JPH10297436A - 雨天視界向上性車両用ミラ−の製造方法 - Google Patents
雨天視界向上性車両用ミラ−の製造方法Info
- Publication number
- JPH10297436A JPH10297436A JP9125064A JP12506497A JPH10297436A JP H10297436 A JPH10297436 A JP H10297436A JP 9125064 A JP9125064 A JP 9125064A JP 12506497 A JP12506497 A JP 12506497A JP H10297436 A JPH10297436 A JP H10297436A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 安定した雨天視界性を発揮できる、裏面に反
射コ−トを有し、表面に光触媒含有膜を有する車両用ミ
ラ−の製造方法の提供。 【解決手段】 裏面に反射コ−トを蒸着法又はスパッタ
リング法で形成する工程で、光触媒含有膜表面をマスキ
ング処理する。
射コ−トを有し、表面に光触媒含有膜を有する車両用ミ
ラ−の製造方法の提供。 【解決手段】 裏面に反射コ−トを蒸着法又はスパッタ
リング法で形成する工程で、光触媒含有膜表面をマスキ
ング処理する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、裏面に反射コ−ト
を有し、表面に光触媒含有膜を有する雨天視界向上性車
両用ミラ−の製造方法に関する。
を有し、表面に光触媒含有膜を有する雨天視界向上性車
両用ミラ−の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】WO96/29375号には、鏡の表面
に光触媒層を設けることにより、光触媒の光励起に応じ
て表面が高度に親水化されて、防曇/防滴効果が発揮さ
れることが開示されている。従って、この技術を用いれ
ば、自動車のドアミラ−やフェンダ−ミラ−、二輪車及
びオ−トバイのバックミラ−が降雨や水しぶきを受け、
離散した多数の水滴が表面に付着したときの可視性の喪
失防止、及びそれに伴う運転安全性の確保が可能とな
る。
に光触媒層を設けることにより、光触媒の光励起に応じ
て表面が高度に親水化されて、防曇/防滴効果が発揮さ
れることが開示されている。従って、この技術を用いれ
ば、自動車のドアミラ−やフェンダ−ミラ−、二輪車及
びオ−トバイのバックミラ−が降雨や水しぶきを受け、
離散した多数の水滴が表面に付着したときの可視性の喪
失防止、及びそれに伴う運転安全性の確保が可能とな
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、後述す
る実施例に示されるように、裏面に反射コ−トを有し、
表面に光触媒含有膜を有する車両用ミラ−を作製しよう
とすると、鏡の製造工程により、光触媒の光励起による
親水化性能に差が認められることが明らかになった。親
水化性能に差が生じれば、WO96/29375号に開
示されているように防曇/防滴効果に影響が生じる。そ
こで、本発明では、光触媒の光励起による親水化性能が
安定的に発揮される裏面に反射コ−トを有し、表面に光
触媒含有膜を有する雨天視界向上性車両用ミラ−の製造
方法を提供することを目的とする。
る実施例に示されるように、裏面に反射コ−トを有し、
表面に光触媒含有膜を有する車両用ミラ−を作製しよう
とすると、鏡の製造工程により、光触媒の光励起による
親水化性能に差が認められることが明らかになった。親
水化性能に差が生じれば、WO96/29375号に開
示されているように防曇/防滴効果に影響が生じる。そ
こで、本発明では、光触媒の光励起による親水化性能が
安定的に発揮される裏面に反射コ−トを有し、表面に光
触媒含有膜を有する雨天視界向上性車両用ミラ−の製造
方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題を
解決すべく、裏面に反射コ−トを有し、表面に光触媒含
有膜を有する雨天視界向上性車両用ミラ−の製造方法で
あって、その方法は透明基材表面に光触媒含有膜を形成
する工程と、裏面に反射コ−ト層を蒸着法又はスパッタ
リング法により形成する工程からなり、かつ前記裏面に
反射コ−ト層を形成する工程では、前記光触媒含有膜表
