JPH0829790A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH0829790A
JPH0829790A JP16538194A JP16538194A JPH0829790A JP H0829790 A JPH0829790 A JP H0829790A JP 16538194 A JP16538194 A JP 16538194A JP 16538194 A JP16538194 A JP 16538194A JP H0829790 A JPH0829790 A JP H0829790A
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JP
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liquid crystal
display device
crystal display
line pattern
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JP16538194A
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Kiyoshi Ogishima
清志 荻島
Shinji Shimada
伸二 島田
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複雑な配向処理を用いずに液晶分子の配向制
御を行って、製造工程を簡略化することができ、さらに
視角依存性を改善する。 【構成】 一対の基板のうち一方の基板23上には透明
電極5が形成され、他方の基板24上には透明電極28
および薄膜トランジスタ29が形成されている。その上
に樹脂BMからなる提状ラインパターン26,30が形
成されている。これら提状ラインパターン26,30は
平行配向力を有するので、液晶分子27が提状ラインパ
ターン26,30の側面に対して平行に配向する。ま
た、提状ラインパターン26,30の樹脂BMに垂直配
向剤を塗布すると、液晶分子27は提状ラインパターン
26,30の側面に対して垂直に配向する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各々電極が形成された
一対の基板間に液晶層が狭持された液晶表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶表示装置においては、基板間
に狭持された液晶層に電圧を印加して液晶分子の配向を
変化させることにより生じる光学的屈折率変化を利用し
て表示を行う、いわゆる電気光学効果を利用したものが
知られている。このような液晶表示装置として、ネマテ
ィック液晶を用いたTN(ツイステッドネマティック)
型やSTN(スーパーツイステッドネマティック)型な
どの液晶表示装置が実用化されている。また、近年にお
いては、電界効果複屈折効果を使用したECB(電界効
果複屈折)型や二色性色素を用いたGH(ゲストホス
ト)型なども一部実用化されている。
【0003】このような液晶表示装置のうち、アクティ
ブマトリクス駆動型液晶表示装置においては、一方の透
光性基板上に、液晶に電圧を印加する画素電極が複数形
成され、各画素電極を選択駆動するスイッチング素子と
して薄膜トランジスタやダイオードなどの能動素子が形
成されている。一般に、この薄膜トランジスタの半導体
層としてはアモルファスシリコンが用いられているが、
これは光照射に対する特性依存性および特性劣化が大き
いので、通常、アルミニウムやチタンなどの金属材料や
黒色顔料をレジスト中に混入させた樹脂材料により光シ
ールドやブラックマトリクス(以下BMといい、樹脂性
材料からなるものを樹脂BMという)を形成し、薄膜ト
ランジスタに対する遮光を行っている。
【0004】このような構成の液晶パネルを2枚の偏光
板の間に配置すると、液晶パネルの光学的屈折率の変化
が光の透過率の変化として現れるので、これを利用して
表示を行うことができる。アクティブマトリクス駆動型
TN液晶表示装置においては、偏光板の偏光方向を相互
に平行に配置して液晶層に電圧を印加しない状態(オフ
状態)で黒色表示を行うノーマリブラック方式と、偏光
方向を相互に垂直に配置してオフ状態で白色表示を行う
ノーマリホワイト方式との2種類に大別される。しか
し、表示コントラスト、色再現性および表示の視角依存
性の観点からはノーマリホワイト方式の方が望ましい。
【0005】上述したように液晶表示装置は、一対の基
板間に狭持された液晶層内の液晶分子の配向を変え、そ
のことにより生じる光学的屈折率変化を利用した表示装
置であるので、液晶層内で液晶分子ができる限り規則正
しく初期配列していることが重要である。
【0006】通常、液晶分子を初期配列させる方法とし
ては、一対の基板の液晶層側表面にポリイミドなどの配
