JPH1030146A - 自動車バンパー用アルミニウム合金板及び自動車バンパー - Google Patents

自動車バンパー用アルミニウム合金板及び自動車バンパー

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JPH1030146A
JPH1030146A JP18960496A JP18960496A JPH1030146A JP H1030146 A JPH1030146 A JP H1030146A JP 18960496 A JP18960496 A JP 18960496A JP 18960496 A JP18960496 A JP 18960496A JP H1030146 A JPH1030146 A JP H1030146A
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JP
Japan
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aluminum alloy
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alloy plate
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JP18960496A
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English (en)
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Yasuo Takagi
康夫 高木
Osamu Takezoe
修 竹添
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Shinko Alcoa Yuso Kizai KK
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Shinko Alcoa Yuso Kizai KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 軽量であると共に高強度及び高成形性である
自動車用アルミニウム合金板、及び軽量で、且つ高強度
及び高成形性であるか、又は光輝性が優れた自動車バン
パー用アルミニウム合金板及び自動車バンパー。 【解決手段】 重量%で、Mg:3.0〜4.0、M
n:0.5〜1.0、Zr:0.05〜0.3を含有
し、残部がAl及び不可避的不純物からなるアルミニウ
ム合金板であって、耐力が140〜170N/mm2
サブグレイン組織が占める体積割合が50〜90であ
る、自動車バンパー用アルミニウム合金板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非熱処理型アルミ
ニウム合金からなる自動車バンパー用アルミニウム合金
板及びそれを使用した自動車バンパーに関し、特に従来
よりも高強度であるか、又は従来と同程度の強度を有す
ると共に光輝性が優れた自動車バンパー用アルミニウム
合金板及びそれを使用した自動車バンパーに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用部品においては、近年、燃費規
制等により軽量化の要求が高まっており、従来、鋼板に
より製造されていた部品が、アルミニウム合金板製のも
のに置換される傾向にある。
【0003】バンパーにおいてもアルミニウム合金板が
採用されてきているが、従来、この用途に使用されるア
ルミニウム合金板としては、Al−Mg−Si系又はA
l−Mg−Zn系等の熱処理型合金押出材がほとんどで
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術においては、以下に示す問題点がある。即
ち、これらの熱処理アルミニウム合金押出材では、バン
パー形状に成形加工した後、人工時効処理する必要があ
るという欠点がある。このため、工程短縮による製造コ
スト低減の観点から非熱処理型のアルミニウム合金板が
望まれていた。
【0005】これに対し、非熱処理型のアルミニウム合
金板材としては、組成がJIS 5052、5454又
は5083等に規定されるものが挙げられるが、JIS
5083−Oで規定される板材では、Mg含有量が多
く、強度は十分であるものの、バンパー形状に成形加工
されて自動車の外装部材として使用される場合に、粒界
にβ相が析出して応力腐食割れが生じる虞がある。ま
た、JIS 5052及び5454に規定される合金板
については、O材では、必要な強度が得られず、加工硬
化により鋼材と同等の強度を得ようとすると、バンパー
形状に成形するために必要な成形性が得られないという
問題点がある。
【0006】一方、自動車用バンパーとしては、外観上
の特性として光輝性が要求されるものもあり、この要求
に応えるために従来、クロムメッキ等の光輝メッキ処理
が施されているが、このメッキ処理はコストが高いとい
う問題点があり、低コストで、表面皮膜の硬い光輝性処
理が望まれていた。
【0007】また、アルミニウム合金板を自動車バンパ
