JPH10300343A - 熱処理装置 - Google Patents

熱処理装置

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Publication number
JPH10300343A
JPH10300343A JP11124197A JP11124197A JPH10300343A JP H10300343 A JPH10300343 A JP H10300343A JP 11124197 A JP11124197 A JP 11124197A JP 11124197 A JP11124197 A JP 11124197A JP H10300343 A JPH10300343 A JP H10300343A
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JP
Japan
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web
hot air
support roll
heat treatment
guide plate
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Application number
JP11124197A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Mori
佳久 森
Shigeyoshi Kobayashi
成好 小林
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Hirano Tecseed Co Ltd
Hirano Steel Recycle Co
Original Assignee
Hirano Tecseed Co Ltd
Hirano Steel Recycle Co
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Publication date
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  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ウエブWを熱処理室内で安定に走行させ得る
熱処理装置を提供する。 【解決手段】 熱処理室内部を前方に向い走行するウエ
ブWに熱風を噴射しウエブWを熱処理加工する装置であ
って、ウエブWを下面から支持する支持ロール70がウエ
ブ幅方向に延びると共にウエブ走行方向所定間隔毎に支
持ロール70の前側に前方に向い開口すると共に、ウエブ
幅方向に延びる前側熱風噴射口58が設けられ、ウエブW
の走行路下方におけるロール70の後側には後方に向かい
開口すると共に幅方向に延びる後側熱風噴射口58が設け
られ、前側噴射口58には、熱風を水平方向前方あるいは
やや斜め下向前方に案内する前側ガイド板62が延設さ
れ、後側噴射口58には、熱風をやや斜め下方後方に案内
する後側ガイド板64が延設され、前側熱風噴射口及び後
側熱風噴射口はいずれも、少くとも支持ロール70の頂部
70aより下方に存在している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来のロ
ールサポート型の熱処理装置は、支持ロール上を走行す
るウエブに対し、上面から及び/又は下面からウエブ垂
直方向に熱風を噴射して当該ウエブを熱処理加工してい
た。
【0003】上記の熱処理装置にあっては、熱風が噴射
されたウエブが走行中、上下に波打ってしまい、ウエブ
を安定に搬送することができないという問題があった。
また、そのため、支持ロール表面に対するウエブの接触
面積が小さくなり、ウエブからのトルクでは支持ロール
を回転させることはできず、別途、支持ロールを強制回
転させるための駆動装置を必要とした。
【0004】そこで、ウエブの走行を安定にすべく、ウ
エブに対する熱風の噴射角度を変えた次のような提案が
なされた(特開平7−294123号公報)。すなわ
ち、図6に示すように、ウエブ(W)の走行路の下方に
並設され、前記ウエブ(W)の幅方向へ斜め上方に向か
って熱風を噴射する噴射口(100) を有する複数のノズル
(101) を備えた熱処理装置が提案された。
【0005】なるほど、この熱処理装置により、ウエブ
(W)の大きな浮き沈みを抑えつつウエブ(W)を前方
に向けて安定良く搬送することができ、またこれによっ
て、支持ロール(102) 表面に対するウエブ(W)の接触
面積が大きくなるので、ウエブ(W)の推進力が支持ロ
ール(102) の回転に寄与し得、支持ロール(102) を強制
