JPH10301101A - カラーフィルター基板、カラーフィルター基板の製造方法および、液晶パネル - Google Patents

カラーフィルター基板、カラーフィルター基板の製造方法および、液晶パネル

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JPH10301101A
JPH10301101A JP10651297A JP10651297A JPH10301101A JP H10301101 A JPH10301101 A JP H10301101A JP 10651297 A JP10651297 A JP 10651297A JP 10651297 A JP10651297 A JP 10651297A JP H10301101 A JPH10301101 A JP H10301101A
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JP
Japan
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layer
color filter
black matrix
liquid crystal
filter substrate
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JP10651297A
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English (en)
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Shirou Sumida
祉朗 炭田
Hiroshi Ezaki
弘 江崎
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新たな製造工程を要したり、製造工程が複雑
化したりすることなく、液晶パネルの視角特性を拡大す
ることができるカラーフィルター基板、カラーフィルタ
ー基板の製造方法、および液晶パネルを提供する。 【解決手段】 ブラックマトリクス層3により囲まれた
表示の最小単位である表示画素の領域の表面、すなわ
ち、カラーフィルター層2やオーバーコート層4の表面
を平面でなく、凹型または凸型の形状とする。このよう
な構成のカラーフィルター基板を用いた液晶パネルで
は、表示画素領域内の液晶分子のティルト角が一定の範
囲に分布し、その結果視角特性の改善が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカラーフィルター基
板、カラーフィルター基板の製造方法および、液晶パネ
ルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のカラーフィルター基板の概略を図
12の(a),(b)に示し、液晶パネルの概略を図1
3〜図17に示す。
【0003】従来のカラーフィルター基板では、図12
の(a)に示すように、表示画素領域1の表面が平滑に
形成されており、印刷工法等を用いてカラーフィルター
層2(2a,2b,2cはそれぞれ赤のカラーフィルタ
ー層,緑のカラーフィルター層,青のカラーフィルター
層を示す)を形成した場合のようにこの平滑性が不十分
な時(図12の(b)参照)には、ブラックマトリクス
層3およびカラーフィルター層2の上にさらにオーバー
コート層4を形成して表示画素領域1の平滑性が均一に
なるように作成されていた。なお、図12の(a),
(b)において、5はガラス基板である。また、図面に
おいては、分かり易いように、表示画素領域1は青のカ
ラーフィルター層2cについての該当箇所を示してい
る。
【0004】この表示画素領域1の表面を平滑に形成す
る理由としては、このようにすると、図13に示すよう
に、液晶パネルを組み立てた時に、液晶層7の層厚を均
一に保つことができるため、液晶パネルの正面方向の光
学特性を良好に保つことができること、図14に示すよ
うに、表示画素領域1内に急激な表面段差があると液晶
分子7aの配向方向に乱れXを生じてしまうが、表示画
素領域1の表面を平滑に形成するとこのような液晶分子
7aの配向方向の乱れXを防止できること、更には、電
圧を印可して液晶パネルを駆動した場合に表示画素領域
1内の液晶分子7aの配向が均一となることに基づくも
のである。簡単化のため、これらの図において、電圧印
可した表示画素領域1内の液晶分子7aは、中央付近の
もののみを示している。なお、図13,図14におい
て、8はカラーフィルター層2上に形成されている透明
