち、図1は上記耐火パネルの取付構造を示す断面図であ
り、αは躯体、βは釘、ビス等からなり躯体αへの打設
に用いる固定具、Aは耐火敷目板、Bは耐火パネル、C
は耐火目地材、Dは不燃ボード、Eは目地カバー材、F
は凹部カバー材である。
【0006】さらに詳説すると、耐火敷目板Aは図2に
示すように、水平面状の固定片1と、固定片1の略中央
を上方に突出した立ち上がり片2とから断面略逆T字状
に形成した金属製の敷目板3と、敷目板3の図では表面
側に形成した不燃シート4とからなる長尺状のものであ
り、金属製板材をロール成形により、あるいは押出成形
により成形した敷目板3に不燃シート4を接着剤等で一
体化したものである。また、1aは防水性の強化、危険
防止用の舌片であり不燃シート4の端部を挟持させるこ
ともできる。
【0007】この耐火敷目板Aは、図1に示すように耐
火パネルBの目地部Gの裏面に形成し、耐火パネルB間
からの躯体α側への雨水、火炎等の浸入防止、耐火パネ
ルB固定の際のガイド等として機能するものである。
【0008】不燃シート4は無機繊維をシート状にした
もので、例えばロックウールフェルト、セラミックウー
ル、グラスウール等からなり、敷目板3の形状に沿って
敷設するものであり、図1に示すように目地部G形成後
には耐火パネルBの端部に密着することにより、目地部
Gの耐火性能の向上に有効である。
【0009】耐火パネルBは図3に示すように横断面が
ハット状で、かつ、長尺体とした表面材5と、表面材5
の裏面に形成した横断面ハット状の芯材12と、芯材1
2の裏面を被覆した裏面材14とからサンドイッチ構造
に形成したものである。
【0010】表面材5は、水平面状の化粧面6と化粧面
6の両端を下方に屈曲した側壁7と、側壁7の下端を化
粧面6と略平行に外方に突出した突出片9と突出片9の
先端近傍を上方に隆起させて折り返した凸状部10と凸
状部10の先端をL字状に内方に屈曲した補強片11と
から構成した固定部8とから形成したものである。
【0011】凸状部10は突出片9の端部を屈曲するこ
とによって、固定部8の強度を向上させると共に、後記
する不燃ボードDを載置する箇所となり、施工性の向上
に有効なものである。
【0012】裏面材14は図3に示すように主に芯材1
2の裏面を被覆し、補強材、防水材、防湿材、防火材の
機能を有すると共に、芯材12が躯体αに直接接触する
のを防止する隔離材として役立つものである。
【0013】また、裏面材14の形状としては、水平面
状の裏面化粧面15と、裏面化粧面15の両端を内方に
コ字状に屈曲した補強片16よりなるものである。
【0014】補強片11と補強片16は芯材12の原料
となるプラスチックフォーム13を充填する際、プラス
チックフォーム13が凸状部10、および突出片9の表
面側に漏れないようにすると共に、耐火パネルBの側縁
を直線状にし、耐火パネルBの寸法精度を向上すること
により、働き幅の寸法精度を向上させ、かつ、目地部G
の間隙をなくし断熱性、気密性等を向上するためのもの
である。さらに、凸状部10、補強片11、補強片16
は耐火パネルB自体の補強としても機能するものであ
る。
【0015】表面材5、裏面材14は金属薄板、例えば
鉄、アルミニウム、銅、ステンレス、チタン、アルミ・
亜鉛合金メッキ鋼板、ガルバリウム鋼板、ホーロー鋼
板、クラッド鋼板、ラミネート鋼板(塩ビ鋼板等)、サ
ンドイッチ鋼板(制振鋼板等)、および塩化ビニル樹
脂、ポリカーボネイト樹脂等(勿論、これらを各種色調
に塗装したカラー板を含む)の一種をロール成形、プレ
ス成形、押出成形等によって各種形状に成形したもの、
あるいは無機質材を押出成形、プレス成形、オートクレ
ーブ養生成形等して各種任意形状に形成したもの、さら
には、裏面材14としてアルミニウム蒸着紙、アスベス
ト紙、クラフト紙、アスファルトフェルト、金属箔(A
l、Fe、Pb、Cu)、合成樹脂シート、ゴムシー
ト、布シート、石膏紙、水酸化アルミ紙、ガラス繊維不
織布、等の1種、または2種以上をラミネートしたも
の、あるいは防水処理、難燃処理されたシート状物から
なるものである。
【0016】また、芯材12はプラスチックフォーム1
3からなり、プラスチックフォーム13はポリウレタン
フォーム、ポリイソシアヌレートフォーム、フェノール
フォーム、塩化ビニルフォーム、ポリエチレンフォー