回転させるための駆動装置は不要となった。
【0006】しかしながら、図からも明らかなように、
支持ロール(102) 表面における前側部分(図6では支持
ロール(102) の右側部分)に対するウエブ(W)の接触
面積こそ大きいものの、支持ロール(102) 表面における
後側部分(図6では左側部分)に対するウエブ(W)の
接触面積は、ウエブ(W)のバタツキ等もあり、やはり
以前と同様小さく、満足できるものではなかった。
【0007】[発明の目的]本発明は上記の実情に鑑み
てなされたものであり、その目的は、支持ロールに対す
るウエブの接触面積をさらに大きくしてウエブを熱処理
室内部にてより一層安定に走行させることのできる熱処
理装置を提供するところにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の熱処理装
置は、熱処理室内部を前方に向かって走行するウエブに
熱風を噴射して当該ウエブを熱処理加工する熱処理装置
であって、前記ウエブを下面側から支持する支持ロール
がウエブ幅方向に延びるとともにウエブ走行方向所定間
隔毎に並設され、前記ウエブの走行路の下方における前
記支持ロールの前側には前方に向かって開口するととも
にウエブ幅方向に延びる前側熱風噴射口が設けられ、前
記ウエブの走行路の下方における前記支持ロールの後側
には後方に向かって開口するとともにウエブ幅方向に延
びる後側熱風噴射口が設けられ、前記前側熱風噴射口に
は、これより噴射された熱風を、水平方向前方あるいは
やや斜め下方前方に案内する前側ガイド板が延設され、
前記後側熱風噴射口には、これより噴射された熱風を、
水平方向後方あるいはやや斜め下方後方に案内する後側
ガイド板が延設され、前記前側熱風噴射口および後側熱
風噴射口はいずれも、少なくとも前記支持ロールの頂部
よりも下方に存在してなるものである。
【0009】請求項2記載の熱処理装置は、請求項1記
載の熱処理装置において、前記熱風は、1枚あるいは複
数枚のパンチングプレートを通過したのち噴射されるよ
うになしたものである。
【0010】請求項3記載の熱処理装置は、請求項1ま
たは2記載の熱処理装置において、前記支持ロールが上
下方向に移動可能に設けられてなるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
【0012】
【作用】請求項1記載の熱処理装置にあっては、前述し
たように、ウエブを下面側から支持する支持ロールがウ
エブ幅方向に延びるとともにウエブ走行方向所定間隔毎
に設けられており、しかもウエブ走行路の下方における
支持ロールの前側には、噴射された熱風を水平方向前方
あるいはやや斜め下方前方に案内する前側ガイド板が延
設されたウエブ幅方向に延びる前側熱風噴射口が設けら
れ、また、ウエブ走行路の下方における支持ロールの後
側には、噴射された熱風を水平方向後方あるいはやや斜
め下方後方に案内する後側ガイド板が延設されたウエブ
幅方向に延びる後側熱風噴射口が設けられているので、
走行するウエブは、支持ロール上ではもちろんのこと、
支持ロールの前側および後側においても安定する。すな
わち、支持ロールの手前側において、後側熱風噴射口か
ら熱風が噴射され、噴射された熱風は後側ガイド板上を
後方に向かって流れる。これにより、当該後側ガイド板
とウエブとの間に熱風の空気層が形成され、ウエブは、
この空気層の上に乗った状態で安定良く走行し支持ロー
ルに向かう。支持ロールを通過したウエブにあっても上
記と同様に前側ガイド板の上方を安定良く走行する。す
なわち、支持ロールより前側(通過側)において、前側
熱風噴射口から熱風が前方に向けて噴射され、この噴射
された熱風は前側ガイド板上を流れる。これにより、当
該前側ガイド板とウエブとの間に熱風の空気層が形成さ
れ、支持ロールを通過したウエブは、前記空気層の上に
乗った状態で安定良く走行する。
【0013】また、前記前側熱風噴射口および後側熱風
噴射口はいずれも、少なくとも前記支持ロールの頂部よ
りも下方に存在している。従って、支持ロール手前側を
走行するウエブは、後側ガイド板の直ぐ上を該後側ガイ
ド板に沿って上昇しながら走行したのち、支持ロールの
周面上を該支持ロールの頂部に向かって上昇し、かつ支
持ロールの頂部を通過したウエブは、引き続き支持ロー
ルの周面上を下降し、のち前側ガイド板の直ぐ上を該前
側ガイド板に沿って走行するので、支持ロール表面にお
ける前側部分に対するウエブの接触面積および支持ロー
ル表面における後側部分に対するウエブの接触面積が各
々大きくなり、ウエブが支持ロールにしっかりグリップ
された状態でこの上を通過する。これにより、より一層
ウエブの走行が安定する。
