JPH10299099A - インサートとその取り付け方法 - Google Patents
インサートとその取り付け方法Info
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- JPH10299099A JPH10299099A JP13037597A JP13037597A JPH10299099A JP H10299099 A JPH10299099 A JP H10299099A JP 13037597 A JP13037597 A JP 13037597A JP 13037597 A JP13037597 A JP 13037597A JP H10299099 A JPH10299099 A JP H10299099A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】引張り力に対して充分に対抗することができ、
実用性に耐えるインサート、およびそのようなインサー
トを、古いインサートと交換したり、既設の構造物など
へ簡単で確実に取り付けることができる、取り付け方法
を提供する。 【解決手段】全体をセラミックスで形成した筒状体であ
って、内部にはボルトをねじ込むねじ穴を貫通してあ
り、外周には直径が同一である複数か所の同径部分を形
成し、この同径部分の中間には、同径部分の直径から徐
々に直径が縮小して再び拡大して同径部分と同じ直径に
至る絞り部分を形成し、さらに同径部分の一部には切り
欠きを形成した、インサートである。またこのようなイ
ンサートを使用して行う、その取り付け方法である。
実用性に耐えるインサート、およびそのようなインサー
トを、古いインサートと交換したり、既設の構造物など
へ簡単で確実に取り付けることができる、取り付け方法
を提供する。 【解決手段】全体をセラミックスで形成した筒状体であ
って、内部にはボルトをねじ込むねじ穴を貫通してあ
り、外周には直径が同一である複数か所の同径部分を形
成し、この同径部分の中間には、同径部分の直径から徐
々に直径が縮小して再び拡大して同径部分と同じ直径に
至る絞り部分を形成し、さらに同径部分の一部には切り
欠きを形成した、インサートである。またこのようなイ
ンサートを使用して行う、その取り付け方法である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインサートと、その
取り付け方法に関するものである。
取り付け方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリート構造物などの溶接が不可能
な構造物などに、他の部品や部材を取り付ける場合にイ
ンサートと呼ばれる取り付け具が使用される。これは一
般にはコンクリートの打設時にナット状の部品をコンク
リート表面に埋め込んで設置する。型枠の解体後にはナ
ットの端面がコンクリート表面に露出するから、このナ
ットにボルトをねじ込んで利用する構成である。
な構造物などに、他の部品や部材を取り付ける場合にイ
ンサートと呼ばれる取り付け具が使用される。これは一
般にはコンクリートの打設時にナット状の部品をコンク
リート表面に埋め込んで設置する。型枠の解体後にはナ
ットの端面がコンクリート表面に露出するから、このナ
ットにボルトをねじ込んで利用する構成である。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】前記した従来のイン
サートとその取り付け方法にあっては、次のような問題
点がある。 <イ>従来のインサートは金属製であるため、長期間の
使用によって腐食する可能性がある。するとボルトを介
して取り付けた部材(配管や看板など)が脱落する危険
性がある。 <ロ>そのような腐食に対応するものとしてセラミック
ス製のインサートが製作されている。セラミックス製の
インサートであれば、腐食されることなく、火災に際し
ても破損し難いなどの利点を備えている。しかしセラミ
ックスは金属に比較して引っ張り力に対して抵抗が低
く、一方、インサートには取り付けたボルトから大きな
引っ張り力が作用するから、実用化には問題があった。 <ハ>新たに構築する構造物などに取り付ける場合に
は、前記のような取り付けが可能であるが、すでに構築
されている既設の構造物などにおいて金属製インサート
が腐食しかかっているような現象が発生している。その
場合に、腐食しかかったインサートを、新たなインサー
トと交換するような方法、あるいは既設の構造物などへ
新たに設置するような方法はいまだに確立されていな
い。
サートとその取り付け方法にあっては、次のような問題
