JPH10300839A - マイクロ波検知器 - Google Patents

マイクロ波検知器

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JPH10300839A
JPH10300839A JP9126244A JP12624497A JPH10300839A JP H10300839 A JPH10300839 A JP H10300839A JP 9126244 A JP9126244 A JP 9126244A JP 12624497 A JP12624497 A JP 12624497A JP H10300839 A JPH10300839 A JP H10300839A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不要な場所での警報出力を起こさせることの
ないマイクロ波検知器を提供すること 【解決手段】 マイクロ波検知部10,制御器11,警
報器12が順次接続されている。マイクロ波検知部によ
って所定周波数帯域のマイクロ波を検知すると、制御器
から警報指令が警報器に送出され、警報器は警報を出力
して、運転者にマイクロ波の検知を報知する。ここで、
制御器には前方車輌検知器13が接続されており、前方
車輌検知器により検知された前方車輌の有無を示す前方
車輌検知信号が制御器に出力される。係る前方車輌検知
信号により、警報指令の出力を決定する。前方車輌が有
る場合(目的のマイクロ波と同じ周波数帯域のマイクロ
波が使用されている可能性が高い)、マイクロ波検知に
よる警報の出力を停止し、前方車輌が無い場合、マイク
ロ波検知による警報の出力を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波検知器
に関するもので、より具体的には前方を走行する車輌の
有無に基づいて警報出力を制御するようにしたものに関
する。
【0002】
【従来の技術】レーダー式スピード測定器から発射され
たマイクロ波を検知した際に、警報器によるアラームを
発するように構成されたマイクロ波検知器が従来から知
られている。具体的な内部回路の説明は省略するが、ア
ンテナを介して受信した電波に、所定の周波数帯域で一
定の電界強度(レベル)以上のマイクロ波が存在してい
る場合には、目的とする検知対象のマイクロ波と判断
し、アラームを鳴らして運転者に警報を発生するように
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、自動ド
ア等における人検知用のマイクロ波の周波数も上記した
スピード測定器から発射されるマイクロ波の周波数帯域
内に存在するため、係る人検知用のマイクロ波を誤って
検知目的のマイクロ波と認識し誤警報が発せられること
がある。そして、人検知用のマイクロ波は、交通量が多
くて渋滞しやすい街中などで使用されている場合が多
く、明らかに安全な速度で走行している場合でも警報
(誤警報)を発するので、運転者をかえって不快にして
精神的ストレスを感じさせることもある。
【0004】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、検知対象の周波数帯域のマイクロ波のうち、目的と
するマイクロ波を確実に弁別・抽出して警報出力をする
ことができ、目的とするマイクロ波でない可能性が高い
場合には、不必要な警報出力を起こさせることのないマ
イクロ波検知器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明に係るマイクロ波検知器では、目的の周波
数帯域のマイクロ波を検知するマイクロ波検知手段と、
所定のマイクロ波を検知した際に警報出力する警報手段
とを備えたマイクロ波検知器であって、前方車輌を検知
する前方車輌検知手段を備え、前記マイクロ波検知手段
の検知信号と、前記前方車輌検知手段からの出力信号に
基づいて、前記警報出力の有無を決定し、前記警報手段
の動作を制御するように構成した(請求項1)。
【0006】誤警報が出力される原因となる人検知用の
