JPH10298501A - スキーワックス - Google Patents

スキーワックス

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JPH10298501A
JPH10298501A JP12147397A JP12147397A JPH10298501A JP H10298501 A JPH10298501 A JP H10298501A JP 12147397 A JP12147397 A JP 12147397A JP 12147397 A JP12147397 A JP 12147397A JP H10298501 A JPH10298501 A JP H10298501A
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JP
Japan
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cyclopentadiene
petroleum resin
paraffin
wax
ski
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Application number
JP12147397A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Sakata
泰之 阪田
Takashi Mizoguchi
隆 溝口
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COSMO SOGO KENKYUSHO KK
Cosmo Oil Co Ltd
Original Assignee
COSMO SOGO KENKYUSHO KK
Cosmo Oil Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定の雪温条件に対して特に高い滑走性を示
すスキーワックスを提供する。 【解決手段】 (A)融点が50〜70℃のパラフィ
ン、及び(B)軟化点が40〜80℃のシクロペンタジ
エン系石油樹脂を含有させ、又は(A)融点が50〜7
0℃のパラフィン、及び(B)軟化点が150〜200
℃のシクロペンタジエン系石油樹脂を含有させ、あるい
は(A)融点が50〜70℃のパラフィン、及び(B)
軟化点が80℃を超えかつ150℃未満であるシクロペ
ンタジエン系石油樹脂を含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スキーワックスに
関する。さらに詳しくは、シクロペンタジエン系石油樹
脂を含有するもので、スキー板の滑走面に塗布すること
により優れた滑走性を実現し得るスキーワックスで、特
定の雪温条件で、特に優れた滑走性を実現し得るスキー
ワックスに関する。
【0002】
【従来の技術】元来、スキーワックスは、スキー板の滑
走面に塗布することにより、滑走性を向上させるものと
して用いられている。例えば、スキーのアルペン競技な
どでは、滑走時間の短縮を極限まで追求するためのスキ
ーワックスの使用は必要不可欠のものであり、またその
選定に当っては細心の注意が払われる。一方、一般スキ
ーヤーにとっては、滑走性向上による快適性、技術向上
のためのスキーワックスが塗布され、そのスキーワック
スの形態も古くから見受けられるアイロンなどの熱源に
よりスキーワックスを溶融させてスキー滑走面に塗布延
伸させる固体状のものから、半固体状の生塗りタイプの
もの、さらには液体状、ペーパーシート状のものまで多
種多様であり、使用する側の要求に合わせ、作業性、塗
布性など簡便化されてきている。従来、固体状スキーワ
ックスとしては、主に脂肪族炭化水素類のパラフィンワ
ックスが用いられているが、このパラフィンワックスは
使用温度、雪質などの条件により使い分けが必要であ
り、競技などではスタート直前まで、その選定に注意を
払っている。また、パラフィンワックスは耐久性に乏し
く、使用条件によっては数百メートル程度滑走するだけ
