JPH10299061A - 衛生洗浄装置と洋式便器 - Google Patents

衛生洗浄装置と洋式便器

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Publication number
JPH10299061A
JPH10299061A JP12481497A JP12481497A JPH10299061A JP H10299061 A JPH10299061 A JP H10299061A JP 12481497 A JP12481497 A JP 12481497A JP 12481497 A JP12481497 A JP 12481497A JP H10299061 A JPH10299061 A JP H10299061A
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JP
Japan
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water supply
main body
sanitary washing
washing device
western
Prior art date
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Pending
Application number
JP12481497A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshinori Kaya
俊典 賀屋
Osamu Hashimoto
橋本  修
Kazuhiro Shimoda
和博 下田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
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  • Toilet Supplies (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衛生洗浄装置の設置制限を緩和すると共に、
装置の見栄えの向上を図る。 【解決手段】 水道管から洗浄水を給水するに当たって
は、装置本体内のバルブユニット26までは、給水ホー
ス45とこれに接続された管路形成部材40とで形成し
た前段の給水管路を用い、給水アダプタ36には、管路
形成部材40の貫通孔46を洋式便器12における固定
座部16の取付孔17を経由した給水管路として給水す
る。しかも、この取付孔周辺を本体20のベース32で
覆い隠す。このため、給水ホース45からバルブユニッ
ト26に給水するに際して、その接続箇所と給水ホース
45自体を洋式便器12の側方に配設する必要がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体局部に洗浄水
を吐出する衛生洗浄装置と、この衛生洗浄装置が載置さ
れる洋式便器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の衛生洗浄装置では、その
本体が洋式便器に載置して固定され、本体に収納した洗
浄手段に、トイレの壁に配管された水道管等の給水源か
ら洗浄水の供給を受けるよう設置されている。そして、
給水源から洗浄手段への洗浄水の供給は、水道管に給水
ホースを分岐接続し、この給水ホースを本体側の給水口
に接続することでなされている。この場合、本体は洋式
便器に載置されていることから、この給水口は、洋式便
器と干渉しないよう本体に設けられた部位に配設されて
いた。より具体的に説明すると、本体を洋式便器より幅
広に形成し、洋式便器から横方向に突出した幅広部分に
給水口が配設されていた。この際、この幅広部分に横方
向から給水ホースを接続したのでは、給水ホース自体が
本体から横方向に突出する。よって、給水口を本体の幅
広部分の下面に配設し、給水ホースを給水源からこの本
体の幅広部分の下面まで延ばして給水口に接続してい
た。この場合の接続作業は、洋式便器の側方でスパナ等
の工具を用いて行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
衛生洗浄装置では、次のような問題点が指摘されるに到
った。
【0004】まず第1に、上記したように本体を洋式便
器より幅広とする都合上、洋式便器回りに余裕がないト
レイ施設、例えばパスとトレイとが近接配置されたいわ
ゆるユニットバスには、衛生洗浄装置を設置できない。
つまり、衛生洗浄装置の設置にスペース上の制限を受け
る。
【0005】また、給水ホースが洋式便器の側方で露出
するために装置の見栄えを損なっていた。更には、給水
ホースの接続作業を本体の幅広部分下方で洋式便器の側
方で行わざるを得ない。ところで、衛生洗浄装置は、洋
式便器に載置して固定されるが、その固定箇所は一般に
洋式便器の後方の固定部位であり、その固定には一般に
ボルト・ナットが用いられる。そして、この固定作業に
は、ナットを洋式便器の後部側方で固定部位の下面から
締め付けることが必要とされる。従って、衛生洗浄装置
の固定作業と給水ホースの接続作業とを、洋式便器の側
方の異なる箇所で行う必要があり、煩雑であった。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するためにな
され、衛生洗浄装置の設置制限を緩和することを第1の
目的とし、この第1の目的に加え、装置の見栄えの向上
或いは装置の取付作業の改善を図ることを第2の目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】か
かる課題を解決するため、第1の発明の衛生洗浄装置
は、洋式便器に載置して固定される本体と、該本体に収
納され洗浄水を人体局部に吐出する洗浄手段と、該洗浄
手段に給水源から前記洗浄水を給水する給水手段とを有
する衛生洗浄装置であって、前記給水手段は、前記本体
を取り付け固定するために前記洋式便器の本体固定部位
に貫通してあけられた取付孔を経由して前記洗浄手段に
到る給水管路を有することを特徴とする。
【0008】上記構成を有する第1の発明の衛生洗浄装
置では、給水源から洗浄手段への洗浄水の給水を、洋式
便器の本体固定部位を貫通する取付孔を経由した給水管
路にて行う。このため、給水管路を洋式便器の側方に配
設する必要がなくなるので、本体を洋式便器より幅広と
する必要もない。この結果、この第1の発明の衛生洗浄
装置によれば、衛生洗浄装置の本体を洋式便器と同程度
の幅とすることができるので、ユニットバス等の洋式便
器回りに余裕がないトレイ施設にも衛生洗浄装置を設置
でき、衛生洗浄装置の設置にスペース上の制限を受ける
ことがない。
【0009】また、この第1の発明の衛生洗浄装置で
は、上記したように給水管路を洋式便器の側方に配設す
る必要がなく、この給水管路を洋式便器の本体固定部位
で隠して人目に触れないようにすることができる。この
ため、第1の発明の衛生洗浄装置によれば、装置の見栄
えを向上させることができる。
【0010】上記の構成を有する第1の発明の衛生洗浄
装置は、以下の態様を採ることもできる。第1の態様
は、第1の発明の衛生洗浄装置において、前記本体は、
前記洋式便器にあけられた複数の取付孔を介して前記洋
式便器に取り付け固定されており、前記給水手段は、前
記複数の取付孔の少なくとも一の取付孔を経由する前記
給水管路を有するものとすることができる。
【0011】この第1の態様の衛生洗浄装置によって
も、第1の発明の衛生洗浄装置と同様に、衛生洗浄装置
の本体を洋式便器と同程度の幅とでき、衛生洗浄装置の
設置にスペース上の制限を受けることがない。また、洋
式便器の本体固定部位で給水管路を隠すことを通して、
装置の見栄えを向上させることができる。
【0012】第2の態様は、上記の第1の発明又は第1
の態様の衛生洗浄装置において、前記本体は、前記本体
の前記洋式便器への固定に関与し、前記本体が前記洋式
便器に載置されると前記取付孔を覆って前記洋式便器に
固定されるベースを有し、前記給水手段は、前記ベース
を貫通する管路を形成する貫通管路部材であって、該貫
通管路部材の管路が前記給水管路のうち前記取付孔を経
て前記ベースを通過する管路部分となるような前記貫通
管路部材を有するものとすることができる。
【0013】この第2の態様の衛生洗浄装置では、給水
源から洗浄手段への洗浄水の給水を行う給水管路のうち
取付孔を経てベースを通過する管路部分を、貫通管路部
材の形成する管路とする。そして、この取付孔を本体の
ベースで覆い隠す。このため、第2の衛生洗浄装置によ
れば、取付孔自体とその周辺の給水管路を人目に触れな
いようにでき、装置の見栄えをより向上させることがで
きる。