センサ等は街中の交通量の多い道路の付近で用いられて
いる。よって、前方車輌の検知が行われた時にマイクロ
波が検知された場合には、安全な速度で走行しており、
かつ、人検知用のセンサである可能性が大きい。そこ
で、請求項1に記載するようにマイクロ波検知器に前方
車輌検知手段を備えることによって前方車輌の有無に基
づいて、走行している場所が人検知用センサ等のマイク
ロ波を検知しやすい場所であるか否かを判断することが
できる。そして、係る前方車輌の状態からマイクロ波に
よる警報の操作を行うことにより、渋滞している道路や
交通量の多い道路等を走行して安全に走行している場合
で、人検知用センサ等のマイクロ波の検知による誤警報
の出力を防ぐことができる。
【0007】そして、具体的な制御の一態様としては、
例えば前記前方車輌検知手段からの出力信号が、前方車
輌が有る状態を示す信号の時は、警報出力をしないよう
にすることである(請求項2)。この発明は、第1の実
施の形態によって実現されている。
【0008】前方車輌が有る状態を示す信号が検知され
た場合には、自車は安全な速度で走行していたり、人検
知用のセンサであると推測できるので、マイクロ波を検
知しても警報を出力する必要性は低い。よって、請求項
2に記載するように、前方車輌検知手段からの出力信号
が、前方車輌が有る状態を示す信号であると、警報を出
力しないようにすることで、人検知用センサ等のマイク
ロ波を検知した際に出力される誤警報を防止することが
できる。
【0009】また別の手段としては、前記警報手段は、
第1の警報手段と、第1の警報手段と比較して緩やかな
警報手段である第2の警報手段を備え、前記前方車輌検
知手段からの出力信号が、前方車輌が無い状態を示す信
号の時に前記マイクロ波検知手段でマイクロ波を検知し
た場合には前記第1の警報手段を用いて警報出力をし、
前記前方車輌検知手段からの出力信号が、前方車輌が有
る状態を示す信号の時に前記マイクロ波検知手段でマイ
クロ波を検知した場合には前記第2の警報手段を用いて
警報出力をするようにしてもよい(請求項3)。この発
明は、第2の実施の形態によって実現されている。
【0010】前方車輌が有る状態であっても、係る前方
車輌が危険な速度で走行している可能性があり、前方車
輌の速度に合わせて自車も危険な速度で走行してしまう
可能性がある。また、街中であっても目的とするマイク
ロ波の可能性がある。そこで、前方車輌が有る状態を検
知し、かつ、目的のマイクロ波を検知した場合に、第1
の警報手段と比較して緩やかな警報である第2の警報を
出力することによって、運転者に速度を確かめることを
促すことができ、さらに、渋滞している道路や交通量の
多い道路等を走行して安全に走行している場合に、マイ
クロ波の誤警報が出力されても、運転者の精神状態を良
好にすることができる。
【0011】さらにまた別の手段としては、前記車輌検
知手段からの出力信号に基づいて、前記目的のマイクロ
波の有無を判定する基準レベルを変更するようにし、か
つ、その変更は、前方車輌が有る場合の方が厳しくなる
ように構成することである(請求項4)。この発明は、
第3の実施の形態によって実現されている。
【0012】人検知用等のマイクロ波は、近距離に近付
いた人間等を検知するためのものなので、信号強度が弱
い。よって、例えば、マイクロ波の信号強度が所定の信
号強度以上であると検知するときに警報を出力すること
で、人検知用等のマイクロ波の検知を除くことができ
る。よって、検知した場合の誤警報を出力することが可
及的になくなる。
【0013】また、上記した各構成において、前方車輌
の有無を検知する前方車輌検知手段に替えて、前方車輌
との車間距離を測定する車間距離検出手段を用いるよう
にしても同様の作用効果が得られる(請求項5)。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るマイクロ波検
知器の第1の実施の形態の概略構成を示している。同図
に示すように、マイクロ波検知部10は所定周波数帯域
で一定の電界強度(信号強度)以上のマイクロ波の有無
を監視し、条件を満たすマイクロ波を検知した場合にマ