ーとして使用する場合には、一般に硬質の皮膜を得る処
理として陽極酸化処理が実施されるが、前述のJIS
5052、5454又は5083等で規定される従来の
アルミニウム合金板では、陽極酸化処理を実施すると光
輝性が著しく低下してしまうという問題点があった。本
発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、軽
量であると共に従来よりも高強度及び高成形性である自
動車バンパー用アルミニウム合金板及び自動車バンパー
を提供することを第1の目的とし、更に軽量であると共
に、従来と同程度の強度及び成形性を有する一方、光輝
性が従来よりも優れた自動車バンパー用アルミニウム合
金板及び自動車バンパーを提供することを第2の目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の自動
車バンパー用アルミニウム合金板(請求項1)は、M
g:3.0乃至4.0重量%、Mn:0.5乃至1.0
重量%及びZr:0.05乃至0.3重量%を含有し、
残部がAl及び不可避的不純物からなるアルミニウム合
金板であって、耐力が140乃至170N/mm2、サ
ブグレイン組織が占める体積割合が50乃至90%であ
ることを特徴とする。
【0009】この自動車バンパー用アルミニウム合金板
は、更に、Cu:0.2重量%以下を含有してもよい。
【0010】また、本発明に係る第2の自動車バンパー
用アルミニウム合金板(請求項3)は、Mg:3.0乃
至4.0重量%及びCu:0.01乃至0.3重量%を
含有し、残部がAl及び不可避的不純物からなり、この
不純物のうち、Feは0.1重量%以下に規制され、F
e以外の不純物が総量で0.1重量%以下に規制された
アルミニウム合金板であって、耐力が90乃至120N
/mm2であることを特徴とする。
【0011】この自動車バンパー用アルミニウム合金板
は、更に、Mn:0.2重量%以下、Cr:0.2重量
%以下及びZr:0.2重量%以下からなる群から選択
された1種以上の元素を含有してもよい。
【0012】更に、本発明に係る第1の自動車バンパー
(請求項5)は、請求項1に記載の第1の自動車バンパ
ー用アルミニウム合金板に、10乃至30%の冷間加工
歪みを加えることにより、バンパー成形後の耐力を27
0乃至310N/mm2としたものであることを特徴と
する。
【0013】この自動車バンパーにも、更に、Cu:
0.2重量%以下を含有してもよい。
【0014】更に、本発明に係る第2の自動車バンパー
(請求項7)は、請求項3に記載の第2の自動車バンパ
ー用アルミニウム合金板に、10乃至30%の冷間加工
歪みを加えることにより、バンパー成形後の耐力を21
0乃至260N/mm2としたものであることを特徴と
する。
【0015】この自動車バンパーにも、更に、Mn:
0.2重量%以下、Cr:0.2重量%以下及びZr:
0.2重量%以下からなる群から選択された1種以上の
元素を含有してもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】本願発明者等は、バンパー形状に
成形加工するために十分な成形性を維持しつつ、高強度
のアルミニウム合金板を得るためには、適度な割合で安
定してサブグレイン組織を残留させることが必要であ
り、また、このサブグレイン組織を安定化させる添加元
素としては、Zrが最も有効であることを見出し、本願
請求項1及び5に係る発明を完成するに至った。
【0017】また、陽極酸化処理を施しても光輝性が低
下することがないアルミニウム合金板を得るためには、
アルミニウム合金中に不純物として含まれるFeを低減
することが最も重要であることを見出し、本願請求項3
及び7に係る発明を完成するに至った。
【0018】また、バンパーにおいては、強度、耐応力
腐食割れ性及び成形性が重要な要求特性であり、本発明
においては、これを冷間加工歪み及び材料の内部組織の
最適化によって得ている。
【0019】先ず、本発明の請求項1、5における数値
限定の理由について説明する。
【0020】Mg(マグネシウム):3.0乃至4.0
重量% Mgは、バンパーとして必要な強度をアルミニウム合金
板に付与するために、最も重要な元素であり、また、そ
の含有量は耐応力腐食割れ性に大きく影響する。Mg含
有量が3.0重量%未満では十分な強度が得られず、ま
た、Mgが4.0重量%を超えて含有されると成形性が
劣化し、応力腐食割れが起こりやすくなる。よって、M
g含有量は3.0乃至4.0重量%とする。
【0021】Mn(マンガン):0.5乃至1.0重量
Mnはアルミニウム合金板の強度向上に寄与すると共に
再結晶組織を微細化し、応力腐食割れを防止する効果が
ある。この効果はMn含有量が0.5重量%未満では不
十分であり、また、Mnが1.0重量%を超えて含有さ
れると巨大晶出物が発生し、成形性が著しく劣化する。
よって、Mn含有量は0.5乃至1.0重量%とする。
【0022】Zr(ジルコニウム):0.05乃至0.
3重量% Zrは強度を向上させると共に、仕上焼鈍時の再結晶を
妨げ、サブグレイン組織を残留させる作用を有する。こ
のサブグレイン組織が残留することによってアルミニウ
ム合金の強度が向上する。この効果はZr含有量が0.