【0014】第3の態様は、上記の第2の態様の衛生洗
浄装置において、前記給水手段は、前記ベースと一体と
されている前記貫通管路部材を有するものとすることが
できる。
【0015】この第3の態様の衛生洗浄装置によれば、
貫通管路部材をベースと一体に取り扱うことができるの
で、装置の設置作業の簡略化を図ることができる。この
場合、貫通管路部材をベースと一体とするに当たって
は、両者を一体形成すればよいことのほか、別体とされ
た両者を止めネジ等で固定して一体とすればよい。
【0016】第4の態様は、上記の第3の態様の衛生洗
浄装置において、前記給水手段は、前記給水源から前記
貫通管路部材に到るまでの管路を形成する給水源側管路
部材であって、前記貫通管路部材と接続され、前記ベー
スを前記洋式便器に締結固定する締結構造を備えた前記
給水源側管路部材を有するものとすることができる。
【0017】この第4の態様の衛生洗浄装置では、給水
源側管路部材を貫通管路部材に接続することで、給水源
から貫通管路部材を経て洗浄手段に到る給水管路が完成
し、洗浄手段への洗浄水の給水ができる。また、この給
水源側管路部材の締結構造によりベースを洋式便器に締
結固定することで、洋式便器への衛生洗浄装置の固定が
完了する。このため、第4の態様の衛生洗浄装置によれ
ば、洗浄手段への給水に関する作業を始めとする装置の
設置作業を給水源側管路部材を介して行うことができ、
当該設置作業をより簡略化することができる。
【0018】第5の態様は、上記の第3の態様の衛生洗
浄装置において、前記給水手段は、前記取付孔に嵌り込
む前記貫通管路部材を有するものとすることができる。
【0019】この第5の態様の衛生洗浄装置では、取付
孔にベースと一体の貫通管路部材を嵌り込ませること
で、ベース、延いては装置を容易に位置決めすることが
でき、装置の設置作業を進める上で好ましい。
【0020】第6の態様は、上記の第3の態様の衛生洗
浄装置において、前記給水手段は、前記取付孔を貫通す
る長さの前記貫通管路部材を有するものとすることがで
きる。
【0021】この第6の態様の衛生洗浄装置では、給水
源から貫通管路部材を経て洗浄手段に到る給水管路を完
成させるに当たり、給水源から貫通管路部材に到るまで
の管路を形成する管路部材を、洋式便器に衛生洗浄装置
を載置したまま洋式便器の本体固定部位の下方で、貫通
管路部材と接続すればよい。このため、第6の態様の衛
生洗浄装置によれば、管路部材の接続作業を洋式便器の
本体固定部位への装置の固定作業箇所の周辺で行うこと
ができ好ましい。
【0022】第7の態様は、上記の第6の態様の衛生洗
浄装置において、前記給水手段は、前記ベースを前記洋
式便器に締結固定する締結構造を備えた前記貫通管路部
材を有するものとすることができる。
【0023】この第7の態様の衛生洗浄装置では、洗浄
手段に給水するための給水管路を完成するための管路部
材の接続作業と、洋式便器への衛生洗浄装置の固定作業
とを、貫通管路部材を介して行うことができる。このた
め、第7の態様の衛生洗浄装置によれば、洗浄手段への
給水に関する作業を始めとする装置の設置作業をより簡
略化することができる。
【0024】第8の態様は、上記の第2の態様の衛生洗
浄装置において、前記給水手段は、前記ベースから取り
外し可能な貫通管路部材と、前記貫通管路部材から給水
を受ける洗浄側管路部材であって、前記貫通管路部材と
分離可能で、且つ前記貫通管路部材と接続される前記洗
浄側管路部材とを有するものとすることができる。
【0025】この第8の態様の衛生洗浄装置では、貫通
管路部材を洗浄側管路部材から分離すれば、貫通管路部
材を本体から取り外して分離することができる。この結
果、第8の態様の衛生洗浄装置によれば、本体と貫通管
路部材とを分離して本体から貫通管路部材を突出させな
いようにできるので、装置の保管或いは運送のために装
置を梱包する際の部品配置の自由度を向上させ、梱包形
態のコンパクト化を図ることができる。
【0026】第2の発明の衛生洗浄装置は、洋式便器に
載置して固定される本体と、該本体に収納され洗浄水を
人体局部に吐出する洗浄手段と、該洗浄手段に給水源か
ら前記洗浄水を給水する給水手段とを有する衛生洗浄装
置であって、前記給水手段は、前記本体を取り付け固定
するための取付孔が設けられた前記洋式便器の本体固定
部位に貫通してあけられた貫通孔を経由して前記洗浄手
段に到る給水管路を有することを特徴とする。
【0027】上記構成を有する第2の発明の衛生洗浄装
置にあっては、給水源から洗浄手段への洗浄水の給水
を、洋式便器の本体固定部位を貫通する貫通孔を経由し
た給水管路にて行う。この貫通孔は本体を固定するため
の取付孔とは別の孔であってもその形成箇所は洋式便器
の本体固定部位であるため、給水管路を洋式便器の側方
に配設する必要がなくなり、本体を洋式便器より幅広と
する必要もない。この結果、この第2の発明の衛生洗浄
装置によっても、衛生洗浄装置の本体を洋式便器と同程
度の幅とすることができるので、ユニットバス等の洋式
便器回りに余裕がないトレイ施設にも衛生洗浄装置を設
置でき、衛生洗浄装置の設置にスペース上の制限を受け
ることがない。
【0028】また、この第2の発明の衛生洗浄装置で
は、上記したように給水管路を洋式便器の側方に配設す
る必要がなく、この給水管路を洋式便器の本体固定部位
で隠して人目に触れないようにすることができる。この
ため、第2の発明の衛生洗浄装置によっても、装置の見
栄えを向上させることができる。
【0029】上記の構成を有する第2の発明の衛生洗浄
装置は、以下の第1の態様を採ることもできる。第1の
態様は、第2の発明の衛生洗浄装置において、前記給水
手段は、前記本体固定部位の前記取付孔と兼用された前
記貫通孔を経由する前記給水管路を有するものとするこ
とができる。
【0030】この第1の態様の衛生洗浄装置では、貫通
孔を取付孔と別に設ける必要がないので、便器製造の上
で好ましい。
【0031】第3の発明の洋式便器は、人体局部に洗浄
水を吐出する衛生洗浄装置が載置される洋式便器であっ
て、前記衛生洗浄装置を取り付け固定するための取付孔
が設けられた本体固定部位と、該本体固定部位に貫通し
てあけられ、給水源から前記衛生洗浄装置に到る前記洗
浄水の給水管路を形成する部材が配設される貫通孔とを
有することを特徴とする。
【0032】上記構成を有する第3の発明の洋式便器で
は、給水源から衛生洗浄装置に洗浄水を給水するための
給水管路を、当該管路を形成する部材を洋式便器の本体
固定部位を貫通する貫通孔に配設させることで、この貫
通孔を経由して形成する。このため、衛生洗浄装置を載
置した場合には、その給水管路を洋式便器の側方に配設
する必要がなくなるので、衛生洗浄装置を洋式便器より
幅広とする必要もない。この結果、この第3の発明の洋
式便器によれば、衛生洗浄装置をこの洋式便器と同程度
の幅とすることができるので、ユニットバス等の洋式便
器回りに余裕がない場合でもこの洋式便器に衛生洗浄装
置を設置でき、衛生洗浄装置の設置にスペースの観点か
ら制限を課すことがない。
【0033】また、この第3の発明の洋式便器では、上
記したように給水管路を洋式便器の側方に配設する必要
がなく、この給水管路を本体固定部位で隠して人目に触
れないようにすることができる。このため、第3の発明
の洋式便器によれば、載置される衛生洗浄装置の見栄え
を向上させることができる。
【0034】上記の構成を有する第3の発明の洋式便器
は、以下の第1の態様を採ることもできる。第1の態様
は、第3の発明の洋式便器において、前記貫通孔は、前
記本体固定部位の前記取付孔と兼用されているものとす
ることができる。
【0035】この第1の態様の洋式便器では、貫通孔を
取付孔と別に設ける必要がないので、便器製造の上で好
ましい。
【0036】第4の発明の衛生洗浄装置は、洋式便器に
載置して固定される本体と、該本体に収納され洗浄水を
人体局部に吐出する洗浄手段とを有する衛生洗浄装置で
あって、前記本体内部において前記洗浄手段に到る第1
の管路を有する本体内給水機構と、前記第1の管路と接
続され、給水源から前記洗浄水を導く第2の管路を形成
する給水源側給水管路部材と、前記本体内給水機構を前
記本体内部において前記洋式便器に対して左右方向に移
動自在に保持して、前記第1の管路と前記第2の管路の
接続箇所を前記本体の内部から外部に露出させる保持手
段とを有することを特徴とする。
【0037】上記構成を有する第4の発明の衛生洗浄装
置にあっては、給水源から洗浄手段に到る洗浄水給水の
ための管路は、本体内給水機構の第1の管路に給水源側
給水管路部材の第2の管路を接続することで完成する。
このように第2の管路が接続される第1の管路を有する
本体内給水機構は、保持手段により、本体内部において
洋式便器に対して左右方向に移動自在に保持されてお
