JPH1029817A - 不純な酸化アルミニウムの処理方法 - Google Patents

不純な酸化アルミニウムの処理方法

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JPH1029817A
JPH1029817A JP9093348A JP9334897A JPH1029817A JP H1029817 A JPH1029817 A JP H1029817A JP 9093348 A JP9093348 A JP 9093348A JP 9334897 A JP9334897 A JP 9334897A JP H1029817 A JPH1029817 A JP H1029817A
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aluminum
sulfuric acid
impure
insoluble
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ヨキネン シモ
Tapio Mattila
マッティラ タピオ
Gerard Verkoijen
ヴェルコイイェン ジェラール
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Kemira Chemicals Oy
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    • C01F7/68Aluminium compounds containing sulfur
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、不純な酸化アルミニウムの処理方
法であって、その中に存在する有機不純物を不溶性で容
易に分離可能な物質に転換する方法を提供する。 【解決手段】 有機物質を不純物として含む酸化アルミ
ニウムを、細かく粉砕し、細かく粉砕された酸化アルミ
ニウムを最小濃度90重量%を有する硫酸に高温で溶解
し、硫酸の量は酸化アルミニウムの量に対して少なくと
も化学量論量であり、有機物質は炭化されて不溶性で容
易に分離可能な物質になり、所望ならば得られた混合物
をさらに処理してアルミニウムを含む溶液形態または固
体化合物を生成することを特徴とする方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機不純物を含む
酸化アルミニウムの処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】過酸化水素プロセスにおいて、酸化アル
ミニウムは、作業溶液中に形成される有機副産物を再生
し除去するために使用される。活性な酸化アルミニウム
の多孔性は、特にアントラキノン法で使用される有機化
合物を吸着することを目的として、それを使用すること
を可能にする。不純物は、殆ど芳香族炭化水素である。
その活性を失うと、酸化アルミニウムは、そのプロセス
から除去され、新しい酸化物で置き換えられる。使用済
み酸化アルミニウムは、その利用を制限する有機物質を
含む。現在、廃酸化アルミニウムは、通常は廃棄物とし
て処分されるか、または利用可能性の見地から保存され
る。
【0003】不純な酸化アルミニウムを精製するために
様々な試みがなされてきた。本出願人による先の特許出
願PCT/FI95/00273は、熱処理に基づく方法を開示してい
る。その方法によると、アントラキノン作業溶液からの
使用済み酸化アルミニウムは、500-900℃の温度で熱処
理される。熱処理された酸化アルミニウムは、濃酸に高
温で溶解され、水で希釈され、そして必要ならば濾過ま
たは遠心分離により任意の不溶性物質が除去される。こ
の方法によって精製されたアルミニウム塩は、水処理お
よび保水化学品(retention chemicals)としての使用に
好適である。
【0004】本出願人の先の特許出願PCT/FI95/00272
は、酸化アルミニウムを精製するための抽出に基づく方
法を開示している。その方法によると、酸化アルミニウ
