JPH10297371A - 回転軸支持構造および該支持構造を備えた車両用アウターミラー装置 - Google Patents

回転軸支持構造および該支持構造を備えた車両用アウターミラー装置

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JPH10297371A
JPH10297371A JP9107117A JP10711797A JPH10297371A JP H10297371 A JPH10297371 A JP H10297371A JP 9107117 A JP9107117 A JP 9107117A JP 10711797 A JP10711797 A JP 10711797A JP H10297371 A JPH10297371 A JP H10297371A
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shaft
rotating shaft
ball
mirror device
rotation
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JP9107117A
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Fumihiro Murayama
文宏 村山
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Ichikoh Industries Ltd
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Ichikoh Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転時に回転軸に振れが生じるのを防止する
ことのできる回転軸支持構造を提供する。 【解決手段】 回転軸33aの端面に円錐形状の凹部3
3cを設けるとともに、軸受部材3及び43で保持され
たボール36の一部を凹部33cに嵌合させることによ
り、回転軸33aを回転自在に支持する。この場合、回
転軸33aの両端面を同様な構造で支持するようにす
る。なお、ボール36を回転軸33a側に押圧するスプ
リング等を設けると、回転軸33aに振れが生じるのを
より効果的に防止することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転軸支持構造お
よび該支持構造を備えた車両用アウターミラー装置の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、アウターミラーを使用位置と
格納位置との間で回動させる車両用アウターミラー装置
が知られている。この車両用アウターミラー装置は、ア
ウターミラーを担持し回動自在なシャフトと、ウオーム
ギアを介して前記シャフトに連結された回転軸とを備
え、電動モータで回転軸を回転駆動させることにより、
ウオームギアからシャフトへと回転力を伝達して、シャ
フトを使用位置と格納位置との間で回動させることがで
きるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
車両用アウターミラー装置では、通常、電動モータの回
転力をシャフトへ伝達する回転軸は、その両端面が装置
本体に保持されたボールによって回転自在に支持されて
いる。
【0004】しかし、上記従来の車両用アウターミラー
装置では、回転軸の両端面が平面状に形成されているの
で、回転時に回転軸に振れが生じて、作動音が大きくな
るとともに回転軸が偏摩耗する可能性がある。すなわ
ち、近年、車両用アウターミラー装置はコンパクト化が
なされており、回転軸は装置本体内の非常に狭い空間に
配置されるが、ウオームギアに回転抵抗を与えないよう
にするためには、回転軸と装置本体との間にはクリアラ
ンスを設ける必要がある。このようなクリアランスを設
けた場合、回転軸の両端面が平面状であるとボールと回
転軸端面とが点接触となるために、回転軸の軸中心がボ
ールの中心から偏心して、回転時に回転軸に振れが生じ
易く、振れが生じた場合には、回転軸の一部が装置本体
に接触して作動音が大きくなるとともに、回転軸が偏摩
耗してしまう恐れがある。
【0005】また、回転軸と装置本体との間にブッシュ
を介在させた車両用アウターミラー装置もあるが、この
場合は、装置本体とブッシュ間またはブッシュと回転軸
間にクリアランスが設けられるため、同様に回転時に回
転軸の振れが生じ易い。
【0006】本発明の目的は、回転時に回転軸に振れが
生じるのを防止することのできる回転軸支持構造、およ
び該支持構造を備えた車両用アウターミラー装置を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、回転軸の両端面に円錐形
状の凹部を設けるとともに、軸受部材で保持されたボー
ルの一部を前記凹部に嵌合させることにより、前記回転