り、保持手段は、この本体内給水機構をこの左方或いは
右方に移動させることで、第1,第2の管路の接続箇所
を本体の内部から外部に露出させ、当該接続作業を本体
の側方位置とする。このため、第1,第2の管路を接続
する際には、その接続作業を本体の側方外部で目で見な
がら行うことができる。しかも、管路の接続完了後に
は、給水源側給水管路部材が第1,第2の管路の接続を
通して一体となった本体内給水機構を、第1,第2の管
路の接続箇所が本体内部にくるように反対方向に移動で
きる。
【0038】従って、洗浄水給水のための管路が完成し
た状態では、本体内給水機構の左右方向の移動を通して
第1,第2の管路の接続箇所を本体内部に位置させるこ
とから、衛生洗浄装置の本体を洋式便器と同程度の幅と
したり、洋式便器より若干幅広の本体とすることができ
る。この結果、第4の発明の衛生洗浄装置によれば、ユ
ニットバス等の洋式便器回りに余裕がないトレイ施設に
も衛生洗浄装置を設置でき、衛生洗浄装置の設置にスペ
ース上の制限を緩和することができる。
【0039】また、上記したように第1,第2の管路の
接続作業を本体の側方外部で目で見ながら行うことがで
きるので、管路の接続作業の作業性を向上させることが
できる。
【0040】第5の発明の衛生洗浄装置は、洋式便器に
載置して固定される本体と、該本体に収納され洗浄水を
人体局部に吐出する洗浄手段とを有する衛生洗浄装置で
あって、前記本体内部において前記洗浄手段に到る第1
の管路を有する本体内給水機構と、前記本体内部におい
て前記第1の管路と接続され、給水源から前記洗浄水を
導く第2の管路を形成する給水源側給水管路部材と、前
記本体に装着される蓋体であって、前記本体から取り外
されたときには前記第1の管路と前記第2の管路の接続
箇所を、管路の接続作業が可能な程度に露出させる前記
蓋体とを有することを特徴とする衛生洗浄装置。
【0041】上記構成を有する第5の発明の衛生洗浄装
置にあっては、給水源から洗浄手段に到る洗浄水給水の
ための管路は、本体内給水機構の第1の管路に給水源側
給水管路部材の第2の管路を本体内部において接続する
ことで完成する。そして、この管路接続に際しては、本
体から蓋体が取り外され、第1,第2の管路の接続箇所
は、管路の接続作業が可能な程度に本体の内部において
露出される。このため、第1,第2の管路を接続する際
には、本体内部での接続作業を本体の外側から目で見な
がら行うことができる。
【0042】従って、洗浄水給水のための管路が完成し
た状態では、第1,第2の管路の接続箇所を本体内部に
位置させることから、衛生洗浄装置の本体を洋式便器と
同程度の幅としたり、洋式便器より若干幅広の本体とす
ることができる。この結果、この第5の発明の衛生洗浄
装置によっても、ユニットバス等の洋式便器回りに余裕
がないトレイ施設にも衛生洗浄装置を設置でき、衛生洗
浄装置の設置にスペース上の制限を緩和することができ
る。
【0043】また、上記したように本体内部での第1,
第2の管路の接続作業を本体の外側から目で見ながら行
うことができるので、管路の接続作業の作業性を向上さ
せることができる。
【0044】
【発明の他の態様】本発明は、以下のような他の態様を
採ることも可能であり、第1の他の態様は、第1発明の
第2の態様の衛生洗浄装置において、前記貫通管路部材
は、前記ベースを貫通する複数の管路を形成するよう構
成されている。
【0045】この第1の他の態様では、湯や水というよ
うな異なる性状の洗浄水を、複数の管路のそれぞれで洗
浄手段に別々に給水することができる。
【0046】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る衛生洗浄装置
の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、第1
実施例の衛生洗浄装置10と洋式便器12を表した概略
斜視図である。この図1に示すように、洋式便器12
は、便器ボール部14の後方に衛生洗浄装置10を締結
固定するための固定座部16を有する。そして、この固
定座部16には、衛生洗浄装置10を取り付け固定する
ための取付孔17,18が貫通してあけられている。
【0047】衛生洗浄装置10は、この洋式便器12に
おける固定座部16の上面に載置して固定される本体2
0と、本体20に開閉自在に装着された便座22と、本
体20に収納され洗浄水を人体局部に吐出する洗浄ノズ
ル24とを有する。洗浄ノズル24は、本体20内の収
納位置から進退自在に構成されており、局部洗浄の際に
はこの収納位置から所定の洗浄位置まで前進して洗浄水
を噴出し、局部洗浄を行い、洗浄完了後には噴出を停止
して洗浄位置から収納位置まで後退するよう構成されて
いる。また、本体20には、給水源(トイレの壁に配管
された水道管)から給水を受けるバルブユニット26
と、このバルブユニット26と接続され洗浄水を所定温
度に維持して貯留し洗浄ノズル24にこの貯留洗浄水を
送り出す熱交換ユニット28と、人体局部に温風を吹き
出し局部乾燥を行う乾燥ユニット30とが内蔵されてい
る。なお、熱交換ユニット28からの洗浄水の送り出し
に当たっては、図示しない流量調整機構により流量調整
がなされる。
【0048】次に、洋式便器12への本体20の固定の
様子並びにバルブユニット26への給水の様子につい
て、洋式便器12に本体20を固定した場合の2−2線
断面図である図2を用いて説明する。この図2に示すよ
うに、バルブユニット26は、逆止弁、調圧弁、電磁弁
等のその構成機器がユニットベース27に配設されて構
成されており、本体20下面をなすベース32の固定脚
34にユニットベース27をネジ止めして本体20に固
定されている。また、バルブユニット26は、当該ユニ
ットに洗浄水の給水を受けるための給水アダプタ36を
ユニットベース27の下面に突出して備え、この給水ア
ダプタ36から給水を受けた洗浄水を逆止弁、調圧弁、
電磁弁等の構成機器を経由して給水管37から熱交換ユ
ニット28に送り出す。
【0049】本体20は、そのベース32と一体形成さ
れた管路形成部材40を有する。この管路形成部材40
は、ベース32の上面に突出した上部突出部41と、ベ
ース32の下面に突出した下部突出部42と、この下部
突出部42に連続し外周に本体20の固定のための雄ネ
ジが螺刻された固定ネジ部43と、固定ネジ部43より
小径で先端部の外周に雄ネジが螺刻され給水ホース45
が接続されるホース接続部44とを有する。また、管路
形成部材40は、その内部に貫通孔46を有し、この貫
通孔46をベース32を貫通する管路としている。
【0050】上部突出部41は、その上端がフランジと
されており、この上端フランジを給水アダプタ36下端
の給水孔47に挿入させている。そして、バルブユニッ
ト26が上記したように固定脚34にネジ止め固定され
た状態では、上部突出部41は、上端フランジと給水孔
47の底部分との間に介在させたパッキン48により、
水密に給水アダプタ36と接続される。このため、管路
形成部材40の貫通孔46を通過した洗浄水は、上部突
出部41を経てバルブユニット26の給水アダプタ36
に流れ込む。
【0051】下部突出部42は、取付孔17に僅かなク
リアランス(約0.5mm)で嵌り込むように形成され
ている。このため、下部突出部42が取付孔17に嵌め
込まれると、下部突出部42により、管路形成部材40
と一体のベース32、延いては本体20の洋式便器12
に対する位置決めが行われる。
【0052】固定ネジ部43には、図示するように、下
部突出部42を取付孔17に嵌め込んだ状態で固定ナッ
ト49が装着される。そして、この固定ナット49を締
め込むことで洋式便器12の固定座部16を固定ナット
49とベース32で挟持し、本体20が固定座部16に
締結固定される。なお、他方の取付孔18には、ベース
32の側からボルトが差し込まれ、このボルトにナット
を締め込むことで、取付孔18の側にあっても本体20
が固定座部16に締結固定される。この場合、取付孔1
8にゴムブッシュを装着し、このゴムブッシュにボルト
を締め込むようにして本体20を固定してもよいことは
勿論である。
【0053】ホース接続部44先端の雄ネジには、フレ
キシブルホースから形成された給水ホース45の端部に
装着された袋ナット50が締め込まれ。このため、ホー
ス接続部44は、給水ホース45の端部フランジとホー
ス接続部44の下端との間にパッキン51を介在させた
状態で、給水源である図示しない水道管から分岐した給
水ホース45と水密に接続される。従って、給水源から
は、給水ホース45を経て管路形成部材40の貫通孔4
6に洗浄水が流れ込み、この流れ込んだ洗浄水は、管路
形成部材40から給水アダプタ36に給水される。そし