ムは、微粉砕され、その後高温で酸に溶解される。その
後、溶液は、水で希釈され、有機不純物を抽出するため
に有機溶媒がそれに添加される。複数相を互いに分離
し、底に沈殿したアルミニウム塩を含む水相を濾過また
は遠心分離して任意の残留不溶性物質を除去し、そのま
まで使用するか或いはさらに精製する。有機相の一部は
燃焼され、一部は抽出工程において溶媒として再利用さ
れる。この方法によって精製されたアルミニウム塩は、
水処理および保水化学品としての使用に好適である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の方法には、とも
に不利な点がある。熱処理に基づく方法の不利な点は、
不純物が燃焼中に蒸発してタール状物質となり、故に実
質的に燃焼を不都合とすることである。第2の不利な点
は、燃焼中に、酸中の酸化アルミニウムの溶解度が低下
することである。さらに、燃焼法は、高価であり、環境
に有害な放出物を産生する。抽出に基づく方法の主たる
不利な点もまた、タール状物質の形成であり、それは抽
出装置に付着し、それによって抽出が妨害される。ま
た、抽出法は、プロセスとして比較的複雑であり、故に
その方法は高価である。さらに、抽出に基づく方法も燃
焼プラントを必要とする。
【0006】本発明の目的は、不純な酸化アルミニウム
を精製する方法を提供することである。具体的な目的
は、それにより上記の有機不純物が、容易に処理可能で
容易に除去可能な形態に転換され得る方法であり、それ
はまた、酸化アルミニウムを活用可能とする。これらの
目的は、本発明方法により達成され、それは主として請
求項1の特徴事項を示す節に述べられている。
【0007】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、不純
な酸化アルミニウムの処理方法に関し、その方法では、
不純物として有機物質を含む酸化アルミニウムを細かく
粉砕し、細かく粉砕された酸化アルミニウムを最小濃度
90重量%を有する硫酸に高温で溶解し、硫酸の量は酸化
アルミニウムの量に対し少なくとも化学量論量であり、
有機物質は不溶性で容易に分離可能な物質に炭化され、
必要であれば、得られた混合物をさらに処理してアルミ
ニウムを含む溶液形態または固体化学品を生成させる。
【0008】その結果、本発明は、燃焼法および/また
は抽出法を必要としない単純な方法によって、有機不純
物を含む酸化アルミニウムから使用可能なアルミニウム
含有化学品を調製可能とする。
【0009】
【発明の実施の形態】不純な酸化アルミニウムを過剰の
濃硫酸と高温で混合することが本発明の特徴である。硫
酸の濃度は、最低限90重量%、好ましくは93-98重量%の
範囲である。酸化アルミニウムの溶解反応を開始させる
ためには、温度を少なくとも70℃に上昇させることが必
要である。反応が開始した後、溶解過程で放出される熱
はさらに混合物の温度を代表的には120-200℃の範囲に
上昇させる。この温度は、例えば、酸化アルミニウムの
細かさの程度に依存し、溶解させる酸化アルミニウムが
細かいほど、反応温度はより高くなる。溶解の間、不純
物として存在する有機物質は、同時に炭化される。炭化
の結果、有機不純物は、不溶性の粒状の物質になり、そ
れは本方法の次の工程で、例えば濾過により除去でき
る。上記のタール状物質が形成され得ないことが本発明
の特徴である。不純物の炭化と同時に、酸化アルミニウ
ムは硫酸に溶解する。
【0010】本発明の中心的な考えは、有機不純物が炭
化される条件を作り出すことである。本発明によれば、
不純物を含む酸化アルミニウムが濃硫酸に高温で溶解さ
れるとき、そのような条件は得られる。上記のように、
硫酸の濃度は、最低限90重量%、好ましくは93-98重量%
の範囲である。硫酸の量は、少なくとも理論量、好まし
くは硫酸の理論量の1-3倍である。好ましくは、この比
は、1.7-2.4の範囲である。モル比で表すと、硫酸対酸
化アルミニウムの理論的モル比は3であり、その場合、
本発明で使用される硫酸対酸化アルミニウムのモル比
は、最小で3、代表的には3-9、好ましくはそれは5.1-7.