ム、ポリスチレンフォーム、ユリアフォーム等の合成樹
脂発泡体からなるものであり、例えばレゾール型フェノ
ールの原液と、硬化剤、発泡剤を混合し、表面材5、も
しくは裏面材14の裏面側に吐出させ、加熱して反応・
発泡・硬化させて形成したものである。また、プラスチ
ックフォーム13中には各種難燃材として軽量骨材(パ
ーライト粒、ガラスビーズ、石膏スラグ、タルク石、シ
ラスバルーン、水酸化アルミニウム等)、繊維状物(グ
ラスウール、ロックウール、カーボン繊維、グラファイ
ト等)を混在させ、耐火性、防火性を向上させることも
できる。
【0017】プラスチックフォーム13の具体例として
はレゾール型のフェノールフォームに、発泡剤、水酸化
アルミニウム(Al(OH)3 )、ポリリン酸アンモニ
ウム、グラファイト、硬化剤、等を混入し、発泡、硬化
させ、仕上がり密度で50〜300Kg/m3 位に形成
したものである。このプラスチックフォーム13を使用
した耐火パネルBを使用して壁を形成した場合には、J
IS−A−1304(耐火性能別に耐火30分、耐火1
時間、耐火2時間の試験がある)の耐火構造1時間試験
に合格できる耐火性能を有する構造となる。
【0018】耐火目地材Cは耐火パネルB間の目地部G
に形成するものであり、例えばロックウールフェルト、
セラミックウール、グラスウール、等よりなり、JIS
−A−1304の耐火構造試験の耐火構造1時間試験時
に目地部Gに間隙が形成されるのを防止して火炎の浸入
を遮断し、主に耐火材、気密材等の機能として有用なも
のである。
【0019】不燃ボードDは例えば耐火パネルB同士の
側壁7間全体を覆うように配するもので、目地部Gの防
火性の強化のため用いられ、JIS−A−1304の耐
火構造試験の耐火構造1時間試験に合格するためのもの
であり、例えばケイ酸カルシウム板、炭酸カルシウム
板、石膏ボード、パーライトセメント板、ロックウール
板、スレート板、ALC板、PC板、その他の無機質軽
量体、無機質軽量発泡体、あるいはこれらの複合板の1
種以上、もしくは超高密度樹脂(高密度のフェノールフ
ォーム等)を耐火パネルBの両端に一体に介在させるも
のである。不燃ボードDは、両耐火パネルBの側壁7に
密着していることが好ましい。勿論、不燃ボードDを耐
火パネルBの端部の表面材5と裏面材14間に一体化し
て形成することもできる。
【0020】目地カバー材Eは図4に示すような断面形
状を有し、金属製板材を屈曲成形した短尺状あるいは長
尺状のものであり、水平面状の化粧面17と化粧面17
の中央部を内方に窪ませた凹部18とからなるものであ
る。化粧面17は水平面状で、その外方端部には内方も
しくは外方に折り返した舌片19を有するものであり、
舌片19は目地部G近傍の表面材5に密着して被覆する
もので、凹部18は不燃ボードDに密着する箇所で、固
定具βにて不燃ボードD、耐火目地材C、耐火敷目板A
を介して躯体αに固定されものである。目地カバー材E
は目地部Gを全幅に渡って隠蔽することにより外観を向
上させると共に、耐火性、防水性の向上に寄与するもの
である。勿論、図示しないが凹部18に固定具β打設用
の固定孔、固定溝を形成し施工性を向上することもでき
る。
【0021】凹部カバー材Fは、例えば図5に示すよう
に形成される長尺体であり、EPM(エチレンプロピレ
ンゴム)、EPDM(エチレンプロピレンターポリマ
ー)(別名EPR、EPT)等からなり、天然ゴム、合
成ゴムの中で比重が最小で、酸化、熱、化学薬品に対す
る耐性に優れ、電気的特性が良く、耐候性、耐熱性(耐
熱老化性)、耐オゾン性、耐薬品性等に優れているもの
である。凹部カバー材Fは、固定具βの隠蔽と意匠性の
向上を目的とするもので、目地カバー材Eの凹部18に
ほぼ合致するような形状に形成し、凹部18内に存在す
る固定具βの頭部を隠蔽して防水性、防火性を向上させ
ると共に、意匠性の向上を図るものである。
【0022】次に、本発明に係る耐火パネルの取付構造
を形成するための施工法につき説明する。いま図1に示
すような目地部Gを形成するために、図2に示すような
金属薄板材よりなる敷目板3上にロックウールフェルト
よりなる不燃シート4を形成した耐火敷目板A、耐火パ
ネルBとしては図3に示すようなものであり、表面材
5、裏面材14としては、0.5mm厚のカラー鋼板を