イクロ波検知信号を出力するもので、基本的な構成は従
来と同様である。そして従来であれば、係るマイクロ波
検知部10でマイクロ波検知出力があると、そのまま警
報器12を動作させて警報出力するようにしたが、本発
明ではマイクロ波検知部10と警報器12との間に制御
部11を設けるとともに、その警報器12に前方車輌検
知器13の前方車輌検知出力を与えるように構成してい
る。そして、制御部11では、マイクロ波検知部10と
前方車輌検知器13の両方の出力に基づいて最終的に警
報指令を出力するか否かを決定するようにしている。
【0015】図2は、本形態におけるマイクロ波検知部
10のブロック図を示している。従来一般に用いられて
いるものと同様な構成をとっており、同図に示すよう
に、アンテナ14を介して受信された入力信号がミキサ
15に与えられ、そこにおいてローカルオシレータ16
の出力と周波数混合されて中間周波数信号が生成される
ようになっている。
【0016】さらに、中間周波数信号を、中間周波増幅
器(IFAmp)17に入力し、所定周波数帯域(検知
したいマイクロ波の周波数帯域)の信号を選択・増幅
し、検波器18に入力する。そして、中間周波数信号を
検波器18で検波して、信号識別部19で検波した受信
信号中に信号強度が一定のレベル以上のマイクロ波があ
ったか否かを弁別し、マイクロ波検知出力を出力するよ
うにしている。このマイクロ波検知出力は、目的のマイ
クロ波が検知されると「H」が出力され、検知されない
と「L」が出力されるようになっている。
【0017】図3は、前方車輌検知器13の概略構成を
示している。同図に示すように、前方車輌検知器13
は、前方に向けて光を出射する発光部20と、前方から
の光を受光する受光部21と、それら発光部20,受光
部21の動作を制御するとともに、受光部21で受光さ
れた信号に基づいて前方車輌の有無を判断する信号処理
部22とを備えて構成されている。そして、車輌の前方
のサーチエリア内に物体があると、発光部20から出射
された光がその物体で反射して戻ってくるので、係る反
射光を受光部21で受光した場合には前方に物体があ
り、受光できない場合には物体がないと判断できる。な
お、受光した光が出射した光に基づく反射光か否かは、
周波数帯域や出射光と受光との間で同期検波等の処理を
行うことにより弁別できる。
【0018】通常、車輌23の後部には反射板23aが
取り付けられているので、前方に存在する物体が前方を
走行する車輌(前方車輌)の場合には他の物体に比べて
反射光の強度が強い。そこで、受光した反射光の光強度
により前方車輌の有無を判断できるようになっている。
そして、前方車輌がある場合には、前方車輌検知出力が
出力されるようになる。
【0019】上記したように、制御部11は、マイクロ
波検知器10で検知される目的とする周波数帯域のマイ
クロ波の有無情報と、前方車輌検知器13で検知される
前方車輌の有無情報に基づいて、警報出力をするか否か
を決定するもので、換言すると、目的の周波数帯域のマ
イクロ波が検出された場合に、それが真の検出目的のマ
イクロ波か否かを判断するものである。具体的には、前
方車輌検知器13から前方車輌の検知信号が出力された
場合には、マイクロ波検知器10の出力に関係なく警報
信号を出力しないようにし、前方車輌検知器13にて前
方車輌が検知されない場合にはマイクロ波検知部10か
ら検知信号が出力されると警報信号を出力するようにし
ている。
【0020】そして、係る処理を行うための構成として
は、たとえば図4に示すように構築できる。すなわち、
制御部11としては2入力1出力のアンド回路34を用
いて構成し、しかも、係るアンド回路34の一方の入力
側に、マイクロ波検知出力が入力され、もう一方の入力
側に、前方車輌検知出力が入力されるようにする。そし
て、マイクロ波検知部10の出力信号は、所定帯域のマ
イクロ波を検知した場合に「H」となるようにし、ま
た、前方車輌検知器13の出力信号は、前方車輌が有る
場合に「L」となるようにする。
【0021】これにより、前方車輌があると、アンド回
路34の一方の入力端子が「L」となるので、マイクロ
