JPH10300718A - 炭化水素センサ - Google Patents
炭化水素センサInfo
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- JPH10300718A JPH10300718A JP9105884A JP10588497A JPH10300718A JP H10300718 A JPH10300718 A JP H10300718A JP 9105884 A JP9105884 A JP 9105884A JP 10588497 A JP10588497 A JP 10588497A JP H10300718 A JPH10300718 A JP H10300718A
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Abstract
酸化物を用いた限界電流式の炭化水素センサに関し、測
定中の雰囲気中に酸素が混入したときでも、酸素による
誤差を少なくして、炭化水素を高感度かつ高精度に検知
できる炭化水素センサを提供する。 【解決手段】 炭化水素センサは、雰囲気中の酸素が移
行して解離されるカソード側に、固体電解質層の表面を
カソード上に空間を設けて覆うセラミック基板を設てア
ノード室となし、該セラミック基板と固体電解質層との
間にアノード室に連通する拡散律速孔を形成して成る酸
素拡散律速手段が設けられる。
Description
00℃)までの温度領域における炭化水素の検知および
濃度測定に使用される限界電流式の炭化水素センサに関
し、特に、居住環境中の炭化水素ガスの検知、自動車用
エンジン、ストーブ、触媒燃焼機器などの排ガス中の残
留炭化水素の検知をして、燃焼機器の燃焼制御(リーン
バーン)や触媒劣化モニターに利用可能な炭化水素セン
サの改良に関する。
を示すバリウムセリウム系酸化物を固体電解質に用いた
限界電流式(定電位電解式)の炭化水素センサを提案し
てきた(特開平7−285800)。この電解質を使用
したセンサは、雰囲気中の微量濃度の炭化水素に良好に
応答し、雰囲気中数ppmから数%オーダーの濃度範囲
の炭化水素をリニア検出できる能力がある。
ように、薄い板状に形成された固体電解質層1にバリウ
ムセリウム系酸化物(BaCeO3 組成のペロプスカイ
ト構造を有する焼結体の結晶層)を使用し、この電解質
層1の両表面にそれぞれ皮膜状の金属電極2、3が接合
固定され、これら電極のうちのアノード2には、固体電
解質層の当該表面に絶縁性のセラミック基板4でアノー
ドを囲繞したアノード室40と、このアノード室に被測
定雰囲気と連通する小内径の拡散律速孔42とから成る
拡散律速手段が設けられており、このセンサ自体を加熱
するためのヒータ6が、この例では、アノード室外のセ
ラミック4基板の外面に取着されている。
中に曝された状態で、電極2、3間に一定電位Eが印加
されて一定温度に加熱される。雰囲気中の炭化水素ガス
(図1中で、CHと表記)は、拡散律速孔42を経由し
てアノード室40内に拡散移動し、アノード室内で炭化
水素CHがアノード2電極表面で解離されて水素イオン
(H+ )即ちプロトンを生成し、プロトンが、固体電解
質層中をカソード側に移動して、カソードで水素分子に
なり雰囲気に放出される。そして、金属電極間には、電
解質層を流れる単位時間当たりのH+ 量に比例した電流
Aが流れる。ここで、拡散律速孔を設けることにより、
雰囲気中の炭化水素分圧に対応した炭化水素量が拡散に
よりアノード室に供給され、アノード室の炭化水素量に
比例した水素イオン量が電解質層を移動するので、測定
した電流の値は、雰囲気の炭化水素分圧に比例した値が
得られる。
の他の燃焼機器からの燃焼排ガスについて、炭化水素濃
度の定量的検知を行うセンサには、炭化水素だけの選択
性があり、エンジンなどのどのような作動状態にあって
も雰囲気中の炭化水素に感度が高くてデータの信頼性が
高いことが要求されている。同時に、このようなセンサ
は、小型であって、製造が簡便且つ容易であり、製造コ
ストが低いことも要求されている。このような用途に
は、バリウムセリウム系酸化物を用いた上述の限界電流
式の炭化水素センサが、プロトンの移動度が大きく、検