05重量%未満では不十分であり、また、Zrが0.3
重量%を超えて含有されると効果が飽和すると共に、巨
大晶出物が発生し、成形性が低下する。よって、Zr含
有量は0.05乃至0.3重量%とする。
【0023】Cu(銅):0.2重量%以下 アルミニウム合金板の強度及び耐応力腐食割れ性を更に
一層向上させるため、必要に応じて、Cuを添加するこ
とが好ましい。Cuを0.2重量%を超えて添加する
と、強度は高くなるものの、CuAl2晶出物が増加し
て成形性が低下する。従って、Cuを添加する場合は、
その含有量は0.2重量%以下とする。
【0024】サブグレインの体積割合:50乃至90% アルミニウム合金板の強度を、より一層向上させるため
には、サブグレイン組織を残留させることが有効である
が、サブグレインの体積割合が50%未満では強度向上
が不十分であり、また、サブグレインが90%を超える
と成形性が低下する。よって、サブグレインの体積割合
は50乃至90%とする。
【0025】冷間加工歪み:10乃至30% バンパー成形後の耐力:270乃至310N/mm2 素材アルミニウム合金板の耐力:140乃至170N/
mm2 請求項1及び5は鋼板製バンパーと同程度の強度を得る
ためのアルミニウム合金板及び自動車バンパーであり、
そのために、バンパー成形後において、270N/mm
2以上の耐力が必要である。
【0026】また、バンパーとして必要な強度を得るた
めには、バンパー形状に成形加工される際に、10%以
上の冷間加工歪みを加える必要がある。この成形加工に
は、一般にプレス成形が使用されるが、アルミニウム合
金板からバンパー形状に成形される場合、特に高強度の
合金では、プレス成形の際に変形が局部的に加わること
から割れが発生しやすい。また、10%以上の冷間加工
歪みによって強度を得るためには、部位によらず、均一
に加工を加えることが望ましく、この点でバンパー成形
法としては、ロール成形法が有利である。
【0027】バンパー成形後の強度は冷間加工の増加に
伴って大きくなる。但し、この冷間加工歪みが30%を
超えると、バンパー成形後の耐力が310N/mm2
超える。そうすると、耐応力腐食割れ性が著しく低下す
る。このため、バンパー成形に際し、10乃至30%の
冷間加工を加えることが必要である。なお、この冷間加
工歪みは、アルミニウム合金板(素板)からバンパー成
形完了までに加えられる歪みであり、バンパー成形工程
の前に、冷間加工が行われる場合は、それを含めた全加
工歪みである。
【0028】一方、上記冷間加工歪みにより上記バンパ
ー成形後の耐力を得るために、素材のアルミニウム合金
板の耐力は140乃至170N/mm2にする必要があ
る。このため、自動車バンパー用アルミニウム合金板と
しては、その耐力が140乃至170N/mm2である
ことが必要である。
【0029】次に、本発明の請求項3、7における数値
限定の理由について説明する。
【0030】Mg(マグネシウム):3.0乃至4.0
重量% Mgについては請求項1の場合と同様の理由から、含有
量は3.0乃至4.0重量%とする。
【0031】Cu(銅):0.01乃至0.3重量% Cuは強度向上に寄与すると共に光輝性を向上させる効
果がある。この効果は、Cu含有量が0.01重量%未
満では不十分であり、また、Cuが0.3重量%を超え
て含有されると効果が飽和すると共に安定相化合物Cu
Al2の晶出物及び析出物が増加し、成形性が低下す
る。よって、Cu含有量は0.01乃至0.3重量%と
する。
【0032】Mn(マンガン)、Cr(クロム)及びZ
r(ジルコニウム):1元素当たり0.2重量%以下 Mn、Cr及びZrはいずれも強度向上に寄与すると共
に再結晶組織を微細化し、応力腐食割れを防止する効果
があるので、これらの元素を必要に応じて添加すること
が好ましい。これらの添加元素は、0.2重量%を超え
て含有すると効果が小さくなると共に、光輝性を著しく
低下させる。よって、Mn、Cr及びZrの中から選択
された1種類以上の元素を添加する場合は、その含有量
は、1元素当たり、0.2重量%以下とする。
【0033】冷間加工歪み:10乃至30% バンパー成形後の耐力:210乃至260N/mm2 素材アルミニウム合金板の耐力:90乃至120N/m
2 請求項3及び7はアルミニウム合金押出材製バンパーと
同程度の強度を得るためのアルミニウム合金板及び自動
車バンパーであり、そのために、バンパー成形後におい
て、210N/mm2以上の耐力が必要である。
【0034】また、前述と同様に、バンパーとして必要
な強度を得るためには、バンパー形状に成形加工される
際に、10%以上の冷間加工歪みを加える必要がある。
この成形加工には、同様に、プレス成形又はロール成形
