JPH10300426A - ローラチェーンの摩耗検出方法及び摩耗検出装置 - Google Patents

ローラチェーンの摩耗検出方法及び摩耗検出装置

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JPH10300426A
JPH10300426A JP9114091A JP11409197A JPH10300426A JP H10300426 A JPH10300426 A JP H10300426A JP 9114091 A JP9114091 A JP 9114091A JP 11409197 A JP11409197 A JP 11409197A JP H10300426 A JPH10300426 A JP H10300426A
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JP
Japan
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image
roller
pin
roller chain
wear
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JP9114091A
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English (en)
Inventor
Hideaki Minami
秀明 南
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Tsubakimoto Chain Co
Original Assignee
Tsubakimoto Chain Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ローラチェーンへの負荷変動及びローラチェ
ーンの多角形運動に拘らずローラチェーンの摩耗を正確
に検出し得るローラチェーンの摩耗検出方法、及びその
実施に使用する装置を提供する。 【解決手段】 検出部53はデータ抽出部52から与えられ
たデータからローラ像の中心座標及びピン像の中心座標
Pを算定し、両中心座標の偏位を求める。検出部53は、
前回不認識情報が与えられてから今回不認識情報が与え
られるまでに求めた複数の偏位を比較し、その値が最も
大きい偏位を抽出し、ピン73外周面及びブシュ82内周面
の摩耗MPB,及びブシュ82外周面及びローラ85内周面の
摩耗MBRをそれぞれ算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内リンクに、リン
クプレートの幅寸法より大きい直径のローラが回転自在
に設けてあるローラチェーンの摩耗を検出する方法、及
びその実施に使用する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内リンクと外リンクとを交互につないで
スプロケットに掛け廻し、両端を継手リンクで連結して
物品の搬送又は動力の伝達を行うローラチェーンにあっ
ては、定期的なメンテナンスの際に、継手リンクを取り
除いてスプロケットからローラチェーンを外した後、ロ
ーラチェーンの長さを測定して初期の長さと使用後の長
さとの差分が基準値に達した場合、ローラチェーンを交
換して事故の発生を防止していた。しかし、このような
方法ではローラチェーンの取り外し・取り付けの作業に
多くの時間と労力とを要し、またローラチェーンが配設
された設備の操業を長時間停止しなければならないとい
う問題があった。
【0003】そのため、特開平 7−137976号公報には次
のような方法が開示されている。ローラチェーンの側部
に複数の光反射板を所定間隔を隔てて予め設けておく。
このローラチェーンを定速回転するスプロケットに取り
付け、該スプロケットの駆動によって回転移動している
ローラチェーンに設けた各光反射板を、それに光を照射
してその反射光を受光することによって検出し、光反射
板を検出した時間間隔から光反射板の間の距離を求め、
ローラチェーンの取り付け初期の時間間隔から求めた光
反射板の間の距離と検査時に求めた距離との差分が基準
値に達した場合、ローラチェーンを交換する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来の方法にあっては、ローラチェーンへの負荷変動に
