JPH10299603A - 電磁式燃料噴射弁 - Google Patents
電磁式燃料噴射弁Info
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- JPH10299603A JPH10299603A JP10774497A JP10774497A JPH10299603A JP H10299603 A JPH10299603 A JP H10299603A JP 10774497 A JP10774497 A JP 10774497A JP 10774497 A JP10774497 A JP 10774497A JP H10299603 A JPH10299603 A JP H10299603A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】電磁式燃料噴射弁において、加工工数の低減を
図った上で、弁体のがたつきを防止するための加工精度
向上を容易に図り得るようにする。 【解決手段】弁体20の前部を摺動自在に嵌合させる円
筒状の第1ガイド部材46が弁ハウジング16の前端部
内に嵌合、固着され、固定コア22の前部および可動コ
ア21の後部と、ソレノイドハウジング29の前端部の
円筒部29cとの間に介在して非磁性材料により円筒状
に形成される第2ガイド部材48が、円筒部29cおよ
び固定コア21に全周にわたって溶接され、可動コア2
1を嵌合せしめて非磁性材料により円筒状に形成される
被ガイド部材50が第2ガイド部材48に摺動自在に嵌
合されるとともに可動コア21に固着され、第2ガイド
部材48の前端に当接して可動コア21および弁体20
の後方側への移動端を規制する規制鍔部51が被ガイド
部材50に一体に設けられる。
図った上で、弁体のがたつきを防止するための加工精度
向上を容易に図り得るようにする。 【解決手段】弁体20の前部を摺動自在に嵌合させる円
筒状の第1ガイド部材46が弁ハウジング16の前端部
内に嵌合、固着され、固定コア22の前部および可動コ
ア21の後部と、ソレノイドハウジング29の前端部の
円筒部29cとの間に介在して非磁性材料により円筒状
に形成される第2ガイド部材48が、円筒部29cおよ
び固定コア21に全周にわたって溶接され、可動コア2
1を嵌合せしめて非磁性材料により円筒状に形成される
被ガイド部材50が第2ガイド部材48に摺動自在に嵌
合されるとともに可動コア21に固着され、第2ガイド
部材48の前端に当接して可動コア21および弁体20
の後方側への移動端を規制する規制鍔部51が被ガイド
部材50に一体に設けられる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前端部に弁座が設
けられる弁ハウジングと、前記弁座に着座可能な弁部を
前端に有して棒状に形成されるとともに前記弁部を前記
弁座に着座せしめる方向にばね付勢されて弁ハウジング
内に収納される弁体と、該弁体の後端に結合される可動
コアと、該可動コアの後端に前端を対向させて固定配置
される円筒状の固定コアと、該固定コアを囲繞するボビ
ンにコイルが巻装されて成るコイル組立体と、前記固定
コアの後部に磁気的に結合されて前記コイル組立体を覆
うとともに前記弁ハウジングに連結される磁性材料製の
ソレノイドハウジングとを備える電磁式燃料噴射弁に関
する。
けられる弁ハウジングと、前記弁座に着座可能な弁部を
前端に有して棒状に形成されるとともに前記弁部を前記
弁座に着座せしめる方向にばね付勢されて弁ハウジング
内に収納される弁体と、該弁体の後端に結合される可動
コアと、該可動コアの後端に前端を対向させて固定配置
される円筒状の固定コアと、該固定コアを囲繞するボビ
ンにコイルが巻装されて成るコイル組立体と、前記固定
コアの後部に磁気的に結合されて前記コイル組立体を覆
うとともに前記弁ハウジングに連結される磁性材料製の
ソレノイドハウジングとを備える電磁式燃料噴射弁に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる電磁式燃料噴射弁は、たと
えば特開平7−259703号公報等により既に知られ
ている。
えば特開平7−259703号公報等により既に知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ものでは、棒状である弁体の軸線方向に間隔をあけた2
箇所にガイド部が設けられ、それらのガイド部が弁ハウ
ジングに摺動自在に嵌合されることにより弁体の軸線方
向移動を案内するようにしており、両ガイド部の加工精
度を向上することが難しく、加工時間も比較的長くなっ
ている。
ものでは、棒状である弁体の軸線方向に間隔をあけた2
箇所にガイド部が設けられ、それらのガイド部が弁ハウ
ジングに摺動自在に嵌合されることにより弁体の軸線方
向移動を案内するようにしており、両ガイド部の加工精
度を向上することが難しく、加工時間も比較的長くなっ
ている。
【0004】また上記従来のものでは、可動コアが固定
コアに直接接触することに起因した可動コアおよび固定
コアの摩耗による弁体作動ストロークの増加による燃料
噴射量の増加を防止するために、弁体の後方側への移動
端を規制するリング状のストッパ板が、弁ハウジングと
該弁ハウジングの後方側に配置されるヨークとの間に挟
持されている。しかるに、弁体作動時のがたつきを極力
防止するためには、弁体に設けられているガイド部の外
面と、前記ストッパ板とがなす角度が直角となっている
ことが望ましいのに対し、その直角度の精度を高めるこ
とが難しく、加工精度を高めるためのより精度の高い加
工設備が必要となり、加工時間の増大および加工コスト
増大の原因となっている。
コアに直接接触することに起因した可動コアおよび固定
コアの摩耗による弁体作動ストロークの増加による燃料
