JPH10298555A - 籾殻焼成装置 - Google Patents

籾殻焼成装置

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JPH10298555A
JPH10298555A JP9147005A JP14700597A JPH10298555A JP H10298555 A JPH10298555 A JP H10298555A JP 9147005 A JP9147005 A JP 9147005A JP 14700597 A JP14700597 A JP 14700597A JP H10298555 A JPH10298555 A JP H10298555A
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JP
Japan
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rice husk
rice
firing
screw conveyor
charcoal
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JP9147005A
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English (en)
Inventor
Shigeru Kitano
滋 北野
Shogo Tanaka
省吾 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meiwa Industry Co Ltd
Meiwa Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Meiwa Industry Co Ltd
Meiwa Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10298555A publication Critical patent/JPH10298555A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/10Biofuels, e.g. bio-diesel

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 焼成炉から排出されるガス及び燻炭により、
火災等の事故を生じることがない籾殻焼成装置を提供す
る。 【解決手段】 焼成炉の上端部には、籾殻上面レベル検
出装置が設けられており、籾殻導入口には、籾殻導入制
御用の開閉蓋が設けられると共に、外側が套管で囲わ
れ、内部にネジ軸を備えるスクリューコンベヤの籾殻導
入管が接続しており、該籾殻導入管の套管内は、冷却水
用の流路であり、套管の一方の端部には冷却水入口が設
けられ、他方の端部に冷却水出口が設けられており、籾
殻導入管のスクリューコンベヤの駆動部は、籾殻上面レ
ベル検出装置に接続しており、前記スクリューコンベヤ
の駆動部の作動が籾殻上面レベル検出装置により制御可
能であることを特徴とする籾殻焼成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、籾殻を焼成して燻炭を
製造する籾殻焼成装置に関し、特に原材料の籾殻への供
給時の類焼及び燻炭排出時の火災等の事故を防止する籾
殻炭焼成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、収穫された籾を籾摺して玄米が
得られるが、このときに籾殻が発生する。籾摺の段階で
発生する籾殻の量は、処理される籾の量のおおよそ20
%に達し、籾殻の見掛け密度が100〜140kg/m
と小さいために、籾摺や乾燥施設で発生する籾殻の量
は、容積で、処理された籾の量と略匹敵しており、籾殻
の処理が問題となっている。ところで、籾殻は比較的腐
敗し難いので廃棄することができず問題とされている。