出電流信号も大きく、炭化水素濃度に対する直線性も良
好であるので、広く期待されている。
化物を固体電解質に利用する従来のセンサは、炭化水素
に対する良好な応答性を有するのであったが、雰囲気中
に酸素ガスが存在すると、センサはこの酸素ガスにも感
応して、電極間の検出電流には酸素ガスに対応する電流
が含まれることになり、大きな測定誤差の原因となって
いた。特に、炭化水素濃度が少量で、且つ、酸素濃度が
高い場合には、センサからの電流出力が大きく、このた
め炭化水素濃度の検出不能となった。このような雰囲気
組成の変動は、自動車エンジンの排気ガス中では、燃料
−空気混合比率や回転速度の変化によりしばしば生じ得
る。このように被測定雰囲気が炭化水素ガスと共に、酸
素ガス共存するような雰囲気ではセンサには酸素による
検出誤差が生じるので、炭化水素濃度の高精度の検知が
できないと言う問題があった。
ウム系酸化物を固体電解質に利用する限界電流式のセン
サについて、酸素混入雰囲気においても、酸素に不感応
であり且つ、炭化水素を正確に検知し又はその濃度を正
確に測定することのできる炭化水素センサを提供するこ
とを目的とする。
ウム系酸化物を固体電解質に利用した前記の限界電流式
炭化水素センサにおいて、雰囲気中の酸素が移行してイ
オン解離されるカソード側に、酸素の解離または移行を
阻止または低減する手段を設けることにより、カソード
における酸素イオン量を低減して、酸素イオン伝導を起
源とする誤差電流の発生を低減ないし阻止するものであ
る。
変動や誤動作は、バリウムセリウム系酸化物が酸素イオ
ン伝導性も有するするためであるが、従来のセンサは、
カソード側はH2 を放散させるために被測定雰囲気の露
出されている必要があり、このため被測定雰囲気の酸素
がカソード表面に移行して酸素イオンに解離され、その
酸素イオンが固体電解質内をアノード側に移動すること
により、電極での酸素を起源とする電流が炭化水素の検
出出力に加算されるのである。
っても、カソードにおける酸素イオンの発生を抑制し
て、誤差電流の発生を防止するものである。これを実現
するのに、本発明は、より具体的には、大別すると2つ
の手段に分類される。まず第1の手段は、酸素ガスのカ
ソードでの酸素解離を直接に阻止または低減する手段で
あって、これには、酸素に不活性な金属より成るカソー
ド及び、アノードより小面積としたカソード形状が採用
される。
べる如く、カソードへの酸素の移行を抑制するための酸
素抑制手段がある。これには、カソードへの酸素の拡散
移動を制御する酸素拡散律速手段、カソードへの酸素の
移動を規制する酸素吸収手段、又は、カソード側に酸素
の燃焼消費を促進する酸素消費手段が採用される。
発明の詳細をのべる。本発明の限界電流式の炭化水素セ
ンサの構造について、固体電解質層1は、バリウムセリ
ウム系酸化物としてBaCeO3 を基本組成とするペロ
ブスカイト型結晶構造を有する焼結体である。バリウム
セリウム系酸化物は、基本組成BaCeO3 化合物のC
eの一部を他の希土類元素に置換した化合物も利用可能
であり、 一般式で、 BaCe1-X MX 03 〔X=0.1
6≦×≦0.23〕 で表されるペロブスカイト系酸化物が使用でき、Mに
は、Ce以外の希土類金属、例えば、Y、Gd、Dy、
Sm、Tbなどが利用される。
るために層状に成形され、固体電解質層1の表面の片面
に金属皮膜のアノード2が、反対側の表面に金属皮膜の
カソード3が、この電解質層1を介して対置するように
被着される。さらに、アノード2側には、セラミック基
板4とガラススペーサ41とによりアノード室40が形
成され、セラミック基板4と固体電解質層1との間に炭
化水素の拡散律速孔42が形成され、アノード室40
が、雰囲気と連通されている。
セラミック基板4に取着され、このヒーター6により、
固体電解質層1を含めセンサ全体が一定の温度に加熱保
持される。測定の際には、このセンサ全体を被検ガス中
に配置して、加熱保持され、定電圧電源より2つの電極
に定電圧が印加され、その電流値をもって検出出力とさ
れる。
センサは、カソードの電極材料を酸素に不活性な金属材
料により形成するものである。ここに酸素に不活性な金
属には、好ましくは、アノード2の電極金属に通常使用