噴射量の増加を防止するために、弁体の後方側への移動
端を規制するリング状のストッパ板が、弁ハウジングと
該弁ハウジングの後方側に配置されるヨークとの間に挟
持されている。しかるに、弁体作動時のがたつきを極力
防止するためには、弁体に設けられているガイド部の外
面と、前記ストッパ板とがなす角度が直角となっている
ことが望ましいのに対し、その直角度の精度を高めるこ
とが難しく、加工精度を高めるためのより精度の高い加
工設備が必要となり、加工時間の増大および加工コスト
増大の原因となっている。
【0005】一方、上述のようなストッパ板を用いず
に、可動コアを固定コアに当てることにより弁体の後方
側への移動端を規制するようにしたものもあるが、この
場合、直線接触による摩耗を防止するために可動コアお
よび固定コアの対向面には表面処理が施されており、そ
の表面処理を施す分だけ加工工程が増加することにな
る。しかも可動コアおよび固定コアの対向面に施された
表面処理層は、磁性材料同士が直接接触することによる
残留磁気の影響を排除する空隙の機能も果すものであ
り、その空隙を一定にするためには、表面処理前の可動
コアおよび固定コアの加工精度、表面処理深さを一定に
するための処理時間および条件管理、ならびに表面処理
後の追加工の精度を上げるのが難しく、部品の品質ばら
つきが大きくなり、不良率が多くなることに伴って製造
コスト増大の原因となっている。
に、可動コアを固定コアに当てることにより弁体の後方
側への移動端を規制するようにしたものもあるが、この
場合、直線接触による摩耗を防止するために可動コアお
よび固定コアの対向面には表面処理が施されており、そ
の表面処理を施す分だけ加工工程が増加することにな
る。しかも可動コアおよび固定コアの対向面に施された
表面処理層は、磁性材料同士が直接接触することによる
残留磁気の影響を排除する空隙の機能も果すものであ
り、その空隙を一定にするためには、表面処理前の可動
コアおよび固定コアの加工精度、表面処理深さを一定に
するための処理時間および条件管理、ならびに表面処理
後の追加工の精度を上げるのが難しく、部品の品質ばら
つきが大きくなり、不良率が多くなることに伴って製造
コスト増大の原因となっている。
【0006】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、加工工数の低減を図った上で、弁体のがたつ
きを防止するための加工精度を容易に高め得るようにし
た電磁式燃料噴射弁を提供することを目的とする。
のであり、加工工数の低減を図った上で、弁体のがたつ
きを防止するための加工精度を容易に高め得るようにし
た電磁式燃料噴射弁を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、前端部に弁座が設けられる弁ハウジング
と、前記弁座に着座可能な弁部を前端に有して棒状に形
成されるとともに前記弁部を前記弁座に着座せしめる方
向にばね付勢されて弁ハウジング内に収納される弁体
と、該弁体の後端に結合される可動コアと、該可動コア
の後端に前端を対向させて固定配置される円筒状の固定
コアと、該固定コアを囲繞するボビンにコイルが巻装さ
れて成るコイル組立体と、前記固定コアの後部に磁気的
に結合されて前記コイル組立体を覆うとともに前記弁ハ
ウジングに連結される磁性材料製のソレノイドハウジン
グとを備える電磁式燃料噴射弁において、前記弁体の前
端部を摺動自在に嵌合させる円筒状の第1ガイド部材が
前記弁ハウジングの前端部内に嵌合、固着され、前記コ
イル組立体の前端部から突出する固定コアの前部および
前記可動コアの後部と、前記ソレノイドハウジングの前
端部に一体に設けられる円筒部との間に介在して非磁性
材料により円筒状に形成される第2ガイド部材が、前記
円筒部に嵌合して該円筒部に全周にわたって溶接される
とともに前記固定コアを嵌合せしめて該固定コアに全周
にわたって溶接され、前記可動コアを嵌合せしめて非磁
性材料により円筒状に形成される被ガイド部材が第2ガ
イド部材に摺動自在に嵌合されるとともに前記可動コア
に固着され、第2ガイド部材の前端に当接して可動コア
および弁体の後方側への移動端を規制する規制鍔部が前
記被ガイド部材に一体に設けられることを特徴とする。
に、本発明は、前端部に弁座が設けられる弁ハウジング
と、前記弁座に着座可能な弁部を前端に有して棒状に形
成されるとともに前記弁部を前記弁座に着座せしめる方
向にばね付勢されて弁ハウジング内に収納される弁体
と、該弁体の後端に結合される可動コアと、該可動コア
の後端に前端を対向させて固定配置される円筒状の固定
コアと、該固定コアを囲繞するボビンにコイルが巻装さ
れて成るコイル組立体と、前記固定コアの後部に磁気的
に結合されて前記コイル組立体を覆うとともに前記弁ハ
ウジングに連結される磁性材料製のソレノイドハウジン
グとを備える電磁式燃料噴射弁において、前記弁体の前
端部を摺動自在に嵌合させる円筒状の第1ガイド部材が
前記弁ハウジングの前端部内に嵌合、固着され、前記コ
イル組立体の前端部から突出する固定コアの前部および
前記可動コアの後部と、前記ソレノイドハウジングの前
端部に一体に設けられる円筒部との間に介在して非磁性
材料により円筒状に形成される第2ガイド部材が、前記
円筒部に嵌合して該円筒部に全周にわたって溶接される
とともに前記固定コアを嵌合せしめて該固定コアに全周
にわたって溶接され、前記可動コアを嵌合せしめて非磁
性材料により円筒状に形成される被ガイド部材が第2ガ
イド部材に摺動自在に嵌合されるとともに前記可動コア
に固着され、第2ガイド部材の前端に当接して可動コア
および弁体の後方側への移動端を規制する規制鍔部が前
記被ガイド部材に一体に設けられることを特徴とする。
【0008】このような構成によれば、弁ハウジングの
前端部内に固着された第1ガイド部材に弁体の前端部が