で剥離し、失われる。競技時間の短い競技、例えば、ア
ルペン競技などでは、スタート時の雪温で最も高い滑走
性を示すワックスを選択すること、つまり、特定の温度
で高い滑走性を示すワックスが必要である。一方、競技
時間の長い競技、例えば、クロスカントリーや、ノルデ
ィック競技や、1日中スキーをするレジャースキーなど
では、雪温変化が大きくなるため、広範囲の雪温で高い
滑走性を示すワックスが必要である。このことから、種
々の滑走条件(雪温・雪質)に対応できるスキーワック
スは欠かせないものになっている。
【0003】そこで、近年、パラフィンワックスに種々
の化合物を配合した、あるいはパラフィンに代わる化合
物によるスキーワックスの検討が行われており、特開平
1−294783号公報、特開平3−157494号公
報、あるいは特開平4−211621号公報などに種々
提案されている。しかしながら、これらはパラフィンワ
ックスの有する問題点を改善できても、スキーワックス
として必要とされる性能を十分に満足させるものではな
い。例えば特開平1−294783号公報では、パラフ
ィンにガリウム又は二硫化モリブデンを配合し、あるい
はこれにさらに周期律表の第II、III、IV族の金
属との合金を配合することにより、滑走性、耐久性、使
用条件などの改善を図っているが、反面配合した黒色の
無機化合物が衣服などに付着すると落ちないという問題
や、あるいは溶融塗布時、無機化合物の遊離が生じる問
題などの新たな実用上の問題が起きる。また、特開平3
−157494、特開平4−211621に提案されて
いる、パラフィンワックスにフッ素化合物を配合したも
のや、他には、パラフィンワックスに代わる化合物とし
て提案されているシリコン、フッ素系化合物を用いたス
キーワックスなどは極めて高価であり、経済性の面で不
利である。
【0004】本発明者らは、先に特開平8−20747
にて、パラフィンに特定のシクロペンタジエン系石油樹
脂を加え、耐久性を兼ね備えた固体状のスキーワックス
を提案している。しかし、種々の滑走条件(雪温・雪
質)に応じたワックスの処方設計がしにくいという欠点
があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明らは、上記従来
技術の状況に鑑みてなされたものであり、優れた滑走性
能を有し、かつ、種々の滑走条件に対応可能なスキーワ
ックスを提供することを目的とする。特に、雪温条件の
変化に対応可能なスキーワックスを提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決し、種々の滑走条件に対応するスキーワックスを
開発するために鋭意検討を行った結果、特定のパラフィ
ンと軟化点を制御した特定のシクロペンタジエン系石油
樹脂の組合せが、その目的を満足し得ることを見い出
し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。す
なわち、本発明は、(A)融点が50〜70℃のパラフ
ィン、及び(B)シクロペンタジエン類の重合物、ある
いはシクロペンタジエン類とα−オレフィン類及びモノ
ビニル芳香族炭化水素類のうちの1つもしくは2つ以上
との共重合物、あるいはそれらの水素化物、あるいはそ
れらの混合物であるシクロペンタジエン系石油樹脂であ
って、軟化点が40〜80℃であるものから成ることを
特徴とするスキーワックス、または、(A)融点が50
〜70℃のパラフィン、及び(B)シクロペンタジエン
類の重合物、あるいはシクロペンタジエン類とα−オレ
フィン類及びモノビニル芳香族炭化水素類のうちの1つ
もしくは2つ以上との共重合物、あるいはそれらの水素
化物、あるいはそれらの混合物であるシクロペンタジエ
ン系石油樹脂であって、軟化点が150〜200℃であ
るものから成ることを特徴とするスキーワックス、また
は(A)融点が50〜70℃のパラフィン、及び(B)
シクロペンタジエン類の重合物、あるいはシクロペンタ
ジエン類とα−オレフィン類及びモノビニル芳香族炭化
水素類のうちの1つもしくは2つ以上との共重合物、あ
るいはそれらの水素化物、あるいはそれらの混合物であ