波検知部10の出力の状態に関係なくアンド回路34の
出力は「L」となる。また、前方車輌がないと、前方車
輌検知器13の出力は「H」となるので、アンド回路3
4の出力は、マイクロ波検知部10の出力と同一とな
る。よって、目的とする周波数帯域のマイクロ波を検出
した場合にアンド回路34の出力が「H」となる。そし
て、アンド回路34(制御部11)の出力が「H」の時
が警報信号となり、後段の警報器12が作動して、運転
者に対してアラーム等の警報を発する。
【0022】すなわち、前方車輌が検知可能な場合に
は、渋滞している道路を走行していたり、交通量の多い
道路を走行していると推測できる。係る道路では、人検
知用マイクロ波が使用されていることが多く、さらに、
安全速度で運転していると推測できる。よって、前方車
輌が検知された場合にマイクロ波検知部10でマイクロ
波を検知したとしてもそれは目的とするマイクロ波でな
い可能性が高く、速度超過の認識を行うための警報出力
の必要性が低くなる。そこで、運転作業の障害となる警
報を止めることにより、運転作業の安全性を高めること
ができるようになる。
【0023】上記した第1の実施の形態では、前方車輌
がある場合には、マイクロ波検知部10の出力に関係な
く警報出力をしないようにしたが、本発明では、それに
限ることはなくたとえば前方車輌のあるなしにより警報
の種類を替えるように構成しても良い。
【0024】そして、それを実現したのが図5に示す第
2の実施の形態である。本形態では、制御器及び警報器
の構成が第1の実施の形態のそれと異なっている。すな
わち、同図に示すように、制御器11内にはスイッチ回
路40が配置されており、係るスイッチ回路40の入力
側にマイクロ波検知出力が入力される。スイッチ回路4
0の出力側には、第1の警報器41と第2の警報器42
が別々に接続されている。第1の警報器41は、運転者
が警報を気付きやすくするため、ブザーが出力される。
第2の警報器42は、運転者に不快感を与えないように
するため、メロディが出力される。
【0025】第1の警報器41と第2の警報器42を切
り替えることができる。そして、各警報器は、スイッチ
回路40により選択された状態でマイクロ波検知部10
から検知出力がなされた時に動作し、警報出力するよう
になっている。
【0026】また、スイッチ回路40は、前方車輌検知
器からの出力信号に基づいて2つの出力経路のうち一方
を択一的に選択するように切り替えるようになってい
る。具体的には、前方車輌検知出力が「前方車輌が無
い」の場合には、スイッチ回路40の出力は、運転者に
警報を気付きやすくする第1の警報器41と接続するよ
うに切り替わる。また、前方車輌検知出力が「前方車輌
が有る」の場合には、スイッチ回路40の出力は、運転
者に不快感や精神的ストレスを与えない第2の警報器4
2と接続するように切り替わる。
【0027】これにより、マイクロ波検知部10から検
知出力が出力されない状態では、前方車輌の有無に関係
なくいずれの警報器41,42からも警報は発せられな
い。そして、前方車輌が無い状態でマイクロ波検知部1
0から検知出力が出力されると、第1の警報器41が動
作し、目的とするマイクロ波があることを運転者に報知
する。また、前方車輌がある状態でマイクロ波検知部1
0から検知出力が出力されると、第2の警報器42が動
作し、目的とするマイクロ波でないかもしれないが所定
の周波数帯域のマイクロ波が存在することを運転者に報
知する。このとき、検出したマイクロ波は目的とするも
のでない可能性のが高いが、目的とするマイクロ波の可
能性も残っているので、とりあえず警報を出力するが、
誤警報の可能性が高いので、運転者に不快感や精神的ス
トレスを与えない警報手段で報知する。
【0028】図6,図7は、本発明に係るマイクロ波検
知器の第3の実施の形態を示している。本形態では、前
方車輌の有無により所定帯域のマイクロ波を検知する際
の信号強度の判定レベルを変更し、前方車輌がある場合
には、より強いマイクロ波が進入してきたときに初めて
目的のマイクロ波を検知したとして警報出力するように
している。そして、全体のブロック構成は図1と同じで