摺動自在に嵌合し、可動コアに固着された被ガイド部材
が円筒部および固定コアに固着された第2ガイド部材に
摺動自在に嵌合することにより、弁体の軸線方向に比較
的距離をあけた2箇所で弁体の軸線方向移動が案内され
ることになり、弁体の円滑な作動が可能となる。また円
筒状である第1ガイド部材が円筒状の弁ハウジングの前
端部内に嵌合され、円筒状である第2ガイド部材がソレ
ノイドハウジングの前端部の円筒部に嵌合さるとともに
固定コアが第2ガイド部材に嵌合され、さらに円筒状で
ある被ガイド部材に可動コアが嵌合されるので、弁体の
軸線方向に沿う方向での第1ガイド部材、第2ガイド部
材および被ガイド部材の加工精度を高めることは容易で
ある。また規制鍔部は被ガイド部材に一体に設けられて
おり、規制鍔部が第2ガイド部材の前端に当接するの
で、弁体の軸線方向に対する第2ガイド部材の前端およ
び規制鍔部の直角度の精度を高めることも容易である。
さらに可動コアは固定コアに接触するものではないの
で、可動コアおよび固定コアの対向面に表面処理を施す
ことも不要である。しかも第2ガイド部材が前記円筒部
および固定コアに全周にわたって溶接されることによ
り、ソレノイドハウジングの円筒部および第2ガイド部
材間、ならびに固定コアおよび第2ガイド部材間のシー
ルが達成されることになり、シール部材が不要となる。
前端部内に固着された第1ガイド部材に弁体の前端部が
摺動自在に嵌合し、可動コアに固着された被ガイド部材
が円筒部および固定コアに固着された第2ガイド部材に
摺動自在に嵌合することにより、弁体の軸線方向に比較
的距離をあけた2箇所で弁体の軸線方向移動が案内され
ることになり、弁体の円滑な作動が可能となる。また円
筒状である第1ガイド部材が円筒状の弁ハウジングの前
端部内に嵌合され、円筒状である第2ガイド部材がソレ
ノイドハウジングの前端部の円筒部に嵌合さるとともに
固定コアが第2ガイド部材に嵌合され、さらに円筒状で
ある被ガイド部材に可動コアが嵌合されるので、弁体の
軸線方向に沿う方向での第1ガイド部材、第2ガイド部
材および被ガイド部材の加工精度を高めることは容易で
ある。また規制鍔部は被ガイド部材に一体に設けられて
おり、規制鍔部が第2ガイド部材の前端に当接するの
で、弁体の軸線方向に対する第2ガイド部材の前端およ
び規制鍔部の直角度の精度を高めることも容易である。
さらに可動コアは固定コアに接触するものではないの
で、可動コアおよび固定コアの対向面に表面処理を施す
ことも不要である。しかも第2ガイド部材が前記円筒部
および固定コアに全周にわたって溶接されることによ
り、ソレノイドハウジングの円筒部および第2ガイド部
材間、ならびに固定コアおよび第2ガイド部材間のシー
ルが達成されることになり、シール部材が不要となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0010】図1ないし図4は本発明の一実施例を示す
ものであり、図1は電磁式燃料噴射弁の装着状態を示す
縦断側面図、図2は電磁式燃料噴射弁の拡大縦断面図、
図3は図2の3−3線断面図、図4は電磁式燃料噴射弁
の組立時を示す分解縦断面図である。
ものであり、図1は電磁式燃料噴射弁の装着状態を示す
縦断側面図、図2は電磁式燃料噴射弁の拡大縦断面図、
図3は図2の3−3線断面図、図4は電磁式燃料噴射弁
の組立時を示す分解縦断面図である。
【0011】先ず図1において、図示しないエンジンの
シリンダヘッドに連結される吸気マニホールド5は、た
とえば合成樹脂により形成されており、この吸気マニホ
ールド5が前記シリンダヘッド寄りの部分に一体に備え
る取付部6に、前記シリンダヘッド側に向う軸線を有す
る段付きの取付孔7が設けられ、前記シリンダヘッドの
各吸気ポート(図示せず)に対応した電磁式燃料噴射弁
Vが取付孔7に挿入される。
シリンダヘッドに連結される吸気マニホールド5は、た
とえば合成樹脂により形成されており、この吸気マニホ
ールド5が前記シリンダヘッド寄りの部分に一体に備え
る取付部6に、前記シリンダヘッド側に向う軸線を有す
る段付きの取付孔7が設けられ、前記シリンダヘッドの
各吸気ポート(図示せず)に対応した電磁式燃料噴射弁
Vが取付孔7に挿入される。
【0012】前記取付孔7の中間部および電磁式燃料噴
射弁V間には環状室8が形成されるものであり、取付孔
7の軸線に沿う環状室8の両側で電磁式燃料噴射弁Vの
外周に装着された環状のシール部材9,10が取付孔7
の内面に密接される。また取付部6には環状室8に通じ
る燃料通路11が設けられており、該燃料通路から環状
室8に供給された燃料は、電磁式燃料噴射弁Vに装着さ
れた環状のフィルタ12を経て電磁式燃料噴射弁V内に
導入される。
射弁V間には環状室8が形成されるものであり、取付孔
7の軸線に沿う環状室8の両側で電磁式燃料噴射弁Vの
外周に装着された環状のシール部材9,10が取付孔7
の内面に密接される。また取付部6には環状室8に通じ
る燃料通路11が設けられており、該燃料通路から環状
室8に供給された燃料は、電磁式燃料噴射弁Vに装着さ
れた環状のフィルタ12を経て電磁式燃料噴射弁V内に
導入される。
【0013】また電磁式燃料噴射弁Vの後部(図1の上
部)には、半径方向外方に張出すフランジ40が設けら
れており、該フランジ40の外周に装着されたリング状
の弾性部材13が、取付孔7の後端開口部に設けられて
いる段部7aと、取付部6にボルト14で締結される押
さえ板15との間に挟持され、それにより取付孔7に挿
入された電磁式燃料噴射弁Vが取付部6に取付けられる
ことになる。
部)には、半径方向外方に張出すフランジ40が設けら
れており、該フランジ40の外周に装着されたリング状
の弾性部材13が、取付孔7の後端開口部に設けられて
いる段部7aと、取付部6にボルト14で締結される押
さえ板15との間に挟持され、それにより取付孔7に挿
