JPH07279794A - 内燃機関の燃料噴射装置 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射装置

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JPH07279794A
JPH07279794A JP6736494A JP6736494A JPH07279794A JP H07279794 A JPH07279794 A JP H07279794A JP 6736494 A JP6736494 A JP 6736494A JP 6736494 A JP6736494 A JP 6736494A JP H07279794 A JPH07279794 A JP H07279794A
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JP
Japan
Prior art keywords
armature
core
fuel injection
injection device
groove
Prior art date
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Pending
Application number
JP6736494A
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English (en)
Inventor
Toshikazu Tamuki
寿和 田向
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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  • Magnetically Actuated Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コアを延設して構造の単純化をはかる際に、
延設部の非磁性化部の幅がばらついてもアーマチュア端
面を通過する磁力線の量が影響を受けないようにする。 【構成】 燃料噴射装置において、コア1の延設部1a
に、その内周部にアーマチュア外周面2aとコア1との
間隔を大にするように溝10を形成して、くびれ部1c
を形成し、、このくびれ部1cを非磁性化した。非磁性
化部1cの幅がばらついても、溝10がばらつきを吸収
し、磁力線を効率的にアーマチュア端面2bに通すこと
ができ、良好な燃料噴射装置応答性を維持できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の燃料噴射装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の燃料噴射装置は、たとえば実開平
2−14464号公報に示されているように、コアとア
ーマチュアを軸方向に互いに進退自在に対向させ、アー
マチュアの外周にコアと別体に形成されたケーシングを
配していた。そして、コア外周に配設されたソレノイド
コイルに電流が流れると、磁力線がコア、アーマチュ
ア、ケーシング、コアを通り、アーマチュアをコアにス
プリング力に抗して吸着し、アーマチュアと固定された
バルブをシート面から引き離して燃料を噴射させ、コイ
ルへの電流がオフされると、バルブがスプリング力で閉
じて燃料噴射を止めるようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来構造で
は、コアおよびケーシングが、アーマチュアを介して磁
気回路を形成できるように複雑な形状となっており、製
造を困難にしコストアップを招いていた。この対策とし
て図4〜図7に示すように(ただし、図4〜図7は従来
公知技術ではなく、本発明の案出過程で検討されたも
の)、コア1に、アーマチュア2の端面2bと対向する
コア端面1bからアーマチュア外周2aに延びる筒状の
延設部1aを一体に形成し、この延設部1aのコア端面
1b近傍部分1cを非磁性化することにより、従来はケ
ーシング3の一部であった部分をコア側に形成し、これ
によってケーシング3の形状を単純化せしめ、製造の容
易化、コストダウンをはかることがよいと考えられる。
延設部1aのコア端面近傍部分1cの非磁性化には、こ
の部分を局部的にレーザ加熱し、この局部加熱した部分
に、Ni棒などで、Niを添加する技術を用いることが
できる。しかし、従来の局部非磁性化技術では、位置決
め精度が、ワーク位置決め精度、レーザ照射の位置決め
精度に左右されて、非磁性化部の幅が狙った値からばら
ついてしまう。幅が大側にばらつくと、図4、図5に示
すように、コア1内で非磁性化部1cが磁力線の通り道
を絞り磁気飽和を招き、幅が小側にばらつくと、図6、
図7に示すように、アーマチュア側面に磁力線が入って
しまい、側面の吸引力は左右バランスすることまた軸方
向にほとんど寄与しないことから、吸引力を低下させて
しまう。したがって、非磁性化部の幅がばらついても、
所定の吸引力が高精度に得られる構造が開発されなけれ
ば、上記のコア延設構造を採用することはできない。
【0004】本発明の目的は、非磁性化部の幅がばらつ
きによる磁力線の変化の影響を抑え、狙った量の磁力線
をアーマチュア、コア間に通して、所定の吸引力を発生
