JPH10301412A - トナー像定着用プレヒータおよびそれを用いた定着装置 - Google Patents
トナー像定着用プレヒータおよびそれを用いた定着装置Info
- Publication number
- JPH10301412A JPH10301412A JP10920197A JP10920197A JPH10301412A JP H10301412 A JPH10301412 A JP H10301412A JP 10920197 A JP10920197 A JP 10920197A JP 10920197 A JP10920197 A JP 10920197A JP H10301412 A JPH10301412 A JP H10301412A
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- preheater
- toner image
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Abstract
(57)【要約】
【課題】プレヒータ表面および記録材に保持されたトナ
ー像間の摩擦をなくし、安定した記録材走行および印刷
品質が得られるトナー像定着用プレヒータおよびそれを
用いた定着装置を提供する。 【解決手段】トナー像を保持した記録材(9)に加熱作用
を付与するプレヒータを、記録材搬送方向に沿って配置
された複数本の加熱ローラ(1a,1b,1c,1d)で構成する。
ー像間の摩擦をなくし、安定した記録材走行および印刷
品質が得られるトナー像定着用プレヒータおよびそれを
用いた定着装置を提供する。 【解決手段】トナー像を保持した記録材(9)に加熱作用
を付与するプレヒータを、記録材搬送方向に沿って配置
された複数本の加熱ローラ(1a,1b,1c,1d)で構成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナー像定着用プ
レヒータおよびそれを用いた定着装置に関する。
レヒータおよびそれを用いた定着装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】記録材上にトナー像を高速記録する電子
写真装置等に用いられる定着装置においては、記録材を
定着装置に送り込む前にプレヒータで予備加熱し、この
プレヒータによる加熱作用と、定着装置による加熱作用
（定着装置が一対の定着ローラからなる場合には加熱作
用と加圧作用が付与される）との共働により高速定着が
実現されている。
写真装置等に用いられる定着装置においては、記録材を
定着装置に送り込む前にプレヒータで予備加熱し、この
プレヒータによる加熱作用と、定着装置による加熱作用
（定着装置が一対の定着ローラからなる場合には加熱作
用と加圧作用が付与される）との共働により高速定着が
実現されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電子写真装
置の使用形態の１つとして、電子写真装置を前後に並
べ、さらに両電子写真装置間に記録材の表裏を反転させ
る反転装置を設け、記録材の両面にトナー像記録を行え
るようにするシステム構成が知られている。以下、この
構成を「タンデム印刷システム」と称する。
置の使用形態の１つとして、電子写真装置を前後に並
べ、さらに両電子写真装置間に記録材の表裏を反転させ
る反転装置を設け、記録材の両面にトナー像記録を行え
るようにするシステム構成が知られている。以下、この
構成を「タンデム印刷システム」と称する。
【０００４】タンデム印刷システムにおいては、先ず１
台目の電子写真装置で記録材の表面にトナー像が記録さ
れ、１台目の電子写真装置から送り出されてきた記録材
を反転装置で反転させ、続く２台目の電子写真装置で記
録材の裏面にトナー像が記録される。従って、タンデム
印刷システムの場合、２台目の電子写真装置において
は、記録材上に１台目の電子写真装置で定着されたトナ
ー像が存在することになる。このため、２台目の電子写
真装置のプレヒータは、１台目の電子写真装置で定着さ
れたトナー像に接触しながら記録材を予備加熱すること
となり、プレヒータ表面と１台目の電子写真装置で定着
されたトナー像とに摩擦が生じ、該トナー像が磨耗しプ
レヒータ表面に付着したり、記録材余白部に付着したり
し、これにより記録材の走行不良が生じたり、印刷品質
の低下を招くという問題があった。
台目の電子写真装置で記録材の表面にトナー像が記録さ
れ、１台目の電子写真装置から送り出されてきた記録材