点がある。 <イ>従来のインサートは金属製であるため、長期間の
使用によって腐食する可能性がある。するとボルトを介
して取り付けた部材(配管や看板など)が脱落する危険
性がある。 <ロ>そのような腐食に対応するものとしてセラミック
ス製のインサートが製作されている。セラミックス製の
インサートであれば、腐食されることなく、火災に際し
ても破損し難いなどの利点を備えている。しかしセラミ
ックスは金属に比較して引っ張り力に対して抵抗が低
く、一方、インサートには取り付けたボルトから大きな
引っ張り力が作用するから、実用化には問題があった。 <ハ>新たに構築する構造物などに取り付ける場合に
は、前記のような取り付けが可能であるが、すでに構築
されている既設の構造物などにおいて金属製インサート
が腐食しかかっているような現象が発生している。その
場合に、腐食しかかったインサートを、新たなインサー
トと交換するような方法、あるいは既設の構造物などへ
新たに設置するような方法はいまだに確立されていな
い。
【0004】本発明は上記したような従来の問題を解決
するためになされたもので、引っ張り力に対して充分に
対抗することができ、実用性に耐えるインサートを提供
することを目的とする。また本発明は、そのようなイン
サートを古いインサートと交換したり、既設の構造物な
どへ簡単で確実に取り付けることができる、取り付け方
法を提供することを目的とする。
するためになされたもので、引っ張り力に対して充分に
対抗することができ、実用性に耐えるインサートを提供
することを目的とする。また本発明は、そのようなイン
サートを古いインサートと交換したり、既設の構造物な
どへ簡単で確実に取り付けることができる、取り付け方
法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明のインサートは、全体をセラミック
スで形成した筒状体であって、内部にはボルトをねじ込
むねじ穴を貫通してあり、外周には直径が同一である複
数か所の同径部分を形成し、この同径部分の中間には、
同径部分の直径から徐々に直径が縮小して再び拡大して
同径部分と同じ直径に至る絞り部分を形成し、さらに同
径部分の一部には切り欠きを形成した、インサートを特
徴としたものである。
するために、本発明のインサートは、全体をセラミック
スで形成した筒状体であって、内部にはボルトをねじ込
むねじ穴を貫通してあり、外周には直径が同一である複
数か所の同径部分を形成し、この同径部分の中間には、
同径部分の直径から徐々に直径が縮小して再び拡大して
同径部分と同じ直径に至る絞り部分を形成し、さらに同
径部分の一部には切り欠きを形成した、インサートを特
徴としたものである。
【0006】さらに、本発明のインサートの取り付け方
法は、先端にねじを刻設し、内部が中空の注入筒を使用
し、この注入筒の先端のねじ部を、前記のインサートの
ねじ穴にねじ込んで一体化し、コンクリート構造物など
を削孔し、この削孔内に注入筒の先端のインサートを挿
入し、削孔の開口部を閉鎖し、注入筒を介して充填材を
注入して行う、インサートの取り付け方法を特徴とした
ものである。
法は、先端にねじを刻設し、内部が中空の注入筒を使用
し、この注入筒の先端のねじ部を、前記のインサートの
ねじ穴にねじ込んで一体化し、コンクリート構造物など
を削孔し、この削孔内に注入筒の先端のインサートを挿
入し、削孔の開口部を閉鎖し、注入筒を介して充填材を
注入して行う、インサートの取り付け方法を特徴とした
ものである。
【0007】さらに、本発明のインサートの取り付け方
法は、前記したインサートのねじ穴に、その一側から閉
鎖板を介在させて固定用ボルトをねじ込んで一体化し、
ねじ穴の他側からアンカーボルトをねじ込んで一体化
し、コンクリート構造物などを削孔し、この削孔内に、
アンカーボルトを孔底にむけてインサートを挿入し、削
孔の開口部を閉鎖板で閉鎖し、閉鎖板に開口した注入口
から、充填材を孔内に注入して行う、インサートの取り
付け方法を特徴としたものである。
法は、前記したインサートのねじ穴に、その一側から閉
鎖板を介在させて固定用ボルトをねじ込んで一体化し、
ねじ穴の他側からアンカーボルトをねじ込んで一体化
し、コンクリート構造物などを削孔し、この削孔内に、
アンカーボルトを孔底にむけてインサートを挿入し、削
孔の開口部を閉鎖板で閉鎖し、閉鎖板に開口した注入口
から、充填材を孔内に注入して行う、インサートの取り
付け方法を特徴としたものである。
【0008】
【本発明の実施の態様】以下図面を参照しながら本発明
のインサートと既設構造物などへの取り付け方法の実施
例について説明する。