て、洗浄水は、バルブユニット26を経て熱交換ユニッ
ト28に到り、局部洗浄時には、この熱交換ユニット2
8から洗浄ノズル24に送り出されて当該ノズルから噴
出される。
【0054】以上説明したように第1実施例の衛生洗浄
装置10は、給水源である水道管から洗浄ノズル24に
洗浄水を給水するに当たり、衛生洗浄装置10のバルブ
ユニット26までは、給水ホース45とこれに接続され
た管路形成部材40とで形成した前段の給水管路を用
い、バルブユニット26の給水アダプタ36には、洋式
便器12の固定座部16を貫通する取付孔17に配設さ
れた管路形成部材40にて給水する。つまり、本体20
のバルブユニット26には、取付孔17に配設された管
路形成部材40の貫通孔46をこの取付孔17を経由し
た給水管路として給水する。このため、本体20のバル
ブユニット26に到る給水管路を固定座部16を貫通さ
せて形成し、洋式便器12の側方に配設する必要がな
い。この結果、第1実施例の衛生洗浄装置10によれ
ば、その本体20を洋式便器12の幅W(図1参照)と
同程度の幅とすることができるので、ユニットバス等の
洋式便器回りに余裕がないトレイ施設にも衛生洗浄装置
を設置でき、衛生洗浄装置の設置にスペース上の制限を
受けることがない。より具体的に説明すると、図3に示
すように、洋式便器12が室内壁H等に囲まれているよ
うな場合でも、固定座部16に本体20を固定して衛生
洗浄装置10を洋式便器12に載置できる。
【0055】また、この衛生洗浄装置10では、以下の
効果を奏することができる。
【0056】上記したようにバルブユニット26に給
水するための給水管路を固定座部16を貫通する管路形
成部材40の貫通孔46で形成し、洋式便器12の側方
に配設する必要がない。しかも、この管路形成部材40
自体を本体20のベース32で隠すと共に、管路形成部
材40に到る給水ホース45を洋式便器12の固定座部
16並びに本体20で隠し、管路形成部材40と給水ホ
ース45とを本体20を使用する使用者の人目に触れな
いようにすることができる。このため、第1実施例の衛
生洗浄装置10によれば、洋式便器12に載置されたこ
の衛生洗浄装置の見栄えを向上させることができる。
【0057】衛生洗浄装置10では、貫通孔46を形
成する管路形成部材40を本体20のベース32と一体
形成し、管路形成部材40をベース32と一体に取り扱
うことができる。このため、衛生洗浄装置の設置作業を
簡略化することができる。
【0058】衛生洗浄装置10では、取付孔17に管
路形成部材40における下部突出部42を嵌り込ませる
ことで、管路形成部材40と一体のベース32、延いて
は本体20を、洋式便器12に対して容易に位置決めす
ることができる。このため、衛生洗浄装置の設置作業を
より簡略化でき好ましい。
【0059】衛生洗浄装置10では、まず、本体20
を固定座部16にその下方から固定ナット49にて締結
固定し、次いで、管路形成部材40下端の固定ネジ部4
3に固定座部16の下方において袋ナット50にて給水
ホース45を締結固定すれば、給水源から洗浄ノズル2
4への給水が可能となる。従って、バルブユニット26
の給水アダプタ36およびその下流の洗浄ノズル24に
給水するための管路形成作業を、洋式便器12の固定座
部16への衛生洗浄装置10の固定作業箇所と同じ箇所
で行うことができ、作業効率の観点から好ましい。
【0060】衛生洗浄装置10では、本体20の固定
のための固定ネジ部43と給水ホース45の固定のため
のホース接続部44を有する管路形成部材40を用い、
この管路形成部材40を介して、管路形成作業と洋式便
器への衛生洗浄装置の固定作業とを行うことができる。
このため、衛生洗浄装置10によれば、洗浄ノズル24
への給水に関する作業を始めとする装置の設置作業をよ
り簡略化することができる。
【0061】ここで、上記の第1実施例の変形例を説明
する。この変形例は、管路形成部材40と給水ホース4
5との接続構造が上記の第1実施例の衛生洗浄装置10
と相違する。即ち、図4に示すように、管路形成部材4
0は、その先端が固定フランジ44aとされたホース接
続部44を有し、給水ホース45は、その先端に、固定
フランジ44aと同一形状とされた固定フランジ45a
を有する。なお、固定フランジ44aは、固定ナット4
9がホース接続部44上方の固定ネジ部43に締め込む
ことができるよう、固定ナット49の螺子穴より小径と
されている。
【0062】そして、この変形例では、管路形成部材4
0の固定フランジ44aと給水ホース45の固定フラン
ジ45aとを当接させた状態で、管路形成部材40と給
水ホース45とを固定金具52で固定する。この固定金
具52は、バネ鋼板等の高弾性材料の板材をプレス成形
して形成されているので、先端部を拡張する力が除去さ
れるとこの先端部を元の位置に復帰させる。また、その
側面には、図示するように当接した管路形成部材40の
固定フランジ44aと給水ホース45の固定フランジ4
5aとが入り込むことのできる固定溝53を有する。従
って、固定金具52をその先端部が広がるようにして変
形させ、その状態で上記の両固定フランジを重ねて固定
溝53に入り込ませてこの変形をもたらした力を除去す
ると、管路形成部材40には、この固定金具52により
給水ホース45が固定される。このため、この変形例に
よれば、バルブユニット26の給水アダプタ36および
その下流の洗浄ノズル24に給水するための管路形成作
業を、スパナ等を用いることなくいわゆるワンタッチで
行うことができるため、作業性を向上させることができ
る。
【0063】次に、その他の実施例について説明する。
なお、以下の実施例を説明する際には、上記の第1実施
例の衛生洗浄装置10と同一の部材並びに同様の機能を
果たす部材については、第1実施例で用いた符号をその
まま用いてその詳細な説明は省略し、異なる構成につい
て詳細に説明することとする。まず、第2実施例の衛生
洗浄装置10Aについて説明する。
【0064】第2実施例の衛生洗浄装置10Aは、洋式
便器12Aと共に表した概略斜視図である図5に示すよ
うに、第1実施例の衛生洗浄装置10と同一の外観形状
を有する。そして、この衛生洗浄装置10Aは、本体2
0と便座22と洗浄ノズル24のほか、衛生洗浄装置1
0と同様に、本体20にバルブユニット26,熱交換ユ
ニット28,乾燥ユニット30等を内蔵している。その
一方、洋式便器12Aは、固定座部16を貫通し、衛生
洗浄装置10Aを取り付け固定するための取付孔18と
異形取付孔19とを有し、この異形取付孔19は、便器
に対して前後方向に長穴とされている。
【0065】次に、この洋式便器12Aへの本体20の
固定の様子並びにバルブユニット26への給水の様子に
ついて、洋式便器12Aに本体20を固定した場合の6
−6線断面図である図6を用いて説明する。この図6に
示すように、この第2実施例の衛生洗浄装置10Aにあ
っては、バルブユニット26は、第1実施例の給水アダ
プタ36とは異なる構成の給水アダプタ54をユニット
ベース27の下面に突出して備える。そして、この給水
アダプタ54の下端は、固定フランジ54aとされてい
る。
【0066】本体20のベース32は、異形取付孔19
と重なるようにあけられた固定用貫通孔55と給水用貫
通孔56とを並んで有する。そして、固定用貫通孔55
には、ベース32の上面側から固定ボルト57が座金を
介在させて挿入され、この固定ボルト57には、固定座
部16の下面側から固定ナット58が座金を介在させて
締め込まれる。また、取付孔18の側にあっても、固定
ボルト57と固定ナット58が用いられる。つまり、洋
式便器12Aの固定座部16へは、取付孔18と異形取
付孔19に配設された固定ボルトとこれに締め込まれる
固定ナットにて本体20が締結固定される。
【0067】給水ホース45の末端には、袋ナット50
で末端管路形成部材60が接続・固定されている。この
末端管路形成部材60は、その先端に、給水アダプタ5
4の固定フランジ54aと同一形状の固定フランジ60
aを有し、内部には、給水ホース45の管路と連続した
貫通孔61を有する。そして、末端管路形成部材60
は、固定座部16の異形取付孔19並びにベース32の
給水用貫通孔56を貫通し、自身の固定フランジ60a
を給水アダプタ54の固定フランジ54aに当接させた
状態で、既述した固定金具52で給水アダプタ54に接
続・固定されている(図4参照)。従って、末端管路形
成部材60は、貫通孔61をベース32を貫通する管路
としている。このため、給水源からの洗浄水は、給水ホ
ース45並びに末端管路形成部材60の貫通孔61を通
過した後に、この貫通孔61から給水アダプタ36に給
水され、既述したようにバルブユニット26等を経て洗
浄ノズル24から噴出される。
【0068】以上説明したようにこの第2実施例の衛生