を反転装置で反転させ、続く２台目の電子写真装置で記
録材の裏面にトナー像が記録される。従って、タンデム
印刷システムの場合、２台目の電子写真装置において
は、記録材上に１台目の電子写真装置で定着されたトナ
ー像が存在することになる。このため、２台目の電子写
真装置のプレヒータは、１台目の電子写真装置で定着さ
れたトナー像に接触しながら記録材を予備加熱すること
となり、プレヒータ表面と１台目の電子写真装置で定着
されたトナー像とに摩擦が生じ、該トナー像が磨耗しプ
レヒータ表面に付着したり、記録材余白部に付着したり
し、これにより記録材の走行不良が生じたり、印刷品質
の低下を招くという問題があった。
【０００５】この問題を解消する目的で、従来技術とし
ては、米国特許第５,４２８,４３３号明細書に記載され
ているようにプレヒータ自体を持たない構成とするとと
もに記録材を定着ローラ（ヒートローラ）の外周に所定
の長さだけ巻き付けて、プレヒータがない分の不足する
熱量を前記の巻き付けにより補うようにしたり、あるい
は、特開平７−４４０４３号公報に記載されているよう
にプレヒータ表面にＰＴＦＥやＰＦＡ化合物等のトナー
の付着しにくい材料からなる層を設けるようにした構成
が提案されている。
ては、米国特許第５,４２８,４３３号明細書に記載され
ているようにプレヒータ自体を持たない構成とするとと
もに記録材を定着ローラ（ヒートローラ）の外周に所定
の長さだけ巻き付けて、プレヒータがない分の不足する
熱量を前記の巻き付けにより補うようにしたり、あるい
は、特開平７−４４０４３号公報に記載されているよう
にプレヒータ表面にＰＴＦＥやＰＦＡ化合物等のトナー
の付着しにくい材料からなる層を設けるようにした構成
が提案されている。
【０００６】本発明の目的は、プレヒータ表面および記
録材に保持されたトナー像間の摩擦をなくし、安定した
記録材走行および印刷品質が得られるトナー像定着用プ
レヒータおよびそれを用いた定着装置を提供することに
ある。
録材に保持されたトナー像間の摩擦をなくし、安定した
記録材走行および印刷品質が得られるトナー像定着用プ
レヒータおよびそれを用いた定着装置を提供することに
ある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的は、トナー像を
保持した記録材に加熱作用を付与するプレヒータを、記
録材搬送方向に沿って配置された複数本の加熱ローラで
構成することにより達成される。
保持した記録材に加熱作用を付与するプレヒータを、記
録材搬送方向に沿って配置された複数本の加熱ローラで
構成することにより達成される。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図１を用
いて説明する。図１は上述のタンデム印刷システムにお
いて、記録材９の第１の面に既に１台目の電子写真装置
により定着されたトナー像が存在している２台目の電子
写真装置における実施例を示したものである。記録材９
は、２台目の電子写真装置の印写部（図示せず）で記録
材９の第２の面に形成されたトナー像１０と、１台目の
電子写真装置で定着されたトナー像１１を保持したま
ま、記録材９と従動で回転可能なように両端が支持され
た加熱ローラ１ａ,１ｂ,１ｃ,１ｄに送られ、記録材９
を予備加熱する。
いて説明する。図１は上述のタンデム印刷システムにお
いて、記録材９の第１の面に既に１台目の電子写真装置
により定着されたトナー像が存在している２台目の電子
写真装置における実施例を示したものである。記録材９
は、２台目の電子写真装置の印写部（図示せず）で記録
材９の第２の面に形成されたトナー像１０と、１台目の
電子写真装置で定着されたトナー像１１を保持したま
ま、記録材９と従動で回転可能なように両端が支持され
た加熱ローラ１ａ,１ｂ,１ｃ,１ｄに送られ、記録材９
を予備加熱する。
【０００９】加熱ローラ１ａ〜１ｄは、内部に電熱発熱
体であるヒータランプ２ａ,２ｂ,２ｃ,２ｄを備えてお
り、加熱ローラ１ａ〜１ｄに熱を供給している。また、
各加熱ローラ１ａ〜１ｄは、加熱ローラに移動する間に
記録材９に保持されたトナー像１０が軟化する程度に加
熱するように電子写真装置に備えられた温度制御装置１
２によりある一定の温度に設定されている。例えば、記
録材９の搬送方向上流側から下流側（加熱ローラ７側）
に向かうほど高い温度設定にしてある（低温＜１ａ＜１
ｂ＜１ｃ＜１ｄ＜高温）。
体であるヒータランプ２ａ,２ｂ,２ｃ,２ｄを備えてお