電極、9は透明電極8上に形成されている配向膜、12
はTFTアレイ基板で、このTFTアレイ基板12は、
別途の透明電極10や配向膜11、ガラス基板13を有
する。
【0005】そして、今日量産されている液晶パネルの
ほとんどは、液晶層7に電圧を印可することにより液晶
層7の配向状態を操作し、液晶層7を通過する光の偏光
状態をコントロールすることによって所望の表示を得て
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来構
成のカラーフィルター基板および液晶パネルによれば、
液晶層7を通過する光はその入射角、出射角によって液
晶層7内の通過距離、および液晶分子7aとのなす角度
が異なるために,液晶パネルを観察する方向により光学
的特性が異なってしまう。この光学特性の視角依存性は
液晶パネルの特性上の大きな課題のひとつであった。
【0007】この課題を解決するために近年様々な方法
が提案されている。その第一の方法として、図15に示
すように、液晶パネルの表面に視角依存補償用の複屈折
フィルム14を貼付する方法がある。この複屈折フィル
ム14としては、面内の3次元方向に分子配列をコント
ロールしたものや、円盤状の複屈折異方性を持つものな
どが提案されており、それぞれ効果を上げているが、複
屈折フィルム14が高価なことやフィルム貼付けという
新たな製造工程を要するという問題があった。
【0008】第二の方法としては、図16,図17,図
14に示すように、表示画素1をいくつかの領域に分割
して,その各分割表示画素領域1a,1b毎に液晶の配
向状態を異ならせることによって視角の拡大を図るとい
う方法が提案されている。図16に示すように、各分割
表示画素領域1a,1bによって、ラビング方向を変え
てパネル面方向の液晶分子7aの配向をコントロールす
る方法や(図16における9a,11aは第1のラビン
グを施した配向膜,9b,11bは第2のラビングを施
した配向膜である)、図17に示すように、各分割表示
画素領域1c,1dによって異なった配向膜9c,9
d,11c,11dの材料を用いることによって液晶分
子7aのティルト角をコントロールする方法、さらに
は、図14に示すように、透明電極8と配向膜9との間
における表示画素領域1の一部に誘電体膜15を形成し
て液晶層7に印可される電界をコントロールする方法等
がある。なお、図13〜図17においては、赤のカラー
フィルター層2aに該当する表示画素領域1に電圧が印
加されている状態を示している。
【0009】これらの方法はいずれも有効に効果を発揮
しているが、製造工程が複雑化するという問題や、また
それによって生じる製造歩留の低下、さらには分割した
領域の境界付近で液晶分子7aの配向方向に乱れX(図
14参照)を生じるという問題があった。
【0010】本発明は上記問題を解決するもので、新た
な製造工程を要したり、製造工程が複雑化したりするこ
となく、液晶パネルの視角特性を拡大することができる
カラーフィルター基板、カラーフィルター基板の製造方
法、および液晶パネルを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明のカラーフィルター基板は、ブラックマトリク
スにより囲まれた表示の最小単位である表示画素の領域
の表面が平面でなく、凹型または凸型に形成されている
ものである。
【0012】この本発明によれば、新たな製造工程を要
したり、製造工程が複雑化したりすることなく、液晶パ
ネルの視角特性を拡大することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載のカラー
フィルター基板は、ブラックマトリクスにより囲まれた
表示の最小単位である表示画素の領域の表面が平面でな
く、凹型または凸型に形成されているものであり、これ
によると、カラーフィルター基板の上に液晶層を形成す
ると、表示画素領域の内部で液晶層の層厚が連続的に変
化することとなり、このような構成の液晶パネルに電圧
を印可した場合、電圧を印可した表示画素領域内で上下
の透明電極間に印可する電圧が一定であっても、液晶層
厚の異なる領域では液晶分子に加えられる電界が異な
り、この結果、液晶分子のティルト角が一定の範囲内で
分布して観察方向による光学特性の差異が緩和される。
【0014】また、このカラーフィルター基板は、表示
画素領域の中央部分と周辺部分との表面の高低差が0.
2μm以上であると好適である。本発明の請求項3に記
載のカラーフィルター基板の製造方法は、ガラス基板上
にブラックマトリクス層を厚さ1.5μm以上形成した
後、カラーフィルター層をその一部がブラックマトリク