そこで、敷藁材、床土代替資材、又は焼成して燻炭とし
て利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】籾殻を焼成する場合、
多段焼成のヘルスホッフ型式やロータリーキルン形式の
炉が使用されるが、籾殻導入側に排気口が形成されるの
で、高温の排気が籾殻の導入口内に侵入して、導入口に
至る前に籾殼が発火してしまい、導入路の壁部が損傷し
て問題とされている。また、焼成炉から排出される燻炭
は熱い状態の侭、コンベヤにより冷却装置に搬送されて
おり、排出時の火炎により、また搬送途中での燻炭の熱
により火災等の事故が起こりやすく、危険であり問題と
されている。本発明は、籾殻焼成装置におけるこれら焼
成炉の高温の排出ガスによる事故の問題を解決すること
を目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、焼成炉から排
出されるガス及び燻炭により、火災等の事故を生じるこ
とがない籾殻焼成装置を提供することを目的としてい
る。即ち、本発明は、籾殻を焼成して燻炭を製造する籾
殻焼成装置において、焼成炉の上部壁には籾殻導入口が
設けられており、該籾殻導入口には、籾殻出口に開閉蓋
が設けられ、籾殻入口に籾殻供給ホッパーが接続するス
クリューコンベヤが設けられており、前記スクリューコ
ンベヤの外壁面の少なくとも一部が、冷却水入口及び冷
却水出口が設けられている冷却用套管で覆われているこ
とを特徴とする籾殻焼成装置にあり、また本発明は、籾
殻を焼成して籾殻炭を製造する籾殻炭焼成装置におい
て、焼成炉の上部壁には、籾殻上面レベル検出装置が設
けられると共に、籾殻導入口が設けられており、前記籾
殻導入口には、籾殻出口に開閉蓋が設けられ、籾殻入口
に籾殻供給ホッパーが接続するスクリューコンベヤが設
けられており、前記スクリューコンベヤの外壁面の少な
くとも一部が、冷却水入口及び冷却水出口が設けられて
いる冷却用套管で覆われており、前記スクリューコンベ
ヤの駆動部は、前記籾殻上面レベル検出装置に制御可能
に接続していることを特徴とする籾殻焼成装置にあり、
さらに本発明は、籾殻を焼成して籾殻炭を製造する籾殻
炭焼成装置において、焼成炉の上部壁には籾殻導入口、
焼成ガス排出用の煙道及び送気ポンプに接続する煙道ガ
ス循環口が設けられており、前記籾殻導入口には、籾殻
出口に開閉蓋が設けられ、籾殻入口に籾殻供給ホッパー
が接続するスクリューコンベヤが設けられており、前記
スクリューコンベヤの外壁面の少なくとも一部が、冷却
水入口及び冷却水出口が設けられている冷却用套管で覆
われていることを特徴とする籾殻焼成装置にあり、さら
にまた本発明は、籾殻を焼成して籾殻炭を製造する籾殻
炭焼成装置において、焼成炉の上部壁には、籾殻上面レ
ベル検出装置、籾殻導入口、焼成ガス排出用の煙道及び
送気ポンプに接続する煙道ガス循環口が設けられてお
り、前記籾殻導入口には、籾殻出口に開閉蓋が設けら
れ、籾殻入口に籾殻供給ホッパーが接続するスクリュー
コンベヤが設けられており、前記スクリューコンベヤの
外壁面の少なくとも一部が、冷却水入口及び冷却水出口
が設けられている冷却用套管で覆われており、前記スク
リューコンベヤの駆動部は、前記籾殻上面レベル検出装
置に制御可能に接続していることを特徴とする籾殻焼成
装置にある。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において、燻炭は、籾殻を
低酸素雰囲気下で一部焙焼して、その燃焼熱で焙焼され
ずに残る籾殻を焼成炭化して製造される。本発明におい
て、焼成炉の籾殻導入口には、軸に羽根をつる巻状に巻
き付けるネジ軸を内部に備える所謂スクリューコンベヤ
形式の籾殻導入管が接続しており、ネジ軸の回転によ
り、籾殻を籾殻焼成炉内に導入できるようになってい
る。本発明において、籾殻焼成炉内に、籾殻導入口から
籾殻が導入されないときには、籾殻焼成炉内が外気と遮