り、加熱ローラ１ａ〜１ｄに熱を供給している。また、
各加熱ローラ１ａ〜１ｄは、加熱ローラに移動する間に
記録材９に保持されたトナー像１０が軟化する程度に加
熱するように電子写真装置に備えられた温度制御装置１
２によりある一定の温度に設定されている。例えば、記
録材９の搬送方向上流側から下流側（加熱ローラ７側）
に向かうほど高い温度設定にしてある（低温＜１ａ＜１
ｂ＜１ｃ＜１ｄ＜高温）。
【００１０】さらに、温度設定の制御は、各加熱ローラ
１ａ〜１ｄに近接あるいは接触してサーミスタが設置さ
れ、各加熱ローラの温度を監視し、各ヒータランプ２ａ
〜２ｄに供給する電流を温度制御装置１２によって制御
することにより調整される。その後、ヒートローラ７お
よびバックアップローラ８の圧接部において記録材９に
加熱加圧作用を付与しながら狭持搬送し、記録材９表面
にトナー像１０を定着させる。
１ａ〜１ｄに近接あるいは接触してサーミスタが設置さ
れ、各加熱ローラの温度を監視し、各ヒータランプ２ａ
〜２ｄに供給する電流を温度制御装置１２によって制御
することにより調整される。その後、ヒートローラ７お
よびバックアップローラ８の圧接部において記録材９に
加熱加圧作用を付与しながら狭持搬送し、記録材９表面
にトナー像１０を定着させる。
【００１１】また、加熱ローラ１ａと１ｂ、１ｂと１
ｃ、１ｃと１ｄの間に搬送ガイド部材６が設けられてお
り、記録材９を電子写真装置に装填する際に記録材９が
加熱ローラ１ａ,１ｂ,１ｃ,１ｄに巻き込まれないよう
に配慮されている。
ｃ、１ｃと１ｄの間に搬送ガイド部材６が設けられてお
り、記録材９を電子写真装置に装填する際に記録材９が
加熱ローラ１ａ,１ｂ,１ｃ,１ｄに巻き込まれないよう
に配慮されている。
【００１２】また、加熱ローラの下部にはリトラクタ部
材５が設けられている。このリトラクタ部材５には加熱
ローラ軸方向および加熱ローラ１ａと１ｂ、１ｂと１
ｃ、１ｃと１ｄの間に位置するように複数個の記録材持
ち上げピン４が設けられている。リトラクタ部材５はモ
ータ１３により偏心カム１４を介して記録材９とほぼ垂
直方向に移動することが可能である。図示のように印刷
時には、記録材持ち上げピン４は搬送ガイド６より下が
った位置にある。
材５が設けられている。このリトラクタ部材５には加熱
ローラ軸方向および加熱ローラ１ａと１ｂ、１ｂと１
ｃ、１ｃと１ｄの間に位置するように複数個の記録材持
ち上げピン４が設けられている。リトラクタ部材５はモ
ータ１３により偏心カム１４を介して記録材９とほぼ垂
直方向に移動することが可能である。図示のように印刷
時には、記録材持ち上げピン４は搬送ガイド６より下が
った位置にある。
【００１３】なお、上記実施例においては、タンデム印
刷システムに基づき述べたが、１台の電子写真装置を単
体で用いる場合においても、各加熱ローラ１ａ〜１ｄを
個々別々の温度コントローラに設定可能であるため、定
着強度に必要な最適な熱量を得ることができる。
刷システムに基づき述べたが、１台の電子写真装置を単
体で用いる場合においても、各加熱ローラ１ａ〜１ｄを
個々別々の温度コントローラに設定可能であるため、定
着強度に必要な最適な熱量を得ることができる。
【００１４】図２は電子写真装置の印刷停止時の定着装
置を示したものである。印刷が停止すると記録材９も停
止し、バックアップローラ８はヒートローラ７から離
れ、また、リトラクタ部材５と記緑材持ち上げピン４は
モータ１３により偏心カム１４を介して記録材９とほぼ
垂直方向に押し上げられ、記録材９を加熱ローラ１ａ,
１ｂ,１ｃ,１ｄから離間する位置まで持ち上げる。
置を示したものである。印刷が停止すると記録材９も停
止し、バックアップローラ８はヒートローラ７から離
れ、また、リトラクタ部材５と記緑材持ち上げピン４は
モータ１３により偏心カム１４を介して記録材９とほぼ
垂直方向に押し上げられ、記録材９を加熱ローラ１ａ,
１ｂ,１ｃ,１ｄから離間する位置まで持ち上げる。
【００１５】以上の構成により、記録材の予備加熱を行
なうプレヒータが、記録材と従動で回転する複数個の加
熱ローラであるため、記録材と加熱ローラに働く摩擦力
がほとんどなく、記録材の裏面に保持されたトナー像の
擦れがなく、記録材余白部へのトナー付着および加熱ロ
ーラへのトナー付着を防止することが可能となる。ま
た、記録材の電子写真装置への装填時においては、搬送
ガイド部材により加熱ローラへの巻き込みを防止するこ
とができる。
なうプレヒータが、記録材と従動で回転する複数個の加
熱ローラであるため、記録材と加熱ローラに働く摩擦力