2である。上記のように、開始温度は、最低70℃、代表
的には70-100℃、好ましくは80-90℃である。酸化アル
ミニウムの粒度は、主として、粒子の80%が500μm未
満、好ましくは80%が100μm未満となるようなものであ
る。
【0011】溶解反応の後、硫酸および溶解したアルミ
ニウムを含み、さらに炭化形態の有機物質を含み並びに
他の不溶性物質も含み得る溶液は、多くの種々の方法で
さらに処理することができる。1つの選択は、溶解工程
からの酸溶液を水で希釈し、さらにアルミニウム水和物
をそれに加えることであり、アルミニウム水和物は硫酸
溶液に溶解する。その添加は、全ての酸が使い尽くさ
れ、溶液が中和されるまで続けられる。その結果、この
中和の後、溶液相は殆ど中性であり、可溶形態の硫酸ア
ルミニウムと上記の不溶性物質を含む。最後に、固形分
を溶液から、例えば濾過によって分離する。得られた濾
液は、例えば水処理化学品として使用でき、或いは、他
のアルミニウム製品の調製に使用できる。該アルミニウ
ム水和物に加えて、またはそれと共に、酸を中和する他
の幾つかの化合物が使用可能である。この化合物は、ア
ルミニウムまたは鉄を含んでも良い。化合物が鉄を含む
場合、アルミニウムと鉄の混合した凝集物が得られる。
【0012】他の選択は、溶解工程からの酸溶液を水で
希釈し、さらにボーキサイト(Al2O3・nH2O)をそれに添
加することである。ボーキサイトはアルミニウム化学品
の最も一般的な原材料であり、硫酸溶液に溶解する。そ
の添加を、全ての酸が使い尽くされるまで続ける。その
あと、得られた懸濁液を造粒化し、それにより粒状硫酸
アルミニウム生成物が得られ、それも炭素を含んでい
る。得られた生成物は、例えば、廃水処理におけるAl化
合物としての使用に適している。溶解しない炭素は廃水
処理プロセスにおいて他の固体不純物と共に除去される
ので、不純物として存在する炭素は、その使用を妨害し
ない。その固形分を、例えば造粒化の前に濾過によって
除去することも可能であり、その場合、炭素を含まない
粒状の硫酸アルミニウム生成物が、造粒の後に得られ
る。指摘したように、ボーキサイトに加えて、またはそ
れと共に、酸を中和する他の幾つかの化合物を使用可能
である。この化合物は、アルミニウムまたは鉄を含んで
も良い。化合物が鉄を含む場合、アルミニウムと鉄の混
合した凝集物が得られる。
【0013】炭化の正確なメカニズムは、知られていな
い。しかしながら、炭化は、酸素不存在環境での有機物
質の分解をひきおこし、その場合、殆どの炭素は遊離状
態のまま残る。
【0014】本発明を、添付の図面を参照して、より詳
細に説明する。
【0015】図1は、本発明の方法を使用する1つの精
製方法をフローダイヤグラムにより示すもので、その生
成物は、水処理に好適な硫酸Al溶液である。
【0016】図2は、本発明の方法に基づく別の方法を
示すもので、その方法は図1の方法をその一部分として
含み、その方法の生成物は硫酸アルミニウム溶液のみで
なく粒状硫酸アルミニウム化学品でもある。
【0017】図1に示される方法の中で、最初の工程は
粉砕1であり、そこで、粗い不純な酸化アルミニウムが
粉砕される。粉砕機は、例えば、トウモロコシ破砕機で
あって良く、それは、酸化アルミニウムを好適な粒度に
破砕する。破砕された酸化アルミニウムは、撹拌機を備
えた溶解および炭化工程2、即ち、濃硫酸を含み好適な
開始温度に加熱されている反応器に導かれる。反応が開
始した後に発生する反応熱は、反応器をさらに加熱す
る。硫酸と酸化アルミニウムとの反応と同時に、有機物
質は分解し、炭化して酸不溶性形態になる。方法の次の
工程である中和工程3で、酸溶液と不溶性物質との混合
物に水を添加して溶液を希釈し、アルミニウム水和物を
加えて溶液中に存在する過剰の酸を消費する。中和工程
3から得られた溶液を、希釈工程4において、さらに水
で希釈する。希釈工程4の後、濾過5を行ない、そこで
固形不純物を溶液から分離する。得られた濾液は、硫酸
アルミニウムを可溶形態で含み、それはそのままの状態
で水処理における沈殿化学品として使用できる。濾液
は、無論、他のアルミニウム生成物を調製するのにも使
用できる。
【0018】図2は、本発明方法の別の実施態様を示
す。この図に示される方法は、他の側面では、溶解およ