向膜を塗布して配向膜を形成し、その配向膜の表面をレ
ーヨンやナイロンなどの布によりラビングするラビング
法が用いられている。また、このラビング法を用いずに
配向制御を行う方法として、無機膜の斜方蒸着法や、液
晶を配向させるための微細溝、および基板間隙を確保す
るための突起を一体成形したプラスチック基板を使用す
る方法(特開平4−305621号公報)などが報告さ
れている。
【0007】上記TN型液晶表示装置においては、液晶
分子が屈折率異方性を有し、基板に対して傾斜(プレチ
ルト)して配向しているので、観察者が液晶表示装置を
見る角度(視角)によって表示画像のコントラストが変
化し、視角依存性が大きくなるという問題がある。特
に、表示画面の法線方向から表示コントラストが良好に
なる方向(通常は観測者側)に視角を傾けていくと、特
定の角度以上で画像の白黒(ネガ・ポジ)が反転すると
いう反転現象が生じる。
【0008】従来、このような視角依存性を改善するた
め、例えば特開昭64−88520号公報に開示されて
いるように、所定の配向処理領域をレジストでパターニ
ングした状態で配向処理を行うことにより、画素内に2
つ以上のプレチルト角領域を形成して画素分割する方法
が行われている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のラビング法
では、基板上の配向膜を布でこすって液晶分子を配向さ
せるための微細溝を形成するので、塵埃の発生や静電気
の発生により能動素子が破壊されるという問題が生じ
る。また、樹脂BMを形成する場合に、通常は樹脂BM
上にも配向膜を形成するが、樹脂BMの厚みにより配向
膜を均一な膜厚にすることができない。このため、配向
膜に樹脂BMの厚みによる大きな段差が発生し、基板内
において均一な強さのラビング処理を行えないので、配
向制御が極めて困難になるという問題がある。
【0010】従来のラビング方法によらない配向制御方
法において、液晶を配向させるための微細溝、および基
板間隙を確保するための突起を一体成形するには、プラ
スチック基板を使用する必要がある。このため、一般に
広く用いられているガラス基板などには適用することが
できない。
【0011】また、視角依存性を改善するために、レジ
ストパターンを用いて画素分割する方法では、配向処理
のためのラビング工程の回数が増加するので、上述のよ
うな塵埃の発生や静電気の発生による能動素子の静電破
壊が一層増加する。また、レジストによるパターニング
工程など、製造工程が増加するために製造時間および製
造コストが増大するという問題が生じる。
【0012】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、複雑な配向処理を用いずに液晶分子の配向制御を行
って製造工程を簡略化することができ、さらに、視角依
存性を改善することができる液晶表示装置を提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示装置
は、一対の基板間に挟まれた液晶層に信号電圧を印加し
て画像表示する液晶表示装置において、該基板の液晶層
側表面に、側面の表面が少なくとも液晶配向樹脂からな
り、該液晶層の液晶分子が該側面に対して略平行または
垂直に配向する複数の提状ラインパターンをそれぞれ間
隔をおいて設けたものであり、そのことにより上記目的
が達成される。
【0014】また、好ましくは、本発明の液晶表示装置
における複数の提状ラインパターンの側面がテーパ角を
有し、前記一対の基板間に挟まれた液晶層の液晶分子が
該側面に対して略垂直に配向され、該提状ラインパター
ンで仕切られた領域が、該液晶分子の配向状態が異なる
複数の領域に分割されている構成とする。
【0015】さらに、好ましくは、本発明の液晶表示装
置において、一対の基板の両方に前記提状ラインパター
ンが形成され、一方の基板上の提状ラインパターンと他
方の基板上の提状ラインパターンとが液晶分子のねじれ
角となる角度で交差している構成とする。
【0016】さらに、好ましくは、本発明の液晶表示装
置における提状ラインパターンの厚みが0.5μm以上
であり、かつ、一対の基板の間隔の1/2未満である。
【0017】さらに、好ましくは、液晶層を間に挟んで
対向配設される前記一対の基板のうち、一方の基板の液
晶層側表面に第1電極が形成され、他方の基板の液晶層
側表面に第2電極が形成された液晶表示装置において、
該第1の電極および第2の電極のうち少なくとも一方の
電極上に配向膜が設けられている構成とする。
【0018】さらに、好ましくは、本発明の液晶表示装
置における提状ラインパターンが遮光性を有するもので
あってもよい。
【0019】さらに、好ましくは、本発明の液晶表示装
置における提状ラインパターンは、アクリル、ポリイミ
ド、ノボラック、ポリビニルアルコール、ポリケイ皮酸
エステル系およびポリアクリル酸エステル系のうち、少