されるPtに対比して、酸素不活性な金属が利用され
る。具体的には、好ましくは、Ag、Cu、Ti、F
e、Co、Ni、Pd、Ruの中から選ばれた金属材料
が含まれる。これらの電極材料は、雰囲気の酸素分子の
カソードにおけるイオン化の速度ないし割合を低下させ
るので、カソードでの酸素イオンO2-の発生速度が少な
く、従って、電解質層中への酸素イオン伝導に起因する
限界電流が相対的に少なくなり、雰囲気中の酸素に起因
する検出電流への影響を低減するものである。
は、例えば、AgとAgなどの組合せが可能である。ア
ノードとカソードとの電極金属の別の組合せは、異種金
属間の組み合わせ、例えばアノードのPtとカソードの
Cu、アノードのPtとカソードのAg、PdとAuな
どの組み合わせでもよい。さらに、電極金属には、Pd
とPtの混合物やAgとAuなどの混合物でもよい。
排ガスを用い、アノードにPtを使用し、カソードにA
gを使用したセンサの検知特性を調べた例を示す。バリ
ウムセリウム系酸化物としてBaCe0.8 Gd0.2 O3
組成の焼結体から、10mm×10mmで厚さ0.45
mmの固体電解質層1を成形し、電極は、固体電解質層
1の表面にアノード2としてPt皮膜、他の表面にカソ
ード3としてAg皮膜を用いて、アノード2とカソード
3とを共に6×6mmの方形にパターン形成した。さら
に、アノード側に炭化水素の拡散律速孔42を有するア
ノード室40をセラミック基板4とガラススペーサ5に
より作製して、炭化水素センサにした。炭化水素の測定
は、センサ温度を約600℃に加熱保持した状態で、ア
ノード2とカソード3との間の印加電圧0.6Vで、上
記排ガス中にセンサを曝露し、各種ガス濃度の出力を調
べた。
す。また、比較のためアノードとカソードとに共にPt
電極を用いた従来のセンサの出力特性も合わせて示す。
本発明のセンサと従来センサとは、炭化水素濃度と検出
出力とが良好な直線性を示す。炭化水素濃度が低い状態
で酸素を5%混入したとき、従来センサでは、図2に併
記するように、電極間の電流出力が急激に増加したが、
しかし、本発明のセンサでは、酸素に起因した電流出力
の増加がかなり抑えられていることがわかる。このこと
より、明らかに本発明の炭化水素センサは、従来のもの
と比べ良好に炭化水素への選択的応答性を示し、酸素混
入時も高精度に検知可能であることが判る。
材料によりカソードを形成すること、さらに、アノード
とカソードとを異種の電極金属の組合せにすることは、
以下の実施形態に示す他の手段においても併用すること
が好ましい。
解質層1の表面に形成されるカソード3の面積をアノー
ド2の面積よりも相対的に小さくするものであり、これ
により、カソード表面で酸素が解離される頻度を低下さ
せ、電解質層中への酸素イオン伝導に起因する限界電流
を相対的に少なくするものである。
側から見たセンサの平面図を示すが、この例では電解質
1の表面のカソード3の方形電極は、これに対面する電
解質1の裏面のアノード2の方形電極よりも面積が縮小
されている。本発明においては、アノード3に対するカ
ソード2の電極面積の率は、30〜80%の範囲が適当
であり、カソードの電極面積率30%未満では、炭化水
素に対する検出電流が小さくなるので好ましくなく、8
0%越えると、酸素に起因する電流測定誤差の減少が改
善されない。この電極面積率は、好ましくは、50〜7
0%とする。
たセンサの実施例を示すが、センサの構造は、固体電解
質1に10mm×10mm厚さ0.45mmのBaCe
0.8Y0.2 O3 −α焼結体の電解質層に、アノード2と
カソード3とに共に、白金皮膜を使用して構成し、実施
例1と同様に、炭化水素の拡散律速孔を有するアノード
室40をセラミック基板4とガラススペーサ41により
作製した。アノード2とカソード3の形状は、図3
(A)に示すような方形にパターン形成し、電極面積
は、アノード2が0.36cm2 に対してカソード3を
0.25cm2 として、カソード3側を小面積とした。
自動車の排ガスを用いて、カソード面積を縮小したセン
サについて調べた炭化水素濃度と電流出力との関係を図
4に示す。また、比較のため、PtアノードとPtカソ
ードとを同じ面積にしたセンサの出力特性も併記した。