るシクロペンタジエン系石油樹脂であって、軟化点が8
0℃を超えかつ150℃未満であるものから成ることを
特徴とするスキーワックスを提供するものである。以
下、本発明を詳細に説明する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる(A)成分の
パラフィンは、融点が50〜70℃のものであり、好ま
しくは56〜66℃のものである。この範囲よりも融点
が低いとワックスの滑走性能が低下する。また、上記範
囲よりも融点が高いと、雪温条件の変化に対する対応が
しにくくなるか、または、ワックスのスキーソールへの
塗布温度が高くなり、スキーソールを痛める可能性があ
る。ここで言うパラフィンとは、直鎖、分岐鎖あるいは
環状の脂肪族炭化水素類の1種または2種以上の混合物
であり、好ましくは基本骨格がCn2n+2の一般式で表
される鎖状の脂肪族炭化水素類の1種または2種以上の
混合物である。
【0008】本発明のスキーワックスに使用される
(B)成分のシクロペンタジエン系石油樹脂は、シクロ
ペンタジエン類の重合物、あるいはシクロペンタジエン
類とα−オレフィン類、モノビニル芳香族炭化水素類の
うちの1つもしくは2つ以上との共重合物、あるいはそ
れらの水素化物、あるいはそれらの混合物であり、軟化
点が40〜80℃、好ましくは50〜70℃のものは、
雪温が0〜−3℃の時に優れた滑走性を示し、軟化点が
150〜200℃、好ましくは160〜185℃のもの
は、雪温が−3〜−20℃の時に優れた滑走性を示し、
−4〜−12℃の時に、特に優れた滑走性を示す。軟化
点が40℃より低い時は、滑走性が低くなる。軟化点が
200℃より高い時は、スキー板にワックスを塗布した
後の滑走面の仕上げがしにくくなる、または、パラフィ
ン成分に溶解しにくくなるなどのハンドリング上の問題
が生じる。軟化点が80を超えかつ150℃未満の時
は、0〜−3℃の雪温条件下では、本発明の雪温0〜−
3℃用スキーワックスに比べると、滑走性は低くなり、
また、−3〜−20℃の雪温条件下では、本発明の−3
〜−20℃用スキーワックスに比べると、滑走性は低く
なるものの、0〜−3℃の雪温条件で、本発明の雪温−
3〜−20℃用スキーワックスに比べると、滑走性は高
くなり、また、−3〜−20℃の雪温条件下では、本発
明の雪温0〜−3℃用スキーワックスに比べると、滑走
性は高くなり、さらに、石油樹脂を配合していないスキ
ーワックスに比べると、全温度範囲で滑走性は高くなる
ため、使用雪温が広範囲に亘るとき、つまり、雪温変化
が大きい条件下で、平均して高い滑走性を示す。上記シ
クロペンタジエン類には、純度の高いジシクロペンタジ
エンを分解蒸留して得たシクロペンタジエン留分、シク
ロペンタジエンの多量体、またはそれらのアルキル置換
体、あるいはそれらの混合物、例えば、シクロペンタジ
エンの2〜6量体、メチルシクロペンタジエンも用いる
ことができる。また、工業的には、ナフサなどのスチー
ムクラッキングにより得られるシクロペンタジエン類を
約50質量%以上含むシクロペンタジエン留分(CPD
留分)を用いることができる。また、CPD留分中には
これら脂環式ジエンと共重合可能なオレフィン性単量体
を含み得る。例えば、オレフィン性単量体としてイソプ
レン、ピペリレンあるいはブタジエンなどの脂肪族ジオ
レフィンやシクロペンテンなどの脂環式オレフィンなど
が挙げられる。これらのオレフィン類の濃度は低い方が
好ましいが、シクロペンタジエン類当たり約10質量%
以下であれば許容される。
【0009】シクロペンタジエン類との重合原料である
α−オレフィン類としては、炭素数4〜14のα−オレ
フィン、特に炭素数4〜12のα−オレフィンが好まし
く、モノビニル芳香族炭化水素としては、スチレン、o
−ビニルトルエン、m−ビニルトルエン、p−ビニルト
ルエン、α−メチルスチレン、β−メチルスチレンなど
が好ましく、その純度は高い方がよいが、重合性の二重
結合を持つ不純物の含有量が10質量%以内であれば許
容される。工業的にはナフサなどのスチームクラッキン
グより得られるいわゆるC9留分を用いることが有利で