なくとも1種の樹脂を含む材料からなるものを用いる。
【0020】
【作用】本発明においては、液晶層を間に挟んで対向配
設される一対の基板のうち、少なくとも一方の基板の液
晶層側表面に、樹脂からなり、または表面に樹脂層を有
する複数の提状ラインパターンが所定の間隔で配置され
ている。この提状ラインパターンにより液晶分子の配向
が基板面に対して側面方向から規制されて、従来のラビ
ング法により得られる微細溝と同様の効果が得られる。
一般に、液晶分子は樹脂の表面に対して平行に配向する
ので、図1に示すように、液晶分子1が提状ラインパタ
ーン2の側面に沿って規則正しく平行に配向することに
なる。この提状ラインパターン2に垂直配向剤を添加ま
たは塗布して、図2(a)に示す提状ラインパターン2
aとすると、提状ラインパターン2aに液晶分子1を垂
直に配向させる配向規制力が生じて、図2(a)に示す
ように、液晶分子1が提状ラインパターン2aの側面に
沿って規則正しく垂直に配向することになる。
【0021】さらに、この提状ラインパターン2aに、
図2(b)に示すように、テーパ角を付けて提状ライン
パターン2bとすると、液晶分子1がテーパ角を有する
提状ラインパターン2bの側面に沿って規則正しく垂直
に配向する。よって、基板3に対してプレチルト角が発
生し、提状ラインパターン2bで仕切られた領域Eが、
液晶分子1の配向状態が異なる2つの領域に分割される
ことになる。
【0022】図3に示すように、一対の基板の両方に提
状ラインパターン11,12を形成すると、液晶分子は
各々の提状ラインパターン11,12の表面に生じる配
向規制力により統制された配向方向を持つことになる。
一方の基板上の提状ラインパターン11と他方の基板上
の提状ラインパターン12とが液晶分子のねじれ角とな
る角度で交差するように配置すると、対向する基板の間
に狭持される液晶層は、段階的に提状ラインパターン1
1,12の交差する角度にねじれることになる。この液
晶層により光を旋光させることができ、通常のTN型液
晶表示装置と同様の原理で表示を得ることができる。
【0023】この提状ラインパターン11,12にテー
パ角を付けておくと、図2(b)に示すように基板3に
対してプレチルト角が発生する。よって、図3に示すよ
うに、提状ラインパターン11,12で仕切られた領域
Eは、提状ラインパターン11,12の影響によるチル
ト角方向1a,1bに液晶分子が配向して、液晶分子の
配向状態が異なる4つの領域に分割されることになる。
このため、4方向で視角を等しくすることができ、視角
依存性を改善することができる。
【0024】さらに、提状ラインパターンの厚みは0.
5μm以上、かつ、一対の基板の間隔(セルギャップ)
の1/2未満であるのが望ましい。厚みがO.5μm未
満であると、提状ラインパターンの形状による配向規制
力が弱くなるおそれがある。通常、TN型液晶表示装置
ではセルギャップは5.0〜8.0μm程度が最適であ
る。
【0025】さらに、一対の基板に形成される第1の電
極および第2の電極のうち、少なくとも一方の電極上に
配向膜を形成すると、より安定した配向状態を得ること
ができる。配向膜は、両方の電極上に形成してもよい。
両方の電極上に形成した方が、一方の電極上に形成する
よりもより安定した配向状態を得ることができる。
【0026】さらに、提状ラインパターンとして遮光性
を有するものを形成すると、これを樹脂BMとして、能
動素子が提状ラインパターン内にある場合、能動素子の
光による特性劣化を防ぐことができ、このために製造工
程を増やす必要が無い。
【0027】さらに、提状ラインパターンは、アクリ
ル、ポリイミド、ノボラック、ポリビニルアルコール、
ポリケイ皮酸エステル系およびポリアクリル酸エステル
系のうち、少なくとも1種類の樹脂を含む材料から形成
することができ、また、表面にこのような樹脂層を設け
たものであってもよい。このような材料を用いた提状ラ
インパターンは、水平配向力を有するため、液晶分子を
提状ラインパターンの側面に対して平行に配向させるこ
とができる。また、このような材料中に垂直配向剤を添
加し、または提状ラインパターンに垂直配向剤を塗布す
ると、垂直配向力を有する提状ラインパターンを形成す
ることができ、液晶分子を提状ラインパターンの側面に
対して垂直に配向させることができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0029】(実施例1)図4は、本発明の一実施例の
液晶表示装置における液晶パネルの1絵素分を示す断面
図である。図4において、液晶パネル21は、液晶層2
2を間に挟んで一対の基板23,24が対向して配設さ
れている。上部の基板23には、その液晶層22側表面
に透明電極25が形成され、その上に、上側の液晶分子
27を囲むように提状ラインパターン26が形成されて
いる。下部の基板24には、その液晶層22側表面に透