ス層に重なるように形成して、カラーフィルター層の表
面におけるブラックマトリクス層に重なった箇所とブラ
ックマトリクス層に重なっていない箇所との高低差を生
じさせてなるものである。
【0015】また、本発明の請求項4に記載のカラーフ
ィルター基板の製造方法は、ガラス基板上にブラックマ
トリクス層を厚さ1.5μm以上形成した後、カラーフ
ィルター層をその一部がブラックマトリクス層に重なる
ように形成し、さらにブラックマトリクス層およびカラ
ーフィルター層を覆うようにオーバーコート層を形成し
て、オーバーコート層の表面におけるカラーフィルター
層がブラックマトリクス層に重なった箇所とカラーフィ
ルター層がブラックマトリクス層に重なっていない箇所
との高低差を生じさせてなるものである。
【0016】また、本発明の請求項5に記載のカラーフ
ィルター基板の製造方法は、ブラックマトリクスを形成
したガラス基板表面に感光性透明樹脂膜を塗布し、フォ
トリソグラフィー法を用いて画素中央部に透明樹脂層を
形成した後、カラーフィルター層を形成して、カラーフ
ィルター層の表面における透明樹脂層の形成部に対応す
る箇所と透明樹脂層の非形成部に対応する箇所との高低
差を生じさせてなるものである。
【0017】また、本発明の請求項6に記載のカラーフ
ィルター基板の製造方法は、ブラックマトリクスを形成
したガラス基板表面に感光性透明樹脂膜を塗布し、フォ
トリソグラフィー法を用いて画素中央部に透明樹脂層を
形成した後、カラーフィルター層を形成し、さらにブラ
ックマトリクス層およびカラーフィルター層を覆うよう
にオーバーコート層を形成して、オーバーコート層の表
面における透明樹脂層の形成部に対応する箇所と透明樹
脂層の非形成部に対応する箇所との高低差を生じさせて
なるものである。
【0018】これらの製造方法によれば、ブラックマト
リクスにより囲まれた表示の最小単位である表示画素の
領域の表面が平面でなく、凹型または凸型に形成されて
いるカラーフィルター基板を良好に製造することができ
る。
【0019】また、ブラックマトリクス層およびカラー
フィルター層を覆うようにオーバーコート層を形成する
ことで、カラーフィルター層がブラックマトリクス層に
重なった領域と重ならない領域との境界付近での表面段
差をなくすことができて、表面形状を連続的に変化させ
ることができ、表面段差による配向乱れを防止できる。
【0020】また、本発明の請求項5,6に記載のカラ
ーフィルター基板の製造方法において、画素中央部に形
成する透明樹脂層の面積がブラックマトリクスで囲まれ
た表示画素面積の3分の1以下であり、層厚が0.2μ
m以上であると好適である。
【0021】また、本発明の請求項8に記載の液晶パネ
ルは、カラーフィルター基板を用いて組み立てられた液
晶パネルであって、カラーフィルター基板は、ブラック
マトリクスにより囲まれた表示の最小単位である表示画
素の領域の表面が平面でなく、凹型または凸型に形成さ
れているものである。
【0022】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図11を用いて説明する。なお、従来と同機能のも
のには同符号を付してその説明は一部省略する。また、
各図面においては、TFTアレイ基板上のTFT素子、
配線等は省略して簡略化している。
【0023】図1,図2に示すように、このカラーフィ
ルター基板においては、ブラックマトリクス層3により
囲まれた表示の最小単位である表示画素領域1の表面
を、平面でなく凹型に形成している。すなわち、図1に
示すように、カラーフィルター層2(2a,2b,2
c)の表面を凹型に形成したり、図2に示すように、カ
ラーフィルター層2(2a,2b,2c)の表面を凹型
に形成するとともに、この表面形状を維持するように、
カラーフィルター層2の上にさらにオーバーコート層4
を形成している。
【0024】そして、このカラーフィルター基板が採用
されている液晶パネルは、図3,図4に示すように、こ
のカラーフィルター基板のオーバーコート層4の上に、
透明電極8や配向膜9が設けられているとともに、別途
の透明電極10や配向膜11を有するTFTアレイ基板
12との間に液晶層7が設けられた構成とされている。
なお、図3,図4においては、赤のカラーフィルター層
2aに該当する表示画素領域1に電圧が印加されている
状態を示している。
【0025】このカラーフィルター基板および液晶パネ
ルは、以下のようにして製造される。図5の(a),
(b)に示すように、清浄なガラス基板1に、アクリル
系感光性ブラックレジスト21をスピンコータを用いて
通常より厚めに塗布し、80℃、30分間のプリベーク