よってスプロケットが定速回転しない場合があり、ま
た、スプロケットに歯合したローラチェーンは多角形運
動しながら移動するため、スプロケットが定速回転して
いる場合であってもローラチェーンの移動速度は変動し
ており、前述した如く求めた距離の誤差要因になる。
【0005】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところはローラチェーンのピ
ンの像及び該ピンを内嵌させたブシュに外嵌してあるロ
ーラの像を含む画像を得、得られた画像に基づいてピン
の像の中心位置及びローラの像の中心位置を算定し、算
定した両中心位置の偏位を求め、求めた偏位に基づい
て、ローラ,ブシュ及びピンの摩耗を検出することによ
って、ローラチェーンへの負荷変動及びローラチェーン
の多角形運動に拘らずローラチェーンの摩耗を正確に検
出し得るローラチェーンの摩耗検出方法、及びその実施
に使用する装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1発明に係るローラチ
ェーンの摩耗検出方法は、複数の外リンクと内リンクと
を交互に連結して環状になし、スプロケットに掛け廻
し、該スプロケットによって回動され、各外リンクに長
手方向に距離を隔てて2本のピンが設けてあり、各内リ
ンクに、相隣る外リンクの一方のピンを内嵌させた2つ
のブシュが設けてあり、両ブシュに、外リンクの長手方
向に直交する方向の寸法より大きい直径のローラがそれ
ぞれ外嵌してあるローラチェーンの摩耗を検出する方法
において、前記ローラチェーンのピンの一端側を撮像し
て、ピンの像及び該ピンを内嵌させたブシュに外嵌して
あるローラの像を含む画像を得、得られた画像に基づい
てピンの像の中心位置及びローラの像の中心位置を算定
し、算定した両中心位置の偏位を求め、求めた偏位に基
づいて、前記ローラ,ブシュ及びピンの摩耗を検出する
ことを特徴とする。
【0007】第2発明に係るローラチェーンの摩耗検出
方法は、第1発明において、同一のピン及びローラに係
る複数の画像を得、各画像に基づいて偏位をそれぞれ求
め、求めた複数の偏位から所要の偏位を抽出し、抽出し
た偏位に基づいて、摩耗を検出することを特徴とする。
【0008】第3発明に係るローラチェーンの摩耗検出
方法は、第2発明において、複数の偏位を比較し、大き
い方の偏位を選択することを特徴とする。
【0009】第4発明に係るローラチェーンの摩耗検出
方法は、第1乃至第3発明の何れかにおいて、前記偏位
から、ローラチェーンの寸法に応じて予め設定した基準
値を減算することによって摩耗を検出することを特徴と
する。
【0010】第5発明に係るローラチェーンの摩耗検出
装置は、複数の外リンクと内リンクとを交互に連結して
環状になし、スプロケットに掛け廻し、該スプロケット
によって回動され、各外リンクに長手方向に距離を隔て
て2本のピンが設けてあり、各内リンクに、相隣る外リ
ンクの一方のピンを内嵌させた2つのブシュが設けてあ
り、両ブシュに、外リンクの長手方向に直交する方向の
寸法より大きい直径のローラがそれぞれ外嵌してあるロ
ーラチェーンの摩耗を検出する装置において、前記ロー
ラチェーンのピンの一端側に対向配置した撮像装置と、
該撮像装置で撮像して得た、ピンの像及び該ピンを内嵌
させたブシュに外嵌してあるローラの像を含む画像に基
づいて、ピンの像の中心位置及びローラの像の中心位置
を算定する手段と、算定した両中心位置の偏位を求める
手段と、求めた偏位に基づいて、前記ローラ,ブシュ及
びピンの摩耗を検出する検出手段とを備えることを特徴
とする。
【0011】第6発明に係るローラチェーンの摩耗検出
装置は、第5発明において、前記画像を所定の時間間隔
で取り込む手段と、各画像にピンの像及びローラの像が
含まれているか否かを判断する手段と、画像内にピンの
像及びローラの像が含まれていると判断された間に得ら
れた複数の画像に基づいてそれぞれ求められた複数の偏
位から所要の偏位を抽出する抽出手段とを備え、前記検
出手段は抽出した偏位に基づいて、摩耗を検出するよう
になしてあることを特徴とする。
【0012】第7発明に係るローラチェーンの摩耗検出
装置は、第6発明において、前記抽出手段は、複数の偏
位を比較する手段と、大きい方の偏位を選択する手段と
を具備することを特徴とする。
【0013】第8発明に係るローラチェーンの摩耗検出