のインサートと既設構造物などへの取り付け方法の実施
例について説明する。
【0009】
【インサートの形状】まず本発明のインサート1の形状
について説明する。
について説明する。
【0010】<イ>全体の形状。 本発明のインサート1は、全体の形状は筒状体であり、
その全体をセラミックスで形成してある。その筒の内部
には、筒の中心軸と平行に、ボルトをねじ込むねじ穴1
1を貫通してある。ねじを刻設する範囲は、全範囲でも
あるいは一部でもよい。
その全体をセラミックスで形成してある。その筒の内部
には、筒の中心軸と平行に、ボルトをねじ込むねじ穴1
1を貫通してある。ねじを刻設する範囲は、全範囲でも
あるいは一部でもよい。
【0011】<ロ>同径部と絞り部。 そして、外周には直径が同一である2か所の同径部12
を形成し、この同径部12の中間には、同径部12の直
径から徐々に直径が縮小して再び拡大して同径部12と
同じ直径に至る絞り部13を形成してある。したがっ
て、いわゆる鼓状に形成したものである。なお以上は同
径部12が2か所の形状の説明であるが、この同径部1
2は2か所である必要はなく、図3に示すように3か
所、あるいはそれ以上の位置に配置することも可能であ
る。
を形成し、この同径部12の中間には、同径部12の直
径から徐々に直径が縮小して再び拡大して同径部12と
同じ直径に至る絞り部13を形成してある。したがっ
て、いわゆる鼓状に形成したものである。なお以上は同
径部12が2か所の形状の説明であるが、この同径部1
2は2か所である必要はなく、図3に示すように3か
所、あるいはそれ以上の位置に配置することも可能であ
る。
【0012】<ハ>非円形部。 さらに同径部12の一部には切り欠き面14を形成す
る。その結果、同径部12には断面として完全な円形で
はない、非円形部分が形成される。これは全体が完全に
中心軸を中心とした対称型であると、回転する可能性が
あるためにそれを避ける目的である。
る。その結果、同径部12には断面として完全な円形で
はない、非円形部分が形成される。これは全体が完全に
中心軸を中心とした対称型であると、回転する可能性が
あるためにそれを避ける目的である。
【0013】
【設置方法(1)】次に既設の構造物、例えばコンクリ
ート構造物、人工石、レンガ、岩盤などへ、前記のイン
サート1を取り付ける方法について説明する。
ート構造物、人工石、レンガ、岩盤などへ、前記のイン
サート1を取り付ける方法について説明する。
【0014】<イ>注入筒。 まず、注入筒2を使用する。この注入筒2は図4に示す
ように先端にねじ21を刻設し、内部に中空の貫通路2
2を設けた筒状体である。なお、以下では説明の便宜上
『注入筒2』と後述する『排気口25』との組み合わせ
として説明するが、上向き施工の場合などでは図面にお
ける排気口25側から充填材を注入し、注入筒2側から
排気する場合もある。
ように先端にねじ21を刻設し、内部に中空の貫通路2
2を設けた筒状体である。なお、以下では説明の便宜上
『注入筒2』と後述する『排気口25』との組み合わせ
として説明するが、上向き施工の場合などでは図面にお
ける排気口25側から充填材を注入し、注入筒2側から
排気する場合もある。
【0015】<ロ>インサート1との一体化。 この注入筒2の先端のねじ21を、前記したインサート
1のねじ穴11の一端から他端までねじ込んで一体化す
る。さらに注入筒2の中間には外筒23を被せ、この外
筒23と一体の蓋体24とを取り付ける。この蓋体24
にはエア抜きの排気口25が開口してあり、注入筒2
は、この蓋体24の中央を貫通した状態で一体化してい
る。この外筒23は、注入筒2を薄い材料で製造した時
に使用する。もし注入筒2に厚さが充分にあり、かつテ
ーパーを付けることができるなら外部から大きな回転力
を与えて付着を切ることができるから外筒23は不要で
ある。
1のねじ穴11の一端から他端までねじ込んで一体化す
る。さらに注入筒2の中間には外筒23を被せ、この外
筒23と一体の蓋体24とを取り付ける。この蓋体24
にはエア抜きの排気口25が開口してあり、注入筒2
は、この蓋体24の中央を貫通した状態で一体化してい
る。この外筒23は、注入筒2を薄い材料で製造した時
に使用する。もし注入筒2に厚さが充分にあり、かつテ
ーパーを付けることができるなら外部から大きな回転力
を与えて付着を切ることができるから外筒23は不要で
ある。
【0016】<ハ>削孔。 一方、構造物、岩盤などに円筒形のダイヤモンドカッタ
ーなどを使用して円柱型の孔を削孔する。もしすでに古
い、金属製のインサートが設置してある場合には、この