使用し、プラスチックフォーム13としてはフェノール
フォームからなる原料を表面材5と裏面材14間に充填
し、反応、発泡させ次にキュアして150Kg/m3
形成したもの、耐火目地材Cとしてはロックウールフェ
ルト、不燃ボードDとしてはケイ酸カルシウム板よりな
る長尺状のボード、目地カバー材Eとしては図4に示す
ようなステンレス製(0.6mm厚)のもの、凹部カバ
ー材Fとしては図5に示すようなEPDMよりなるもの
を使用する。また、耐火敷目板Aの立ち上がり片2間の
幅をT、耐火パネルBの全幅をWとすると耐火敷目板A
の取付ピッチ≧T+Wとする。勿論、取付ピッチ=T+
W が好ましいピッチである。
【0023】そこで、C型鋼よりなる躯体αに図2に示
すような耐火敷目板Aを縦に、耐火パネルBの全幅59
0mmに耐火敷目板Aの立ち上がり片2の幅10mmを
プラスした600mmのピッチで複数本、固定具βによ
り固定する。耐火敷目板Aの取り付け(割り付け)が完
了したら、耐火敷目板Aの立ち上がり片2間に耐火パネ
ルBを挿入し、その突出片9を固定具βにより躯体αに
固定する。
【0024】このようにして、耐火パネルB間の目地部
Gが形成されたら、耐火パネルB同士の目地間隙に前記
耐火目地材Cを連続状で埋設する。耐火目地材Cの施工
が完了したら、耐火パネルBの凸状部10上に不燃ボー
ドDを載置し、次に不燃ボードD全体および耐火パネル
Bの端部を隠蔽するように目地カバー材Eを配し固定具
βにて不燃ボードD、耐火目地材C、耐火敷目板Aごと
躯体αに固定する。最後に、凹部18に凹部カバー材F
を配して施工を完了するものである。勿論、不燃ボード
Dと目地カバー材Eを接着剤等で一体化したものを形成
しても良い。
【0025】以上説明したのは本発明に係る耐火パネル
の取付構造の一実施例にすぎず、図6(a)〜(d)〜
図10(a)〜(c)に示すような部材を使用したり、
目地部Gを形成することができる。
【0026】すなわち、図6(a)〜(d)は耐火敷目
板Aのその他の実施例を示すものであり、(a)図は固
定具βを打設する際に立ち上がり片2の略中央部を通過
するように変形した例、(b)、(c)図は立ち上がり
片2に不燃材21を配して耐火性を強化した例、(d)
図は立ち上がり片2の裏面側にも不燃シート4を配して
耐火性を強化した例である。
【0027】図7(a)〜(e)は目地カバー材Eのそ
の他の実施例を示すものであり、特に(a)図は化粧面
17の裏面側の端部近傍にて、耐火パネルBの表面材5
の端部に密着するようにパッキング材22を配し、防水
性を向上した例である。
【0028】図8(a)〜(f)は凹部カバー材Fのそ
の他の実施例を示すものであり、外観や凹部18への嵌
挿を容易化したもの、空洞を形成したものである。
【0029】図9(a)〜(c)、図10(a)〜
(c)は本発明に係る耐火パネルの取付構造のその他の
実施例を示すものである。
【0030】すなわち、図9(a)〜(c)において、
(a)図は耐火パネルBの下方端部に不燃ボード23を
配した目地部G、(b)図は耐火パネルBの端部の表面
材5と裏面材14の間に不燃ボード23を配し、耐火敷
目板Aの立ち上がり片2の高さを低くしてかつ耐火目地
材Cを大きく形成した目地部G、(c)図は不燃ボード
23を耐火パネルBの端部全体に配し、また不燃ボード
Dを目地カバー材Eと合致する形状に形成した目地部G
で、いずれも施工性や強度、耐火性の向上を図ったもの
である。
【0031】図10(a)〜(c)において、(a)図
は耐火パネルBの側壁7に段差を設け、不燃ボードDの
ガイドとして機能すると共に、隙間を少なくして耐火性
を向上させた目地部G、(b)、(c) 図は耐火パネ
ルBの表面材5の端部に段差24を設け、目地カバー材
Eの化粧面17の端部を当接するガイドを設けた目地部
Gである。
【0032】図11(a)、(b)〜図14(a)〜
(c)(図11〜図13において、(b)図は(a)図
のa部分拡大断面図)は耐火パネルBのその他の実施例
を示す拡大断面図であり、表面材5、裏面材14の裏面
(図では表面材5の裏面に形成した場合を示す)に通気
性部材25、接着剤26、パイル27を複数本形成した
パイル層28を形成した場合を示すものである。勿論、
表面材5と裏面材14の両方の裏面に通気性部材25、