装置は、第5乃至第7発明の何れかにおいて、前記検出
手段は、前記偏位から、ローラチェーンの寸法に応じて
予め設定された基準値を減算する手段を具備することを
特徴とする。
【0014】図5はローラチェーンの部分斜視図であ
り、図中71は外プレート、81は内プレートである。外プ
レート71及び内プレート81は、同じ寸法の長円形の平板
な部材の両極近傍に2つの穴をそれぞれ開設してあり、
開設した穴の直径は外プレート71より内プレート81の方
が大きい。内プレート81の2つの穴には、円筒状のブシ
ュ82,82の一端がそれぞれしまりばめしてあり、ブシュ
82,82の他端と別の内プレート81とをしまりばめするこ
とによって内リンク8が形成してある。この内リンク8
のブシュ82,82には、外プレート71及び内プレート81の
幅寸法より大きな直径のローラ85,85が回転自在に外嵌
してある。
【0015】外プレート71の2つの穴には、円柱状のピ
ン73,73の一端がそれぞれしまりばめしてあり、ピン7
3,73の他端と別の外プレート71とをしまりばめして外
リンク7が形成してある。そして、前述したように内リ
ンク8を形成し、外プレート71にはめこんだピン73,73
の一方を内リンク8の一方のブシュ82に挿通し、前述し
た如く外リンク7を形成することによって、外リンク7
と内リンク8とを連結する操作を繰り返してローラチェ
ーン10が環状に組み立ててある。このローラチェーン10
をスプロケットに掛け廻し、スプロケットを起動してロ
ーラチェーン10を回転駆動する。
【0016】図6は図5に示したローラチェーン10の摩
耗を説明する説明図である。なお、図中、図5に対応す
る部分には同じ番号を付してその説明を省略する。図6
に示したように、ローラチェーン10が回転駆動される
と、ブシュ82に外嵌したローラ85がレール11上を転動
し、ブシュ82の外周面とローラ85の内周面とが接触摩耗
する。このとき、ローラ85は転動しているため、ローラ
85の内周面は略均一に摩耗する一方、ブシュ82は内プレ
ート81にしまりばめされているため、ブシュ82の外周面
は、レール11に近い部分ほど大きく摩耗する。また、ロ
ーラチェーン10が回転駆動されると、ピン73の外周面と
ブシュ82の内周面とが接触摩耗する。このとき、ピン73
は外プレート71にしまりばめされており、ブシュ82は内
プレート81にしまりばめされているため、ローラ85がレ
ール11上を転動している間、ピン73及びブシュ82は外プ
レート71及び内プレート81の長手方向の一点で接触し、
その部分が大きく摩耗する。
【0017】このような摩耗によって、ローラ85の中心
R(rx ,ry )とピン73の中心P(px ,py )との
相対的な位置が徐々に偏位する。中心R(rx ,ry
と中心P(px ,py )との偏位である(rx −px
及び(ry −py )は、前述した説明から、|rx −p
x |≒(ピン73の中心とブシュ82の中心との間のx軸方
向の距離、即ちピン73とブシュ82とのクリアランス初期
値)+(ピン73の外周面摩耗)+(ブシュ82の内周面摩
耗)であり、|ry −py |≒(ブシュ82の中心とロー
ラ85の中心との間のy軸方向の距離、即ちブシュ82とロ
ーラ85とのクリアランス初期値)+(ブシュ82の外周面
摩耗)+(ローラ85の内周面摩耗)である。
【0018】第1、第4、第5及び第8発明にあって
は、例えば、ピン及び該ピンを内嵌させたブシュに外嵌
してあるローラを撮像して得た画像に基づいて、ピン及
びローラの輪郭を特定し、特定した輪郭からピンの像の
中心位置及びローラの像の中心位置をそれぞれ算定す
る。一方、ローラチェーンの設計値に基づいて求めた、
ピンとブシュとのクリアランス初期値及びブシュとロー
ラとのクリアランス初期値を予め設定しておき、算定し
た両中心位置の偏位から対応するクリアランス初期値を
減算することによって、ピン,該ピンが内嵌したブシュ
及び該ブシュに外嵌したローラの摩耗を算出する。これ
によって、ローラチェーンへの負荷変動及びローラチェ
ーンの多角形運動に拘らずローラチェーンの摩耗を正確
に検出することができる。
【0019】第2、第3、第6及び第7発明にあって
は、撮像装置からの画像を所定時間間隔で取り込んで、
同一のピン及びローラに係る複数の画像を得る。得られ
た各画像に基づいて、ピンの像の中心位置及びローラの