面をマスキング処理することを特徴とする雨天視界向上
性車両用ミラ−の製造方法を提供する。裏面に反射コ−
ト層を蒸着法又はスパッタリング法により形成する工程
において、光触媒含有膜にマスキング処理することによ
り、反射コ−トを形成する金属が蒸着又はスパッタリン
グ時に光触媒含有膜に回り込んで光触媒の光励起による
親水化を阻害するのを有効に防止することができ、それ
により光触媒の光励起による親水化性能が安定的に発揮
されるようになる。
解決すべく、裏面に反射コ−トを有し、表面に光触媒含
有膜を有する雨天視界向上性車両用ミラ−の製造方法で
あって、その方法は透明基材表面に光触媒含有膜を形成
する工程と、裏面に反射コ−ト層を蒸着法又はスパッタ
リング法により形成する工程からなり、かつ前記裏面に
反射コ−ト層を形成する工程では、前記光触媒含有膜表
面をマスキング処理することを特徴とする雨天視界向上
性車両用ミラ−の製造方法を提供する。裏面に反射コ−
ト層を蒸着法又はスパッタリング法により形成する工程
において、光触媒含有膜にマスキング処理することによ
り、反射コ−トを形成する金属が蒸着又はスパッタリン
グ時に光触媒含有膜に回り込んで光触媒の光励起による
親水化を阻害するのを有効に防止することができ、それ
により光触媒の光励起による親水化性能が安定的に発揮
されるようになる。
【0005】
【発明の実施の形態】図1に裏面に反射コ−トを有し、
表面に光触媒含有膜を有する雨天視界向上性車両用ミラ
−の製造工程の概略図を示す。その工程は、ガラス基板
表面に光触媒含有膜を形成する工程と、ガラス基板を切
断、面取りする工程と、洗浄、乾燥工程と、基板を曲げ
加工する工程と、裏面に反射コ−トを蒸着法又はスパッ
タリング法にて設ける工程からなる。
表面に光触媒含有膜を有する雨天視界向上性車両用ミラ
−の製造工程の概略図を示す。その工程は、ガラス基板
表面に光触媒含有膜を形成する工程と、ガラス基板を切
断、面取りする工程と、洗浄、乾燥工程と、基板を曲げ
加工する工程と、裏面に反射コ−トを蒸着法又はスパッ
タリング法にて設ける工程からなる。
【0006】ここで光触媒には、アナタ−ゼ型酸化チタ
ン、ルチル型酸化チタン、酸化亜鉛、 チタン酸ストロ
ンチウム、酸化錫、三酸化二ビスマス、三酸化タングス
テン、酸化第二鉄等が好適に利用できる。反射コ−トに
は、クロム、アルミニウム、銀等が利用できる。蒸着法
を用いる場合、電子ビ−ム蒸着法、加熱蒸着法共に利用
できる。車両用ミラ−の用途としては、例えば、自動車
用ドアミラ−、フェンダ−ミラ−、二輪車やオ−トバイ
用のバックミラ−などに利用できる。
ン、ルチル型酸化チタン、酸化亜鉛、 チタン酸ストロ
ンチウム、酸化錫、三酸化二ビスマス、三酸化タングス
テン、酸化第二鉄等が好適に利用できる。反射コ−トに
は、クロム、アルミニウム、銀等が利用できる。蒸着法
を用いる場合、電子ビ−ム蒸着法、加熱蒸着法共に利用
できる。車両用ミラ−の用途としては、例えば、自動車
用ドアミラ−、フェンダ−ミラ−、二輪車やオ−トバイ
用のバックミラ−などに利用できる。
【0007】透明基板表面に光触媒含有膜を形成する工
程は、種々の方法で実現できる。その1つの方法は、例
えば、無定型酸化チタンの前駆体(チタンのアルコキシ
ド、キレ−ト、又はアセテ−トのような有機チタン化合
物、又は四塩化チタン又は硫酸チタンのような無機チタ
ン化合物)を基材に塗布した後、無定型酸化チタンの前
駆体を常温から200℃の温度で加水分解と脱水縮重合
に付すことによりまず無定型酸化チタン薄膜を形成す
る。次いで、酸化チタンの結晶化温度以上の温度、か
つ、基板の軟化点以下の温度に加熱することにより、無
定型酸化チタンを結晶性酸化チタンに相変化させる。他
の方法においては、無定型酸化チタン膜を蒸着法にて形
成後、酸化チタンの結晶化温度以上の温度、かつ、基板
の軟化点以下の温度に加熱することにより、無定型酸化
チタンを結晶性酸化チタンに相変化させる。他の方法に
おいては、結晶性酸化チタンゾルを基板に塗布後、結晶
性酸化チタンが焼結し、かつ、基板の軟化点以下の温度
に加熱することに光触媒含有膜を形成することができ
る。
程は、種々の方法で実現できる。その1つの方法は、例
えば、無定型酸化チタンの前駆体(チタンのアルコキシ
ド、キレ−ト、又はアセテ−トのような有機チタン化合
物、又は四塩化チタン又は硫酸チタンのような無機チタ