軸を回転自在に支持したことを特徴としている。
【0008】上記構成によれば、凹部内にボールの一部
が嵌合しているので、回転軸の軸中心はボールの中心か
ら偏心しにくくなり、回転軸は回転しても振れを生じる
ことはなく回転が安定する。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記ボールを前記凹部に押圧する押圧手段を設けた
ことを特徴としている。凹部内にボールの一部を嵌合さ
せると、凹部内面とボールとは円形状に接触、つまり互
いに線接触で接触する。その上で上記付勢手段を設けて
おけば、ボールと凹部との接触が完全となり、回転軸の
触れをより一層効果的に防ぐことができる。
【0010】請求項3に記載の発明は、アウターミラー
を担持するとともに使用位置と格納位置との間で回動自
在なシャフトと、装置本体に回転自在に支持され前記シ
ャフトに回転力を伝達する回転軸と、前記回転軸を回転
駆動して前記シャフトを回動させる電動モータとを備え
た車両用アウターミラー装置において、前記回転軸の両
端面に円錐形状の凹部を設けるとともに、前記装置本体
に保持されたボールの一部を前記凹部に嵌合させること
により、前記回転軸を回転自在に支持したことを特徴と
している。
【0011】上記構成によれば、凹部内にボールの一部
が嵌合しているので、請求項1の場合と同様に、回転時
に回転軸に振れが生じることはなく、回転軸の一部が装
置本体に接触するのを回避できる。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項3におい
て、前記ボールを前記凹部に押圧する押圧手段を設けた
ことを特徴としている。
【0013】上記構成によれば、請求項3の場合と同様
に、ボールと凹部との接触が強固となり、回転軸の触れ
をより完全に防ぐことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を参照しつつ説明する。図1は、本発明に係わる車両
用アウターミラー装置の要部構成を示す分解斜視図であ
る。図1において、1はステー、2はシャフト、3はハ
ウジング用の上部ケースである。ステー1の先端部には
図示を略すアウターミラーが取り付けられている。ステ
ー1の基端部は取り付けフランジ5に溶接固定されてい
る。シャフト2は図1〜図3に示すように係合フランジ
部6と柱状部7とを有する。取り付けフランジ5にはボ
ルト挿通孔5aが4個形成され、係合フランジ部6には
ボルト螺合孔8がボルト挿通孔5aの形成位置に対応し
て形成され、取り付けフランジ5は係合フランジ部6に
ボルト9により締結される。このものでは、シャフト2
とステー1とが別体構造であるので車種に応じてアウト
サイドミラーの交換が可能である。
【0015】係合フランジ部6は図3に示すように、そ
の上面でかつその中央に円形凹所10を有し、かつ、図
4に示すようにその下面でかつ周辺部にボール案内溝1
1,12を有する。このボール案内溝11,12は円弧
状とされ、車両用ドアーミラー4の使用位置(前方可
倒)と格納位置(後方可倒)との間でシャフト2の回動
角度を規制する。
【0016】シャフト2の柱状部7は断面D形状とされ
て平坦面7aを有する。柱状部7の下端部は小径柱部7
bとされている。そのシャフト2の柱状部7には、ワッ
シャ15、Oリング16、ブッシュ16´が挿通され
る。シャフト2は図2に示すようにワッシャ15が当接
されるワッシャ当接部15aとOリング16が当接され
るOリング当接部15bとブッシュ16´が相対的に摺
動可能に嵌合されるブッシュ嵌合部15cとを有する。
【0017】上部ケース3は図6、図7に示すようにそ
の中央にシャフト2の挿通孔17とワッシャ当接部15
aの受け入れ用の円形凹所17aとOリング当接部15
bの受け入れ用の円形凹所17bとブッシュ16´の受
け入れ用凹所17cとを有する。その上部ケース3の上
面には図6に示すように、環状周壁3Aが円形凹所17
bを取り巻くようにして形成されている。この環状周壁
3Aには互いに対向する箇所に半球形状のボール装着穴
3a,3aが形成されている。
【0018】上部ケース3の上部には、その平面部3B
に図1〜図3、図6、図7に示すように、ストッパ部材
18の装着用凹所19が形成されている。そのストッパ
部材18は正面から見てT字形状に形成され、係合フラ
ンジ部6の切欠き6Zに係合して係合フランジ部6の回
動範囲を規制している。ストッパ部材18はネジ部材1
8dによりその上部ケース3に固定される。
【0019】柱状部7には図1に示すようにクラッチホ
ルダー22が挿通されている。クラッチホルダー22は
その中央に小判形状の挿通孔22aを有する。クラッチ
ホルダー22の周辺部には図10に示すように挿通孔2
2aの回りに係合突起22bが形成されている。係合突
起22bはここでは120度毎に形成され、山形形状を
呈している。このクラッチホルダー22は駆動歯車23
に噛み合い係合される。