洗浄装置10Aにあっても、本体20のバルブユニット
26には、固定座部16における異形取付孔19に配設
された末端管路形成部材60の貫通孔61をこの異形取
付孔19を経由した給水管路として給水する。このた
め、本体20のバルブユニット26に到る給水管路を固
定座部16を貫通させて形成し、洋式便器12Aの側方
に配設する必要がない。この結果、第2実施例の衛生洗
浄装置10Aによっても、その本体20を洋式便器12
Aと同程度の幅とすることができるので、ユニットバス
等の洋式便器回りに余裕がないトレイ施設にも衛生洗浄
装置を設置でき、衛生洗浄装置の設置にスペース上の制
限を受けることがない(図3参照)。
【0069】しかも、この衛生洗浄装置10Aでは、第
1実施例の衛生洗浄装置10と同様に、上記したおよ
びの効果を奏することができる。
【0070】また、第2実施例の衛生洗浄装置10Aで
は、給水アダプタ54への洗浄水の給水を行うに当た
り、予め給水ホース45が接続された末端管路形成部材
60を固定金具52にてワンタッチで給水アダプタ54
に接続すればよい。このため、この給水アダプタ54お
よびその下流の洗浄ノズル24に給水するための管路形
成作業の簡略化を図ることができる。
【0071】更に、第2実施例の衛生洗浄装置10Aで
は、末端管路形成部材60をベース32とは別体とし、
固定金具52にて給水アダプタ54に接続可能で分離で
きるようにした。このため、末端管路形成部材60を給
水アダプタ54から分離すれば、この末端管路形成部材
60を本体20から突出させることがない。この結果、
第2実施例の衛生洗浄装置10Aによれば、この衛生洗
浄装置の保管或いは運送のために装置を梱包する際の部
品配置の自由度を向上させ、梱包形態のコンパクト化を
図ることができる。具体的には、末端管路形成部材60
が本体20から突出しない分だけ、薄い厚みの梱包形態
を採ることができる。
【0072】また、第2実施例では、洋式便器12Aの
製造に際して、第1実施例における円形の取付孔17を
長穴形状の異形取付孔19に変更すればよく、大きな型
変更を要しないので便器製造の上で好ましい。
【0073】ここで、上記の第2実施例の変形例につい
て説明する。この変形例は、図7に示すように、末端管
路形成部材がベース32と一体とされている点で上記の
第2実施例の衛生洗浄装置10Aと相違する。この変形
例の末端管路形成部材62は、末端管路形成部材60と
同様に給水ホース45の管路と連続した貫通孔61を有
するものの、この貫通孔61を、ベース32の上面に突
出した上部突出部63とベース32の下面に突出した下
部突出部64とで形成している。そして、この末端管路
形成部材62は、上部突出部63上端のフランジをパッ
キン48を介在させて給水アダプタ36下端の給水孔4
7に挿入させ、バルブユニット26の固定脚34へのネ
ジ止め固定により、上部突出部63を水密に給水アダプ
タ36に接続させる。このため、この変形例では、末端
管路形成部材62をベース32と一体に取り扱いことが
でき、装置の設置作業を簡略化することができる。ま
た、給水ホース45をこの末端管路形成部材62に袋ナ
ット50で接続する給水のための管路接続作業と、本体
20固定のための固定ナット58の締め付け作業とを固
定座部16の下方のほぼ同じ作業領域で行うことができ
るので、作業効率を高めることができる。なお、末端管
路形成部材62の上端をフランジとして給水アダプタ3
6に替わって給水アダプタ54を用い、給水アダプタへ
の末端管路形成部材62の固定を固定金具52にてワン
タッチで行うよう、また、末端管路形成部材62の下端
をフランジとして図4に示すように給水ホース45の固
定を固定金具52にてワンタッチで行うように、上記の
変形例を更に変形することができる。
【0074】次に、第3実施例の衛生洗浄装置10Bに
ついて説明する。この衛生洗浄装置10Bは、洋式便器
12Bと共に表した概略斜視図である図8に示すよう
に、第1実施例の衛生洗浄装置10と同一の外観形状を
有し、本体20と便座22と洗浄ノズル24のほか、本
体20にバルブユニット26等を内蔵している。その一
方、洋式便器12Bは、固定座部16を貫通し、衛生洗
浄装置10Bを取り付け固定するための取付孔17,1
8に加え、両取付孔の間に、洗浄ノズル24に洗浄水を
給水するために形成された固定座貫通孔65を有する。
そして、この取付孔17,18には、既述した固定ボル
ト57(図7参照)が配設され、当該ボルトに固定ナッ
ト58を締め込むことで、本体20が固定座部16に締
結固定される。
【0075】次に、バルブユニット26への給水の様子
について、洋式便器12Bに本体20を固定した場合の
9−9線断面図である図9を用いて説明する。この図9
に示すように、この第3実施例の衛生洗浄装置10Bに
あっては、バルブユニット26は、第1実施例と同じ給
水アダプタ36をユニットベース27の下面に突出して
備える。そして、この給水アダプタ36には、以下の構
成の管路形成部材66が接続される。
【0076】管路形成部材66は、第1実施例における
管路形成部材40と同様に、本体20のベース32と一
体形成されている。この管路形成部材66は、管路形成
部材40とほぼ同様の構成を備え、給水アダプタ36に
パッキン48を介在させて接続される上部突出部41
と、固定座貫通孔65に僅かなクリアランスをもって嵌
り込む下部突出部42と、給水ホース45が接続される
ホース接続部69とを有する。また、管路形成部材66
は、貫通孔46を有し、この貫通孔46をベース32を
貫通する管路としている。そして、バルブユニット26
が固定脚34にネジ止め固定された状態では、上部突出
部41はパッキン48により水密に給水アダプタ36と
接続され、管路形成部材66の貫通孔46からバルブユ
ニット26の給水アダプタ36に洗浄水が給水される。
その後は、既述したように、バルブユニット26等を経
て、洗浄水は洗浄ノズル24から噴出される。
【0077】以上説明したように第3実施例の衛生洗浄
装置10Bでは、給水源から洗浄ノズル24に洗浄水を
給水するに当たり、バルブユニット26までは、給水ホ
ース45とこれに接続された管路形成部材66とで形成
した前段の給水管路を用い、バルブユニット26の給水
アダプタ36には、固定座部16を貫通する取付孔1
7,18とは別の孔ではあるもののこの固定座部16を
貫通する固定座貫通孔65に配設された管路形成部材6
6にて給水する。つまり、本体20のバルブユニット2
6には、固定座貫通孔65に配設された管路形成部材6
6の貫通孔46をこの固定座貫通孔65を経由した給水
管路として給水する。このため、本体20のバルブユニ
ット26に到る給水管路を洋式便器12Bの側方に配設
する必要がないので、この第3実施例の衛生洗浄装置1
0Bによっても、その本体20を洋式便器12Bと同程
度の幅とすることができ、やはり衛生洗浄装置の設置に
スペース上の制限を受けることがない。
【0078】また、この衛生洗浄装置10Bによって
も、第1実施例の衛生洗浄装置10と同様、既述した
〜の効果を奏することができる。そして、洗浄ノズル
24への給水のための管路接続に要する作業、即ち給水
ホース45を管路形成部材66に接続する管路接続作業
を、本体20固定のための固定ナット58の締め付け作
業とほぼ同じ作業領域で行うことができるので、作業効
率を高めることができる。なお、この衛生洗浄装置10
Bにあっても、管路形成部材66における上部突出部4
1の給水アダプタへの接続と、ホース接続部44への給
水ホース45の接続を、固定金具52にてワンタッチで
行うよう変形することができる。また、管路形成部材6
6のベース32の下面からの突出部位を、図7に示すよ
うな単純なストレートの形状とするよう変形することも
できる。
【0079】次に、第4実施例の衛生洗浄装置について
説明する。この第4実施例の衛生洗浄装置は、その要部
の断面図である図10に示すように、ベース32を貫通
する管路を形成する管路形成部材とこれに接続される給
水ホースの末端の構成が上記した各実施例と相違する。
即ち、図示するように、ベース32は、固定座部16の
取付孔17と対向する箇所に、上方に隆起した隆起部3
3を有し、この隆起部33に管路形成部材70を固定し
て備える。管路形成部材70は、図示しない止めネジ等
により隆起部33に固定されるフランジ部71と、当該
フランジ部から上方に突出し給水アダプタ36に接続さ
れる上部突出部72と、フランジ部71から下方に突出
して隆起部33に嵌合され先端に雄ネジ部が形成された
下部突出部73とを有する。そして、管路形成部材70
は、その内部に貫通孔74を有し、この貫通孔74をベ
ース32を貫通する給水管路の管路部分としている。こ
の場合、管路形成部材70は、下部突出部73の先端が