接着剤26、パイル27を形成することができる。
【0033】さらに詳説すると、通気性部材25は図1
4(a)〜(c)に示すようなものであり、プラスチッ
クフォーム13内で極小間隙を形成する通気性のある部
材であれば何でもよく、例えば、綿、麻、毛、絹、等
(植物性繊維、動物性繊維、合成樹脂製繊維、無機質製
繊維、等)の繊維を細く長くひきのばしてよりをかけた
ものである。さらに詳説すると、通気性部材25に形成
される極小間隙はプラスチックフォーム13内の余剰ガ
ス成分(塩素、二酸化炭素、塩化メチレン、ホルムアル
デヒド、水蒸気、水素、等)、あるいは反応時の縮合水
等のガスが通気できるようにするものであり、製造後の
耐火パネルBの表面、裏面には内部ガスによる膨れ、反
り等の変形がなく、しかも強度、耐火性能に優れた耐火
パネルBとなる。
【0034】接着剤26の例としては、エラストマー型
エポキシ樹脂、イソシアネート、例えばメチレンジイソ
シアネート(略称MDI)等のエマルジョンタイプ、ホ
ットメルトタイプ、および、その変性イソシアネート、
例えばウレタン変性、ビュレット変性イソシアネート、
イソシアヌレート変性イソシアネート等の1種を用いる
ものであり、例えばエポキシ樹脂、フェノール樹脂、ウ
レタン樹脂、ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル
樹脂、EVA樹脂等の合成樹脂系の接着剤、ゴム系接着
剤、油性系接着剤、紫外線硬化型接着剤、等よりなるも
のである。
【0035】パイル27は、表面材5もしくは裏面材1
4のプラスチックフォーム13側の面の少なくとも一部
に、接着剤26を介して配設されるもので、多数のパイ
ル27からなるパイル層28を形成するものである。パ
イル27の素材としては、植物性繊維、動物性繊維、合
成樹脂製繊維等よりなり、例えばグラスウール、ポリエ
ステル、綿、絹、木綿、ナイロン、羽毛、ロックウー
ル、各種金属等のうち少なくとも1つを用い、糸状とし
て、もしくは繊維を細く長くひきのばしてよりをかけた
ものとして使用するものである。
【0036】パイル27としては任意の直径で長さは1
〜25mm、太さは10〜200デニール、散布率10
〜300g/m2 でパイル層28を形成する。パイル2
7は根本を接着剤26に埋設、固定するもので、先端は
プラスチックフォーム13の方向に伸びているものであ
り、その方向としては接着剤26より突出していれば良
いが、表面材5もしくは裏面材14に略垂直であること
が、強力にプラスチックフォーム13と結合するために
は好ましい。なお、パイル27は例えば素材としてはナ
イロンを用い、長さは8mm程度、太さは60デニール
程度、散布率は70g/cm2 程度とすることにより、
パイル層28とプラスチックフォーム13間の接着強度
を強力にすることができるものである。
【0037】パイル27は、表面材5もしくは裏面材1
4の裏面側の少なくとも一部に多数配設されてパイル層
28を形成し、プラスチックフォーム13の形成過程の
液状のうちに浸透し、後に硬化することによって表面材
5もしくは裏面材14とプラスチックフォーム13との
結合強度を大幅に向上させるものであり、表面材5およ
び裏面材14の内部ガスによる膨れ、反りによるプラス
チックフォーム13との剥離を防止するものである。
【0038】パイル層28の形成方法は、表面材5もし
くは裏面材14の裏面側の少なくとも一部に所定の方法
にて塗布された接着剤26が乾燥しないうちに多数のパ
イル27を植設するものであり、機械的に直接1単体ず
つもしくは複数を直接植設する方法や、接着剤26上か
らパイル27を散布する方法等がある。
【0039】
【発明の効果】上述したように本発明に係る耐火パネル
の取付構造によれば、耐火パネルの両端を固定する構
造であるため、施工性が抜群である。固定具による耐
火パネルの固定部が目地カバーにより完全に被覆される
構造のため、固定具の頭部が外部に露出しない。耐火
パネル固定時の変形が、目地カバーにより被覆されるた
め、施工に熟練を要さない。単体で耐火構造試験の耐
火構造1時間試験(JIS−A−1304)に合格でき
る。パネル単体で耐火構造試験の耐火構造1時間試験
(JIS−A−1304)に合格できる窯業系、セメン
ト系の耐火パネルに比較して軽量であり、施工性が飛躍