あり、各部を以下のように構成することにより実現を図
る。
【0029】図6は本形態におけるマイクロ波検知部1
0のブロック図を示している。本形態におけるマイクロ
波検知部10の構成は、図2に示した第1の実施の形態
のそれと基本的に同様であるので、対応する部材につい
ては同一符号を用いて詳しい説明を省略する。本形態で
は、中間周波増幅器17のSメータ出力より、アンテナ
で受信したマイクロ波の信号強度に対応する信号を出力
するようにしている。もちろん通常の検波器18に対す
る出力も並列的に行われる。そして、マイクロ波検知部
10からは、通常のマイクロ波検知出力と、信号強度出
力の2つの情報が出力され、両方とも制御部11に与え
られるようになっている。
【0030】図7は、本形態における制御器のブロック
図を示している。同図に示すように、制御器11内に
は、前方車輌検知出力を制御信号として切り替え制御す
る2つの入力端子を備え択一的に選択された一方の入力
端子と接続される出力端子を備えたスイッチ回路43を
備えている。そして、スイッチ回路43の出力は警報器
12が接続されている。また、スイッチ回路43のその
2つ入力端子のうちの一方には、マイクロ波検知出力を
直接入力するようにしている。また、マイクロ波検知出
力は2つに分岐され、分岐された他方は2入力のアンド
回路44の一方の入力端子に接続される。そしてこのア
ンド回路44の他方の入力端子には、コンパレータ45
の出力が接続されている。このコンパレータ45では、
信号強度出力を基準電圧V2 と比較し、信号強度が基準
電圧V2 以上の時に「H」となり、基準電圧V2 未満の
時に「L」となるように設定されている。ここで基準電
圧V2 は、マイクロ波検知部10でマイクロ波有りと判
定する際の信号レベルより一定のマージンだけ高い値に
設定している。
【0031】また、スイッチ回路43は、前方車輌が無
い場合にはマイクロ波検知部10の出力が直接入力され
る入力端子を選択し、前方車輌がある場合にはアンド回
路44の出力が入力される入力端子を選択するように切
り替え制御される。
【0032】このように構成すると、前方車輌検知器の
出力が「前方車輌が無い」の場合には、マイクロ波検知
出力が直接スイッチ回路43に入力する経路に切り替え
る。従って、マイクロ波検知部10からマイクロ波検知
出力がなされると、それが警報出力となり警報器を動作
させて警報を出力する。
【0033】一方、そして、上記したように「前方車輌
が有る」場合に所定の周波数帯域のマイクロ波を検知し
た場合には、そのマイクロ波は人検知用等の非目的対象
物の可能性が高いが、それがたまたま目的とするマイク
ロ波の可能性もある。但し、人検知用等のマイクロ波
は、近距離に近付いた人間等を検知するためのものなの
で、目的とするマイクロ波に比べると信号強度が弱い。
【0034】そこで前方車輌検知器からの出力が「前方
車輌が有る」の場合には、アンド回路44の出力がスイ
ッチ回路43に入力される。すると、制御器11に入力
された信号強度出力はコンパレータ45によって、基準
電圧V2 と比較される。このとき、基準電圧V2 よりも
信号強度が低い場合には、たとえマイクロ波が検出され
たとしても人検知用等の目的外のマイクロ波と推定でき
るので、コンパレータ45の出力を「L」にしてマイク
ロ波検知部10の出力に関係なくアンド回路44の出力
が「L」になるようにする。これにより警報は出力され
ない。また、基準電圧V2 よりも信号強度が高い場合に
は、検出目的とするマイクロ波の可能性があるのでコン
パレータの出力を「H」にし、アンド回路44の出力が
「H」になるようにする。これにより、スイッチ回路4
3を介してアンド回路44の出力「H」が警報指令とし
て、警報器12に出力され、所定の警報が報知される。
【0035】なお、上記した第3の実施の形態では、中
間周波増幅器から信号強度を取り出し、それを基準電圧
と比較することにより、受信したマイクロ波の電界強度
(信号強度)ようにしたが、前方車輌の有無により、検
知目的のマイクロ波か否かを弁別する判定レベルを変化