断されるように、籾殻導入口には、開閉蓋が設けられて
いる。
【0006】本発明において、焼成炉の籾殻導入口は、
籾殻焼成炉の炉壁に形成される籾殻導入口及び籾殻導入
管の籾殻出口を意味する。したがって、本発明におい
て、焼成炉の籾殻導入口に設けられる開閉蓋は、該籾殻
導入口に、例えば丁番により設けて、籾殻導入時に導入
される籾殻に押されて開くように設けられるのが好まし
い。このように丁番により設けると、簡単な構造で開閉
蓋を取付けることができ、また開閉蓋を導入時に自動的
に開くことができるので好ましい。
【0007】本発明において、籾殻焼成炉は、内側をキ
ャスタブル耐火煉瓦で形成し、その外側をキャスタブル
断熱煉瓦で形成し、その外側に鋼板ケーシングを設けて
形成することができる。この籾殻焼成炉の上部には、籾
殻焼成炉内に籾殻が、所定の高さにまで存在しているか
否かを検出できるように、籾殻の上面レベル検出装置が
設けることができる。
【0008】籾殻焼成炉内で、籾殻が所定の上限の高さ
に達していることが、籾殻の上面レベル検出装置により
検出されたときには、籾殻の上面レベル検出装置によ
り、籾殻導入管となっているスクリューコンベヤのネジ
軸の駆動が停止される。また、籾殻の上面レベル検出装
置により、焼成炉内の籾殻の上面が所定の下限位置より
低下しているときには、上面レベル検出装置により、籾
殻導入管のネジ軸の駆動を開始させて、焼成炉内に籾殻
を供給することができる。
【0009】本発明において、籾殻の上面レベル検出装
置は、棒体の下端部に円板等の板部材を備えて形成さ
れ、棒体の上端又は特定の箇所の位置を非接触型のセン
サにより検出して求められ、これにより、籾殻導入管の
スクリューコンベヤの作動を制御することができる。例
えば、棒体を磁性を有する金属製として、その上端部の
位置を近接センサで検出して、籾殻導入管のスクリュー
コンベヤの作動をオン−オフ制御することができる。
【0010】本発明において、籾殻導入管内の籾殻が焼
成炉からの炎又は熱気により容易に発火しないように、
籾殻導入管内は、例えば籾殻の着火温度より遥かに低い
温度に冷却される。籾殻導入管内の冷却は、該籾殻導入
管の外面を冷却用液体に接触させて行われる。この場
合、籾殻導入管内の冷却は、籾殻導入管の外壁面を、冷
却用のジャケット即ち套管で覆うことにより、籾殻導入
管の外壁面を冷却用液体と強制的に接触させて行われ
る。冷却時に冷却用液体が充分に低い温度を保つよう
に、套管内の冷却水が絶えず入れ替えられるように、套
管には、套管の一方の端部、例えば、焼成炉側に冷却水
出口を設け、また、他方の端部、即ち焼成炉側とは反対
側に冷却水入口を設ける。
【0011】このように、本発明においては、籾殻導入
管内は、該籾殻導入管と接触する冷却用液体、例えば、
套管内を流れる冷却水によって充分に冷却されるので、
籾殻導入口から熱風が該籾殻導入管内に侵入しても籾殻
が発火するに至らない。また、本発明においては、焼成
炉の籾殻導入口に開閉蓋が設けられているので、焼成炉
内の籾殻導入口付近の籾殼が火炎を発生して燃焼して
も、その火炎が籾殻導入管内に容易に侵入しない。この
ようにして、本発明においては、籾殻導入管内での籾殻
の類焼を避けることができる。
【0012】焼成炉内に導入された籾殻は、焼成炉内下
部に設けられている燃焼器により下方から焼成され、下
方から炭化されるために、籾殻焼成炉内は、概略、殆ど
の籾殻が炭化されている炭化籾殻層の下層部、炭化籾殻
層の燃焼熱で加熱され一部炭化されているにとどまる未
炭化籾殻層の中間層部と、籾殻が堆積された侭の状態と
なっている籾殻層の上層部とより形成されている。上層
部の籾殻層は、上層部の籾殻層と下層部の炭化籾殻層の
間に、中間層部としての未炭化籾殻層が形成されるよう
に、籾殻の焼成部上面を堆積された籾殻により覆って形
成される。炭化された籾殻、即ち燻炭は、籾殻焼成炉の
底部に形成されている燻炭排出口より排出される。
【0013】本発明において、籾殻導入管内において、