入された電磁式燃料噴射弁Vが取付部6に取付けられる
ことになる。
【0014】図2において、電磁式燃料噴射弁Vは、磁
性材料により円筒状に形成される弁ハウジング16と、
該弁ハウジング16の前端に固着される弁座部材17
と、該弁座部材17の内面側に設けられている半球状の
弁座18に着座可能として球冠状に形成される弁部19
を前端に一体に備えて棒状に形成されるとともに弁ハウ
ジング16内に軸線方向の移動を可能として収納される
弁体20と、磁性材料により円筒状に形成されて前記弁
体20の後端に結合される可動コア21と、磁性材料に
より円筒状に形成されるとともに前記可動コア21の後
端に前端を対向させて固定配置される固定コア22と、
該固定コア22の内面に弾発的に接触する環状のシール
部材23を有して該固定コア22の後部に圧入等により
嵌合、固着される棒状の受け部材24と、該受け部材2
4および前記弁体20の後端間に設けられて弁部19を
弁座18に着座せしめる方向のばね力を弁体20に作用
せしめる戻しばね25と、前記固定コア22を囲繞する
ボビン26にコイル27が巻装されて成るコイル組立体
28と、前記固定コア22の後部に磁気的に結合されて
前記コイル組立体28を覆うとともに前記弁ハウジング
16に連結される磁性材料製のソレノイドハウジング2
9とを備える。
性材料により円筒状に形成される弁ハウジング16と、
該弁ハウジング16の前端に固着される弁座部材17
と、該弁座部材17の内面側に設けられている半球状の
弁座18に着座可能として球冠状に形成される弁部19
を前端に一体に備えて棒状に形成されるとともに弁ハウ
ジング16内に軸線方向の移動を可能として収納される
弁体20と、磁性材料により円筒状に形成されて前記弁
体20の後端に結合される可動コア21と、磁性材料に
より円筒状に形成されるとともに前記可動コア21の後
端に前端を対向させて固定配置される固定コア22と、
該固定コア22の内面に弾発的に接触する環状のシール
部材23を有して該固定コア22の後部に圧入等により
嵌合、固着される棒状の受け部材24と、該受け部材2
4および前記弁体20の後端間に設けられて弁部19を
弁座18に着座せしめる方向のばね力を弁体20に作用
せしめる戻しばね25と、前記固定コア22を囲繞する
ボビン26にコイル27が巻装されて成るコイル組立体
28と、前記固定コア22の後部に磁気的に結合されて
前記コイル組立体28を覆うとともに前記弁ハウジング
16に連結される磁性材料製のソレノイドハウジング2
9とを備える。
【0015】弁座部材17は、弁座18の中央に開口す
る弁孔30を同軸に有してリング状に形成されており、
弁ハウジング16の前端部に嵌合される。また弁ハウジ
ング16の前端には、前記弁孔30に同軸に連なる噴射
孔31を有する蓋板32がビーム溶接等により固着され
ており、この蓋板32に前記弁座部材17がビーム溶接
等により固着される。さらに弁ハウジング16の前端に
は弾性材料から成る前部キャップ33が装着されてお
り、この前部キャップ33には、前記噴射孔31よりも
大径である開口部34が噴射孔31および弁孔30と同
軸にして設けられる。
る弁孔30を同軸に有してリング状に形成されており、
弁ハウジング16の前端部に嵌合される。また弁ハウジ
ング16の前端には、前記弁孔30に同軸に連なる噴射
孔31を有する蓋板32がビーム溶接等により固着され
ており、この蓋板32に前記弁座部材17がビーム溶接
等により固着される。さらに弁ハウジング16の前端に
は弾性材料から成る前部キャップ33が装着されてお
り、この前部キャップ33には、前記噴射孔31よりも
大径である開口部34が噴射孔31および弁孔30と同
軸にして設けられる。
【0016】図3を併せて参照して、弁体20は、その
後部に大径部20aを同軸に備えるものであり、該大径
部20aが円筒状である可動コア21に嵌合され、該可
動コア21の前端内周が大径部20aに溶接等により固
着される。
後部に大径部20aを同軸に備えるものであり、該大径
部20aが円筒状である可動コア21に嵌合され、該可
動コア21の前端内周が大径部20aに溶接等により固
着される。
【0017】しかも弁体20における大径部20aの外
面には、その周方向に間隔をあけた複数箇所たとえば2
箇所で軸方向に延びる溝35,35が設けられており、
これらの溝35,35と可動コア21との内面との間で
燃料の流通が許容される。
面には、その周方向に間隔をあけた複数箇所たとえば2
箇所で軸方向に延びる溝35,35が設けられており、
これらの溝35,35と可動コア21との内面との間で
燃料の流通が許容される。
【0018】固定コア22は、その前端をコイル組立体
28の前端よりも前方に突出させるようにしてコイル組
立体28すなわちボビン26内に挿入されるものであ
り、該固定コア22の後部にはコイル組立体28の後端
に当接する鍔部22aが半径方向外方に張出すようにし
て一体に設けられる。一方、ソレノイドハウジング29
は、コイル組立体28を同軸に囲む第1の円筒部29a
と、第1円筒部29aの前端に段部29bを介して同軸
に連なるとともに第1の円筒部29aよりも小径に形成
される第2の円筒部29cとを備えるものであり、第1
の円筒部29aの後部内面に固定コア22における鍔部
22aの外周面がビーム溶接等により固着されることに
よりソレノイドハウジング29の後部が固定コア22の
後部に磁気的に結合され、コイル組立体28は、固定コ
ア22の鍔部22aとソレノイドハウジング29の段部
29bとの間に挟持される。
28の前端よりも前方に突出させるようにしてコイル組
立体28すなわちボビン26内に挿入されるものであ
り、該固定コア22の後部にはコイル組立体28の後端
に当接する鍔部22aが半径方向外方に張出すようにし
て一体に設けられる。一方、ソレノイドハウジング29