ある。
【0010】このシクロペンタジエン系石油樹脂は、シ
クロペンタジエン類を重合するか、又はシクロペンタジ
エン類とα−オレフィン類及びモノビニル芳香族炭化水
素類のうちの1つもしくは2以上を共重合することによ
り、あるいはそれらを水素化することにより得ることが
できる。シクロペンタジエン系石油樹脂を得る重合又は
共重合方法の一つとして、下記の方法が挙げられる。ま
ず、これらのシクロペンタジエン類、又はシクロペンタ
ジエン類とα−オレフィン類及びモノビニル芳香族炭化
水素類のうち1つもしくは2つ以上を溶媒の存在下若し
くは不存在下に、好ましくは窒素ガスなどの不活性ガス
雰囲気下で約160〜300℃、好ましくは約180〜
280℃の温度範囲で約0.1〜10時間、好ましくは
約0.5〜6時間原料系を液相に保持し得る圧力下で熱
重合若しくは熱共重合する。次いで、該重合液から常圧
下若しくは加圧下又は減圧下で原料中の不活性成分、未
反応原料さらに必要ならば溶媒を蒸留などの操作により
留去した後、必要に応じて引き続き第2段の重合を減圧
下約160〜280℃で、約0.5〜4時間行うことに
より所望のシクロペンタジエン系石油樹脂を得ることが
できる。その他、フリーデルクラフツ反応型触媒を用い
ても行える。
【0011】水素化処理は、通常の方法で行うことがで
きる。例えば、ニッケル、パラジウムあるいは白金など
の水素化触媒を用い、溶媒の存在下あるいは不存在下約
70〜300℃、好ましくは約100〜250℃の温度
範囲、水素圧約10〜200kg/cm2(G)、好ま
しくは約20〜120kg/cm2(G)の圧力下で約
0.5〜20時間、好ましくは約1〜10時間水素化処
理すればよい。水素化処理後、触媒さらに必要ならば溶
媒を除去し、目的とする水素化されたシクロペンタジエ
ン系石油樹脂が得られる。
【0012】なお、前記のシクロペンタジエン類の重合
物、あるいはシクロペンタジエン類とα−オレフィン類
及びモノビニル芳香族炭化水素類のうちの1つもしくは
2つ以上との共重合物、あるいはそれらの水素化物、あ
るいはそれらの混合物と言う表現は、該重合物、該重合
水素化物、該共重合物、該共重合水素化物のいずれか1
種単独でもよいし、これらの2種以上の混合物でもよい
ことを意味する。これらのシクロペンタジエン系石油樹
脂の中でも、水素化していないものは不飽和結合が残っ
ているために、長期間の放置などにより酸化、重合が起
こることが懸念される。これらの色、安定性などへの影
響を考えると、水素化物を用いることが好ましい。
【0013】本発明のスキーワックス中のパラフィンと
シクロペンタジエン系石油樹脂の配合割合は、パラフィ
ンとシクロペンタジエン系石油樹脂の合計質量に対し
て、パラフィンが好ましくは90〜99質量%であり、
特に好ましくは91〜98質量%であり、シクロペンタ
ジエン系石油樹脂が好ましくは1〜10質量%であり、
特に好ましくは2〜9質量%である。
【0014】本発明のスキーワックスは、上記のシクロ
ペンタジエン系石油樹脂を必須成分として含有するもの
であるが、必要に応じてさらに種々の公知の添加剤を加
えて調製することができる。この種の添加剤としては、
例えばシリコン、フッ素系化合物などの潤滑剤、カーボ
ンなどの静電気防止剤、ジチオリン酸亜鉛などの酸化防
止剤、顔料、染料などの着色剤などが挙げられる。本発
明のスキーワックスは、アルペン競技のみでなく、スノ
ーボード用、ジャンプ用あるいはクロスカントリー用な
ど、雪上での滑走性に関して本質的に同等である各種競
技用ワックスとして用いることができる。
【0015】
【作用】本発明のスキーワックスは、特定の融点を持つ
パラフィンと軟化点を制御した石油樹脂を混合すること
により、種々の滑走条件への適合を可能にする。
【0016】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。なお、本発明は、これらの例によって何ら制
限されるものではない。
【0017】(1)シクロペンタジエン系石油樹脂Aの
製造 ジシクロペンタジエン(東京化成製試薬、純度>95.