【0020】駆動歯車23は図11、図12に示すよう
に歯部23aと円形の中央孔23bと係合凹所23cと
スプリング位置決め用の環状リブ23dを有する。係合
凹所23cは係合突起22bに対応する形状とされてい
る。駆動歯車23は図1に示すようにスプリング24に
より下降付勢されて、駆動歯車23とクラッチホルダー
22とは常時は噛み合い係合されている。そのスプリン
グ24の上端24aはワッシャ25の下面に当接され、
下端24bは駆動歯車23の上面に当接されるものであ
る。ワッシャ25は図1に示すようにD形孔25aと受
け面25bと環状周壁25cとからなる。そのワッシャ
25は、シャフト2の回転時にスプリング24、シャフ
ト2と共に一体回転される。これにより、スプリング2
4の回転に基づく異音の発生が低減される。また、ワッ
シャ25はその受け面25bが環状段差を有し、これに
よりケース3との間の摺接抵抗が小さくされている。
【0021】上部ケース3の内部には図2、図5、図
8、図9に示すように駆動機構27の収容空間26が形
成されている。駆動機構27は、図1に示すようにモー
タ28、プリント基板29、プレート部材30、ウオー
ム31、ヘリカルギヤ32、ウオーム33から概略構成
されている。ウオーム31はヘリカルギヤ32に噛合さ
れ、ヘリカルギヤ32はウオーム33と一体回転され、
ウオーム33は駆動ギヤ23と噛合され、ウオーム3
1、ヘリカルギヤ32、ウオーム33、駆動歯車23は
モータ28の回転をシャフト2に伝達する回転伝達機構
を構成している。また、上部ケース3には、図8、図1
3に示すようにプレート部材30を固定するためのピン
穴3a´,3a´、プレート部材30の受け面3e,3
f,3g、図1、図9に示すボール36の収容部3h,
3i、位置決め孔3m,3n、3個のネジ孔3xが形成
されている。
【0022】プレート部材30の上面には図1、図1
4、図15に示すように、ピン穴3a´,3a´と嵌合
される嵌合ピン30a,30a、モータ取付部30b、
プリント基板29の差込用突起30c,30c、案内突
起30dが形成されている。プレート部材30の側部に
は、図15、図16〜図19に示すようにハーネス3G
の嵌合穴30eが形成され、ハーネス3Gが弛んでふら
つかないようにされている。モータ取付部30bにはモ
ータ28の取付用ネジ穴30f,30f、モータの出力
軸をウオームギヤ31と直結するためのジョイント部材
40(図1、図20、図21を参照)の挿入穴30g、
ウオームギヤ31の小判形状の軸部31aが挿通される
挿通孔30h、ウオームギヤ31の案内部30iが形成
されている。モータ28は図1、図9に示すようにネジ
28a´,28a´によりモータ取付部30bに固定さ
れる。
【0023】ジョイント部材40は図20、図21に示
すようにウオーム31の軸部31aの挿通孔40aを有
し、軸部31aと挿通孔40aとの間には図21に示す
ように遊びが設けられている。これにより、ウオームギ
ヤ31の起動トルクのアップを図ることができると共
に、ウオームギヤ31とヘリカルギヤ32との食いつき
を防止できる。
【0024】プレート部材30の下面には、図16〜図
18、図22に示すように、筒状ブッシュ41,42
(図1、図9参照)を固定するための一対の嵌合部30
j,30kが形成され、一対の嵌合部30j,30kの
間はウオーム33の設置空間30lとされている。嵌合
部30j,30kは断面U字形状のブッシュ挿入用の開
口を有し、嵌合部30j,30kはウオームギヤ33の
軸部33a,33b(図9参照)をブッシュ41,42
を介して支承する一対の軸受部として機能する。なお、
ここでは、軸部33a,33bはウオームギヤ33の回
転軸となっている。
【0025】ヘリカルギヤ32、ウオームギヤ33およ
び軸部33a,33bをブッシュ41,42と共に拡大
斜視図で示したのが図23である。図23に示すよう
に、軸部33a,33bの端面には円錐形状の凹部33
c,33dが形成されている(図23では凹部33dの
み示しており、凹部33cは後述の図24に示してあ
る)。そして、凹部33c,33d内にボール36,3
6の一部が嵌合されている。その拡大断面図を図24に
示す(図24は軸部33a側のみを示しているが、33
b側も同じ構成である)。図24に示すように、円錐形
状の凹部33cとボール36との接触は円形状の線接触
となり、この接触円の大きさaは、要求精度と回転抵抗
のバランスにより調整される。
【0026】さらに、上部ケース3の下部に形成され
た、ボール36の収容部3iには、ボール36を収容し
やすくするために傾斜面3i´が設けられている。軸部
33b側の収容部3hには、同じように傾斜面を形成し
ても良いし形成しなくても良い。下部ケース43にはボ
ール36に当接する箇所が、ボール36の外形に合わせ
て球面50が形成されている。ボール36を収容部3i
に収容したとき、傾斜面3i´によってボール36には
下方向の力が作用するが、球面50によってボール36
は抑え込まれ上下方向には移動しない。