籾殻はネジ軸により焼成炉内に強制的に導入されるの
で、上部籾殻導入口から侵入する空気は出来る限り遮断
されるが、焼成炉内上部空間に溜まる焼成炉内排気ガス
には、焼成炉内で発生する一酸化炭素やメタンガス等の
可燃性ガスが含まれるので、これら可燃性ガスによる爆
発の危険を避けるために、焼成炉内排気ガスは、可燃性
ガス成分を燃焼除去し、この可燃性ガス成分を燃焼除去
した排気ガスの一部を強制的に焼成炉内に還流して、可
燃性ガス濃度及び酸素濃度を低下するのが好ましい。焼
成炉内排気ガスは、可燃性ガスを含むために大気に放散
する前に、燃焼器により前記可燃性ガスを燃焼除去する
のが好ましい。
【0014】
【作用】本発明は、籾殻を焼成して燻炭を製造する籾殻
焼成装置において、焼成炉の籾殻導入口には、開閉蓋が
設けられており、該開閉蓋に籾殻出口を向けて、外側側
壁面少なくとも一部が、一方の端部に冷却水導入口が設
けられ、他方の端部に冷却水出口が設けられている冷却
用套管で覆われている籾殻導入管が接続しているので、
籾殻導入管内を、冷却水で冷却することにより、比較的
低温に保つことができ、籾殻焼成炉内で発生する火炎及
び熱気が籾殻導入管内に侵入しても、籾殻導入管内の籾
殻が発火するに至らず、籾殻の発火を避けることができ
る。また、籾殻焼成炉内で発生する火炎及び熱気は、開
閉蓋で容易に遮断されて、籾殻導入管内への侵入を避け
ることができる。
【0015】
【実施例】以下に、図面を参照して、本発明の実施の態
様の一例を説明するが、以下の例示及び説明により、本
発明は、何ら制限を受けるものではない。図1は、本発
明の一実施例における燻炭を製造する籾殻焼成装置の概
略の説明図である。図2は、本発明の一実施例における
燻炭を製造する籾殻焼成装置の排気ガス処理工程につい
ての概略の説明図である。図1及び図2において対応す
る箇所には同一の符号が付されている。
【0026】図1に示す実施例において、籾殻焼成炉1
は基台2に設けられている。籾殻焼成炉1には、内部に
焼成部3が形成されている炉本体4を有しており、炉本
体4には、その上部に籾殻導入部5が形成され、下部に
は燻炭排出部6が形成されている。
【0017】炉本体4の上部には、籾殻導入用開口7が
形成されており、該籾殻導入用開口7には、スクリュー
コンベヤの籾殻導入管8の一端が接続しており、該籾殻
導入管8の他端は籾殻供給用ホッパー9の出口10に接
続している。前記籾殻導入用開口7を覆って、開閉蓋1
1が丁番(蝶番)により開閉可能に取付けられている。
籾殻導入管9の籾殻導入用開口7側外周には、水冷ジャ
ケット12が設けられている。水冷ジャケット12に
は、冷却水入口13及び冷却水出口14を備えている。
【0018】炉本体4の焼成部3の下方には焼成床部1
5が設けられており、その焼成床部15の一部には燻炭
排出口16が形成されている。燻炭排出口16の下方に
は燻炭排出管17が接続している。燻炭排出管17は、
冷却水導入口18及び冷却水、排出口19が設けられて
いる水槽型冷却ジャケット20に覆われている。燻炭排
出管17の下端部21は、燻炭取出し用のスクリューコ
ンベヤ22に接続している。籾殻焼成炉1から排出され
た燻炭は、燻炭排出管17に充填された状態で、燻炭排
出管17を徐々に下方に移動する間に、水槽型冷却ジャ
ケット20の冷却水により冷却される。
【0019】本例において、燻炭排出管17の下端部2
1に接続して、斜め上方に傾斜して延びる燻炭取出し用
のスクリューコンベヤ22が設けられており、該燻炭取
出し用のスクリューコンベヤ22は、取り出される燻炭
が室温又は取出し温度にまで冷却されるように、燻炭排
出管17の下端部21に接続する側に、冷却水入口23
が設けられ、燻炭取出し側に冷却水出口24が設けられ
ている冷却ジャケット25で覆われており、燻炭排出管
17の下端部21から冷却された燻炭は、燻炭取出し用
スクリューコンベヤ22内に送り出されて、外部に取り
出すことができる。