0%)を常圧蒸留装置に入れ、加熱を行い、ジシクロペ
ンタジエンの分解を行いながら、沸点が40〜42℃の
範囲になるように、蒸留を行う。このようにして得られ
たシクロペンタジエン留分450g、1−デセン(東京
化成製試薬、純度>99.5%)250g及びキシレン
750gを混合し、窒素ガス雰囲気下18kg/cm2
(G)、250℃で5時間熱重合させた。重合液からキ
シレン及び未反応原料を最初加圧下、引き続き1mmH
gの減圧下80℃で留去し、シクロペンタジエン系石油
樹脂を得た。次に、このシクロペンタジエン系石油樹脂
400gにニッケル系触媒を3質量%添加し、水素圧6
0gk/cm2(G)、反応温度220℃で5時間水素
化し、水素化シクロペンタジエン系石油樹脂を得た(以
下、石油樹脂Aと記す)。軟化点は56℃であった。
【0018】(2)シクロペンタジエン系石油樹脂Bの
製造 石油樹脂Aの製造で用いたシクロペンタジエン留分37
5gとスチレンモノマー125gとキシレン1000g
とを窒素雰囲気下18Kg/cm2(G)、260℃で
3時間反応させた。反応液から原料中の不活性留分、未
反応原料および溶剤を最初加圧下、引き続き減圧下にお
いて252℃で留去した後、さらに50Torr.の減
圧下で同温度で1時間保持し、シクロペンタジエン系縮
合体を留去しながら、第2段の重合を行った。釜残より
シクロペンタジエン−ビニル芳香族炭化水素熱共重合物
を401g得た。N−111(日揮化学(株)、水素化
触媒)3wt%を加え、水素圧60Kg/cm
2(G)、反応温度220℃で6時間水素化し、目的と
する水素化シクロペンタジエン−ビニル芳香族炭化水素
熱共重合物401gを得た(以下、石油樹脂Bと記
す)。石油樹脂Bの軟化点は175℃であった。
【0019】(3)シクロペンタジエン系石油樹脂Cの
製造 石油樹脂Aの製造で用いたシクロペンタジエン留分45
0gを溶媒のキシレン600gに加え、窒素ガス雰囲気
下18kg/cm2(G)、260℃で4時間熱重合し
た。重合液から原料中の不活性留分、未反応原料及び溶
媒を最初加圧下、引き続き減圧下において160℃で留
去した後、さらに50Torr.の減圧下で同温度に3
時間保持し、第2段の重合を行い、シクロペンタジエン
系石油樹脂380gを得た。次いで、このシクロペンタ
ジエン系石油樹脂380gにニッケル系触媒を3質量%
添加し、水素圧60kg/cm2(G)、反応温度22
0℃で5時間水素化し、目的とする水素化シクロペンタ
ジエン系石油樹脂を得た。石油樹脂Cの軟化点は120
℃であった。
【0020】(4)パラフィン mp=60〜62℃パラフィンは、和光純薬製のものを
用いた。
【0021】(実施例1)融点が60〜62℃のパラフ
ィン97gと石油樹脂A3gからなるスキーワックス
を、下記に示す方法でワクシングし、条件1〜4で滑走
試験を行った。 (実施例2)融点が60〜62℃のパラフィン97gと
石油樹脂B3gからなるスキーワックスを、下記に示す
方法でワクシングし、条件1〜4で滑走試験を行った。 (実施例3)融点が60〜62℃のパラフィン97gと
石油樹脂C3gからなるスキーワックスを、下記に示す
方法でワクシングし、条件1〜4で滑走試験を行った。 (実施例4)融点が60〜62℃のパラフィン93gと
石油樹脂A7gからなるスキーワックスを、下記に示す
方法でワクシングし、条件1で滑走試験を行った。 (実施例5)融点が60〜62℃のパラフィン93gと
石油樹脂B7gからなるスキーワックスを、下記に示す
方法でワクシングし、条件3で滑走試験を行った。 (実施例6)融点が60〜62℃のパラフィン93gと
石油樹脂C7gからなるスキーワックスを、下記に示す
方法でワクシングし、条件1および3で滑走試験を行っ
た。
【0022】(比較例1)市販のスウィックス製スキー
ワックス、CH8を、下記に示す方法でワクシングし、