がほとんどなく、記録材の裏面に保持されたトナー像の
擦れがなく、記録材余白部へのトナー付着および加熱ロ
ーラへのトナー付着を防止することが可能となる。ま
た、記録材の電子写真装置への装填時においては、搬送
ガイド部材により加熱ローラへの巻き込みを防止するこ
とができる。
【００１６】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明によれば、プレ
ヒータ表面および記録材に保持されたトナー像間の摩擦
をなくし、安定した記録材走行および印刷品質が得られ
るトナー像定着用プレヒータおよびそれを用いた定着装
置を提供することができる。
ヒータ表面および記録材に保持されたトナー像間の摩擦
をなくし、安定した記録材走行および印刷品質が得られ
るトナー像定着用プレヒータおよびそれを用いた定着装
置を提供することができる。
【図１】本発明の定着装置の一実施例を示す概略構成
図。
図。
【図２】本発明の定着装置における印刷停止時の様子を
示す概略構成図。
示す概略構成図。
１ａ,１ｂ,１ｃ,１ｄ…加熱ローラ ２ａ,２ｂ,２ｃ,２ｄ…ヒータランプ ３…サーミスタ ４…記録材持ち上げピン ５…リトラクタ部材 ６…搬送ガイド部材 ７…ヒートローラ ８…バックアップローラ ９…記録材 １０,１１…トナー像 １２…温度制御装置 １３…モータ １４…偏心カム
Claims (3)
- 【請求項１】トナー像を保持した記録材に加熱作用を付
与するプレヒータであって、該プレヒータは、記録材搬
送方向に沿って配置された複数本の加熱ローラを有する
ことを特徴とするトナー像定着用プレヒータ。 - 【請求項２】前記プレヒータは、記録材のトナー像を保
持していない側の面に対向して設けられていることを特
徴とする請求項１記載のトナー像定着用プレヒータ。 - 【請求項３】トナー像を保持した記録材に加熱作用を付
与するプレヒータと、該プレヒータに対し記録材搬送方
向下流側に設けられ、前記記録材に加熱加圧作用を付与
しながら該記録材を挟持搬送する一対の定着ローラとを
有する定着装置において、前記プレヒータは、記録材搬
送方向に沿って配置された複数本の加熱ローラを有する
ことを特徴とする定着装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10920197A JPH10301412A (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | トナー像定着用プレヒータおよびそれを用いた定着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10920197A JPH10301412A (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | トナー像定着用プレヒータおよびそれを用いた定着装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10301412A true JPH10301412A (ja) | 1998-11-13 |
Family
ID=14504183
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10920197A Withdrawn JPH10301412A (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | トナー像定着用プレヒータおよびそれを用いた定着装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10301412A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017044814A (ja) * | 2015-08-25 | 2017-03-02 | 富士ゼロックス株式会社 | 定着装置及び画像形成装置 |
-
1997
- 1997-04-25 JP JP10920197A patent/JPH10301412A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017044814A (ja) * | 2015-08-25 | 2017-03-02 | 富士ゼロックス株式会社 | 定着装置及び画像形成装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040706 |