【0014】請求項2記載の熱処理装置にあっては、熱
風が、1枚あるいは複数枚のパンチングプレートを通過
したのち噴射されるので、噴射される熱風の風量が幅方
向において均一となり、より一層ウエブの走行性が安定
する。
【0015】請求項3記載の熱処理装置にあっては、前
記支持ロールが上下方向に移動可能に設けられているの
で、支持ロールに対するウエブの接触面積を調節するこ
とができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
【0017】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は、本発明の一実施例に係る熱処理装置(A)
の縦断面図であり、図2と図3は、その要部拡大縦断面
図と要部拡大斜視図である。
【0018】熱処理装置(A)は、その内部において、
断熱材よりなる周壁に取り囲まれた熱処理室(10)を有
する。また、熱処理装置(A)は、その一端側(図1に
あっては左側)においてウエブ(W)用の搬入口(12)
が形成されており、他端側(図1にあっては右側)には
ウエブ(W)用の搬出口(14)が形成されている。搬入
口(12)から入ったウエブ(W)は熱処理室(10)の内
部を搬出口(14)に向かって、すなわち(前方に向かっ
て)走行し、搬出口(14)から搬出される。
【0019】符号(16)は、熱処理室(10)におけるウ
エブ走行路の上方に設けられた上側チャンバである。こ
の上側チャンバ(16)はウエブ(W)の全幅よりやや大
きい幅寸法を有し、熱処理室(10)の内部を長手方向
(ウエブ走行方向)に延びている。
【0020】符号(18)は、上側チャンバ(16)の下面
(ウエブ(W)との対向面)に設けられた上部ノズルで
あり、ウエブ(W)走行方向所定間隔毎に、本実施例の
場合は7個設けられている。各上部ノズル(18)は、上
側チャンバ(16)のほぼ全幅に設けられており、上側チ
ャンバ(16)から熱風が供給されるように連通口(20)
が形成され、内部が互いに連通している。上部ノズル
(18)の連通口(20)を通過し上部ノズル(18)内部に
供給された熱風は、図2に示すように、前記連通口(2
0)に対向し水平に保持されたパンチングプレート(2
2)(厚み方向に多数の貫通孔が形成された板状体、以
下同様)を通って整流処理がなされ、のち前記パンチン
グプレート(22)に対向した幅方向に延びる邪魔板(2
4)によって前方と後方に向きが変えられる(分けられ
る)。前方と後方に向きが変えられた熱風はいずれも、
水平状態に保持された別のパンチングプレート(26)を
通ったのちウエブ(W)に向けて斜め方向に噴射され
る。上記した別のパンチングプレート(26)は、上記邪
魔板(24)の前端部と後端部にそれぞれ同一平面上に延
設されたものであり、邪魔板(24)と同一幅寸法を有し
ている。
【0021】符号(30)は、熱処理室(10)におけるウ
エブ(W)走行路の下方に設けられた下側チャンバであ
る。この下側チャンバ(30)は、上側チャンバ(16)と
同様、ウエブ(W)の全幅よりやや大きい幅寸法を有
し、熱処理室(10)の内部を長手方向に延びている。
【0022】下側チャンバ(30)の上面における前後方
向所定間隔毎に幅方向に延びる開口部(32)が形成され
ている。
【0023】符号(36)はウエブ走行方向に8個並設さ
れた幅方向に延びる下部ノズルである。この下部ノズル
(36)は、下側チャンバ(30)の前記開口部(32)を介
して熱風の流入が可能となるように取り付けられ、下側
チャンバ(30)からの熱風を取り込んで、熱処理室(1
0)の内部を走行するウエブ(W)の下面側に対して当
該熱風を噴射するものである。すなわち、下側チャンバ
(30)の開口部(32)における口縁部の前縁部(32a)
と後縁部(32b)とは、図2に示すようにそれぞれ立ち
上がっており、その各々の先端が、幅方向に延びる棒状
(細長四角柱状)の合成樹脂パッキング(38)に埋設さ
れている。下部ノズル(36)は、それぞれ下端部にて前
記した合成樹脂パッキング(38)を上から着脱自在に把
持(保持)する幅方向に延びる前板(40)と後板(42)
とを備え、これら両板(40)(42)間に形成された幅方
向に延びる空間の左右両端部を閉塞する側板(44)とを
備え、かつ、前板(40)と後板(42)との間に架設され
た、前記開口部(32)に対向する規制板(46)を備えて
いる。この規制板(46)は、これの前端側部と後端側部
との双方において、つまり前板(40)側の部分と後板
(42)側の部分とのそれぞれにおいて、厚み方向に貫通
した流入孔(図示せず)を多数備えた空気流通領域(4
8)を備えている。さらに、前記規制板(46)上には、