が使用される。
【0035】バンパー成形後の強度は冷間加工の増加に
伴って大きくなる。但し、この冷間加工歪みが30%を
超えると、バンパー成形後の耐力が260N/mm2
超える。そうすると、耐応力腐食割れ性が著しく低下す
る。このため、バンパー成形に際し、10乃至30%の
冷間加工を加えることが必要である。
【0036】一方、上記冷間加工歪みにより上記バンパ
ー成形後の耐力を得るために、素材のアルミニウム合金
板の耐力は90乃至120N/mm2にする必要があ
る。このため、自動車バンパー用アルミニウム合金板と
しては、その耐力が90乃至120N/mm2であるこ
とが必要である。
【0037】
【実施例】以下、本発明に係る自動車バンパー用アルミ
ニウム合金板及び自動車バンパーの実施例について、そ
の特許請求の範囲から外れる比較例と比較して説明す
る。
【0038】第1実施例 下記表1に、請求項1、5に係る実施例である実施例N
o.1〜10及びその比較例である比較例No.1〜1
1の化学組成を示す。実施例No.1〜10及び比較例
No.1〜9においては、表1に示す化学組成を有する
鋳塊を溶製し、通常の均質化処理及び熱間圧延して5m
m厚とし、更に冷間圧延して3mm厚とした後に、34
0℃の温度で4時間にわたって仕上焼鈍処理を施してア
ルミニウム合金板を製造した。また、比較例No.1
0、11においては、夫々、鋼板(JIS SAPH4
00)、Al押出品(JIS 6N01−T5)を使用
した。
【0039】各アルミニウム合金板及び鋼板を、ロール
成形にてバンパー形状の一例である開角断面に成形加工
した。各成形品より試験片を採取し、引張試験及び耐応
力腐食割れ試験を実施した。耐応力腐食割れ性は、17
0℃の温度で7日間にわたって鋭敏処理を加えたU字曲
げ試験片を、3.5%のNaCl水溶液中に連続浸漬
し、0.062mA/mm2の電流を通電する促進試験
により決められたもので、通電開始から1000分経過
後、割れが認められなかったものを○、割れが認められ
たものを×で示した。また、サブグレイン組織が強度及
び成形性に及ぼす影響を調べるために、サブグレイン組
織が占める体積割合をTEM(透過電子顕微鏡)により
測定した。得られた結果を下記表2に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】上記表1に示すように、実施例No.1〜
10においては、いずれもバンパー形状に成形加工する
ことが可能であり、また耐応力腐食割れ性が優れてい
る。更に、実施例No.1〜10における成形品の耐力
は、いずれも270N/mm2以上であり、鋼板をバン
パー形状に成形加工した比較例No.10のものに比し
て、同等以上の高い強度となっている。一方、比較例N
o.1〜11は、耐力、成形性又は耐応力腐食割れ性の
いずれかに問題が生じ、満足できるものではなかった。
【0043】第2実施例 下記表3に、請求項3、7に係る実施例である実施例N
o.11〜19及びその比較例である比較例No.12
〜18の化学組成を示す。なお、表3、4に比較例1
0、11のデータも合わせて示す。実施例No.11〜
19及び比較例No.12〜18においては、第1実施
例と同様に、下記表3に示す化学組成を有する鋳塊か
ら、アルミニウム合金板を製造し、得られた各アルミニ
ウム合金板を、ロール成形にてバンパー形状の一例であ
る開角断面に成形加工し、各成形品より試験片を採取し
た。試験片に対する耐応力腐食割れ試験の試験条件及び
評価方法は、第1実施例におけるものと同様である。ま
た、バフ研磨及び化学研磨により各試験片の表面反射率
を80%とし、これらの試験片に陽極酸化処理を施した
後に、各試験片の反射率を測定し、光輝性を調べた。な
お、第1実施例と同様に、鋼板(比較例No.16)及
びAl押出品(比較例No.17)に対しても、各試験
を実施した。得られた結果を下記表4に示す。
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】上記表4に示すように、実施例No.11
〜19においては、いずれもバンパー形状に成形加工す
ることが可能であり、また耐応力腐食割れ性が優れてい
る。また、実施例No.11〜19における成型品の耐
力は210N/mm2以上と高強度であり、アルミニウ
ム押出材からなるバンパーである比較例No.11のも
のに比して、同等以上の強度となっている。更に、実施
例No.11〜19は、いずれも陽極酸化処理後の反射
率が60%以上であり、光輝性が優れている。一方、比
較例No.12〜18、10、11は、耐力、成形性、
耐応力腐食割れ性又は光輝性のいずれかに問題が生じ、