は、コイル組立体28を同軸に囲む第1の円筒部29a
と、第1円筒部29aの前端に段部29bを介して同軸
に連なるとともに第1の円筒部29aよりも小径に形成
される第2の円筒部29cとを備えるものであり、第1
の円筒部29aの後部内面に固定コア22における鍔部
22aの外周面がビーム溶接等により固着されることに
よりソレノイドハウジング29の後部が固定コア22の
後部に磁気的に結合され、コイル組立体28は、固定コ
ア22の鍔部22aとソレノイドハウジング29の段部
29bとの間に挟持される。
【0019】固定コア22の鍔部22aと、ソレノイド
ハウジング29における第1の円筒部29aの後端とに
は相互に対応した切欠き36,37が設けられており、
それらの切欠き36,37で形成される開口部から後方
側に突出する突部26aがコイル組立体28のボビン2
6に一体に設けられる。
ハウジング29における第1の円筒部29aの後端とに
は相互に対応した切欠き36,37が設けられており、
それらの切欠き36,37で形成される開口部から後方
側に突出する突部26aがコイル組立体28のボビン2
6に一体に設けられる。
【0020】ソレノイドハウジング29における第1の
円筒部29aの後部および固定コア22の後部は、固定
コア22の後端を後方側に突出させるようにして合成樹
脂から成る被覆部38で覆われるものであり、コイル組
立体28およびソレノイドハウジング29間に充填され
る合成樹脂製の充填部39が前記切欠き36,37間の
開口部で被覆部38に一体に連なるようにして形成され
る。また被覆部38には、図1で示した弾性部材13を
装着せしめるフランジ40が一体に形成されるととも
に、ボビン26の突部26aに一部を埋設させてコイル
27の両端に連なる一対の端子部材42…を臨ませるカ
プラ部41が一体に形成される。
円筒部29aの後部および固定コア22の後部は、固定
コア22の後端を後方側に突出させるようにして合成樹
脂から成る被覆部38で覆われるものであり、コイル組
立体28およびソレノイドハウジング29間に充填され
る合成樹脂製の充填部39が前記切欠き36,37間の
開口部で被覆部38に一体に連なるようにして形成され
る。また被覆部38には、図1で示した弾性部材13を
装着せしめるフランジ40が一体に形成されるととも
に、ボビン26の突部26aに一部を埋設させてコイル
27の両端に連なる一対の端子部材42…を臨ませるカ
プラ部41が一体に形成される。
【0021】また被覆部38から後方に突出した固定コ
ア22の後端には後部キャップ43が装着される。
ア22の後端には後部キャップ43が装着される。
【0022】ソレノイドハウジング29がその前端に備
える第2の円筒部29cには、弁ハウジング16の後部
が嵌合され、円筒部29cおよび弁ハウジング16は、
ビーム溶接等により全周にわたって相互に固着される。
すなわちソレノイドハウジング29の前部は弁ハウジン
グ16に磁気的に結合されることになる。
える第2の円筒部29cには、弁ハウジング16の後部
が嵌合され、円筒部29cおよび弁ハウジング16は、
ビーム溶接等により全周にわたって相互に固着される。
すなわちソレノイドハウジング29の前部は弁ハウジン
グ16に磁気的に結合されることになる。
【0023】而して図1で示した取付孔7の内面に密接
する環状のシール部材9は、被覆部38で後方側への移
動を規制されるようにしてソレノイドハウジング29に
おける第1の円筒部29aの外周に装着され、前記取付
孔7の内面に密接する環状のシール部材10は、ソレノ
イドハウジング29における第2の円筒部29cの前端
で後方側への移動を規制されるようにして弁ハウジング
16の外周に装着される。また環状のフィルタ12は、
電磁式燃料噴射弁Vを取付孔7に挿入したときに環状室
8(図1参照)に臨むようにしてソレノイドハウジング
29における第2の円筒部29cの外周に装着されるも
のであり、第2の円筒部29cには、フィルタ12で濾
過された燃料を第2の円筒部29cおよび弁ハウジング
16内に導入するための複数の流通孔44…が周方向に
間隔をあけて設けられる。
する環状のシール部材9は、被覆部38で後方側への移
動を規制されるようにしてソレノイドハウジング29に
おける第1の円筒部29aの外周に装着され、前記取付
孔7の内面に密接する環状のシール部材10は、ソレノ
イドハウジング29における第2の円筒部29cの前端
で後方側への移動を規制されるようにして弁ハウジング
16の外周に装着される。また環状のフィルタ12は、
電磁式燃料噴射弁Vを取付孔7に挿入したときに環状室
8(図1参照)に臨むようにしてソレノイドハウジング
29における第2の円筒部29cの外周に装着されるも
のであり、第2の円筒部29cには、フィルタ12で濾
過された燃料を第2の円筒部29cおよび弁ハウジング
16内に導入するための複数の流通孔44…が周方向に
間隔をあけて設けられる。
【0024】弁体20の弁ハウジング16内での軸線方
向移動を案内するために、該弁体20の前端部を摺動自
在に嵌合させる円筒状の第1ガイド部材46が弁ハウジ
ング16の前端部内に嵌合され、この第1ガイド部材4
6は、ビーム溶接等により全周にわたって弁ハウジング
16に固着される。しかも第1ガイド部材46の内周に
は、その周方向に間隔をあけた複数箇所で軸線方向に延
びる流通溝47…が設けられる。
向移動を案内するために、該弁体20の前端部を摺動自
在に嵌合させる円筒状の第1ガイド部材46が弁ハウジ
ング16の前端部内に嵌合され、この第1ガイド部材4
6は、ビーム溶接等により全周にわたって弁ハウジング
16に固着される。しかも第1ガイド部材46の内周に
は、その周方向に間隔をあけた複数箇所で軸線方向に延
びる流通溝47…が設けられる。
【0025】また前記コイル組立体28の前端部から突