的に向上する。左右どちらの方向へでも同時に張って
いけるため施工性がよい。耐火敷目板をガイドとして
耐火パネルを取り付けていくので、目地部の耐火性が大
幅に向上するのみならず、施工が容易でかつ正確な目地
幅を形成でき、外観にも優れた構造となる。耐火パネ
ルの固定部に形成した凸状部が雨水等の浸入を防止し、
防水性を向上する。凹部カバー材に形成した凹部が固
定具により固定されるために、凹部カバー材の固定が確
実である。等の特徴、効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る耐火パネルの取付構造を示す断面
図である。
【図2】耐火敷目板の一例を示す説明図である。
【図3】耐火パネルの一例を示す説明図である。
【図4】目地カバー材の一例を示す説明図である。
【図5】凹部カバー材の一例を示す説明図である。
【図6】耐火敷目板のその他の実施例を示す説明図であ
る。
【図7】目地カバー材のその他の実施例を示す説明図で
ある。
【図8】凹部カバー材のその他の実施例を示す説明図で
ある。
【図9】本発明に係る耐火パネルの取付構造のその他の
実施例を示す断面図である。
【図10】本発明に係る耐火パネルの取付構造のその他
の実施例を示す断面図である。
【図11】耐火パネルのその他の実施例を示す説明図で
ある。
【図12】耐火パネルのその他の実施例を示す説明図で
ある。
【図13】耐火パネルのその他の実施例を示す説明図で
ある。
【図14】通気性部材を示す斜視図である。
【符号の説明】
α 躯体 β 固定具 A 耐火敷目板 B 耐火パネル C 耐火目地材 D 不燃ボード E 目地カバー材 F 凹部カバー材 G 目地部 1 固定片 1a 舌片 2 立ち上がり片 3 敷目板 4 不燃シート 5 表面材 6 化粧面 7 側壁 8 固定部 9 突出片 10 凸状部 11 補強片 12 芯材 13 プラスチックフォーム 14 裏面材 15 裏面化粧面 16 補強片 17 化粧面 18 凹部 19 舌片 20 溝部 21 不燃材 22 パッキング材 23 不燃ボード 24 段差 25 通気性部材 26 接着剤 27 パイル 28 パイル層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平面状の固定片と該固定片の略中央部
    分を上方に突出した立ち上がり片を有する敷目板と、該
    敷目板に形成した不燃シートとからなる耐火敷目板と、
    水平面状の化粧面と該化粧面の両端を下方に屈曲した側
    壁と該側壁の下端を化粧面と略平行で外方に突出した突
    出片と該突出片の先端近傍を上方に隆起させて折り返し
    た凸状部を有する金属製の表面材と水平面状の裏面化粧
    面と該裏面化粧面の両端を上方に屈曲した補強片を有す
    る裏面材と該表面材と裏面材間にサンドイッチされた芯
    材とから構成される長尺状の耐火パネルと、長尺状の不
    燃ボードと、水平面状の化粧面と該化粧面の中央部を内
    方に窪ませた凹部からなる目地カバー材とを有し、耐火
    敷目板を一定ピッチで複数本躯体に固定し、耐火パネル
    を耐火敷目板間に挿入すると共に、耐火パネルの突出片
    を固定具により耐火敷目板を介して躯体に固定し、耐火
    パネル間の目地部には隙間なく耐火目地材が配され、耐
    火パネルの凸状部上には長尺状の不燃ボードが配され、
    不燃ボード上に目地カバー材を配すると共に凹部におい
    て固定具により不燃ボード、耐火目地材、耐火敷目板を
    介して躯体に固定し、凹部内の固定具を覆うように凹部
    カバー材を取り付けたことを特徴とする耐火パネルの取
    付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015224476A (ja) * 2014-05-28 2015-12-14 三井化学株式会社 断熱積層体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015224476A (ja) * 2014-05-28 2015-12-14 三井化学株式会社 断熱積層体

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