従来センサでは、炭化水素濃度が低い状態で酸素が混入
したとき、図4に示すように、電流出力が急激に上昇し
た。しかし、本発明のセンサでは、酸素に起因した電流
出力はかなり抑えられていることがわかる。このことよ
り、明らかに本発明の炭化水素センサが従来と比べ良好
に応答し、酸素混入時も高精度に検知可能であることが
証明された。
とに電極面積の相違する白金電極を用いたが、両電極
に、例えば、同じくAuを用いたものでも、PtとAu
との異種の組み合わせであっても同様の効果を確認して
いる。
面積を低減するのは、酸素の検出電流への影響を減らす
のには良いが、他方では、アノードからカソードに移動
する水素イオンH+ からみると、図3(B)に示すよう
に、アノード2の周辺縁部から電解質層1を移動してカ
ソード3に達する水素イオンは、電解質層1を厚み方向
に対して斜交するように移動するので、電解質層中のそ
の透過経路が長くなり、このことは、炭化水素検出の感
度低下の原因となり得る。
ノード2の外形とはほぼ同じとして、カソード3をその
面域に1つ以上の開口部30又は1つ以上の切欠き部3
1を形成して、カソード電極の面積を実質的に縮小する
ことである。これにより、アノード2からのカソード3
へのプロトンの透過経路が平均的に短くなり、炭化水素
の感度低下を抑えることができる。このようなカソード
は、細帯状の金属皮膜を使用して、図5(A)のように
開口部30を設けて格子状としたり、図5(B)のよう
に切欠き部31を設けて櫛状ないし魚骨状とする形状が
好ましく採用される。
属皮膜により格子状にした限界電流式炭化水素センサの
事例を、以下に示す。まず、印刷機を用い、電解質層1
の表面に、図5(A)に示すように、カソード3を、P
tペーストを使用して面域に16個の開口部30を形成
して格子状パターンとし、カソード以外のセンサの要素
の構成は、実施例1と同様にした。この場合には、カソ
ードの面積は、アノードの面積の35%であった。
して、被検ガスに自動車の排ガスを用いて、炭化水素濃
度と検出電流の関係を調べた。図6に、炭化水素濃度と
出力の関係を示す。また、比較のため従来の同じ面積の
Pt電極を用いたセンサの出力特性も合わせて示す。従
来センサでは、炭化水素濃度が低い状態で酸素が混入し
たとき、図に示すように、出力が急激に上昇した。しか
し、本発明の格子状カソードを用いたセンサは、いずれ
も酸素混入時も出力が抑えられ、従来と比べ、酸素混合
排ガス中の炭化水素を高精度に検出することが可能であ
ることがわかった。
サは、カソード側に酸素拡散律速手段を設けて、雰囲気
中から酸素がカソード側に移行する速度を律速するセン
サを含む。酸素拡散律速手段には、好ましくは、固体電
解質層1の表面をカソード3上に空間を設けて覆うセラ
ミック基板7を設け、該セラミック基板7と固体電解質
層1との間の拡散律速孔72を形成して成るものが採用
される。他の酸素拡散律速手段には、電解質層1上のカ
ソード面域上に直接に若しくは間接に被覆された連通気
孔性のセラミック層も利用される。
界電流式炭化水素センサの構造を示すが、センサは、固
体電解質層1として、この電解質層1の表面に、アノー
ド2とカソード3とを電極により形成し、この例では、
酸素拡散律速手段として、カソード3側に、セラミック
基板7とガラススペーサ71よりカソード室70を形成
し、セラミック基板7と電解質層1との間に雰囲気に連
通する小孔を設けて酸素拡散律速孔72とされている。
そして、アノード2側には、従来と同様に、炭化水素拡
散律速手段として、セラミック基板4とガラススペーサ
41によりアノード室40を形成して、セラミック基板
4と電解質層1との間の小孔42をもってを炭化水素の
拡散律速孔42としてある。
側では、雰囲気中の酸素は、セラミック基板7とガラス
スペーサ71で形成された酸素拡散律速孔72を通り、
カソード3での電解により酸素イオンに解離し、固体電
解質層1中を伝導し、アノードで酸素ガスとして放出さ
れる。しかしながら、このときの酸素流入速度は酸素拡
散律速孔72により制限されるので、固体電解質層1中
を移動する酸素イオン量が規制され、電極間に流れる電
流のうち酸素イオンに起因する電流を最小に抑えること
ができ、酸素による検出電流の誤差を最小限にすること