インサートの外径よりも大きい直径のカッターを使用し
て削孔し、古いインサートを周囲のコンクリートなどと
ともに除去する。
ーなどを使用して円柱型の孔を削孔する。もしすでに古
い、金属製のインサートが設置してある場合には、この
インサートの外径よりも大きい直径のカッターを使用し
て削孔し、古いインサートを周囲のコンクリートなどと
ともに除去する。
【0017】<ニ>挿入、閉塞、充填。 次にこの削孔内に、注入筒2の先端に取り付けたインサ
ート1を挿入し、削孔の開口部を蓋体24によって閉鎖
する。この状態で、注入筒2を介して充填材を注入すれ
ば、充填材は注入筒2の他端、すなわちインサート1の
ねじ穴11の他端から吐出し、削孔内を充填することが
できる。なお、インサート1を上向きにセットした場合
には、排気口から注入し、注入筒2から排気する場合も
ある。充填材が硬化したら蓋体24を除去し、専用工具
などを使用して注入筒2を回転してインサート1のねじ
穴11からねじり出して撤去する。こうして既設の構造
物などに新たにインサート1を取り付けることができ
る。このインサート1のねじ穴11に、外部から例えば
フックをねじ込み、フックに配管、配線を取り付けて利
用する。
ート1を挿入し、削孔の開口部を蓋体24によって閉鎖
する。この状態で、注入筒2を介して充填材を注入すれ
ば、充填材は注入筒2の他端、すなわちインサート1の
ねじ穴11の他端から吐出し、削孔内を充填することが
できる。なお、インサート1を上向きにセットした場合
には、排気口から注入し、注入筒2から排気する場合も
ある。充填材が硬化したら蓋体24を除去し、専用工具
などを使用して注入筒2を回転してインサート1のねじ
穴11からねじり出して撤去する。こうして既設の構造
物などに新たにインサート1を取り付けることができ
る。このインサート1のねじ穴11に、外部から例えば
フックをねじ込み、フックに配管、配線を取り付けて利
用する。
【0018】
【設置方法(2)】次に既設のコンクリート構造物、岩
盤などへ、前記のインサート1を取り付ける他の方法に
ついて説明する。
盤などへ、前記のインサート1を取り付ける他の方法に
ついて説明する。
【0019】<イ>固定用ボルトの取り付け。 前記したインサート1のねじ穴11に、その一側から固
定用ボルト3をねじ込んで一体化する。固定用ボルト3
には、その基端あるいは中間に蓋体24を貫通した状態
で取り付ける。蓋体24はインサート1の表面と直接接
触した状態で取り付ける場合、あるいは離れた状態で取
り付ける。蓋体24とインサート1とが離れた場合には
その間に外筒を被せて固定用ボルト3の引き抜きが容易
であるように構成する。
定用ボルト3をねじ込んで一体化する。固定用ボルト3
には、その基端あるいは中間に蓋体24を貫通した状態
で取り付ける。蓋体24はインサート1の表面と直接接
触した状態で取り付ける場合、あるいは離れた状態で取
り付ける。蓋体24とインサート1とが離れた場合には
その間に外筒を被せて固定用ボルト3の引き抜きが容易
であるように構成する。
【0020】<ロ>アンカーボルトの取り付け。 一方、インサート1のねじ穴11の他側からはアンカー
ボルト4をねじ込んで一体化する。このアンカーボルト
4は、ボルトの他端に拡大部などを形成して定着性を向
上させた通常の形状のものである。
ボルト4をねじ込んで一体化する。このアンカーボルト
4は、ボルトの他端に拡大部などを形成して定着性を向
上させた通常の形状のものである。
【0021】<ハ>挿入、閉塞、注入。 コンクリート構造物、岩盤などを削孔し、この削孔内
に、アンカーボルト4を孔底にむけた状態でインサート
1を挿入する。そして削孔の開口部を蓋体24で閉鎖す
る。その後、蓋体24に開口した注入口から充填材を孔
内に注入すれば、削孔内を充填材で充填することができ
る。充填材が硬化したら蓋体24を除去し、固定用ボル
ト3を回転してインサート1のねじ穴11からねじり出
して撤去する。こうしてインサート1の尾端側にアンカ
ーを取り付けた強固なインサート1を、既設の構造物な
どに新たに取り付けることができる。
に、アンカーボルト4を孔底にむけた状態でインサート
1を挿入する。そして削孔の開口部を蓋体24で閉鎖す
る。その後、蓋体24に開口した注入口から充填材を孔
内に注入すれば、削孔内を充填材で充填することができ
る。充填材が硬化したら蓋体24を除去し、固定用ボル
ト3を回転してインサート1のねじ穴11からねじり出
して撤去する。こうしてインサート1の尾端側にアンカ
ーを取り付けた強固なインサート1を、既設の構造物な
どに新たに取り付けることができる。
【0022】
【設置方法(3)】図10に示すように、工場において