該規制板(46)におけるそれぞれの空気流通領域(48)
の内側縁部から上方に向かってそれぞれ延びる、前記前
板(40)に対向する前側仕切体(50)と前記後板(42)
に対向する後側仕切体(52)とが左右両側板(44)(4
4)間にて架設されている。前側仕切体(50)は前板(4
0)の上端部近傍にて、該前板(40)上端部との間に所
定寸法の間隔を保持した状態でやや前方に向きを変えて
延びて終端しており、後側仕切体(52)は後板(42)の
上端部近傍にて、該後板(42)上端部との間に所定寸法
の間隔を保持した状態でやや後方に向きを変えて延びて
終端している。これにより、下部ノズル(36)の内部の
規制板(46)の上方において、左右両側板(44)(4
4)、前板(40)、及び前側仕切体(50)によって包囲
された前側の熱風流通路(56)と、左右両側板(44)
(44)、後板(42)、及び後側仕切体(52)によって包
囲された後側の熱風流通路(56)とがそれぞれ形成され
るとともに、前側の熱風流通路(56)にあっては前方に
向かって開口した噴射口(58)が形成され、後側の熱風
流通路(56)にあっては後方に向かって開口した噴射口
(58)が形成される(両噴射口(58)(58)は、前述し
たように開口している向きは互いに異なるものの、同じ
高さ位置に設けられている)。なお、いずれの熱風流通
路(56)も、前後方向の寸法が上方にいくにしたがって
小さくなるように、前板(40)と前側仕切体(50)が、
また後板(42)と後側仕切体(52)が、互いに寄りかか
る如く傾斜している。また、いずれの熱風流通路(56)
にも、その上下方向中央部において、前板(40)と前側
仕切板(50)に架設された幅方向に延びるパンチングプ
レート(60)と、後板(42)と後側仕切板(52)に架設
された幅方向に延びるパンチングプレート(60)が設け
られている。これらパンチングプレート(60)はいずれ
も、噴射口(58)に対向するように傾斜している。
【0024】前方に向けて開口する前側の噴射口(58)
の下端部には、すなわち、前板(40)の上端部には、ウ
エブ(W)走行方向前方やや斜め下方向に向けて延びる
前側ガイド板(62)が延設されている。また、後方に向
けて開口する後側の噴射口(58)の下端部には、すなわ
ち、後板(42)の上端部には、ウエブ(W)走行方向後
方やや斜め下方向に向けて延びる後側ガイド板(64)が
延設されている。
【0025】上下方向に延びる前後一対の熱風流通路
(56)(56)の間において、ウエブ(W)よりも幅寸法
が大である支持ロール(70)が幅方向に延びている。こ
の支持ロール(70)は、図面は省略するが次のように構
成されている。すなわち、支持ロール(70)は円筒状を
なし、その左右両端部にベアリングが同軸上に内装さ
れ、このベアリングの内輪にシャフト(72)装着されて
いる。従って、シャフト(72)を固定した状態でも、前
記ベアリングにより支持ロール(70)は回転可能とな
る。
【0026】この支持ロール(70)は次のようにして配
設される。すなわち、図3に示すように、左右両側板
(44)(44)の各々の外面に対し、ボルト挿通用孔(7
6)を備えた板状の支持体(74)を取り付けるべく、該
孔(76)にボルト(78)を挿着する。この支持体(74)
の上縁部における前後方向中央部には、下方に向かって
延びる切欠(79)が設けられている。前記支持ロール
(70)から延びるシャフト(72)がこの切欠(79)の下
端部にて固定され、これにより支持ロール(70)は、前
後一対の熱風流通路(56)(56)の間にて回転自在に配
設される。なお、前記した支持体(74)におけるボルト
挿通用孔(76)は、上下方向に延びる長孔によって構成
されているので、前記側板(44)に対する支持体(74)
の取付位置の高さを適宜変えることができ、同時に、支
持ロール(70)の高さ調節を行なうことができる。通常
は、取り付けられた支持ロール(70)の頂部(70a)が
前記した噴射口(58)よりも高い位置となるように高さ
調節される(図2参照)。
【0027】図1における符号(17)、及び符号(31)
は、上側チャンバ(16)あるいは下側チャンバ(30)に
連結された熱風循環装置であり、送風機(ファン)、フ
ィルター、熱交換器、ダクトなどからなる。これら熱風
循環装置(17)(31)は、熱処理室(10)の搬出口(1
4)付近の下部より空気を吸引し、上側チャンバ(16)
あるいは下側チャンバ(30)に熱風を供給する。
【0028】次に、上記構成の熱処理装置(A)におけ
るウエブ(W)の熱処理加工について説明する(図2参
照)。
【0029】ウエブ(W)が、熱処理室(10)の搬入口