像の中心位置の偏位をそれぞれ求め、求めた複数の偏位
を比較し、大きい方の偏位を選択することによって、複
数の偏位から所要の偏位を抽出する。ピンとブシュとの
間,又はブシュとローラとの間に塵又は埃が入り込んだ
場合、前述した如く検出した摩耗に誤差が含まれること
になる。塵又は埃が入り込んだ場合、ピンの像の中心位
置及びローラの像の中心位置の偏位はその分だけ減少す
るため、その偏位を前述したようにして除去することに
よって、摩耗を正確に検出することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。図1は、本発明に係る摩
耗検出装置の構成を示すブロック図であり、図2及び図
3は図1に示したコンピュータ5による摩耗の検出手順
を示すフローチャートである。外プレート71及び内プレ
ート81は、同じ寸法の長円形の平板な部材の両極近傍に
2つの穴をそれぞれ開設してあり、開設した穴の直径は
外プレート71より内プレート81の方が大きい。内プレー
ト81の2つの穴には、円筒状の2つのブシュ(図示せ
ず)の一端がそれぞれしまりばめしてあり、両ブシュの
他端と別の内プレート81とをしまりばめすることによっ
て内リンク8が形成してある。この内リンク8の2つの
ブシュには、外プレート71及び内プレート81の幅寸法よ
り大きな直径のローラ85,85が回転自在に外嵌してあ
り、ローラ85,85はレール11上を転動するようになして
ある。
【0021】外プレート71の2つの穴には、円柱状のピ
ン73,73の一端がそれぞれしまりばめしてあり、ピン7
3,73の他端と別の外プレート71とをしまりばめして外
リンク7が形成してある。そして、前述したように内リ
ンク8を形成し、外プレート71にはめこんだピン73,73
の一方を内リンク8の一方のブシュに挿通し、前述した
如く外リンク7を形成することによって、外リンク7と
内リンク8とを連結する操作を繰り返してローラチェー
ン10が環状に組み立ててある。このローラチェーン10を
スプロケットに掛け廻し、スプロケットの回転駆動によ
ってローラチェーン10が矢符方向へ移動されている。
【0022】ローラチェーン10の側面に対向して撮像装
置1が配置してあり、撮像装置1からローラチェーン10
の側面への垂線上にハーフミラー2が、前記垂線に対し
て斜めに配置してある。ハーフミラー2に対向して投光
器3が配置してある。投光器3が出射した光はハーフミ
ラー2によって反射されてローラチェーン10の側面に照
射され、ローラチェーン10からの反射光がハーフミラー
2を透過して撮像装置1に入射するようになっており、
撮像装置1はピン73及び該ピン73が内嵌したブシュに外
嵌したローラ85を撮像し得るようになしてある。
【0023】撮像装置1は撮像して得たアナログ画像を
アナログ/ディジタル(A/D)変換器4に与え、A/
D変換器4はローラチェーン10の移動速度に比べて十分
短い変換周期でディジタル画像に変換し、それをコンピ
ュータ5の画像認識部51に与える。画像認識部51は、A
/D変換器4から画像が与えられるまで待機し(ステッ
プS1)、それが与えられると、その画像中にピン73の
像及び該ピン73に外嵌したローラ85の像が予め定めた部
分形状以上含まれるか否かを認識し(ステップS2)、
それらが含まれている場合、その画像をデータ抽出部52
に与える。一方、ピン73の像及びローラ85の像が予め定
めた部分形状以上含まれていない場合、画像認識部51
は、A/D変換器4から与えられた画像をデータ抽出部
52に与えることなく、後述する検出部53に不認識情報を
与える(ステップS6)。
【0024】データ抽出部52は画像認識部51から画像が
与えられると、その画像から次のようにして所要のデー
タを抽出し(ステップS3)、抽出したデータを摩耗を
検出する検出部53に与える。なお、前述したA/D変換
器4の変換周期は、同一のピン73について少なくとも2
つの画像が画像認識部51で認識されるように設定してあ
る。
【0025】図4は図1に示したデータ抽出部52による
データの抽出方法を説明する説明図である。データ抽出
部52は、外プレート像、内プレート像、ピン像、ローラ
像、及びレール像の輪郭を特定する。データ抽出部52
は、ローラ像及びピン像を通り、レール像に直交する第
1線分L1 を設定し、該第1線分L1 とローラ像の輪郭