ができるのである。一方、炭化水素については、アノー
ド室40で電離された水素イオンは、上述のように、固
体電解質層を移動して、カソード室内のカソードで気体
水素になり、気体水素は酸素に比して拡散係数が大きい
ので、酸素拡散律速孔を通過して雰囲気中に放出され、
酸素拡散律速手段を設けても炭化水素の測定の支障には
ならない。
0mm×10mmで厚さ0.45mmのBaCe0.8 D
y0.2 O3 −α焼結体を利用し、アノード2とカソード
3とを白金電極により形成し、図7に示すように、カソ
ード側に酸素拡散律速手段としてカソード室70と酸素
拡散律速孔72を形成した炭化水素センサについて、そ
のの特性を、自動車の排ガス中で調べた。測定条件は、
素子温度約600℃、印加電圧0.6Vで行った。
の炭化水素濃度と出力の関係を示す。また、比較のため
カソード側に酸素拡散律速手段を備えない従来のセンサ
の出力特性も併せて示す。従来センサでは、炭化水素濃
度が低い状態で雰囲気中に酸素が混入したとき、図8に
示すように、出力が急激に上昇して、大きな誤差となっ
ているが、本発明のセンサでは、酸素混入によっても、
酸素拡散律速手段により電流出力変動はかなり低く抑え
られており、しかも、炭化水素濃度に対する出力電流の
感度特性は、従来センサと全く同じであることがわか
る。このことから、明らかに本発明の炭化水素センサ
が、酸素混入時も高精度に検知可能であることが証明さ
れた。
カソードへの酸素の移動を規制する酸素吸収手段を備え
たものである。酸素吸収手段は、カソード側に存在する
酸素を吸収させる機能を有するものであり、酸素吸収手
段としては、電解質層1上で、カソード3を覆って付着
された多孔質の酸素吸収層9が利用される。酸素吸収層
9は、例えば、酸化還元容易な酸化物の多孔体が挙げら
れる。このような酸化物としては、セリウム酸化物が好
ましく利用される。また、他の酸素吸収層9としては、
アルミナ系のモレキュラシーブも使用可能である。この
ような酸素吸収手段は、雰囲気中の酸素がカソードへ移
動する際に酸化物として吸着固定し、カソードに到達す
る酸素量を低減し、同時に、H+ イオンによりカソード
で発生した気体水素は、多孔性の酸素吸収手段を透過し
て、雰囲気中に放散されるので、炭化水素の測定の障害
にはならない。
が、固体電解質層1の表面には、アノード2とカソード
3とが形成され、カソード3にはその上面に酸素を吸収
させるセリウム酸化物層が塗布積層されて多孔質の酸素
吸収層9とされており、他方のアノード2側には、従来
のものと同様に、炭化水素拡散律速手段として、セラミ
ック基板4とガラススペーサ41によりアノード室40
が形成され、セラミック基板4と固体電解質層1間に拡
散律速孔42が形成されている。
例を以下に示すが、図9において、電解質層1に、外形
が10mm×10mmで厚さ0.45mmのBaCe
0.8 Y0.2 O3 −α焼結体を使用し、アノード2とカソ
ード3とを同じ面積の白金電極により形成し、アノード
2側の炭化水素律速手段を形成し、カソード2側には、
カソード3上にセリウム酸化物粉末を塗着して焼結した
酸素吸収層9を形成被覆した。この炭化水素センサの特
性を、自動車の排ガス中で調べた。図10に、炭化水素
濃度と出力の関係を示す。また、図10には、比較のた
めに、酸素吸収手段を設けない点を除いて同様の構成の
炭化水素センサについての出力特性も合わせて示す。
で酸素が混入したとき、図10に示すように、センサの
電流出力が急激に上昇するが、本発明のセンサでは、酸
素混入時の出力がかなり抑えられていることがわかる。
このことより、明らかに酸素吸収手段を備えた本発明の
炭化水素センサが、従来と比べ良好に応答し、酸素混入
時も高精度に検知可能であることが判る。
素センサは、カソード側に酸素の燃焼消費を促進する酸
素消費手段を有するものが含まれる。酸素消費手段は、
カソード側に存在する酸素を炭化水素と燃焼反応させて
消費させる機能を有するものである。酸素消費手段に
は、酸素と炭化水素との反応を促進させる触媒として、
Pt、Rh、Pd、Ruなどを使用することができる。
ック基板7とガラススペーサ71とによりカソード室7
0を雰囲気に連通可能に形成し、カソード室内のセラミ