させることができる内燃機関の燃料噴射装置を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する、本
発明に係る内燃機関の燃料噴射装置は次の通りである。
軸方向端面および外周面を有する環状のアーマチュア
と、該アーマチュアの軸方向一端の端面に対向する対向
面を有し、該対向面から前記アーマチュアの外周面に沿
って軸方向に延設された筒状の延設部を有し、該延設部
の前記対向面の近傍部分に、前記延設部内周面と前記ア
ーマチュア外周面との間隔を拡げる溝が形成されること
によりくびれ部が形成され、該延設部のくびれ部はその
全厚にわたって非磁性化されている、コアと、を備えた
ことを特徴とする内燃機関の燃料噴射装置。
【0006】
【作用】上記本発明では、延設部の内周部に形成された
溝が、非磁性化部分の幅のばらつきを吸収して、所定の
磁力線をアーマチュアとコア間に通すことができるの
で、十分な吸引力を発生させることができ、したがって
燃料噴射弁の作動を安定化させることができる。
【0007】
【実施例】図1〜図3は本発明の望ましい実施例に係る
内燃機関の燃料噴射装置を示している。図1〜図3にお
いては、図4〜図7と対応する部材に図4〜図7と同一
の符号を付してある。図1〜図3と図4〜図7との違い
は、図1〜図3のものには延設部の内周に溝が形成され
ていることであり、その他の構成は図1〜図3と図4〜
図7とで同じである。図1〜図3に示すように、本発明
実施例の内燃機関の燃料噴射装置は、コア1と、アーマ
チュア2と、ケーシング3と、コイル4と、スプリング
5と、バルブ6と、シート7と、ロッド8と、シム9を
有する。燃料はロッド8内を通って流れる。コイル4は
コア1の外側でかつケーシング3の内側に配設され、電
流が流れたときに、2点鎖線で示すように、コア1、ア
ーマチュア2、コア1、ケーシング3、コア1と通る磁
力線を発生させ、スプリング5の付勢に抗してアーマチ
ュア2をコア1に吸着する。バルブ6はアーマチュア2
に固定されており、アーマチュア2がコア1に吸着され
たときにバルブ6がシート7から離れて燃料が噴射され
る。コイル4への電流がオフされると、磁力線が消失し
て、アーマチュア2はスプリング5の付勢によってコア
1から軸方向に離れ、バルブ6がシート7に着座して燃
料噴射を止める。
【0008】アーマチュア2は、環状であり、外周面2
aと軸方向端面2b、2cを有する。コア1は、筒状で
あり、アーマチュア2の軸方向一端の端面2bに軸方向
に対向する対向面1bを有する。従来の燃料噴射弁のコ
アはこの対向面がコア軸方向端面であったが、本発明で
は、コア1は、この対向面1bからさらにアーマチュア
外周面2aに沿って軸方向に延設された筒状の延設部1
aを一体に有している。したがって、対向面1bの部位
は段付状になっている。この延設部1aに対応する部分
は、従来の燃料噴射弁ではケーシングから構成されてい
たためにケーシングの構造も複雑になっていたが、本発
明ではコア側に一体に形成したため、ケーシング3の構
造がほぼ直円筒状となって単純化されている。アーマチ
ュア2はコア1に対して軸方向に可動である。
【0009】コア1の延設部1aの、対向面1bの近傍
部1cは、全肉厚にわたって非磁性化された非磁性化部
(後述のくびれ部と同じ符号とする)1cとされてい
る。このため、コイル4に電流が流れたときに生成され
る磁力線は、図1〜図3において2線鎖線で示すよう
に、コア1、アーマチュア2、コア延設部1a、ケーシ
ング3、コア1を通り、非磁性化部1cはほとんど通ら
ない。非磁性化は、コア延設部の対向面近傍部1cをレ
ーザビームで局部加熱し、コア1をその軸芯まわりに回
転させながら全周にわたって一定幅に加熱し、Ni棒を
接触させてNiを添加させる等によって行う。非磁性化
技術自体は、燃料噴射弁以外の分野では既に存在してい
るが、燃料噴射弁の製造にはまだ適用されていないよう
である。ただし、非磁性化部の幅D(図5、図7のD)
にはばらつきが生じ、前述の問題が生じる。したがっ
て、非磁性化技術を燃料噴射弁に適用する場合、非磁性
化部1cの幅がばらついても、作動上問題が生じないよ
うに、対策されなければならない。
【0010】このために、コア延設部1aの対向面近傍
部1cには、その内周部に、全周にわたって溝10が形
成されることにより、くびれ部1cが形成されており、
くびれ部1cの内周面とアーマチュア外周面2aとの間
隔が溝10以外の部分に比べて拡大されている。溝10
の深さは、磁力線がコア1の延設部くびれ部1cとアー
マチュア2との間に半径方向に通らない程度のギャップ
をくびれ部1c内周面とアーマチュア外周面2aとの間
に形成する深さかまたはそれ以上に設定される。溝10
の一方の側面は、コア1の対向面1bと面一とされてお
り、溝10の他方の側面はコア対向面1bから軸方向に
アーマチュア側に隔てられている。溝10の両側面間の
間隔は、非磁性化部1cの幅とほぼ同じに設定されてい
る。コア1の延設部くびれ部1cには、先に溝10が形
成されており、その後に非磁性化処理が施されて、非磁
性化部1c(くびれ部と同じ符号)が形成される。
【0011】つぎに、作用を説明する。燃料噴射に関し
ては、コイル4に電流が流れていない時、スプリング5
によりアーマチュア2が押され、かしめや溶接によりア
ーマチュア2と結合しているバルブ(たとえば、ポペッ
トバルブ)6が図1中下方に押され、シート7に密着し