満足できるものではなかった。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本願請求項1、5
の発明に係る自動車バンパー用アルミニウム合金板及び
自動車バンパーは、本発明にて規定した範囲の組成及び
耐力を有し、またサブグレイン組織を有するので、軽量
であり、従来よりも強度が高く、成形性が優れている。
【0048】また、本願請求項3、7の発明に係る他の
自動車バンパー用アルミニウム合金板及び自動車バンパ
ーは、本発明にて規定した範囲の組成及び耐力を有する
ので、軽量であり、従来と同程度の強度及び成形性を有
すると共に、光輝性が優れている。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Mg:3.0乃至4.0重量%、Mn:
    0.5乃至1.0重量%及びZr:0.05乃至0.3
    重量%を含有し、残部がAl及び不可避的不純物からな
    るアルミニウム合金板であって、耐力が140乃至17
    0N/mm2、サブグレイン組織が占める体積割合が5
    0乃至90%であることを特徴とする自動車バンパー用
    アルミニウム合金板。
  2. 【請求項2】 更に、Cu:0.2重量%以下を含有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の自動車バンパー用
    アルミニウム合金板。
  3. 【請求項3】 Mg:3.0乃至4.0重量%及びC
    u:0.01乃至0.3重量%を含有し、残部がAl及
    び不可避的不純物からなり、この不純物のうち、Feは
    0.1重量%以下に規制され、Fe以外の不純物が総量
    で0.1重量%以下に規制されたアルミニウム合金板で
    あって、耐力が90乃至120N/mm2であることを
    特徴とする自動車バンパー用アルミニウム合金板。
  4. 【請求項4】 更に、Mn:0.2重量%以下、Cr:
    0.2重量%以下及びZr:0.2重量%以下からなる
    群から選択された1種以上の元素を含有することを特徴
    とする請求項3に記載の自動車バンパー用アルミニウム
    合金板。
  5. 【請求項5】 Mg:3.0乃至4.0重量%、Mn:
    0.5乃至1.0重量%及びZr:0.05乃至0.3
    重量%を含有し、残部がAl及び不可避的不純物からな
    るアルミニウム合金板であって、耐力が140乃至17
    0N/mm2、サブグレイン組織が占める体積割合が5
    0乃至90%であるものに、10乃至30%の冷間加工
    歪みを加えたものであり、バンパー成形後の耐力が27
    0乃至310N/mm2であることを特徴とする自動車
    バンパー。
  6. 【請求項6】 更に、Cu:0.2重量%以下を含有す
    ることを特徴とする請求項5に記載の自動車バンパー。
  7. 【請求項7】 Mg:3.0乃至4.0重量%及びC
    u:0.01乃至0.3重量%を含有し、残部がAl及
    び不可避的不純物からなり、この不純物のうち、Feは
    0.1重量%以下に規制され、Fe以外の不純物が総量
    で0.1重量%以下に規制されたアルミニウム合金板で
    あって、耐力が90乃至120N/mm2であるもの
    に、10乃至30%の冷間加工歪みを加えたものであ
    り、バンパー成形後の耐力が210乃至260N/mm
    2であることを特徴とする自動車バンパー。
  8. 【請求項8】 更に、Mn:0.2重量%以下、Cr:
    0.2重量%以下及びZr:0.2重量%以下からなる
    群から選択された1種以上の元素を含有することを特徴
    とする請求項7に記載の自動車バンパー。
JP18960496A 1996-07-18 1996-07-18 自動車バンパー用アルミニウム合金板及び自動車バンパー Pending JPH1030146A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006329429A (ja) * 2001-08-17 2006-12-07 Alcoa Inc エネルギー吸収アセンブリならびにテーパ及びフレア装置

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JP2006329429A (ja) * 2001-08-17 2006-12-07 Alcoa Inc エネルギー吸収アセンブリならびにテーパ及びフレア装置

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