ベース32の底面とほぼ一致し、下部突出部73の先端
をベース32から突出しないように形成されている。な
お、給水アダプタ36への上部突出部72の接続は、第
1実施例の場合と同様であり、パッキン48を介在させ
て水密に行われている。
【0080】給水ホース45は、その末端に上記の管路
形成部材70と接続される接続端部材76を有する。こ
の接続端部材76は、その先端に管路形成部材70の下
部突出部73の雄ネジと螺合する雌ネジが形成されたキ
ャップ部77と、このキャップ部に連続し外周に雄ネジ
が形成された固定部78と、給水ホース45の管路に連
続した末端管路79とを有する。
【0081】次に、洋式便器への本体20の固定の様子
並びにバルブユニット26への給水の様子について説明
する。まず、管路形成部材70が上記のように固定され
たベース32を有する本体20(図示省略)を洋式便器
に載置する。次いで、給水ホース45の接続端部材76
を固定座部16の下方から取付孔17に差し込み、管路
形成部材70の下部突出部73とキャップ部77との間
にパッキン80を介在させた状態で、下部突出部73下
端の雄ネジにキャップ部77を締め込んで固定する。こ
れにより、給水ホース45から給水アダプタ36にかけ
ては、接続端部材76の末端管路79と管路形成部材7
0の貫通孔74とからなる給水管路が形成され、給水ア
ダプタ36には、固定座部16の取付孔17を経由した
管路が接続されることになる。従って、上記の末端管路
79と貫通孔74から給水アダプタ36に給水された洗
浄水は、既述したように、バルブユニット26等を経
て、洗浄ノズル24から噴出される。
【0082】上記の管路形成に続いては、接続端部材7
6の固定部78における雄ネジに装着済みの固定ナット
49を締め込み、洋式便器12の固定座部16を固定ナ
ット49とベース32で挟持し、本体20を固定座部1
6に締結固定する。
【0083】以上説明したように第4実施例の衛生洗浄
装置では、給水アダプタ36を有するバルブユニット2
6には、固定座部16を貫通する取付孔17に配設され
た接続端部材76の末端管路79と、ベース32を貫通
する管路形成部材70の貫通孔74にて給水する。つま
り、本体20のバルブユニット26には、接続端部材7
6の末端管路79と管路形成部材70の貫通孔74を取
付孔17を経由した給水管路として給水する。このた
め、本体20のバルブユニット26に到る給水管路を洋
式便器の側方に配設する必要がないので、この第4実施
例の衛生洗浄装置によっても、本体20を洋式便器と同
程度の幅とすることができ、やはり衛生洗浄装置の設置
にスペース上の制限を受けることがない。
【0084】また、この第4実施例の衛生洗浄装置によ
っても、第1実施例の衛生洗浄装置10と同様、既述し
たおよびの効果を奏することができる。そして、こ
の第4実施例の衛生洗浄装置では、本体20の固定のた
めの固定部78と給水ホース45の固定のためのキャッ
プ部77を有する接続端部材76を用い、この接続端部
材76を介して、管路形成作業と洋式便器への衛生洗浄
装置の固定作業とを行うことができる。このため、第4
実施例の衛生洗浄装置によれば、洗浄ノズル24への給
水に関する作業を始めとする装置の設置作業をより簡略
化することができる。
【0085】更に、この第4実施例の衛生洗浄装置で
は、接続端部材76を管路形成部材70に締め付け固定
する以前の状態では、管路形成部材70の下部突出部7
3先端をベース32から突出させない。このため、第4
実施例の衛生洗浄装置によれば、この衛生洗浄装置の保
管或いは運送のために装置を梱包する際の部品配置の自
由度を向上させ、梱包形態のコンパクト化を図ることが
できる。具体的には、管路形成部材70が本体20から
突出しない分だけ、薄い厚みの梱包形態を採ることがで
きる。
【0086】次に、第5実施例の衛生洗浄装置90につ
いて説明する。この衛生洗浄装置90を洋式便器12に
載置した状態の概略斜視図である図11に示すように、
この衛生洗浄装置90は、第1実施例の衛生洗浄装置1
0と同様、便座22が装着される本体92を有し、この
本体92に、洗浄ノズル24のほかバルブユニット26
等を備える。そして、衛生洗浄装置90は洋式便器12
に載置され、便器後方の固定座部16に、図示しない固
定ボルト・ナットにて本体92が固定されている。ま
た、本体92には、その側方から給水ホース45が内部
まで入り込んでおり、後述するようにバルブユニット2
6と接続されている。なお、この固定に当たっては、上
記したように固定座部16の図示しない取付孔が用いら
れている。
【0087】次に、給水ホース45とバルブユニット2
6の接続の様子について、図11の12−12線断面図
である図12を用いて説明する。この図12に示すよう
に、バルブユニット26は、ユニットベース27を介し
て固定脚34に固定されているものの、固定脚34は、
サブベース93に立設されている。サブベース93は、
図12のX方向矢視図である図13に示すように、ベー
ス32の上面に設けられた支持駒94にてその両端を支
持されている。このため、バルブユニット26は、図1
2に示した矢印Yで表されるように、サブベース93と
一体となって左右に移動自在である。そして、バルブユ
ニット26は、本体92の側壁95に向けて給水アダプ
タ96を突出して備える。この場合、給水アダプタ96
は、図4に示す固定金具52により給水ホース45と固
定できるよう、その端部に固定フランジ96aを有す
る。なお、サブベース93は、図12における左端に側
壁95から外部に飛び出した把手97を有し、この把手
97は、図12に示す位置(使用状態位置)にバルブユ
ニット26がある場合には、側壁95にブッシュ98を
介して支持されてい。
【0088】給水ホース45は、本体92に到るまでは
フレキシブルホースから形成されているものの、その末
端は90度に湾曲された鋼管部とされており、その先端
に固定フランジ45aを有する。そして、この給水ホー
ス45は、ブッシュ99を介して側壁95に支持されて
おり、バルブユニット26の給水アダプタ96に接続さ
れている。即ち、給水ホース45の固定フランジ45a
と給水アダプタ96の固定フランジ96aを当接させた
状態で固定金具52が装着され、この固定金具52によ
り給水ホース45と給水アダプタ96とが接続されてて
いる。この接続により、バルブユニット26、延いては
洗浄ノズル24には、給水源から給水ホース45を経て
洗浄水が給水され、洗浄ノズル24からは洗浄水噴出が
なされる。
【0089】上記した給水ホース45と給水アダプタ9
6の接続は、バルブユニット26を図12に示す使用状
態位置から左方向に移動した位置、即ち図14に示す接
続作業位置で以下の手順で行われる。この図14に示す
ように、まず、給水ホース45が未接続の状態で、把手
97を手で持って左方向に引き出す。すると、バルブユ
ニット26は、サブベース93と一体となって図14に
示す接続作業位置に達し、給水アダプタ96の固定フラ
ンジ96aは本体92の側壁95から外部に露出する。
そして、この固定フランジ96aに給水ホース45の固
定フランジ45aを当接させた状態で、固定金具52を
装着し給水ホース45と給水アダプタ96とを接続す
る。
【0090】次いで、把手97を、ブッシュ98,99
が側壁95に装着するまで右方向に押し付け、バルブユ
ニット26を使用状態位置に位置させる。こうしてバル
ブユニット26が使用状態位置に位置すると、図11に
示すように、本体92の側方には、側壁95に沿った給
水ホース45のみが視認され、ホースの接続箇所および
接続金具は本体内に位置して視認されることはない。な
お、サブベース93には、バルブユニット26がこの使
用状態位置或いは接続作業位置にくるよう、図示しない
ストッパーが形成されている。
【0091】この場合、本体92の洋式便器12への固
定を、上記したように給水ホース45と給水アダプタ9
6との接続が完了しバルブユニット26が使用状態位置
に置かれてから行うようにすることもできることは勿論
である。
【0092】以上説明したように、第5実施例の衛生洗
浄装置90にあっては、給水源から洗浄ノズル24に洗
浄水給水を行うに当たり、本体92に内蔵したバルブユ
ニット26における給水アダプタ96に給水ホース45
を接続する。この給水アダプタ96を有するバルブユニ
ット26は、サブベース93を介して支持駒94によ
り、本体内部において洋式便器に対して左右方向に移動
自在に保持されており、図12の使用状態位置から図1
4の接続作業位置まで左方に移動されると、上記の接続
箇所を本体92の外部に露出させ、当該接続作業を本体
の側方位置とする。このため、給水アダプタ96と給水
ホース45を接続する際には、その接続作業を本体の側