び炭化工程2の酸混合物の一部が第2の中和工程6に導
かれ、そこでボーキサイトと水が混合物に添加されるこ
とを除いて、図1の方法と類似している。その後、混合
物を、造粒工程7において造粒化し、それにより硫酸ア
ルミニウムとさらに他の不溶性成分を含む固形生成物が
得られる。その生成物は、廃水処理に好適であり、そこ
で、生成物中に存在する不溶性不純物は、廃水処理プロ
セスにおいて他の固形分と共に除去されるので、有害と
はならない。
【0019】
【実施例】以下、本発明を、実施例によりさらに詳細に
説明する。
【0020】馬蹄形撹拌機を備えた1 dm3のガラス製反
応器を実験で使用した。反応器を加熱ジャケットを用い
て加熱し、高度の温度制御装置を用いてヒーターをコン
トロールした。反応器の温度は、熱電対測定により測定
した。実験の最初の工程で、濃硫酸を反応器に注ぎ、撹
拌を開始した。必要な場合、酸を所望の濃度に希釈し
た。その後、酸化アルミニウム約56gを添加した。消費
された不純な酸化アルミニウムは、典型的には、有機不
純物を約8%含んでいた。ヒーターは、混合物を所望の開
始温度に加熱するようプログラムされていた。開始温度
に達したとき、反応が始まり、反応熱の影響下に温度は
特定のピーク温度まで上昇した。反応が終了したとき、
反応混合物を冷却し、水で希釈してAl2O3濃度を4%とし
た。この段階で、溶液の温度は約100℃であり、溶液を
さらに約60分間撹拌した。その後、希釈溶液を濾過し、
濾液をTOC(全有機炭素)について分析した。濾液中の
この濃度が低いほど、この方法は有機物質の除去に成功
したことを意味する。
【0021】
【発明の効果】開始温度の効果 :開始温度の効果を、下記の実験で調べ
た。粉砕された不純な酸化アルミニウムを実験で使用し
た。開始温度は、70℃と90℃の間で変化させた。結果
を、表1に示す。実験2aで、反応が全く開始しなかった
ことに注目すべきである。最良の結果は、開始温度が80
℃または90℃であるときに得られた。
【0022】
【表1】
【0023】粒度および有機不純物の効果:粒度の効果
を実験6、14および4で調べ、その実験の全てで不純な酸
化アルミニウムを使用した。使用した最も粗い原料は、
粗大なペレットであった。下記で使用された粒度分布の
パーセンテージの数値は、サンプルの質量に基づくパー
センテージを意味する。ペレットの粒度分布は、ペレッ
トの30%が0.5mmより大で50%より多くが0.1mmより大であ
るようなものであった。第2および第3の実験では、粉
砕された(トウモロコシ破砕機、サラ(Sala)による)不
純な酸化アルミニウムを使用し、その粒度分布は、5%が
0.5mmよりも粗大で、50%より多くが0.1mmより粗大なも
のであった。使用された最も細かい原料は、105μmより
小さい画分をスクリーニングして得た不純な酸化アルミ
ニウムであった。結果を表2に示す。実験6、14および4
の結果は、粒度が大きな効果を有することを示す。原料
がより細かいほど、より良い結果が得られる。同様に、
反応はより激烈であり、それはピーク温度に示されてい
る。
【0024】有機不純物の効果を、実験14および5で調
べた。実験5では、完全に純粋な粉砕された酸化アルミ
ニウムを使用した。結果は、実験14のピーク温度は実験
5よりも高かったことを示している。さらに、実験6で温
度は開始温度からピーク温度まで7分で上昇したのに対
し、実験14では対応する温度の上昇は非常により速く、
3分以内に起こったことが、これらの実験で観察され
た。従って、炭化現象は、温度上昇の速度と反応の開始
にかなりの効果を及ぼす。
【0025】
【表2】
【0026】1)粉砕された純粋な酸化アルミニウム、
有機不純物を含まず 2)トウモロコシ破砕機(サラ)を用いて粉砕 3)粉砕された不純な酸化アルミニウムからスクリーニ
ングにより分離された画分硫酸濃度の効果 硫酸濃度の効果を下記の実験で調べ、その実験では、濃
度は93から98重量%の範囲で変化させた。結果を表3に
示す。結果間の相違は非常に大きくはないが、最良の結
果は使用された酸濃度が96重量%であった実験で得られ
た。
【0027】
【表3】
【0028】酸/酸化Al比の効果 酸/酸化Al比の効果を下記の実験で調べた。その比は1.