条件1〜4で滑走試験を行った。
【0023】(1)ワクシング 仕上げ済のスキー滑走面に加熱溶解させた実施例及び比
較例のスキーワックスを塗布し、アイロンにより均一に
延ばした。スキーを室温にて12時間放置後、プラスチ
ックスクレパーにて塗装面が平滑になるよう、余分のス
キーワックスを削り落とし、さらにナイロンブラシにて
塗布面を仕上げた。このとき使用したスキー板は、全て
ロシニョール製DUALTEC GENERATION
COURSE CONBI−RS、長さ201cmで
ある。
【0024】(2)評価方法 滑走試験:上記のようにワクシングされたスキーを用
い、3名の滑走者が実際に以下に示す条件のテストコー
スを300m直滑降にて滑走し、速度が最も高くなるゴ
ール地点の速度を測定し、その平均にて滑走性能の評価
を行った。なお、雪温はゴール地点で、雪面表面から、
雪中へ2cmの温度を測定した。 条件1:雪質 湿り雪 、雪温 0℃、 平均斜度 20度 条件2:雪質 湿り雪 、雪温 −2℃、 平均斜度 20度 条件3:雪質 圧雪 、雪温 −4℃、 平均斜度 20度 条件4:雪質 圧雪 、雪温 −8℃、 平均斜度 20度
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】本発明のスキーワックスは、特定の軟化
点を有する石油樹脂を配合させることにより、特定の雪
温条件に対して特に高い滑走性を示す。従って、配合す
る石油樹脂の軟化点を制御することにより、種々の滑走
条件に対応可能である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)融点が50〜70℃のパラフィン、
    及び(B)シクロペンタジエン類の重合物、あるいはシ
    クロペンタジエン類とα−オレフィン類及びモノビニル
    芳香族炭化水素類のうちの1つもしくは2つ以上との共
    重合物、あるいはそれらの水素化物、あるいはそれらの
    混合物であるシクロペンタジエン系石油樹脂であって、
    軟化点が40〜80℃であるものから成ることを特徴と
    するスキーワックス。
  2. 【請求項2】(A)融点が50〜70℃のパラフィン、
    及び(B)シクロペンタジエン類の重合物、あるいはシ
    クロペンタジエン類とα−オレフィン類及びモノビニル
    芳香族炭化水素類のうちの1つもしくは2つ以上との共
    重合物、あるいはそれらの水素化物、あるいはそれらの
    混合物であるシクロペンタジエン系石油樹脂であって、
    軟化点が150〜200℃であるものから成ることを特
    徴とするスキーワックス。
  3. 【請求項3】(A)融点が50〜70℃のパラフィン、
    及び(B)シクロペンタジエン類の重合物、あるいはシ
    クロペンタジエン類とα−オレフィン類及びモノビニル
    芳香族炭化水素類のうちの1つもしくは2つ以上との共
    重合物、あるいはそれらの水素化物、あるいはそれらの
    混合物であるシクロペンタジエン系石油樹脂であって、
    軟化点が80℃を超えかつ150℃未満であるものから
    成ることを特徴とするスキーワックス。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114672253A (zh) * 2022-03-28 2022-06-28 广州德馨新材料科技有限公司 石蜡复合材料及其制备方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114672253A (zh) * 2022-03-28 2022-06-28 广州德馨新材料科技有限公司 石蜡复合材料及其制备方法

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