【0020】籾殻焼成炉1の下部には、着火用のバーナ
ー26が設けられており、下層の籾殻堆積下層部27か
ら着火されて燃焼する。本例において炉内の籾殻堆積下
層部27は炭化籾殻層であり、炭化籾殻層27の上に形
成される籾殻堆積中層部28は未炭化籾殻層であり、該
未炭化籾殻層28の上に形成される籾殻堆積上層部29
は、未炭化籾殻層28に対し炉内空気の侵入を抑制する
ための籾殻層であり、未炭化籾殻層28の全表面を覆っ
て形成されている。
【0021】本例においては、炉内の籾殻の量は、籾殻
の表面の位置を検出して行われる。炉内の籾殻表面のレ
ベルを検出する籾殻表面レベル検出装置は、下端部に籾
殻層内に潜り込ませないように、金属板部30、該金属
板部30に接続する位置検出用の金属棒体部31及びオ
ンオフ型の近接センサ32を備えている。本例におい
て、スクリューコンベヤ8の駆動部(図示されていな
い)は近接センサ32に制御可能に接続しており、近接
センサ32に金属棒体部31が接近したことを検出し
て、スクリュウコンベヤ8の駆動を停止することができ
る。
【0022】本例において、炉内籾殻の表面は、炉内籾
殻の量の変動により上下するので、オンオフ型の近接セ
ンサ32により、上下する金属棒体部31の近接を検出
して、籾殻表面レベルを検出して、炉内の籾殻の量を知
ることができ、籾殻導入用のスクリュウコンベヤ8の駆
動を制御することができる。本例においては、炉内の可
燃性ガス濃度及び酸素濃度を低下して、炉内における可
燃性ガスによる爆発を防止するために、炉内上部には、
排気流出管33が接続すると共に、煙道排気の一部を焼
成炉本体4内に還流する煙道排気導入管34が接続して
いる。
【0023】図2に示す実施例において、焼成炉4に接
続する排気流出管33は、排気中の可燃性ガスを燃焼す
るためのバーナー35を備え、機台36に支持されてい
る排気燃焼処理炉37に接続しており、焼成炉4の排気
は排気燃焼処理炉37に送られる。この場合に、排気流
出管33に冷却装置(図示されていない)を設けると、
焼成炉の排気中に含まれる酢酸及びタール分を凝集回収
することができる。
【0024】本例において、排気燃焼処理炉37は煙道
38に接続しており、排気燃焼処理炉37で燃焼処理さ
れた排気は煙道38に入る。排気燃焼処理炉37で可燃
性ガスが燃焼され除去された排気は、煙道38から大気
に放散されるが、本例においては、可燃性ガスが燃焼除
去された排気の一部は、一端が煙道38に接続し、他端
が送風ポンプ39に接続する循環送気管40から煙道排
気導入管34に送られ、焼成炉4内に強制的に送られ
て、焼成炉4内の可燃性ガス濃度及び酸素濃度を低下さ
せる。
【0025】本例は以上のように構成されているので、
籾殻を、籾殻ホッパー10に入れて、スクリューコンベ
ヤ8により、籾殻焼成炉本体4内に搬送する。籾殻焼成
炉本体4内に籾殻が所定の高さに堆積されたことを、籾
殻表面レベル検出装置の金属棒体部31の近接を近接セ
ンサ32により検出して、籾殻導入用のスクリューコン
ベヤ8の作動を停止する。焼成炉本体4内に所定量の籾
殻が充填されたところで、籾殻バーナー26により籾殻
に着火し、籾殻の一部を部分燃焼させる。籾殻の一部の
燃焼熱で籾殻が乾留されて、燻炭が、堆積された籾殻の
下層部分27から形成される。
【0026】乾留されて生成した燻炭は、焼成用床部1
5に形成されている燻炭排出用出口16から、燻炭排出
管17内に排出される。本例において、燻炭は、燻炭排
出管17内に堆積され、燻炭排出管17内を移動し、そ
の間に水槽型冷却ジャケット20の冷却水により冷却さ
れる。冷却された燻炭は燻炭排出管17の下端部18か
ら、スクリューコンベヤ25により掻き出されて、水槽
19から外に排出される。
【0027】本例において、燻炭取出し用スクリューコ
ンベヤ22には水冷用のジャケット25が設けられてお
り、スクリューコンベヤ22により搬送される過程でも
冷却される。冷却されてスクリューコンベヤ22の燻炭