ック基板7とガラススペーサ71の内面に触媒層8を塗
着した構造のものが採用できる。酸素消費手段としての
白金等の触媒を含む多孔質の触媒層8などは、塗膜焼成
法、溶射法その他、真空蒸着法、スパッタ法などの物理
的生成法や、CVD法などの化学的生成法が広く使用さ
れる。触媒層8の触媒は、カソード3には直接接触せず
に、カソード室70に入ってくる酸素と、同時に入って
くる炭化水素との燃焼反応を促進させて、酸素を酸化消
費させ、カソード3に移行する酸素量を極力低減するも
のである。
ソード3の全面を覆う適当な絶縁性セラミック質の連通
気孔性の担持体に前記の金属触媒を含有担持させたもの
でもよい。
固体電解質層1の表面に、アノード2とカソード3とが
形成され、炭化水素の拡散律速手段が、セラミック基板
4とガラス5によりアノード側に形成されている。酸素
消費手段には、図11に示すように、カソード3側の電
解質層1の表面にカソードを覆う形で、Ptの触媒層8
が形成されている。この触媒層8は、多孔質でガスの移
動は自由にできるようにされて、Ptの触媒作用によ
り、近傍の酸素は、炭化水素と反応し燃焼する。このよ
うにして、雰囲気から移動してきたカソード室70の酸
素は、カソードに到達する前に、取り除かれることにな
る。なお、小孔74は、同時に、酸素拡散律速孔72を
兼用させて、カソード室70を含めてた酸素消費手段
を、前記の酸素拡散律速手段を兼ねさせることもでき
る。
を以下に示すが、固体電解質1として外形10mm×1
0mmで厚さ0.45mmのBaCe0.8 Gd0.2 O3
−α焼結体を使用し、アノード2とカソード3とに同じ
面積のPt電極を用いて構成し、カソード3には酸素消
費手段として、セラミック基板7とガラススペーサ71
により雰囲気と連通可能な小孔74を備えたカソード室
70が形成され、セラミック基板7の内面と、カソード
室70連通する当該開口部72に多孔質の白金の触媒層
8で被覆した。また、アノード側には、従来と同様にセ
ラミック基板4とガラススペーサ41によりアノード室
40と炭化水素拡散律速孔42から成る炭化水素拡散律
速手段を構成した。
例と同様に、自動車の排ガス中で調べた。図12に、炭
化水素濃度と出力の関係を示す。また、比較のため、カ
ソード側に酸素消費手段を備えない従来のセンサの出力
特性も合わせて示す。従来センサでは、炭化水素濃度が
低い状態で酸素が混入したとき、図12に示すように、
出力が急激に上昇するが、本発明のセンサでは、酸素混
入に伴う出力はかなり抑えられていることがわかる。こ
のことより、明らかに本発明の炭化水素センサが従来と
比べ良好に応答し、酸素混入時も高精度に炭化水素の検
知が可能であることが判る。
固体電解質に利用した前記の限界電流式炭化水素センサ
において、雰囲気中の酸素が移行して解離されるカソー
ド側に、酸素の移行または解離を阻止または低減する手
段を構成したので、雰囲気からのカソードにおける酸素
イオン濃度を低減して、検出出力に酸素イオンを起源と
する誤差電流が発生することのないように、低減ないし
阻止し得て、炭化水素センサの精度と信頼性を高めるこ
とができ。
ードの採用や、アノードより小面積としたカソードの採
用により、特に、容易に且つ低コストで炭化水素センサ
を製造することが可能となる。
段、酸素吸収手段又は、酸素消費手段を備えることによ
り、カソードに到達する前に実質的に酸素を除去できる
ので、酸素共存下での炭化水素測定が、被測定雰囲気中
に存在する酸素の影響を実質的に受けることのなく、高
精度に実行することができる。
用した限界電流式の炭化水素センサの概念的に示す縦断
面図。
おける炭化水素濃度とセンサ電流出力とのの関係を示す
図。
示す固体電解質層の平面図(A)とその部分縦断面
(B)。
る炭化水素濃度とセンサ電流出力とのの関係を示す図。
(A,B)。
電流式炭化水素センサにおける図2同様図。
流式炭化水素センサの模式的断面図。
水素センサにおける図2同様図。
炭化水素センサの模式的断面図。
水素センサにおける炭化水素濃度とセンサ電流出力との
関係を示す図。
式炭化水素センサの模式的断面図。
センサの炭化水素濃度とセンサ電流出力との関係を示す
図。
Claims (15)