ン化合物)を基材に塗布した後、無定型酸化チタンの前
駆体を常温から200℃の温度で加水分解と脱水縮重合
に付すことによりまず無定型酸化チタン薄膜を形成す
る。次いで、酸化チタンの結晶化温度以上の温度、か
つ、基板の軟化点以下の温度に加熱することにより、無
定型酸化チタンを結晶性酸化チタンに相変化させる。他
の方法においては、無定型酸化チタン膜を蒸着法にて形
成後、酸化チタンの結晶化温度以上の温度、かつ、基板
の軟化点以下の温度に加熱することにより、無定型酸化
チタンを結晶性酸化チタンに相変化させる。他の方法に
おいては、結晶性酸化チタンゾルを基板に塗布後、結晶
性酸化チタンが焼結し、かつ、基板の軟化点以下の温度
に加熱することに光触媒含有膜を形成することができ
る。
【0008】
実施例1.複数の25cm角(厚み1.9mm)の板ガ
ラスの裏面を樹脂でマスキングした後、上記板ガラスを
固形分濃度5%のテトラアルコキシシランのポリマ−溶
液(日本曹達製、NSI500)に浸漬し、24cm/
分で引き上げるディップコ−ティング法にて、板ガラス
表面をテトラアルコキシシランのポリマ−で被覆した。
次いで上記被覆した板ガラスを、固形分濃度1.6%の
有機チタン化合物溶液(日本曹達製、NTD−90)に
浸漬し、24cm/分で引き上げるディップコ−ティン
グ法にて、さらにテトラアルコキシシランのポリマ−層
表面を有機チタン化合物で被覆した。その後、裏面のマ
スキング用樹脂を剥した。次いで上記板ガラスを、55
0℃で1時間焼成した。ここまでの工程により、テトラ
アルコキシシランのポリマ−層は加水分解、縮重合され
て無定型シリカ層に変換されていると考えられる。ま
た、有機チタン化合物は加水分解、縮重合されて無定型
酸化チタンへ変化した後に結晶化されてアナタ−ゼ型酸
化チタンが生成した。
ラスの裏面を樹脂でマスキングした後、上記板ガラスを
固形分濃度5%のテトラアルコキシシランのポリマ−溶
液(日本曹達製、NSI500)に浸漬し、24cm/
分で引き上げるディップコ−ティング法にて、板ガラス
表面をテトラアルコキシシランのポリマ−で被覆した。
次いで上記被覆した板ガラスを、固形分濃度1.6%の
有機チタン化合物溶液(日本曹達製、NTD−90)に
浸漬し、24cm/分で引き上げるディップコ−ティン
グ法にて、さらにテトラアルコキシシランのポリマ−層
表面を有機チタン化合物で被覆した。その後、裏面のマ
スキング用樹脂を剥した。次いで上記板ガラスを、55
0℃で1時間焼成した。ここまでの工程により、テトラ
アルコキシシランのポリマ−層は加水分解、縮重合され
て無定型シリカ層に変換されていると考えられる。ま
た、有機チタン化合物は加水分解、縮重合されて無定型
酸化チタンへ変化した後に結晶化されてアナタ−ゼ型酸
化チタンが生成した。
【0009】次いで上記板ガラスから、長径15cm、
短径10cmの楕円型のガラスを2枚切断し、面取り、
ブラシ洗浄、乾燥後、650℃に加熱して、酸化チタン
層形成面が凸面になるように曲げ加工して#1試料を得
た。
短径10cmの楕円型のガラスを2枚切断し、面取り、
ブラシ洗浄、乾燥後、650℃に加熱して、酸化チタン
層形成面が凸面になるように曲げ加工して#1試料を得
た。
【0010】複数の#1試料について、各々下記6つの
処理を行うことにより、鏡を作製した。 処理1:アルカリ洗浄液で15分、蒸留水で30分超音
波洗浄した後、酸化チタン層形成面をクロムがこの面に
付着しないようにマスクしながら#1試料裏面にクロム
をスパッタリング法にて固定して#2鏡試料を得た。 処理2:アルカリ洗浄液で15分、蒸留水で30分超音
波洗浄した後、酸化チタン層形成面をマスクせずに、#
1試料裏面にクロムをスパッタリング法にて固定して#
3鏡試料を得た。 処理3:ブラシ洗浄を約5分行った後、酸化チタン層形
成面をクロムがこの面に付着しないようにマスクしなが
ら#1試料裏面にクロムをスパッタリング法にて固定し
て#4鏡試料を得た。 処理4:ブラシ洗浄を約5分行った後、酸化チタン層形
成面をマスクせずに、#1試料裏面にクロムをスパッタ
リング法にて固定して#5鏡試料を得た。 処理5:洗浄することなく、酸化チタン層形成面をクロ
ムがこの面に付着しないようにマスクしながら#1試料
裏面にクロムをスパッタリング法にて固定して#6鏡試
料を得た。 処理6:洗浄することなく、酸化チタン層形成面をマス
クせずに、#1試料裏面にクロムをスパッタリング法に