取出し口41から排出された燻炭は、次の工程、例えば
造粒工程に送られて用途に応じて造粒して製品とされ
る。
【0028】焼成部3内に積まれた籾殻は、空気が遮断
された状態で加熱され、一部、熱分解して蒸気状とな
り、籾殻焼成炉本体4の排気流出管33から流出し、蒸
気状にならずに残る固体分は炭化して燻炭となる。籾殼
焼成炉本体4の籾殻の堆積下層部27は、炭化籾殻層で
あり、その上方には、一部に炭化が進行している未炭化
籾殻層28が形成されており、その上部は、未炭化籾殻
層28が炉内空気に触れるのを避けるために設けられて
いる籾殻層29である。
【0029】本例においては、籾殻が焼成されて形成さ
れた燻炭は、水槽型冷却ジャケット20により冷却され
ている燻炭排出管17内に送り出されて、燻炭排出管1
7内に充填された状態で下方に移動する。燻炭排出管1
7内は、水槽型冷却ジャケット20内の冷却水により、
高温の燻炭が間接的に冷却されるようになっている。
【0030】本例においては、籾殼は、空気が遮断され
た状態で加熱され、一部、熱分解して蒸気状の可燃性ガ
スとなるために、籾殻焼成炉本体4内には、可燃性ガス
が存在する。籾殻の導入時に空気の混入は避けられない
ので、可燃性ガスと空気の比率を爆発限界外に調整する
ために、排気流出管33から流出する焼成炉の焼成排気
を、排気燃焼処理炉37中でバーナーにより燃焼して、
ガス中の可燃性ガス濃度及び酸素濃度を低下させ、この
可燃性ガス濃度及び酸素濃度が低下された煙道排気の一
部を焼成炉内に還流して、焼成炉本体4上部空間内を強
制的に希釈し送気して、焼成炉4内における爆発を避け
ることができる。
【0031】
【発明の効果】本発明は、籾殻を焼成して燻炭を製造す
る籾殻焼成装置において、焼成炉の籾殻導入口に、開閉
可能の開閉蓋を設けると共に、外側が套管で囲われたス
クリューコンベヤ型の籾殻導入管を接続し、該籾殻導入
管の套管内に、冷却水を流して籾殻導入管内を冷却する
ので、従来の籾殻焼成装置に比して、籾殻導入管内が、
籾殻焼成炉内に対して仕切られると共に、低温に保たれ
ることとなり、籾殻焼成炉内の火炎及び熱気による籾殻
導入管内の籾殻の発火を防止することができる。
【0032】また本発明は、焼成炉の燻炭排出口に接続
する燻炭排出管及び燻炭搬送管に接続する燻炭搬送管の
外側を冷却用液体と接触させて、該燻炭排出管及び燻炭
搬送管内を、夫々冷却水により冷却するので、従来の籾
殻焼成装置と比較して、燻炭排出管及び燻炭搬送管内を
低温に保つことができ、焼かれて高温の燻炭は、該燻炭
排出管及び搬送管を通る間に冷却されることとなり、続
く例えば造粒工程等で、直ちに造粒等の処理を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における燻炭を製造する籾殻
焼成装置の概略の説明図である。
【図2】本発明の一実施例における燻炭を製造する籾殻
焼成装置の排気ガス処理工程についての概略の説明図で
ある。
【符号の説明】
1 籾殻焼成炉 2 基台 3 焼成部 4 炉本体 5 籾殻導入部 6 燻炭排出部 7 籾殻導入用開口 8 籾殼導入管、スクリューコンベヤ 10 籾殻供給用ホツパー 11 籾殻供給用ホツパー10の出口 12 水冷ジャケット 13 水冷ジャケットの冷却水入口 14 水冷ジャケットの冷却水出口 15 焼成用床部 16 燻炭排出口 17 燻炭排出管 18 冷却水導入口 19 冷却水排出口 20 水槽型冷却ジャケット 21 燻炭排出口の下端部 22 スクリューコンベヤ 23 冷却用ジャケット 24 冷却用ジャケット23の出口 25 燻炭取出し用スクリューコンベヤ 26 着火用バーナー 27 堆積層下層部 28 堆積層中層部 29 堆積層上層部 30 金属板 31 金属棒体部 32 近接センサ 33 排気流出管 34 煙道排気導入管 35 バーナー 36 機台 37 排気燃焼処理炉 38 煙道 39 送風ポンプ 40 循環送気管 41 燻炭取出し口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 籾殻を焼成して燻炭を製造する籾殻焼成