- 【請求項1】 バリウムセリウム系酸化物の固体電解質
層と、該電解質層を介して対置されたアノード及びカソ
ードと、該アノードへの炭化水素の拡散移動を制御する
炭化水素拡散律速手段と、酸素の該カソードでの解離又
はカソードへの移行を阻止又は低減するための手段と、
から成る限界電流式炭化水素センサ。 - 【請求項2】 バリウムセリウム系酸化物の固体電解質
層と、該電解質層を介して対置されたアノード及びカソ
ードと、該アノードへの炭化水素の拡散移動を制御する
炭化水素拡散律速手段と、から成る限界電流式炭化水素
センサにおいて、 前記カソードが、酸素に不活性な金属で構成されたこと
を特徴とする炭化水素センサ。 - 【請求項3】 前記カソードが、Ag、Cu、Ti、F
e、Co、Ni、Pd及びRuの中から選ばれた金属材
料を含んで成る請求項2に記載の炭化水素センサ。 - 【請求項4】 バリウムセリウム系酸化物の固体電解質
層と、該電解質層を介して対置されたアノード及びカソ
ードと、該アノードへの炭化水素の拡散移動を制御する
炭化水素拡散律速手段と、から成る限界電流式炭化水素
センサにおいて、 前記カソードの面積が、アノードの面積より小さいこと
を特徴とする炭化水素センサ。 - 【請求項5】 前記カソードが、その面域に1つ以上の
開口部を設けていることを特徴とする請求項4記載の炭
化水素センサ。 - 【請求項6】 前記カソードが、その面域に1つ以上の
切欠き部を設けていることを特徴とする請求項4記載の
炭化水素センサ。 - 【請求項7】 バリウムセリウム系酸化物の固体電解質
層と、該電解質層を介して対置されたアノード及びカソ
ードと、該アノードへの炭化水素の拡散移動を制御する
炭化水素拡散律速手段と、から成る限界電流式炭化水素
センサにおいて、 前記カソードへの酸素の拡散移動を制御する酸素拡散律
速手段を有することを特徴とする炭化水素センサ。 - 【請求項8】 前記の酸素拡散律速手段が、固体電解質
層の表面をカソード上に空間を設けて覆うセラミック基
板を設てアノード室となし、該セラミック基板と固体電
解質層との間にアノード室に連通する拡散律速孔を形成
して成る請求項7記載の炭化水素センサ。 - 【請求項9】 前記の酸素拡散律速手段が、カソード面
域上に直接に若しくは間接に被覆した連通気孔性セラミ
ック層であることを特徴とする請求項7記載の炭化水素
センサ。 - 【請求項10】 バリウムセリウム系酸化物の固体電解
質層と、該電解質層を介して対置されたアノード及びカ
ソードと、該アノードへの炭化水素の拡散移動を制御す
る炭化水素拡散律速手段と、から成る限界電流式炭化水
素センサにおいて、 前記カソードへの酸素の移動を規制する酸素吸収手段を
有することを特徴とする炭化水素センサ。 - 【請求項11】 前記酸素吸収手段が、カソード上を被
覆する多孔性のCe含有酸素吸収材料から成ることを特
徴とする請求項10記載の炭化水素センサ。 - 【請求項12】 バリウムセリウム系酸化物の固体電解
質層と、該電解質層を介して対置されたアノード及びカ
ソードと、該アノードへの炭化水素の拡散移動を制御す
る炭化水素拡散律速手段と、から成る限界電流式炭化水
素センサにおいて、 カソード側に酸素の燃焼消費を促進する酸素消費手段を
有することを特徴とする炭化水素センサ。 - 【請求項13】 前記酸素消費手段が、カソード上に空
間を形成して覆うセラミック基板の内側に触媒層を形成
して成ることを特徴とする請求項12に記載の炭化水素
センサ。 - 【請求項14】 前記のバリウムセリウム系酸化物が該
酸化物のCeの一部を他の希土類元素に置換した化合物
であることを特徴とする請求項請求項1、2、4、7、
10又は12に記載の炭化水素センサ。 - 【請求項15】 前記希土類元素が、Gdであることを
特徴とする請求項14に記載の炭化水素センサ。
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- 1997-04-23 JP JP10588497A patent/JP3841513B2/ja not_active Expired - Lifetime
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