て燃料噴孔が塞がれ、燃料の噴射が止められる。コイル
4に電流が流れると、磁気抵抗の大きいアーマチュア2
の上面2bに吸引力が働く。図7のように、溝10がな
い場合はアーマチュア2の側面1aにも吸引力が働く。
図7の場合では、側面の吸引力は対称形なので相殺し合
い、またガイドなどで吸収されるため、上面2bに働く
吸引力のみ有効になる。上面2bに働く吸引力が、ばね
力と燃料圧による力より大きくなると、アーマチュア上
面2bはコア1に引きつけられる。それと同時に、アー
マチュア2と結合しているバルブ6も上昇して開弁し、
燃料が噴射される。コイル4への電流をオン、オフさせ
ることにより、間欠的に燃料噴射が実行される。
【0012】コア延設部1aの形成、そのくびれ部1c
の非磁性化と、内周部への溝10による作用に関して
は、次の通りである。燃料噴射の応答性能は、アーマチ
ュア上面2bに働く吸引力、すなわちアーマチュア上面
2bを通る磁力線の量によって左右される。図5のよう
に非磁性化部1cの幅が大きい場合には、非磁性化部1
cが、アーマチュア上面2bに対向するコアの対向面1
bに張り出してくるため、磁力線の通り道の通路面積が
狭くなる。材料には透磁率があるので、有効に磁力線が
通らなくなり、磁気飽和を起こす。逆に、非磁性化部1
cの幅が図7のように小さい場合には、図示例ではアー
マチュア上面付近の磁力線で一部の磁力線がアーマチュ
ア側面に流れ込んでしまい、この側面に流れ込んだ磁力
線は、アーマチュア上面の吸引力にならない。
【0013】本発明では、溝10を設けたことにより、
非磁性化部1cの幅が大きい場合には、図2に示すよう
に、溝10の深さ分までは非磁性化部がまわりこんでき
ても、アーマチュア上面に対向するコア対向面1bを塞
ぐことがなく、磁気飽和を起こさせにくい。また、非磁
性化部1cの幅が小さい場合には、図3に示すように、
アーマチュア側面2aとコア1が離れるので、磁力線が
通過し難く、アーマチュア側面2aに流れる磁力線はな
いかまたは無視できる程度と考えられる。したがって、
磁力線が全量アーマチュア上面1bを通り、強い吸引力
が得られ、燃料噴射装置の、良い応答性能が維持され
る。また、形状によって、非磁性化部1cの幅のばらつ
きを吸収できるため、コア1の形状を図1のようにアー
マチュア外周部に張り出させることができる。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、コアの延設部の内周部
に溝を設けたので、コアを延設して構造の単純化をはか
った際に、非磁性化部の幅がばらついてもそのばらつき
を溝によって吸収でき、磁力線の全量をアーマチュア端
面に通過させることができ、良好な応答性能を維持でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の燃料噴射装置の部分断面図
である。
【図2】図1で非磁性化部の幅が大側にばらついた場合
の断面図である。
【図3】図1で非磁性化部の幅が小側にばらついた場合
の断面図である。
【図4】本発明の案出過程で検討された燃料噴射装置
(本発明に含まず)の部分断面図である。
【図5】図4の一部拡大断面図である。
【図6】本発明の案出過程で検討されたもうひとつの燃
料噴射装置(本発明に含まず)の部分断面図である。
【図7】図6の一部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 コア 1a 延設部 1b 対向面 1c くびれ部 2 アーマチュア 2a アーマチュア外面 2b アーマチュア端面 3 ケーシング 4 コイル 5 スプリング 6 バルブ 10 溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向端面および外周面を有する環状の
    アーマチュアと、 該アーマチュアの軸方向一端の端面に対向する対向面を
    有し、該対向面から前記アーマチュアの外周面に沿って
    軸方向に延設された筒状の延設部を有し、該延設部の前
    記対向面の近傍部分に、前記延設部内周面と前記アーマ
    チュア外周面との間隔を拡げる溝が形成されることによ
    りくびれ部が形成され、該延設部のくびれ部はその全厚
    にわたって非磁性化されている、コアと、を備えたこと
    を特徴とする内燃機関の燃料噴射装置。
JP6736494A 1994-04-05 1994-04-05 内燃機関の燃料噴射装置 Pending JPH07279794A (ja)

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JP6736494A JPH07279794A (ja) 1994-04-05 1994-04-05 内燃機関の燃料噴射装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005083261A1 (ja) * 2004-02-27 2005-09-09 Keihin Corporation 電磁式燃料噴射弁およびその製造方法
JP2015195301A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 電磁駆動装置および電磁弁

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