明電極(画素電極)28および能動素子としての薄膜ト
ランジスタ29が形成され、その上に、下側の液晶分子
27を囲むように提状ラインパターン30が形成されて
いる。この液晶分子27は、提状ラインパター26,3
0の側面に対して水平に配向している。以上により液晶
表示装置の液晶パネル21が構成される。
【0030】この液晶表示装置の製造は、以下のように
して行うことができる。
【0031】まず、バリウム・ホウケイ酸、ナトリウム
ガラス、プラスチックまたは石英ガラスなどからなる基
板21上に電極25を形成し、同様の材料からなる基板
4上には、図5に示すようにソースラインS1、ゲート
ラインG1、薄膜トランジスタ29および透明電極28
を形成する。本実施例では、蒸着法によりITOなどか
らなる電極25,28を膜厚1000オングストローム
に形成する。
【0032】次に、基板23,24上に提状ラインパタ
ーン26,30を形成する。この提状ラインパターン2
6,30は、樹脂からなり、または樹脂層を表面に有す
るものであり、液晶分子に対して配向規制力を有するも
のであればいずれも用いることができる。本実施例では
樹脂BMとして形成し、提状ラインパターン30はソー
スラインS1の方向に、提状ラインパターン26はゲー
トラインG1の方向に形成する。このとき、樹脂BMパ
ターンである提状ラインパターン26,30は、隣接す
る画素電極である透明電極28同士の間に存在し、か
つ、絵素部のみを開口してパネル全面を覆うように形成
されている。
【0033】この樹脂BMの材料としては、例えばアク
リル、ポリイミド、ノボラック、ポリビニルアルコー
ル、ケイ皮酸エステル系およびアクリル酸エステル系の
うち、少なくとも1種の樹脂を含む材料を用いることが
できる。このような材料を用いた樹脂BMは、水平配向
力を有したものとなる。さらに、感光性材料であればパ
ターニングを精度よく行うことができる。ここでは、黒
色顔料が含まれたネガ型レジスト(カラーモザイクCK
−2000、富士ハントエレクトロニクステクノロジー
社製)を用いて、以下のようにして樹脂BMを形成する
ことができる。
【0034】まず、基板23および24上にスピンコー
ト法により上記ネガ型レジストであるカラーモザイクC
K−2000を膜厚が2.0μmになるように全面塗布
し、オーブンで90℃、10minの仮焼成を行った
後、パターニングを行った。これにオーブンで200
℃、60minの焼成を行って、絵素以外の部分に幅2
5μm、間隔が100μmの提状ラインパターン26,
30を形成する。
【0035】このようにして形成された2枚の基板部を
電極形成側を対向させ、セルギャップが6μmとなるよ
うに貼り合わせる。また、図3に示すように、基板上面
から見たときに、樹脂BMパターンの提状ラインパター
ン26,30が直交して交わり、100μm角の絵素部
のみが開口されるようにした。貼り合わせた基板部の間
隙に液晶を真空注入して液晶層22を設けた。この液晶
層22の液晶分子27には種類が極めて多く、選択の範
囲も広いが、本実施例では、ZLI−4792(メルク
社製)を用いた。また、必要であれば、液晶中にコレス
テリルノナノエートなどのカイラルドーパントを添加し
てもよい。この場合、液晶分子27のねじれ方向をより
均一に揃えることができる。
【0036】この液晶表示装置においては、液晶層22
に含まれる液晶分子27が提状ラインパターン26,3
0の側面に対して水平に配向するので、液晶分子27の
配向制御が可能となり、ラビングなどの複雑な配向処理
を行わないでもTN型液晶表示機能を実現することがで
きる。さらに、凸状パターンである提状ラインパターン
26,30が樹脂BMからなるので、薄膜トランジスタ
29の光による劣化や特性変化が生ずることなく、安定
した表示特性を得ることができる。
【0037】(実施例2)本実施例では、基板部の電極
25,28上にそれぞれ、図6に示すような水平配向膜
31,32を形成し、それ以外は実施例1と同様に構成
して液晶表示装置を作製した。これら水平配向膜31,
32としてはオプトマーAL4552(日本合成ゴム社
製)を用い、膜厚が700オングストロームになるよう
に印刷法により塗布する。
【0038】本実施例の液晶表示装置においては、実施
例1の液晶表示装置よりもさらに安定した配向状態を得
ることができた。また、この水平配向膜31,32は、
ラビングなどの配向処理を必要とせず、従来のものに比
べて製造工程を削減することができる。
【0039】(実施例3)本実施例では、図7に示すよ
うに基板23,24上にそれぞれ電極25,28がそれ
ぞれ設けられ、電極25,28上にそれぞれ設けられた
提状ラインパターン26a,30aとして、テーパ角を
有する樹脂BMパターンを形成し、その表面に垂直配向
剤を塗布したものである。それ以外は実施例1と同様に
構成して液晶表示装置を作製した。