とが交わる座標RU (v,ruy),RD (v,rdy)、
及び第1線分L1 とピン像の輪郭とが交わる座標P
U (v,puy),PD (v,pdy)を求める。
【0026】また、データ抽出部52は、ローラ像を通り
レール像に平行な第2線分L2 、及びピン像を通りレー
ル像に平行な第3線分L3 をそれぞれ設定する。データ
抽出部52は、第2線分L2 とローラ像の輪郭とが交わる
座標RR (rrx,hr ),R L (rlx,hr )、及び第
3線分L3 とピン像の輪郭とが交わる座標PR (prx
p ),PL (plx,hp )をそれぞれ求める。そし
て、データ抽出部52は、求めた8つの座標RU (v,r
uy),RD (v,rdy),PU (v,puy),P
D (v,pdy),RR (rrx,hr ),RL (rlx,h
r ),PR (prx,hp),PL (plx,hp )を検出
部53に与える。
【0027】検出部53はデータ抽出部52から与えられた
8つの座標を、次の(1)〜(4)式に代入して、ロー
ラ像の中心座標R(rx ,ry )及びピン像の中心座標
P(px ,py )(共に図4参照)を算定し、その算定
結果を次の(5)式に代入して両中心座標の偏位を求め
る(ステップS4,S5)。 rx =(rlx+rrx)/2 …(1) ry =(ruy+rdy)/2 …(2) Px =(plx+prx)/2 …(3) Py =(puy+pdy)/2 …(4) 偏位=(|rx −px |,|ry −py |) …(5)
【0028】検出部53は、画像認識部51から不認識情報
が与えられたか否かを判断し(ステップS7)、それが
与えられたと判断するまで、ステップS1〜S6までの
動作が繰り返えされる。検出部53は、画像認識部51から
不認識情報が与えられたと判断すると、前回不認識情報
が与えられてから今回不認識情報が与えられるまでに求
めた複数の偏位を比較し、その値が最も大きい偏位(|
x −px max ,|ry −py max )を抽出する
(ステップS8)。
【0029】検出部53には、ローラチェーン10の設計値
に基づいて求めた、ピン73とブシュ82とのクリアランス
初期値CPB及びブシュ82とローラ85とのクリアランス初
期値CBRが予め設定してある。検出部53は、抽出した偏
位及びクリアランス初期値C PB,CBRを次の(6)式,
(7)式に代入して、ピン73外周面及びブシュ82内周面
の摩耗MPB,及びブシュ82外周面及びローラ85内周面の
摩耗MBRをそれぞれ算出し(ステップS9)、それらを
表示装置6に与え(ステップS10)てそこに表示させ
る。 MPB=|rx −px max −CPB …(6) MBR=|ry −py max −CBR …(7)
【0030】なお、図1ではハーフミラー2を用いてロ
ーラチェーン10に投光するようになしてあるが、本発明
はこれに限らず、投光器2の配置を変えて、ローラチェ
ーン10に直接投光するようになしてもよい。また、ピン
像の中心座標を、ピン像の輪郭から算定してあるが、本
発明はこれに限らず、ピンの中心軸の位置にマークを設
けておき、該マークの位置を特定することによってピン
像の中心座標を求めるようになしてもよい。
【0031】
【発明の効果】第1、第4、第5及び第8発明にあって
は、ローラチェーンへの負荷変動及びローラチェーンの
多角形運動に拘らず、摩耗を正確に求めることができ
る。
【0032】第2、第3、第6及び第7発明にあって
は、塵又は埃等によって増大したピンの像の中心位置と
ローラの像の中心位置との偏位が除去され、摩耗の検出
精度が更に向上する等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る摩耗検出装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】図1に示したコンピュータによる摩耗の検出手
順を示すフローチャートである。
【図3】図1に示したコンピュータによる摩耗の検出手
順を示すフローチャートである。
【図4】図1に示したデータ抽出部によるデータの抽出
方法を説明する説明図である。
【図5】ローラチェーンの部分斜視図である。
【図6】図5に示したローラチェーンの摩耗を説明する
説明図である。
【符号の説明】