【0027】図24のように、軸部33aの端面に円錐
形状の凹部33cを設け、この凹部33c内にボール3
6の一部を嵌合させれば、軸部33aつまりウオーム3
3は回転時に振れを生じることはなく回転が安定する。
【0028】なお、図25に示すように、ボール36を
挟んで軸部33aの反対側に押圧手段としてスプリング
(コイルスプリング又は板スプリング)51を設け、こ
のスプリング51によってボール33を軸部33a側に
押圧する構成としても良い。このような構成にすると、
ボール36が凹部33c内に押圧され、ボール36と凹
部50との接触が完全となり、軸部33aの触れをより
一層効果的に防ぐことができる。
【0029】また、プレート部材30の下面には、図1
6〜図18、図22に示すように、嵌合部30jにはブ
ッシュ42を案内しかつブッシュ42の両端面に臨んで
その軸方向の移動を規制する移動規制用リブ30m,3
0nが形成されている。この一対の移動規制用リブ30
m,30nは図22に示すように下方が広くかつ上方が
狭いハの字形状とされ、ブッシュ42を案内し易い形状
とされている。嵌合部30jにはブッシュ41の軸方向
の移動を規制する移動規制用リブ30oが形成されてい
る。
【0030】ウオームギヤ33の軸部33a,33bの
端面はボール36,36に当接されている。プレート部
材30にはモータ取り付け部30bと反対側に円弧状の
位置決め外筒30pと円弧状の位置決め内筒30qとが
形成されている。位置決め外筒30pと位置決め内筒3
0qとは挿通孔30hと同心である。位置決め外筒30
pと位置決め内筒30qとの間は下部ケース43に形成
された円弧状の位置決め筒43aを案内する円弧状の案
内凹所30rとなっている。位置決め筒43aも挿通孔
30hと同心である。また、プレート部材30の下面に
はヘリカルギヤ32を保護する保護面部30sが形成さ
れている。
【0031】下部ケース43には、図26に示すように
シャフト2の軸受け筒43b、上部ケース3との嵌合壁
43c、上部ケース3のピン穴3m,3nに嵌合される
ピン43d,43d、ブッシュ41,42を押さえるた
めのブッシュ押え部43e,43f(図27も併せて参
照)、ネジ穴43x,43y,43zが形成されてい
る。下部ケース43はネジ43z´、ネジ3S,3Sに
より上部ケース3に固定される。軸受け筒43bにはブ
ッシュ44が図2に示すように嵌合され、シャフト2の
小径柱部7bがこのブッシュ44に嵌合されている。シ
ャフト2の小径柱部7bよりも直上部の柱状部7にはE
リング45が装着されている。Eリング45は駆動ギヤ
23、クラッチホルダー22をスプリング24の付勢力
に抗して支持する役割を果たす。図26に示すように、
位置決め筒43aと同心にウオームギヤ31の軸31b
を支持する軸穴43gが形成されている。
【0032】ウオームギヤ31は図29に示すようにそ
の軸部31bにワッシャ31cを一体に有する。しかし
ながら、このワッシャ31cは図30に示すように別体
でもよい。軸部31aには樹脂製ワッシャ31dが嵌合
される。31eはウオームギヤ31の小判形状部31f
と嵌合される小判形状穴であり、このワッシャ31dは
ウオームギヤ31と一体回転される。ウオームギヤ31
は位置決め筒43aと案内凹所30rとを嵌合させるこ
とによりプレート30と下部ケース43との間に位置決
め支持される。モータ取付部30bの挿通孔30hの支
承壁部と下部ケース43の軸穴43gの支承壁部とはウ
オームギヤ31のワッシャ31c,31dが図31、図
32に摺接する摺動面となっている。ワッシャ31dは
ベーク材料からなり、これにより耐摩耗性が良好となる
と共に、ウオームギヤ31の回転に基づく作動音の低減
が図られる。また、ワッシャ31c、ワッシャ31cを
設けて、スラスト方向の荷重を受ける構造となっている
ので、このワッシャ31cの大きさ、形状を変更するこ
とにより、下部ケース43の軸穴43gの支承壁部との
摺動面積を変更調整することができ、シャフト2の格納
方向へのウオームギヤ31の回転による出力トルクと、
シャフト2の使用方向へのウオームギヤ31の回転によ
る出力トルクとの出力トルク差を小さくすることができ
る。
【0033】下部ケース43には、図28に示すように
その下面で車体取り付け側に位置決めピン46,46が
形成されている。下部ケース43には図28に示すよう
にその車体取り付け側に水抜き穴47,47が形成され
ている。この水抜き穴47,47は上部ケース3の衝合
面3Fが衝合される下部ケース43の衝合面43pから
下部ケース43の下面43qにまで渡って延びている。
この下部ケース43は図34、図35に示すように車体
取り付け側に向かって傾斜する断面形状とされ、ケース
内に侵入した雨水等の水が水抜き穴から排出され易い構
造となっている。モータ28とプリント基板29とは上
部ケース3の衝合面3Fよりも上方に位置され、雨水等
がたとえ侵入したとしても、雨水等に基づきモータ2
8、プリント基板29等の電気部品が腐食しないように