インサート1と注入筒2とを事前にコンクリート、ある
いはモルタル、セメントミルクのブロック6内部に埋め
込んでおき、このブロック6を削孔内に挿入する方法を
採用することもできる。この場合にはブロック6の外周
には突起61をスペーサとして突設しておく。ブロック
6を削孔内部に収納して蓋体24を取り付けた後に、注
入筒2から充填材を注入すれば、インサート1の尾端か
ら削孔内部へ吐出してブロック6の外周に充填材が行き
渡り、一体化する。このようなブロック6は工場で製作
できるから、良好な品質を確保することができる。
インサート1と注入筒2とを事前にコンクリート、ある
いはモルタル、セメントミルクのブロック6内部に埋め
込んでおき、このブロック6を削孔内に挿入する方法を
採用することもできる。この場合にはブロック6の外周
には突起61をスペーサとして突設しておく。ブロック
6を削孔内部に収納して蓋体24を取り付けた後に、注
入筒2から充填材を注入すれば、インサート1の尾端か
ら削孔内部へ吐出してブロック6の外周に充填材が行き
渡り、一体化する。このようなブロック6は工場で製作
できるから、良好な品質を確保することができる。
【0023】
【本発明の効果】本発明のインサートとその取り付け方
法は以上説明したようになるから次のような効果を得る
ことができる。 <イ>本発明のインサート1はセラミックス製であるか
ら長期間の使用によっても腐食することがない。したが
って、インサート1にねじ込んだフックなどの取り付け
金具が腐食したら、その金具のみを取り外して新たな金
具に変更すれば、永久的に安全な状態で使用することが
できる。 <ロ>インサート1の形状が、直径が同一である複数箇
所の同径部12の中間に、同径部12の直径から徐々に
直径が縮小して再び拡大して同径部12と同じ直径に至
る絞り部13を形成した形状である。すなわちいわゆる
鼓状に形成したものである。したがって、インサート1
にフックなどの金物を取り付けた場合に、その負荷はほ
とんどがインサート1への圧縮力として作用する。その
ために引っ張り力に弱いセラミックスであっても充分に
実用に耐えることができる。 <ハ>インサート1において、同径部12の中間に直径
が徐々に拡大する絞り部13が形成してある。この徐々
に拡大する部分において、圧縮力を分散させてスムーズ
に外側の同径部に伝達することができるから、圧縮力が
集中することがなく、破損する危険を避けることができ
る。 <ニ>セラミックスのインサートであるから、電気絶縁
性が良好であり、電蝕作用に対する抵抗も大きい。また
充填材としてセメントを使用すれば、火災に際しても損
傷することがなく長く信頼性を維持することができる。
法は以上説明したようになるから次のような効果を得る
ことができる。 <イ>本発明のインサート1はセラミックス製であるか
ら長期間の使用によっても腐食することがない。したが
って、インサート1にねじ込んだフックなどの取り付け
金具が腐食したら、その金具のみを取り外して新たな金
具に変更すれば、永久的に安全な状態で使用することが
できる。 <ロ>インサート1の形状が、直径が同一である複数箇
所の同径部12の中間に、同径部12の直径から徐々に
直径が縮小して再び拡大して同径部12と同じ直径に至
る絞り部13を形成した形状である。すなわちいわゆる
鼓状に形成したものである。したがって、インサート1
にフックなどの金物を取り付けた場合に、その負荷はほ
とんどがインサート1への圧縮力として作用する。その
ために引っ張り力に弱いセラミックスであっても充分に
実用に耐えることができる。 <ハ>インサート1において、同径部12の中間に直径
が徐々に拡大する絞り部13が形成してある。この徐々
に拡大する部分において、圧縮力を分散させてスムーズ
に外側の同径部に伝達することができるから、圧縮力が
集中することがなく、破損する危険を避けることができ
る。 <ニ>セラミックスのインサートであるから、電気絶縁
性が良好であり、電蝕作用に対する抵抗も大きい。また
充填材としてセメントを使用すれば、火災に際しても損
傷することがなく長く信頼性を維持することができる。
【図1】本発明のインサートの実施例の断面図
【図2】その斜視図
【図3】他の実施例の斜視図
【図4】注入筒2の説明図
【図5】削孔内への挿入状態の説明図
【図6】その斜視図
【図7】他の実施例の説明図
【図8】他の実施例の説明図
【図9】他の実施例の説明図
【図10】他の実施例の説明図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増尾 正次郎 神奈川県綾瀬市吉岡東一丁目11番27号 (72)発明者 百瀬 喜巳雄 神奈川県平塚市公所532 (72)発明者 木村 浩 神奈川県相模原市相南2−17−16