て固定して#7鏡試料を得た。
処理を行うことにより、鏡を作製した。 処理1:アルカリ洗浄液で15分、蒸留水で30分超音
波洗浄した後、酸化チタン層形成面をクロムがこの面に
付着しないようにマスクしながら#1試料裏面にクロム
をスパッタリング法にて固定して#2鏡試料を得た。 処理2:アルカリ洗浄液で15分、蒸留水で30分超音
波洗浄した後、酸化チタン層形成面をマスクせずに、#
1試料裏面にクロムをスパッタリング法にて固定して#
3鏡試料を得た。 処理3:ブラシ洗浄を約5分行った後、酸化チタン層形
成面をクロムがこの面に付着しないようにマスクしなが
ら#1試料裏面にクロムをスパッタリング法にて固定し
て#4鏡試料を得た。 処理4:ブラシ洗浄を約5分行った後、酸化チタン層形
成面をマスクせずに、#1試料裏面にクロムをスパッタ
リング法にて固定して#5鏡試料を得た。 処理5:洗浄することなく、酸化チタン層形成面をクロ
ムがこの面に付着しないようにマスクしながら#1試料
裏面にクロムをスパッタリング法にて固定して#6鏡試
料を得た。 処理6:洗浄することなく、酸化チタン層形成面をマス
クせずに、#1試料裏面にクロムをスパッタリング法に
て固定して#7鏡試料を得た。
【0011】#2〜#7鏡試料について、まず酸化チタ
ン層形成面にオレイン酸を塗布後、洗剤で洗い流し50
℃で乾燥し、表面を故意に疎水化させた。その後、紫外
線照度0.1〜0.2mW/cm2のBLBランプを酸
化チタン層形成面に照射して、水との接触角の時間的変
化を調べた。結果を表1に示す。
ン層形成面にオレイン酸を塗布後、洗剤で洗い流し50
℃で乾燥し、表面を故意に疎水化させた。その後、紫外
線照度0.1〜0.2mW/cm2のBLBランプを酸
化チタン層形成面に照射して、水との接触角の時間的変
化を調べた。結果を表1に示す。
【0012】
【表1】
【0013】表1より、裏面にクロム層を形成する工程
で、光触媒含有膜にクロムが付着するのを防止するため
に光触媒含有膜表面をマスキング処理した#2、#4、
#6試料では、マスキング処理していない#3、#5、
#7試料と比較して親水化が速く、親水維持性も安定し
ていることがわかる。また、観察の結果、親水性能の局
所的なばらつきも少ないことも判明した。
で、光触媒含有膜にクロムが付着するのを防止するため
に光触媒含有膜表面をマスキング処理した#2、#4、
#6試料では、マスキング処理していない#3、#5、
#7試料と比較して親水化が速く、親水維持性も安定し
ていることがわかる。また、観察の結果、親水性能の局
所的なばらつきも少ないことも判明した。
【0014】以上の結果から、裏面にクロム層を形成す
る工程で、光触媒含有膜にクロムが付着するのを防止す
るために光触媒含有膜表面をマスキング処理することに
より表面が疎水性汚れで汚染された場合にも、光触媒含
有膜表面の親水性の回復が速く、かつ親水維持性も安定
すると結論される。それにより、雨天視界性も安定して
発揮されると考えられる。
る工程で、光触媒含有膜にクロムが付着するのを防止す
るために光触媒含有膜表面をマスキング処理することに
より表面が疎水性汚れで汚染された場合にも、光触媒含
有膜表面の親水性の回復が速く、かつ親水維持性も安定
すると結論される。それにより、雨天視界性も安定して
発揮されると考えられる。
【0015】
【発明の効果】裏面に反射コ−トを蒸着法又はスパッタ
リング法で形成する工程で、光触媒含有膜表面をマスキ
ング処理することにより、おそらくは反射コ−トを形成
する金属が蒸着又はスパッタリング時に光触媒含有膜に
回り込んで光触媒の光励起による親水化を阻害するのを
有効に防止することが可能となり、表面が疎水性汚れで
汚染された場合にも、光触媒含有膜表面の親水性の回復
が速く、かつ親水維持性も安定する。それにより、雨天
視界性も安定して発揮される。
リング法で形成する工程で、光触媒含有膜表面をマスキ
ング処理することにより、おそらくは反射コ−トを形成
する金属が蒸着又はスパッタリング時に光触媒含有膜に
回り込んで光触媒の光励起による親水化を阻害するのを
有効に防止することが可能となり、表面が疎水性汚れで
汚染された場合にも、光触媒含有膜表面の親水性の回復
が速く、かつ親水維持性も安定する。それにより、雨天
視界性も安定して発揮される。
【図1】本発明に係る裏面に反射コ−トを有し、表面に