させる手段としては、これに限ることはなく、例えばマ
イクロ波検知部10内の信号識別部における判定レベル
を変化させたり、中間周波増幅器等における増幅率を変
化させるなどのほか各種の対応をとることができる。
【0036】上記した第1〜第3の実施の形態における
マイクロ波検知器では、前方車輌検知器13による前方
車輌検知出力が制御器11に送出され、係る前方車輌検
知出力を基にして警報器を作動させる警報指令の出力を
制御していたが、係る前方車輌検知器をマイクロ波検知
部に接続し、前方車輌検知出力によって、マイクロ波検
知器(図1におけるマイクロ波検知部10,制御部1
1,警報器12)の電源のON,OFFを行ってもよ
い。
【0037】図8は前方車輌検知器によってマイクロ波
検知器の電源を切り替えるための回路を示している。同
図に示すように、入力端子46と出力端子47間にスイ
ッチ部48が接続されている。入力端子46には12V
のバッテリが接続されており、出力端子47を介してマ
イクロ波検知器と接続されている。そして、スイッチ部
48には前方車輌検知器13が接続されている。
【0038】スイッチ部48の切り替えは前方車輌検知
器13の前方車輌検知出力によって行われている。前方
車輌検知出力が「前方車輌が無い」であると、自車の周
囲の環境は誤警報を生じるマイクロ波を検知する可能性
が低い状態であるので、スイッチ部48のスイッチ48
aをON状態となるようにし、マイクロ波検知器の電源
をON状態にしている。また、前方車輌検知出力が「前
方車輌が有る」であると、自車の周囲の環境は誤警報を
生じるマイクロ波を検知する可能性が高い状態であるの
で、スイッチ部48のスイッチ48aをOFF状態とな
るようにし、マイクロ波検知器の電源をOFF状態にし
ている。よって、人検知用等のマイクロ波による誤警報
を防ぐことができる。
【0039】また、上記した各実施の形態並びに変形例
における前方車輌検知器に替えて車間距離検出器を用い
てもよい。そして、車間距離検出器で計測した前方車輌
との車間距離が所定の値以下であるときに、上記した各
実施の形態における「前方車輌が有る」状態の制御を行
い、車間距離が所定の値より離れているときに、「前方
車輌が無い」状態の制御を行うことで、上記したマイク
ロ波検知器と同じ動作を行うことができる。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明に係るマイクロ波検
知器では、前方車輌の有無を検知して、自車の周囲の環
境が誤警報を生じさせるマイクロ波を検知する状態であ
るか否かを判断し、マイクロ波検知による警報の出力を
制御することによって、運転者の精神状態に悪影響を与
える人検知用等の検出目的以外のマイクロ波による誤警
報を防ぐことができる。
【0041】請求項2のように構成すると、前方車輌が
無い状態で、かつマイクロ波を検知した場合にのみ警報
を出力することにより、前方車輌が有る状態(自車が街
中等の混雑した道路で走行していると推測される)では
マイクロ波検知による警報が出力されないので、人検知
用等のマイクロ波による誤警報は出力されない。よっ
て、運転者は誤警報により不快にさせられたり、精神的
ストレスを感じさせられることがなくなるので、運転者
は安全な運転を行うことができる。
【0042】請求項3のように構成すると、前方車輌が
有る状態で、かつマイクロ波を検知した場合に、緩やか
な警報で検知することにより、人検知用等のマイクロ波
による誤警報が出力されても、運転者は不快にさせられ
たり、精神的ストレスを感じさせられることがなくなる
ので、運転者は安全な運転を行うことができる。
【0043】請求項4のように構成すると、前方車輌が
無い状態であると、信号強度により、目的のマイクロ波
と人検知用等のマイクロ波とを識別することにより、誤
警報の出力をより防止することができるので、運転者は
不快にさせられたり、精神的ストレスを感じさせられる
ことがなくなるので、運転者は安全な運転を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマイクロ波検知器の第1の実施の