出する固定コア22の前部および前記可動コア21の後
部と、ソレノイドハウジング29の前端部の第2の円筒
部29cとの間には、非磁性材料により円筒状に形成さ
れる第2ガイド部材48が介在せしめられるものであ
り、この第2ガイド部材48は第2の円筒部29cに嵌
合され、また固定コア22のコイル組立体28からの突
出前端部が第2ガイド部材48に嵌合され、第2ガイド
部材48は、固定コア22の外周にビーム溶接等により
全周にわたって溶接されるとともに第2円筒部29cの
内周にビーム溶接等により全周にわたって溶接される。
出する固定コア22の前部および前記可動コア21の後
部と、ソレノイドハウジング29の前端部の第2の円筒
部29cとの間には、非磁性材料により円筒状に形成さ
れる第2ガイド部材48が介在せしめられるものであ
り、この第2ガイド部材48は第2の円筒部29cに嵌
合され、また固定コア22のコイル組立体28からの突
出前端部が第2ガイド部材48に嵌合され、第2ガイド
部材48は、固定コア22の外周にビーム溶接等により
全周にわたって溶接されるとともに第2円筒部29cの
内周にビーム溶接等により全周にわたって溶接される。
【0026】第2ガイド部材48には、非磁性材料から
成る円筒状の被ガイド部材50が摺動自在に嵌合される
ものであり、この被ガイド部材50は、該被ガイド部材
50に嵌合される可動コア21にビーム溶接等により固
着される。しかも被ガイド部材50には、第2ガイド部
材48の前端に形成される規制面49に当接して可動コ
ア21および弁体20の後方側への移動端を規制する規
制鍔部51が一体に設けられる。
成る円筒状の被ガイド部材50が摺動自在に嵌合される
ものであり、この被ガイド部材50は、該被ガイド部材
50に嵌合される可動コア21にビーム溶接等により固
着される。しかも被ガイド部材50には、第2ガイド部
材48の前端に形成される規制面49に当接して可動コ
ア21および弁体20の後方側への移動端を規制する規
制鍔部51が一体に設けられる。
【0027】次にこの実施例の作用について説明する
と、弁ハウジング16の前端部内に固着された第1ガイ
ド部材46に弁体20の前端部が摺動自在に嵌合し、ソ
レノイド刃29における第2の円筒部29cおよび固定
コア22に固着された第2ガイド部材48に可動コア2
1に固着された被ガイド部材50が摺動自在に嵌合する
ことにより、弁体20の軸線方向に比較的距離をあけた
2箇所で弁体20の軸線方向移動が案内されることにな
り、弁体20の弁ハウジング16内での円滑な作動が可
能となる。
と、弁ハウジング16の前端部内に固着された第1ガイ
ド部材46に弁体20の前端部が摺動自在に嵌合し、ソ
レノイド刃29における第2の円筒部29cおよび固定
コア22に固着された第2ガイド部材48に可動コア2
1に固着された被ガイド部材50が摺動自在に嵌合する
ことにより、弁体20の軸線方向に比較的距離をあけた
2箇所で弁体20の軸線方向移動が案内されることにな
り、弁体20の弁ハウジング16内での円滑な作動が可
能となる。
【0028】しかも円筒状である第1ガイド部材46が
円筒状である弁ハウジング16の前端部内に嵌合され、
円筒状である第2ガイド部材48がソレノイドハウジン
グ29の前端部の第2の円筒部29cに嵌合されるとと
もに固定コア22の前端部に嵌合され、円筒状である被
ガイド部材50に可動コア21がそれぞれ嵌合されるも
のであるので、弁体20の軸線方向に沿う方向での第1
ガイド部材46、第2ガイド部材48および被ガイド部
材50の加工精度を高めることは容易である。また規制
鍔部51は被ガイド部材50に一体に設けられており、
この規制鍔部51が第2ガイド部材48の前端の規制面
49に当接するので、弁体20の軸線方向に対する第2
ガイド部材48の前端の規制面49および規制鍔部51
の直角度の精度を高めることは容易であり、特別の加工
処理を施す必要はない。さらに可動コア21が固定コア
22に接触するものではないので、可動コア21および
固定コア22の対向面に表面処理を施すことも不要であ
る。
円筒状である弁ハウジング16の前端部内に嵌合され、
円筒状である第2ガイド部材48がソレノイドハウジン
グ29の前端部の第2の円筒部29cに嵌合されるとと
もに固定コア22の前端部に嵌合され、円筒状である被
ガイド部材50に可動コア21がそれぞれ嵌合されるも
のであるので、弁体20の軸線方向に沿う方向での第1
ガイド部材46、第2ガイド部材48および被ガイド部
材50の加工精度を高めることは容易である。また規制
鍔部51は被ガイド部材50に一体に設けられており、
この規制鍔部51が第2ガイド部材48の前端の規制面
49に当接するので、弁体20の軸線方向に対する第2
ガイド部材48の前端の規制面49および規制鍔部51
の直角度の精度を高めることは容易であり、特別の加工
処理を施す必要はない。さらに可動コア21が固定コア
22に接触するものではないので、可動コア21および
固定コア22の対向面に表面処理を施すことも不要であ
る。
【0029】さらにソレノイドハウジング29における
第2の円筒部29cの内周に第2ガイド部材48の外周
が全周にわたって溶接され、コイル組立体28の前端か
ら突出して第2ガイド部材48の後端部に嵌合される固
定コア22の前端部外周が第2ガイド部材48の内周に
全周にわたって溶接されるものであるので、ソレノイド
ハウジング29における第2の円筒部29cおよび第2
ガイド部材48間、ならびに固定コア22および第2ガ
イド部材48間のシールが、シール部材を不要として達
成されることになり、部品点数の低減に寄与することが
できる。
第2の円筒部29cの内周に第2ガイド部材48の外周
が全周にわたって溶接され、コイル組立体28の前端か
ら突出して第2ガイド部材48の後端部に嵌合される固
定コア22の前端部外周が第2ガイド部材48の内周に