配慮されている。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
凹部内に嵌合したボールによって回転軸の両端が支持さ
れているので、回転時に回転軸に振れが生じることはな
い。
【0035】また、回転時に回転軸に振れが生じること
がないので、回転軸の一部が車両用アウターミラー装置
本体に接触するのを防ぐことができ、回転時の作動音が
大きくなったり回転軸が偏摩耗したりする不具合の発生
を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる車両用アウターミラー装置の要
部構成を示す分解斜視図である。
【図2】本発明に係わる車両用アウターミラー装置の内
部構造を示す断面図である。
【図3】本発明に係わる車両用アウターミラー装置を、
ステー取り付け前に上から見た平面図である。
【図4】本発明に係わるシャフトの底面図である。
【図5】図8のB−B線に沿う断面図である。
【図6】本発明に係わる上部ケースの斜視図である。
【図7】図6に示す上部ケースを上から見た平面図であ
る。
【図8】図6に示す上部ケースを下から見た平面図であ
る。
【図9】本発明に係わる上部ケースに駆動機構を組み込
んだ状態を下から見た平面図である。
【図10】図1に示すクラッチホルダーの断面図であ
る。
【図11】図1に示す駆動ギヤの平面図である。
【図12】図11のC−C線に沿う断面図である。
【図13】図8のD−D線に沿う断面図である。
【図14】図1に示すプレート部材を上から見た斜視図
である。
【図15】本発明に係わるプレート部材の上面図であ
る。
【図16】本発明に係わるプレート部材の側面図であ
る。
【図17】本発明に係わるプレート部材を下から見た斜
視図である。
【図18】本発明に係わるプレート部材の底面図であ
る。
【図19】図18のE−E線に沿う断面図である。
【図20】本発明に係わるジョイント部材の断面図であ
る。
【図21】本発明に係わるジョイント部材とウオームギ
ヤとの嵌合関係を示す平面図である。
【図22】図18のF−F線に沿う断面図である。
【図23】ウオームギヤやヘリカルギヤを含む回転軸の
斜視図である。
【図24】本発明に係わるウオームギヤの支持構造を示
した断面図である。
【図25】図24の変形例によるウオームギヤの支持構
造を示した断面図である。
【図26】本発明に係わる下部ケースの平面図である。
【図27】図26のG−G線に沿う断面図である。
【図28】本発明に係わる下部ケースを車体取り付け側
から見た図である。
【図29】本発明に係わるウオームギヤとワッシャとを
示す分解斜視図である。である。
【図30】本発明に係わるウオームギヤとワッシャとの
他の一例を示す分解斜視図である。
【図31】図29に示すウオームギヤの取り付け状態を
示す側面図である。
【図32】図30に示すウオームギヤの取り付け状態を
示す側面図である。
【図33】本発明に係わる下部ケースの底面図である。
【図34】図26のH−H線に沿う断面図である。
【図35】図26のI−I線に沿う断面図である。
【符号の説明】
2 シャフト 3 上部ケース 6 係合フランジ部 28 モータ 32 ヘリカルギヤ 33 ウオーム 33c,33d 円錐形状の凹部 36 ボール 41,42 ブッシュ 51 スプリング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸の両端面に円錐形状の凹部を設け
    るとともに、軸受部材で保持されたボールの一部を前記
    凹部に嵌合させることにより、前記回転軸を回転自在に
    支持したことを特徴とする回転軸支持構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の回転軸支持構造におい
    て、 前記ボールを前記凹部に押圧する押圧手段を設けたこと
    を特徴とする回転軸支持構造。
  3. 【請求項3】 アウターミラーを担持するとともに使用
    位置と格納位置との間で回動自在なシャフトと、装置本
    体に回転自在に支持され前記シャフトに回転力を伝達す
    る回転軸と、前記回転軸を回転駆動して前記シャフトを
    回動させる電動モータとを備えた車両用アウターミラー
    装置において、 前記回転軸の両端面に円錐形状の凹部を設けるととも
    に、前記装置本体に保持されたボールの一部を前記凹部
    に嵌合させることにより、前記回転軸を回転自在に支持
    したことを特徴とする車両用アウターミラー装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の車両用アウターミラー
    装置において、 前記ボールを前記凹部に押圧する押圧手段を設けたこと
    を特徴とする車両用アウターミラー装置。
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