17から2.33まで変化した。結果を表4に示す。数値1と
いう比は、 Al23 + 3H2SO4 → Al2(SO43
3H2O で示される反応の理論比に対応し、即ち、表に示される
数値に3を乗じたものが硫酸対酸化アルミニウムのモル
比となる。結果は、比が理論比の2.33倍であったとき最
良の結果が得られたことを示す。
【0029】
【表4】
【0030】当分野の専門家には、本発明が上記の実施
態様または実施例に限定されないことが明らかであり、
本発明は特許請求の範囲に定義される範囲内で改良され
得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を使用する1つの精製方法を図解
的に示すものである。
【図2】本発明の方法に基づく別の精製方法を図解的に
示すものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェラール ヴェルコイイェン オランダ国 エヌエル−3221 ヴィピー ヘレヴゥートゥスルイス ピー.エー. ドゥ ジェネステットラアン 22

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不純な酸化アルミニウムを処理してその
    中に存在する有機不純物を不溶性で容易に分離可能な物
    質に転換する方法であって、有機物質を不純物として含
    む酸化アルミニウムを細かく粉砕し、細かく粉砕された
    酸化アルミニウムを最小濃度90重量%を有する硫酸に高
    温で溶解し、硫酸の量は酸化アルミニウムの量に対して
    少なくとも化学量論量であり、有機物質は炭化されて不
    溶性で容易に分離可能な物質になり、所望ならば得られ
    た混合物をさらに処理してアルミニウムを含む溶液形態
    または固体化学品を生成することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 硫酸の濃度が93-98重量%であることを特
    徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 硫酸対酸化アルミニウムのモル比が3-
    9、好ましくは5.1-7.2であることを特徴とする請求項1
    または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 硫酸への溶解開始温度が70-100℃、好ま
    しくは80-90℃であることを特徴とする上記請求項のい
    ずれか1つに記載の方法。
  5. 【請求項5】 不純な酸化アルミニウムを粉砕して粒子
    の80%が0.5mmより小さい、好ましくは0.1mmより小さい
    粒度を有することを特徴とする上記請求項のいずれか1
    つに記載の方法。
  6. 【請求項6】 さらなる処理が水による該混合物の希
    釈、その中和、その後の不溶性物質の分離を含み、硫酸
    アルミニウムを含む溶液形態の化学品を得ることを特徴
    とする上記請求項のいずれか1つに記載の方法。
  7. 【請求項7】 中和がアルミニウム水和物のようなアル
    ミニウムおよび/または鉄化合物を用いて行われること
    を特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 さらなる処理が水による希釈および得ら
    れた生成物の中和、可能ならば不溶性物質の分離および
    その後の造粒を含み、硫酸アルミニウムを含む固体化学
    品を得ることを特徴とする請求項1−5のいずれか1つ
    に記載の方法。
  9. 【請求項9】 中和がボーキサイトのようなアルミニウ
    ムおよび/または鉄化合物を用いて行われることを特徴
    とする請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 不純な酸化アルミニウムが過酸化水素
    プロセスに由来することを特徴とする上記請求項のいず
    れか1つに記載の方法。
  11. 【請求項11】 アルミニウムを含む得られた溶液形態
    または固体化学品が水処理または保水化学品として使用
    可能であることを特徴とする上記請求項のいずれか1つ
    に記載の方法。
JP9093348A 1996-04-12 1997-04-11 不純な酸化アルミニウムの処理方法 Pending JPH1029817A (ja)

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