全周にわたって溶接されるものであるので、ソレノイド
ハウジング29における第2の円筒部29cおよび第2
ガイド部材48間、ならびに固定コア22および第2ガ
イド部材48間のシールが、シール部材を不要として達
成されることになり、部品点数の低減に寄与することが
できる。
【0030】このような電磁式燃料噴射弁Vの組立につ
いて図4を参照しながら説明すると、先ず弁体20に固
着されている可動コア21に被ガイド部材50を固着し
て該可動コア21の後端から規制鍔部51の後端までの
第1距離L1 を測定しておく。また組立後の電磁式燃料
噴射弁Vにおいて可動コア21が最大限後方側に移動し
たときに該可動コア21の後端および固定コア22の前
端間に設定される設定距離に前記第1距離L1 を加算し
て得られる第2距離L2 だけ固定コア22の前端から前
方側に規制面49が位置するようにして、第2ガイド部
材48をソレノイドハウジング29の第2の円筒部29
cおよび固定コア22に固着する。
いて図4を参照しながら説明すると、先ず弁体20に固
着されている可動コア21に被ガイド部材50を固着し
て該可動コア21の後端から規制鍔部51の後端までの
第1距離L1 を測定しておく。また組立後の電磁式燃料
噴射弁Vにおいて可動コア21が最大限後方側に移動し
たときに該可動コア21の後端および固定コア22の前
端間に設定される設定距離に前記第1距離L1 を加算し
て得られる第2距離L2 だけ固定コア22の前端から前
方側に規制面49が位置するようにして、第2ガイド部
材48をソレノイドハウジング29の第2の円筒部29
cおよび固定コア22に固着する。
【0031】次いで、規制面49から第2の円筒部29
cの前端までの第3距離L3 と、弁体20の弁部19を
弁座18に着座させた状態での規制鍔部51から弁ハウ
ジング16の後端までの第4距離L4 とを測定し、第2
の円筒部29cに弁ハウジング16の後部を嵌合せしめ
た状態で弁ハウジング16の後端から第2の円筒部29
cの前端までの第5距離L5 と第4距離L4 との和が、
弁体20の設定作動ストロークL6 (図2参照)分だけ
前記第3距離L3 よりも小さな値となるように、すなわ
ち(L3 −L6 =L4 +L5 )となるように第5距離L
5 を定めて第2の円筒部29cに弁ハウジング16の後
部を嵌合せしめ、その状態で第2の円筒部29cおよび
弁ハウジング16を相互に溶接する。そうすると、弁体
20の作動ストロークL6 を設定距離に定めることがで
きる。したがって、弁体20の作動ストローク調節にあ
たって、機械加工を施すことが不要であり、専用加工機
が不要となるだけでなく加工工数の低減が可能となる。
しかも切粉の発生もないので煩雑な切粉除去作業を行な
うことも不要となり、作業工数低減を図ることができ
る。
cの前端までの第3距離L3 と、弁体20の弁部19を
弁座18に着座させた状態での規制鍔部51から弁ハウ
ジング16の後端までの第4距離L4 とを測定し、第2
の円筒部29cに弁ハウジング16の後部を嵌合せしめ
た状態で弁ハウジング16の後端から第2の円筒部29
cの前端までの第5距離L5 と第4距離L4 との和が、
弁体20の設定作動ストロークL6 (図2参照)分だけ
前記第3距離L3 よりも小さな値となるように、すなわ
ち(L3 −L6 =L4 +L5 )となるように第5距離L
5 を定めて第2の円筒部29cに弁ハウジング16の後
部を嵌合せしめ、その状態で第2の円筒部29cおよび
弁ハウジング16を相互に溶接する。そうすると、弁体
20の作動ストロークL6 を設定距離に定めることがで
きる。したがって、弁体20の作動ストローク調節にあ
たって、機械加工を施すことが不要であり、専用加工機
が不要となるだけでなく加工工数の低減が可能となる。
しかも切粉の発生もないので煩雑な切粉除去作業を行な
うことも不要となり、作業工数低減を図ることができ
る。
【0032】なお図4においては、ソレノイドハウジン
グ29および弁ハウジング16の結合前に、ソレノイド
ハウジング29側に合成樹脂から成る被覆部38、充填
部39、フランジ40およびカプラ部41が形成されて
いる状態を示したが、それらの被覆部38、充填部3
9、フランジ40およびカプラ部41がソレノイドハウ
ジング29および弁ハウジング16の結合後に形成され
るようにしてもよい。
グ29および弁ハウジング16の結合前に、ソレノイド
ハウジング29側に合成樹脂から成る被覆部38、充填
部39、フランジ40およびカプラ部41が形成されて
いる状態を示したが、それらの被覆部38、充填部3
9、フランジ40およびカプラ部41がソレノイドハウ
ジング29および弁ハウジング16の結合後に形成され
るようにしてもよい。
【0033】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、弁体の軸
線方向に比較的距離をあけた2箇所で弁体の軸線方向移
動を案内するようにして弁体の円滑な作動を保証すると
ともに、弁体の軸線方向に沿う方向での第1ガイド部
材、第2ガイド部材および被ガイド部材の加工精度を追
加工なしに容易に高めることができ、また弁体の軸線方
向に対する第2ガイド部材の前端および規制鍔部の直角
度の精度を高めることもでき、表面処理を施すことも不
要として加工工数および作業工数の低減を図り、製造コ
スト低減に寄与することができる。しかもソレノイドハ
ウジングの円筒部および第2ガイド部材間、ならびに固
定コアおよび第2ガイド部材間のシールをシール部材を
不要として達成し、部品点数の低減に寄与することがで
きる。
線方向に比較的距離をあけた2箇所で弁体の軸線方向移
動を案内するようにして弁体の円滑な作動を保証すると
ともに、弁体の軸線方向に沿う方向での第1ガイド部
材、第2ガイド部材および被ガイド部材の加工精度を追