を施す。次に、図5の(c)に示すように、所望のパタ
ーンのマスク22を介して1平方センチメートル当り1
00mWのエネルギーで露光を行った後、アルカリ系の
現像液中での現像処理と、200℃、2時間の加熱処理
とを行い、ガラス基板1に所望のパターンのブラックマ
トリクス層3が形成された付き基板を得る(図5の
(d)参照)。
【0026】この時、ブラックマトリクス層3の膜厚が
1.5μmのものと2.0μmのものとの2通りを作成
した。また、いずれのものもブラックマトリクス層3の
パターンーピッチは110μm、幅は30μmであっ
た。
【0027】このブラックマトリクス付き基板の上に、
ブラックマトリクス層3を形成した時と同様のフォトリ
ソグラフィー法を用いて、赤、緑、青のカラーフィルタ
ー層2a、2b、2cを形成した(図5の(e)参
照)。このカラーフィルター層2のパターン幅は110
μmであり、両端の15μmずつがブラックマトリクス
膜3に重なるように形成した。
【0028】次に、図5の(f)に示すように、スピン
コータを用いてエポキシ樹脂系オーバーコート膜4を膜
厚2μmで塗布し、200℃、2時間の加熱処理を行っ
てカラーフィルター基板を得た。
【0029】このカラーフィルター基板にスパッタリン
グ法で透明電極8を製膜するとともに配向膜9を設けた
後、TFTアレイ基板12を貼り合わせ、液晶材料を注
入することにより液晶層7を形成して、図4に示したT
FT液晶パネルA(A−1,A−2)を作成した。な
お、ここで、TFT液晶パネルA−1はブラックマトリ
クス層3の膜厚が1.5μmのもの、TFT液晶パネル
A−2はブラックマトリクス層3の膜厚が2.0μmの
ものであり、その厚みの差は図示していない。
【0030】このように、カラーフィルター層2の表面
やオーバーコート層4の表面を凹型に形成することによ
り、表示画素領域内で液晶層7の層厚が連続的に変化す
る。この液晶パネルに電圧を印可した場合、電圧を印可
した表示画素領域1内で上下の透明電極8間に印可する
電圧が一定であっても、液晶層7の厚みが異なるので液
晶分子7aに加えられる電界が異なることとなり、この
結果、液晶分子7aのティルト角が一定の範囲内でばら
つきを有する状態で分布し、観察方向による光学特性の
差異が緩和される。
【0031】また、ブラックマトリクス層3およびカラ
ーフィルター層2を覆うようにオーバーコート層4を形
成することで、カラーフィルター層2がブラックマトリ
クス層3に重なった領域と重ならない領域との境界付近
での表面段差をなくすことができて、表面形状を連続的
に変化させるようにでき、表面段差による配向乱れを防
止できる。
【0032】また、図6〜図11に基づいて、本発明の
他の実施の形態について説明する。なお、上記の実施の
形態と同機能のものには同符号を付す。図6,図7に示
すように、このカラーフィルター基板においては、ブラ
ックマトリクス層3により囲まれた表示の最小単位であ
る表示画素領域1の表面を、平面でなく凸型に形成して
いる。
【0033】すなわち、図6に示すように、ガラス基板
1における表示画素領域1の中央部に透明樹脂膜31が
形成され、この透明樹脂膜31に重なるようにしてカラ
ーフィルター層2が形成されて、カラーフィルター層2
(2a,2b,2c)の表面が凸型に形成されている。
また、図7に示すように、同様にしてカラーフィルター
層2(2a,2b,2c)の表面を凸型に形成するとと
もに、この表面形状を維持するように、カラーフィルタ
ー層2の上にさらにオーバーコート層4を形成してもよ
い。
【0034】そして、このカラーフィルター基板が採用
されている液晶パネルは、図8,図9に示すように、こ
のカラーフィルター基板のオーバーコート層4の上に、
透明電極8や配向膜9が設けられているとともに、別途
の透明電極10や配向膜11,ガラス基板13を有する
TFTアレイ基板12との間に液晶層7が設けられた構
成とされている。
【0035】このカラーフィルター基板および液晶パネ
ルは、以下のようにして製造される。図10の(a),
(b)に示すように、既にクロム製のブラックマトリク
ス層3がパターン形成されているガラス基板5にスピン
コータを用いて感光性の透明樹脂膜31を塗布して80
℃、30分間のプリベークを施す。次に、図10の
(c)に示すように、所望のパターンのマスク22を介
して1平方センチメートル当り30mwのエネルギーで
露光を行った後、アルカリ系の現像液中での現像処理
と、200℃、2時間の加熱処理とを行い、透明樹脂膜
31のパターン形成を行った(図10の(d)参照)。
【0036】この時、透明樹脂膜31はその膜厚が1.