(12)から入り込み、支持ロール(70)に支持されなが
ら前方に向かって走行し、搬出口(14)から出ていく。
その間、走行するウエブ(W)は、次のような熱処理を
受ける。すなわち、上側チャンバ(16)に供給された熱
風は、連通口(20)から上部ノズル(18)に入り込み、
パンチングプレート(22)を通って整流処理がなされ、
のち前後方向中央部を幅方向に延びる邪魔板(24)によ
って前方と後方に向きが変えられる(分けられる)。前
方と後方に向きが変えられた熱風はいずれも、水平状態
に保持された別のパンチングプレート(26)を通ったの
ちウエブ(W)の上面に向けて斜め方向に噴射される。
【0030】一方、下側チャンバ(30)に供給された熱
風は、開口部(32)から下部ノズル(36)に入り込む。
下部ノズル(36)の内部に入り込んだ熱風は規制板(4
6)により前方と後方に向きが変えられる(分けられ
る)。前方と後方に向きが変えられた熱風はいずれも、
規制板(46)の空気流通領域(48)における流入孔を通
って各熱風流通路(56)に入り込み、この熱風流通路
(56)の内部を上方に向かって流れてパンチングプレー
ト(60)を通って整流処理がなされ、そして噴射口(5
8)から噴射される。前側の噴射口(58)から噴射され
る熱風は前側ガイド板(62)の上を流れ、後側の噴射口
(58)から噴射される熱風は後側ガイド板(64)の上を
流れる。熱風が前側ガイド板(62)の上および後側ガイ
ド板(64)の上を流れている間、ウエブ(W)は下面側
から熱処理を受ける。
【0031】この時、後側ガイド板(64)とウエブ
(W)との間に熱風の空気層が形成され、ウエブ(W)
は、この空気層の上に乗った状態で安定良く走行し支持
ロール(70)に向かう。支持ロール(70)を通過したウ
エブ(W)にあっても上記と同様である。すなわち、支
持ロール(70)より前側(通過側)において、前側の噴
射口(58)から熱風が前方に向けて噴射され、噴射され
た熱風は前側ガイド板(62)上を流れ、当該前側ガイド
板(62)とウエブ(W)との間に熱風の空気層が形成さ
れる。支持ロール(70)を通過したウエブ(W)は、こ
の空気層の上に乗った状態で安定良く走行する。これに
より、全体としてウエブ(W)の走行性が安定し、真っ
直ぐ走行する。また、走行するウエブ(W)は、前側ガ
イド板(62)と後側ガイド板(64)によって比較的長い
間熱風に晒されるので、仮に上部ノズルがなくても(省
略しても)充分な熱処理加工を施すことができる。
【0032】さらに、前記前側の噴射口(58)および後
側の噴射口(58)はいずれも、少なくとも前記支持ロー
ル(70)の頂部(70a)よりも下方に存在しているの
で、支持ロール(70)手前側を走行するウエブ(W)
は、上記した熱風空気層の上に乗った状態で後側ガイド
板(64)の直ぐ上を該後側ガイド板(64)に沿って上昇
しながら走行したのち、支持ロール(70)の周面上を該
支持ロール(70)の頂部(70a)に向かって走行し、か
つ支持ロール(70)の頂部(70a)を通過したウエブ
(W)は、引き続き支持ロール(70)の周面上を下降
し、のち前側ガイド板(62)の直ぐ上を該前側ガイド板
(62)に沿って下降しながら走行するので、支持ロール
(70)表面における前側部分に対するウエブ(W)の接
触面積、および支持ロール(70)表面における後側部分
に対するウエブ(W)の接触面積が各々比較的大きく
(広く)なり、ウエブ(W)が支持ロール(70)にしっ
かりグリップされた状態で支持ロール(70)に支持され
る。これにより、より一層効果的にウエブ(W)を安定
良く走行させることができる。また、ウエブ(W)と支
持ロール(70)との接触面積が広くなることにより、ウ
エブ(W)の推進力が支持ロール(70)に伝わるので、
別途駆動手段を設けることなく支持ロール(70)を回転
させることができる。従って、ウエブ(W)と支持ロー
ル(70)との間に摩擦が起こり得ないので、両者間に摩
擦が生じたときに生じる縦ジワや両耳端部のカール(ウ
エブ(W)の幅方向両端部が上方に向かって湾曲する現
象)を防止することができる。
【0033】なお、本実施例の場合、下側チャンバ(3
0)に対する下部ノズル(36)の取り付けを次のように
行なった。すなわち、前述したように、下側チャンバ
(30)の上面における開口部(32)の前縁部と後縁部と
をそれぞれ立ち上げ、その各々の先端を合成樹脂パッキ
ング(38)に埋設した。そして、下部ノズル(36)の下
端部(前板(40)および後板(42)のそれぞれの下端
部)にて、前記した合成樹脂パッキング(38)を上から
把持(保持)し、これにより下部ノズル(36)を下側チ