    装置において、焼成炉の上部壁には籾殻導入口が設けら
    れており、該籾殻導入口には、籾殻出口に開閉蓋が設け
    られ、籾殻入口に籾殻供給ホッパーが接続するスクリュ
    ーコンベヤが設けられており、前記スクリューコンベヤ
    の外壁面の少なくとも一部が、冷却水入口及び冷却水出
    口が設けられている冷却用套管で覆われていることを特
    徴とする籾殻焼成装置。
  2. 【請求項2】 籾殻を焼成して籾殻炭を製造する籾殻炭
    焼成装置において、焼成炉の上部壁には、籾殻上面レベ
    ル検出装置が設けられると共に、籾殻導入口が設けられ
    ており、前記籾殻導入口には、籾殻出口に開閉蓋が設け
    られ、籾殻入口に籾殻供給ホッパーが接続するスクリュ
    ーコンベヤが設けられており、前記スクリューコンベヤ
    の外壁面の少なくとも一部が、冷却水入口及び冷却水出
    口が設けられている冷却用套管で覆われており、前記ス
    クリューコンベヤの駆動部は、前記籾殻上面レベル検出
    装置に制御可能に接続していることを特徴とする籾殻焼
    成装置。
  3. 【請求項3】 籾殻を焼成して籾殻炭を製造する籾殻炭
    焼成装置において、焼成炉の上部壁には籾殻導入口、煙
    道に連通する焼成ガス排出口及び送気ポンプに接続する
    煙道ガス循環口が設けられており、前記籾殻導入口に
    は、籾殻出口に開閉蓋が設けられ、籾殻入口に籾殻供給
    ホッパーが接続するスクリューコンベヤが設けられてお
    り、前記スクリューコンベヤの外壁面の少なくとも一部
    が、冷却水入口及び冷却水出口が設けられている冷却用
    套管で覆われていることを特徴とする籾殻焼成装置。
  4. 【請求項4】 籾殻を焼成して籾殻炭を製造する籾殻炭
    焼成装置において、焼成炉の上部壁には、籾殻上面レベ
    ル検出装置、籾殻導入口、煙道に連通する焼成ガス排出
    口及び送気ポンプに接続する煙道ガス循環口が設けられ
    ており、前記籾殻導入口には、籾殻出口に開閉蓋が設け
    られ、籾殻入口に籾殻供給ホッパーが接続するスクリュ
    ーコンベヤが設けられており、前記スクリューコンベヤ
    の外壁面の少なくとも一部が、冷却水入口及び冷却水出
    口が設けられている冷却用套管で覆われており、前記ス
    クリューコンベヤの駆動部は、前記籾殻上面レベル検出
    装置に制御可能に接続していることを特徴とする籾殻焼
    成装置。
  5. 【請求項5】 籾殻を焼成して籾殻炭を製造する籾殻炭
    焼成装置において、焼成炉の上部壁には、籾殻上面レベ
    ル検出装置、籾殻導入口、焼成ガス燃焼炉を介して煙道
    に接続する焼成ガス排出口及び送気ポンプに接続する煙
    道ガス循環口が設けられており、前記籾殻導入口には、
    籾殻出口に開閉蓋が設けられ、籾殻入口に籾殻供給ホッ
    パーが接続するスクリューコンベヤが設けられており、
    前記スクリューコンベヤの外壁面の少なくとも一部が、
    冷却水入口及び冷却水出口が設けられている冷却用套管
    で覆われており、前記スクリューコンベヤの駆動部は、
    前記籾殻上面レベル検出装置に制御可能に接続している
    ことを特徴とする籾殻焼成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104324790A (zh) * 2014-11-06 2015-02-04 四川旭华制药有限公司 一种自动入料粉碎整粒机
CN107676773A (zh) * 2017-11-03 2018-02-09 合肥依科普工业设备有限公司 一种热烟发生装置

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