3μmのものと1.8μmのものとの2通りのものを作
成した。またこの時の透明樹脂膜31のパターンは、図
11に示すように、表示画素領域1の中央にその面積が
表示画素領域1の1/3以下になるように形成した。
【0037】次に、上記実施の形態における液晶パネル
A−1,A−2のカラーフィルター基板を作成した時と
同様に、フォトリソグラフィー法を用いて、赤、緑、青
のカラーフィルター層2a、2b、2cを形成した(図
10の(e)参照)。この場合は、クロムのブラックマ
トリクス層3を用いているので、カラーフィルター層2
の両端とブラックマトリクス層3との重なり具合につい
ては特に注意する必要は無い。樹脂製のブラックマトリ
クス層3を用いる場合には、その膜厚に応じてカラーフ
ィルター層2の両端と、ブラックマトリクス層3との重
なりに具合いついて調整が必要になってくるが、本質的
には本発明の目的は達成可能である。
【0038】次に、スピンコータを用いてエポキシ樹脂
系オーバーコート膜4を膜厚2μmで塗布し、200
℃、2時間の加熱処理を行って、カラーフィルター基板
を得た(図10の(f)参照)。
【0039】このカラーフィルター基板にスパッタリン
グ法で透明電極8を製膜するとともに配向膜9を設けた
後、TFTアレイ基板12を貼り合わせ、液晶材料を注
入することにより液晶層7を形成して、図9に示したT
FT液晶パネルB(B−1,B−2)を作成した。な
お、ここで、TFT液晶パネルB−1は透明樹脂膜31
の膜厚が1.3μmのもの、TFT液晶パネルB−2は
透明樹脂膜31の膜厚が1.8μmのものであり、その
厚みの差は図示していない。
【0040】このように、カラーフィルター層2の表面
やオーバーコート層4の表面を凸型に形成することによ
っても、表示画素領域内で液晶層7の層厚が連続的に変
化する。したがって、この液晶パネルに電圧を印可した
場合、電圧を印可した表示画素領域1内で上下の透明電
極8間に印可する電圧が一定であっても、液晶層7の厚
みが異なるので液晶分子7aに加えられる電界が異なる
こととなり、この結果、液晶分子7aのティルト角が一
定の範囲内でばらつきを有する状態で分布し、観察方向
による光学特性の差異が緩和される。
【0041】また、ブラックマトリクス層3およびカラ
ーフィルター層2を覆うようにオーバーコート層4を形
成することで、カラーフィルター層2がブラックマトリ
クス層3に重なった領域と重ならない領域との境界付近
での表面段差をなくすことができて、表面形状を連続的
に変化させるようにでき、表面段差による配向乱れを防
止できる。
【0042】また、本発明のこれらの実施形態例では、
液晶パネルA,Bを作成するときそのカラーフィルター
層2の形成はフォトリソグラフィー法を用いて行ってい
るが、印刷法その他の方法を用いても同様に作成でき
る。
【0043】以上の方法で作成した液晶パネルA−1、
A−2、B−1、B−2、およびリファレンス例として
同時に作成した従来技術を用いた液晶パネルCについて
視角特性の測定を行った。このデータを表1に示す。視
角特性の比較は、正面コントラストおよび、コントラス
ト10以上となるか、または明暗反転する上下左右の仰
角の比較によって行った。
【0044】
【表1】
【0045】(表1)に示すように、本発明の構成の液
晶パネルでは、上下左右いずれの方向からの視角特性を
も改善することができる。この時、正面方向からのコン
トラスト比は多少低下するが、実用上問題の無い範囲で
ある。
【0046】この視角特性の改善は、表示画素領域9の
表面の段差が大きくなるほど効果があるが、その場合、
逆に正面方向のコントラストを犠牲にしなければならな
い事が判明した。なお、表示画素領域1の中央部分と周
辺部分との表面の高低差が0.2μmよりも小さい場合
は、視角特性があまり改善されなかった。
【0047】また、表示画素領域1の表面形状が凹型の
もの(Aタイプ)と凸型のもの(Bタイプ)では光学特
性上は顕著な差は認められなかった。しかし、図5およ
び図10で示した本発明のカラーフィルター基板の製造
方法によれば、凸型タイプは透明樹脂膜31のパターン
形成という新たな工程を追加しなければならないが、凹
型タイプでは従来の製造方法と工数の点では何ら変わる
ことなく有利である。また、凸型タイプで工数を削減す
るためには、例えばカラーフィルター層2を印刷工法で
形成し、その際使用するインキの粘度を調整する等の新
たな工夫が必要である。
【0048】また、本発明の実施の形態の場合はTFT
液晶パネルを用いて説明したが、TNモードの液晶パネ
ルであれば、本質的に同じであり十分な効果が得られ
る。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明のカラーフィルター
基板を用いれば、表示画素の領域の表面を凹型または凸
型に形成することにより、視角特性の広い表示品位の高
い液晶パネルを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるカラーフィ
ルター基板の断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態にかかるカラーフィ
ルター基板の断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態にかかるカラーフィ