加工なしに容易に高めることができ、また弁体の軸線方
向に対する第2ガイド部材の前端および規制鍔部の直角
度の精度を高めることもでき、表面処理を施すことも不
要として加工工数および作業工数の低減を図り、製造コ
スト低減に寄与することができる。しかもソレノイドハ
ウジングの円筒部および第2ガイド部材間、ならびに固
定コアおよび第2ガイド部材間のシールをシール部材を
不要として達成し、部品点数の低減に寄与することがで
きる。
【図1】電磁式燃料噴射弁の装着状態を示す縦断側面図
である。
である。
【図2】電磁式燃料噴射弁の拡大縦断面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】電磁式燃料噴射弁の組立時を示す分解縦断面図
である。
である。
16・・・弁ハウジング 18・・・弁座 19・・・弁部 20・・・弁体 21・・・可動コア 22・・・固定コア 26・・・ボビン 27・・・コイル 28・・・コイル組立体 29・・・ソレノイドハウジング 29c・・・円筒部 46・・・第1ガイド部材 48・・・第2ガイド部材 50・・・被ガイド部材 51・・・規制鍔部 V・・・電磁式燃料噴射弁
Claims (1)
- 【請求項1】 前端部に弁座(18)が設けられる弁ハ
ウジング(16)と、前記弁座(18)に着座可能な弁
部(19)を前端に有して棒状に形成されるとともに前
記弁部(19)を前記弁座(18)に着座せしめる方向
にばね付勢されて弁ハウジング(16)内に収納される
弁体(20)と、該弁体(20)の後端に結合される可
動コア(21)と、該可動コア(21)の後端に前端を
対向させて固定配置される円筒状の固定コア(22)
と、該固定コア(22)を囲繞するボビン(26)にコ
イル(27)が巻装されて成るコイル組立体(28)
と、前記固定コア(22)の後部に磁気的に結合されて
前記コイル組立体(28)を覆うとともに前記弁ハウジ
ング(16)に連結される磁性材料製のソレノイドハウ
ジング(29)とを備える電磁式燃料噴射弁において、
前記弁体(20)の前端部を摺動自在に嵌合させる円筒
状の第1ガイド部材(46)が前記弁ハウジング(1
6)の前端部内に嵌合、固着され、前記コイル組立体
(28)の前端部から突出する固定コア(22)の前部
および前記可動コア(21)の後部と、前記ソレノイド
ハウジング(29)の前端部に一体に設けられる円筒部
(29c)との間に介在して非磁性材料により円筒状に
形成される第2ガイド部材(48)が、前記円筒部(2
9c)に嵌合して該円筒部(29c)に全周にわたって
溶接されるとともに前記固定コア(22)を嵌合せしめ
て該固定コア(22)に全周にわたって溶接され、前記
可動コア(21)を嵌合せしめて非磁性材料により円筒
状に形成される被ガイド部材(50)が第2ガイド部材
(48)に摺動自在に嵌合されるとともに前記可動コア
(21)に固着され、第2ガイド部材(48)の前端に
当接して可動コア(21)および弁体(20)の後方側
への移動端を規制する規制鍔部(51)が前記被ガイド
部材(50)に一体に設けられることを特徴とする電磁
式燃料噴射弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10774497A JP2958752B2 (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 電磁式燃料噴射弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10774497A JP2958752B2 (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 電磁式燃料噴射弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10299603A true JPH10299603A (ja) | 1998-11-10 |
JP2958752B2 JP2958752B2 (ja) | 1999-10-06 |
Family
ID=14466868
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10774497A Expired - Lifetime JP2958752B2 (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 電磁式燃料噴射弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2958752B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020020276A (ja) * | 2018-07-31 | 2020-02-06 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 電磁弁機構及びこれを備えた燃料ポンプ |
-
1997
- 1997-04-24 JP JP10774497A patent/JP2958752B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020020276A (ja) * | 2018-07-31 | 2020-02-06 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 電磁弁機構及びこれを備えた燃料ポンプ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2958752B2 (ja) | 1999-10-06 |
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