方外部で目で見ながら行うことができる。しかも、この
接続作業の完了後には、給水ホース45が上記の接続を
通して一体となったバルブユニット26は、上記の接続
箇所が本体内部にくるように右方向に移動される。
【0093】従って、バルブユニット26が使用状態位
置にある場合には、給水ホース45と給水アダプタ96
の接続箇所を本体内部に位置させて、当該接続箇所を本
体の外部に置くことはない。このため、接続箇所が本体
外部にないぶんだけ、本体92を狭くでき、本体92を
洋式便器12と同程度の幅としたり、洋式便器12より
若干幅広の本体とすることができる。この結果、第5実
施例の衛生洗浄装置90によっても、ユニットバス等の
洋式便器回りに余裕がないトレイ施設にも衛生洗浄装置
を設置でき、衛生洗浄装置の設置にスペース上の制限を
緩和することができる。
【0094】また、給水ホース45と給水アダプタ96
の接続作業を本体92の側方外部で目で見ながら行うこ
とができるので、管路の接続作業の作業性を向上させる
ことができる。しかも、この管路の接続を固定金具52
によりスパナ等を用いることなくワンタッチで行うこと
ができるため、作業性を向上させることができる。
【0095】次に、第6実施例の衛生洗浄装置100に
ついて説明する。この衛生洗浄装置100を洋式便器1
2に載置した状態の概略斜視図である図15に示すよう
に、この衛生洗浄装置100は、第5実施例の衛生洗浄
装置90と同様、便座22が装着される本体102を有
し、この本体102に、洗浄ノズル24のほかバルブユ
ニット26等を備え、この衛生洗浄装置90とは、給水
ホース45の接続機構が相違する。
【0096】即ち、本体102は、図における左端上部
に蓋体104を有する。この蓋体104は、図15の1
6−16線、17−17断面図である図16、図17に
示すように、その下端と図15における右端を開口して
形成されており、下端開口部と右端開口部とに、鈎状の
係止舌片103を有する。そして、蓋体104は、それ
ぞれの開口部の係止舌片103が本体102の開口部の
係止溝105に嵌り込むようにして、本体102に装着
される。
【0097】給水ホース45は、ブッシュ107を介在
させて、本体102の左側からその内部に入り込んでお
り、端部の固定フランジ45aを本体102に内蔵され
たバルブユニット26(図示省略)における給水アダプ
タ96の固定フランジ96aに当接させて、この給水ア
ダプタ96に接続されている。このため、バルブユニッ
ト26、延いては洗浄ノズル24には、給水源から給水
ホース45を経て洗浄水が給水され、洗浄ノズル24か
らは洗浄水噴出がなされる。
【0098】上記した給水ホース45と給水アダプタ9
6の接続は、蓋体104を取り外した状態で行われる。
即ち、蓋体104を本体102から取り外すと、給水ホ
ース45と給水アダプタ96の接続箇所は、本体102
の左上端の外部から露出するので、その露出箇所から固
定金具52を差し込み、上記の両固定フランジにこの固
定金具52を装着する。固定金具52の装着後には、上
記したように蓋体104が本体102に装着される。な
お、この蓋体装着の際には、蓋体104と本体102の
左側壁でブッシュ107をその上下から挟持し、給水ホ
ース45をこのブッシュ107によっても支持する。
【0099】以上説明したように、第6実施例の衛生洗
浄装置100にあっては、給水源から洗浄ノズル24に
洗浄水を給水するに当たっては、バルブユニット26の
給水アダプタ96に給水ホース45を本体102の内部
において接続する。そして、この給水アダプタ96と給
水ホース45の接続に際しては、本体102から蓋体1
04が取り外され、その接続箇所を本体102の内部に
おいて露出される。このため、給水ホース45と給水ア
ダプタ96を接続する際には、本体内部での接続作業を
本体102の外側から目で見ながら行うことができる。
【0100】従って、給水ホース45と給水アダプタ9
6を接続した状態では、その接続箇所を本体内部に位置
させて、当該接続箇所を本体の外部に置くことはない。
このため、接続箇所が本体外部にないぶんだけ、本体9
2を狭くでき、本体102を洋式便器と同程度の幅とし
たり、洋式便器12より若干幅広の本体とすることがで
きる。この結果、この第6実施例の衛生洗浄装置100
によっても、ユニットバス等の洋式便器回りに余裕がな
いトレイ施設にも衛生洗浄装置を設置でき、衛生洗浄装
置の設置にスペース上の制限を緩和することができる。
【0101】また、給水ホース45と給水アダプタ96
の接続作業を本体102の外側から目で見ながら行うこ
とができるので、管路の接続作業の作業性を向上させる
ことができる。しかも、この管路の接続を固定金具52
によりスパナ等を用いることなくワンタッチで行うこと
ができるため、作業性を向上させることができる。
【0102】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明は上記の実施例や実施形態になんら限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種
々なる態様で実施し得ることは勿論である。例えば、第
1〜第4の実施例およびその変形例では、バルブユニッ
ト26への給水を給水アダプタ36又は給水アダプタ5
4に接続された管路形成部材40や末端管路形成部材6
0、管路形成部材70等で行うよう構成したが、この給
水アダプタ36や給水アダプタ54をベース32や固定
座部16を貫通する下端接続部位を有する構成とし、こ
の下端接続部位に給水ホース45を直接接続する構成を
採ることもできる。このようにすれば、洗浄ノズル24
に給水するための管路の接続が給水ホース45の接続だ
けで済み、作業効率が高まる。また、給水ホース45の
接続を袋ナット50や固定金具52を用いて行ったが、
管継手の一つであるいわゆるワンタッチカプラにて行う
こともできる。更に、第1実施例等において、管路形成
部材40をベース32と一体成形した場合について説明
したが、管路形成部材40をベース32とは別個に形成
し、止めネジ等にてベース32に固定するよう構成する
こともできる。
【0103】また、第1,第2実施例では、管路形成部
材40等を用い一方の取付孔を経由してバルブユニット
26およびその下流の洗浄ノズル24に洗浄水を給水す
る場合について説明したが、両方の取付孔を経由して洗
浄ノズル24に給水する構成を採ることもできる。この
場合には、一方の取付孔に配設した管路形成部材40を
バルブユニット26に水を給水するものとし、他方の取
付孔に配設した管路形成部材40をバルブユニット26
に所定温度の湯を給湯するものとする。そして、バルブ
ユニット26と洗浄ノズル24との間には、熱交換ユニ
ット28に替わって湯水混合室を設ける。このような構
成を採れば、バルブユニット26に別々の取付孔を経由
して湯と水を給水し、その下流の湯水混合室で混合した
混合湯水を洗浄ノズル24から噴出できる。そして、こ
の場合には、本体20に熱交換ユニット28を必要とせ
ず当該ユニットにて温度制御を行う必要がないことか
ら、構成の簡略化を図ることができる。
【0104】更に、第1〜第4実施例の各衛生洗浄装置
では、管路形成部材40や末端管路形成部材60等が単
一の管路を有する場合について説明したが、これに限ら
れるわけではなく、以下のように変形することもでき
る。即ち、図18に示すように、第1管路40aと第2
管路40bとを仕切壁40cによって左右に区画して有
する管路形成部材40や(図18(a))、内部管路4
0dと外部管路40eを仕切管40fによって同心に区
画して有し仕切管40fをリブ40gによって保持した
管路形成部材40と(図18(b))することもでき
る。このような管路形成部材40であっても、一方の管
路からは水を他方の管路からは湯を給水するように構成
すれば、本体20に熱交換ユニット28を必要とせず当
該ユニットにて温度制御を行う必要がなくなり、構成の
簡略化を図ることができる。
【0105】また、管路形成部材40等を配設する取付
孔17や異形取付孔19および固定座貫通孔65等は、
固定座部16にその後端部或いは側端部にまで亘って切
欠形成された切欠であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の衛生洗浄装置10を洋式便器12
と共に表した概略斜視図。
【図2】洋式便器12に本体20を固定した場合の図1
における2−2線断面図。
【図3】第1実施例の効果を説明するための説明図。
【図4】第1実施例の変形例で採用した給水ホース45
の接続機構を示す概略斜視図。
【図5】第2実施例の衛生洗浄装置10Aを洋式便器1
2Aと共に表した概略斜視図。
【図6】洋式便器12Aに本体20を固定した場合の図
5における6−6線断面図。