ルター基板を用いている液晶パネルの断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態にかかるカラーフィ
ルター基板を用いている液晶パネルの断面図である。
【図5】(a)〜(f)はそれぞれ本発明の第2の実施
の形態にかかるカラーフィルター基板を製造する製造工
程を示す断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態にかかるカラーフィ
ルター基板の断面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態にかかるカラーフィ
ルター基板の断面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態にかかるカラーフィ
ルター基板を用いている液晶パネルの断面図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態にかかるカラーフィ
ルター基板を用いている液晶パネルの断面図である。
【図10】(a)〜(f)はそれぞれ本発明の第4の実
施の形態にかかるカラーフィルター基板を製造する製造
工程を示す断面図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態にかかるカラーフ
ィルター基板の平面図である。
【図12】(a)および(b)はそれぞれ従来のカラー
フィルター基板の断面図である。
【図13】従来の液晶パネルの断面図である。
【図14】従来の液晶パネルの断面図である。
【図15】従来の液晶パネルの断面図である。
【図16】従来の液晶パネルの断面図である。
【図17】従来の液晶パネルの断面図である。
【符号の説明】
1 表示画素領域 2 カラーフィルター層 3 ブラックマトリクス層 4 オーバーコート層 5 ガラス基板 7 液晶層 7a 液晶分子 A−1,A−2,B−1,B−2 液晶パネル

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラックマトリクスにより囲まれた表示
    の最小単位である表示画素の領域の表面が平面でなく、
    凹型または凸型に形成されているカラーフィルター基
    板。
  2. 【請求項2】 表示画素領域の中央部分と周辺部分との
    表面の高低差が0.2μm以上である請求項1記載のカ
    ラーフィルター基板。
  3. 【請求項3】 ガラス基板上にブラックマトリクス層を
    厚さ1.5μm以上形成した後、カラーフィルター層を
    その一部がブラックマトリクス層に重なるように形成し
    て、カラーフィルター層の表面におけるブラックマトリ
    クス層に重なった箇所とブラックマトリクス層に重なっ
    ていない箇所との高低差を生じさせてなるカラーフィル
    ター基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 ガラス基板上にブラックマトリクス層を
    厚さ1.5μm以上形成した後、カラーフィルター層を
    その一部がブラックマトリクス層に重なるように形成
    し、さらにブラックマトリクス層およびカラーフィルタ
    ー層を覆うようにオーバーコート層を形成して、オーバ
    ーコート層の表面におけるカラーフィルター層がブラッ
    クマトリクス層に重なった箇所とカラーフィルター層が
    ブラックマトリクス層に重なっていない箇所との高低差
    を生じさせてなるカラーフィルター基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 ブラックマトリクスを形成したガラス基
    板表面に感光性透明樹脂膜を塗布し、フォトリソグラフ
    ィー法を用いて画素中央部に透明樹脂層を形成した後、
    カラーフィルター層を形成して、カラーフィルター層の
    表面における透明樹脂層の形成部に対応する箇所と透明
    樹脂層の非形成部に対応する箇所との高低差を生じさせ
    てなるカラーフィルター基板の製造方法。
  6. 【請求項6】 ブラックマトリクスを形成したガラス基
    板表面に感光性透明樹脂膜を塗布し、フォトリソグラフ
    ィー法を用いて画素中央部に透明樹脂層を形成した後、
    カラーフィルター層を形成し、さらにブラックマトリク
    ス層およびカラーフィルター層を覆うようにオーバーコ
    ート層を形成して、オーバーコート層の表面における透
    明樹脂層の形成部に対応する箇所と透明樹脂層の非形成
    部に対応する箇所との高低差を生じさせてなるカラーフ
    ィルター基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 画素中央部に形成する透明樹脂層の面積
    がブラックマトリクスで囲まれた表示画素面積の3分の
    1以下であり、層厚が0.2μm以上である請求項5ま
    たは6に記載のカラーフィルター基板の製造方法。
  8. 【請求項8】 カラーフィルター基板を用いて組み立て
    られた液晶パネルであって、カラーフィルター基板は、
    ブラックマトリクスにより囲まれた表示の最小単位であ
    る表示画素の領域の表面が平面でなく、凹型または凸型
    に形成されている液晶パネル。
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