形態の概略構成図である。
【図2】本発明に係るマイクロ波検知器の第1の実施の
形態におけるマイクロ波検知部のブロック図である。
【図3】(A)は本発明に係るマイクロ波検知器の第1
の実施の形態における前方車輌検知器の概略構成図であ
る。(B)は本発明に係るマイクロ波検知器の第1の実
施の形態における前方車輌検知器のブロック図である。
【図4】本発明に係るマイクロ波検知器の第1の実施の
形態における制御器の動作を説明するための図である。
【図5】本発明に係るマイクロ波検知器の第2の実施の
形態における制御器の動作を説明するための図である。
【図6】本発明に係るマイクロ波検知器の第3の実施の
形態におけるマイクロ波検知部のブロック図である。
【図7】本発明に係るマイクロ波検知器の第3の実施の
形態における制御器の動作を説明するための図である。
【図8】前方車輌検知器によってマイクロ波検知器の電
源を切り替えるための回路のブロック図である。
【符号の説明】
10 マイクロ波検知部 11 制御器 12 警報器 13 前方車輌検知器 41 第1の警報器 42 第2の警報器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目的の周波数帯域のマイクロ波を検知す
    るマイクロ波検知手段と、所定のマイクロ波を検知した
    際に警報出力する警報手段とを備えたマイクロ波検知器
    であって、 前方車輌を検知する前方車輌検知手段を備え、 前記マイクロ波検知手段の検知信号と、前記前方車輌検
    知手段からの出力信号に基づいて、前記警報出力の有無
    を決定し、前記警報手段の動作を制御することを特徴と
    するマイクロ波検知器。
  2. 【請求項2】 前記前方車輌検知手段からの出力信号
    が、前方車輌が有る状態を示す信号の時は、警報出力を
    しないようにすることを特徴とする請求項1に記載のマ
    イクロ波検知器。
  3. 【請求項3】 前記警報手段は、第1の警報手段と、第
    1の警報手段と比較して緩やかな警報手段である第2の
    警報手段を備え、 前記前方車輌検知手段からの出力信号が、前方車輌が無
    い状態を示す信号の時に前記マイクロ波検知手段でマイ
    クロ波を検知した場合には前記第1の警報手段を用いて
    警報出力をし、 前記前方車輌検知手段からの出力信号が、前方車輌が有
    る状態を示す信号の時に前記マイクロ波検知手段でマイ
    クロ波を検知した場合には前記第2の警報手段を用いて
    警報出力をするようにしたことを特徴とする請求項1に
    記載のマイクロ波検知器。
  4. 【請求項4】 前記車輌検知手段からの出力信号に基づ
    いて、前記目的のマイクロ波の有無を判定する基準レベ
    ルを変更するようにし、 かつ、その変更は、前方車輌が有る場合の方が厳しくな
    るようにしたことを特徴とする請求項1に記載のマイク
    ロ波検知器。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の前記前
    方車輌検知手段に替えて、前方車輌との距離を測定する
    車間距離検出手段を用い、 前記車間距離検出手段から出力される前方車輌との距離
    と、前記マイクロ波検知手段の検知出力に基づいて警報
    手段の動作を制御するようにしたことを特徴とする請求
    項1〜4のいずれかに記載のマイクロ波検知器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010044632A (ja) * 2008-08-14 2010-02-25 Yupiteru Corp 車両用警報装置
JP2014123358A (ja) * 2013-12-17 2014-07-03 Yupiteru Corp 車両用警報装置
JP2015181032A (ja) * 2015-05-20 2015-10-15 株式会社ユピテル 車両用警報装置

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