光触媒含有膜を有する雨天視界向上性車両用ミラ−の製
造工程の概略を示す図。
光触媒含有膜を有する雨天視界向上性車両用ミラ−の製
造工程の概略を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B60R 1/06 B60R 1/06 M C09D 5/00 C09D 5/00 L 7/12 7/12 Z C23C 14/04 C23C 14/04 A
Claims (1)
- 【請求項1】 裏面に反射コ−トを有し、表面に光触媒
含有膜を有する雨天視界向上性車両用ミラ−の製造方法
であって、その方法はガラス基材表面に光触媒含有膜を
形成する工程と、裏面に反射コ−ト層を蒸着法又はスパ
ッタリング法により形成する工程からなり、かつ前記裏
面に反射コ−ト層を形成する工程では、前記光触媒含有
膜表面をマスキング処理することを特徴とする雨天視界
向上性車両用ミラ−の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9125064A JPH10297436A (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | 雨天視界向上性車両用ミラ−の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9125064A JPH10297436A (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | 雨天視界向上性車両用ミラ−の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10297436A true JPH10297436A (ja) | 1998-11-10 |
Family
ID=14900935
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9125064A Pending JPH10297436A (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | 雨天視界向上性車両用ミラ−の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10297436A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001087593A1 (en) * | 2000-05-17 | 2001-11-22 | Murakami Corporation | Composite material |
KR20020092059A (ko) * | 2001-06-01 | 2002-12-11 | 정규열 | 볼록거울 일체형 차량용 미러의 제조방법 |
WO2002100633A1 (en) * | 2001-06-11 | 2002-12-19 | Murakami Corporation | Antifogging element and method for forming the same |
WO2002100634A1 (fr) * | 2001-06-11 | 2002-12-19 | Murakami Corporation | Element antibuee et procede de fabrication associe |
US6645569B2 (en) | 2001-01-30 | 2003-11-11 | The Procter & Gamble Company | Method of applying nanoparticles |
-
1997
- 1997-04-28 JP JP9125064A patent/JPH10297436A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US6742902B2 (en) | 2000-05-17 | 2004-06-01 | Murakami Corporation | Composite material |
CN100363173C (zh) * | 2000-05-17 | 2008-01-23 | 株式会社村上开明堂 | 复合材料 |
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