【図7】第2実施例の変形例の要部を断面視した断面
図。
【図8】第3実施例の衛生洗浄装置10Bを洋式便器1
2Bと共に表した概略斜視図。
【図9】洋式便器12Bに本体20を固定した場合の図
8における9−9線断面図。
【図10】第4実施例の衛生洗浄装置の要部を断面視し
た断面図。
【図11】第5実施例の衛生洗浄装置90を洋式便器1
2に載置した状態で表した概略斜視図。
【図12】図11における12−12線断面図。
【図13】図12のX方向矢視図。
【図14】衛生洗浄装置90における給水ホース45と
給水アダプタ96の接続作業の様子を説明するための説
明図。
【図15】第6実施例の衛生洗浄装置100を洋式便器
12に載置した状態で表した概略斜視図。
【図16】図15における16−16線断面図。
【図17】図15における17−17線断面図。
【図18】他の変形例を説明するための説明図。
【符号の説明】
10,10A,10B…衛生洗浄装置 12,12A,12B…洋式便器 14…便器ボール部 16…固定座部 17,18…取付孔 19…異形取付孔 20…本体 22…便座 24…洗浄ノズル 26…バルブユニット 27…ユニットベース 28…熱交換ユニット 30…乾燥ユニット 32…ベース 36…給水アダプタ 40…管路形成部材 43…固定ネジ部 44…ホース接続部 45…給水ホース 46…貫通孔 49…固定ナット 50…袋ナット 52…固定金具 54…給水アダプタ 55…固定用貫通孔 56…給水用貫通孔 57…固定ボルト 58…固定ナット 60…末端管路形成部材 61…貫通孔 62,64…末端管路形成部材 65…固定座貫通孔 66…管路形成部材 70…管路形成部材 74…貫通孔 76…接続端部材 77…キャップ部 79…末端管路 90…衛生洗浄装置 92…本体 93…サブベース 94…支持駒 95…側壁 96…給水アダプタ 96a…固定フランジ 97…把手 98,99…ブッシュ 100…衛生洗浄装置 102…本体 103…係止舌片 104…蓋体 105…係止溝 107…ブッシュ

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洋式便器に載置して固定される本体と、
    該本体に収納され洗浄水を人体局部に吐出する洗浄手段
    と、該洗浄手段に給水源から前記洗浄水を給水する給水
    手段とを有する衛生洗浄装置であって、 前記給水手段は、前記本体を取り付け固定するために前
    記洋式便器の本体固定部位に貫通してあけられた取付孔
    を経由して前記洗浄手段に到る給水管路を有することを
    特徴とする衛生洗浄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の衛生洗浄装置であって、 前記本体は、前記洋式便器にあけられた複数の取付孔を
    介して前記洋式便器に取り付け固定されており、 前記給水手段は、前記複数の取付孔の少なくとも一の取
    付孔を経由する前記給水管路を有する、衛生洗浄装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の衛生洗浄装
    置であって、 前記本体は、前記本体の前記洋式便器への固定に関与
    し、前記本体が前記洋式便器に載置されると前記取付孔
    を覆って前記洋式便器に固定されるベースを有し、 前記給水手段は、前記ベースを貫通する管路を形成する
    貫通管路部材であって、該貫通管路部材の管路が前記給
    水管路のうち前記取付孔を経て前記ベースを通過する管
    路部分となるような前記貫通管路部材を有する、衛生洗
    浄装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の衛生洗浄装置であって、 前記給水手段は、前記ベースと一体とされている前記貫
    通管路部材を有する、衛生洗浄装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の衛生洗浄装置であって、 前記給水手段は、前記給水源から前記貫通管路部材に到
    るまでの管路を形成する給水源側管路部材であって、前
    記貫通管路部材と接続され、前記ベースを前記洋式便器
    に締結固定する締結構造を備えた前記給水源側管路部材
    を有する、衛生洗浄装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の衛生洗浄装置であって、 前記給水手段は、前記取付孔に嵌り込む前記貫通管路部
    材を有する、衛生洗浄装置。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の衛生洗浄装置であって、 前記給水手段は、前記取付孔を貫通する長さの前記貫通
    管路部材を有する、衛生洗浄装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の衛生洗浄装置であって、 前記給水手段は、前記ベースを前記洋式便器に締結固定
    する締結構造を備えた前記貫通管路部材を有する、衛生
    洗浄装置。
  9. 【請求項9】 請求項3記載の衛生洗浄装置であって、 前記給水手段は、 前記ベースから取り外し可能な貫通管路部材と、 前記貫通管路部材から給水を受ける洗浄側管路部材であ
    って、前記貫通管路部材と分離可能で、且つ前記貫通管
    路部材と接続される前記洗浄側管路部材とを有する、衛
    生洗浄装置。
  10. 【請求項10】 洋式便器に載置して固定される本体
    と、該本体に収納され洗浄水を人体局部に吐出する洗浄
    手段と、該洗浄手段に給水源から前記洗浄水を給水する
    給水手段とを有する衛生洗浄装置であって、 前記給水手段は、前記本体を取り付け固定するための取
    付孔が設けられた前記洋式便器の本体固定部位に貫通し
    てあけられた貫通孔を経由して前記洗浄手段に到る給水
    管路を有することを特徴とする衛生洗浄装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の衛生洗浄装置であっ
    て、 前記給水手段は、前記本体固定部位の前記取付孔と兼用
    された前記貫通孔を経由する前記給水管路を有する、衛
    生洗浄装置。
  12. 【請求項12】 人体局部に洗浄水を吐出する衛生洗浄
    装置が載置される洋式便器であって、 前記衛生洗浄装置を取り付け固定するための取付孔が設
    けられた本体固定部位と、 該本体固定部位に貫通してあけられ、給水源から前記衛
    生洗浄装置に到る前記洗浄水の給水管路を形成する部材
    が配設される貫通孔とを有することを特徴とする洋式便
    器。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の洋式便器であって、 前記貫通孔は、前記本体固定部位の前記取付孔と兼用さ
    れている、洋式便器。
  14. 【請求項14】 洋式便器に載置して固定される本体
    と、該本体に収納され洗浄水を人体局部に吐出する洗浄
    手段とを有する衛生洗浄装置であって、 前記本体内部において前記洗浄手段に到る第1の管路を
    有する本体内給水機構と、 前記第1の管路と接続され、給水源から前記洗浄水を導
    く第2の管路を形成する給水源側給水管路部材と、 前記本体内給水機構を前記本体内部において前記洋式便
    器に対して左右方向に移動自在に保持して、前記第1の
    管路と前記第2の管路の接続箇所を前記本体の内部から
    外部に露出させる保持手段とを有することを特徴とする
    衛生洗浄装置。
  15. 【請求項15】 洋式便器に載置して固定される本体
    と、該本体に収納され洗浄水を人体局部に吐出する洗浄
    手段とを有する衛生洗浄装置であって、 前記本体内部において前記洗浄手段に到る第1の管路を
    有する本体内給水機構と、 前記本体内部において前記第1の管路と接続され、給水
    源から前記洗浄水を導く第2の管路を形成する給水源側
    給水管路部材と、 前記本体に装着される蓋体であって、前記本体から取り
    外されたときには前記第1の管路と前記第2の管路の接
    続箇所を、管路の接続作業が可能な程度に露出させる前
    記蓋体とを有することを特徴とする衛生洗浄装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016164334A (ja) * 2015-03-06 2016-09-08 Toto株式会社 水洗大便器装置
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