【0040】この樹脂BMパターンの材料としては実施
例1と同様に、黒色顔料が含まれたネガ型レジスト(カ
ラーモザイクCK−2000、富士ハントエレクトロニ
クステクノロジー社製)を用い、垂直配向剤としてはN
−N−ジメチル−n−テトラデシルアミンを用いて、以
下のようにして樹脂BMを形成した。この樹脂BMの提
状ラインパターン30aはソースラインS1の方向に、
提状ラインパターン26aはゲートラインG1の方向に
形成する。このとき、これら樹脂BMパターン26a,
30aは、隣接する画素電極28同士の間に存在し、か
つ、絵素部のみを開口してパネル全面を覆うように形成
する。
【0041】まず、実施例1と同様にして電極25,2
8および薄膜トランジスタ29を形成した基板23,2
4上にスピンコート法によりネガ型レジストであるカラ
ーモザイクCK−2000を膜厚が2.0μmになるよ
うに全面塗布し、オーブンで90℃、10minの仮焼
成を行った後、パターニングを行った。このパターニン
グは、提状ラインパターン30aをソースラインS1の
方向に、提状ラインパターン26aをゲートラインG1
の方向にして、これら提状ラインパターン26a,30
aの樹脂BMパターンが、隣接する画素電極28同士の
間に存在し、かつ、絵素部のみを開口してパネル全面を
覆うように行う。次に、この樹脂BM表面に、N−N−
ジメチル−n−テトラデシルアミンを付着させた後、オ
ーブンで200℃、60minの焼成を行って、絵素以
外の部分に幅25μm、その間隔が100μmであり、
基板上面から見たときに若干のテーパ角を有する提状ラ
インパターン26a,30aを形成する。
【0042】この液晶表示装置においては、液晶層22
に含まれる液晶分子27が提状ラインパターン26a,
30aの側面に対して垂直に配向するので配向制御が可
能となり、ラビングなどの複雑な配向処理を行わないで
もTN型液晶表示機能を実現することができる。また、
提状ラインパターン26a,30aがテーパ角を有する
のでチルト角が形成され、1画素内において液晶分子2
7がそれぞれの近傍の提状ラインパターン26a,30
aの配向規制力とチルト角との影響により4種類の配向
状態を示している。よって、図3に示すように1画素内
が4分割されて、上下左右方向の視角依存性を大幅に改
善することができる。さらに、提状ラインパターン26
a,30aの凸状パターンが樹脂BMからなるので、薄
膜トランジスタ9の光による劣化や特性変化が生じるこ
となく、安定した表示特性が得られる。
【0043】なお、本実施例では、提状ラインパターン
26a,30aに垂直配向材を塗布したが、提状ライン
パターン26a,30aの材料中に垂直配向材を添加し
てもよい。
【0044】(実施例4)本実施例では、電極25,2
8上に、図8に示すような水平配向膜31,32を形成
し、それ以外は実施例3と同様にして液晶表示装置を作
製した。これら水平配向膜31,32としてはオプトマ
ーAL4552(日本合成ゴム社製)を用い、膜厚が7
00オングストロームになるように印刷法により塗布す
る。
【0045】本実施例の液晶表示装置においては、実施
例3の液晶表示装置よりもさらに安定した配向状態を得
ることができる。また、この水平配向膜31,32は、
ラビングなどの配向処理を必要とせず、従来のものに比
べて製造工程を削減することができる。
【0046】なお、本発明の液晶表示装置は、上記各実
施例に示したものに限らず、種々の材料を用いて作製す
ることができる。また、ここでは、能動素子として3端
子非線形素子である薄膜トランジスタを用いたが、2端
子非線形素子であるMIM素子などを用いたアクティブ
マトリクス型の液晶表示装置にも適用可能である。さら
に、液晶セルの外側に1枚の反射板を配置するか、また
は片側の電極を反射板とすることにより、反射型表示装
置にも適用することができる。さらに、カラーフィルタ
ーなどと組み合わせることにより、カラー表示装置とし
て用いることも可能である。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、基板の液
晶層側表面に設けられた提状ラインパターンにより、基
板面に対して側面方向から液晶分子の配向が規制される
ため、従来のラビング法のように、製造工程中に塵埃の
発生や静電気の発生により能動素子が破壊されるという
問題は生じない。また、樹脂BMを形成して配向膜に大
きな段差が発生しても、ラビング処理を行う必要が無い
ので、安定した配向制御を行うことができる。さらに、
複雑な配向処理を必要としないので、製造工程を大幅に
簡略化することができる。さらに、一般に広く用いられ
ているガラス基板に適用することができ、安価に製造す
ることができる。
【0048】また、垂直配向材を添加し、または表面に
塗布して形成した提状ラインパターンにテーパ角を持た
せることにより、上記効果に加えて、容易にプレチルト
角を発生させることができる。よって、従来のような複