Claims (3)
- 【請求項1】全体をセラミックスで形成した筒状体であ
って、 内部にはボルトをねじ込むねじ穴を貫通してあり、 外周には直径が同一である複数か所の同径部分を形成
し、 この同径部分の中間には、同径部分の直径から徐々に直
径が縮小して再び拡大して同径部分と同じ直径に至る絞
り部分を形成し、 さらに同径部分の一部には切り欠きを形成した、 インサート - 【請求項2】先端にねじを刻設し、内部が中空の注入筒
を使用し、 この注入筒の先端のねじ部を、請求項1記載のインサー
トのねじ穴にねじ込んで一体化し、 コンクリート構造物などを削孔し、 この削孔内に注入筒の先端のインサートを挿入し、 削孔の開口部を閉鎖し、 注入筒を介して充填材を注入して行う、 インサートの取り付け方法 - 【請求項3】請求項1記載のインサートのねじ穴に、 その一側から閉鎖板を介在させて固定用ボルトをねじ込
んで一体化し、 ねじ穴の他側からアンカーボルトをねじ込んで一体化
し、 コンクリート構造物などを削孔し、 この削孔内に、アンカーボルトを孔底にむけてインサー
トを挿入し、 削孔の開口部を閉鎖板で閉鎖し、 閉鎖板に開口した注入口から、充填材を孔内に注入して
行う、 インサートの取り付け方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13037597A JP3185097B2 (ja) | 1997-05-02 | 1997-05-02 | インサートとその取り付け方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13037597A JP3185097B2 (ja) | 1997-05-02 | 1997-05-02 | インサートとその取り付け方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10299099A true JPH10299099A (ja) | 1998-11-10 |
JP3185097B2 JP3185097B2 (ja) | 2001-07-09 |
Family
ID=15032857
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13037597A Expired - Fee Related JP3185097B2 (ja) | 1997-05-02 | 1997-05-02 | インサートとその取り付け方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3185097B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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GB2379226A (en) * | 2001-08-30 | 2003-03-05 | Eymard Joseph Walsh | An insert for a concrete section |
JP2014005629A (ja) * | 2012-06-22 | 2014-01-16 | Yahagi Construction Co Ltd | 鉄骨鉄筋コンクリート造建物へのアンカー設置工法 |
JP2015528549A (ja) * | 2012-08-14 | 2015-09-28 | グリーン, ツイード テクノロジーズ, インコーポレイテッド | リベットレスナットプレート、リベットレスナットプレートアセンブリ、リベットレスナットプレートファスナーを含むワークピース、および関連方法 |
JP2017025600A (ja) * | 2015-07-23 | 2017-02-02 | 鹿島建設株式会社 | アンカーボルト及びアンカーボルトの施工方法 |
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KR200487168Y1 (ko) * | 2016-09-30 | 2018-08-17 | 송은경 | 유아용 범퍼 침대 |
-
1997
- 1997-05-02 JP JP13037597A patent/JP3185097B2/ja not_active Expired - Fee Related
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