1 撮像装置 2 ハーフミラー 3 投光器 5 コンピュータ 10 ローラチェーン 11 レール 51 画像認識部 52 データ抽出部 53 検出部 73 ピン 85 ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G06T 7/00 G06F 15/62 400

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の外リンクと内リンクとを交互に連
    結して環状になし、スプロケットに掛け廻し、該スプロ
    ケットによって回動され、各外リンクに長手方向に距離
    を隔てて2本のピンが設けてあり、各内リンクに、相隣
    る外リンクの一方のピンを内嵌させた2つのブシュが設
    けてあり、両ブシュに、外リンクの長手方向に直交する
    方向の寸法より大きい直径のローラがそれぞれ外嵌して
    あるローラチェーンの摩耗を検出する方法において、 前記ローラチェーンのピンの一端側を撮像して、ピンの
    像及び該ピンを内嵌させたブシュに外嵌してあるローラ
    の像を含む画像を得、得られた画像に基づいてピンの像
    の中心位置及びローラの像の中心位置を算定し、算定し
    た両中心位置の偏位を求め、求めた偏位に基づいて、前
    記ローラ,ブシュ及びピンの摩耗を検出することを特徴
    とするローラチェーンの摩耗検出方法。
  2. 【請求項2】 同一のピン及びローラに係る複数の画像
    を得、各画像に基づいて偏位をそれぞれ求め、求めた複
    数の偏位から所要の偏位を抽出し、抽出した偏位に基づ
    いて、摩耗を検出する請求項1記載のローラチェーンの
    摩耗検出方法。
  3. 【請求項3】 複数の偏位を比較し、大きい方の偏位を
    選択する請求項2記載のローラチェーンの摩耗検出方
    法。
  4. 【請求項4】 前記偏位から、ローラチェーンの寸法に
    応じて予め設定した基準値を減算することによって摩耗
    を検出する請求項1乃至3の何れかに記載のローラチェ
    ーンの摩耗検出方法。
  5. 【請求項5】 複数の外リンクと内リンクとを交互に連
    結して環状になし、スプロケットに掛け廻し、該スプロ
    ケットによって回動され、各外リンクに長手方向に距離
    を隔てて2本のピンが設けてあり、各内リンクに、相隣
    る外リンクの一方のピンを内嵌させた2つのブシュが設
    けてあり、両ブシュに、外リンクの長手方向に直交する
    方向の寸法より大きい直径のローラがそれぞれ外嵌して
    あるローラチェーンの摩耗を検出する装置において、 前記ローラチェーンのピンの一端側に対向配置した撮像
    装置と、該撮像装置で撮像して得た、ピンの像及び該ピ
    ンを内嵌させたブシュに外嵌してあるローラの像を含む
    画像に基づいて、ピンの像の中心位置及びローラの像の
    中心位置を算定する手段と、算定した両中心位置の偏位
    を求める手段と、求めた偏位に基づいて、前記ローラ,
    ブシュ及びピンの摩耗を検出する検出手段とを備えるこ
    とを特徴とするローラチェーンの摩耗検出装置。
  6. 【請求項6】 前記画像を所定の時間間隔で取り込む手
    段と、各画像にピンの像及びローラの像が含まれている
    か否かを判断する手段と、画像内にピンの像及びローラ
    の像が含まれていると判断された間に得られた複数の画
    像に基づいてそれぞれ求められた複数の偏位から所要の
    偏位を抽出する抽出手段とを備え、前記検出手段は抽出
    した偏位に基づいて、摩耗を検出するようになしてある
    請求項5記載のローラチェーンの摩耗検出装置。
  7. 【請求項7】 前記抽出手段は、複数の偏位を比較する
    手段と、大きい方の偏位を選択する手段とを具備する請
    求項6記載のローラチェーンの摩耗検出装置。
  8. 【請求項8】 前記検出手段は、前記偏位から、ローラ
    チェーンの寸法に応じて予め設定された基準値を減算す
    る手段を具備する請求項5乃至7の何れかに記載のロー
    ラチェーンの摩耗検出装置。
JP9114091A 1997-05-01 1997-05-01 ローラチェーンの摩耗検出方法及び摩耗検出装置 Pending JPH10300426A (ja)

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