雑な配向処理を行わなくても、画素内を分割して配向状
態が異なる複数の領域を形成することができ、上下左右
方向の視角依存性を大幅に改善して高画質の液晶表示装
置を実現することができる。
【0049】さらに、提状ラインパターンに遮光性を持
たせることにより、薄膜トランジスタなどの能動素子の
光による劣化や特性変化を防いで安定した表示特性を維
持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である液晶表示装置の液晶分
子の配向状態を示す平面図である。
【図2】(a)は本発明の他の実施例である液晶表示装
置の液晶分子の配向状態を示す平面図であり、(b)は
本発明のさらに他の実施例である液晶表示装置の液晶分
子の配向状態を示す断面図である。
【図3】本発明の他の実施例である液晶表示装置を上か
ら見た場合の液晶分子の配向状態を示す平面図である。
【図4】本発明の一実施例である液晶表示装置における
液晶パネルの1絵素分を示す断面図である。
【図5】本発明の一実施例である液晶表示装置のアクテ
ィブマトリクス基板の構成を示す図である。
【図6】本発明の別の実施例である液晶表示装置におけ
る液晶パネルの1絵素分を示す断面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例である液晶表示装置
における液晶パネルの1絵素分を示す断面図である。
【図8】本発明のさらに他の別の実施例である液晶表示
装置における液晶パネルの1絵素分を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1,27 液晶分子 1a,1b 提状ラインパターンの影響によるチルト
角方向 2,2a,2b,11,12,26,26a,30,3
0a 提状ラインパターン 21 液晶パネル 22 液晶層 23,24 基板 25,28 透明電極 29 薄膜トランジスタ 31,32 水平配向膜

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の基板間に挟まれた液晶層に信号電
    圧を印加して画像表示する液晶表示装置において、 該基板の液晶層側表面に、側面の表面が少なくとも液晶
    配向樹脂からなり、該液晶層の液晶分子が該側面に対し
    て略平行または垂直に配向する複数の提状ラインパター
    ンをそれぞれ間隔をおいて設けた液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の提状ラインパターンの側面が
    テーパ角を有し、前記一対の基板間に挟まれた液晶層の
    液晶分子が該側面に対して略垂直に配向され、該提状ラ
    インパターンで仕切られた領域が、該液晶分子の配向状
    態が異なる複数の領域に分割されている請求項1記載の
    液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記一対の基板の両方に前記提状ライン
    パターンが形成され、一方の基板上の提状ラインパター
    ンと他方の基板上の提状ラインパターンとが液晶分子の
    ねじれ角となる角度で交差している請求項1または2記
    載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 前記提状ラインパターンの厚みが0.5
    μm以上であり、かつ、前記一対の基板の間隔の1/2
    未満である請求項1、2および3のうちのいずれかに記
    載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 前記液晶層を間に挟んで対向配設される
    前記一対の基板のうち、一方の基板の液晶層側表面に第
    1電極が形成され、他方の基板の液晶層側表面に第2電
    極が形成された液晶表示装置において、 該第1の電極および第2の電極のうち少なくとも一方の
    電極上に配向膜が設けられている請求項1、2および3
    のうちのいずれかに記載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 前記提状ラインパターンが遮光性を有す
    る請求項1、2、3および4のうちのいずれかに記載の
    液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 前記提状ラインパターンが、アクリル、
    ポリイミド、ノボラック、ポリビニルアルコール、ポリ
    ケイ皮酸エステル系およびポリアクリル酸エステル系の
    うち、少なくとも1種類の樹脂を含む材料からなる請求
    項1、2、3および4のうちのいずれかに記載の液晶表
    示装置。
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