ャンバ(30)における開口部(32)に対応する位置に取
り付けた(立設した)。このようにすることにより、前
記した互いに幅方向に平行に延びる前後一対の合成樹脂
パッキング(38)(38)がレールとなり、下部ノズル
(36)を支持ロール(70)ごと幅方向にスライドさせて
下側チャンバ(30)から取り外すことができるようにな
る。これにより、下部ノズル(36)のメンテナンスや掃
除が容易となる。なお、通常は(使用時は)、図3に示
すように、下側チャンバ(30)に取り付けたバックル
(80)の係止部(82)が、下部ノズル(36)の側板(4
4)の外側面に取り付けた取手状(輪奈状)の受部(8
4)と係合しているので、両者(30)(36)が外れるよ
うなことはない。
【0034】また、本実施例にあっては、前述したよう
に、前側ガイド板(62)および後側ガイド板(64)のそ
れぞれを下向きに傾斜させたが、いずれのガイド板(6
2)(64)も水平状態を保持するように取り付けられて
いても同様の作用効果が得られる。
【0035】また、本実施例にあっては、複数の下部ノ
ズル(36)を水平方向直線状に並設したが、これに限ら
ず、図5に示すようにアーチ形に並設することができ
る。
【0036】
【発明の効果】本発明により、支持ロールに対するウエ
ブの接触面積が大きくなり、ウエブを熱処理室内部にて
安定に走行させることのできる熱処理装置を提供するこ
とができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す熱処理装置の縦断面で
ある。
【図2】要部拡大断面図である。
【図3】要部拡大斜視図である。
【図4】図1におけるA−A線拡大断面図である。
【図5】下部ノズルをアーチ列状に並設した状態を示す
略示縦断面図である。
【図6】従来の熱風処理装置の縦断面図である。
【符号の説明】
A……熱処理装置 W……ウエブ 10……熱処理室 22、26、60……パンチングプレート 58……噴射口 62……前側ガイド板 64……後側ガイド板 70……支持ロール 70a……(支持ロールの)頂部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱処理室内部を前方に向かって走行するウ
    エブに熱風を噴射して当該ウエブを熱処理加工する熱処
    理装置であって、 前記ウエブを下面側から支持する支持ロールがウエブ幅
    方向に延びるとともにウエブ走行方向所定間隔毎に並設
    され、 前記ウエブの走行路の下方における前記支持ロールの前
    側には前方に向かって開口するとともにウエブ幅方向に
    延びる前側熱風噴射口が設けられ、 前記ウエブの走行路の下方における前記支持ロールの後
    側には後方に向かって開口するとともにウエブ幅方向に
    延びる後側熱風噴射口が設けられ、 前記前側熱風噴射口には、これより噴射された熱風を、
    水平方向前方あるいはやや斜め下方前方に案内する前側
    ガイド板が延設され、 前記後側熱風噴射口には、これより噴射された熱風を、
    水平方向後方あるいはやや斜め下方後方に案内する後側
    ガイド板が延設され、 前記前側熱風噴射口および後側熱風噴射口はいずれも、
    少なくとも前記支持ロールの頂部よりも下方に存在して
    なることを特徴とする熱処理装置。
  2. 【請求項2】前記熱風は、1枚あるいは複数枚のパンチ
    ングプレートを通過したのち噴射されるようになしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の熱処理装置。
  3. 【請求項3】前記支持ロールが上下方向に移動可能に設
    けられてなることを特徴とする請求項1または2記載の
    熱処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2020457A2 (de) * 2007-07-28 2009-02-04 Strahm Hi-Tex Systems AG Verfahren und Anlage zum kontinuierlichen Behandeln von textilen Warenbahnen
JP2010149963A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Hirano Tecseed Co Ltd ウェブの搬送装置及び搬送方法
JP2019184222A (ja) * 2018-04-13 2019-10-24 クリーン・テクノロジー株式会社 塗工装置用乾燥装置

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